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Bluetooth接続で簡単!
LRTK端末とスマホアプリの連携方法

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この記事は平均2分30秒で読めます
2025年3月4日 掲載
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LRTKはスマートフォンと組み合わせて使える高精度GNSS測位端末です。スマホとLRTK端末をBluetooth接続することで、煩雑な配線なしにリアルタイムでセンチメートル級のRTK測位が可能になります。従来の大型RTK機器と違い、ポケットに収まるほど小型・軽量(例えばLRTK Phoneは約125g)で、スマホの画面を活用する直感的な操作性が特徴です。専門の測量器や特別な技術がなくても、普段使い慣れたスマホアプリで簡単に扱える点は大きなメリットと言えるでしょう。

LRTKシリーズ(LRTK Phone、LRTK Pro など)は、建設現場や測量業務での活用を前提に開発されており、他社のRTK機器に比べ導入ハードルが低いのも魅力です。例えば、専用コントローラーを必要とせずスマホとスマホ連携できるため、初めてRTK測位を導入する技術者や施工管理者でも扱いやすくなっています。また、スマホのインターネット接続を利用して補正情報(後述)を受信できるので、現場で即座に高精度測位データを取得し、その場でクラウド共有することも可能です。

本記事では、LRTK端末とスマホアプリをBluetoothでペアリングして接続する具体的な手順を初心者向けに解説します。さらに、RTK測位に不可欠な補正情報の受信設定方法や、測位精度の確認ポイントについても紹介します。最後に、現場での活用シーンやLRTK導入によるメリットを整理し、無料資料請求ページへのご案内も掲載しています。これから「LRTK Bluetooth 接続」によるスマホ連携型のRTK測位を始めたい方は、ぜひ参考にしてください。

LRTK端末とスマホアプリのBluetooth接続方法

LRTK端末とスマホをペアリングして接続する手順はシンプルです。以下では、機器の準備からアプリの設定、Bluetoothペアリングまで順を追って説明します。

機器の準備

まずはLRTK端末本体とスマートフォンの準備を行います。

  • LRTK端末の電源をオン: LRTK端末(LRTK PhoneやLRTK Pro)の電源ボタンを長押しして起動します。電源LEDなどのインジケータが点灯し、端末が動作状態になることを確認してください。バッテリー残量も十分あることを事前にチェックしておきましょう。

  • スマホのBluetooth設定をオン: 次に、お使いのスマートフォンでBluetooth機能を有効にします。iPhoneの場合は「設定 > Bluetooth」でオンにし、Androidの場合は「設定 > 接続済みのデバイス > Bluetooth」などからBluetoothをオンにしてください。位置情報サービスもオンになっていることを確認します(AndroidではBluetoothデバイス検索に位置情報権限が必要な場合があります)。

アプリのインストール

LRTK端末と通信するための専用スマホアプリをインストールします。LRTKアプリはiOS版・Android版が提供されており、各アプリストアから無料でダウンロード可能です。

  • App Storeで入手: iPhoneやiPadをご利用の方は、App Storeで「LRTK」と検索し、レフィクシア株式会社が提供する公式アプリをインストールしてください。

  • Google Playで入手: Androidスマホの場合は、Google Playストアで同様に「LRTK」アプリを検索しインストールします。

インストール後、アプリを起動して初期設定や利用規約への同意などを済ませておきましょう。アプリは日本語対応しており、初回起動時に簡単なチュートリアルが表示されることがあります。ここまででスマホ側の準備は完了です。

Bluetoothペアリング手順

それでは、いよいよBluetoothペアリングによってスマホとLRTK端末を接続します。以下の手順に従ってください。

  1. スマホでデバイス検出: スマートフォンのBluetooth設定画面を開き、使用可能なデバイスの一覧を表示します。LRTK端末の電源が入っていると、「LRTK●●●●」やデバイス名(例:「LRTK Phone」または「LRTK Pro」)が検出されるはずです。表示名は機種や端末IDによって多少異なりますが、LRTKという文字列が含まれているデバイスを探してください。

  2. LRTK端末を選択: 検出されたLRTK端末名をタップして選択し、ペアリングを開始します。初めてペアリングする際、スマホ画面に「ペアリング要求」が表示されたら承諾しましょう。必要に応じてPINコードの入力を求められる場合がありますが、その場合はLRTK端末の取扱説明書に記載のPIN(多くは「0000」や「1234」)を入力してください。

  3. ペアリングの完了確認: スマホのBluetooth設定でLRTK端末が「接続済み」または「ペアリング済み」と表示されればOKです。念のため、LRTK端末側でも接続状態を確認します(機種によってはBluetooth接続時にLEDの色や点滅パターンが変わるものがあります)。これでスマホとLRTK端末が無線で連携できる状態になりました。

  4. LRTKアプリで接続確認: 次に、インストールしたLRTKアプリを起動します。アプリ内で自動的に端末を認識し、接続が確立されると、画面上部に接続中のLRTK端末名が表示されます。例えば「LRTK Phone (#XXXX) 接続中」のように表示され、衛星捕捉数や簡易的な位置情報が更新され始めます。もしアプリが端末を認識しない場合は、アプリ内の設定メニューからBluetooth接続先を手動で選択するオプションがないか確認してみてください。

以上で、スマホとLRTK端末のBluetooth接続手順は完了です。ペアリングさえ済んでしまえば、あとはアプリを起動するだけで自動的に端末と通信できるようになります。RTK測位の準備段階はここまででクリアですので、次は高精度化に必要な「補正情報」の受信設定に進みましょう。

補正情報受信の設定

RTK測位でセンチメートル級の精度を得るには、GPS単独ではなく補正情報(誤差補正データ)の利用が不可欠です。補正情報とは、基地局(基準点)で受信したGNSS誤差データを移動局(LRTK端末)に送り、測位精度を向上させるための情報です。このセクションでは、補正情報の種類と入手方法、およびLRTKアプリでの設定手順、さらに正確な測位解を得るための確認方法について説明します。

補正情報の種類

RTKで用いられる補正情報には大きく2種類あります。一つは公共または民間の提供するネットワーク型RTKサービス(Ntrip方式など)を利用する方法、もう一つは自前の基地局(ローカル基準点)からの補正データを利用する方法です。

  • ネットワークRTK補正: 専門の補正サービス(例:国土地理院の電子基準点網や民間のRTK補正サービス)にインターネット経由で接続し、基準局から配信される補正データを取得する方式です。日本全国をカバーするサービスを利用すれば、現場に基地局を設置しなくても高精度測位が可能になります。利用にはサービスへの加入契約が必要ですが、広域で安定した補正が受けられる利点があります。

  • ローカル基地局からの補正: 現場付近に既知の座標を持つ基地局を自ら設置し、その基地局から近距離無線やインターネットLAN経由で補正情報を送信する方式です。例えば、もう一台のLRTK Proを基地局モードで運用し、移動局のLRTK端末に補正データを届けるといった使い方です。現場内で完結するためネット接続不要で補正できる利点がありますが、基地局用の機器や通信手段の用意が必要になります(LRTK Pro同士で無線連携するL-Link機能などがあります)。

どちらの方法でも、移動局側のLRTK端末で補正データを受け取れば、高精度な相対測位(RTK)が実現できます。一般的には手軽さからネットワークRTK(Ntrip)の利用が多いですが、通信圏外の山間部では自前基地局+無線といった使い分けも可能です。

アプリでの補正情報設定

LRTKアプリ上で、補正情報の受信設定(Ntripの接続設定など)を行いましょう。スマホがインターネットに繋がっている状態で以下の設定を行います。

  1. 補正サービスへの加入・情報準備: ネットワークRTKを利用する場合、事前に補正サービスに加入し、接続に必要な情報(Ntripサーバーのアドレス、ポート番号、マウントポイント名、ユーザー名・パスワード)を入手しておきます。地方自治体や民間企業が提供するサービスがあり、ニーズに合わせて選択できます。自前基地局を使う場合は、その基地局から補正データを受信する方法(Bluetooth経由やWi-Fi経由など)を確認しておきます。

  2. LRTKアプリで設定画面を開く: アプリのホーム画面から「高精度測位設定」セクションを探します。ここに「ネットワークRTK」や「CLAS」「L-Link」など複数のアイコン・メニューが表示されているはずです(※CLASは日本の準天頂衛星からの補強信号ですが、利用には対応機種が必要です)。ネットワークRTKを利用する場合は「ネットワークRTK」の設定画面を開きます。

  3. Ntrip接続情報の入力: ネットワークRTK設定画面で、加入したサービスのNtrip接続情報を入力します。具体的には、補正情報配信サーバーのURLまたはIPアドレス、ポート番号、マウントポイント(接続先基地局の仮想基準点名など)、そしてサービス提供元から発行されたユーザーIDとパスワードをそれぞれ対応する欄に入力します。入力ミスがないよう注意し、「保存」または「接続」ボタンを押して設定を有効にしましょう。

  4. 補正情報の受信開始: 設定が正しく行われると、スマホアプリがインターネット経由で補正データの受信を開始し、Bluetoothを通じてそのデータをリアルタイムにLRTK端末へ送信します​。LRTK端末側では受け取った補正情報を元にRTK演算を行い、高精度な位置座標を算出します。アプリ画面上で衛星のステータスや補正データ受信状況を確認できる場合もあります(例えば「補正: 受信中」といった表示)。通信状態が良ければ数秒以内に位置精度が向上し始めます。

  5. 基地局モードの場合: もし自前の基地局を使う場合は、アプリで移動局側の補正設定を「ローカル基地局」や「L-Link」に切り替えます。例えばLRTK Pro2同士で無線接続する場合、移動局のアプリ画面でL-Linkをオンにすると、基地局LRTKからの無線補正を受け取れるようになります。基地局側の設定(既知点座標の入力やブロードキャスト開始)も必要ですが、本記事では詳細は割愛します。ポイントは、移動局アプリが何らかの経路で補正情報を受け取れる状態に設定することです。

測位精度の確認方法

補正情報の受信がうまくいけば、LRTK端末は高精度なRTK測位を開始します。次に、実際に得られている測位解の精度を確認してみましょう。RTKでは計算上の解(ソリューション)にFloat解とFix解の2種類があります。

  • Float解(浮遊解): 補正は受けているものの、まだ整数バイアス(衛星信号の位相差の不確定要素)が解決しきれていない状態の解です。精度はおおよそ数十センチ〜1m程度で、通常はRTK測位を開始してからFix解が得られるまでの過渡的な段階です。衛星の数や配置が十分でない場合や、受信状況が不安定な場合にFloat解のままとなることがあります。Float解ではまだ完全な高精度とは言えないため、最終的な測位結果として利用するのは避け、Fix解へ収束するのを待つのが一般的です。

  • Fix解(確定解): 衛星間の整数バイアスが解決され、RTKの計算が安定した状態の解です。センチメートル級の精度が保証された測位結果であり、実際の測位誤差は水平位置で数センチ(5〜20mm程度)、高さでも数cm〜数十cm以内に収まります。RTK測位の最終目標はFix解を得ることにあります。LRTKアプリでも、測位ステータスがFixに変われば高精度測位が達成できている証拠です。「Fix解が得られて初めてセンチメートル級の精度が保証される」と覚えておきましょう。

LRTKアプリ上では現在の解の状態が表示されます。例えば、ステータス表示が「Float」から「Fix」に変化したら高精度測位に切り替わったサインです。加えて、アプリ上でHDOP値(水平精度劣化指数)なども確認できます。HDOPは衛星の幾何配置による精度指標で、一般に1.0以下なら非常に良好、2.0以上だと精度劣化気味と言われます。測位中はHDOPが低く安定しているかもチェックしましょう。

LRTK端末とスマホアプリの活用方法

Bluetoothでスマホと連携したLRTK端末は、現場で多彩な活用が可能です。このセクションでは、具体的なフィールドでの利用シーンやデータ活用方法、そして万一接続が上手くいかない場合の対処法(トラブルシューティング)について説明します。

フィールドでの活用シーン

スマホ+LRTKによる高精度GNSSは、建設・土木からインフラ保守点検まで幅広い現場業務に革命をもたらします。以下に代表的な活用例を挙げます。

  • 建設現場での墨出し・測量: 設計図に基づく位置出し(墨出し)作業にLRTKを活用すれば、従来はトータルステーション等で行っていた位置出しを少人数で手軽に行えます。例えば、あらかじめ目標点の座標をLRTKクラウドに登録しておき、現場でスマホの指示通りに移動すれば、目的のポイントにセンチメートル精度で到達可能です。スマホ画面上のガイド表示やAR機能を使って、杭打ちや設置箇所を直感的に示せるため、作業効率と精度が格段に向上します。測量業務でも、1人1台のLRTKを持って各自が必要なポイントの座標を測定・記録できるため、作業の並行化・効率化につながります。

  • インフラ点検・維持管理: 道路や鉄道、高速道路のインフラ点検では、写真記録とその位置情報の管理が重要です。LRTKアプリには測位写真機能があり、スマホで撮影した現場写真にLRTKの高精度座標をタグ付けして保存できます。これを使えば、橋梁のひび割れや線路設備の状態を記録する際に、正確な緯度経度付きの写真データをクラウドに残すことができます。クラウド上で過去の点検写真と現在の写真を地図上で比較できるため、劣化の進行具合を的確に把握することが可能です。災害調査の現場でも、被災箇所の写真と位置を即座に共有でき、復旧計画の立案に役立っています。

  • 点群測量・3D記録: LRTK PhoneのようなデバイスとiPhoneのLiDARを組み合わせれば、写真測量(フォトグラメトリ)や簡易スキャンで取得した3D点群データに位置座標を付与することもできます。例えば、LRTKで取得した高精度座標を基準に、スマホで周囲の構造物をスキャンすれば、現場発の点群データに公共座標系の位置情報を与えることができます。これにより、出来形管理や施工後の記録を精密に残せます。点群データや測位データはクラウド上で即共有可能なので、オフィスに居ながら現場の3D状況を確認するといった使い方も実現します。

データの記録とクラウド同期

LRTKアプリで取得した測位データは、自動的にスマホ内に保存されると同時に、必要に応じてLRTKクラウドと同期できます。LRTKクラウドはレフィクシア社が提供するウェブサービスで、測位結果の座標や写真、点群データなどをオンライン上に一元管理できるプラットフォームです。基本機能は無料で利用可能で、ユーザー登録すれば誰でも使い始められます。アプリで「同期」ボタンをタップするだけで、その時点までに取得した座標データや写真が即座にクラウドへアップロードされます。オフィスのPCからウェブブラウザでクラウドにログインすれば、現場で取得した最新データをリアルタイムに閲覧・ダウンロードできます。

クラウド上では、地図上にプロットされた測点の一覧や属性情報を確認したり、チームメンバーとデータを共有したりすることができます。例えば、現場担当者が測量したポイントにメモや写真を添えてクラウド保存すれば、離れたオフィスの関係者もすぐにその情報にアクセスして状況を把握できます。データ共有用のURL発行機能も用意されており、必要な範囲で外部に測位データを共有することも可能です。クラウド同期機能を活用することで、現場とオフィス間の情報伝達がシームレスになり、業務効率とチーム全体の生産性向上につながります。

トラブルシューティング(接続不良時の対処法)

Bluetooth接続や補正情報の設定がうまくいかない場合、以下のポイントを確認してください。

  • ペアリングができない: スマホ側でLRTK端末が見つからない場合は、端末の電源が入っているか再確認し、一度Bluetoothをオフ・オンして再検索してみます。それでも表示されない場合はLRTK端末を再起動するか、別のスマホから検出を試みましょう(端末側の不具合切り分けのため)。既に他のデバイスとペアリング済みになっていると新しいスマホから見えないこともあるため、必要なら古いペアリング情報をリセットします。ペアリング要求を送っても接続確立しない場合は、PINコードの入力ミスやBluetoothモジュールの干渉が考えられます。端末付属マニュアル記載のPINが正しいか確認し、周囲に強い電波を発する機器があれば距離を取って再試行してください。

  • アプリが端末を認識しない: スマホの設定上はペアリング済みなのに、LRTKアプリで接続状態にならない場合は、スマホのBluetooth権限や位置情報権限を確認します。スマホの設定でLRTKアプリに対しBluetoothアクセスや位置情報利用が許可されていないと、端末検出がブロックされることがあります。権限を許可した上でアプリを再起動し、それでもダメならスマホ自体を再起動してから再度お試しください。また稀に、他のアプリ(音楽デバイス用アプリ等)がバックグラウンドでBluetoothを占有している場合もあるため、そのようなアプリを終了させるのも有効です。

  • 補正情報が受信できない/Fixにならない: 補正サービスに接続してもなかなかFix解にならない場合、まずスマホのインターネット接続状況を確認します(電波状態が悪くデータが途切れていないか)。次に、Ntripの設定項目(URLやポート、ユーザーID/PW)に入力ミスがないか見直します。特に全角/半角の誤りやスペースの混入などに注意してください。有料サービスの場合、利用期限が切れていないか、ログインが他端末で多重になっていないかも確認ポイントです。また、衛星受信環境も重要です。周囲に高い建物や木があると衛星数不足でFloat解のままになることがあります。見通しの良い場所に移動するか、少し時間を置いて衛星配置(GDOP値)が改善されるのを待ちましょう。どうしてもFixにならない場合は、一度アプリ側で補正情報の再接続(リロード)を行い、LRTK端末も再起動して仕切り直すことで改善するケースもあります。

  • 測位精度が安定しない: Fix解にはなっているものの、得られる座標値が時々大きくズレる場合は、電波干渉やマルチパス(衛星信号の反射)が疑われます。高圧線の下やビル街などでは信号が乱れやすくなるため、環境を変えて再測位してみてください。また、LRTK端末を手持ちで使用している場合、アンテナ部分をなるべく遮らないようにし、端末を水平に保つ(機種によっては傾斜補正機能がありますが、過度な角度は避ける)ことで精度向上が期待できます。必要に応じて測位値の平均化機能を使い、安定した値を得るのも一つの方法です。

以上の点を確認しても問題が解決しない場合は、メーカーや販売代理店のサポートに問い合わせてみましょう。LRTKシリーズは比較的新しいデバイスですが、ユーザーコミュニティやFAQ情報も充実しつつあります。焦らずに原因を切り分けて対処することで、大抵のトラブルは解消できるはずです。

LRTKの活用と導入メリット

最後に、LRTK端末を導入することによるメリットをまとめます。他のRTK-GNSS機器と比較した際に、なぜLRTKが現場の技術者から選ばれているのか、その理由を確認しましょう。また、実際の導入事例に触れながら、今後の展望についても簡単に述べます。

● 小型軽量・携帯性: LRTK端末は非常にコンパクトで軽量に設計されています。例えばLRTK Phoneはスマホに装着可能なポケットサイズで、従来の据え置き型GNSS受信機のような嵩張る機器は不要です。現場への持ち運びが容易で、いつでもどこでも高精度測位を行える手軽さは大きな強みです。

● スマホ連携の手軽さ: 専用コントローラーを持ち歩かなくても、手持ちのスマートフォンがそのまま高精度測位器になります。誰もが使い慣れたスマホアプリで操作できるため、特別なトレーニングを受けていないスタッフでも扱いやすく、現場での即戦力になります。UIが分かりやすく、測位結果もリアルタイムに画面表示されるので、初めてRTKを使う人でも戸惑いが少ないでしょう。

● 高精度&安定性: RTKによるセンチメートル精度の測位が可能であり、LRTK Pro2のような上位モデルではマルチバンド対応や傾斜補正機能も備わっています。衛星からの直接補強信号(みちびきのCLASなど)にも対応しているため、携帯電波が届かない山間部でも測位が可能なモデルもあります。こうした技術的優位性により、どんな環境でも安定して高精度なデータを取得できる信頼性があります。

● データ連携とクラウドサービス: 測位したデータはLRTKクラウドを通じて即共有・管理でき、現場と事務所の垣根を超えたスムーズな情報連携が実現します。これにより、測量結果のとりまとめや報告資料の作成が効率化され、プロジェクト全体の生産性向上に寄与します。追加費用なしで使えるクラウド基本機能はコスト面でも魅力です。

● コストパフォーマンス: LRTK端末は高機能でありながら導入しやすい価格設定となっており、1人1台配備しても予算を圧迫しにくい点が評価されています。ゼネコンの大規模現場から中小規模の工事現場まで、幅広い現場で採用が進んでいる背景には、このコストパフォーマンスの良さも一因です。初期投資を抑えつつ最新技術を活用できるため、現場のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進ツールとしても注目されています。

● 導入事例と今後の展望: 実際にLRTKを導入した現場では、「作業効率が飛躍的に向上した」「測量精度の信頼性が上がった」といった声が聞かれます。例えば、とある高速道路のメンテナンス会社ではLRTK Phoneを点検チームに配備し、橋梁の定期検査で活用しています。写真と高精度位置がひも付いた記録が残せるため、点検業務の質が向上したそうです。また、鉄道関連会社では線路沿いの巡回点検にLRTKを試験導入し、従来は位置特定が難しかった設備異常箇所を正確に記録できるようになったとのことです。さらに、2023年の能登地方の地震被害調査でもLRTKが現地で活躍し、被災インフラの状況把握に貢献しました。今後ますます様々な現場で活用が広がり、「精度1cmのスマホ測位」という新常識が定着していくことでしょう。

LRTKで現場の測量精度・作業効率を飛躍的に向上

LRTKシリーズは、建設・土木・測量分野における高精度なGNSS測位を実現し、作業時間短縮や生産性の大幅な向上を可能にします。国土交通省が推進するi-Constructionにも対応しており、建設業界のデジタル化促進に最適なソリューションです。

LRTKの詳細については、下記のリンクよりご覧ください。

 

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