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点群から仮設ヤード面積を算出する6つの手順

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万能の測量機LRTKの説明

著者: LRTKチーム

仮設ヤードの面積を把握することは、資材置場、重機待機場所、搬入車両の転回スペース、仮囲い、通路、安全離隔、排水計画を整理するうえで重要です。従来は現地で巻尺や図面を使って概算することもありますが、現場の形状が複雑な場合や、既設物、段差、法面、仮設物が多い場合には、平面図だけでは実際に使える範囲を判断しにくくなります。そこで役立つのが点群です。


点群を使うと、現場の凹凸や障害物、境界、舗装面、未舗装部、構造物まわりの状況を三次元で確認しながら、仮設ヤードとして使える面積を整理しやすくなります。ただし、点群を開いて範囲を囲むだけでは、実務で説明できる面積算出にはなりません。座標の整合、不要点の整理、境界の読み取り、使用できない範囲の控除、平面投影の考え方、算出結果の確認まで、順序立てて進める必要があります。


この記事では、点群から仮設ヤード面積を算出する実務担当者に向けて、現場確認から面積算出、共有までの流れを6つの手順で解説します。


目次

点群で仮設ヤード面積を算出する目的を整理する

手順1 現場条件と面積算出の前提を決める

手順2 点群データの範囲と品質を確認する

手順3 仮設ヤード候補範囲の外形を読み取る

手順4 使用できない範囲を控除して有効面積を整理する

手順5 平面投影で面積を算出し現地感覚と照合する

手順6 算出結果を関係者が使える形で記録する

点群から仮設ヤード面積を出すときの注意点

まとめ


点群で仮設ヤード面積を算出する目的を整理する

点群から仮設ヤード面積を算出する目的は、単に数字としての面積を出すことではありません。現場で安全に使える範囲を把握し、資材配置、搬入計画、重機動線、仮設計画、工程調整の判断材料にすることが目的です。図面上では広く見える場所でも、実際には勾配が強い、段差がある、既設構造物が張り出している、水がたまりやすい、通路として残す必要があるといった理由で、資材置場として使いにくいことがあります。点群は、こうした現場の実態を確認しながら面積を扱える点が大きな利点です。


仮設ヤードの面積は、工事の進め方に直接影響します。たとえば資材を一括搬入できるか、分割搬入にするか、重機の待機場所を確保できるか、車両が安全に切り返せるか、歩行者通路と作業エリアを分けられるかといった判断に関わります。面積が不足していると、現場内で資材が混在し、動線が複雑になり、作業効率や安全性に影響します。反対に、面積を過大に見積もると、実際の施工段階で置ききれない、通路をふさいでしまう、仮囲い計画を見直す必要が出るなど、工程上の手戻りにつながります。


点群を使う場合でも、面積にはいくつかの種類があります。敷地境界や仮囲い内の総面積、資材を置ける有効面積、車両動線を除いた保管可能面積、傾斜や段差を除いた平坦部面積、工程ごとに一時的に使える面積などです。どの面積を算出するのかを最初に決めておかないと、関係者間で数字の意味がずれてしまいます。仮設ヤード面積という言葉だけで進めるのではなく、何を含み、何を除くのかを明確にすることが重要です。


点群は現況を高密度に記録できますが、点群自体が自動的に仮設ヤードを判断してくれるわけではありません。点群から読み取れるのは、地形、構造物、舗装境界、段差、障害物、空間的な位置関係です。それをもとに、実務担当者が施工条件、安全条件、搬入条件を踏まえて範囲を決める必要があります。つまり、点群は面積算出の根拠を強くするための材料であり、現場判断と組み合わせて使うことで効果を発揮します。


手順1 現場条件と面積算出の前提を決める

最初の手順は、点群を扱う前に、仮設ヤードとして算出したい範囲の前提を決めることです。点群データを開くと、現場のさまざまな範囲が見えるため、すぐに外形を囲みたくなります。しかし、前提を決めずに囲んだ面積は、あとから関係者に説明しにくくなります。特に仮設ヤードは、資材置場、作業スペース、車両待機場所、通路、仮設事務所まわり、廃材仮置き場など複数の用途が混在しやすいため、目的ごとに必要な面積の考え方が変わります。


まず、算出対象が現況の空きスペースなのか、計画上の仮設ヤードなのかを分けます。現況の空きスペースを確認する場合は、点群に写っている構造物や資材、車両、植栽、仮囲いなどをもとに、現時点で使えそうな範囲を判断します。一方、計画上の仮設ヤードを検討する場合は、今は障害物があっても撤去予定のものを除外したり、今後設置予定の仮設物を控除したりする必要があります。現況面積と計画面積が混ざると、数字の信頼性が下がるため注意が必要です。


次に、面積を平面面積として扱うのか、斜面を含む表面積として扱うのかを決めます。仮設ヤードの実務では、資材配置や車両動線を平面上で考えることが多いため、一般的には上から見た平面投影面積を使う場面が多くなります。斜面の表面積をそのまま面積として使うと、平面上の配置計画と合わなくなる可能性があります。特に法面や造成途中の地盤を含む場合は、実際に資材を置ける面積なのか、単に斜面として存在する面積なのかを区別する必要があります。


また、境界の基準も決めておきます。仮囲いの内側を基準にするのか、敷地境界を基準にするのか、舗装端を基準にするのか、段差の天端を基準にするのかで、面積は変わります。点群上では境界線が明確に見える場合もありますが、境界杭や既存図面との整合を確認しなければならない場面もあります。面積算出の前提として、どの線を外形線とするのかを記録しておくと、あとで説明しやすくなります。


さらに、控除する範囲を事前に決めることも重要です。既設構造物、排水桝、電柱、支障物、仮設通路、重機の旋回に必要な余白、安全離隔、立入禁止範囲、段差の際、法肩や法尻付近などは、単純に面積に含めても実際には使いにくいことがあります。点群から面積を出す際は、総面積だけでなく、実際に使える有効面積を出す意識が必要です。


この段階で、算出結果を誰が使うのかも確認します。現場代理人が工程調整に使うのか、安全担当者が動線確認に使うのか、資材担当者が保管量を判断するのか、発注者や協力会社への説明に使うのかによって、必要な精度感や表現が変わります。関係者が数字だけを見て誤解しないように、点群から算出した面積の目的、対象範囲、除外条件を最初に決めることが、実務では非常に大切です。


手順2 点群データの範囲と品質を確認する

前提を決めたら、次に点群データの範囲と品質を確認します。点群から仮設ヤード面積を算出する場合、点群が対象範囲を十分にカバーしていることが前提になります。仮設ヤードの一部が欠けていたり、障害物の裏側が抜けていたり、地面が見えていない部分が多かったりすると、外形の読み取りや有効面積の判断に影響します。点群は便利ですが、取得できていない場所まで正確に判断できるわけではありません。


最初に確認したいのは、点群の取得範囲です。仮設ヤード候補地全体が含まれているか、周辺道路や搬入口、仮囲い予定位置、資材搬入に関係する通路まで含まれているかを確認します。面積だけを出すなら候補地の内部だけでも足りるように見えますが、実際には搬入口の幅、車両の進入方向、隣接構造物との離隔、既存通路との接続が重要です。仮設ヤードは単独で存在するのではなく、現場全体の動線の中で使われるため、周辺状況まで点群に含まれていると判断しやすくなります。


次に、地面の点が十分に取得されているかを見ます。資材、車両、草木、仮設物、人、重機などがある状態で取得した点群では、地面が隠れている場合があります。地面が隠れている範囲をそのまま外形線に含めると、実際の段差や勾配を見落とす可能性があります。特に草が多い場所や資材が散乱している場所では、点群上の表面が地盤面ではなく、草や資材の表面になっていることがあります。仮設ヤードとして使えるかを判断するには、できるだけ地盤面が読み取れる点群を使う必要があります。


点群の密度も確認します。面積算出では、建物の細かな寸法確認ほど高密度でなくてもよい場合がありますが、境界、段差、舗装端、側溝、法肩、支障物まわりは一定の密度が必要です。点が粗すぎると、境界線をどこに引くかが曖昧になります。逆に、不要な点が多すぎると、地面と障害物の区別が難しくなることがあります。点群を見たときに、面として地盤を追えるか、端部を判断できるか、影や欠測が判断に影響しないかを確認します。


座標とスケールの確認も欠かせません。点群から面積を算出する場合、座標系や単位が正しく扱われていないと、面積値が大きくずれます。現地の基準点や既存図面と重ねる場合は、点群がどの座標に基づいているかを確認します。現地独自の座標で扱う場合でも、距離の単位が正しいか、既知の寸法と合うかを確認しておく必要があります。たとえば既設構造物の幅や舗装幅など、現地で確認できる寸法と点群上の寸法を照合すると、スケールの誤りに気づきやすくなります。


点群の傾きやずれも確認します。複数回の計測データを結合している場合、結合誤差によって舗装面が二重に見えたり、構造物の位置がずれたりすることがあります。仮設ヤード面積の算出では、外形線や控除範囲を読み取るため、点群の位置ずれが大きいと境界判断に影響します。面積を算出する前に、地面、側溝、構造物の直線部分、既設の角などを確認し、違和感がないかを見ておくことが大切です。


最後に、点群をそのまま使うのか、不要点を整理してから使うのかを判断します。仮設ヤード面積では、樹木の枝、通行人、車両、仮置き資材、計測時だけ存在したものなどが邪魔になることがあります。すべてを消す必要はありませんが、外形線や有効範囲の判断に影響する点は整理したほうがよいです。点群の品質確認は、面積算出の精度を上げるだけでなく、あとから結果を説明するときの根拠にもなります。


手順3 仮設ヤード候補範囲の外形を読み取る

点群の品質を確認したら、仮設ヤード候補範囲の外形を読み取ります。ここでいう外形とは、仮設ヤードとして検討する範囲の大枠です。外形を決めるときは、点群を上から見た平面表示だけでなく、斜め方向や断面方向からも確認することが重要です。上から見ると一続きの平地に見えても、横から見ると段差や勾配がある場合があります。仮設ヤードの面積算出では、見た目の広さだけでなく、実際に使える形状かどうかを確認しながら外形を決めます。


外形線を引く基準としては、仮囲いの内側、舗装端、既設構造物の外周、敷地境界、法肩、通路端、排水施設の外側などが考えられます。点群上でこれらの要素を確認し、どの線を採用するのかを決めます。舗装端のように明瞭な境界がある場合は比較的読み取りやすいですが、未舗装地や造成途中の場所では境界が曖昧になりやすくなります。その場合は、周辺の地形、計画図、現地写真、関係者の確認内容を合わせて判断します。


外形を読むときに大切なのは、面積を大きく見せるために外側いっぱいまで囲まないことです。仮設ヤードでは、境界付近に安全上使えない余白が必要になることがあります。たとえば仮囲いのすぐ際、段差の縁、法面の肩、側溝の近く、既設構造物の周囲などは、数字上は面積に含められても、資材を置いたり車両を通したりするには不向きな場合があります。外形を総面積として扱うのか、有効面積に近い外形として扱うのかを意識して、後工程で控除できるようにしておくと整理しやすくなります。


点群から外形を取る場合、地表面だけでなく高さ情報も確認します。仮設ヤード候補範囲の中に大きな高低差がある場合、同じ平面面積でも使いやすさは大きく変わります。たとえば緩やかな勾配であれば資材置場として使える可能性がありますが、急な勾配や段差がある場所は、資材の安定性や車両の進入に支障が出ます。点群で断面を確認し、外形の中に含めるべき範囲と除くべき範囲を分けて考えることが必要です。


外形線は、できるだけ閉じた範囲として作成します。面積を算出するには、範囲が閉じている必要があります。線が途中で切れていたり、重なっていたり、交差していたりすると、正しい面積にならない場合があります。点群上で外形をなぞるときは、角部、曲線部、凹凸部を丁寧に追い、必要以上に細かくしすぎず、実務上意味のある単位で形状を整理します。細かい凹凸をすべて拾うと、見た目は正確に見えますが、面積の説明が複雑になり、仮設計画として扱いにくくなることがあります。


また、外形を一つの大きな範囲として扱うだけでなく、用途別に分けることも有効です。資材置場、重機待機場所、車両通路、荷下ろしスペース、歩行者通路などは、同じ仮設ヤード内でも求められる条件が違います。点群上で範囲を分けておくと、総面積だけでなく、使い道ごとの面積を把握しやすくなります。現場では、総面積が足りていても、必要な場所に必要な広さが確保できていないことがあります。点群を使うことで、こうした配置上の問題を早い段階で見つけやすくなります。


手順4 使用できない範囲を控除して有効面積を整理する

外形を決めたら、次に使用できない範囲を控除して有効面積を整理します。仮設ヤード面積で実務上重要なのは、候補地全体の面積よりも、実際に使える面積です。点群で外形を囲むと一定の面積が出ますが、その中には資材を置けない場所、車両が通れない場所、安全上空けておくべき場所、既設物がある場所が含まれていることがあります。これらを控除しないと、現場で使える面積を過大に見積もってしまいます。


控除対象になりやすいものとして、既設構造物、排水施設、電気設備、配管まわり、樹木、支柱、仮囲いの控え、段差、法面、通路、重機旋回範囲、車両待機に必要な空間、安全離隔などがあります。点群では、これらの位置や大きさを三次元的に確認できます。特に、平面図に載っていない一時的な障害物や、現場で後から置かれた資材、地盤の起伏などは、点群で確認しやすい要素です。


控除範囲を整理するときは、単に障害物の外形だけを引くのではなく、その周囲に必要な余白も考えます。たとえば構造物の足元ぎりぎりまで資材を置くと、点検や通行の妨げになる可能性があります。側溝や排水桝の上に資材を置くと、雨天時の排水や維持管理に支障が出ることがあります。段差や法面の近くでは、資材の転倒や車両の脱輪を防ぐために余裕を持たせる必要があります。点群上では、障害物の位置だけでなく、その周囲の地形や高さも確認できるため、控除範囲を現実的に設定できます。


車両動線も重要な控除対象です。仮設ヤードは資材を置く場所であると同時に、搬入車両や作業車両が移動する場所でもあります。面積だけを見て資材を詰め込むと、荷下ろし時に車両が入れない、転回できない、重機と人の動線が交錯するなどの問題が起きます。点群で周辺の幅員、勾配、障害物、搬入口の位置を確認し、通路として確保すべき範囲を面積から分けて考えることが大切です。通路部分を控除することで、実際に資材置場として使える面積が明確になります。


勾配や段差による控除も見落としやすいポイントです。点群から平面面積を出すと、傾斜地も面積に含まれます。しかし、傾斜が強い場所は資材の安定性に問題が出る場合があります。また、段差がある場所では、車両や台車が移動できず、実際には一体のヤードとして使えないことがあります。点群の断面表示や高さ差を確認し、平坦部として使える範囲と、造成や敷鉄板などの対策が必要な範囲を分けて整理すると、実務に使いやすい面積になります。


控除の考え方は、関係者間で共有しておく必要があります。ある担当者は通路を面積に含めて考え、別の担当者は資材置場だけを面積として考えていると、同じ数字を見ても判断がずれます。点群から算出した面積を共有するときは、総面積、有効面積、控除面積の関係を説明できるようにしておくと安心です。数字だけでなく、どの範囲を除いたのかを点群上で確認できる形にしておくと、協議が進めやすくなります。


手順5 平面投影で面積を算出し現地感覚と照合する

控除範囲まで整理できたら、面積を算出します。仮設ヤードの面積算出では、一般的に上から見た平面投影面積として扱うことが多くなります。これは、資材配置や車両動線を平面計画として検討するためです。点群は三次元データですが、仮設ヤードの実務では、地表面の凹凸をすべて表面積として計算するよりも、平面上でどれだけの範囲を使えるかを確認するほうが適している場合が多いです。


面積算出では、外形線が閉じていること、控除範囲が正しく差し引かれていること、単位が正しいことを確認します。点群を扱う環境によっては、外形線や範囲線を作成し、その閉じた領域から面積を算出できます。算出後は、総面積から控除面積を差し引き、有効面積を整理します。このとき、小数点以下を細かく示しすぎると、実際の判断よりも精度が高いように見えてしまうことがあります。点群の取得精度、境界の曖昧さ、控除条件を踏まえ、実務上必要な桁で扱うことが大切です。


面積が出たら、必ず現地感覚と照合します。点群から算出した面積が数字として正しく見えても、現場担当者の感覚と大きく違う場合は、外形線、控除範囲、単位、座標、投影方法のどこかに問題があるかもしれません。たとえば、通路を含めてしまっている、斜面を使える範囲として扱っている、点群の一部が欠けている、仮囲い外の範囲まで含めている、単位変換に誤りがあるといった可能性があります。算出値をそのまま採用する前に、現地写真や既存図面、担当者の記憶、実測寸法と照らし合わせることが重要です。


照合の方法としては、既知の寸法との比較が有効です。たとえば搬入口の幅、既設舗装の幅、建物外周の寸法、側溝の位置関係など、現地で確認しやすい寸法を点群上で測ります。これらが大きくずれていなければ、面積算出の前提が大きく外れていないことを確認できます。また、仮設ヤードの外形を上から見た図として確認し、現場の認識と合っているかを関係者に見てもらうことも有効です。点群は視覚的に確認できるため、数字だけよりも誤解を減らしやすくなります。


面積を複数パターンで出すこともあります。たとえば、現況のまま使える面積、障害物を移動した場合の面積、通路幅を広く取った場合の面積、工程後半に使える面積などです。仮設ヤードは工事の進行に応じて使える範囲が変わることがあるため、一つの面積だけでは判断できない場合があります。点群をもとに複数の範囲を比較すれば、どの条件でどれだけ使えるかを整理しやすくなります。


また、面積だけでなく形状も確認します。同じ面積でも、細長い形状と正方形に近い形状では使いやすさが違います。資材置場としては、ある程度まとまった形状のほうが使いやすいことが多く、車両動線としては幅や曲がり角の余裕が重要です。点群から面積を算出するときは、数値だけで判断せず、形状、幅、奥行き、出入口との関係を合わせて確認します。仮設ヤードの実務では、面積が足りることと、使いやすいことは同じではありません。


手順6 算出結果を関係者が使える形で記録する

最後の手順は、算出結果を関係者が使える形で記録することです。点群から面積を算出しても、担当者だけが画面上で確認して終わってしまうと、工程会議や協力会社との打合せで活用しにくくなります。仮設ヤード面積は、施工計画、資材搬入、仮設配置、安全管理、近隣対応など複数の関係者が使う情報です。そのため、算出根拠と結果を分かりやすく残す必要があります。


記録する内容としては、算出日、対象範囲、点群の取得時期、面積の種類、外形線の基準、控除した範囲、有効面積、注意事項を整理します。特に、点群の取得時期は重要です。現場は日々変化するため、古い点群を使って算出した面積が、現在の現場状況と合わないことがあります。資材が増えた、仮囲いが変わった、地盤が整地された、仮設物が設置されたといった変化がある場合は、点群の更新や現地確認が必要です。


点群上で外形線や控除範囲を残しておくと、後から見直しやすくなります。単に面積値だけを記録するのではなく、どこを囲んでその数字になったのかを確認できる状態にすることが大切です。関係者が点群を見られる環境がある場合は、範囲線を重ねて共有すると、認識合わせがしやすくなります。点群を直接見られない相手には、上から見た範囲図や断面確認の結果を使って説明するとよいです。


記録では、確定値なのか、検討値なのかも明記します。仮設ヤード面積は、工事段階や施工条件によって変わるため、初期検討の概算値、現況確認に基づく参考値、関係者確認済みの計画値を分けて扱う必要があります。検討段階の数字が独り歩きすると、後からその面積を使える前提で工程を組んでいたという誤解が生じることがあります。点群から算出した面積であっても、現場条件や運用条件が変われば見直しが必要です。


共有時には、面積の数字だけでなく、使い方の前提も伝えます。たとえば、資材置場として使える面積なのか、車両通路を含む面積なのか、雨天時も使える前提なのか、整地後に使える前提なのかによって、意味が変わります。点群は現況把握に強い一方で、将来の施工条件までは自動で反映しません。算出結果を使う人が判断を誤らないように、前提条件を簡潔に記録することが重要です。


更新管理も忘れてはいけません。仮設ヤードは工事の進行に応じて、使える範囲が広がったり狭くなったりします。最初に算出した面積を長期間使い続けると、現場実態とずれる場合があります。工程の節目、仮設物の移設後、大きな資材搬入後、造成や舗装の完了後などには、点群を更新するか、現地確認によって面積条件を見直すと安心です。点群を継続的に活用すれば、仮設ヤードの変化を記録として残しながら、計画と現況の差を確認できます。


点群から仮設ヤード面積を出すときの注意点

点群から仮設ヤード面積を出すときに注意したいのは、点群の精度と面積算出の精度を混同しないことです。点群が高密度で見えていても、境界の判断、控除条件、地面の見え方、座標の整合が曖昧であれば、算出面積には不確かさが残ります。高密度な点群だから必ず正確な面積になるのではなく、面積算出に必要な条件が整っているかを確認する必要があります。


特に、地面が見えていない範囲には注意が必要です。仮置き資材や車両、草木、仮設物があると、その下の地盤状況は点群から判断しにくくなります。点群上で一見平らに見えても、それが地盤面ではなく、資材や草の上面である可能性があります。仮設ヤードとして実際に使うためには、地盤の状態、締固めの有無、ぬかるみやすさ、排水状況なども関係します。点群は形状確認に有効ですが、地盤の強さや排水性能を直接保証するものではありません。


境界の読み取りにも注意が必要です。点群では、舗装端、縁石、側溝、仮囲い、法面などが見えますが、法的な敷地境界や契約上の使用可能範囲とは一致しない場合があります。見えている空間が広いからといって、すべてを仮設ヤードとして使えるとは限りません。使用権限、近隣との取り決め、道路占用、作業許可、安全管理上の制約など、点群だけでは分からない条件があります。面積算出の結果を施工判断に使う場合は、現場管理上の条件と合わせて確認することが必要です。


また、面積の数字を細かく出しすぎないことも大切です。点群から計算すると細かな数値が出せますが、境界の取り方や控除条件によって面積は変わります。実務では、細かい数値よりも、使える範囲の考え方と安全側の判断が重要になる場面が多くあります。特に仮設ヤードは、車両や人が動く場所であり、資材の積み方や日々の運用によって必要な余裕が変わります。算出値は計画の根拠として扱い、現場運用では余裕を持たせることが望ましいです。


点群の更新タイミングにも注意します。仮設ヤードは、工事の初期、中盤、終盤で状態が変わります。最初は広く使えた場所に資材が増えることもあれば、構造物の施工後に通路が狭くなることもあります。逆に、撤去や整地によって新たに使える範囲が増えることもあります。点群から面積を算出した時点と、実際に面積を使って判断する時点が離れている場合は、現況との差を確認する必要があります。


関係者への説明では、点群の見た目だけに頼らないことも重要です。点群は直感的に現場を把握しやすいため、説明資料として有効ですが、見た人がすべての前提を理解しているとは限りません。どの範囲が総面積で、どの範囲が有効面積で、どの範囲を控除したのかを明確に示すことが必要です。数字、範囲、前提条件をセットで共有することで、点群を実務判断に使いやすくなります。


さらに、仮設ヤード面積は安全計画と一体で考えるべきです。面積が足りるかどうかだけでなく、人と車両の分離、荷下ろし時の作業半径、資材の倒壊防止、夜間や雨天時の見通し、緊急時の通路確保なども確認します。点群を使えば、現場の空間条件を立体的に確認できるため、安全面の検討にも役立ちます。面積算出を単なる数量作業で終わらせず、現場運用の改善につなげることが、点群活用の価値を高めます。


まとめ

点群から仮設ヤード面積を算出するには、現場を三次元で見るだけでなく、面積の目的、対象範囲、控除条件、算出方法、共有方法を順序立てて整理することが大切です。まず、仮設ヤード面積を何のために使うのかを明確にし、現況面積なのか計画面積なのか、総面積なのか有効面積なのかを決めます。そのうえで、点群データの範囲、密度、地面の見え方、座標やスケールを確認し、面積算出に使える状態かを見極めます。


次に、点群上で仮設ヤード候補範囲の外形を読み取り、既設物、通路、段差、法面、安全離隔など、実際に使えない範囲を控除します。面積は平面投影で算出する場面が多くなりますが、斜面や段差を含む場合は、数字だけでなく使いやすさも確認する必要があります。算出後は、現地感覚、既知寸法、既存図面、現場写真などと照合し、誤った前提で面積を採用しないようにします。


仮設ヤード面積は、工事中の資材配置、搬入計画、重機動線、安全管理に関わる重要な情報です。点群を使うことで、現場の形状や障害物を確認しながら、より根拠のある面積整理ができます。ただし、点群は現況を示す材料であり、使用条件や安全判断まで自動で決めるものではありません。関係者が同じ前提で使えるように、算出範囲、控除条件、更新時期を記録し、共有することが重要です。


現場で点群を確認しながら仮設ヤード面積を把握できれば、打合せの場で配置案を見直したり、資材搬入の段取りを調整したり、危険な動線を早めに発見したりしやすくなります。点群を日常的に扱える環境を整えることで、仮設計画はより具体的で説明しやすいものになります。現場で取得した点群をその場で確認し、仮設ヤードの範囲や面積を実務に活かすには、現場で閲覧、計測、共有しやすい運用環境を整えておくことが有効です。


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