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RTK GNSS導入ガイド:高精度測量を始めるための基本ステップ

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この記事は平均6分15秒で読めます
万能の測量機LRTKの説明

著者: LRTKチーム

近年、建設や測量の現場でセンチメートル級の高精度測量が求められる場面が増えてきました。これを支える技術として注目されているのがRTK GNSSです。本記事では、RTK GNSSとは何かという基礎から、高精度測量を始めるための導入ステップやポイントを分かりやすく解説します。初めてRTK GNSSを扱う方でも理解できる内容となっていますので、ぜひ参考にしてください。


目次

GNSSとは?

RTKとは?

RTK GNSSによる高精度測量のメリット

RTK GNSS測量を始めるために必要なもの

RTK GNSS測量の基本ステップ

RTK GNSS導入のポイント・注意点

LRTKによる簡易測量

FAQ


GNSSとは?

まずGNSSとは、「Global Navigation Satellite System」の略で、人工衛星を利用して地球上の位置を測定する全地球測位システムの総称です。よく知られるGPSもその一つで、米国が運用する衛星測位システムです。このほか、ロシアのGLONASSや欧州のGalileo、日本の準天頂衛星システム(みちびき:QZSS)など、各国が独自のGNSS衛星網を持っています。GNSS受信機(測位端末)は、上空にある複数の衛星から電波信号を受信し、それらの信号伝搬時間などの情報から自分の現在位置(緯度・経度・高度)を計算します。


一般的なスマートフォンやカーナビに内蔵されたGPS受信機でも、おおよその位置を知ることができます。しかし通常のGNSS測位では、大気圏での電波遅延や衛星時計の誤差など様々な要因により、どうしても数メートル程度の誤差が生じます。数メートルのズレでも日常利用のナビゲーションには支障ありませんが、建設現場での位置出しや細かい測量には不十分です。そこで登場したのが、次に説明するRTK方式と呼ばれる高精度測位技術です。


RTKとは?

RTK(リアルタイムキネマティック)とは、GNSS測位の誤差をリアルタイムに補正し、センチメートル単位の精度を実現する測位手法です。RTK測位では通常、基準局(ベースステーション)移動局(ローバー)という2台のGNSS受信機を使用します。まず基準局をあらかじめ座標の分かっている既知点(既知の基準点)に設置し、その地点で受信した衛星信号データをリアルタイムに無線やインターネット経由で配信します。続いて移動局はその補正データを受信し、自身が測定した位置情報に補正を適用することで、高精度な現在座標を求めます。簡単に言えば、「動かない受信機(基準局)」で測った誤差情報を「動く受信機(移動局)」に教えてあげることで、移動局の測位精度を飛躍的に高める仕組みです。


RTKによる補正を適用すると、従来は数メートルあったGNSSの位置誤差が一気に数センチ以内にまで縮小します。例えば基地局から数キロ圏内で衛星信号が良好な条件であれば、平面位置で±1~2cm程度、高さ方向で±2~3cm程度の精度が得られます。これは従来の測量機器に匹敵する精度であり、基準点測量や構造物の設置などにも十分活用できる精度です。また名前のとおりRTK測位はリアルタイムに行われるため、移動局の作業者は現在位置をその場で確認しながら測点の記録や杭打ち(設計位置のマーキング)を即座に行えます。


なおRTK測位には、現場に自前の基準局を置いて無線で補正情報を送信する方法と、インターネットを介して公共の電子基準点ネットワークなどから補正情報を受信するネットワーク型RTKという方法があります。後者(ネットワーク型)を利用すれば現場に物理的な基地局を設置せずに済むため、携帯電話の電波さえ届けば機動的にRTK測位を開始できます。いずれの方式であっても、移動局側で補正データを受け取り正常に補正が適用された状態になれば、高精度測位が確立します(機種によってはこの状態を「FIX解」や「固定解」と表示します)。FIX(フィックス)とは、誤差が解消されて解(位置計算)が安定したことを意味し、この状態になって初めてセンチメートル級の測位データが得られます。


RTK GNSSによる高精度測量のメリット

RTK GNSSを導入すると、従来の測量手法に比べて様々なメリットが得られます。ここでは高精度測量にRTK GNSSを活用する主な利点を整理します。


作業効率の飛躍的向上: RTK GNSSを用いることで、迅速に多数の測点を測定できます。例えば従来のトータルステーションを使った測量では、100点の位置出しに半日以上かかることもありましたが、RTKなら短時間で完了します。リアルタイムで座標が取得できるため、「その場で設計通りの位置か」を即座に確認しながら作業を進められます。

省人化(少人数作業): GNSS測量は基本的に1人で作業が完結します。トータルステーションのようにもう一人がプリズムを持って走り回る必要がなく、少人数で効率的に測量できます。人員不足の解消や人件費削減にも貢献します。

視通し不要で広範囲測量: 衛星さえ見えていれば測位できるので、トータルステーションのような機械とプリズムの直線的な視通しは必要ありません。起伏の多い現場や障害物がある場所でも、上空が開けていれば直接測位できます。広大な現場や離れた測点も、基地局からの距離が許す限り自由に観測可能です。

高精度によるミス削減: RTK GNSSは数センチの精度で位置を特定できるため、位置出しのミスを大幅に減らせます。従来は測量作業で蓄積していた細かな誤差やヒューマンエラーが原因の手戻り作業を減少させ、「ミスゼロ」に近づけることが可能です。高い精度への信頼感は、現場作業の品質向上にもつながります。

デジタルデータの即時利用: GNSS受信機で取得した座標データはデジタル形式で記録でき、そのままCAD図面への反映やGISへの取り込みが容易です。測ったその場でクラウドにアップロードして共有したり、重機のマシンガイダンス用データに流用したりと、ICT施工やデジタル測量との親和性も高いです。紙への書き写しが不要になり、データ処理の効率も上がります。


RTK GNSS測量を始めるために必要なもの

RTK GNSSによる高精度測量を始めるには、いくつかの機材や準備が必要です。以下に、主な必要項目をリストアップします。


基準局用のGNSS受信機: 基準局となるGNSS測位機器が必要です。高精度のためには、マルチGNSS対応・デュアル周波数対応の受信機が望ましいです。基準局は既知点に設置するため、据え置き型で安定して稼働できる機器を用意します。

移動局用のGNSS受信機: 作業者が持ち運ぶ移動局側のGNSS機器です。こちらも高精度対応のGNSS受信機とアンテナを用意します。移動局はポール(GNSS測量用ポール)に取り付けて持ち歩くことが多いです。

通信手段(無線機器またはインターネット環境): 基準局から移動局へ補正データを届ける通信手段が必要です。自前の基準局を使う場合はUHF帯などの無線機器セット(送受信機)を用いるのが一般的ですが、その場合は電波法令への適合・免許にも注意が必要です。一方、ネットワーク型RTKを利用する場合は、移動局側で携帯ネット通信(モバイルルーターやスマートフォンのテザリング等)を介して補正情報配信サービス(Ntripサービス)に接続する形になります。

据え付け用器具: 機器を安定して設置するための器具も必要です。基準局用には三脚や固定用ポール、移動局用にはプリズムポール(測量用ポール)や杖のような伸縮ポールなどを使います。これらによりアンテナを所定の高さに据え付け、安定した測位を可能にします。

測位用コントローラー / ソフト: GNSS受信機の設定や測位データの記録を行うためのコントローラー端末が必要です。専用のハンディコントローラーや、タブレット・PCにインストールした測量ソフト、あるいはスマートフォンのアプリなどで代用するケースもあります。このコントローラーを通じて基準局・移動局の設定を行い、測位状態の確認や座標の記録を管理します。

電源・バッテリー: GNSS受信機や無線機器を動作させる電源も確保しましょう。屋外作業ではバッテリー駆動が基本です。機器に付属のバッテリーを充電しておくか、長時間の作業では予備バッテリーを用意します。スマートフォンやタブレットを使用する場合も、モバイルバッテリーを準備しておくと安心です。


上記の他にも、実際の測量には細かな備品(整準台や気泡管、水準器、野帳など)が必要になる場合があります。しかし大まかには、「基準局+移動局のGNSS機器一式」と「通信環境」、そして「測位データを扱う端末」が揃えばRTK測量を始めることができます。


RTK GNSS測量の基本ステップ

必要な機材を準備したら、いよいよRTK GNSS測量を開始します。ここでは、一般的なRTK測量作業の基本的な流れをステップごとに説明します。


基準局の設置と起動: まず基準局GNSS受信機を、事前に座標値が分かっている既知点(または任意に定めた基準点)に設置します。三脚などでしっかり据え付け、水準器で水平を確認しましょう。基準局の電源を入れ、GNSSの測位を開始します。自前の基準局を使う場合、この時点ではまだ基準局自身も通常のGNSS測位をしている状態なので、数メートルの誤差範囲で位置を測定しています。基準局のソフトや設定メニューで現在地の座標を入力するか、一定時間(例:数分~数十分)測位して平均値を基準局の仮座標とします。そして基準局を基地局モード(基地局運用モード)に切り替え、補正データの配信を開始します。無線の場合は電波送信を開始し、ネットワーク型の場合はインターネット経由でNtripサーバーなどにデータを送出します。

移動局の起動と補正受信設定: 続いて移動局側のGNSS受信機とコントローラー端末の電源を入れます。移動局のGNSSが衛星受信を開始したら、基準局からの補正データを受信する設定を行います。無線機の場合は周波数やチャネルを合わせて受信待機、ネット利用の場合は端末上のアプリやソフトで提供元の補正情報サービスにログインします。適切に設定が行われると、移動局がリアルタイムに基準局の補正情報を受け取り始めます。

RTK測位の確立(FIXの取得): 移動局が補正情報を受信し始めても、最初はすぐに高精度にならない場合があります。GNSS受信機の表示を確認し、解が「FLOAT(フロート)」「収束中」などから「FIX(固定)」になるのを待ちます。これは内部で整数値の解決(整数ambiguityの解決)が完了し、誤差補正が十分に行われたことを意味します。環境が良ければ、起動から数秒~数十秒程度でFIX解が得られるでしょう。初めて電源を入れた直後や衛星配置が悪いタイミングでは、FIXに数分程度かかる場合もあります。しばらく待ってもFIXにならない場合は、衛星の見通しや通信状態を確認しましょう。一度FIX解が得られれば、その後補正が受信し続ける限り高精度な測位が継続します。

測点の測定・観測: FIX解が確立したら、いよいよ測量作業に入ります。移動局のアンテナ(ポールの先端)を測りたい点に正確に据えて、コントローラー端末から現在座標を記録します。必要に応じて測定時間を数秒~十数秒取り、平均値を記録するとより安定した座標が得られます。複数の点を測量する際は、各点でこの作業を繰り返します。杭打ちや設計値の位置出しを行う場合は、コントローラーに目標座標を入力して誘導機能を使い、表示される移動量(オフセット量)を参考に位置を微調整します。リアルタイムで「あと東に5cm」などと誘導表示が出るので、狙いの位置に到達したらマーキングを行います。RTK GNSSならではのリアルタイム測位を活用して、現場で即座に測点の確認・設置ができる点が大きな利点です。

データ保存と後処理: 測定が終わったら、記録した座標データを保存します。コントローラー端末やアプリ上で測点名やIDを付けて保存し、全てのデータをまとめて出力しましょう。必要に応じて、日本測地系や平面直角座標系への座標変換を行ったり、CADソフトに読み込んで図面上にプロットしたりします。クラウド対応のシステムであれば、現場から直接データをアップロードし、事務所のPCで即時に結果を検図・共有するといったことも可能です。最後に、基準局と移動局の電源を落とし、機材を撤収します。以上が基本的なRTK測量の手順となります。


RTK GNSS導入のポイント・注意点

RTK GNSS測量を成功させるために、押さえておきたいポイントや注意点をいくつか紹介します。初めて導入する際は、以下の点に留意するとスムーズに運用できます。


測位環境の確保: RTKに限らずGNSS測位では、空が広く開けた環境が理想です。建物の陰や樹木の下など衛星信号が遮られる場所では測位精度が低下したり、FIX解が得られにくくなります。できるだけ周囲に遮蔽物の少ない場所で観測する、あるいは遮られる方向の衛星を除外する設定を行うなどの工夫をしましょう。また強い電波干渉を受ける場所(高圧線の近く等)も注意が必要です。

基準局と移動局の距離: 基準局から遠く離れるほど、補正できない誤差要因(電離圏や対流圏の差異など)が増えてRTK精度が悪化します。一般に十数km以内の距離であれば高精度が維持できますが、可能なら5~10km以内に収めるのが望ましいです。ネットワーク型RTKの場合でも、なるべく近くの基準点の補正情報を利用すると安定します。

基準局の座標精度: 自前の基準局を用いる際、その設置座標を正確に設定することが重要です。基準局座標に誤差があると、移動局で得られる座標もそのぶんずれた値になってしまいます。もし絶対的な座標精度が要求される場合(公共座標で成果を出す測量など)は、国土地理院の電子基準点に接続して正確な座標を得る、もしくは長時間観測して基準局位置を既知点として補正する必要があります。逆に、任意座標系で相対的な精度だけ確保できれば良い場合は、基準局座標を仮定値で設定しておき、測量後に既知点と比較して全体を平行移動させる方法もあります。

アンテナ高と測量基準: GNSSアンテナの高さ設定にも注意しましょう。移動局アンテナをポールに取り付けている場合、アンテナ位相中心から地面(測点)までの高さを正確に測ってコントローラーに入力する必要があります。これを誤ると高さ方向の測量結果に誤差が生じます。また日本の測量現場では、緯度経度の世界測地系座標よりも、地域ごとの平面直角座標系(○系)に変換して成果を出すことが多いです。測位ソフトの設定で適切な座標系を選択し、必要に応じて原点の経緯度やジオイド高を設定しておきましょう。

通信の安定性: 無線通信を使う場合、基地局・移動局間の電波が安定して届くよう、アンテナの向きや高さに気を配ります。市街地ではビルの陰になると電波が届かないこともあるため、中継局を立てるケースもあります。携帯ネット回線を使う場合も、山間部や地下では電波が入らず補正データを受信できないことがあります。事前に現場の通信環境を確認し、必要なら通信会社の電波カバー状況を調べたり、別の通信手段を用意したりしましょう。

法令・制度面の確認: GNSS測量自体には特別な免許は不要ですが、無線機を使用する場合は電波法に基づく無線局の免許や技適マークのある機器の使用が求められます。また国土地理院の電子基準点データを利用するネットワーク型RTKサービスは有料契約が必要な場合があります。公共測量の場合、RTK-GNSS測量の手法が規程に沿っているかも確認しましょう。導入前に関連する制度や手続きについて一通り把握しておくと安心です。


LRTKによる簡易測量

RTK GNSSは非常に便利な技術ですが、従来は専用の測量機器や無線設備を揃える必要があり、初心者にはハードルが高い面もありました。最近では、こうしたハードルを下げて誰でも手軽にRTK測量を始められるソリューションが登場しています。その代表例がLRTKです。


LRTKはスマートフォンに取り付けて使用できる超小型のGNSS受信機デバイスと、それを操作・管理するスマホアプリ、そして計測データを活用できるクラウドサービスから構成されています。スマホ用アタッチメントとして提供されるLRTKデバイス(高精度GNSSアンテナ一体型端末)は、iPhoneなどに接続して利用します。従来必要だった据え置き型の基準局や複雑な配線は不要で、スマホの通信回線を通じて補正情報(Ntrip配信サービス)を取得し、リアルタイムに高精度測位を実現します。現場ではアプリ上のボタンを一押しするだけで測位を開始でき、数秒待てば±数センチの精度で現在位置が表示されます。難しい設定を意識することなく直感的に操作できるため、専門知識がない方でも扱いやすいのが特徴です。


さらにスマートフォンと連携している利点として、測位した点の座標データに写真やメモを添えてクラウドに即時アップロードし、関係者と共有するといった使い方も可能です。測量現場で得られた情報をその場でデータ化・共有できるため、作業終了後のデータ整理の手間も省けます。LRTKを活用すれば、高精度GNSS測量をこれまでになく簡単かつスピーディーに導入できます。RTK GNSSの恩恵をもっと手軽に受けたいとお考えなら、こうした最新のソリューションであるLRTKを現場に取り入れてみてはいかがでしょうか。きっと測量作業の効率と精度が飛躍的に向上するはずです。


FAQ

Q: 「RTK-GNSS」と「GPS」の違いは何ですか? A: GPSはGNSS(全地球測位システム)の一種であり、通常は単体のGPS受信機で数メートルの精度しか得られません。これに対してRTK-GNSSは、基準局からの補正情報を使ってリアルタイムに誤差を補正することで、センチメートル級の精度を実現する技術です。簡単に言えば、GPSが単独で測位するのに対し、RTK-GNSSは2台の受信機の相互通信により測位精度を大幅に高めている点が違います。


Q: RTK-GNSSではどのくらいの精度が出ますか? A: 条件が良ければ、水平位置で約1~2cm程度、鉛直方向で2~3cm程度の精度が期待できます。実際の精度は基地局との距離や衛星の配置、周囲の環境によっても影響を受けますが、従来のGPS単独測位(数mの誤差)に比べて圧倒的に高精度です。なお、得られる精度は相対的なものなので、基準局の位置が正確であるほど測位結果の絶対精度も高くなります。


Q: 高精度測位が可能になるまでどれくらい時間がかかりますか? A: GNSS受信機の電源を入れて測位を開始し、補正情報を受け取り始めてからFIX解が得られるまでの時間は、環境にもよりますが早ければ数秒、長くても数分程度です。最新の受信機や衛星が十分に見えている条件では数秒~十数秒で固定解になります。一方、初回起動直後や衛星数が少ない場合は数分以上かかることもあります。いったんFIX状態になれば、その後は補正を受信し続ける限り常に高精度が維持され、特別な待ち時間なく測量を続行できます。


Q: 基準局がなくてもRTK測量はできますか? A: はい、可能です。自前で基準局を設置しない場合でも、ネットワーク型RTKと呼ばれる方法で高精度測位ができます。これは国土地理院の電子基準点など、既設の基準局ネットワークから提供される補正情報サービス(Ntripサービス)にインターネット経由で接続し、その補正データを利用する方法です。例えば日本全国に設置された電子基準点(GNSS基準局網)や民間のVRSサービスと契約すれば、フィールドには移動局だけ持ち込めば測位が可能です。携帯電話回線が繋がるエリアであれば、基地局なしでもリアルタイムに補正情報を入手できるので、高精度測位を行えます。


Q: 山間部や森林内でもRTK-GNSSは使えますか? A: 衛星測位は基本的に上空の衛星からの信号を受信できないと成立しません。そのため周囲を山に囲まれた谷間や森林の中では、衛星が見える数が少なくなりRTK測位が難しくなる場合があります。特に樹木の枝葉が茂った森の中では電波が遮られたりマルチパス(反射)が発生したりして、FIXが得られにくくなります。全く測位できないわけではありませんが、精度が落ちたり途切れがちになることはあります。山間部でも空が開けた場所(谷筋や尾根など)では比較的測位しやすいですが、深い谷底やトンネル内では事実上GNSS測位は不可能です。こうした環境下で測量する場合は、あらかじめ衛星配置の良い時間帯を選んだり、補完的に光学測量機器を使うなどの対策が必要です。


Q: RTK-GNSSの機材は高価ですか? A: 従来の測量用GNSS機器は高機能なものが多く、数十万円から数百万円と高価な傾向がありました。しかし近年は安価なGNSSチップやオープンソース技術の発展により、低コストでRTKを実現できる受信機も登場しています。例えば単体数万円程度の小型受信機を組み合わせて自作する例や、スマホと連携する比較的安価な製品も出てきています。導入コストは下がりつつありますが、それでも精度や信頼性を求めるプロ用途ではある程度の投資が必要です。ただしRTK-GNSSを導入することで大幅な作業効率向上や省力化が期待できるため、費用対効果は非常に高いと言えます。


Q: 初心者におすすめのRTK-GNSS機器はありますか? A: 初めて高精度GNSS測量に挑戦する方には、スマートフォン対応のRTKソリューションがおすすめです。例えば本記事でも紹介したLRTKのような製品は、スマホにデバイスを取り付けてボタンを押すだけで測位が始められる手軽さが魅力です。専用機器の操作に不慣れな方でも、スマホアプリのわかりやすいインターフェースで位置情報を扱えるため安心です。そのほか、オープンソースのRTKソフトウェアと市販の受信機モジュールを組み合わせる方法もありますが、設定や調整に知識が必要です。確実にセンチ級測位を体験したいなら、やはりサポート体制の整った市販の簡易RTK製品(例:LRTKなど)を利用するのが近道でしょう。


LRTKで現場の測量精度・作業効率を飛躍的に向上

LRTKシリーズは、建設・土木・測量分野における高精度なGNSS測位を実現し、作業時間短縮や生産性の大幅な向上を可能にします。国土交通省が推進するi-Constructionにも対応しており、建設業界のデジタル化促進に最適なソリューションです。

LRTKの詳細については、下記のリンクよりご覧ください。

 

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