top of page

88条申請が必要か確認する現場ヒアリング7項目

タイマーアイコン.jpeg
この記事は平均7分15秒で読めます
万能の測量機LRTKの説明

著者: LRTKチーム

目次

88条申請は現場ヒアリングで早めに見極める

ヒアリング項目1 どの工事や仮設設備が対象になりそうか確認する

ヒアリング項目2 作業開始日と工程上の余裕を確認する

ヒアリング項目3 足場や作業床の高さと設置範囲を確認する

ヒアリング項目4 型枠支保工や支保設備の有無を確認する

ヒアリング項目5 掘削や土留めの深さと周辺条件を確認する

ヒアリング項目6 施工中の変更予定や追加仮設を確認する

ヒアリング項目7 必要書類の作成者と提出予定を確認する

現場ヒアリングを形だけで終わらせない運用のコツ

現地情報の記録に役立つLRTKの活用


88条申請は現場ヒアリングで早めに見極める

88条申請が必要かどうかを判断するうえで、現場ヒアリングは非常に重要です。88条申請は、一定の危険を伴う工事や仮設設備について、工事を始める前に計画を届け出る手続きです。対象となる工事は、足場、型枠支保工、架設通路、作業構台、掘削、土留め、大規模な建設工事など、現場の内容によって変わります。そのため、図面や工程表を見ただけでは、対象になるかどうかを判断しきれないことがあります。


実務でよくあるのは、工程表には「仮設工事」「躯体工事」「土工事」とだけ書かれており、その中に届出対象となる可能性のある作業が隠れているケースです。足場の高さ、支保工の条件、掘削深さ、作業構台の載荷条件、仮設通路の設置場所などは、現場担当者や協力会社に確認しなければ分からないことが多くあります。つまり、88条申請が必要かどうかは、書類を待つだけではなく、現場側から必要な情報を聞き出すことが欠かせません。


現場ヒアリングで重要なのは、「88条申請は必要ですか」とだけ聞かないことです。この聞き方では、相手の認識に依存してしまいます。協力会社が対象条件を正しく把握していればよいですが、現場によっては「いつもの工事だから不要だと思う」「まだ詳細が決まっていない」「元請側で判断すると思っていた」といった状態になることもあります。必要なのは、届出要否を直接聞くことではなく、判断に必要な事実を具体的に集めることです。


たとえば、足場であれば、足場の種類、高さ、設置範囲、組立開始日、荷受けステージの有無、壁つなぎや支持方法を聞きます。型枠支保工であれば、支保工の高さ、支柱配置、打設範囲、スラブや梁の条件、組立開始日を聞きます。掘削や土留めであれば、最大掘削深さ、土留め方式、周辺構造物、地下水や埋設物、掘削開始日を確認します。このように、工種ごとに具体的な質問を用意しておくことで、判断に必要な情報を漏れなく集めやすくなります。


88条申請の準備が遅れる現場では、ヒアリングの開始が遅い傾向があります。詳細図面がそろってから聞く、協力会社の施工計画書が出てから確認する、現場着手直前に安全担当者へ相談するという流れでは、提出期限に余裕がなくなります。対象工事の可能性がある段階で早めにヒアリングし、未確定の部分は未確定として管理することが大切です。


この記事では、「88条申請」で検索する実務担当者に向けて、88条申請が必要か確認するための現場ヒアリング項目を7つに分けて整理します。追加質問を減らし、届出対象の見落としを防ぎ、書類作成や工程管理を早めに進めるための実務的な確認観点として活用できます。


ヒアリング項目1 どの工事や仮設設備が対象になりそうか確認する

最初に確認すべきなのは、現場全体の中で88条申請の対象になりそうな工事や仮設設備がどこにあるかです。ここでは、対象か対象外かをすぐに決めるのではなく、確認が必要な候補を幅広く拾い上げることが目的です。初期段階で候補から外してしまうと、後から対象だったことが分かったときに準備が遅れます。


現場ヒアリングでは、まず工事全体の流れを確認します。どの順番で工事が進むのか、仮設工事はいつ行うのか、躯体工事や土工事の中に特殊な作業があるのか、協力会社がどこまで施工するのかを聞きます。工程表に書かれている大項目だけではなく、実際に現場で設置する設備や作業内容を確認することが重要です。


特に仮設工事は、88条申請の対象確認で見落とされやすい分野です。足場、架設通路、作業構台、荷受けステージ、仮設階段、仮設開口養生、資材置場などは、工程表上では「仮設一式」としてまとめられていることがあります。しかし、その中に高さや構造、載荷条件に関係する設備が含まれていれば、届出対象の確認が必要になる場合があります。


躯体工事では、型枠支保工や支保設備の有無を確認します。通常の階高であれば特に問題ないと思っていても、吹抜け、ピロティ、地下ピット、設備架台、大梁、厚いスラブ、段差部などがあると、支保条件が変わることがあります。現場担当者や型枠工事の協力会社に、標準的な支保工で済むのか、特殊な支保計画が必要なのかを確認します。


土工事では、掘削や土留めが対象候補になります。浅い掘削だけであれば届出対象にならないと考えていても、建物の一部、設備基礎、排水構造物、ピット、擁壁、地下埋設物まわりで深く掘る箇所がある場合があります。平均的な掘削深さではなく、最大掘削深さとその位置を確認することが大切です。


このヒアリングでは、現場担当者に対して「88条申請の対象になりそうなものはありますか」と聞くだけで終わらせないことが重要です。「人が乗る仮設設備はありますか」「高い作業床はありますか」「コンクリート打設時に支える設備はありますか」「深く掘る箇所はありますか」「重機や資材を載せる構台はありますか」といった聞き方をすることで、相手が申請対象を意識していなくても情報を引き出しやすくなります。


ヒアリング項目2 作業開始日と工程上の余裕を確認する

次に確認すべきなのは、対象となりそうな作業の開始日です。88条申請では、工事全体の着工日ではなく、届出対象となる作業や設備の開始日を基準に準備を進める必要があります。現場ヒアリングでは、対象候補ごとに、いつ組み立てるのか、いつ設置するのか、いつ掘削を始めるのかを具体的に確認します。


現場でよくある誤解は、工事全体の着工日だけで期限を見てしまうことです。建設工事全体の着工日がまだ先でも、足場や作業構台の設置が先行する場合があります。逆に、現場全体はすでに始まっていても、型枠支保工や深い掘削が後工程にある場合、その作業開始日を基準に申請準備を進める必要があります。


足場であれば、足場の組立開始日を確認します。外部足場だけでなく、内部足場、吊り足場、張出し足場、荷受けステージ、仮設階段などがある場合は、それぞれの開始時期を確認します。工程表に「足場工事」と一行で書かれていても、実際には面ごと、階ごと、範囲ごとに組立時期が異なることがあります。


型枠支保工では、支保工の組立開始日とコンクリート打設日を確認します。支保工は打設日より前に組み立てるため、打設予定日だけを見ていると準備が遅れます。特に大梁や吹抜けなどの特殊な支保工がある場合は、通常部分より早めに計画を固める必要があります。


掘削や土留めでは、掘削開始日、土留め設置開始日、支保材の設置時期を確認します。土工事は現場の初期段階で行われることが多く、着工後すぐに対象作業が始まる場合があります。工事開始後に申請要否を確認し始めると、提出期限に余裕がなくなります。


ヒアリングでは、作業開始日だけでなく、工程上の余裕も確認します。資料作成に使える期間はどの程度あるのか、協力会社の図面提出はいつか、計算書の作成にどのくらいかかるのか、社内確認の締切はいつかを確認します。提出期限を守るには、作業開始日から逆算して、資料受領、一次確認、修正、最終確認、提出までの中間期限を設定する必要があります。


また、工程が未確定の場合でも、概略の開始時期を聞いておくことが大切です。「まだ決まっていない」という回答で終わらせるのではなく、「最短でいつ始まる可能性があるか」「前倒しの可能性はあるか」「工程変更がある場合は誰が連絡するか」を確認します。最短開始日を把握しておけば、申請準備の遅れを防ぎやすくなります。


ヒアリング項目3 足場や作業床の高さと設置範囲を確認する

88条申請の現場ヒアリングで特に重要なのが、足場や作業床の高さと設置範囲です。足場は多くの現場で日常的に使われるため、担当者が特別な確認をしないまま進めてしまうことがあります。しかし、足場の高さ、種類、構造、設置範囲、支持方法によっては、計画届の確認が必要になることがあります。


ヒアリングでは、まず足場の種類を確認します。外部足場なのか、内部足場なのか、吊り足場なのか、張出し足場なのか、移動式の作業床なのか、荷受けステージを含むのかを聞きます。足場という名称で呼ばれていなくても、人が乗って作業する仮設の床や通路がある場合は、確認対象として扱うべきです。


次に、高さを確認します。ここで重要なのは、建物の高さではなく、実際に設置する足場や作業床の高さです。敷地に高低差がある場合、道路側と敷地奥で足場高さが変わることがあります。地盤面、基礎天端、屋上、塔屋、擁壁、法面など、どこを基準にして高さを測るのかを確認します。現場担当者に「一番高くなる場所はどこですか」と聞くことで、最大高さを把握しやすくなります。


設置範囲も重要です。外周全体に設置するのか、一部の面だけなのか、塔屋や設備架台まわりも含むのか、内部吹抜けに足場を組むのかを確認します。工程表に「外部足場」と書かれていても、実際には荷受けステージ、仮設階段、部分足場、内部足場が追加されることがあります。設置範囲が変わると、構造条件や安全対策も変わる場合があります。


足場の支持方法もヒアリングすべき項目です。壁つなぎをどこに取るのか、控えを設けるのか、吊り支持なのか、張出しなのか、地盤に直接建てるのかを確認します。改修工事や既存建物まわりでは、壁つなぎが取りにくい、地盤が不安定、隣地が近いなどの理由で、通常とは異なる支持方法になることがあります。


また、足場の使用条件も確認します。作業員が通行するだけなのか、資材を置くのか、荷受けに使うのか、シートやパネルを設置するのか、風の影響を受けやすい場所なのかを聞きます。荷受けステージや養生材がある場合は、構造条件や計算条件に影響する可能性があります。


足場に関するヒアリングでは、口頭確認だけでなく、図面や現地写真と合わせて確認することが望ましいです。現場担当者の認識では「低い足場」でも、実際には地盤の低い位置から見ると高さがある場合があります。最大高さが発生する位置、設置範囲、支持条件を図面上に示してもらうことで、88条申請の要否判断がしやすくなります。


ヒアリング項目4 型枠支保工や支保設備の有無を確認する

型枠支保工や支保設備の有無も、88条申請が必要か確認するうえで欠かせないヒアリング項目です。型枠支保工は、コンクリート打設時の荷重を支える重要な仮設設備です。現場では躯体工事や型枠工事の一部として扱われるため、届出対象の確認が後回しになることがあります。


ヒアリングでは、まず型枠支保工を使用する範囲を確認します。どの階、どのスパン、どの梁やスラブで支保工を組むのかを聞きます。建物全体では標準的な階高でも、吹抜け、ピロティ、車路、地下ピット、大梁、厚いスラブ、段差部、設備開口まわりなど、一部だけ支保条件が厳しくなることがあります。


次に、支保工の高さを確認します。階高だけでなく、支柱を立てる床面から支える部材までの高さを把握する必要があります。床の段差、勾配、梁下、スラブ下、仮設床の有無によって支保高さが変わることがあります。現場担当者や型枠業者に、最大支保高さがどこで発生するのかを確認します。


支柱の種類や配置も確認します。どのような支柱を使うのか、支柱間隔はどの程度か、水平つなぎや根がらみはどう設けるのか、支保工計画図はいつ作成されるのかを聞きます。支保工は完成形だけでなく、組立途中、打設中、解体時の安全性も重要です。支柱配置や荷重条件が分からなければ、届出要否や必要資料の確認が進みません。


打設計画もヒアリング対象です。どの範囲を一度に打設するのか、打設順序はどうするのか、打設速度や打設量に特別な条件があるのか、打設中に監視を行うのかを確認します。型枠支保工は、支える荷重が施工手順によって変わるため、構造図だけでなく打設計画と合わせて確認する必要があります。


解体手順も重要です。支保工をいつ外すのか、コンクリート強度をどのように確認するのか、上階の荷重をどう受けるのか、存置期間に変更がある可能性はあるのかを聞きます。支保工は組立時だけでなく、解体時にもリスクがあります。申請資料や施工計画では、組立から使用、解体までの流れが分かるようにすることが望ましいです。


型枠支保工のヒアリングでは、協力会社任せにしないことが重要です。協力会社が詳細計画を作成する場合でも、元請側が対象性、工程、資料提出状況を把握しておかなければ、申請準備が遅れます。支保工計画図、計算書、打設計画、組立解体手順、安全対策がいつ提出されるのかを確認し、工程に反映することが大切です。


ヒアリング項目5 掘削や土留めの深さと周辺条件を確認する

掘削や土留めに関する工事も、88条申請の対象確認で重要なヒアリング項目です。土工事は多くの現場で行われるため、日常的な作業として扱われがちですが、掘削深さ、地盤状態、土留め方式、周辺構造物との関係によっては、届出対象の確認が必要になる場合があります。


ヒアリングでは、まず最大掘削深さを確認します。平均的な掘削深さではなく、最も深く掘る箇所がどこかを聞くことが重要です。基礎、ピット、排水桝、設備基礎、擁壁、地下構造物、配管ルートなど、一部だけ深くなる箇所がある場合があります。現場担当者に「一番深く掘る場所はどこですか」「その深さはどの図面で確認できますか」と聞くと、判断に必要な情報を集めやすくなります。


次に、土留めの有無と方式を確認します。土留めを設けるのか、法面で処理するのか、簡易土留めなのか、親杭横矢板、鋼矢板、切梁、腹起し、アンカーなどを使うのかを確認します。土留め方式によって、必要な図面や計算書、施工手順、安全対策が変わります。工程表に「掘削」とだけ書かれていても、実際には土留めが必要になることがあります。


周辺条件も必ず確認します。掘削範囲の近くに既存建物、道路、隣地境界、電柱、擁壁、埋設管、排水設備、架空線があるかを聞きます。周辺構造物が近い場合、土留めの設計や施工手順、変位管理、立入禁止範囲などが重要になります。現場の条件によっては、当初の掘削計画を変更する必要が生じることもあります。


地盤や地下水の条件もヒアリングすべきです。地盤が軟弱か、湧水があるか、雨天時に水が集まりやすいか、過去に埋戻しされた場所か、地下水位が高いかを確認します。掘削や土留めは、現地条件の影響を強く受けるため、図面上の計画だけで判断するとリスクを見落とすことがあります。


掘削の施工順序も確認します。一度に全体を掘るのか、段階的に掘るのか、土留めをどのタイミングで設置するのか、支保材をいつ入れるのか、排水はどのように行うのかを聞きます。掘削は進行に伴って状況が変わるため、段階ごとの安全対策が必要になります。


掘削や土留めのヒアリングでは、現地確認と組み合わせることが効果的です。図面上では十分な作業スペースがあるように見えても、現場では重機の配置、土砂の仮置き、車両動線、隣地との距離に制約がある場合があります。現地条件が分からないまま計画を進めると、施工直前に変更が発生し、88条申請の確認も遅れる可能性があります。


ヒアリング項目6 施工中の変更予定や追加仮設を確認する

88条申請が必要か確認する現場ヒアリングでは、当初計画だけでなく、施工中の変更予定や追加仮設も確認する必要があります。88条申請の見落としは、着工前の初期計画だけで起きるのではありません。現場が進む中で仮設設備が追加されたり、施工方法が変わったりしたときに、届出要否の確認が抜けることがあります。


ヒアリングでは、まず現時点で想定されている変更の有無を聞きます。足場の設置範囲が増える可能性はあるか、荷受けステージを追加する可能性はあるか、作業構台や仮設通路を後から設ける可能性はあるか、掘削範囲や土留め方式が変わる可能性はあるかを確認します。まだ未確定でも、変更の可能性があるものは管理対象として残しておくことが重要です。


足場では、工程に合わせて一部を延長する、別面に足場を追加する、塔屋や設備まわりに足場を組む、シートやパネルを追加する、荷受けステージを設けるといった変更が考えられます。現場担当者にとっては小さな変更に見えても、高さ、支持方法、荷重条件、安全対策に影響する場合があります。


型枠支保工では、打設範囲や打設順序の変更、支柱配置の変更、支保高さの変更、解体時期の変更が発生することがあります。構造図の改訂や施工計画の変更により、当初の支保工計画と実際の施工が変わる場合があります。変更が発生した際は、計算書や施工手順への影響も確認する必要があります。


掘削や土留めでは、現地条件により計画変更が起きやすくなります。想定外の埋設物が見つかる、湧水がある、地盤が軟弱である、掘削範囲を広げる必要がある、土留め方式を変える必要があるといったケースです。現場ヒアリングでは、変更が起きた場合に誰が判断し、誰へ連絡するのかを確認しておくことが重要です。


追加仮設も見落としやすいポイントです。資材置場が足りなくなり作業構台を追加する、通路を確保するため架設通路を設ける、搬入のために仮設スロープや荷受け設備を追加するなど、現場の都合で後から設ける設備があります。これらは工程表に最初から載っていないことが多く、届出対象の確認が漏れやすくなります。


変更予定や追加仮設に関するヒアリングでは、「決まってから連絡してください」では遅い場合があります。変更の可能性が出た段階で共有してもらう運用にすることが大切です。88条申請に関係するかどうかは、実際に変更内容を確認しなければ判断できません。早めに情報を受け取ることで、必要な資料作成や確認を前倒しできます。


ヒアリング項目7 必要書類の作成者と提出予定を確認する

最後に確認すべきなのは、88条申請に必要な書類を誰が作成し、いつ提出できるのかです。対象工事の可能性が分かっても、資料がそろわなければ申請は進みません。現場ヒアリングでは、図面、計算書、施工手順書、安全対策資料、工程表、点検体制の資料を、誰が、いつまでに、どの版で提出するのかを具体的に確認する必要があります。


足場では、足場計画図、立面図、断面図、組立図、壁つなぎや控えの計画、昇降設備、作業床、荷受けステージ、安全対策、必要に応じた計算書が関係します。これらを足場業者が作成するのか、元請が取りまとめるのか、どの時点で最新版が出るのかを確認します。足場の図面が現地条件と合っていない場合は修正が必要になるため、修正期間も見込む必要があります。


型枠支保工では、支保工計画図、支柱配置図、構造図との整合資料、荷重条件、打設計画、計算書、組立解体手順、安全対策、点検体制が必要になることがあります。型枠業者や専門業者が作成する資料が多いため、元請側で資料提出期限を明確に伝えることが重要です。構造図の改訂がある場合は、支保工資料の更新時期も確認します。


掘削や土留めでは、掘削計画図、断面図、土留め計画、支保材配置、地盤条件、周辺構造物との関係、排水計画、施工手順、点検計画などを確認します。土工業者や設計担当が資料を作成する場合、どの図面を基にしているのか、現地条件が反映されているのかを確認します。


書類の作成者を確認するときは、責任分担を曖昧にしないことが重要です。協力会社が図面を作るが、元請が届出書を作るのか、計算書は専門業者が作るのか、安全対策資料は誰がまとめるのか、最終確認は誰が行うのかを明確にします。担当が曖昧な資料は、提出直前まで未作成のまま残りやすくなります。


提出予定については、最終提出日だけでなく、中間期限を確認します。初版提出日、元請確認日、修正依頼日、修正版提出日、社内確認日、最終提出日を設定します。初版で完全な資料が出るとは限らないため、修正期間を前提に工程を組むことが大切です。


また、資料の改訂管理もヒアリングしておきます。施工計画が変わった場合、どの資料を更新するのか、改訂番号はどう管理するのか、最新版を誰が共有するのかを確認します。提出済み資料と現場の実施工がずれないよう、変更時の差し替えルールを決めておくことが重要です。


現場ヒアリングを形だけで終わらせない運用のコツ

88条申請の現場ヒアリングは、一度聞いて終わりにすると効果が限定的です。現場は日々変わり、工程や施工方法、仮設計画も変わることがあります。そのため、ヒアリング結果を記録し、工程と連動させ、変更時に更新する運用が必要です。


まず、ヒアリング結果は必ず記録します。口頭で聞いた内容だけに頼ると、後から認識違いが起きます。対象候補の工種、設置場所、開始予定日、高さ、深さ、支保条件、必要資料、担当会社、確認者、確認日を残します。対象外と判断した場合も、判断理由を記録しておくと、後から説明しやすくなります。


次に、ヒアリング結果を工程表と紐づけます。対象候補がある場合、その作業の開始日、資料提出日、社内確認日、申請予定日を工程管理に反映します。工程表と申請管理が分かれていると、工程変更時に申請側の更新が漏れやすくなります。工程会議で88条申請の対象候補を確認する仕組みにすると、情報の抜けを減らせます。


協力会社との打合せでも、88条申請に関係する項目を定期的に確認します。足場、型枠支保工、掘削、土留め、作業構台、架設通路など、対象候補がある工種では、図面の提出状況、計算書の作成状況、施工手順の変更、追加仮設の有無を確認します。協力会社が「まだ未定」と回答した場合でも、次にいつ確認するかを決めておくことが重要です。


また、現地確認とヒアリングを組み合わせることも大切です。現場担当者から聞いた内容が、実際の現地条件と合っているとは限りません。地盤の高低差、隣地との距離、既存構造物、埋設物、搬入経路、作業スペースなどは、現地で確認しなければ分からないことがあります。ヒアリングで得た情報を現地で確認し、必要に応じて図面や施工計画に反映します。


ヒアリングを効果的にするには、質問を標準化することも有効です。担当者ごとに聞く内容が違うと、現場によって確認の精度がばらつきます。足場、型枠支保工、掘削、土留め、作業構台、変更管理、書類作成といった項目ごとに、確認すべき質問をあらかじめ決めておくと、経験の浅い担当者でも抜けを減らせます。


88条申請の現場ヒアリングは、申請が必要かどうかを判断するためだけのものではありません。施工計画の前提を整理し、工程管理を安定させ、協力会社との認識をそろえ、現場の安全管理を強化するための作業です。ヒアリングを形だけで終わらせず、記録、工程、資料、現地確認につなげることで、届出漏れや提出遅れを防ぎやすくなります。


現地情報の記録に役立つLRTKの活用

88条申請が必要かを確認する現場ヒアリングでは、聞き取った内容を現地の位置情報と結びつけて記録することが重要です。足場の設置範囲、掘削範囲、土留め位置、作業構台の配置、仮設通路のルート、地盤の高低差、既存構造物との離隔は、口頭の説明だけでは正確に共有しにくい情報です。ヒアリングで得た内容を現地の位置や範囲と合わせて記録できれば、申請要否の判断や書類作成が進めやすくなります。


従来の現場確認では、写真を撮影し、図面に手書きでメモを入れ、事務所に戻ってから関係者へ共有する流れが多くあります。しかし、写真だけでは撮影位置が分かりにくく、後から「この写真はどの範囲か」「足場の最大高さになる場所はどこか」「掘削が深くなる位置はどこか」「土留めラインはどこまでか」を再確認することがあります。再確認が増えるほど、88条申請の判断や資料準備に時間がかかります。


LRTKは、iPhoneに装着して使うGNSS高精度測位デバイスです。現地で取得した位置情報を高精度に記録できるため、88条申請の現場ヒアリングで得た情報を整理しやすくなります。たとえば、足場を設置する外周ライン、掘削が深くなる位置、土留めの予定ライン、作業構台の設置範囲、仮設通路の始点と終点を現地で記録しておけば、図面や工程表と照合しやすくなります。


また、位置情報付きの現地記録があれば、元請担当者、安全担当者、協力会社の間で認識を合わせやすくなります。ヒアリングで聞いた内容を、写真や口頭説明だけで共有するのではなく、位置と範囲が分かる形で残せば、対象工事の判断、必要書類の作成、図面修正、施工計画の確認がスムーズになります。特に、高低差のある敷地、既存構造物が多い現場、仮設計画が複雑な現場では、現地情報の精度が申請準備の品質に大きく影響します。


88条申請が必要かを確認するには、現場ヒアリングで事実を集め、工程や図面と照合し、必要に応じて現地条件を記録することが大切です。LRTKを活用すれば、iPhoneを使った現場確認に高精度な位置情報を加えられるため、ヒアリング内容を具体的な現地情報として残しやすくなります。現場で聞いた情報を正確に記録し、関係者間で共有しやすくすることで、88条申請の見落としや提出前の手戻りを減らし、より確実な安全管理につなげられます。


LRTKで現場の測量精度・作業効率を飛躍的に向上

LRTKシリーズは、建設・土木・測量分野における高精度なGNSS測位を実現し、作業時間短縮や生産性の大幅な向上を可能にします。国土交通省が推進するi-Constructionにも対応しており、建設業界のデジタル化促進に最適なソリューションです。

LRTKの詳細については、下記のリンクよりご覧ください。

 

製品に関するご質問やお見積り、導入検討に関するご相談は、

こちらのお問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。ぜひLRTKで、貴社の現場を次のステージへと進化させましょう。

bottom of page