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太陽光発電量をエクセルで計算する方法5つ

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万能の測量機LRTKの説明

著者: LRTKチーム

目次

エクセルで太陽光発電量を計算する前に押さえたいこと

方法1 年間発電量を1kWあたりで計算する

方法2 月別発電量をシートで積み上げて計算する

方法3 方位・角度・影・損失を補正して計算する

方法4 自家消費量と余剰電力量を分けて計算する

方法5 電気代削減額と回収年数までつなげて計算する

エクセル計算でよくあるミス

まとめ


エクセルで太陽光発電量を計算する前に押さえたいこと

太陽光発電量の計算は、専用の解析環境がなくても表計算ソフトで十分に整理できます。特に実務では、設備容量の比較、候補案の並行検討、方位ごとの差の確認、自家消費量や余剰電力量の見込み、電気代削減額や回収年数の確認などを、一つのシートの流れでまとめたい場面が多いです。そのため、表計算で扱える形に落としておくことは、数字の理解だけでなく説明のしやすさにもつながります。


ただし、表計算で太陽光発電量を扱うときに大切なのは、単に式を入れて答えを出すことではありません。何を入力し、どこで補正し、どの数字が途中結果で、どの数字が最終的に使う数字なのかを整理することが重要です。ここが曖昧なままだと、セルに式が入っていても、なぜその数値になったのかを後から説明できなくなります。実務では、数字が合っていることと同じくらい、その数字の根拠が追えることが大事です。


最初に整理したいのは、kWとkWhの違いです。kWは設備の大きさです。たとえば5kWや10kWといった数字は、設備容量を表しています。一方でkWhは実際に発電した電力量です。表計算で発電量を計算するというのは、設備容量のkWを、地域条件や設置条件や損失条件を通して、年間や月間のkWhへ変換していくことです。つまり、表計算では、まずkWを置き、そのあとでkWhへ展開していく流れを作ると理解しやすくなります。


また、表計算で扱いやすい太陽光の試算は、最初から完璧な一枚にしようとしないことも大切です。設備容量だけを比較する簡易なシートと、月別や自家消費まで見る詳細なシートでは、必要な入力項目が違います。最初の段階では設備容量、地域係数、ざっくりした補正だけでも十分ですし、提案や社内説明まで進む段階では、方位、影、月別、自家消費率まで加えたほうがよいです。つまり、表計算の強みは、必要に応じて精度を足していけることにあります。


太陽光発電量を表計算で整理するメリットは、設備容量、年間発電量、月間発電量、自家消費量、余剰電力量、経済効果までを一続きで確認しやすいことです。紙に単発で計算するよりも、入力を変えたときの差が一気に見えるため、比較検討に強くなります。ここからは、その実務で使いやすい考え方を五つの方法に分けて説明していきます。


方法1 年間発電量を1kWあたりで計算する

最初の方法は、年間発電量を1kWあたりで計算する方法です。これは最も基本で、最も使いやすい方法です。表計算で太陽光発電量を扱うとき、まず設備容量と年間発電量の関係を素早く見たいことが多いです。そのときに役立つのが、1kWあたり年間どれくらい発電するかという基準値を置く考え方です。


考え方としては、年間発電量は、設備容量に1kWあたり年間発電量目安を掛ける形で整理します。たとえば、ある地域で1kWあたり年間1,050kWh程度を基準にするなら、5kW設備は5,250kWh、10kW設備は10,500kWh、20kW設備は21,000kWh前後という輪郭が見えてきます。表計算では、設備容量を入力するセルと、1kWあたり年間発電量を入力するセルを分け、その積を年間発電量のセルに置くだけで、設備規模の比較がかなりしやすくなります。


この方法が優れているのは、設備比較が非常に速いことです。たとえば、屋根に何枚載るかまだ確定していない段階でも、想定設備容量を3kW、5kW、7kWと並べれば、それぞれの年間発電量がすぐ見えます。工場や倉庫のように大きな設備でも、住宅のような小さな設備でも、まずはこの入口の式で輪郭をつかむことができます。つまり、表計算で最初に作るべきなのは、この設備容量と年間発電量をつなぐ基本部分です。


ただし、この方法はあくまで入口の概算です。ここで出る年間kWhは、まだ方位や角度や影や損失を十分に反映していないことが多いです。したがって、この数値をそのまま最終値として使うのではなく、次のシートや次の欄で補正していく前提で使うほうがよいです。実務では、入口値と補正後の値を分けて持っておくと、数字の意味がかなり分かりやすくなります。


また、この方法は逆算にも使えます。たとえば、年間8,000kWh程度の発電量が欲しいなら、1kWあたり年間1,000kWh前後の地域では8kW前後が必要だというように考えられます。つまり、設備容量から発電量を読むだけでなく、必要発電量から必要設備容量を読むための出発点にもなります。表計算では、この双方向の使い方ができるようにしておくと非常に便利です。


表計算で太陽光発電量を扱うなら、この年間発電量の基本式は最初に必ず作っておきたい部分です。図がなくても、設備容量のセルと1kWあたり発電量のセルと、その結果のセルがあるだけで、発電量の全体像はかなりつかみやすくなります。


方法2 月別発電量をシートで積み上げて計算する

二つ目の方法は、月別発電量をシートで積み上げて計算することです。年間発電量だけでは設備の輪郭は見えますが、季節差や需要との重なりは分かりにくいです。そこで、月別に分けて考えると、発電量の中身がかなり見えやすくなります。表計算では、この方法が特に相性のよい使い方になります。


考え方としては、各月ごとに発電量を出し、それを12か月分足して年間値へ戻します。月間発電量は、設備容量にその月の平均発電相当時間と月日数、そして必要な補正係数を掛ける形で整理できます。たとえば、5kW設備で春の月は4.0時間、30日、補正0.82なら492kWh、冬の月は2.6時間、31日、補正0.80なら322.4kWhというように、月ごとの差を具体的に並べられます。表計算では、この構造が非常に扱いやすいです。


この方法の利点は、春夏秋冬の差をそのまま見える化できることです。春と秋は比較的安定しやすく、夏は日射が強いが高温ロスがあり、冬は日照時間が短く影や積雪の影響も受けやすいといった違いを、一つずつ月に落とし込めます。年間総量だけを見ていると気づきにくい差も、月別で見るとかなりはっきりします。


また、月別のシートを持っておくと、家庭や施設の月別使用量と重ねやすくなります。たとえば、夏に冷房負荷が大きい施設なら、夏の発電量がどれだけ自家消費に回りやすいかが見えます。冬に需要が高い施設では、冬季の発電量がどれだけ不足しやすいかを確認できます。つまり、月別シートは単に発電量を細かくするだけでなく、自家消費や余剰を読む土台にもなります。


実務では、年間一括のシートと月別のシートを別に持っておくと便利です。年間一括では設備規模の比較がしやすく、月別では設備の使われ方の差が見えやすくなります。特に提案や社内説明では、「年間ではこのくらい、月別では春が強く冬が弱い」と説明できると納得感が高くなります。


表計算で発電量を管理するとき、月別の積み上げはかなり強い方法です。入力は増えますが、そのぶん設備の性格や季節差が見えやすくなり、年間値だけでは見えない判断ができるようになります。


方法3 方位・角度・影・損失を補正して計算する

三つ目の方法は、方位、角度、影、損失を補正して計算することです。年間や月間の入口値が出ても、そのままでは現場条件を十分に反映していないことがあります。実務で使える数字にするには、この補正が欠かせません。表計算では、この補正を係数として別セルで管理しておくと非常に使いやすくなります。


たとえば、設備容量と地域条件から出した年間発電量が10,500kWhだとしても、南向き以外なら少し控えめにする必要があるかもしれません。勾配が強い、あるいは不利な方位を向いているなら、さらに少し下げたほうがよいかもしれません。影がある面なら、そのぶんも考慮する必要があります。さらに、変換機器や配線、高温による損失もあります。つまり、入口の年間kWhに対して、複数の補正を順に掛けていくことで、実際に近い発電量へ寄せていきます。


この方法の良いところは、何がどれだけ数字に効いているかを整理しやすいことです。たとえば、南向きの面では方位補正を高めに置き、西向きの面では少し低めに置くといった使い方ができます。影補正も、朝だけ影が入る面、冬だけ影が強い面など、条件ごとに少しずつ変えられます。つまり、全体を一律に処理せず、面別や条件別に見ることで、かなり実務的な値になります。


また、損失補正を分けて持っておくと、数字の説明がしやすくなります。方位と角度でどれくらい、影でどれくらい、高温や変換ロスでどれくらい下がるのかが見えるため、なぜ年間値が入口より下がるのかを説明できます。反対に、すべてを一つの係数へまとめると、数字は簡単でも理由が見えにくくなります。表計算では、この違いがとても重要です。


さらに、補正をセルで分けておくと、別案件への横展開がしやすくなります。たとえば、別の屋根面や別の建物で影条件だけが違うなら、その部分だけ変えればよいからです。こうした再利用性は、表計算ならではの強みです。図解がなくても、補正の構造が見えるだけで、数字の扱い方はかなり安定します。


方法4 自家消費量と余剰電力量を分けて計算する

四つ目の方法は、自家消費量と余剰電力量を分けて計算することです。太陽光発電量の試算を表計算で整理するとき、年間発電量だけで終わらせてしまうことがあります。しかし実務では、その電気をどれだけその場で使えるのか、どれだけ余るのかまで見ないと、設備の価値は十分に分かりません。つまり、発電量のkWhを、自家消費量と余剰量へ分ける必要があります。


考え方としては、余剰電力量は発電量から自家消費量を引いた残りです。たとえば、年間発電量が10,000kWhで、そのうち4,000kWhを昼間の需要としてその場で使えるなら、余剰は6,000kWhです。表計算では、発電量、自家消費量、余剰電力量を別の列や別の行で並べておくと、設備の価値がかなり見えやすくなります。


この方法の利点は、自家消費重視の案件と売電重視の案件を同じシートで整理しやすいことです。家庭のように昼間不在が多い案件では余剰が増えやすく、工場や事務所のように昼間負荷が大きい施設では自家消費量が増えやすいです。つまり、同じ年間発電量でも、使い方によって意味が変わることをそのまま表にしやすくなります。


また、月別シートと組み合わせるとさらに分かりやすくなります。夏は発電量が多く、需要も大きければ自家消費が進むかもしれません。春や秋は発電量が高くても需要が小さければ余剰が増えるかもしれません。冬は発電量が少なく自家消費率は高くても、自家消費の絶対量が小さいかもしれません。こうした差を見ていくと、設備規模の妥当性も判断しやすくなります。


表計算で太陽光発電量を扱うなら、この自家消費量と余剰電力量の区分は非常に重要です。単なるkWhの総量が、実際の価値を持つkWhへ変わるからです。図解がなくても、発電量のセル、自家消費量のセル、余剰電力量のセルが並んでいれば、その関係はかなり理解しやすくなります。


方法5 電気代削減額と回収年数までつなげて計算する

五つ目の方法は、発電量を電気代削減額と回収年数までつなげて計算することです。表計算の大きな強みは、発電量のkWhをそのまま経済効果の試算へつなげられることです。年間発電量や自家消費量が出た時点で終わらせるのではなく、それがどれだけの電気代削減につながるのか、導入効果としてどれくらいで回収できそうかまで、同じシート上で整理できます。


考え方としては、自家消費量に購入電力の単価を掛けることで電気代削減額の輪郭が見えてきます。余剰電力量があるなら、それは別の収入項目として整理することもできます。つまり、発電量をそのまま経済価値へ変換するのではなく、自家消費分と余剰分を分けたうえで、それぞれの意味を別々に整理したほうがよいです。そうすることで、設備が大きくなったときに増えているのが削減効果なのか、余剰なのかが見えやすくなります。


回収年数についても、表計算との相性は非常に良いです。年間の経済効果が見えれば、設備全体の導入負担と比較して、何年くらいで回収できそうかを整理できます。このとき大切なのは、発電量の入口値だけでなく、補正後の実発電量、自家消費量、損失を見込んだ数字を使うことです。そうしないと、回収年数が強すぎる数字になりやすくなります。


また、表計算でここまでつなげておくと、設備容量や方位条件を変えたときの差がすぐ見えます。たとえば、5kW案と7kW案で年間発電量はどれだけ違うか、自家消費率はどう変わるか、削減額はどちらが効率的か、回収年数はどう動くかといった比較が一つのシートでできます。これは実務では非常に大きな価値があります。


つまり、表計算で太陽光発電量を扱う方法の最後は、kWhをそのまま終点にしないことです。自家消費、余剰、削減額、回収の流れまで一続きで見られるようにしておくことで、設備の数字が「発電量の話」から「設備価値の話」へ変わります。これができると、単なる試算表ではなく、提案や判断に使える道具になります。


方法6 必要設備容量を逆算する式を理解する

六つ目の項目は、必要設備容量を逆算する式を理解することです。ここまでの方法は、主に設備容量が決まっている前提で発電量を読む流れでした。しかし実務では、「年間どれくらい発電してほしいか」や「どれだけ自家消費を増やしたいか」から逆に必要設備容量を求めたい場面も多くあります。そうしたときに使いやすいのが逆算の式です。


基本の考え方は、必要設備容量(kW)=必要発電量(kWh)÷1kWあたり年間発電量目安(kWh/kW・年) です。たとえば、年間8,000kWhの発電量が必要で、1kWあたり年間1,000kWh程度が見込めるなら、必要設備容量は8kW前後という考え方になります。入口の発電量式をひっくり返しただけですが、目的から設備規模を考えるには非常に有効です。


この逆算が便利なのは、屋根面積の妥当性確認にもつながるからです。たとえば、年間10,000kWh程度の発電量が欲しいと分かったら、おおよそ10kW前後の設備が必要です。1枚0.4kWのパネルなら25枚前後になります。ここで、その枚数が本当に屋根やカーポートや倉庫面に載るのか、有効面積は足りるのかを確認すれば、計画の成立性がかなり見えやすくなります。


また、この式を使うと、設備容量を何となく決めるのではなく、目標との関係で決めやすくなります。たとえば、自家消費を増やしたいのか、売電まで含めて総量を増やしたいのかで必要発電量は変わります。そこから必要設備容量を逆算し、さらに現場条件を反映した補正を入れて微調整すると、設備計画がかなり合理的になります。


もちろん、この逆算も理想条件のままでは粗くなります。方位や影が厳しいなら、1kWあたり年間発電量目安は少し控えめにしたほうがよいですし、面別条件を持っているならその条件で逆算したほうがより現実的です。つまり、逆算式は便利ですが、現場に合わせて使うことが大切です。


図解がなくても、この逆算の考え方を持っていると、設備容量を前から読むだけでなく、必要発電量から後ろへ読むことができます。表計算の中では、この双方向性が非常に大きな意味を持ちます。設備規模を決める道具としても使えることが、この項目のポイントです。


実務で計算式を使う順番

ここまでの六項目を踏まえると、実務で発電量の式をどう使うかの順番も見えてきます。まず最初にやるべきなのは、設備容量のkWを確認することです。何枚置けるのか、何kWの設備が成立するのかを整理します。次に、1kWあたり年間発電量目安を使って、年間kWhの入口値を出します。これで設備規模の輪郭がつかめます。


そのあとで、月間や日量へ展開します。これによって、春夏秋冬の差や、日々の自家消費や蓄電池との関係が見やすくなります。さらに、方位、角度、影、損失の補正を入れて、理論寄りの数字を現場寄りの数字へ変えていきます。ここまでくると、年間発電量の実務値がかなり明確になります。


次に、その発電量を自家消費量と余剰電力量へ分けます。すると、設備の価値が総量だけでなく使い方として見えるようになります。そのあとで、必要なら電気代削減額や回収年数へつなげます。逆に、必要発電量や削減額の目標が先にある場合は、逆算式で必要設備容量を出してから、屋根面積や設置可能性を確認する流れにします。


この順番が大切なのは、どの数字が入口で、どの数字が結果なのかを常に整理できるからです。入口値をいきなり最終値のように扱わないこと、補正を入れる前と後を分けて持つこと、自家消費と余剰を分けることが、実務では非常に重要です。図がなくても、この順番を頭の中で持っていれば、かなり多くの案件で説明しやすくなります。


また、こうした計算の前提を現場条件へ寄せるには、方位や影や配置の精度が欠かせません。屋根面の向き、障害物の位置、高低差が曖昧だと、方位補正も影補正も粗くなります。つまり、式を理解することと、現場条件を正確に押さえることは、実務ではセットで考えたほうがよいのです。


まとめ

太陽光発電量の計算式を図解なしで分かるように整理するには、kWとkWhの違いを押さえ、年間発電量の基本式を理解し、月間発電量と日量へ展開し、方位・角度・影・損失の補正式を理解し、自家消費量と余剰電力量を分けて考え、必要設備容量の逆算式まで押さえることが大切です。この六つがつながると、発電量計算はかなり言葉だけでも理解しやすくなります。


大切なのは、計算式を単独の数式として覚えるのではなく、設備容量から年間kWhを出し、そこへ現場条件を足し、その電気をどう使うかへ読み替える流れとして捉えることです。実務では、この順番が見えているだけで、設備比較、社内説明、提案、収支確認がかなりしやすくなります。


また、こうした計算式の精度を上げるには、現地条件を正確に把握することが欠かせません。屋根面の向き、障害物の位置、高低差、影の入り方が曖昧なままだと、どれだけ式の意味を理解していても、最後の数字はぶれやすくなります。特に方位・影・配置条件は、発電量の補正へそのまま効くため、現場の位置関係が非常に重要です。


その点で、現場の位置関係を高精度に把握する手段として、iPhone装着型GNSS高精度測位デバイスのLRTKは非常に有効です。屋根端部や障害物の位置を現場で正確に記録しやすくなるため、方位・影・配置条件を踏まえた発電量試算へつなげやすくなります。太陽光発電量の計算式を図解なしでも本当に使える形にしたいなら、LRTKのような手段で現地条件をきちんと押さえることが、実務では大きな強みになります。


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