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スマホでLiDAR撮影するときのコツ7選をわかりやすく紹介

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この記事は平均6分45秒で読めます
万能の測量機LRTKの説明

著者: LRTKチーム

スマホでLiDAR撮影をしたいと考えたとき、多くの実務担当者が最初に気になるのは、どのように撮れば失敗しにくいのか、どこまでの精度が期待できるのか、そして現場で本当に使えるデータになるのかという点ではないでしょうか。LiDARは便利な言葉として広く知られるようになりましたが、実際にスマホで撮影してみると、思ったより形が崩れる、壁や床がゆがむ、必要な範囲が欠ける、あとから見返すと使いにくい、といった悩みにぶつかることが少なくありません。


特に、建設、設備、土木、保守点検、施設管理といった現場寄りの業務では、ただ三次元っぽく見えるだけでは足りません。後工程で寸法確認をしたい、現況記録として残したい、関係者に共有したい、図面や点群と照らし合わせたい、といった実務上の目的があるため、撮影時点で押さえるべきポイントがはっきりしています。スマホのLiDAR撮影は手軽さが魅力ですが、手軽だからこそ、何となく撮ると仕上がりに差が出ます。


そこでこの記事では、スマホでLiDAR撮影するときに押さえておきたいコツを7つに整理して、初心者にも実務担当者にもわかりやすく紹介します。単なる操作の話だけでなく、なぜそのコツが必要なのか、どんな失敗を防げるのか、現場でどう意識するとよいのかまで踏み込んで解説します。撮影前の準備、撮影中の動き方、対象物の選び方、データ活用を見据えた考え方まで一通り理解できる構成にしているので、これからスマホでLiDARを使い始める方にも、すでに試したけれどうまくいかなかった方にも役立つ内容です。


目次

スマホでLiDAR撮影する前に知っておきたい基本

コツ1 撮影の目的を先に決めてから動く

コツ2 一度に広く撮ろうとせず範囲を絞る

コツ3 スマホをゆっくり安定して動かす

コツ4 壁 床 天井のつながりを意識して撮る

コツ5 光や反射や透明物の影響を理解しておく

コツ6 細部よりも全体の形を先に押さえる

コツ7 撮影後すぐに欠けやズレを確認する

スマホLiDAR撮影でよくある失敗と対処の考え方

スマホLiDARを実務で活かすために意識したいこと

まとめ


スマホでLiDAR撮影する前に知っておきたい基本

スマホでLiDAR撮影を行うとき、まず理解しておきたいのは、スマホは誰でも扱いやすい一方で、専用の大型計測機器とまったく同じ考え方で使うものではないということです。スマホの強みは、持ち運びしやすく、その場ですぐ撮れて、その場で確認しやすいことにあります。つまり、初動の速さと記録のしやすさが大きな価値です。現場に入ってすぐ現況を押さえたいとき、作業前後の状態を比較したいとき、施工や点検のメモ代わりに三次元情報を残したいとき、こうした用途ではスマホのLiDAR撮影は非常に有効です。


一方で、スマホのLiDAR撮影は、対象との距離、移動速度、周辺の明るさ、表面の材質、歩き方、撮影範囲の設定などに影響を受けやすい特徴があります。つまり、性能の限界というより、撮り方によって結果が大きく変わりやすいのです。同じ場所を同じ端末で撮っても、撮影者が違うだけでデータの見え方がかなり変わることがあります。ここに、スマホでLiDAR撮影するときのコツを知る意味があります。


また、検索ユーザーの多くは、スマホでLiDAR撮影すればすぐに高精度な三次元データが得られるのではないかと期待しがちです。しかし実務では、何に使うのかを明確にしないと、必要十分な撮影方法が決まりません。単なる現況共有なのか、寸法感の把握なのか、施工前後の比較なのか、設備の配置確認なのかで、必要な撮り方は変わります。この記事で紹介するコツは、その違いを踏まえつつ、まず失敗しにくい共通原則として使えるものです。


コツ1 撮影の目的を先に決めてから動く

スマホでLiDAR撮影を始める前に最も大切なのは、何のために撮るのかを最初に決めることです。これは基本的な話に見えますが、実際にはここが曖昧なまま撮影してしまい、あとから使えないデータになるケースが非常に多くあります。例えば、現場の全体感を共有したいのか、配管まわりの干渉を確認したいのか、壁面の状態を記録したいのか、床レベルの変化をざっくり把握したいのかで、撮影の優先順位は大きく変わります。


目的が曖昧だと、とりあえず広く撮ろうとして歩き回り、結果としてどこも中途半端になります。逆に目的が明確なら、どこを重点的に撮るべきか、どの面を丁寧に押さえるべきか、どこは簡略化してもよいかの判断がしやすくなります。LiDAR撮影はただ長く撮ればよいわけではありません。必要な情報を取りこぼさず、不要な動きを減らすことが品質向上につながります。


たとえば、室内改修前の現況記録が目的なら、壁、床、開口部、柱、主要設備の位置関係がわかるように撮ることが重要です。一方で、機器の周辺だけを確認したい場合は、その周辺空間を丁寧に撮ったほうが有効です。目的が違うのに同じ撮り方をしてしまうと、データの使い道が曖昧になります。


実務では、撮影前に短くてもよいので、誰が、何の判断に使うのかを意識すると失敗が減ります。自分用のメモなのか、社内共有なのか、外部説明なのかで、求められるわかりやすさも変わります。特に、後から他人が見る前提なら、自分がわかればよいという視点では足りません。見た人が位置関係を理解できるように、入口から順に撮る、基準になる面を含める、抜けのない構成にする、といった考え方が必要になります。


スマホLiDAR撮影は、機能そのものよりも、最初の設計で結果が決まりやすい作業です。撮り始める前の数十秒で目的を整理するだけでも、撮影品質は大きく変わります。


コツ2 一度に広く撮ろうとせず範囲を絞る

スマホでLiDAR撮影をするときにありがちな失敗が、最初から広範囲を一気に撮ろうとすることです。広い空間を歩き回りながら全体を丸ごと押さえたい気持ちは自然ですが、スマホでのLiDAR撮影では、範囲を欲張るほど位置のズレや形状の乱れ、取りこぼしが起きやすくなります。特に、長時間連続で撮るほど、途中で軌跡がずれたり、同じ場所に戻ったときのつながりが甘くなったりすることがあります。


実務で使えるデータを得たいなら、まずは撮影単位を小さく考えることが重要です。部屋なら部屋ごと、通路なら区間ごと、設備なら設備まわりごとに区切るイメージです。全体を一つのデータで完結させようとするのではなく、使いやすい単位に分けて確実に押さえるほうが結果として精度も見やすさも安定します。


範囲を絞ることにはもう一つ大きなメリットがあります。それは、必要な面に意識を集中できることです。広範囲を撮ると、歩くこと自体が目的になってしまい、肝心の壁面や床面の取り込みが雑になりがちです。逆に、撮る範囲を絞れば、どの角から見るか、どの高さで動くか、どこで少し止まるか、といった細かな配慮がしやすくなります。


たとえば、室内全体を撮る場合でも、最初に一周して全体をざっくり押さえ、その後に必要な箇所を分けて丁寧に撮るという考え方が有効です。これにより、全体感と局所の精度を両立しやすくなります。設備の裏側や柱の陰など、死角になりやすい部分も、範囲を絞った撮影のほうが対応しやすくなります。


また、範囲を絞ることは、あとからデータを整理するうえでも有利です。現場記録として蓄積する場合、長大な一つのデータより、場所や目的ごとに整理された複数のデータのほうが再利用しやすく、共有もしやすくなります。検索性や比較のしやすさという点でも、小さな単位に分ける考え方は実務向きです。


スマホLiDAR撮影では、広さよりも確実さを優先することが大切です。広く撮ること自体が悪いのではなく、まずは破綻しにくい範囲で撮ることが成功の近道になります。


コツ3 スマホをゆっくり安定して動かす

LiDAR撮影の品質に直結するのが、スマホの動かし方です。多くの人は撮影中に画面だけを見てしまいがちですが、実際には端末の動きそのものが三次元データの安定性に大きく関わります。急いで歩いたり、端末を大きく振ったり、上下に揺らしながら進んだりすると、形状のつながりが乱れやすくなります。スマホのLiDAR撮影は、静止画の連続ではなく、位置関係を追いながら空間を認識していく性質があるため、急な動きが苦手です。


基本は、ゆっくり、一定の速度で、できるだけなめらかに動かすことです。これは単に慎重に歩くという意味だけではありません。端末の向きを頻繁に変えすぎない、急にしゃがんだり立ち上がったりしない、対象に近づきすぎたり離れすぎたりを繰り返さない、といったことも含みます。撮影中は、自分が空間をスキャンしているというより、空間に対して安定した視点を与え続けていると考えるとわかりやすいです。


特に、現場でありがちなのが、短時間で済ませようとして足早に一周してしまうことです。しかし、このような撮り方では、画面上ではそれなりに取れているように見えても、あとから見ると壁が波打っていたり、角がつぶれていたり、床が傾いて見えたりすることがあります。これは、端末の移動が不安定だったり、認識の手がかりが不足したりした結果です。


歩き方にも工夫が必要です。小刻みに方向転換するより、ゆるやかな弧を描くように動くほうが、形状のつながりを保ちやすくなります。対象物の周囲を回る場合も、急旋回ではなく、一定距離を保ちながらなめらかに動くほうが安定します。室内なら、入口から壁沿いにゆっくり回り、角では少し意識して壁同士のつながりを見せるようにすると、空間認識が安定しやすくなります。


また、スマホを持つ高さも重要です。高すぎる位置や低すぎる位置だけで通すのではなく、基本となる高さを保ちながら、必要な箇所だけ補うように撮るほうがよい結果になりやすいです。常に端末が上下していると、床、壁、天井の関係が不安定になりやすくなります。まずは胸の前あたりで安定して持ち、必要に応じて少し角度を変える程度から始めるのが無難です。


LiDAR撮影では、上手な人ほど派手に動きません。丁寧で無駄のない動きが、そのままデータ品質に反映されます。


コツ4 壁 床 天井のつながりを意識して撮る

スマホでLiDAR撮影するとき、単体の物体ばかりに意識が向くと、空間全体の形が不安定になることがあります。実務で使いやすい三次元データにするためには、壁、床、天井、柱、開口部といった空間の骨格を意識して撮ることが重要です。なぜなら、これらの面や線が空間認識の基準になりやすく、全体のつながりを保つ助けになるからです。


たとえば、部屋の一角だけを近距離で細かく撮っても、その部分だけは見えていても、空間の中でどこにあるのかがわかりにくくなることがあります。逆に、床と壁の交線、壁と天井の境界、柱と床の接地部など、位置関係がはっきりした部分を意識して含めると、データ全体がまとまりやすくなります。つまり、ディテールを見る前に、まずは基準面を押さえることが大切です。


特に室内では、壁面だけをなめるように撮るのではなく、床との接続を見せる構図を意識すると、形が安定しやすくなります。床は広く連続した面なので、移動の基準として使いやすく、壁や設備の位置関係を理解する手がかりにもなります。天井は現場によって撮りにくい場合もありますが、必要に応じて見上げる動きを少し入れることで、空間の閉じ方がわかりやすくなります。


一方で、天井ばかり、床ばかり、あるいは壁の一点ばかりを追い続けると、全体のつながりが崩れることがあります。撮影中は、対象物だけを見るのではなく、その対象がどの面のどの位置にあるのかを伝える意識が重要です。例えば、配線、ダクト、機器、配管のような要素を記録したい場合でも、それ単体を拡大して撮るだけでなく、周囲の壁や床との位置関係を含めておくと、後から見返したときに理解しやすくなります。


屋外や半屋外でも考え方は同じです。地面、立ち上がり、構造物の基準線、境界になる要素を含めることで、空間の形が把握しやすくなります。対象物だけを追っていると、位置関係が飛びやすくなり、結果的に使いにくいデータになります。


LiDAR撮影は、物を撮る作業であると同時に、空間の関係を記録する作業でもあります。壁、床、天井のつながりを意識するだけで、同じ場所を撮っても実務での使いやすさが大きく変わります。


コツ5 光や反射や透明物の影響を理解しておく

スマホでLiDAR撮影をするとき、見た目には普通に見える場所でも、データ上ではうまく取れないことがあります。その原因としてよくあるのが、光の状態、反射する面、透明な素材、単調すぎる表面です。LiDARというと光の影響を受けにくそうな印象を持たれることがありますが、実際には周辺環境によって取得しやすさは変わります。特にスマホのような小型端末では、現場条件の差が結果に出やすい傾向があります。


まず注意したいのが、強い反射です。鏡面に近い金属、光沢の強い仕上げ、ガラス面、水たまりのような反射しやすい対象は、形状が取りにくかったり、ノイズのような見え方になったりすることがあります。透明な素材も同様で、見た目では存在していても、三次元データとしては抜けたり、奥の面と混ざって見えたりする場合があります。現場でよくあるのは、窓、ガラス扉、透明な間仕切り、光沢のあるパネルなどです。


このような対象を完全に避けることはできませんが、影響を理解して撮ることはできます。たとえば、透明物だけを頼りに空間をつかもうとせず、その周囲の枠や壁や床を含めるようにします。ガラス面の存在を伝えたい場合でも、ガラスそのものではなく、枠や周辺部材との関係を記録する意識を持つと、後から見たときに状況がわかりやすくなります。


次に、光のムラや極端な逆光にも注意が必要です。明るすぎる開口部の近くや、暗所と明所が混在する場所では、画面上の見え方も不安定になりやすく、結果として撮影の判断がしづらくなります。LiDARだけでなく、画像情報も含めて空間把握をしている場合には、光環境の差が認識に影響することがあります。撮影中は、極端に明るい方向だけを向き続けないようにしたり、必要に応じて角度を変えたりして、空間の情報をバランスよく拾うことが大切です。


また、模様が少なく単調な面ばかりの場所も注意が必要です。長い白壁や均一な通路は、見た目にはシンプルですが、動きの基準が少ないため、撮影のつながりが不安定になることがあります。この場合は、床との境界、開口部、設備、角など、変化のある部分を含めながら進むと認識が安定しやすくなります。


現場で重要なのは、取れない対象があることを知ったうえで、どう補うかを考えることです。光や材質の条件を無視して撮るのではなく、周囲の情報で補完できるように構図を作ることが、実務で使えるLiDAR撮影のコツです。


コツ6 細部よりも全体の形を先に押さえる

スマホでLiDAR撮影を始めると、つい気になる部分を先に近くで撮りたくなることがあります。たとえば、設備の接合部、段差、配管の分岐、開口部の端部など、細かいところほど重要に思えるかもしれません。しかし、撮影の順序としては、細部に入る前に全体の形を先に押さえることが大切です。これを意識するだけで、データ全体のまとまりと後からの見やすさが大きく改善します。


なぜなら、細部は全体の中の位置関係がわかって初めて意味を持つからです。局所だけを先に丁寧に撮っても、それが空間のどこにあるのか、他の部材とどうつながっているのかがわからないと、実務では使いにくくなります。また、局所ばかり追っていると、全体のスキャンが不安定になりやすく、かえって細部も崩れることがあります。


おすすめの考え方は、最初に空間全体をざっくり一周して骨格を押さえ、その後で重要箇所に寄って補うという流れです。これなら、全体のつながりを維持しながら、必要なディテールも追加しやすくなります。室内なら、入口から全体をなめるように撮って位置関係を確保し、そのあと設備まわりや損傷箇所、納まりが気になる部分などを追加で丁寧に撮るとよいでしょう。


この考え方は、現場記録としても有効です。最初に全体が取れていれば、仮に細部の一部が不足していても、あとで補撮の判断がしやすくなります。逆に、細部しか撮っていないと、どこを補えばよいかも判断しにくくなります。つまり、全体を先に押さえることは、データの完成度だけでなく、再撮影の効率にもつながります。


また、全体を先に撮ると、撮影対象の優先順位も見えてきます。歩きながら、この面は十分取れている、この角は欠けそうだ、この設備は近づいて撮ったほうがよい、といった判断がしやすくなるため、無駄な動きが減ります。結果として、時間が限られた現場でも効率的に撮影できます。


LiDAR撮影では、細かいところを丁寧に撮ること自体は大切です。ただし、その前提として全体の形が取れていなければ、細部の価値は下がります。まず骨格、次に詳細という順序を守ることが、使えるデータを作る近道です。


コツ7 撮影後すぐに欠けやズレを確認する

スマホでLiDAR撮影した後、現場でそのまま終わりにしてしまうのは非常にもったいないことです。実務で本当に重要なのは、撮影したことではなく、使える形で残せたかどうかです。そのため、撮影直後にデータを確認し、欠け、歪み、取りこぼし、ズレがないかをチェックする習慣をつけることが大切です。現場を離れてから不備に気づいても、再訪が必要になれば手間もコストも増えます。


確認するときは、単にきれいに見えるかどうかではなく、目的に対して十分かどうかで判断することが重要です。例えば、部屋全体を記録したいなら、四隅や開口部が欠けていないか、壁と床の関係がわかるかを見ます。設備まわりなら、見たかった面が取れているか、奥行きや周辺との干渉関係が把握できるかを確認します。何となく全体が見えているだけでは、実務上の判断材料として不足する場合があります。


よくある見落としは、撮影中には問題なさそうに見えた部分が、あとで見ると穴のように抜けていたり、面がねじれていたりすることです。これは、撮影時には画面に意識が向きすぎて、データ全体の整合性までは確認しにくいためです。だからこそ、撮影後に一歩引いて確認する時間が必要です。


もし欠けやズレを見つけたら、その場で補撮できるのが理想です。補撮の際は、足りない部分だけを局所的に狙うのではなく、周囲の基準面も含めて少し広めに撮ると、つながりが改善しやすくなります。特に角部、裏側、低い位置、高い位置、反射物周辺は欠けやすいため、重点的に見直す価値があります。


また、現場記録として蓄積するなら、データ名や撮影メモもその場で整理しておくと後工程が楽になります。どの部屋か、どの面か、何のための撮影かが後からわからなくなると、せっかくのデータも活かしにくくなります。実務では、撮ることと同じくらい、確認と整理が大事です。


スマホLiDAR撮影は、その場で結果を見直せることが強みです。この強みを活かさずに現場を離れるのはもったいないと言えます。確認まで含めて撮影作業だと考えると、失敗は大幅に減ります。


スマホLiDAR撮影でよくある失敗と対処の考え方

ここまで7つのコツを紹介しましたが、実際の現場では複数の要因が重なって失敗することが多くあります。たとえば、急いでいたために動きが速くなり、しかも広い範囲を一度に撮ろうとして、結果として全体がぼやけたようなデータになることがあります。また、対象物だけを追いかけて周囲の基準面を入れなかったために、位置関係がわかりにくくなることもあります。


こうした失敗に対処するには、原因を一つずつ切り分けることが重要です。端末性能の問題だと決めつける前に、範囲が広すぎなかったか、移動が速すぎなかったか、壁や床の基準面を十分に入れたか、光や反射の影響を受けていなかったかを振り返ると、改善点が見えてきます。スマホLiDAR撮影は、撮り方の工夫でかなり結果が変わる分野です。


また、すべてを一度で完璧に撮ろうとしないことも大切です。最初は、狭い範囲で成功体験を積みながら、自分なりの動き方や確認の仕方を身につけるほうが上達しやすいです。現場の条件は毎回違うため、万能の撮り方はありませんが、基本原則を押さえていれば対応力は上がります。


特に実務担当者にとって重要なのは、見栄えの良いデータを作ることより、判断に使えるデータを安定して残すことです。多少見た目が粗くても、必要な位置関係や状態が把握できれば役立ちます。逆に、きれいに見えても必要な箇所が欠けていれば意味がありません。この優先順位を意識することが、撮影の迷いを減らします。


スマホLiDARを実務で活かすために意識したいこと

スマホでLiDAR撮影する技術が身についてくると、次に考えたいのが、そのデータをどう実務につなげるかです。現場では、記録、共有、比較、説明、確認といった用途が多く、撮影データが単独で完結することはあまりありません。写真、図面、座標、既存資料、点検記録など、他の情報と組み合わせてはじめて価値が高まるケースが多いです。


そのため、スマホLiDAR撮影も、撮ること自体を目的化しないほうがうまくいきます。何と組み合わせて使うのか、誰に見せるのか、どの工程で使うのかを考えておくと、撮影の質も整理の仕方も変わります。たとえば、現況把握だけでなく位置情報まで重視する場面では、三次元の形だけでなく、どこを測ったのかを高精度に結び付ける視点が重要になります。


特に、施工管理、出来形確認、設備配置、維持管理のように位置の確かさが重要な業務では、LiDAR撮影だけでは足りない場面もあります。形状を把握することと、座標を正しく押さえることは別の論点だからです。スマホLiDARは非常に便利ですが、より実務的な運用を目指すなら、空間の見える化に加えて、位置をどう扱うかまで考える必要があります。


ここで重要になるのが、LiDARによる三次元記録と、高精度な位置情報の連携という考え方です。現場での記録をより活かしたい場合、ただ撮るだけで終わらず、測る、位置を残す、あとから重ね合わせる、という流れまで視野に入れると、活用の幅が一気に広がります。


まとめ

スマホでLiDAR撮影するときのコツは、特別な裏技というより、撮影の基本を丁寧に守ることにあります。撮影の目的を先に決めること、一度に広く撮ろうとしすぎないこと、スマホをゆっくり安定して動かすこと、壁や床や天井のつながりを意識すること、光や反射や透明物の影響を理解すること、細部より先に全体の形を押さえること、そして撮影後すぐに欠けやズレを確認すること。この7つを意識するだけで、スマホLiDARの仕上がりは大きく変わります。


スマホでのLiDAR撮影は、現場の初動記録や状況共有を手軽に行える有力な方法です。一方で、実務に活かすには、ただ三次元っぽく見えるだけでは不十分で、位置関係がわかること、抜けが少ないこと、後から使いやすいことが求められます。だからこそ、撮影の段階で少しだけ意識を変えることが重要です。


そして、もしスマホでの三次元記録を、さらに現場の測位や座標確認、位置出し、記録管理までつなげて活用したいなら、LiDAR撮影だけでなく高精度な位置情報を組み合わせる発想が有効です。LRTKは、スマートフォンに装着して使えるGNSS高精度測位デバイスとして、現場での測る、記録する、共有する流れをより実務向けに整えやすくします。スマホの手軽さを活かしながら、LiDAR撮影の先にある測位や簡易測量まで視野に入れたい方は、LRTKの活用もあわせて検討してみるとよいでしょう。


LRTKで現場の測量精度・作業効率を飛躍的に向上

LRTKシリーズは、建設・土木・測量分野における高精度なGNSS測位を実現し、作業時間短縮や生産性の大幅な向上を可能にします。国土交通省が推進するi-Constructionにも対応しており、建設業界のデジタル化促進に最適なソリューションです。

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