top of page

LRTKスターターキット徹底解説:持ち運びラクラク、高精度測位を実現

タイマーアイコン.jpeg
この記事は平均7分30秒で読めます
万能の測量機LRTKの説明

著者: LRTKチーム

高精度な位置測定技術RTK-GNSSが、近年スマートフォンと小型デバイスの組み合わせによって誰でも手軽に利用できる時代になりました。LRTK スターターキットは、ポケットに収まるGNSS受信機と便利な付属ツールをセットにすることで、専門家でなくともセンチメートル級の測量を簡単に行えるよう設計されたソリューションです。本記事では、このLRTKスターターキットの特徴やメリット、具体的な活用例を徹底解説し、従来の測量機器との比較を交えながらその革新性に迫ります。記事の最後には導入を検討する方向けにFAQも掲載しておりますので、LRTKによる簡易測量への理解を深める一助になれば幸いです。


目次

[LRTKスターターキットとは](#lrtkスターターキットとは)

[LRTKスターターキットの特徴](#lrtkスターターキットの特徴) - [センチメートル級の高精度測位を手軽に実現](#センチメートル級の高精度測位を手軽に実現) - [小型軽量で持ち運びラクラク](#小型軽量で持ち運びラクラク) - [スマホと簡単連携、直感的な操作](#スマホと簡単連携直感的な操作) - [通信圏外でも高精度測位を実現](#通信圏外でも高精度測位を実現)

[LRTKスターターキットの活用例](#lrtkスターターキットの活用例)

[従来の測量機器との比較](#従来の測量機器との比較)

[LRTKによる簡易測量とは](#lrtkによる簡易測量とは)

[FAQ](#faq)


LRTKスターターキットとは

LRTKスターターキットとは、スマートフォンと組み合わせて使う小型高精度GNSSデバイス「LRTK」と、現場作業をサポートする付属ツール一式をまとめたスターターパッケージです。LRTKデバイス自体はアンテナとバッテリーを内蔵した手のひらサイズのGNSS受信機で、スマホに装着してリアルタイムに高精度測位を行うことができます。従来の大型測量機器に匹敵する性能を、まさに「誰でも使えるポケットサイズの測量機」として実現したのが特徴です。スターターキットには、このLRTK受信機本体に加えて専用の一脚(ポール)スマートフォンホルダー気泡水平器ショルダーバッグなどが含まれており、初心者でも安定して正確に測量できるよう工夫されています。現場で機器をしっかり垂直に保持して測るための一脚+ホルダーにより、一人でもまっすぐ測点を捉えやすく、収納用のバッグで持ち運びも容易です。つまりLRTKスターターキットさえあれば、スマホと小型端末、そして補助ツール一式がすぐ手に入り、その日から高精度な測位を始められるよう設計されています。


LRTKスターターキットの特徴

LRTKスターターキットは、携帯性と精度を両立した次世代の測位システムです。ここでは主な特徴を項目ごとに詳しく見ていきましょう。


センチメートル級の高精度測位を手軽に実現

LRTKデバイスはRTK(Real-Time Kinematic)方式に対応しており、衛星測位の誤差をリアルタイム補正することで数センチ以内の精度で位置を特定できます。通常のスマートフォン内蔵GPSでは誤差が5~10m程度ありますが、LRTKは基準局からの補正情報(ネットワーク型RTK)や日本の準天頂衛星システム「みちびき」が提供するセンチメータ級測位補強サービス(CLAS)を活用することで、その誤差を大幅に低減します。専用端末をスマホに装着して電源を入れると、自動的に補正情報の受信が開始され、約20~30秒ほどで測位精度がセンチメートル級の「Fix解」に到達します。その後は画面の指示に従ってボタンを押すだけで、測りたい地点の緯度・経度・高さを即座に記録可能です。これまで専門知識が必要だったRTK測量を極力自動化・簡略化しており、高度な精度を誰でも手軽に引き出せる点が革新的です。実験ではLRTKによる測位結果が、国土地理院の一級水準に相当する高性能GNSS機器と比較しても同じ地点での誤差差が数ミリメートル程度しかないというデータも得られており、小型機ながらプロ用機器に遜色ない精度が確認されています。必要に応じて複数回観測の平均化機能を使えば、1点あたり数ミリの誤差まで追い込むことも可能です。こうしたセンチ級の高精度測位が、LRTKスターターキットなら特別な手間なく実現できます。


小型軽量で持ち運びラクラク

LRTK受信機はスマートフォンと同程度のサイズ感で、重量わずか約125gという超軽量設計です(※)。厚さも約1cm程度と薄く、スマホに装着しても嵩張らず片手で楽に持てるため、現場での携行性は抜群です。ポケットに入れて持ち歩ける測量機と言っても過言ではなく、必要なときにサッと取り出してすぐ測れるフットワークの軽さが大きな魅力です。内蔵バッテリーで最大約8時間連続動作し、USB Type-Cポートからモバイルバッテリー等で充電も可能なため、一日中の測量作業にも十分対応できます。また防水・防塵仕様で耐衝撃性も備えており、屋外の過酷な環境でも安心して使用可能です。スターターキットに含まれる専用一脚(伸縮ポール)は、現場で素早く固定点を測る際に役立ちます。ポール先端(石突部分)を地面に当ててLRTK+スマホを装着すれば、一人でもブレを抑えて安定した測定が可能です。ポールには気泡管の水平器も付属しているため、端末を垂直に保ちやすく精度確保に貢献します。使わない時はコンパクトに畳んで付属のショルダーバッグに収納でき、現場間の移動もラクラクです。従来の測量機材のように重い三脚や据え置き装置を運搬・設置する必要がないため、狭い現場や傾斜地でも機敏に動き回って測量できる機動力も生まれます。小型軽量でタフ、そして持ち運びの手軽さという点で、LRTKスターターキットは現場作業のストレスを大幅に減らしてくれるでしょう。


*(※LRTK Phone 4C端末本体の質量。)*


スマホと簡単連携、直感的な操作

LRTKはスマートフォン(主にiPhone/iPad)と連携して動作するよう設計されています。取り付けは極めてシンプルで、iPhoneであれば本体にそのまま背面装着でき、Android端末でも付属のマグネットリングを用いて固定することが可能です。データ通信はBluetoothで行われ、煩雑な配線は一切不要です。専用のLRTKアプリをスマホにインストールし端末とペアリングすれば、あとはアプリ上のボタンをタップするだけで測位開始・データ記録ができる直感的な操作体系になっています。測りたい地点でスマホをかざしてワンタッチで測量が完了し、取得した座標値(緯度・経度・高さ)は即座に画面表示・保存されます。特別な機械操作の訓練は不要で、普段スマホに慣れている方であればすぐに使いこなせるでしょう。アプリ画面は日本語対応でわかりやすく、初心者でも迷わず操作できるユーザーフレンドリーな設計です。またLRTKシステムにはクラウドサービスも用意されており、測定データはスマホから自動的にクラウドへ保存・同期できます。現場で取得した点群データや測量結果をその場でクラウド共有し、事務所の同僚とリアルタイムにチェック・連携するといったことも可能です。さらにアプリにはAR(拡張現実)表示による誘導機能や、スマホのカメラ・LiDARセンサーを活用した写真測量・点群スキャン機能も搭載されています。例えば、測量地点の写真に正確な座標を付与して記録したり、スマホをかざして周囲をスキャンすることで地形の3Dモデルや体積計算を行うこともできます。従来は複数の専用機器で行っていた杭打ち位置のナビゲーション出来形管理用の点群取得なども、スマホ+LRTKだけで完結できる拡張性が備わっており、現場での業務効率と利便性を飛躍的に高めてくれます。


通信圏外でも高精度測位を実現

RTK測位には通常インターネット経由で補正データを受け取るネットワーク通信が必要ですが、LRTKスターターキットなら通信圏外のエリアでも高精度測位を継続可能です。その鍵となるのが、日本の準天頂衛星「みちびき」から配信されているCLAS(センチメータ級補強サービス)です。LRTK端末はこのCLAS信号に対応しており、山間部や携帯電話の電波が届かない現場でも衛星から直接補正情報を受信してセンチ級の測位を行えます。たとえば災害直後で通信インフラがダウンした地域においても、LRTKがあれば上空のみちびき衛星さえ見通せれば高精度な位置測定が可能です(※)。実際に、小型GNSS受信機を用いて被災状況を測量し、初動対応に役立てた自治体の事例も報告されています。従来は通信圏外でRTK測位を行うには自前で基地局を設置して無線で補正を飛ばす必要があり、無線局免許や煩雑な機器構成が課題でした。LRTKスターターキットでは、CLASを利用することでそうした追加設備なしに日本全国どこでも補正データが入手できるため、測位可能エリアが飛躍的に広がります。もちろん通信圏内においては、民間のVRSサービスや携帯キャリアのGNSS補正サービスと連携してネットワーク型RTKとして利用することもできます。現場環境に応じて、オフライン・オンライン双方の補正方式を柔軟に使い分けられるのも本システムの強みです。測位中に万一インターネット接続が途切れた場合でもCLASでバックアップでき、逆に衛星からの信号受信が不安定な都市部ではネット経由の補正で精度を補完するといった運用が可能です。LRTKスターターキットはこのように通信環境を選ばず安定した高精度測位を提供できるため、場所を問わない真のモバイル測量を実現します。


*(※深い樹林内やトンネル内など衛星電波自体が受信困難な環境では、CLAS・RTKいずれの方式でも測位が難しい場合があります。そうしたケースでは時間をずらすか、他の計測手段との併用で補完する必要があります。)*


LRTKスターターキットの活用例

LRTKスターターキットは、建設・土木から測量設計、災害対応まで幅広い分野で活用が期待されています。具体的にどのような場面で役立つのか、いくつか代表的なケースを紹介します。


建設現場での測量・出来形管理: 土木工事の現場では、丁張の設置や出来形(施工後の形状)の計測に高精度測位が不可欠です。LRTKを使えば、1人で現場を巡回しながら設計図と照らし合わせて各ポイントの座標や高さを測定し、その場でクラウド共有して即座に関係者と情報を共有できます。従来は複数人でトータルステーションを操作したり、測量結果を持ち帰ってから図面と照合したりしていた作業が、スマホ上でリアルタイムに完結するため大幅な省力化・時短につながります。また、スマホのAR機能で設計モデルを実景に重ねて表示すれば、掘削や盛土の指示出しも直感的に行え、施工の精度管理を効率良く行うことができます。

土地測量・境界確認: 測量士や土地家屋調査士の業務でも、LRTKスターターキットは力を発揮します。例えば土地の境界点の座標を現地で正確に測定し、そのデータをクラウド経由で事務所の同僚が即チェックするといった連携も可能です。境界標同士の距離をその場で計算して図面の値と比較したり、新設する境界杭の設置位置をナビゲーション機能で誘導したりと、境界測量の迅速化・精度向上に寄与します。また敷地の現況測量では、敷地内を歩き回りながら連続的に点群データを取得して地形や構造物の状況を短時間で3D化するといった応用もできます。これまでは高額なレーザースキャナー等が必要だった作業が、スマホとLRTKだけで代替できる場面も増えています。

災害現場での状況記録: 地震や豪雨などの災害直後の現場では、被害の状況を迅速に記録して共有することが重要です。LRTKスターターキットを用いれば、被災現場でスマホ撮影した写真にセンチ精度の位置情報を自動付与し、クラウドにアップロードして関係機関と即座に共有できます。通信が途絶した環境でもCLASを使って測位できるため、孤立した地域の被害状況を正確に把握するのにも役立ちます。実際に地方自治体がLRTKを導入し、災害時の現場測量を効率化して初動対応のスピード向上とコスト削減につなげた事例もあります。このように、緊急時の調査・復旧計画立案においてもLRTKは有用なツールとなり得ます。

ドローン測量・写真測量の精度向上: 上空からの写真測量(フォトグラメトリ)やドローンによる空撮マッピングにおいても、LRTKスターターキットは裏方として活躍します。地上におけるGCP(対空標識)の設置と測位にLRTKを使えば、空撮データの位置合わせ精度を高めることができます。従来はGCPの測量に高価なGNSS機器を要しましたが、LRTKなら手軽に多数のポイントを短時間で測れるため、詳細な3Dモデルや精密な地図作成の下準備を効率良く行えます。また、LRTKとスマホをヘルメットに装着して歩くだけで、人が歩けない危険な場所の形状をある程度スキャンして把握するといった創意工夫も可能です。ドローンと地上測量の組み合わせで、安全かつ精度の高い測量を低コストで実現できます。


以上のように、LRTKスターターキットは「迅速に、単独で、正確に」測ることが求められる様々な場面で活用でき、業務プロセスの革新に寄与します。今後もアプリのアップデートにより新機能が追加され続けており、活用シーンはさらに広がっていくでしょう。


従来の測量機器との比較

LRTKスターターキットがもたらすメリットをより実感するために、従来型の測量機器といくつかの観点で比較してみましょう。


機器構成と手軽さ: 従来のRTK-GNSS測量では、ベース局となる据置き受信機+アンテナと、ローバー局用の受信機+コントローラー端末、さらにそれらを繋ぐ無線機器など、複数の装置を現場に持ち込んで設定する必要がありました。機材が大型で重量もあるため、運搬・設置だけでも労力を要し、測量開始までの準備に時間がかかりました。それに対しLRTKは、スマホ+小型受信機のみのシンプル構成で動作します。基地局も専用コントローラーも不要で、測りたいときにすぐ取り掛かれる手軽さは圧倒的です。三脚を立てて機器を据え付ける作業もいらないため、例えば測点を移動するたびに重い機材を担いで…といった負担から解放されます。

精度と安定性: 大型の高性能GNSS受信機やトータルステーションはサブミリ~ミリ単位の極めて高い精度を持ち、公共測量や精密工事では今も不可欠なツールです。ただしLRTKも前述の通り適切に運用すれば水平数センチ・垂直数センチの精度が得られ、一般的な測量・施工用途では必要十分な精度を確保できます。実験では、LRTK端末の測位結果とトータルステーション測量の結果との差が数mm~1cm程度に収まるケースも確認されており、多くの実用場面で遜色ないレベルと言えます。むしろ、リアルタイムでデータ共有できることや、誰でも操作できる点を考慮すると、現場全体の生産性やワークフロー効率の面ではLRTKが勝る場合もあります。

コストと導入ハードル: 従来の高精度GNSS機器一式は数百万円~場合によっては数千万円単位の投資が必要でした。加えて機器の操作習得や、基地局用の無線免許取得など、初期導入のハードルが高かったのも事実です。LRTKスターターキットはそれらと比べて価格が抑えられており、初めて高精度測位に挑戦する方でも手が届きやすい設定になっています(※価格はお問い合わせにて提示)。また補正情報サービスも、ネットワーク型RTKなら月額契約が必要ですが、CLAS利用なら追加費用なしで使えるためランニングコストも低減可能です。さらにLRTKは免許不要の通信方式(Bluetoothや既存の通信網)を利用するため、特別な無線資格も必要ありません。機器とスマホ環境さえ整えれば、誰でもすぐにセンチ級測位を始められる手軽さは大きな魅力です。

人員とスキル要件: 伝統的な測量では2人1組以上での作業(機器操作とスタッフ誘導)や、測量士など有資格者の立会いが不可欠でした。LRTKスターターキット導入後は、機器の操作自体は資格不要で1人で測量作業を完結できる場面が増えます(※公共測量など公式成果とするには測量士の管理下で行う必要があります)。現場の技術者全員が各自スマホで測位できるようになれば、測量待ちによる工事停滞も解消し、必要なときに即計測して即共有するスピーディーな進行が可能です。「一人一台の測量機」というスタイルが実現することで、人手不足の現場でも生産性を落とさず高精度な作業を維持できるでしょう。熟練の専門家でなくとも使えるツールとして、LRTKスターターキットは測量という作業自体の在り方を変え始めています。


*(※価格については公式サイト等でご確認ください。また公共測量の成果利用時には測量法に基づく制限があります。)*


LRTKによる簡易測量とは

ここまでLRTKスターターキットの概要と魅力について解説してきましたが、最後にLRTKによる簡易測量を始める意義についてまとめます。LRTKは「誰でも使えるポケットサイズの測量機」をコンセプトに開発され、これまで専門技術者の専売特許だった手軽さと高精度の両立を実現したシステムです。専用端末をスマホに装着しスイッチを入れれば、自動で補正情報を取得してわずか数十秒でセンチ精度の測位がスタートします。面倒な基準点設営や長時間の準備も不要で、思い立ったらすぐ測れる手軽さは画期的と言えます。


さらにLRTKは小型軽量で持ち運びが容易なうえ、防水・防塵・耐衝撃にも対応しており、過酷な屋外環境でも安心して使用できます。測定データはクラウドに保存され、複数人でリアルタイム共有できるため、現場DX(デジタルトランスフォーメーション)の切り札としても期待できます。価格面も既存の高精度GNSS機器に比べ抑えられており、初めての高精度測位ツールとして導入しやすい設定です。実際に使ってみると、スマホの操作に慣れている方であれば抵抗なく直感的に扱えるため、測量初心者でもすぐに現場で役立てることができるでしょう。


LRTKスターターキットの登場により、現場の測量を「スマホでサッと済ませる」時代がすぐそこまで来ています。この機会にぜひLRTKによるスマート測量を検討してみてください。煩雑だった測量作業が驚くほど身近になり、少人数でも高精度な計測が可能になることで、現場の生産性向上と品質確保を同時に実現できるはずです。LRTKによる簡易測量は、あなたの業務フローを大きく変革する一歩となるでしょう。


FAQ

Q1. スターターキットには何が含まれていますか?また必ず購入すべきでしょうか。 A1. LRTKスターターキットには、LRTK高精度GNSS受信機本体に加えて、現場測量を支えるアクセサリー類がセットになっています。具体的には専用一脚(ポール)、一脚先端の石突(交換用金属チップ)、ポールに取り付けるスマホホルダー、ポールの垂直を確認する気泡水平器、そして機器一式を収納できるショルダーバッグなどです。これらは測量時の安定性や利便性を高めるための道具で、必須ではありませんが非常に有用です。例えば一脚+ホルダーを使えば、一人でもスマホとLRTKをしっかり固定してまっすぐ測定でき、精度向上に寄与します。また移動中に両手を空けたいときはバッグに入れて楽に運べます。受信機本体とスマホだけでも測量は可能ですが、初心者の方や精度を確保したい場面ではスターターキットの付属品が大いに役立つでしょう。まずはスターターキットで基本セットを揃えておくことをおすすめします。


Q2. 本当にスマホ測量でセンチメートル級の精度が出るのでしょうか?従来のプロ用機器と比べて遜色ないですか? A2. はい、LRTKシステムを正しく運用すれば実用上ほとんど遜色ない精度が得られます。例えばLRTK端末で取得した座標と、トータルステーションや一級GNSS測量機で取得した座標を比較する実験では、同一ポイントでの差が数ミリメートル程度以内に収まるケースが確認されています。一般的なトータルステーションの角度・距離精度(数mm~1cm程度)や、従来型RTK-GNSSの精度(数cm程度)と比べても、LRTKによるスマホ測位の誤差は数cm以内と十分に肩を並べる水準です。現場で要求される精度はほぼ満たせますので、「小型だから精度が劣るのでは」という心配は無用です。ただし衛星の受信状況や測定環境によっては精度が一時的に低下する場合もありますので、重要な測点は複数回観測して平均を取る、遮蔽物が少ない場所で測るなどの配慮を行えば、より安定して高精度を得ることができます。


Q3. インターネットや携帯電波が届かない場所でもLRTKは使えますか? A3. はい、通信インフラが使えない環境でも条件が整えばLRTKで高精度測位を継続できます。ポイントは、前述した日本の衛星測位補強サービスCLASを利用することです。あらかじめCLAS対応のLRTK端末を用意しておけば、携帯通信圏外でもみちびき衛星から直接補正データを受信してセンチ級測位を行えます。実際に、携帯網がダウンした災害現場でCLAS対応の小型GNSS受信機を使い被害状況を測量できたという報告もあります。もちろん深い森林の中やビル街の真ん中など、衛星電波そのものがほとんど届かない環境では測位自体が難しくなりますが、そのような場合を除けば通信圏外でも問題なく活用できます。一方、ネットワーク型RTK(VRSなど)を利用する場合はインターネット接続が必要ですが、こちらも携帯回線経由で補正情報を受け取れる環境であれば全国どこでも使えます。まとめると、オフライン環境ではCLAS、オンライン環境ではVRS等を使うことで、場所を選ばず高精度測位が実現できるということです。


Q4. 高精度測位を行うのに特別な契約や資格は必要ですか? A4. 基本的には特別な免許や資格は不要です。LRTKでセンチメートル級測位をするには、何らかの補正情報サービスを利用する必要がありますが、その契約・設定をするだけで技術的にはどなたでも使用可能です。ネットワーク型RTK補正を使う場合は、民間の高精度測位サービス(例: VRS配信サービスや携帯キャリア提供のRTKサービス)と月額契約し、そのアカウント情報をアプリに登録すれば利用できます。一部地域では自治体運営の無料補正サービスが使えることもあります。またCLAS方式を使う場合は契約不要で、日本国内であれば誰でも受信可能です(対応端末が必要)。無線局の免許についても、LRTKは通信モジュールとしてスマホのインターネットや衛星受信を利用するため追加の無線機器免許は不要です(従来方式のように基地局側でUHF無線を使わないため)。測量機器の操作自体にも資格は不要で、極端に言えば一般の方でもLRTKを購入すればすぐ使い始められます(ただし公共測量の公式成果とする場合は測量士の管理下で行う必要があります)。要するに、機器さえ揃え適切な補正サービスを準備すれば、誰でも特別な許可なしにスマホRTK測量を始めることができるということです。


Q5. 利用できるスマートフォンの機種やOSに制限はありますか? A5. 現時点ではLRTKは主にiPhoneおよびiPad(iOS/iPadOS)での利用を前提とした製品となっています。iPhoneに取り付けて専用アプリ(App Storeで提供)を使う形が基本です。Android端末についても物理的には付属のマグネットリングで装着でき、Bluetooth接続も可能ですが、公式の対応アプリが提供されているか最新情報を確認する必要があります。iPhoneの場合、特にiPhone 12 Pro以降のProモデルがおすすめです。理由は、これらの機種には高性能なLiDARスキャナーやカメラが搭載されており、LRTKアプリの点群スキャン機能や被写体測位機能(カメラ越しに少し離れた位置の座標を測る機能)をフルに活用できるためです。中でも最新のiPhone 15 Proではセンサー精度や処理速度が向上しており、より安定した計測が期待できます。無印のiPhoneや他のスマホでも基本的な測位機能は利用できますが、プロ向け機種のほうが付加機能まで含めた活用が可能となります。ご自身のスマホが対応するか不安な場合は、購入前にメーカーサイトの動作環境情報を確認されると良いでしょう。


Q6. 都市部のビル街や森林の中でも正確に測位できますか? A6. 高層ビルが林立する都心部や樹木が生い茂る森林内では、GNSS衛星からの電波が建物や枝葉に遮られてしまいがちです。そのため測位に時間がかかったり、補正を使っていても精度が落ちたりする場合があります。これはLRTKに限ったことではなく、高精度GNSS全般における課題です。こうした環境では、なるべく空が開けたポイントで測る、建物の谷間が広い交差点を選ぶ、森林では木々の切れ間や衛星配置が良い時間帯に測る、といった工夫が必要になります。それでも特定の地点でセンチ精度を維持できない場合は、一時的にその点だけトータルステーション等の別手法で測るなど、状況に応じた使い分けも検討してください。一方で見通しの良い場所ではスマホRTK(LRTKのようなシステム)は本領を発揮しますので、都市・山間問わず現場環境に合わせ柔軟に活用するのがおすすめです。なお、衛星が全く受信できない屋内についてはGNSS測位自体はできませんが、LRTKアプリには屋内での位置を補完するAR機能や、あらかじめ取得した外部基準点からの相対計測機能なども備わっています。これらを駆使すれば簡易的に室内の位置関係を測ることも可能です。


Q7. バッテリーの持ちはどのくらいですか?現場で一日使えますか? A7. LRTK端末の内蔵バッテリーはフル充電で最大約8時間連続稼働します(使用状況や環境によって変動します)。通常の測量作業であれば半日以上は充電なしで動作する計算です。長時間の作業になる場合でも、途中でモバイルバッテリーや車載充電器を使ってUSB-C経由で充電すれば、現場で電源切れになる心配はほとんどありません。端末がコンパクトな分バッテリー容量も限られますが、その分充電も短時間で完了します。また、スマホ側は画面表示や通信で電力を消費しますので、併せて予備バッテリーを用意しておくと安心です。スターターキット付属のショルダーバッグ等にモバイルバッテリーを入れておき、休憩中などに充電しておけば一日中の測量業務にも耐えられるでしょう。さらに省電力モードやログ間隔の調整など、アプリ側でバッテリー消費を抑える設定も可能です。結果として、適切に運用すればLRTKスターターキットは朝から夕方までの測量作業を十分こなせるバッテリー持続力を備えています。現場で電源確保が難しい状況でも工夫次第で長時間運用が可能です。


以上、LRTKスターターキットに関するよくある質問と回答をまとめました。高精度かつ手軽なスマホ測量システムとして、LRTKスターターキットの魅力がお分かりいただけたでしょうか。導入をご検討の際の参考になれば幸いです。


LRTKで現場の測量精度・作業効率を飛躍的に向上

LRTKシリーズは、建設・土木・測量分野における高精度なGNSS測位を実現し、作業時間短縮や生産性の大幅な向上を可能にします。国土交通省が推進するi-Constructionにも対応しており、建設業界のデジタル化促進に最適なソリューションです。

LRTKの詳細については、下記のリンクよりご覧ください。

 

製品に関するご質問やお見積り、導入検討に関するご相談は、

こちらのお問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。ぜひLRTKで、貴社の現場を次のステージへと進化させましょう。

bottom of page