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現場検証にRTKを使って手戻りを減らす方法

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この記事は平均4分15秒で読めます
万能の測量機LRTKの説明

著者: LRTKチーム

目次

はじめに

RTKとは?

施工前の現地調査・位置出しにおけるRTK活用

施工中の現場検証(出来形管理)におけるRTK活用

LRTKによる簡易測量

まとめ:手戻りゼロの現場を目指して

FAQ


はじめに

建設現場では、計画通りに進めているつもりでも、後からやり直し作業(「手戻り」)が発生してしまうことが珍しくありません。手戻りが起きると無駄な労力がかかるだけでなく、余分な資材の消費や工程の遅延にも直結し、現場にとって極力避けたいコスト要因となります。特に測量や位置出しのミスに起因する手戻りは、工期全体や予算に大きな影響を及ぼし、施工管理者を悩ませる深刻な問題です。


こうした無駄なやり直しを減らして施工をスムーズに進めるには、現地での測量・検証プロセス自体の精度を向上させ、ミスを未然に防ぐことが重要です。本記事では、施工前の現地調査や施工中の検測(出来形管理)といった現場検証の場面で頻発しがちな課題を振り返り、それらを解決するカギとして注目されるRTK(高精度GNSS測位技術)の活用方法を解説します。最新のデジタル技術を活用した測量DXによってどのように品質向上と手戻り削減が実現できるのか、現場目線で見ていきましょう。


RTKとは?

RTKとはリアルタイムキネマティック(Real Time Kinematic)の略称で、GPSを代表とする衛星測位(GNSS)の精度を飛躍的に高める高精度測位手法です。通常、スマートフォンやカーナビで利用されるGPSでは測位に数メートル程度の誤差が生じますが、RTKでは基準局(参照用の受信機)からの補正データをリアルタイムに適用することで誤差を数センチメートル以内にまで縮小できます。つまり、RTKを使えば土木施工に求められる精密な位置出しや測定が可能になるのです。


具体的には、作業現場付近に移動式の基準局(基地局とも呼びます)を設置し、移動局となるGNSS受信機がその基準局から送られる補正情報を受信しながら測位を行います。または、国土地理院や民間事業者が提供する電子基準点ネットワーク(GNSS基準局)のサービスをインターネット経由で利用することもできます。さらに日本国内では、準天頂衛星システム「みちびき」によるセンチメータ級測位補強サービス(CLAS)が提供されており、対応する受信機を使えば専用の基地局を用意しなくても高精度な測位が可能です。近年、国土交通省が推進する*i-Construction*(ICT施工)などの流れもあり、RTKによる高精度測量は急速に土木・建設業界に広まりつつあります。従来はアンテナや装置が大型・高価で専門知識も必要だったRTK機器ですが、小型化・低価格化が進んだことで「1人1台」の手軽な運用も現実的になってきました。


施工前の現地調査・位置出しにおけるRTK活用

まず、施工前段階での現地調査や位置出し作業にRTKを活用するメリットを見てみましょう。従来のアナログな測量手法では、十分な現況データを得るのに時間と人手がかかり、計画段階で必要な情報を取りこぼしてしまうリスクがありました。例えば土地造成や道路設計のための現地調査では、限られた箇所のみ測量して地形を推定することが多く、後になって未測量箇所に想定外の凹凸や障害物が見つかり設計修正を迫られるケースがあります。


また、工事着手時の位置出し(測設)作業でも、トータルステーションなどを用いた従来法では2人以上の人員が必要で、巻尺で距離を測り無線や身振りで合図を送り合うアナログな手順の中でヒューマンエラーが起こり得ました。紙の図面を片手に数値を見間違えたり、指示を聞き違えたりした結果、杭を打つ位置がずれてしまい、何度も測り直しをする羽目になったという話も珍しくありません。


RTKを導入すれば、こうした施工前の測量作業における手間とリスクを大幅に低減できます。高精度なGNSS受信機とタブレットやスマホ上の測量アプリを使えば、設計図面上の座標をそのまま現地に再現しながら、一人で効率よく測量・位置出しが可能です。例えば、RTK対応のアプリで目標点の座標を選択すると、現在位置からその点までの方向と距離が画面に表示されます。作業者は表示された矢印に従って歩き、距離が0になった地点で杭打ちやマーキングを行えば、それがまさに設計図どおりの位置です。熟練の測量士が隣で指示しなくても、デバイスのガイダンスに従うだけで正確な位置出しができますので、コミュニケーション違いによるミスや待機時間も生じません。また、RTK測位なら重たい三脚や光学機器を担いで視通しを確保する必要がなく、空が見える場所で受信機を起動するだけで広範囲を短時間に測ることができます。その結果、現地調査でもより多くの点を詳細に測定でき、計画段階で地形のばらつきを見落とすリスクを減らせます。位置出しでも施工前に正確な杭打ちが一度で完了し、施工後に「基礎の位置がずれていた」などと手戻りが発覚する可能性を最小限にできます。


施工中の現場検証(出来形管理)におけるRTK活用

次に、施工中の出来形検測や品質検査の場面でもRTKは強力な武器となります。従来の出来形管理では、スタッフが水準器や巻尺を使って路盤高さや構造物寸法を一点一点測定し、紙の帳票に手書きで記録するのが一般的でした。この方法では測定に膨大な手間がかかるため、現場全体のうちごく一部の点しかサンプリングできず、測っていない箇所に設計との差異があっても見逃すリスクがあります。また、アナログな記録作業には人為的なミスの可能性もつきまといます。例えば次のようなヒューマンエラーが起こりがちです。


現場で読み上げた数字を聞き間違えたり書き間違えたりするミス

手書きメモを清書・転記する際の記録漏れや書き写しミス


こうした測量記録ミスが発生すると、後になって測量データを修正したり再度現場で測り直す手戻り作業が必要になることがあります。せっかく進めた工事の工程を中断して測量に立ち戻るのは、工期の遅延や余計なコストにつながる大きなロスです。


一方、RTKを活用すれば出来形計測から記録・確認までのプロセスをデジタルで完結できるため、上記のようなミスを大幅に低減できます。RTK受信機で取得した各測点の座標値は、自動的にタブレット上に記録されてクラウドにも保存されます。測定と同時にデータ記録が完了するため、数字の書き写しミス記録漏れを心配する必要がありません。


またRTKなら短時間に多数の点を測定できるので、例えばこれまで数十メートルおきに数箇所だけ高さを測って平均値で判断していた路盤厚も、道路全体を歩きながら面的に測定データを取得してチェックできます。現場で取得した出来形データはクラウド上で即座に設計値と照合され、自動的に許容誤差内かどうか判定することも可能です。もちろん、その場で所定の規格値を満たしているか即時に確認でき、もし基準を外れた箇所が見つかれば即座に手直しして再測定するといった迅速な対応が取れます。このようにRTKを活用すれば、測り漏れや見落としなく現場で即座に検証できる環境が整い、後から「一部だけ厚みが不足していた」といった不具合が検査段階で発覚するリスクを大幅に低減できます。


さらに、クラウド連携したデジタル測量システムであれば、現場で取得した数値データや写真が自動で共有されるため、オフィスや遠隔地にいる関係者とも即時に情報を共有できます。現場代理人が事務所に戻って報告書を作成するといった手間も減り、検査・報告までのリードタイムも短縮されます。品質管理のDXが進むことで、施工現場全体の生産性と品質水準が向上し、無駄なやり直しのないスマートな現場運営に近づいていくでしょう。


LRTKによる簡易測量

RTKの利点を最大限に引き出すには、現場で誰もが扱える使いやすい機器を選ぶことが重要です。LRTKはまさにそうしたニーズに応える形で開発された、次世代の“一人測量”ソリューションです。スマートフォンと小型RTK-GNSS受信機を組み合わせたLRTKを使えば、熟練の技術者でなくても簡単な操作でセンチメートル精度の測位が行えます。重たい三脚や複雑なセッティングも不要で、ヘルメットに機器を装着して現場を歩くだけで3次元の測量データを取得することも可能です。


既に現場に導入した例では、LRTKによって測量に要する手間が飛躍的に削減されています。例えばある土木工事現場では、LRTKを使い始めた初週から測量作業時間を約30%削減できたという報告もあります。人員不足に悩む企業にとって、一人で素早く測量できるLRTKは強力な助っ人となるでしょう。煩雑な準備作業に煩わされず、思い立ったときにサッと測れる簡易測量を実現するLRTKは、道路の線形測量や法面点検、上下水道の埋設管調査、橋梁などインフラ構造物の維持管理といった様々な用途で威力を発揮します。RTKを用いた新しい測量スタイルとして、これからの現場の新常識になるかもしれません。


まとめ:手戻りゼロの現場を目指して

人手不足や工期短縮のプレッシャーが高まる現代の施工現場において、RTK測量はまさに救世主といえる技術です。「少人数で測れる」「ミスによるやり直しが減る」「一度の測量で完了する」という効果によって、従来の方法では実現できなかったスピードと正確さを現場にもたらします。測量精度の向上とその場での即時検証により、施工後の手戻り発生リスクは最小化され、品質確保と効率化の両立が可能になります。道路工事や造成、上下水道の敷設、橋梁などあらゆる土木・建設分野でRTKの活用が進み始めており、国も推進するデジタル技術を積極的に取り入れることで現場の生産性と安全性は飛躍的に向上するでしょう。


また、直感的に扱える最新の測量機器を使えば、熟練者が不足していても若手や他分野のスタッフが測量を担えるようになります。これにより特定の技術者に業務が集中するのを防ぎ、「測量待ち」で工事全体が滞る事態も減らせます。従来のやり方にとらわれず新しいテクノロジーを味方につけることが、これからの現場運営の鍵を握ると言っても過言ではありません。ぜひ一度RTKを現場に取り入れて、その効率化効果を体感してみてはいかがでしょうか。初めて導入する際には、小規模なプロジェクトで試験的に使ってみることで、そのメリットを直に実感できるはずです。最新のRTK技術やLRTKのようなソリューションを活用して、手戻りゼロのスマートな現場を目指しましょう。


FAQ

Q: RTKと通常のGPS測位は何が違うのですか? A: 通常のGPSでは衛星信号の誤差により位置が数メートルずれることがありますが、RTKでは基準局からの補正データを用いることでその誤差を数センチ程度まで打ち消します。簡単に言えば、RTKはGPSをより正確にする仕組みであり、土木測量のように高い精度が求められる用途で威力を発揮します。


Q: RTKを使うにはどんな機材や環境が必要ですか? A: RTK測量にはセンチメートル級の精度に対応したGNSS受信機(ローバー)と、測位精度を高めるための基準局からの補正情報が必要です。典型的には、現場に移動型の基地局を設置して運用する方法や、携帯通信網を通じて電子基準点データやVRSなどの補正サービスを利用する方法があります。最近ではスマートフォンに装着できる小型のRTK受信機も市販されており、専用アプリと組み合わせれば現場で手軽にセンチ級測位を始められます。


Q: RTK測位の精度はどの程度ですか? A: 使用する機器や衛星の受信環境にもよりますが、一般的にRTKでは平面位置で2~3cm程度、高さ方向で数cm~5cm程度の誤差と言われています。上空が開けた環境で衛星を十分捉えられている場合、ほとんどの土木工事の出来形管理に支障ない精度が得られます。ただしビル街や森林の中など衛星視界が遮られる環境では精度が低下し、場合によっては測位解が得られなくなることもあります。


Q: 雨天や遮蔽物の多い環境でもRTKは使えますか? A: 空が見通せる屋外であれば、小雨や曇り程度の天候ではRTK測位に大きな支障はありません。しかし、雷雨や台風のような極端な悪天候時には電波状態が不安定になり、測位精度が低下する場合があります。また、周囲を高層建築物に囲まれた場所や樹木の生い茂った林内では衛星電波が遮られるため、RTKも安定して機能しにくくなります。衛星測位全般に言えることですが、RTKでもなるべく上空の開けた場所で使用するのが理想です。


Q: 経験が浅い技術者でもRTKを使いこなせますか? A: はい。近年のスマホ連携型RTKシステムは操作インタフェースが分かりやすく設計されており、基本的な研修を受ければ現場監督や若手技術者でも十分に活用できます。従来のトータルステーション測量のように高度な専門スキルは不要で、座標や測量の基礎知識さえあればデバイスがナビゲーションしてくれるため直感的に測量可能です。むしろ現場の誰もが測量を行える環境を整えることで、特定の担当者に業務が集中するのを防ぎ、待ち時間の削減や人員配置の効率化にもつながります。


Q: トータルステーションによる測量とRTK測量では精度に差はありますか? A: 一部の場面ではトータルステーション(TS)など光学式機器の方が高精度です。例えばミリ単位の精密さが要求される鉄骨建方や機械設備の芯出しなどでは、現在でもTSやレベルを用いた測量が不可欠です。しかし通常の土木工事における出来形測定や杭打ち作業では、数センチ精度のRTK測位でほとんどの場合に対応可能です。むしろRTKは視通しがなくても測位でき、広範囲を一人でカバーできる利点があるため、日常的な測量はRTKで効率化し、ミリ精度確認が必要な一部の工程のみ光学測量を併用するといった使い分けが効果的でしょう。


Q: RTK機器の導入コストが高そうで心配です。何か手軽に始める方法はありますか? A: かつてRTK対応の測量機器は非常に高価でしたが、現在では安価で手軽に使える機器が登場しています。高性能なスマートフォンと小型GNSS受信機を組み合わせた製品など、これまでより導入しやすい価格帯のRTK機器が増えてきました。また、国や民間企業が提供する基準局サービスを利用すれば自前で高額な基地局を設置する必要もないため、運用コストも抑えられます。補助金制度やレンタル利用を活用し、比較的低コストでRTKを導入する企業も増えてきました。


Q: 携帯通信圏外の山間部などでもRTK測量は可能でしょうか? A: インターネット接続がない環境でもRTK測量を行う方法はあります。例えば、自前で簡易な移動基準局を現地に設置し、無線通信で移動局に補正情報を送信すればインターネットに頼らず測位できます。また、日本国内であれば準天頂衛星みちびきによるセンチメートル級測位補強サービス(CLAS)を利用し、基地局なしで高精度測位を行うことも可能です。CLASに対応した受信機を用いれば、携帯電話の電波が届かない山間部や離島でもRTKに近い精度で測量できます。


LRTKで現場の測量精度・作業効率を飛躍的に向上

LRTKシリーズは、建設・土木・測量分野における高精度なGNSS測位を実現し、作業時間短縮や生産性の大幅な向上を可能にします。国土交通省が推進するi-Constructionにも対応しており、建設業界のデジタル化促進に最適なソリューションです。

LRTKの詳細については、下記のリンクよりご覧ください。

 

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