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RTKがFloatからFixにならない原因は?現場で多い6つの要因

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この記事は平均6分15秒で読めます
万能の測量機LRTKの説明

著者: LRTKチーム

RTK測位(リアルタイムキネマティック)を使えば、理論上はセンチメートル級の高精度な測位結果(Fix解)を得ることができます。しかし実際の現場では、「RTKがなかなかFixにならずFloat解のまま作業が進まない」「補正が効いておらずno RTK(シングル解)状態から抜け出せない」といった声をよく耳にします。特に精密な測位が求められる場面でRTKがFixしないと、作業の遅れや測量データの信頼性低下につながるため、大きな問題です。


RTKでFix解を得られない原因は様々考えられますが、多くの場合は基本的なチェックポイントを見直すことで解消できるケースがほとんどです。本来、空が開けていて十分な数の衛星が捉えられている環境であれば、RTKを開始してから数十秒から数分程度でFix状態に入るのが一般的です。性能の良いGNSS受信機やアルゴリズムであれば、条件が整えば20秒程度でFixになる例もあります。もし5分以上待ってもFixに至らないようであれば、何らかの要因で解の収束(整数アンビギュイティの解決)が妨げられている可能性が高いでしょう。


そこで本記事では、RTKがFloatからFixにならない際によく見受けられる代表的な原因を6つ取り上げ、それぞれのメカニズムと現場で取るべき対策について解説します。日頃の測位作業で「なかなかFixしない…」という状況に悩んでいる方は、自身のケースで当てはまる点がないかぜひ確認してみてください。原因を正しく把握し対処することで、RTK測位を安定してセンチ級の精度で行える可能性が高まります。


目次

原因1: 衛星の視界が悪い(衛星数不足)

原因2: 電波の反射によるマルチパス干渉

原因3: 基準局の座標設定ミス・設置不備

原因4: 基準局との距離が長すぎる

原因5: GNSS設定の不一致(衛星や周波数)

原因6: 補正データ未受信・通信トラブル

まとめ


原因1: 衛星の視界が悪い(衛星数不足)

RTKがFixにならない最も基本的な要因の一つは、利用できる衛星の数が不足していることです。高精度なRTK測位には複数の衛星からの信号が必要で、一般的に少なくとも5〜6機以上の衛星データを同時に活用できる状態が望ましいとされています。4機の衛星でも三次元測位自体は可能ですが、それぎりぎりの状態では整数アンビギュイティの解決が安定せず、解が「Float(浮動解)」のまま停滞しやすくなります。また、衛星数が足りていても、空の特定方向に衛星が偏って配置されていると幾何学的な精度が悪化し(DOP値が増大し)、結果的にFixが得られにくくなります。


衛星数不足や配置の偏りが起こる背景として多いのが、アンテナ周辺の視界不良です。例えば測位地点がビルの谷間や樹木の多い林内・林縁部にある場合、上空の大半が遮られてしまい、受信可能な衛星が極端に少なくなります。また、屋内や半屋内(ガレージ内など)では天井や屋根に覆われて直接衛星を捉えられないため、RTKではFixどころか測位自体が困難です。上空視界が狭ければ、利用できる衛星の数が不足するだけでなく、衛星の配置バランスも偏ってしまいがちです。その結果、観測データが足りず演算エンジンが解を収束させるまでに非常に時間がかかったり、いつまでもFloat解から抜け出せない状況に陥ります。


この原因への対策としては、何より測位アンテナの上空視界を確保することが重要です。可能であれば周囲が開けた場所へアンテナを移動し、空を広く見渡せる環境を作りましょう。数メートル移動するだけでも、新たな衛星を捉えられる場合があります。また、どうしても空の一部が遮蔽される環境であれば、衛星の配置が良い時間帯を選んで測位を行うのも有効です。GNSSの人工衛星は時間とともに移動するため、衛星配置予測(GNSSプランナー等)を参照して衛星が十分に見えるタイミングを狙うことで、衛星数不足を補えます。さらに、受信機の設定も確認しましょう。仰角マスク角度が高すぎると低高度の衛星が除外され衛星数が減るため、15度前後の適切な値に設定します。また、可能ならGPSだけでなくGLONASSやGalileo、みちびき(QZSS)など複数の衛星システムを利用できるマルチGNSS受信機を用いることで、常により多くの衛星を捕捉できFix率の向上に繋がります。


原因2: 電波の反射によるマルチパス干渉

衛星信号が建物や地面などに反射してしまう「マルチパス」は、RTK解の収束を妨げる大きな要因です。マルチパス干渉が起きると、受信機には本来の直射信号と反射経路を通った信号が重複して届くため、擬似距離や位相の観測値に誤差が生じます。この誤ったデータが混在すると、RTKの演算エンジンは整数アンビギュイティを正しく解けず、Fix解に必要な高い整合性を維持できません。マルチパス誤差は時間とともに変動しやすく、測位結果を不安定にするため、たとえ一時的にFixしてもまたすぐFloatに戻ってしまう原因にもなります。


現場でマルチパスが発生しやすいのは、高層ビルの壁面や大型の金属構造物、フェンス、車両など金属製の物体が周囲にある状況です。これらの表面はGNSS信号を鏡のように反射し、アンテナが誤った経路長の信号を受信してしまいます。また、水面やアスファルト地面など平坦で反射しやすい地表も、アンテナの設置高さが低いと影響を及ぼす場合があります。上空の視界自体は確保できていて衛星数が十分でも、周囲の反射源によってデータ品質が低下すると結果的にFixが得られなくなってしまいます。加えて、強力な電波干渉源(高圧線や通信アンテナ等)が近くにある場合も、GNSS受信にノイズが入りFixを阻害することがあります。


マルチパス対策としては、基本的に反射を避けられる環境を選ぶのが最善です。可能であれば高層建築物や金属フェンスから離れ、開けた場所で測位するようにします。どうしても反射物の多い環境で測量せざるを得ない場合は、アンテナをできるだけ高いポールや架台の上に取り付けて、地面や周囲からの反射波を受けにくくしましょう。アンテナにグランドプレーン(導電性の円盤)を装着できるタイプであれば、下方向からの反射信号を遮断するのに役立ちます。また、測位開始時に一度周囲の開けた場所でFixを達成してから目的の測点へ移動するという工夫も有効です。一度Fix状態になれば、受信機によっては短時間であれば多少環境が悪化してもFix解を維持できる場合があります。加えて、周囲に強い無線電波を発する機器がある場合は電源を切る、測位地点から離れるなどして電磁ノイズの影響を下げることも検討してください。環境要因によるマルチパスや干渉を可能な限り排除することが、安定したFix解取得の近道です。


原因3: 基準局の座標設定ミス・設置不備

RTKは基準局(ベース局)のもつ正確な位置座標をもとに移動局(ローバー)に補正を適用して測位を行います。そのため、基準局側で何か問題があると移動局はいくら待ってもFix解を得られない場合があります。典型的なのが基準局の座標入力ミスです。基地局に設定する緯度経度や高さの値を誤って入力していたり、仮の座標をいい加減に設定して誤差が大きすぎると、RTK演算の初期計算がおかしくなり、整数アンビギュイティの解決に非常に時間がかかったり、最悪の場合いつまでも収束しないことがあります。特に、実際の位置から数十メートルも基準局座標がずれているようなケースでは、補正情報と実測値の不整合が大きくなりすぎて演算が破綻し、固定解への収束が事実上得られなくなることもあります。


また、基準局アンテナの設置不良もFixを妨げる要因です。基地局のアンテナがしっかり固定されておらず途中で物理的に動いてしまったり、強風で倒れたり傾いたりすると、基準局自体の観測データが信用できなくなります。当然、その不安定な補正情報を受け取る移動局の解も安定せず、せっかくFixしても崩れてFloatに戻ってしまいます。さらに、基準局を設置した場所の周囲環境が悪い場合(上空視界が狭い、近くに高い建造物がある等)も問題です。移動局がどんなに開けた場所にいても、肝心の基準局データ自体に衛星不足やマルチパスの影響が及んでいれば、高品質なFix解は期待できません。つまり、RTKでは「基準局の精度=移動局の精度」であるため、基準局側の不具合がそのままFix率低下に直結します。


対策として、まず基準局を自前で設置している場合は座標設定と設置方法を再確認しましょう。新たに基地局を据える際には、できれば短時間の簡易測位ではなく1時間以上の平均測位を行うか、既知点に設置して厳密な座標を与えるなどして、真値に近い基準局座標を設定することが大切です。また、測地系(データム)の違いにも注意が必要です。日本の測地系(JGD2011/2022など世界測地系)と旧来のローカル測地系が混在すると数メートルのズレが生じるため、ローバー側と基準局側で同じ座標系を用いるよう統一します。高さについても、基準局の高さ基準(楕円体高かジオイド高か)に応じて移動局側で適切に補正する必要があります(楕円体高で得た高さをジオイドモデルで標高に変換する等)。アンテナ設置に関しては、基地局アンテナが動かないよう安定した固定を心がけます。三脚やポールをしっかり固定し、作業員が不用意に触れない位置に設置してください。もし途中でアンテナを動かしてしまった場合は、測位を一旦停止して基準局座標を再測定・再設定し直す必要があります。また、基地局アンテナ周辺の環境も見直しましょう。可能な限り空が開けた場所に基地局を置き、周囲の反射や遮蔽が少ない環境を選びます。アンテナケーブルの断線や接続不良、電源の安定供給などハードウェア面のチェックも忘れずに行います。


なお、公共のオンライン基準局サービスや他社提供の基準局データを利用している場合でも、基準局側の問題によりFixにならないケースがありえます。提供元の基準局がメンテナンス中で精度が落ちていたり、観測環境が悪化していると、こちらで対処できることは限られます。そのような場合は、可能であれば別の基準局に切り替えてみる、時間をずらして再接続してみる、といった対応を試みましょう。また、自前基準局データと公共サービスを組み合わせて利用している場合には、基準局座標系の不一致(例:ローカル座標系と世界座標系を取り違えている)にも注意が必要です。


原因4: 基準局との距離が長すぎる

移動局(ローバー)と基準局(ベース)の距離、いわゆる基線長が長すぎる場合も、RTKがなかなかFixしない一因となります。RTK補正の原理は「基準局と移動局が近接していれば、両局で共通の誤差要因(衛星時計誤差や大気誤差など)をキャンセルできる」というものです。しかし、基線距離が大きく離れると両地点で受ける誤差が異なってしまい、補正で打ち消せる部分が少なくなってしまいます。特に電離層や対流圏による遅延誤差は距離とともに差が顕著になるため、遠距離では残留誤差が大きくなりがちです。その結果、RTKの整数アンビギュイティ解が安定せず、Fix解に収束するまで非常に時間を要したり、最悪いつまでもFloat解のままという事態になります。


一般的にRTK測位は基準局との距離が短いほど安定して高精度になります。現場運用上は目安としておおむね10km以内の基線長が望ましいと言われます。10km程度までであれば、基準局とローバーが受ける誤差の多くが共通とみなせるため、比較的容易に数センチ内の精度が得られます。しかし基線長が20km、30kmと長くなるにつれて、補正で除去しきれない誤差が蓄積し、解の収束が不安定になります。それでも電波状況や受信機性能が良ければFixに至る場合もありますが、Fixまでに時間がかかったり維持が難しくなる傾向は否めません。さらに50km以上ともなるともはや通常の単一基準局方式RTKで固定解を得ること自体が極めて困難となります。


したがって、基準局と離れた場所でRTKを行う場合は基線長を短くする工夫が必要です。自前の基準局を使っているなら、可能な限り測位エリアに近い位置へ基地局を設置することを検討します。現場が広範囲に及ぶなら、エリア移動に合わせて適宜基準局を付け替えることも視野に入れましょう。また、既存の基準局サービスを利用中であれば、複数の基地局や仮想基準点(VRS)が選択できる場合に、できるだけ近傍の基準局データを使うように設定します。どうしても長距離をカバーする必要があるときは、マルチ周波数対応のGNSS受信機を用いることも重要です。単一周波数(L1のみ)の受信機に比べ、L1/L2のデュアル周波数以上に対応した機器のほうが、電離層誤差を補正しやすく長距離でもFixできる可能性が高まります。また、太陽活動が活発な昼間など電離層が乱れている時間帯は特に長距離RTKが難しくなるため、もし数十km規模の測位を行う場合は電離層が比較的安定する夜間〜早朝に実施する、といった工夫も有効です。それでも困難な場合は、無理にリアルタイムでFixを目指すのではなく、基準点測量網を活用したりPPP(静的な精密測位)による後処理で高精度化する方法も検討しましょう。


原因5: GNSS設定の不一致(衛星や周波数)

基準局と移動局で使用するGNSSの設定が噛み合っていない場合も、RTKがFixに至りません。RTKでは両局が共通の衛星観測データを使って演算する必要があります。したがって、片方だけ特定の衛星を使っていたり周波数設定が異なっていると、共通の観測が得られず補正が正しく適用されなくなります。例えば、基準局側ではGPSとGLONASSの両方の衛星を追跡しているのに、移動局側がGPSのみしか使わない設定になっていると、GLONASS由来の補正情報が無視されてしまい、有効衛星数が減って解が安定しにくくなります。逆に移動局がマルチGNSS対応でも、基準局データがGPSのみで構成されている場合は結局GPS単独のRTKとなり、環境によってはFloat止まりになってしまうことがあります。


また、使用周波数帯の不一致にも注意が必要です。基準局がL1/L2のデュアル周波数データを出力しているのに、移動局側がシングル周波数受信機(L1のみ)だった場合、そのままではL2信号の補正を利用できません。本来デュアル周波数RTKでは両周波数の観測を組み合わせて誤差補正していますが、片方が単独周波数機だと共通の演算条件が揃わず、Fixが難しくなります。シングル周波数受信機同士でリンクする場合は、基準局側もL1のみの補正モードに設定を合わせる必要があります(もしくは両局ともデュアル周波数機にアップグレードするのが望ましいです)。


さらに、補正データフォーマットの互換性にも目を配る必要があります。RTKの差分補正には標準的にRTCMメッセージが用いられますが、基準局ソフトやNTRIP配信サービスの設定によっては、移動局側が解釈できない種類のメッセージが送られている可能性があります。特に古い受信機を使っている場合、最近追加された新しいメッセージ(たとえばGalileo衛星用のメッセージや、GLONASS整数化に必要な補正情報など)に非対応で、一部のデータが読み取れず結果的にFixしないケースがありえます。また、日本の準天頂衛星システム(みちびき)の特殊な補強信号を使う場合などは、専用の対応機器・設定が必要となります。このように、基準局と移動局の組み合わせによってはプロトコル上の非互換が原因でFixに至らない例も散見されます。


対策として、RTKシステム導入時に基準局・移動局の設定統一を徹底することが重要です。まず、両方の受信機で利用可能な衛星システムはすべて有効にし、常に共通の衛星を追跡できる状態に揃えます。一方だけGLONASSやGalileoをOFFにしていないか確認しましょう。可能な限りマルチGNSSを活用できれば、共有できる観測データが増えFix率の向上に貢献します。同様に、基準局と移動局で使用する周波数の組み合わせも合わせます。片方がL1のみなら他方もL1のみに設定するか、理想的には両局とも複数周波数対応機を用いるのが望ましいです。さらに、補正フォーマットについては、移動局側の機器仕様に合わせて基準局データ出力を調整します。NTRIP接続の場合、運営サービスが提供するメッセージタイプを選択できることもあります。最低限必要なメッセージ(例:基準局座標情報やGPS/GLONASSの観測データ等)が含まれているか確認し、不要なメッセージは除外するなど互換性を保つ設定にしましょう。受信機のファームウェアが古い場合はアップデートで新しいフォーマットに対応することも検討します。なお、設定を見直した後も不具合が続く場合、一度機器を再起動してみるのも有効です。ごくまれにソフトウェアの不調で変更が反映されないことがあるためです。基準局・移動局双方のGNSS設定が正しく同期していることを確認することで、多くのFix未達成トラブルは解決するでしょう。


原因6: 補正データ未受信・通信トラブル

RTKは基準局からの補正データを常時受信し続けてはじめてFix解が得られます。そのため、補正情報自体が移動局に届いていない場合、いつまで経ってもFixにはなりません。これは言い換えれば「補正データが入っていないとRTKはただの単独測位と同じ」ということで、いくら時間が経ってもFloat解(あるいはno RTK状態)のままです。典型的な原因は通信上のトラブルです。ネットワーク型RTKであれば、NTRIPを介したインターネット接続に問題が起きているケースが多く見られます。山間部や郊外でモバイル通信回線の電波が弱かったり、スマートフォンのテザリング設定が切れてデータ通信が停止していたりすると、補正が届かないために解がSingleに戻ってしまいます。また、NTRIP接続の設定ミス(接続先のホスト名やポート番号、マウントポイント名、ユーザーID・パスワードの誤り)によって接続そのものが確立されていない場合も少なくありません。


特定小電力無線やデジタル無線で基準局の補正を飛ばしているシステムでは、電波の到達範囲から外れたり途中に遮蔽物があって電波が届かないと、補正データが途切れてしまいます。無線チャネルの混信やアンテナの不良が原因で、データが部分的に欠落することもあります。通信自体はつながっていても、補正データストリームにエラー(パケットロスやCRCエラー)が多発している状況では、受信側で情報が再現できず計算が途中で止まってしまいます。また、基準局側の配信間隔が極端に長い場合(例えば30秒に1回しかデータが送られてこない等)も、最新補正が間に合わずFloatに戻りやすくなります。いずれにせよ、補正情報が安定して受信できない環境ではRTKのメリットが発揮されず、Fix解を得るのは困難です。


こうした通信・受信トラブルへの対策としては、まず補正データの受信状態を確認することが重要です。RTK対応のGNSS受信機やアプリには、補正データの受信状況や「Differential age(差分補正の有効期間)」などがモニター表示されます。ここが更新されていなかったりエラー表示が出ている場合、通信不良が疑われます。NTRIP利用中であれば、移動局側の端末(スマホやルーター)が確実にインターネットに接続できているかチェックしましょう。電波状況が悪ければ、少しでも電波の入る場所に移動したり、機内モードのオンオフを切り替えて回線を再確立するなどの基本的な対処を試みます。それでも状況が改善しない場合、別のSIMカード・プロバイダ回線に切り替えてみるのも手です。また、NTRIP設定を再確認し、一文字でも間違いがないか見直します。無線方式の場合は、送受信機のアンテナが正しく接続されているか、見通しの良い場所に設置されているか、混信があればチャンネルを変更するなどの対策を講じます。加えて、補正データ自体に問題がないかも確認しましょう。提供元の基準局サービスがメンテナンス中で停止・精度低下している可能性もあります。その際は時間をおいて再接続するか、利用できるなら別のサービスに切り替えることも検討します。重要なのは、補正データを安定継続的に受信できる環境を整えることで、それがRTK測位のFix達成率を大きく左右します。


まとめ

以上、RTKがFloat解のままFixしない場合に考えられる6つの原因について解説しました。現場でFixにならず困ったときは、衛星の受信状況から基準局設定、通信状態まで、一つ一つ基本に立ち返ってチェックすることが肝心です。多くの場合、今回挙げたポイントを見直すことで問題が解消し、安定してFix解を得られるようになるでしょう。


とはいえ、これらの要因を都度確認・対策するのは手間がかかるものです。そこで注目されているのが、手軽に高精度測位を実現できる新しいGNSSデバイスの活用です。その一つが LRTK(iPhone装着型GNSS高精度測位デバイス) です。LRTKをiPhoneに取り付けて専用アプリを使えば、誰でも簡単にセンチメートル級の測位を行うことができます。基準局からの補正受信や各種設定もアプリ上でシームレスに管理されるため、難しい知識がなくても安定したFix解を得られるのが特長です。従来のRTK運用で課題となりがちな衛星環境の確保や機器設定の手間を大幅に軽減し、現場における測量作業をよりスマートにしてくれるでしょう。RTK測位のFixでお悩みの方は、こうした最新デバイスの導入も視野に入れてみてはいかがでしょうか。


LRTKで現場の測量精度・作業効率を飛躍的に向上

LRTKシリーズは、建設・土木・測量分野における高精度なGNSS測位を実現し、作業時間短縮や生産性の大幅な向上を可能にします。国土交通省が推進するi-Constructionにも対応しており、建設業界のデジタル化促進に最適なソリューションです。

LRTKの詳細については、下記のリンクよりご覧ください。

 

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