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3次元道路台帳付図で道路幅員を確認する7つの手順

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万能の測量機LRTKの説明

著者: LRTKチーム

3次元道路台帳付図で道路幅員を確認する目的は、道路の幅を単なる数値として見るだけでなく、道路区域、車道、路肩、歩道、側溝、縁石、法面、擁壁、道路附属物、占用物件、現地写真、点検記録、工事完成図と結びつけて、実務上の判断に使える状態にすることです。道路幅員は、道路台帳調書、道路改良、維持補修、占用協議、現地立会、住民説明、通学路点検、災害対応など、多くの業務で確認されます。しかし、幅員という言葉は一見単純に見えて、実務では「どこからどこまでを測るのか」によって意味が変わります。


道路区域幅員、車道幅員、歩道幅員、路肩を含む幅員、側溝を含む幅員、有効幅員、現況で通行できる幅員は、それぞれ同じではありません。平面図上では十分な幅があるように見えても、現地では側溝蓋の段差、標識柱、電柱、植栽、法面、擁壁、排水桝、舗装端の欠けによって、実際に利用できる幅が狭くなっていることがあります。3次元道路台帳付図を活用すれば、こうした幅員の違いを立体的に確認し、道路管理上の幅員と現況の通行空間を分けて把握しやすくなります。


この記事では、「3次元 道路台帳付図」で検索する実務担当者に向けて、3次元道路台帳付図で道路幅員を確認する7つの手順を解説します。道路台帳付図と現地測量、点群、写真、工事完成図、補修履歴をどう組み合わせれば、幅員確認の手戻りを減らせるのかを実務目線で整理します。


目次

3次元道路台帳付図で道路幅員を確認する意味

手順1:確認する幅員の種類を明確にする

手順2:道路区域線と現況地物線の基準を整理する

手順3:車道・路肩・歩道の横断構成を確認する

手順4:側溝・縁石・排水施設を含む幅員の扱いを確認する

手順5:道路附属物・占用物件による有効幅員の低下を確認する

手順6:工事完成図・現地測量・調書との整合を確認する

手順7:幅員確認結果を更新履歴として残す

道路幅員確認で注意したい実務ポイント

まとめ


3次元道路台帳付図で道路幅員を確認する意味

道路幅員は、道路管理の基本情報の一つです。道路台帳調書や道路台帳付図では、路線ごとの幅員、道路区域、道路中心線、歩道や側溝の配置などが整理されます。道路幅員は、道路の構造を示すだけでなく、通行安全、占用協議、道路改良、補修設計、住民説明、通学路確認、災害時の通行確保にも関係します。そのため、幅員情報が古い、現地と合っていない、定義が曖昧という状態では、多くの業務で判断が遅れます。


従来の道路台帳付図では、幅員を平面図上の寸法や調書上の数値として確認することが中心でした。しかし、実際の現場では、幅員の確認は平面距離だけでは済みません。車道と歩道の段差、縁石の高さ、側溝蓋の状態、路肩の沈下、法面や擁壁との取り合い、歩道上の標識柱や占用物件、排水施設の位置が、実際に使える道路空間に影響します。平面図上の幅員と、現地で安全に通行できる幅員が異なることは珍しくありません。


3次元道路台帳付図を使うと、幅員を横断方向の立体情報として確認できます。道路区域線、舗装端、側溝、縁石、歩道端、法面、擁壁を同じ空間上で確認できるため、道路幅員の根拠となる線と、現地に見えている地物との関係を把握しやすくなります。さらに、点群や現地写真を紐づければ、段差や支障物、側溝蓋の状態なども確認できます。


幅員確認で重要なのは、「どの幅員を確認しているのか」を明確にすることです。道路区域幅員を確認したいのか、車道幅員を確認したいのか、歩道の有効幅員を確認したいのか、工事後の完成幅員を確認したいのかによって、見るべき情報は変わります。3次元道路台帳付図では複数の幅員を同時に扱えるため、幅員の種類と根拠を分けて管理することが重要です。


また、幅員は更新が必要になりやすい情報です。道路改良、側溝改修、歩道整備、縁石切り下げ、舗装補修、占用物件の移設、道路附属物の設置などによって、現況の幅員や有効幅員が変わることがあります。3次元道路台帳付図に工事完成図や補修履歴、現地写真を紐づけておけば、幅員情報の更新漏れを見つけやすくなります。


道路幅員を3次元道路台帳付図で確認する意味は、幅を測ることだけではありません。道路台帳上の管理情報と、現地で実際に利用されている道路空間の関係を整理し、関係者が同じ前提で判断できるようにすることです。ここからは、幅員確認を進めるための7つの手順を解説します。


手順1:確認する幅員の種類を明確にする

最初の手順は、確認する幅員の種類を明確にすることです。道路幅員という言葉は一つでも、実務で確認する対象は複数あります。道路区域幅員、車道幅員、歩道幅員、路肩を含む幅員、側溝を含む幅員、有効幅員、現況通行幅員は、それぞれ意味が異なります。ここを曖昧にしたまま3次元道路台帳付図を見ても、どの線間を確認すべきか分からなくなります。


道路区域幅員は、道路として管理される範囲に関わる幅員です。道路区域線と道路区域線の間を確認する場合がありますが、道路区域には舗装された車道や歩道だけでなく、側溝、路肩、法面、擁壁、管理用地が含まれる場合があります。そのため、現地で見えている舗装端や側溝外端をそのまま道路区域幅員として扱うことはできません。


車道幅員は、車両が通行する空間の幅です。舗装範囲、車線、路肩、中央線の有無、側溝との取り合いなどを確認します。車道幅員は、道路改良や交通安全対策、舗装補修で重要になります。3次元道路台帳付図では、車道面、舗装端、側溝、路肩の位置と高さを確認し、実際の通行空間を把握できます。


歩道幅員は、歩行者が通行する空間の幅です。ただし、台帳上の歩道幅員と、実際に通行できる有効幅員は異なる場合があります。歩道上に標識柱、照明柱、電柱、設備箱、植栽、防護柵、車止めなどがあると、有効幅員は狭くなります。3次元道路台帳付図では、歩道面と支障物を同じ空間で確認できるため、有効幅員の確認に向いています。


側溝を含む幅員かどうかも確認が必要です。道路端に側溝がある場合、幅員の測定範囲に側溝を含めるのか、車道や歩道の外側地物として扱うのかによって、数値が変わります。側溝蓋が歩道として利用されている場合や、路肩と一体で使われている場合もあります。どの業務で使う幅員なのかを決めたうえで、測定範囲を定義します。


工事完成確認や台帳更新では、設計幅員、完成幅員、現況幅員、調書幅員を分けて見ることも重要です。工事完成図上の幅員が、現地測量や3次元データと一致しているか、調書更新が必要かを確認します。幅員の種類が混在すると、更新漏れや協議の手戻りにつながります。


3次元道路台帳付図で幅員確認を始める前に、「今回確認する幅員は何か」「どの線からどの線までを測るのか」「その幅員は正式な台帳情報なのか、現況確認なのか」を整理しましょう。幅員の種類を明確にすることが、正確な確認の出発点です。


手順2:道路区域線と現況地物線の基準を整理する

二つ目の手順は、道路区域線と現況地物線の基準を整理することです。3次元道路台帳付図では、道路区域線、舗装端、車道端、歩道端、側溝、縁石、法面、擁壁、土地境界付近の地物などを同じ空間上に表示できます。見た目には幅員を測りやすくなりますが、線の意味を混同すると誤った判断につながります。


道路区域線は、道路として管理される範囲を示す線です。現況地物線は、現地に存在する舗装端、側溝外端、縁石、歩道端、フェンス、擁壁などの位置を示す線です。道路区域線と現況地物線は一致する場合もありますが、必ず一致するわけではありません。幅員確認では、この違いを明確にしておく必要があります。


たとえば、道路区域線を基準に幅員を確認する場合、舗装されていない法面や側溝が道路区域内に含まれることがあります。現地で通行できる幅は狭く見えても、道路管理上の幅員は広い場合があります。逆に、舗装端や側溝外端を基準に現況幅員を確認する場合、それは道路区域幅員とは別の情報として扱う必要があります。


3次元道路台帳付図では、道路区域線と現況地物線を別レイヤや別属性で管理すると分かりやすくなります。道路区域線には根拠資料、更新日、確認状況を紐づけます。現況地物線には、現地測量日、点群取得日、写真、地物種別を紐づけます。どちらの線を幅員算出に使ったのかを記録しておけば、後から確認しやすくなります。


土地境界との混同にも注意が必要です。道路区域線、土地境界線、フェンス、塀、側溝、縁石が近接している場合、現地ではどれが境界なのか分かりにくいことがあります。道路幅員の確認で土地境界が関係する場合は、道路台帳付図だけで判断せず、用地資料や境界資料、現地境界標、管理者確認と合わせて確認します。


既存道路台帳付図と現地測量成果にズレがある場合は、原因を記録します。古い図面の歪み、道路改良後の未更新、座標系の違い、道路区域線と現況地物線の意味の違いなどが考えられます。単にズレているから修正するのではなく、どの資料を根拠にするかを整理することが重要です。


道路区域線と現況地物線の基準を整理すれば、幅員確認の信頼性が高まります。3次元道路台帳付図では、線が見えることよりも、線の意味が分かることが実務上重要です。


手順3:車道・路肩・歩道の横断構成を確認する

三つ目の手順は、車道、路肩、歩道の横断構成を確認することです。道路幅員は、単に道路全体の幅だけでなく、横断方向にどのような空間が配置されているかを確認する必要があります。車道、路肩、側溝、歩道、縁石、植栽帯、法面、擁壁がどのように並んでいるかによって、道路の使われ方や管理上の注意点が変わります。


3次元道路台帳付図では、道路の横断構成を立体的に確認できます。車道面、歩道面、側溝、縁石、路肩の高低差を確認しながら、幅員を読み取ることができます。平面図では同じ幅に見える道路でも、現地では歩道が高くなっていたり、路肩が沈下していたり、側溝蓋が歩行空間の一部として使われていたりします。こうした状況は、3次元で確認することで理解しやすくなります。


車道幅員を確認する場合は、舗装端、車道端、路肩、区画線の位置を見ます。舗装端が明確でない場所や、路肩が未舗装または劣化している場所では、車両が実際に通行できる幅と台帳上の幅員が異なる場合があります。舗装補修や道路改良の検討では、現況の車道幅員と道路区域幅員を分けて確認することが必要です。


路肩幅員も見落とせません。路肩は、車道と側溝、法面、歩道の間にある重要な空間です。路肩が狭い、沈下している、草木や土砂で覆われている、舗装端が欠けている場合は、道路利用や維持補修に影響します。3次元道路台帳付図で路肩の幅や高さ、法面や側溝との取り合いを確認すれば、補修や安全対策の判断がしやすくなります。


歩道幅員では、有効幅員を意識します。歩道全体の幅が確保されていても、標識柱、照明柱、電柱、植栽、防護柵、車止め、占用物件があると、実際に通れる幅は狭くなります。3次元道路台帳付図上で歩道面と支障物の位置を重ねることで、現地での有効幅員を確認できます。通学路や公共施設周辺では特に重要な確認項目です。


横断構成の確認では、測る位置を決めることも大切です。道路幅員は、場所によって変化します。交差点、カーブ、橋梁前後、乗入口、バス停付近、歩道の切り下げ部では、幅員や高低差が変わりやすくなります。3次元道路台帳付図で代表断面だけでなく、変化点を確認することで、幅員の実態を把握しやすくなります。


車道、路肩、歩道の横断構成を確認することで、幅員を単なる数字ではなく、道路空間の構造として理解できます。3次元道路台帳付図の利点は、この横断方向の関係を視覚的かつ位置情報付きで確認できる点にあります。


手順4:側溝・縁石・排水施設を含む幅員の扱いを確認する

四つ目の手順は、側溝、縁石、排水施設を含む幅員の扱いを確認することです。道路幅員の確認でよく迷うのが、側溝や縁石を幅員に含めるかどうかです。道路台帳上の幅員、車道幅員、歩道幅員、現況通行幅員では、側溝や縁石の扱いが異なる場合があります。3次元道路台帳付図では、これらの地物を明確に分類し、どの幅員に含めるかを整理する必要があります。


側溝は、道路端に設置されることが多い施設です。車道端にある側溝、歩道脇の側溝、法面下の側溝、水路と接続する側溝など、種類や位置はさまざまです。側溝蓋が車両や歩行者の通行空間として使われる場合もあれば、通行空間には含めない場合もあります。幅員確認では、側溝中心、側溝内側、側溝外側、蓋上面など、どの位置を基準にするかを決める必要があります。


縁石は、車道と歩道を分ける地物として重要です。縁石の車道側を基準に車道幅員を確認するのか、歩道側を基準に歩道幅員を確認するのか、縁石を含むのか含まないのかを整理します。特に、切り下げ部や乗入口では縁石形状が変わり、幅員や段差の確認が複雑になります。3次元道路台帳付図では、縁石の位置と高さを確認できるため、現地状況を把握しやすくなります。


排水施設も幅員確認に関係します。排水桝や集水桝が歩道内や路肩にある場合、有効幅員に影響することがあります。桝の蓋に段差がある、蓋が破損している、周辺舗装が沈下している場合は、実際の通行幅員や安全性に影響します。3次元道路台帳付図に排水施設の位置、写真、点検履歴を紐づければ、幅員確認と維持管理を同時に進められます。


側溝や縁石、排水施設を含む幅員の扱いは、業務目的によって変わります。道路台帳調書の確認では、定義に基づく幅員を使います。歩行空間の確認では、有効幅員を重視します。補修設計では、舗装復旧範囲や側溝、縁石の取り合いを含めて確認します。占用協議では、掘削範囲や施設離隔の確認が必要になります。目的ごとにどの幅員を使うかを整理することが重要です。


また、側溝や排水施設は工事や補修で変わりやすい施設です。側溝改修や縁石切り下げ、歩道整備、排水桝の追加が行われた場合、幅員情報にも影響する可能性があります。工事完成図や現地測量成果を3次元道路台帳付図に反映し、調書や既存付図との整合を確認します。


側溝、縁石、排水施設を含む幅員の扱いを整理することで、幅員確認の誤解を減らせます。3次元道路台帳付図では、これらの地物を立体的に確認できるため、平面図だけでは分かりにくい取り合いも把握しやすくなります。


手順5:道路附属物・占用物件による有効幅員の低下を確認する

五つ目の手順は、道路附属物や占用物件による有効幅員の低下を確認することです。道路台帳上の幅員が十分でも、現地では標識柱、照明柱、防護柵、電柱、設備箱、マンホール、車止め、植栽、案内施設などによって、実際に通行できる幅が狭くなっている場合があります。特に歩道や路肩では、有効幅員の確認が重要です。


道路附属物は、道路の安全や案内、照明に必要な施設です。しかし、設置位置によっては歩行空間や作業スペースに影響します。標識柱や照明柱が歩道の中央寄りにあると、台帳上の歩道幅員よりも実際の通行幅が狭くなります。防護柵や車止めも、配置によって有効幅員に影響します。3次元道路台帳付図でこれらの位置を歩道面や道路端と重ねることで、現況の通行空間を把握できます。


占用物件も確認が必要です。電柱、設備箱、地下埋設物に関係する地上施設、マンホールなどは、歩道や路肩に配置されることがあります。占用物件は道路管理者以外が関係する場合もあるため、管理者情報や占用資料との連携が重要です。3次元道路台帳付図では、占用物件を道路施設と区別して表示し、有効幅員や工事計画への影響を確認します。


有効幅員を確認する際は、単に支障物の有無を見るだけではなく、実際に通行できる空間を確認します。支障物が歩道端にあっても通行に支障が少ない場合もあれば、歩道中央に近い位置にあって大きな影響を与える場合もあります。車いすやベビーカー、通学路の利用、歩行者のすれ違いなどを想定する場合は、現地写真や3次元形状を合わせて確認することが有効です。


道路附属物や占用物件による幅員低下は、住民要望や安全点検で問題になりやすい項目です。歩道が狭い、通行しにくい、段差と支障物が重なって危ないといった要望がある場合は、3次元道路台帳付図上で歩道幅員、支障物、写真、過去対応履歴を確認します。これにより、現地立会前に論点を整理できます。


また、道路改良や占用工事の際にも有効幅員の確認は重要です。工事後に支障物が移設される場合、現況幅員がどう変わるか、歩道や車道に影響しないかを確認します。工事完成図と3次元道路台帳付図を連携させることで、移設後の有効幅員を確認しやすくなります。


道路幅員を確認する際は、調書上の数値だけでなく、実際に使える幅を把握することが大切です。3次元道路台帳付図は、道路附属物や占用物件の位置を含めて幅員を確認できるため、有効幅員の管理に役立ちます。


手順6:工事完成図・現地測量・調書との整合を確認する

六つ目の手順は、工事完成図、現地測量、道路台帳調書との整合を確認することです。道路幅員は、工事や補修によって変わることがあります。道路改良、歩道整備、側溝改修、縁石切り下げ、舗装復旧、占用工事後の復旧などが行われた場合、現地の幅員や有効幅員が変化します。3次元道路台帳付図に最新情報を反映するには、これらの資料と整合を取る必要があります。


工事完成図は、工事後の道路形状や施設位置を示す重要な資料です。工事によって車道幅員、歩道幅員、側溝位置、縁石位置、排水施設、道路附属物の位置が変わった場合、完成図を確認して3次元道路台帳付図へ反映します。ただし、工事完成図の範囲だけでなく、既設道路との取り合いや前後区間との接続も確認する必要があります。


現地測量成果は、実際の完成状態や現況幅員を確認するために有効です。工事完成図と現地測量成果が一致しているか、点群や写真と整合しているかを確認します。道路幅員は数値として扱われるため、座標系や高さ基準がずれていると正しい確認ができません。現地測量、点群、既存台帳の座標基準を整理します。


道路台帳調書との整合も重要です。3次元道路台帳付図上で現況幅員が変わっていても、調書の幅員が更新されていなければ、台帳として不整合になります。逆に、調書が更新されているのに、3次元データや従来付図が古いままの場合もあります。幅員に関わる工事や補修を行った場合は、調書、付図、3次元データの更新状況を確認します。


幅員の整合確認では、どの幅員を比較しているかを明確にします。工事完成図の設計幅員、現地測量の現況幅員、調書の道路幅員、歩道の有効幅員は同じとは限りません。異なる定義の数値を比較して不一致と判断しないよう、幅員種別を整理します。3次元道路台帳付図では、それぞれの幅員に属性や根拠を持たせると確認しやすくなります。


また、過去の補修履歴や点検記録も幅員確認に関係します。舗装補修や側溝改修により、見かけ上の道路端や歩道端が変わっている場合があります。過去の工事や補修の履歴を確認し、いつの状態を反映しているのかを把握します。幅員情報の更新日が分かれば、現地との差を判断しやすくなります。


工事完成図、現地測量、調書との整合を確認することで、3次元道路台帳付図の幅員情報は信頼性を持ちます。幅員確認は、現地で測るだけでなく、正式な台帳情報と結びつけて確認することが重要です。


手順7:幅員確認結果を更新履歴として残す

七つ目の手順は、幅員確認結果を更新履歴として残すことです。道路幅員は一度確認して終わりではありません。道路改良、舗装補修、側溝改修、歩道整備、占用工事、災害復旧によって変わる可能性があります。幅員確認の結果を記録しておかなければ、次回同じ箇所を確認するときに、過去の判断や根拠を追えなくなります。


更新履歴には、確認日、確認者、対象路線、対象区間、確認した幅員の種類、測定基準、使用した資料、確認結果、更新の有無を記録します。道路区域幅員を確認したのか、車道幅員を確認したのか、歩道有効幅員を確認したのかを明確にします。どの線からどの線までを測ったのかも残します。


幅員に変更があった場合は、根拠資料を紐づけます。工事完成図、現地測量成果、点群、写真、点検記録、管理者確認結果などを3次元道路台帳付図上に関連付けます。根拠が残っていれば、後から幅員の数値や線の位置について疑義が生じた場合でも説明しやすくなります。


変更がなかった場合も、確認済みの記録を残す価値があります。特に、住民要望や占用協議、現地立会で幅員確認を行った場合、確認済みであることを残しておけば、次回同じ確認を繰り返さずに済みます。確認済みだが更新不要だった箇所も、履歴として残すことで業務の重複を減らせます。


3次元道路台帳付図では、幅員確認結果を位置情報付きで残すことができます。確認した断面、測点、横断位置、対象施設を登録し、写真やメモを紐づけます。これにより、後から同じ位置で再確認しやすくなります。特に幅員変化点、交差点部、歩道狭あい部、側溝改修箇所では、位置付き履歴が重要です。


更新履歴では、最新情報と過去情報を区別します。古い幅員情報や過去の確認写真を参考として残すことは有効ですが、現在の正式情報と混同してはいけません。取得日、更新日、承認状況を明確にし、最新の台帳情報と過去履歴を分けて管理します。


幅員確認結果を更新履歴として残すことで、3次元道路台帳付図は継続的に信頼できる道路管理資料になります。幅員は多くの業務で使われる基本情報だからこそ、確認結果と根拠を記録し、次の業務に引き継ぐことが重要です。


道路幅員確認で注意したい実務ポイント

道路幅員確認で注意したいのは、幅員の数値だけを見て判断しないことです。幅員には複数の種類があり、道路区域幅員、車道幅員、歩道幅員、有効幅員では意味が異なります。確認目的に合わない幅員を使うと、設計、補修、協議で誤解が生じます。まず幅員の定義を明確にすることが大切です。


また、現況地物と道路区域を混同しないことも重要です。舗装端や側溝外端が道路の端のように見えても、それが道路区域線を示すとは限りません。道路区域や土地境界に関わる判断では、道路台帳付図、調書、用地資料、管理者確認と合わせて確認する必要があります。


3次元データの高さ基準にも注意します。幅員そのものは平面距離として扱うことが多いですが、歩道段差、側溝蓋、路肩沈下、縁石、法面との取り合いを確認するには高さ情報が必要です。高さ基準がそろっていないと、段差や勾配の判断を誤る可能性があります。


有効幅員では、支障物の確認が欠かせません。標識柱、照明柱、占用物件、植栽、防護柵などが歩道や路肩にある場合、台帳上の幅員より実際の通行空間が狭くなります。3次元道路台帳付図では、こうした支障物を位置情報付きで管理し、幅員確認と一緒に見ることが重要です。


さらに、幅員情報は更新されやすい情報です。工事完成図、補修履歴、現地写真と連携し、更新日や根拠資料を残さなければ、古い幅員情報を使い続ける可能性があります。幅員確認を行ったら、その結果を履歴として残し、必要に応じて台帳や調書へ反映する運用が必要です。


道路幅員確認は、単に距離を測る作業ではありません。道路管理上の意味、現況地物、通行空間、施設との取り合いを総合的に確認する作業です。3次元道路台帳付図を使うことで、平面図だけでは分かりにくい要素まで把握しやすくなります。


まとめ

3次元道路台帳付図で道路幅員を確認するには、確認する幅員の種類を明確にし、道路区域線と現況地物線の基準を整理し、車道・路肩・歩道の横断構成を確認し、側溝・縁石・排水施設を含む幅員の扱いを確認し、道路附属物・占用物件による有効幅員の低下を確認し、工事完成図・現地測量・調書との整合を確認し、幅員確認結果を更新履歴として残すことが重要です。


手順1では、道路区域幅員、車道幅員、歩道幅員、有効幅員など、確認する幅員の種類を明確にする必要性を解説しました。手順2では、道路区域線と舗装端や側溝線などの現況地物線を混同しない考え方を整理しました。手順3では、車道、路肩、歩道の横断構成を確認する重要性を説明しました。手順4では、側溝、縁石、排水施設を幅員確認でどう扱うかを確認しました。手順5では、道路附属物や占用物件による有効幅員の低下を確認する視点を解説しました。手順6では、工事完成図、現地測量、道路台帳調書との整合を確認する必要性を整理しました。手順7では、幅員確認結果を更新履歴として残す重要性を確認しました。


道路幅員確認で避けたいのは、「幅員」という言葉を一つの意味で扱ってしまうことです。道路管理では、道路区域としての幅、車両が通行する幅、歩行者が使える幅、現地で支障物を除いた有効幅がそれぞれ異なります。3次元道路台帳付図では、これらを分けて整理し、現地写真や点群、工事完成図と紐づけることが大切です。


また、幅員を正確に確認するには、現地の高精度な位置記録が欠かせません。道路区域線、舗装端、側溝、縁石、歩道端、路肩、排水施設、道路附属物、占用物件、幅員変化点を正確に記録し、写真やメモと紐づければ、台帳更新や現地立会の手戻りを減らせます。


3次元道路台帳付図で道路幅員を正確に確認し、台帳更新や維持補修、占用協議を効率化したい場合は、LRTKの活用が有効です。LRTKはiPhone装着型GNSS高精度測位デバイスとして、道路端、側溝、歩道端、境界付近、占用物件、道路附属物、幅員確認箇所、補修箇所などを現地で高精度に記録するのに役立ちます。現地写真やメモと位置情報を合わせて残せば、3次元道路台帳付図、道路台帳調書、工事完成図、点検履歴、補修履歴との整合確認が進めやすくなります。道路幅員を実務で正しく管理するには、現地を正確に測り、定義を明確にし、3次元道路台帳付図上で継続的に更新できる体制を整えることが重要です。


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