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RTKのFix率を上げる方法:現場で効く実践テクニック

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万能の測量機LRTKの説明

著者: LRTKチーム

目次

はじめに

衛星配置の最適化(GDOP値の低減)

マルチパス対策の徹底

基準局との距離を適切に保つ

補正情報の品質を確認する

電波干渉を避ける

GNSSアンテナ設置の工夫

測定運用上のテクニック

高精度機器と設定の活用

測位精度のリアルタイム確認

Fixできない場合の対処法

LRTKによる簡易測量のすすめ

FAQ


はじめに

RTK測位(リアルタイムキネマティック、Real-Time Kinematic)は、測量や建設現場でセンチメートル級の高精度な位置情報をリアルタイムに取得できる重要な技術です。特に、RTKで高精度なFix解(固定解)を得られれば、出来形管理やインフラ点検といった現場作業の効率と信頼性が飛躍的に向上します。しかし実際の現場では、電波の反射によるマルチパスや衛星配置の偏り、通信遅延や電波干渉など様々な要因が重なり、思うようにFix解が得られないケースも少なくありません。


本記事では、現場で役立つRTKのFix率(Fix解が得られる割合)を上げるための実践的なポイントを詳しく解説します。衛星配置や環境整備といった基本対策から、機器設定の最適化やトラブル発生時の対応策まで網羅し、初心者でも実践しやすいテクニックをまとめました。確実なFix解を得てRTK測位のポテンシャルを最大限に引き出すために、ぜひ参考にしてください。


衛星配置の最適化(GDOP値の低減)

RTKの精度やFixの成立しやすさを左右する大きな要因の一つが、空における衛星の配置(ジオメトリ)です。測位に利用している衛星が特定の方向に偏って集まっていると幾何学的な配置が弱く、GDOP値(幾何精度劣化係数)が高くなってしまいます。GDOP値が大きい状態では測位誤差が増大し、安定してFix解を得ることが難しくなります。逆に衛星が空全体にバランス良く分布していればジオメトリが強く、GDOP値は小さく抑えられます。


そのため、測量を行う日時や場所を決める際には、事前にGNSSプランナー等で衛星の配置をシミュレーションし、DOP値が低くなる時間帯を狙うのが有効です。また、最近の高精度GNSS受信機はGPSだけでなくGLONASSやGalileo、みちびき(QZSS)などマルチGNSSに対応しており、利用可能な衛星数を増やすことでDOP値の低下とFix率の向上が期待できます。加えて、受信機の設定で仰角マスク(低仰角の衛星信号を除外する角度)を極端に高くしすぎないこともポイントです。仰角マスクを15°前後に設定し、低空からの衛星もバランス良く利用すれば、衛星数とジオメトリの両面で有利となり、高精度なFix解を得やすくなります。


マルチパス対策の徹底

都市部の高層ビル群や山間部の岩壁近くなどでは、衛星からの電波が建物や地面で反射して受信機に届くマルチパス(多重経路)現象が発生しやすく、RTK測位の大敵となります。反射波は直接波より遅れて到達するため測距に誤差を生じさせ、Fix解の取得を妨げたり精度低下を招いたりします。これを防ぐには、まず測位する場所の周囲環境を整えることが重要です。できるだけ空が開け、ビルの壁面や金属の柵、大型車両など電波反射の原因となる物体が近くにない場所を選びましょう。どうしても建物近くで作業せざるを得ない場合は、GNSSアンテナをできるだけ高い位置に設置し、反射波の影響を受けにくくする工夫が有効です。また、アンテナに装着可能なグランドプレーン(金属板)があれば取り付けることで、地面や下方からの反射波を遮断できます。高性能なGNSSアンテナや受信機にはマルチパス除去機能を持つものもありますが、基本は「反射を防ぐ環境づくり」です。さらに、前述の仰角マスクを適切に設定し、特に地表面や建物で反射しやすい低角度の衛星信号(例えば15°以下)を除外するのも効果的です。こうした対策を徹底することで、ノイズの少ない環境が確保でき、安定したFix解の取得につながります。


基準局との距離を適切に保つ

RTKは基準局(基地局とも言います)と移動局(ローバー)の相対測位によって高精度化を図る手法のため、基準局とローバーの距離(基線長)が長すぎると精度やFix率が低下します。これは、両局間で受信する衛星信号が通過する経路の差によって、電離層遅延や対流圏誤差などの補正しきれないズレが大きくなるためです。一般に、実運用では基線長は10km以内が理想とされ、それより離れるとFix解が得られるまでに時間がかかったり、不安定になったりしやすくなります。可能であれば、作業エリアから近い場所に自前の基準局を設置するのが望ましいでしょう。難しい場合は、国土地理院や地方自治体、民間企業が提供する近隣の電子基準点データやVRS(仮想基準点)サービスを活用する方法があります。ネットワーク型RTK(NTRIPサービス)で提供されるVRS方式なら、ユーザー付近に仮想的な基準局を生成してくれるため、実質的に基線長を数キロ程度に抑えることが可能です。基線長を短く保つことで、両局間の誤差の差異が小さくなり、結果としてより速く安定したFix解を得られるようになります。


補正情報の品質を確認する

ネットワーク型RTKを利用する場合、インターネット経由で受信する補正情報(NTRIPなどで配信される基準局データ)の品質もFix率に直結します。まず、使用する補正データの種類が自分のローバー受信機に適合しているか確認しましょう。例えば、シングル周波数(L1のみ)の受信機であれば単独周波数向けのデータストリーム(例:RTCM MSM4など)、マルチ周波数機なら全周波数に対応したMSM7やより高精度な情報を含むストリームを選択する必要があります。また、複数の基準局ネットワークや補正サービスから選べる場合は、できるだけ自分の測位地点に近い地域の補正情報や、実績のあるサービスを選ぶと安定します。加えて、NTRIP接続自体の通信状態も重要です。移動体通信やポケットWi-Fiを用いる場合は電波状態の良い場所で接続し、通信遅延や途切れが起きないように注意しましょう。補正データに大きなタイムラグ(遅延)があると、Fix解が不安定になったりFloat解に落ちてしまうことがあります。受信機やアプリのステータス画面で差分年齢(Age of Differential)やRTCMメッセージの受信状況を確認し、補正情報がリアルタイムに届いているか常にチェックする習慣が大切です。必要に応じて他のNTRIPマウントポイントに切り替える、通信回線を変更するといった工夫で、常に高品質な補正データを受信できる環境を確保しましょう。


電波干渉を避ける

RTK測位では非常に弱い衛星信号を扱うため、周囲の強力な電波による干渉ノイズにも注意が必要です。例えば高圧送電線の近くでは強い電磁界が発生し、GNSS信号受信に影響を与える場合があります。また、工事現場で使われる無線機や、近隣のWi-Fiルーター・携帯電話基地局などからの電波が受信機に混入し、ノイズ源となるケースもあります。対策としては、可能な限り強い電波ノイズ源から離れて測位することが基本です。高圧線の真下やテレビ・ラジオの送信アンテナ付近といった場所は避けましょう。やむを得ずそうした環境下で測量しなければならない場合は、受信機に装着できるノイズフィルターがあれば活用することも検討します。また、ローバー受信機自身の設定で電波干渉の影響を減らすことも可能です。例えば、使っていない無線機能(Bluetoothや内蔵無線モジュールなど)はオフにする、他の電子機器とは距離をとる、といった配慮です。結果的に、電波的にクリーンな環境を選ぶことが、素早く確実にFix解を得る近道となります。


GNSSアンテナ設置の工夫

GNSSアンテナおよび受信機の設置方法次第で、RTK測位の精度やFixの安定性が変わることをご存知でしょうか。まずアンテナは必ず水平に設置し、傾きがないようにします。アンテナが傾いていると衛星からの信号受信感度に偏りが生じ、場合によっては測位結果にバイアス誤差を招きかねません。三脚やポールを使用する場合は気泡水準器できちんと水平出しを行いましょう。また、アンテナの高さも重要です。地表近くにアンテナを直接置くと、地面からの反射波を受けやすくなり、周囲の物体による遮蔽(電波の遮り)も大きくなってしまいます。十分な高さのポール(おおよそ1.5~2m程度)にアンテナを取り付けることで、見通しが良くなりノイズ源の影響も減らせます。ただし、細長いポールの先端にアンテナを付けると風で揺れるリスクがあるため、固定金具でしっかり安定させてください。強風下では無理に長いポールを使わず低めに設置するなど、柔軟な対応も必要です。さらに、自前で基準局を設置する場合は、事前に既知点で校正して正しい座標を設定することが重要です(基準局の座標ズレはそのままローバーの測位結果に影響します)。アンテナ設置時にはアンテナ高を正確に測定・記録しておくことも忘れないようにしましょう。こうした基本的な設置上の工夫によって、不要な誤差要因を排除し、RTKのFix精度を維持することができます。


測定運用上のテクニック

現場で確実にFix解(整数固定解)を得るには、機器の扱い方だけでなく正しい測定手順や運用上のコツも重要です。まず、測位開始直後はすぐ動き出さず、衛星信号の捕捉や補正情報の受信が安定するまで数十秒ほど待機しましょう。最初にFix解が得られるまではアンテナを静止させ、確実に固定解になるのを見届けてから移動を開始します。測定開始直後に歩き出してしまうと、解がまだFloat(浮動解)のまま不安定な状態で位置データを記録してしまい、精度の悪い結果を残す恐れがあります。


静止測量を行う際は、1点で十分な時間(場合によっては数十秒以上)Fix解を維持し、その間の測位値をアプリの平均化機能などで平均して記録するといった工夫で、さらに精度を高めることができます。一方、移動しながら連続測位を行う移動測量(キネマティック測位)では、仮に途中でFix解が崩れてFloat解に戻った場合、その間の移動データは高精度ではなくなるため注意が必要です。移動測量中であっても重要な測点では一度立ち止まり、再度Fix状態に復帰してから位置を記録する習慣をつけましょう。また、測位の前には受信機をウォームアップさせて衛星の受信状況を確認し、もし信号状態が悪ければアンテナの位置をわずかに動かして改善を図る、といった事前準備も有効です。測位中にFix解が不安定になった場合、思い切って一度測位をリセットする(補正情報の再取得や受信機の再起動を行う)方法もあります。常に「安定したFix解が得られている状態」でのみデータを記録するという運用を徹底すれば、RTK測位の持つポテンシャルを最大限に引き出せます。


高精度機器と設定の活用

RTKのFix率を上げるには、使うGNSS機器そのものの性能や設定も大きく影響します。高品質なマルチ周波数対応のGNSS受信機を使用することで、単一周波数機に比べてアンビギュイティ(整数値解)の解決が格段に速くなり、Fixまでの時間短縮と安定性向上が期待できます。また、GPS以外の複数衛星システムに対応した受信機であれば自然と利用衛星数も増え、前述したジオメトリ改善や信号途絶リスクの低減につながります。受信機やアプリ側の各種設定も最適化しましょう。例えば、基地局データのフォーマット設定、測位モード(スタティック/キネマティック)の選択、フィルタリングの有無など、メーカー推奨の設定値を守ることで性能を引き出せます。ファームウェアやアプリも常に最新版にアップデートし、新しい衛星やアルゴリズムの改良に対応しておくことが望ましいです。


最近ではスマートフォンやタブレットと接続して使うタイプの高精度GNSSも普及してきました。BluetoothやWi-Fiでスマホと連携し、専用アプリ上で補正の設定やログ取得を直感的に行えるため、機器の操作に不慣れな人でも扱いやすくなっています。これらを活用すれば現場でのデータ確認も容易になり、Fix状態の維持に役立つ情報(衛星数やDOP、Fix/Floatステータスなど)をリアルタイムで把握できます。お使いの機器に合わせて設定を一度見直し、最適なプロファイルを作成しておくことで、本番の測量作業もスムーズに進むでしょう。


測位精度のリアルタイム確認

RTK測位では、得られた位置データの品質をその場で判断しながら作業を進めることが重要です。後から事務所に戻って「実は精度が出ていなかった」と気付いても手遅れなので、測量中に常にデータの信頼性をチェックする習慣を身につけましょう。基本は受信機やアプリに表示される「解の種類」を確認することです。表示が「FIX」(固定解)であることが高精度測位の大前提で、「FLOAT」(浮動解)や「DGNSS」「SINGLE」などの場合は精度が劣る状態です。常にFix解で測位できているか目を配り、万一Float解に落ちてしまった場合は、その原因をすぐに取り除く(例:周囲の遮蔽物から離れる、補正情報を再取得する等)対応を取りましょう。


次にDOP値の監視も欠かせません。特に水平精度を示すHDOP値は、一般に2.0以下であれば高精度、2~5程度なら許容範囲、5を超えると精度低下が懸念されるレベルとされています。測定中にHDOPやPDOPが一時的に大きく上昇した場合には、測量を中断して衛星配置が改善するのを待つ判断も必要です。また、現場に既知の基準点や杭打ちポイントなど正確な座標値が分かっている地点があれば、試しにそこを測位してみて誤差を確認する「既知点検証」も有効な精度チェック方法です。もし同じ点を測って数センチ以上のズレが生じるようなら、システムか環境に何らかの問題が潜んでいる可能性があります。さらに、重要な測点は時間をおいて複数回観測し、その座標値の差を比較してみるのも良いでしょう。同じ点を2回測定して5cm以上結果が異なるようであれば、データの品質を再確認すべきサインといえます。なお、データを記録する際には日時や測位モード、使用衛星数などのログ情報も同時に保存しておき、あとで問題が起きたときに解析できるようにしておくと安心です。


Fixできない場合の対処法

万全の準備をしていても、現場の状況によってはどうしてもFix解が得られない、あるいはFix状態がすぐ崩れてしまうことがあります。そんなときに慌てず対処できるよう、Fixにならない場合のチェックポイントを押さえておきましょう。


衛星の受信状況を確認する: 利用可能な衛星数が極端に少なかったり、特定方向の衛星信号が弱かったりしないか確認します。アンテナの周囲を見渡し、視界を遮る建物や障害物があれば可能な限り避けてください。場合によってはアンテナの位置を数メートル移動するだけで新たな衛星を捉え、状況が改善することもあります。

補正情報の受信状態をチェックする: NTRIPなどで補正データを受け取っている場合、通信が切れていないか、基地局側でトラブルが起きていないかを確認します。補正情報が届いていなければFixにはなりませんので、スマホのテザリングやモバイルルーターを再起動する、電波状況の良い場所へ移動するなどを試みましょう。また、補正データは来ていても基地局の座標設定ミスや選択した座標系の不一致によって解が合致しないケースもあります。自前の基地局を使っている場合は設定座標を再確認し、必要なら公式な基準点と比較してみてください。

受信機やソフトの設定リセット: 一度RTK測位を中断して受信機の設定をリセットするのも有効です。測位モードをシングルに切り替えてから再度RTKに戻す、受信機自体を再起動する、あるいは異なる補正手段(例: インターネットが不安定ならQZSSのCLAS衛星補強信号に切り替えてみる)を試すことで状況が好転する場合があります。

ハードウェアの不具合を疑う: アンテナケーブルの断線やコネクタの緩みなど、機器の物理的な不具合がFix取得を妨げている可能性もあります。ケーブル接続タイプの受信機であれば、一度すべての接続を差し直し、端子の汚れを清掃してみてください。それでも改善しない場合、別のアンテナや受信機で試してみることも検討します。

場所や時間帯を思い切って変える: 上記を試してもFixにならない場合は、最終手段として測位場所を大きく移動することも視野に入れましょう。空が開けた場所に移動すれば、それまでが嘘のようにあっさりFix解になった、ということも珍しくありません。また、時間帯をずらせば衛星配置や電離層コンディションが改善してFixに至る場合もあります。


大切なのは、ただ闇雲に待ち続けるのではなく原因を切り分けながら迅速に対策を講じることです。「Fixに固執して現場で立ち往生しない」ように引き出し(対応策)を多く用意しておけば、いざというとき落ち着いて対応できるでしょう。


LRTKによる簡易測量のすすめ

以上、RTKのFix率を上げるための様々なポイントを紹介しましたが、これらを現場で完璧に実践するには多少の経験やノウハウも必要です。近年では、こうした高度なRTK測位をより手軽に実現できるソリューションとしてLRTKによる簡易測量が注目されています。レフィクシア株式会社が提供するLRTKシリーズは、現場技術者が誰でも扱いやすいよう設計された最新のRTK-GNSSシステムです。その最大の特長は「小型軽量」「簡単操作」「高精度」の三拍子が揃っている点にあります。


小型軽量: 従来の高精度GNSS機器はアンテナや大型バッテリーを含め嵩張るものが多かったですが、LRTK端末はポケットに収まるスマートフォンサイズで、重量もわずか数百グラム程度しかありません。例えばスマホ一体型モデルのLRTK Phoneは、重量約125g・厚さ13mmという超コンパクト設計で、iPhoneに装着して持ち歩ける1人1台の測量ツールとして開発されています。その携帯性ゆえ、現場で常に身につけていても負担にならず、必要な時にすぐ使える手軽さを実現しています。

簡単操作: LRTKシリーズはスマートフォン用の専用アプリによって直感的に操作できます。受信機とスマホをBluetoothやWi-Fiで接続し、難解なGNSSの設定もアプリの指示通り進めるだけで完了します。現場では電源を入れてスマホ上の「測位開始」ボタンをタップするだけで即座にセンチ級測位が可能です。写真撮影への自動位置記録や3Dスキャン、ARによる杭打ち補助など、必要な機能をワンストップで備えており、専門知識がなくても使いこなせるため土木測量のハードルを大きく下げています。

高精度: 肝心の測位精度も抜群で、良好な環境下では常にセンチメートル級のFix解を安定して得られます。上位モデルのLRTK Proシリーズでは、日本の準天頂衛星システム(みちびき)が配信するCLAS衛星補強信号にも対応しており、山間部などインターネット通信が届かないエリアでも衛星経由で補正を受け高精度測位が可能です。また、端末に傾斜補正機能を搭載したモデルもあり、ポールを多少傾けた状態でも先端の位置座標を自動補正できるため、障害物があってポールを立てられない場所での測量にも威力を発揮します。


このようなLRTKの活用により、従来は専門家の知見に頼っていたRTK測位も、誰もが簡単に高精度測量できる時代が現実のものとなりつつあります。煩雑な設定や環境調整もシステム側で最適化されるため、利用者は現場作業に一層集中できるでしょう。興味のある方はぜひ[LRTKシリーズの公式サイト](https://lefixea.com)もご覧いただき、最新技術による簡易測量がどのようなものかチェックしてみてください。


FAQ

Q1: RTKの「Fix」と「Float」とは何ですか? A: RTK測位における「Fix解」とは、衛星から受信する搬送波の位相差に基づく測距の整数値(アンビギュイティ)が正しく解決された整数固定解のことです。簡単に言えば誤差が数センチ以内に収まる高精度な測位結果を指します。一方、「Float解(浮動解)」はアンビギュイティが未解決の状態で、解が不安定なため誤差が数十センチ程度に大きくなります。現場で高精度を求める場合は、常に受信機のステータス表示が「FIX」になっていることを確認し、Float解の場合は解がFixに収束するまで測位を待つ必要があります。


Q2: RTKでなかなかFixにならないのはどんな原因が考えられますか? A: Fixにならない主な原因としては、(1)周囲に高い建物や樹木があって衛星が十分見えていない、(2)金属構造物などによる電波反射(マルチパス)で信号が乱れている、(3)基準局との距離が遠すぎて誤差補正が追いつかない、(4)補正情報が正しく受信できていない、(5)強い電波干渉を受けている、といったことが挙げられます。本記事で解説したような対策(空が広い場所に移動する、アンテナを高く設置する、補正データや設定を見直す等)を講じることで、多くの場合Fix率の改善が期待できます。


Q3: Fix解を得るには通常どれくらい時間がかかりますか? A: 条件が良ければ、RTK受信機の電源を入れてから数秒~数十秒程度でFixが得られることが多いです。最新のマルチ周波数受信機では初期化が高速化されており、10秒以内でFixする例も珍しくありません。ただし、衛星信号の受信環境が悪かったり基準局から遠かったりすると、Fixまで数分以上かかる場合もあります。もし1~2分経ってもFixしない場合は環境要因を疑い、前述の対策を試みると良いでしょう。また、一度Fixしてから途切れた場合でも、環境が改善すれば短時間で再度Fixに復帰することもあります。


Q4: 単一周波数(L1のみ)のGNSS受信機でもFixできますか? A: 単一周波数対応(L1のみ受信)のRTK受信機でもFix解を得ること自体は可能です。しかし、マルチ周波数機に比べるとFixまでの時間が長く、また不安定にFloatへ戻りやすい傾向があります。これは電離圏誤差をはじめとする影響を複数周波数で相殺できないためで、特に基準局から離れるほど単独周波数機は不利になります。実用上は、短い基線距離かつ遮蔽の少ない環境であればL1機でもFixを得られますが、プロの測量用途で安定したセンチ精度を得るには、できるだけL1/L2など複数周波数に対応した受信機を使うことが推奨されます。


Q5: スマホでセンチメートル精度の測位は可能ですか? A: 現在の一般的なスマートフォン(内蔵GNSSチップ)だけでは、単独ではセンチメートル精度を出すことは難しいです。スマホ内蔵のGPSは基本的に数メートル程度の精度を想定しており、RTK用の補正情報を取り入れる仕組みも限定的です。しかし外付けの高精度GNSS受信機を組み合わせれば、スマホを使ってセンチメートル級測位を行うことが可能です。例えば、LRTK Phoneのようなスマホ装着型のRTK受信機を用いれば、スマートフォン上のアプリでリアルタイムに補正情報を受信し、高精度なFix解を得ることができます。このように、スマホ自体を表示端末兼コントローラーとして活用しつつ、測位精度は専用機器で担保するという構成が、手軽さと精度を両立する方法として注目されています。


LRTKで現場の測量精度・作業効率を飛躍的に向上

LRTKシリーズは、建設・土木・測量分野における高精度なGNSS測位を実現し、作業時間短縮や生産性の大幅な向上を可能にします。国土交通省が推進するi-Constructionにも対応しており、建設業界のデジタル化促進に最適なソリューションです。

LRTKの詳細については、下記のリンクよりご覧ください。

 

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