top of page
法面緑化は、植物を生育させて周辺景観との調和を図るだけでなく、降雨による土砂流出を抑え、法面表層を安定させるために行われます。しかし、施工直後から植生が十分に成立するまでの期間は、根系による土壌保持効果が小さく、雨滴や表面流の影響を受けやすい状態です。短時間の強い雨や長時間続く雨によって緑化基盤が削られると、筋状の洗掘、種子の流出、基盤厚の不足、裸地化などが発生する可能性があります。
表面洗掘を防ぐためには、緑化材料の選定だけでなく、法面へ流れ込む雨水の量、法面上での流れ方、地山や基盤の性質、排水施設の連続性、施工時期、施工後の点検までを一体的に確認する必要があります。緑化面を強くすればすべて解決するわけではなく、法面へ水を入れないこと、水を一か所へ集めないこと、集めた水を安全に排出することが重要です。
この記事では、法面緑化の雨水浸食対策を検討する設計担当者、施工管理者、維持管理担当者に向けて、表面洗掘を抑えるために確認したい6つのポイントを解説します。現場によって法面勾配、法長、土質、集水条件、気象条件は異なるため、特定の工法を一律に採用するのではなく、雨水の発生源と流下経路を把握したうえで対策を組み立てることが大切です。
目次
• 法面緑化で雨水浸食と表面洗掘が発生する仕組み

