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土地改良の測量をスマホだけで完結!超小型GNSS端末LRTKで外注不要

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万能の測量機LRTKの説明

著者: LRTKチーム

土地改良事業における測量業務の重要性と外注の課題

土地改良事業(農業土木の分野)では、農地の整備や水利施設の建設など、農業生産の基盤を高める工事が行われます。これらのプロジェクトにおいて測量は、計画立案から施工、完成後の確認まで一貫して欠かせない重要な業務です。正確な地形データや位置情報を把握することで、適切な設計が可能となり、施工ミスの防止や品質管理にも直結します。しかし現状では、多くの場合この測量業務を外部の測量士や専門業者に依頼しているため、さまざまな課題が生じています。


一般的に土地改良区や自治体では測量の専門技術者が不足しており、資格を持つ測量士や最新機器を備えた業者に委託せざるを得ません。ところが外注に頼る体制には、コストの増大や日程調整の手間、測量結果の受け渡しに伴う時間ロスなど、現場にとって無視できない問題が潜んでいます。


測量に関する現場の負担(人手・コスト・日程調整・再測)

外部委託による測量では、現場の技術者にとって多くの負担が発生します。


人手の問題: 測量士など専門技術者に依存するため社内にノウハウが蓄積されず、現場担当者も測量日に立ち会う必要があり通常業務の時間を割かれます。

コストの問題: 測量会社への委託費用が予算を圧迫します。小規模な改良工事や設計変更に伴う追加測量でも外注費が発生し、経費負担が大きくなりがちです。

日程調整の難しさ: 天候不良や農家との立ち会い都合で測量日を変更する際、外注先とのスケジュール再調整は煩雑になりがちです。

再測のリスク: 測量後に設計変更やミスが判明して再測量が必要になると、その都度プロを呼ぶ手間と費用がかかり、工期の遅延につながります。


GNSS測量の基礎とRTK技術の利点

測量の手法は近年大きく進化しています。その一つがGNSS測量(全球測位衛星システムによる測位)です。衛星からの電波を受信して自分の位置座標を割り出すGNSSは、従来のトランシットやトータルステーションのように相対的な角度・距離測定とは異なり、広大なほ場や長い水路でも1人で迅速に位置を取得できる点が魅力です。障害物さえなければ見通し距離に制限されず、離れた複数地点を効率的に測量できるため、土地改良の現場でも活用が進みつつあります。


しかし通常のGNSS(単独測位)では数メートル程度の誤差が生じるため、細かな土木測量には向きません。そこで利用されるのがRTK(Real Time Kinematic)技術です。RTKは基地局(基準点)と移動局の2台の受信機をリアルタイムに通信させ、衛星測位の誤差要因を補正することで、数センチの精度を達成する測位方式です。日本では国土地理院の電子基準点ネットワークや準天頂衛星みちびき(CLASなど)の登場により、自前で基準局を設置しなくても高精度な補正情報が得られる環境が整ってきました。RTKによるGNSS測量の利点は、短時間で高精度な3次元位置が得られることです。広範囲の地形測量からピンポイントの高さ確認まで、リアルタイムに即座に結果を把握できるため、従来は何人もかけていた作業が効率化され、測量自体にかかる日数も大幅に短縮されます。


とはいえ、これまでRTK測量を活用するには数百万円規模の専用機器や高度な設定作業が必要で、一般の技術者が手軽に扱えるものではありませんでした。こうしたハードルを一気に下げるソリューションとして注目されているのが、スマートフォンと超小型GNSS端末を組み合わせたLRTKという新しいアプローチです。


LRTK(スマホ×小型GNSS)の仕組みと操作性

LRTKとは、スマートフォンをセンチメートル級測位に対応した万能測量機へと変える革新的なシステムです。東京工業大学発のスタートアップ企業が開発したこの仕組みは、日本の現場ニーズを反映して設計されています。iPhoneやAndroidスマホに専用の超小型RTK-GNSS受信機(端末)を装着し、スマホのカメラやLiDARセンサーと連携する専用アプリを使用します。受信機の重量はわずか約150g、厚さも1cm前後という薄型軽量設計で、スマホに取り付けても嵩張らず持ち運びも容易です。まさにポケットに入る測量機と言えるでしょう。内蔵バッテリーで駆動しスマホとワイヤレス接続できるため、ケーブルも不要です。


実際の利用手順もシンプルです。スマホにLRTKデバイスを装着して電源を入れると、GNSS衛星からの信号にネット経由の補正情報が自動適用され、測位精度が秒単位でみるみる向上していきます。空が開けた場所なら約30秒〜1分程度でRTKがFIX解(フロート状態から固定解)となり、誤差わずか±2cmほどの高精度測位が可能になります。測位状態はアプリ画面で常に確認でき、"no RTK"(精度±数m)や"Float"(±1m程度)、"Fix"(±2cm以内)といったステータスが表示される仕組みです。高精度が確立したら、あとはスマホ画面の指示に従いながら現場で測りたい点を記録したり、周囲を歩いてスキャンするだけです。


LRTKデバイス一つで、位置座標の記録から高精度な点群データの取得、さらには設計図に基づく杭打ち位置の誘導(レイアウト)や、カメラ映像に重ねたAR表示による出来形確認までスマホだけで完結します。重たい三脚や複雑なセッティングも不要で、測量の専門知識がない若手技術者でも直感的に操作できます。これまで測量班に依頼していた作業を現場担当者自身が好きなタイミングで実施できるようになり、「誰でも一人で測れる」次世代の測量スタイルが現実のものとなりました。


具体的な活用例(ほ場整備、水路・用排水路、農道、ため池、筆界確認)

ほ場整備(圃場の区画整理・地盤整正)

ほ場整備では、不規則な水田区画を大型化し、均一な勾配で整地することで農作業の効率化を図ります。この作業では現況高低差の把握や切土・盛土量の算定、施工後の高さ確認など、徹底した測量が求められます。


従来は平板測量やレベルを使い、多数の測点で地盤高さを測って地形図を作成していました。


LRTKを活用すれば、担当者一人が田んぼの中を歩きながら広範囲にわたり標高点を簡単に取得できます。スマホ画面上に実測した標高データの分布をその場で可視化できるため、高低差の全体傾向を即座に把握可能です。


例えば、区画ごとの地盤を点群でスキャンしておき、必要な土量を自動計算するといったことも現場で完結できます。


施工中も、設計面の高さまであと何cm盛土すべきか等をリアルタイムに確認でき、完了後は再度スキャンして出来形が計画どおりか即チェックできます。測量会社を再三呼ぶことなく、ほ場整備に伴う一連の測量・出来形確認を内製化できる点は非常に大きなメリットです。


用排水路の測量・設計

農業用水路や排水路の新設・改良でも、LRTKは威力を発揮します。延々と続く水路沿いの縦断測量も、受信機を装着したスマホを手に歩くだけで連続的に高さデータを取得できるため、効率的に路線の勾配を調査できます。


現地で集めた点の標高は自動で数センチ精度の標高値(海抜)に変換されるため、オフィスに持ち帰ってから座標変換する手間もありません。


その場で水路の上流・下流の高低差をチェックし、計画勾配との差を検討したり、必要な土工量を算出したりすることが可能です。


カメラで現地写真を撮影すれば、各測点に写真とメモを紐付けて記録できるため、後から設計図を作成する際に「この地点は畑横断管あり」「ここは地盤軟弱」といった注記もクラウド上で一元管理できます。


施工段階でも、設計通りの勾配になっているかLRTKで随時確認でき、掘削深さの過不足を早期に是正可能です。長大な用排水路の整備において、LRTKによるデジタル測量は測点間隔を細かくできる利点もあり、後日の追加測量を減らすことにもつながります。


農道の線形検討・杭打ち

農道や作業道路の整備では、ルートの線形(カーブや勾配)計画と現地の地形とのすり合わせが重要です。


従来は路線測量として起点から終点まで丁張りを設置しつつ測量しましたが、LRTKがあれば測量と設計検討を同時並行的に行えます。


例えば、候補ルート上をLRTKで歩いて計測すれば、距離と高低差のデータがリアルタイムに取得でき、画面上で縦断図や横断面のイメージを掴めます。


複数のルート案を短時間で比較検討し、その結果をすぐクラウド共有して関係者と議論することも可能です。


設計が決まった後の杭打ち作業でも、LRTKが威力を発揮します。事前に設定した設計線形の座標データに基づき、現場でスマホが「あと東に50cm」「あと高さ+5cm」などと誘導してくれるため、従来は測量士と補助員の2人1組で行っていた丁張り出しも、1人で正確にこなせます。


杭を打つべき位置に近づくとARでマーキング表示されるため、感覚に頼らずピンポイントで設置でき、カーブや交差点の複雑な位置出しもミスなく行えます。


ため池の維持管理・法面計測

農業用ため池の改修や点検作業にもLRTKは有用です。堤体(堤防)や池敷(池の底)の形状を3次元的に計測しておくことで、貯水容量の変化や変形の有無を正確に把握できます。


従来は測量チームが池を一周して法面の代表断面を何本か測ったり、GPSボートを浮かべて水深を測るといった手法が取られていました。


LRTKを使えば、池の水を抜いたタイミングなどに担当者ひとりで短時間に点群データを取得可能です。スマホのLiDARスキャナとGNSS位置補正によって、広範囲の斜面も歪みなく高精度な点群として記録できます。


得られたデータから現況の土量を計算すれば、堆積土砂の量や浚渫が必要な範囲を即座に把握できます。


また、豪雨で法面が崩れた際の緊急調査でも、危険な斜面に人が立ち入らず安全な位置から崩壊部をスキャンできるため、二次災害のリスク低減にもつながります。取得した点群と過去の図面や設計モデルを重ね合わせれば、どの部分がどれだけ侵食・沈下したかを定量的に示すことができ、補修計画の検討資料としても有効です。


筆界確認・境界立会い

土地改良事業では、換地(区画整理)に伴う筆界確認や隣接地との境界立会いが発生します。


LRTKを活用すれば、あらかじめ設定した設計図上の境界点座標に現地で杭打ち誘導し、正確な位置に境界標を設置することが可能です。


農家や地権者との立会いの場でも、スマホ画面上に航空写真や地形図を表示しつつ自分の現在位置や境界線を示せるため、視覚的に分かりやすく説明できます。


測量誤差が大きい簡易な手法(メジャーや目測)と異なり、GNSSによる客観的な裏付けがあることで関係者も安心して境界を確認できます。


また、各境界点でLRTKによる測位記録と現況写真をクラウドに保存しておけば、後日のトラブル時にも「〇〇号地と〇〇号地の境界はこの点」とエビデンスを共有でき、合意形成をスムーズに進められます。こうした測量士に依頼せずとも、自社で一定の精度で境界確認が行えることは、土地改良区や自治体にとって大きな利点です。


点群取得、出来形確認、計画作図までを内製化する流れ

LRTKを導入すると、土地改良プロジェクトにおける測量から設計・出来形管理までのプロセスを一貫して自社対応できます。その流れの一例を追ってみましょう。


現況の3D測量(点群取得): 工事着手前に、LRTKを用いて対象地域の地形を詳細に測定します。スマホのLiDARスキャンや写真測量機能で圃場や水路周辺の点群データを取得し、現況の地形モデルを作成します。従来は測量図や等高線図を起こすだけでも手間でしたが、点群なら地表の微妙な起伏までデジタルに記録可能です。後から「やはり別の箇所も測りたい」となっても、点群データがあれば追加現地調査の頻度を減らせます。

設計・計画作図: 現況データを基に、事務所で設計作業を行います。LRTKクラウド上にアップロードされた測量データは、ブラウザから3Dで確認したり断面図を切ったりできるため、設計担当者が地形を正確に把握した上で計画立案できます。必要に応じて点群データをCADソフトに取り込めば、法面や水路の縦横断図、区画割図の作成もスムーズです。また設計段階で疑問点が出た場合も、自社で再度LRTK測量を行い即座にデータを補足できるため、外注先に問い合わせて回答待ち…といったタイムロスがありません。

杭打ち・施工: 完成した設計プランは、LRTKのアプリやクラウドに取り込んで現場で活用できます。例えば、設計図上の基準線や高さ情報をもとにLRTKが杭打ち位置をナビゲートしてくれるため、施工チームが自ら丁張り設置や高さ出しを行えます。熟練技術者が不足する現場でも、スマホの案内通りに作業するだけで所定のラインや標高を確保でき、施工品質のばらつきを防げます。

出来形確認(検測): 施工完了後は、再びLRTKで出来形の測量を行います。盛土・法面・構造物などが設計どおりの形状・寸法になっているか、完成地形の点群と設計データをクラウド上で重ね合わせれば、一目で出来形の出来不出来を把握できます。高さが不足していれば点群が設計モデルより低く表示され、はみ出しがあれば点群が突出して見えるため、検査用の断面図作成や数量計算も短時間で完了します。これにより検査書類の作成作業も効率化され、早期に発注者や関係機関へ成果を提出できます。

図面化・データ共有: LRTKで取得したあらゆるデータはクラウド上に蓄積されているため、最終成果の図面化もスムーズです。各測点を結んで平面図を描いたり、点群から必要な断面形状を切り出したりといった処理は、従来は手作業でしたがLRTK環境ならデジタルに半自動化できます。また、クラウドに整理された測量成果は、そのまま電子納品データとして活用したり、関係者間で共有したりすることも容易です。紙の図面に頼らないデータ連携により、内製化した測量データをフルに活かしてプロジェクト全体の生産性向上を図れます。


外注コスト削減・レスポンス改善・農家との合意形成への効果

コスト削減: 測量業務の内製化により、外部委託費用を大幅に削減できます。LRTK導入による初期投資は必要ですが、その後は繰り返し自社スタッフで測量を行えるため、長期的に見てコストメリットが高くなります。特に小規模な改良や設計変更への迅速な対応にも追加費用が発生しない点は、予算管理上も有利です。

レスポンス改善: 測りたい時にすぐ測れる環境が整うことで、現場の意思決定スピードが飛躍的に向上します。測量会社のスケジュール待ちが解消されるため、「明日から工事なのに基準点測量がまだ」といった事態も避けられます。設計中に疑問が生じた場合も即日現地を確認してデータを取れるため、PDCAサイクルを素早く回せます。災害時の被災状況確認など緊急対応にも、内製測量ならではの即応力を発揮できます。

合意形成への効果: 正確な測量データに基づく説明は、農家や地権者の安心感につながります。LRTKで取得した点群モデルや航空写真上の測点情報を見せながら打合せを行えば、従来は想像に頼っていた完成イメージも共有しやすくなります。「きちんと測っている」という客観的事実があることで信頼を得やすく、補償交渉や換地計画の調整も円滑に進むでしょう。合意形成にかかる時間短縮は、事業全体のスピードアップにも寄与します。


おわりに:LRTKによる簡易測量の導入を検討しよう

人手不足や働き方改革が叫ばれる中、測量の効率化と内製化は農業土木の現場においてますます重要なテーマとなっています。本記事で紹介したスマホだけで完結する測量は、従来の常識を覆す新たなソリューションとして注目されています。実際にLRTKを導入した現場では、測量コストの削減や迅速な意思決定、関係者とのスムーズな合意形成など、その効果が着実に現れ始めています。土地改良事業に携わる皆様も、ぜひこの機会にLRTKによる簡易測量を現場に取り入れ、測量業務の革新を検討してみてはいかがでしょうか。なお、このようなスマホ測量の取り組みは、国土交通省のi-Constructionや農林水産省のスマート農業・ICT施工の推進方針にも合致しており、今後さらに普及が見込まれます。最新技術を活用したスマホ測量で、土地改良事業の現場力を飛躍的に高めていきましょう。あなたの現場で、その効果をぜひ実感してみてください。


LRTKで現場の測量精度・作業効率を飛躍的に向上

LRTKシリーズは、建設・土木・測量分野における高精度なGNSS測位を実現し、作業時間短縮や生産性の大幅な向上を可能にします。国土交通省が推進するi-Constructionにも対応しており、建設業界のデジタル化促進に最適なソリューションです。

LRTKの詳細については、下記のリンクよりご覧ください。

 

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