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鉄道施工の工事看板設置で案内不足を防ぐ6つの確認

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万能の測量機LRTKの説明

著者: LRTKチーム

鉄道施工では、工事そのものの安全管理だけでなく、利用者、近隣住民、通行者、関係事業者に対して必要な情報を分かりやすく伝えることが重要です。駅構内、線路沿い、踏切周辺、道路との接点、仮囲い付近などでは、案内が不足すると、迷い、立ち入り、苦情、作業中断につながることがあります。工事看板は単なる掲示物ではなく、現場と周囲をつなぐ情報整理の手段です。設置場所、表示内容、見え方、更新管理、撤去までを施工計画に組み込むことで、現場対応の負担を減らし、関係者が同じ認識で作業を進めやすくなります。


目次

工事看板を鉄道施工の安全管理の一部として位置づける

確認1として掲示すべき情報と省く情報を整理する

確認2として利用者と通行者の動線から設置場所を決める

確認3として夜間や悪天候でも読める表示にする

確認4として駅係員や警備員の案内と内容を合わせる

確認5として工事進捗に合わせた更新ルールを決める

確認6として撤去後の案内不足まで想定する

工事看板設置を現場全体の説明品質につなげる


工事看板を鉄道施工の安全管理の一部として位置づける

鉄道施工における工事看板は、現場の存在を知らせるだけのものではありません。列車運行、駅利用、歩行者通行、近隣生活、道路交通、保守作業など、複数の要素が重なる場所で、関係者に必要な判断材料を与える役割を持ちます。特に駅や踏切の近くでは、普段から多くの人が慣れた動線で移動しているため、仮囲い、迂回、通路幅の変更、出入口の一時変更があると、短時間でも混乱が起きやすくなります。看板の案内が不足すると、利用者が工事範囲に近づいたり、係員に同じ質問が集中したり、近隣から説明不足を指摘されたりする可能性があります。


鉄道施工では、作業時間が限られる場合が多く、夜間作業や早朝作業、線路近接作業、駅営業中の作業など、現場の制約が大きくなります。そのため、工事看板は現場内だけで考えるのではなく、営業中の駅、列車利用者、歩行者、車両、近隣施設の動きと一体で検討することが大切です。作業員にとって分かりやすい表示であっても、一般利用者にとっては専門用語が多く、意味が伝わらないことがあります。逆に、利用者向けに簡略化しすぎると、作業範囲や期間、問い合わせ先が曖昧になり、現場説明として不足することもあります。


工事看板を安全管理の一部として位置づけるには、施工計画の段階で、誰に何を伝える看板なのかを明確にする必要があります。駅利用者に向けた案内なのか、近隣住民に向けた周知なのか、道路通行者に向けた注意喚起なのか、作業関係者に向けた立入制限なのかによって、表示する内容も設置場所も変わります。すべての情報を一枚の看板に詰め込むと、重要な内容が埋もれてしまいます。反対に、看板の種類を増やしすぎると、どれを見ればよいのか分かりにくくなります。


また、鉄道施工では、工事範囲が日ごとに変わることがあります。ホーム上の一部、改札付近、駅前広場、線路沿い道路、踏切周辺など、段階的に作業場所が移る場合は、看板の表示内容も現場に合わせて変える必要があります。古い案内が残ったままだと、現場は終わっているのに通行者が迂回し続けたり、逆に作業中なのに案内が不足したりします。看板は設置して終わりではなく、現場の進捗に合わせて確認し続けるものです。


看板設置を後工程として扱うと、現場着手直前に内容を急いで作り、設置場所も空いている場所に置くだけになりがちです。しかし、鉄道施工では、限られた作業時間の中で安全確認、搬入、養生、警備配置、列車運行への配慮を同時に行うため、案内計画の抜けはそのまま現場負担になります。工事看板を施工計画、仮設計画、交通誘導計画、駅利用者対応と結びつけて考えることで、案内不足による手戻りを減らすことができます。


確認1として掲示すべき情報と省く情報を整理する

工事看板で最初に確認すべきことは、何を掲示するかです。看板は目に入れば効果があるものではなく、見る人が短時間で必要な内容を理解できて初めて役割を果たします。鉄道施工の現場では、工事名、工事期間、作業時間帯、施工場所、通行規制の有無、迂回の方向、注意事項、問い合わせ先など、掲示候補となる情報が多くあります。しかし、すべてを同じ大きさで並べると、最も伝えたい内容が見えにくくなります。まずは、利用者や通行者がその場で判断するために必要な情報と、詳しく知りたい人が後で確認する情報を分けることが重要です。


例えば、駅構内で通路を切り替える工事では、利用者が知りたいのは、いつから通路が変わるのか、どちらへ進めばよいのか、目的の改札や出口に行けるのかという点です。工事の正式名称や詳細な施工内容も必要になる場合はありますが、通行中の人にとって最初に必要なのは進む方向です。踏切付近や駅前広場での工事では、歩行者、自転車、車両がそれぞれ違う情報を必要とします。歩行者には安全な通路、車両には通行規制や一時停止位置、近隣住民には期間や騒音が発生しやすい時間帯が重要になります。


表示内容を整理するときは、専門用語をそのまま使わないことも大切です。鉄道施工では、現場内で通じる言葉が多くありますが、一般の利用者には意味が伝わりにくい場合があります。工事区域、作業帯、仮設通路、線路近接、夜間作業などの表現は必要に応じて使えますが、看板では「この先通行できません」「こちらへお進みください」「夜間に作業を行います」など、行動に結びつく表現を加えると理解しやすくなります。特に駅では、急いで移動する利用者も多いため、長い説明文よりも、短く明確な案内が求められます。


一方で、簡潔にしすぎることにも注意が必要です。「工事中」「ご迷惑をおかけします」だけでは、何が起きるのか、どこまで影響があるのか、いつまで続くのかが分かりません。案内不足を防ぐには、見る人が不安に感じやすい点を先回りして示す必要があります。たとえば、通路変更がある場合は、通常の出入口が使えるのか、別の出入口を使う必要があるのかを明確にします。騒音や振動が想定される場合は、作業時間帯を示すことで、近隣への説明がしやすくなります。夜間作業の場合は、なぜその時間帯に行うのかを長々と説明する必要はありませんが、列車運行や駅利用への影響を抑えるために夜間に行う場合があることを、誤解のない範囲で伝えるとよいです。


看板に省く情報を決めることも、掲示内容を整理するうえで重要です。現場内部の工程表、詳細な施工手順、関係者だけが使う連絡系統、必要以上に細かい作業数量などは、一般向け看板には向かない場合があります。情報を出しすぎると読みにくくなるだけでなく、現場条件が変わったときに更新漏れが起きやすくなります。一般向け、近隣向け、関係者向けを分け、それぞれの目的に合う情報量に調整することで、看板の役割が明確になります。


問い合わせ先の扱いも確認が必要です。問い合わせ先がないと、駅係員や現場作業員に質問が集中することがあります。反対に、複数の連絡先を載せると、誰に連絡すればよいか分かりにくくなります。問い合わせ先を掲示する場合は、内容ごとの窓口が整理されているか、休日や夜間の扱いが現場運用と合っているかを確認します。電話対応ができない時間帯を含む場合は、現場で想定される問い合わせにどう対応するかも決めておく必要があります。


確認2として利用者と通行者の動線から設置場所を決める

工事看板は、内容が正しくても、設置場所が悪いと案内不足になります。鉄道施工では、駅利用者、歩行者、自転車、車両、作業員、警備員、保守関係者など、多くの人が同じ周辺空間を使います。看板を設置するときは、現場に近い場所だけでなく、利用者や通行者が判断を始める地点を意識することが大切です。工事区域の目の前まで来てから迂回を知るのでは遅く、戻り動線が発生して混雑や接触の原因になることがあります。特に駅前や改札付近では、人の流れが一方向ではないため、どの方向から来る人にも必要な案内が届くように考えます。


設置場所を決める際には、まず通常時の動線を確認します。駅の入口、改札、ホーム階段、エレベーター、駅前広場、バス乗り場、タクシー乗り場、駐輪場、踏切、近隣施設の出入口など、利用者が通る経路を把握します。そのうえで、工事により通れなくなる場所、幅が狭くなる場所、見通しが悪くなる場所、立ち止まりが発生しやすい場所を洗い出します。看板は、通れない場所に置くだけでなく、その手前で進路変更を判断できる位置に置くことが必要です。


駅構内では、看板が通行の妨げにならないかも重要です。案内のために置いた看板が、通路幅をさらに狭めたり、車椅子やベビーカーの通行を妨げたり、視覚に頼りにくい利用者の歩行を妨げたりしては本末転倒です。看板の脚部や重りがつまずきやすい位置に出ていないか、柱や壁面に設置する場合に通路の見通しを遮らないかを確認します。仮設通路では、看板そのものが障害物になりやすいため、固定方法や設置角度も含めて検討する必要があります。


踏切周辺や道路と接する場所では、歩行者と車両の視認性を分けて考えます。歩行者向けの看板は近距離で読める文字量でも問題ない場合がありますが、車両向けの案内は走行中に短時間で理解できる表示でなければなりません。また、車両の運転者に向けた看板を歩道側に寄せすぎると見えにくくなり、歩行者向けの看板を車道側に向けると歩行者が見落とすことがあります。道路管理者や交通誘導の計画と整合させ、看板が信号、標識、踏切設備、既設案内を隠さないように配置することが大切です。


設置場所は昼間だけで判断しないことも重要です。鉄道施工では夜間や早朝に作業を行うことがあり、周囲の明るさ、人通り、車両の流れが昼間と変わります。昼間は読める看板でも、夜間には暗くて見えにくいことがあります。逆に、照明の反射で文字が読みにくくなることもあります。仮囲いの位置、照明の向き、駅の明るさ、車両のヘッドライトの影響を考慮し、実際の作業時間帯に近い条件で見え方を確認すると、案内不足を減らしやすくなります。


看板の設置位置は、関係者の動きとも合わせる必要があります。警備員や誘導員が立つ位置と看板の内容がずれていると、通行者はどちらを信じればよいか迷います。駅係員が案内する位置から看板が見えると、問い合わせ対応もしやすくなります。作業員の搬入動線に看板が近すぎると、資材の移動時に破損したり、位置がずれたりする可能性があります。看板を置く場所は、見えること、邪魔にならないこと、維持できることの三つを同時に満たす必要があります。


確認3として夜間や悪天候でも読める表示にする

鉄道施工の工事看板では、視認性の確認が欠かせません。看板は晴れた昼間に近くで見ると問題がないように見えても、夜間、雨天、強風、逆光、人混みの中では読みにくくなることがあります。特に鉄道施工では、駅営業中に短時間で案内を読み取る利用者や、夜間作業中に現場付近を通る人がいるため、条件が悪いときでも必要な情報が伝わるようにする必要があります。案内不足は、表示内容の不足だけでなく、文字が小さい、色の差が弱い、設置高さが合っていない、反射して読めないといった見え方の問題からも発生します。


まず確認したいのは、文字の大きさと情報の優先順位です。遠くから見てほしい内容と、近くで確認してほしい内容を分けます。進行方向、通行止め、迂回、入口変更など、すぐに行動へつながる内容は大きく表示する必要があります。工事名、期間、問い合わせ先などは、必要に応じて近くで確認できる大きさでもよい場合があります。すべてを同じ文字サイズにすると、何が重要なのか分かりにくくなります。看板を見る人は立ち止まってじっくり読むとは限らないため、最初の数秒で伝えるべき内容を絞ることが大切です。


色使いも重要ですが、目立てばよいというものではありません。周囲の既設案内、注意表示、駅構内のサイン、道路標識などと混在する場所では、色が多すぎると情報が埋もれます。また、色だけで意味を伝えると、見え方に個人差がある人には伝わりにくい場合があります。色で注意を引きながら、文字や矢印、配置で意味が分かるようにします。矢印を使う場合も、どの通路を指しているのかが現地と一致しているかを確認します。斜め方向や折り返し動線がある場所では、矢印の向きが少し違うだけで誤誘導につながることがあります。


夜間の視認性では、照明と反射の確認が必要です。駅や道路周辺には照明がありますが、仮囲いや資材によって影ができることがあります。看板の表面が光を反射しすぎると、正面からは読めても斜めからは文字が白く飛んで見えることがあります。雨天時には看板表面に水滴がつき、照明の反射で読みにくくなることもあります。夜間作業を伴う鉄道施工では、実際に夜間の現場で見え方を確認し、必要に応じて設置角度や補助照明を調整します。


悪天候時には、看板の固定と劣化にも注意します。強風で看板が倒れると、案内が失われるだけでなく、通行者や列車運行に関わる設備へ影響する恐れがあります。雨で表示面がにじむ、掲示物がはがれる、仮設の表示がめくれると、誤った情報や読めない情報が残ります。紙の掲示を使う場合は、雨水の侵入や結露、固定部の緩みを想定します。長期間の工事では、日差しによる退色や汚れも確認します。看板が汚れて読めない状態になっていると、設置していても案内としては機能していません。


視認性を確認するときは、現場関係者だけでなく、初めて現場を訪れる人の視点を入れると効果的です。工事内容を知っている人は、少し分かりにくい表示でも意味を補って理解できます。しかし、利用者や近隣住民はそうではありません。現地で少し離れた場所から見て、どこへ進むべきか、いつまで工事が続くのか、どの範囲に注意すべきかが分かるかを確認します。駅の出口を出た直後、踏切を渡る前、仮囲いの角を曲がる前など、実際に判断が必要な地点から確認することが重要です。


確認4として駅係員や警備員の案内と内容を合わせる

工事看板の内容は、駅係員、警備員、誘導員、現場代理人、作業員が行う案内と一致している必要があります。看板には「こちらへお進みください」と書かれているのに、警備員が別方向を案内していると、利用者は混乱します。駅係員が把握している工事期間と看板の表示が違えば、問い合わせ対応で不信感が生まれます。鉄道施工では多くの関係者が関わるため、看板だけを正しく作るのではなく、人による案内と一体で管理することが欠かせません。


まず必要なのは、看板に書かれた情報を関係者へ共有することです。工事名、期間、作業時間、通行規制、迂回経路、出入口変更、問い合わせ先、緊急時の連絡方法など、利用者から聞かれやすい内容を事前に整理します。駅係員や警備員は、看板の前で質問を受けることが多いため、表示内容の意図を理解しておく必要があります。単に看板を設置したことを知らせるだけではなく、どの看板がどの利用者に向けたものか、案内の優先順位は何かを共有します。


案内内容の表現も合わせておくと、説明のばらつきを減らせます。例えば、通路変更を「通行止め」と言うのか、「一部通路変更」と言うのかで、利用者の受け止め方は変わります。完全に通れない場所と、時間帯によって通れる場所がある場合は、言い方を統一しないと誤解が生じます。夜間作業についても、作業音が発生する可能性があるのか、駅利用に直接影響があるのかを分けて説明する必要があります。看板の文章と口頭案内の言葉が近いほど、利用者は理解しやすくなります。


警備員や誘導員の立ち位置も、看板と合わせて確認します。看板で迂回を示していても、誘導員が看板の影に立っていたり、矢印の先をふさいでいたりすると、案内効果が下がります。逆に、看板の近くに案内者がいることで、迷った利用者にすぐ説明できる場合もあります。混雑時間帯、列車到着直後、イベント時、雨天時など、人の流れが増える場面では、看板だけに頼らず、人による補助案内を組み合わせることが有効です。


また、問い合わせが多い内容を現場から看板へ反映する仕組みも重要です。設置後に同じ質問が繰り返し出る場合、その看板は必要な情報を伝えきれていない可能性があります。たとえば、「この先の出口は使えますか」「どこから回ればよいですか」「いつ終わりますか」という質問が多い場合は、出口名、迂回方向、期間表示を見直す余地があります。現場で受けた質問を施工管理側に戻し、必要に応じて看板を追加、移設、修正することで、案内不足を早期に改善できます。


鉄道施工では、工事の進捗や列車運行状況、天候により当日の対応が変わることがあります。その場合、看板の内容と現場案内が一時的にずれる可能性があります。予定変更があったときは、誰が看板を確認し、誰が駅側や警備側へ伝えるのかを事前に決めておく必要があります。急な変更時に、現場ごとに判断すると案内がばらつきます。変更情報の共有経路を決めておくことで、看板、人員配置、口頭説明の整合を保ちやすくなります。


確認5として工事進捗に合わせた更新ルールを決める

工事看板は、設置時点では正しくても、工事が進むにつれて内容が古くなることがあります。鉄道施工では、工程変更、作業範囲の移動、仮設通路の切り替え、夜間作業日の変更、搬入経路の変更などが発生することがあります。古い看板が残ったままだと、現場の実態と案内が合わなくなり、利用者や近隣住民に誤った情報を伝えてしまいます。そのため、看板の更新ルールを事前に決めておくことが必要です。


更新ルールでは、まず確認頻度を決めます。長期間同じ場所で行う工事でも、毎日現場を見る人が看板の状態を確認することが望ましいです。特に駅構内や道路沿いでは、看板が移動している、汚れている、表示がはがれている、物陰に隠れているといった状態が起こり得ます。工程が変わる節目だけでなく、日常点検として見え方を確認します。夜間作業後には、資材移動や仮囲い変更によって看板の位置がずれていないかを確認することも重要です。


次に、更新する判断基準を決めます。工事期間が変更になった場合、通路幅が変わった場合、迂回経路が変わった場合、問い合わせが増えた場合、近隣から案内不足の指摘があった場合など、どの状態になったら看板を直すのかを明確にします。現場判断だけに任せると、「少しの変更だからそのままでよい」と考えてしまうことがあります。しかし、利用者にとっては小さな変更でも、行き先を間違える原因になる場合があります。判断基準を共有しておくことで、更新の遅れを防げます。


表示内容の更新では、古い情報を確実に撤去することが大切です。新しい看板を追加しても、古い看板が近くに残っていると、どちらが正しいのか分かりません。特に、迂回方向や通行止めの有無に関する表示は、矛盾があると混乱を招きます。段階施工で通路を切り替える場合は、切り替え前、切り替え中、切り替え後の看板を整理し、不要になった表示を残さないようにします。看板の保管場所や撤去担当も決めておくと、現場に古い表示が放置されにくくなります。


更新作業は、看板の印刷や掲示だけでなく、承認や確認の流れも含めて考える必要があります。鉄道施工では、駅側、施工者、発注者、関係機関、道路関係者など、複数の確認が必要になる場合があります。表示内容を変更するたびに確認が滞ると、現場に合わない看板を使い続けることになります。あらかじめ変更しやすい文面と、事前確認が必要な文面を分け、軽微な修正の扱いを整理しておくと運用しやすくなります。


また、更新履歴を残すことも有効です。いつ、どの看板を、どの内容に変更したのかを記録しておくと、問い合わせや苦情があったときに状況を確認しやすくなります。現場写真と合わせて記録すれば、設置位置や見え方の説明にも使えます。鉄道施工では、後から「その時点でどのような案内をしていたか」を確認する場面があります。看板の更新履歴は、現場の説明責任を支える資料にもなります。


確認6として撤去後の案内不足まで想定する

工事看板の管理では、設置中だけでなく撤去後も確認が必要です。工事が完了したら看板を撤去すれば終わりと考えがちですが、鉄道施工では仮設通路の復旧、出入口の再開、駅設備の切り替え、周辺動線の戻しなど、利用者にとって変化が残る場合があります。工事中の看板を撤去した後に、通常動線へ戻ったことが分からないと、利用者が以前の迂回経路を使い続けたり、駅係員に確認が集中したりすることがあります。


撤去前には、看板が不要になった理由を確認します。作業範囲が完全に解放されたのか、一部だけ解放されたのか、まだ注意が必要な箇所が残っているのかを整理します。工事は終わっていても、舗装の復旧直後、設備の養生、仮設材の撤去待ち、清掃前の状態など、通行者に注意を促す必要がある場合があります。工事看板を撤去する代わりに、一時的な注意表示が必要になることもあります。撤去判断を急ぐと、案内が空白になる可能性があります。


通常動線へ戻す場合は、戻ったことを伝える案内も検討します。長期間にわたり通路変更をしていた現場では、利用者が新しい仮設動線に慣れていることがあります。突然看板がなくなるだけでは、どの通路が使えるのか分かりにくい場合があります。駅の出入口、改札付近、階段付近、踏切周辺などでは、一定期間、通常経路への案内を残すことで混乱を減らせます。工事完了を知らせる表示も、近隣への印象を整えるうえで役立ちます。


撤去作業そのものの安全も確認が必要です。看板を外す作業は短時間で終わることが多いですが、駅利用者や通行者の近くで行う場合は、作業範囲の確保が必要です。脚立を使う、固定具を外す、重りを移動する、仮囲いに取り付けた表示を外すといった作業では、通行者との接触や落下物に注意します。工事完了後の片付け作業は軽く見られがちですが、最後の段階で事故や苦情が起きると、現場全体の印象に影響します。


撤去後には、看板跡や固定部の状態も確認します。壁面や仮囲いに掲示していた場合、粘着跡、穴、汚れ、傷が残ることがあります。駅構内や公共性の高い場所では、掲示物を外した後の見た目も大切です。現場をきれいに戻すことは、利用者や近隣に対する施工品質の一部です。看板を撤去した後に、別の古い掲示物が残っていないか、不要な矢印が残っていないか、工事中の表示が周辺に紛れて残っていないかも確認します。


最後に、看板運用の振り返りを行うと、次の鉄道施工に活かせます。どの位置の看板が効果的だったか、どの表示に質問が多かったか、どのタイミングで更新が遅れたか、撤去後に迷いが発生したかを整理します。看板の良し悪しは、現場が終わった後でないと分からないことがあります。写真、問い合わせ内容、現場担当者の気づきを残しておけば、次回の駅工事、踏切工事、線路沿い工事で案内不足を減らす材料になります。


工事看板設置を現場全体の説明品質につなげる

鉄道施工の工事看板設置では、掲示内容、設置場所、視認性、関係者の案内, 更新管理、撤去後の対応を一体で確認することが重要です。看板は現場の外に向けた情報発信であり、利用者や近隣住民が工事をどう受け止めるかに大きく関わります。施工者にとって当たり前の工事内容でも、周囲の人にとっては突然の通路変更、騒音、規制、見慣れない仮囲いとして映ります。だからこそ、工事看板は丁寧に計画し、現場の変化に合わせて管理する必要があります。


案内不足を防ぐためには、まず見る人の立場を明確にします。駅利用者には進む方向と利用できる設備を、近隣住民には期間や作業時間帯を、通行者には安全な通路を、車両には規制や注意点を分かりやすく示します。そのうえで、現地の動線から設置場所を選び、夜間や悪天候でも読める表示に整えます。さらに、駅係員や警備員の案内と内容を合わせ、工事進捗に応じて更新し、撤去後の通常動線まで確認することで、看板は単なる掲示物ではなく、現場運営を支える仕組みになります。


鉄道施工では、限られた作業時間の中で安全、品質、工程、周辺対応を同時に管理する必要があります。工事看板の不備は小さな問題に見えても、利用者の迷い、問い合わせの増加、苦情、現場確認の手戻りにつながることがあります。反対に、案内が分かりやすい現場では、利用者が自分で判断しやすくなり、警備員や駅係員の負担も軽くなります。工事への理解も得やすくなり、現場全体の信頼感につながります。


工事看板は、施工前に作って置くだけではなく、施工中に見直し、完了時に整理し、次の現場へ改善点を引き継ぐものです。特に鉄道施工では、駅や線路周辺という公共性の高い場所で作業するため、説明の質が現場評価に直結します。看板を計画する段階から、誰が見ても迷いにくいか、現地の動きと合っているか、情報が古くならないかを確認しておくことが大切です。


工事看板設置の見直しを始めるなら、まずは現在の現場で、利用者が最初に迷いやすい場所、問い合わせが多い場所、古い案内が残りやすい場所を確認することから始めるとよいです。表示内容を一度に大きく変えるのではなく、必要な情報を整理し、現場の動線に合わせて配置を見直すだけでも、案内不足は減らせます。鉄道施工の現場で工事看板や案内計画の確認を進める場合は、現場条件、関係者の役割、掲示内容、更新手順を整理したうえで相談につなげることで、具体的な改善点を検討しやすくなります。


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