top of page

88条申請の14日前ルールで失敗しない確認事項8つ

タイマーアイコン.jpeg
この記事は平均7分45秒で読めます
万能の測量機LRTKの説明

著者: LRTKチーム

目次

88条申請の14日前ルールで最初に押さえる考え方

確認事項1 14日前ルールの対象工事かを切り分ける

確認事項2 30日前の届出と混同していないか確認する

確認事項3 仕事の開始日を正しく定義する

確認事項4 14日前の数え方を社内で統一する

確認事項5 必要書類と添付図面を早めにそろえる

確認事項6 施工計画と安全計画の整合を確認する

確認事項7 協力会社と元請の役割分担を明確にする

確認事項8 工程変更時の再確認ルールを決める

14日前ルールでよくある失敗と防ぎ方

期限内提出を安定させる実務フロー

まとめ


88条申請の14日前ルールで最初に押さえる考え方

88条申請について「何日前までに出せばよいのか」と調べる実務担当者にとって、最もよく目にする期限が14日前です。建設工事の計画届では、一定の仕事について、仕事の開始日の14日前までに所轄へ届け出る必要がある場合があります。そのため、現場では「88条申請は14日前」と説明されることがあります。


ただし、この言葉だけで判断すると危険です。88条申請と呼ばれる手続きには、建設工事に関するものだけでなく、建設物や機械、設備などの設置、移転、主要構造部分の変更に関係するものもあります。その場合は30日前の届出が関係することがあります。つまり、88条申請の期限を確認する際は、まず自分が扱っている工事や設備がどの届出に該当するのかを確認しなければなりません。


14日前ルールで失敗しやすい理由は、期限そのものよりも、基準となる日付の判断が難しいことにあります。工事全体の着工日、現場への乗り込み日、仮設作業の開始日、本体工事の開始日、届出対象作業の開始日が異なる場合、どの日を基準に14日前を数えるかで判断が変わります。工程表の上では間に合っているように見えても、実際には届出対象作業が先に始まる場合があります。


さらに、14日前という期限は、書類作成を始める日ではなく、提出の最終ラインとして考えるべきです。届出書、工程表、施工計画、仮設計画、安全計画、図面、協力会社資料、社内確認をすべて終えたうえで提出する必要があります。提出期限の直前に準備を始めても、図面の修正や確認待ちが発生すれば間に合わない可能性があります。


実務では、14日前ルールに該当する可能性がある時点で、少なくとも3週間前には確認を始めるのが安全です。協力会社が複数関わる現場、図面が未確定の現場、解体や改修のように既存状況の確認が必要な現場では、さらに早めに動く必要があります。14日前という数字を守るためには、14日前よりかなり前に準備を始めるという考え方が欠かせません。


この記事では、88条申請の14日前ルールで失敗しないために、着工前に確認すべき8つの事項を実務目線で整理します。期限だけを覚えるのではなく、対象工事の判断、開始日の定義、書類準備、関係者調整、工程変更への対応まで含めて確認することで、提出漏れや手戻りを防ぎやすくなります。


確認事項1 14日前ルールの対象工事かを切り分ける

最初に確認すべきことは、今回の工事が14日前ルールの対象になるかどうかです。88条申請という言葉が出てきたからといって、すべてが14日前の届出になるわけではありません。工事内容、規模、作業方法、仮設物、解体や改修の有無、安全上のリスクによって、届出の要否や期限が変わります。


対象工事かどうかを確認するときは、工事名称だけで判断しないことが重要です。「改修工事」「解体工事」「設備工事」「仮設工事」「外構工事」といった名称だけでは、14日前ルールの対象かどうかは分かりません。実際にどのような作業を行うのか、どの高さや深さで作業するのか、どのような仮設物を使うのか、どのような材料や構造物を扱うのかを具体的に確認する必要があります。


たとえば、現場全体としては小規模に見える工事でも、一部に届出対象となる作業が含まれることがあります。足場、型枠支保工、掘削、解体、特定の危険作業、既存建物の改修、特殊な仮設計画などがある場合は、88条申請の要否を確認する必要があります。一方で、過去に似た工事で届出を出したからといって、今回も必ず同じ扱いになるとは限りません。


対象工事の切り分けでは、工事概要、工程表、施工計画書、仮設計画図、配置図、平面図、協力会社の作業計画を集めます。まだ最終版がない場合でも、作業範囲、開始予定日、主な作業方法、使用する機械、仮設物の概要を整理します。情報が不足したまま判断すると、届出が必要な作業を見落とす可能性があります。


元請と協力会社の認識がずれることにも注意が必要です。元請側では全体工事の一部として見ていても、協力会社側では専門工事として届出が必要になる可能性を把握している場合があります。反対に、協力会社が過去の経験だけで対象外と考えていても、今回の条件では確認が必要な場合があります。届出対象の判断は、関係者の思い込みではなく、具体的な作業内容に基づいて行うべきです。


14日前ルールの対象かどうかが分かれば、その後の準備が大きく変わります。対象であれば、仕事の開始日から逆算して提出期限を設定し、必要書類をすぐに集めます。対象外であっても、判断の根拠を社内に残しておくと、後から確認しやすくなります。対象工事の切り分けは、14日前ルールで失敗しないための最初の入口です。


確認事項2 30日前の届出と混同していないか確認する

88条申請でよくある失敗は、14日前の届出と30日前の届出を混同することです。現場ではどちらも「88条申請」と呼ばれることがあり、担当者同士の会話でも区別されていない場合があります。しかし、どの届出に該当するかによって提出期限は大きく変わります。


一定の建設工事に関する計画届では、仕事の開始日の14日前までの提出が問題になります。一方で、一定の建設物、機械、設備などの設置、移転、主要構造部分の変更に関する届出では、工事開始の30日前までの提出が関係する場合があります。この違いを確認せずに「88条は14日前でよい」と考えると、必要な期限を過ぎてしまう可能性があります。


特に設備工事や機械の設置を含む案件では注意が必要です。現場担当者は建設工事の計画届として14日前を想定していても、設備担当者や安全衛生担当から見ると30日前の届出が関係する可能性があります。逆に、30日前の届出が必要だと思っていたが、実際には建設工事の14日前届出の対象確認が中心になる場合もあります。いずれにしても、工事内容を具体的に整理しなければ正確な判断はできません。


混同を防ぐには、最初に対象を分けて整理します。建設工事としての対象作業なのか、建設物や機械等の設置や変更なのか、仮設物や設備に関する届出なのかを確認します。複数の届出が同時に関係する可能性もあるため、一つの期限だけで済むと考えないことが重要です。


また、社内で使う言葉もそろえる必要があります。「88条申請」「計画届」「建設工事計画届」「機械等の設置届」などの言葉が混在していると、誰が何を準備しているのか分かりにくくなります。案件ごとに、どの届出を対象にしているのか、提出期限はいつなのか、提出先はどこなのかを明確にしておくと、誤解を防ぎやすくなります。


14日前と30日前の違いは、単なる日数の違いではありません。準備開始のタイミング、設計や施工計画の確定時期、社内承認の工程、所轄への相談時期に影響します。30日前の届出が関係する場合は、着工直前に気付いても対応が難しくなることがあります。そのため、14日前ルールを確認する際にも、30日前の届出に該当しないかを必ず確認することが大切です。


確認事項3 仕事の開始日を正しく定義する

14日前ルールで最も重要な確認事項の一つが、仕事の開始日です。14日前という期限は、仕事の開始日から逆算して考えるため、基準日がずれると提出期限もずれます。現場ではこの基準日の解釈が曖昧になりやすく、期限遅れの原因になります。


仕事の開始日を考える際は、工事全体の契約上の着工日だけを見るのでは不十分です。現場への乗り込み日、仮設作業の開始日、資材搬入日、本体工事の開始日、届出対象作業の開始日が別々に存在する場合があります。14日前ルールで見るべきなのは、届出対象となる仕事が実際に始まる日です。


たとえば、工程表上では本体工事の開始日が着工日として示されていても、その前に足場の組立や仮設物の設置が始まることがあります。もしその仮設作業が届出対象に関係するなら、本体工事開始日ではなく、対象作業の開始日を基準に14日前を確認する必要があります。ここを誤ると、書類上は間に合っているように見えても、実際には期限を過ぎていることになります。


また、準備工事と本作業の境界にも注意が必要です。現場では「まだ準備だから着工ではない」と考えがちですが、その準備の中に届出対象作業が含まれている場合があります。資材搬入や測量だけであれば対象作業ではないこともありますが、仮設物の組立、解体の一部開始、掘削、設備設置に着手する場合は、届出対象との関係を確認する必要があります。


仕事の開始日を正しく定義するには、工程表に対象作業の開始日を明記することが有効です。単に「着工」「準備工」「仮設工」と書くのではなく、88条申請に関係する可能性のある作業を具体的に示します。これにより、現場代理人、安全担当、協力会社、書類作成者が同じ日付を見て判断できます。


工事開始日が変わる可能性がある場合は、変更前提で管理します。工程が前倒しになると、14日前の提出期限も前倒しになります。工程表の変更が決まった時点で、対象作業開始日と届出期限を再計算する運用にしておくことが必要です。仕事の開始日を曖昧にしないことが、14日前ルールで失敗しないための基本です。


確認事項4 14日前の数え方を社内で統一する

仕事の開始日が決まったら、次に14日前の数え方を社内で統一します。実務では、単純にカレンダー上で14日を数えるだけでは不十分です。提出日、閉庁日、社内承認日、郵送や電子申請の処理、書類修正の時間を考慮する必要があります。


まず大切なのは、14日前を提出期限の最終ラインとして扱うことです。14日前の日に書類作成を始めるのではなく、その日までに提出できる状態にしておく必要があります。届出書、添付図面、工程表、安全計画、施工計画、協力会社資料がそろっていなければ、期限を守ったとは言えません。


カレンダー上の数え方では、仕事の開始日から逆算して14日前を確認します。ただし、実際には土日祝日や窓口の受付時間、社内の承認フローが関係します。期限日が休日に近い場合や、提出方法が郵送の場合は、余裕を持って前倒しする必要があります。電子申請を使う場合でも、添付ファイルの確認や社内承認に時間がかかることがあります。


社内で数え方が統一されていないと、担当者ごとに認識がずれます。ある担当者は開始日を含めて数え、別の担当者は含めずに数える、または営業部門は契約上の着工日を基準にし、現場部門は対象作業開始日を基準にするという状態では、期限管理が不安定になります。社内ルールとして、基準日、提出目標日、社内完成日を明確に決めることが重要です。


実務上は、14日前が法定の提出期限であっても、社内完成日はさらに前に設定します。たとえば、対象作業開始日の3週間前までに必要資料を集め、18日前から20日前までに社内確認を終え、14日前より前に提出できる状態にするという考え方です。現場や会社の体制によって適切な前倒し幅は変わりますが、法定期限当日を社内締切にするのは避けるべきです。


また、提出後に修正や追加確認が発生する可能性も考慮します。書類を提出すれば必ずそのまま完了するとは限りません。図面の不足、説明の不明確さ、工程表との不整合があれば、追加資料や修正対応が必要になることがあります。14日前ルールを確実に守るには、提出前だけでなく、提出後の確認対応も見込んでおく必要があります。


確認事項5 必要書類と添付図面を早めにそろえる

14日前ルールで失敗しやすい大きな原因は、必要書類と添付図面が期限までにそろわないことです。届出書そのものは比較的短時間で作成できる場合がありますが、添付資料の準備には時間がかかります。特に協力会社からの資料、図面修正、安全計画の整合確認は、直前に始めると間に合わないことがあります。


必要書類は工事内容によって変わりますが、工事概要、工程表、施工方法、安全対策、仮設計画、配置図、平面図、立面図、断面図、構造に関する資料、使用設備や機械の仕様、作業主任者や有資格者に関する情報などが関係する場合があります。すべての工事で同じ書類が必要になるわけではないため、対象工事ごとに洗い出しが必要です。


添付図面では、届出対象となる作業範囲が明確に分かることが重要です。現場全体の図面だけでは、どこで何を行うのかが分からない場合があります。作業範囲、仮設物の位置、搬入経路、資材置場、作業員の動線、重機の配置、立入禁止範囲、既存構造物との関係などが図面上で確認できるようにします。


工程表も重要な資料です。対象作業の開始日、作業期間、前後工程が明確でなければ、14日前ルールの期限確認が難しくなります。工程表に記載された日付と届出書の日付が違っていると、書類全体の信頼性が下がります。届出書、工程表、施工計画、図面で日付と作業範囲を一致させることが必要です。


協力会社から資料を受け取る場合は、依頼内容を具体的に伝えます。「88条申請に使う資料をください」だけでは、必要な情報がそろわないことがあります。作業方法、仮設計画、使用機械、資格者、作業開始日、安全対策、図面に記載してほしい内容を明確に伝え、提出期限も設定します。


また、図面が最新版かどうかも確認します。古い図面を使うと、現場の作業範囲や仮設計画と合わないことがあります。設計変更や工程変更があった場合は、届出資料にも反映する必要があります。提出直前に図面の版違いが発覚すると、大きな手戻りになります。


14日前ルールを守るためには、書類準備を提出直前の作業と考えないことが大切です。対象工事の可能性が見えた時点で必要資料を洗い出し、作成者、確認者、提出期限を決めておきます。書類と図面が早めにそろえば、社内確認や修正対応にも余裕が生まれます。


確認事項6 施工計画と安全計画の整合を確認する

88条申請は、単に書類を期限内に出すだけの手続きではありません。工事を安全に進めるための計画を事前に確認する意味があります。そのため、施工計画と安全計画が整合していることが非常に重要です。


施工計画には、どのような順序で作業を進めるのか、どの機械や仮設物を使うのか、どの範囲で作業するのかが示されます。一方、安全計画には、墜落防止、飛来落下防止、倒壊防止、立入禁止、養生、昇降設備、点検体制、作業主任者の配置、第三者災害防止などが示されます。この二つがずれていると、書類上は整っていても、現場で安全に作業を始めることが難しくなります。


たとえば、工程上は作業員が高所に上がる予定になっているのに、墜落防止措置の設置時期がその後になっている場合、計画として不整合です。解体や改修では、養生や立入禁止措置、粉じん対策、搬出経路が作業開始前に整う計画になっているかを確認する必要があります。仮設物の設置や撤去についても、本作業だけでなく組立時と解体時の安全対策が必要です。


整合確認では、工程表を時系列で追いながら、その時点で必要な安全対策が計画に入っているかを確認します。資材搬入、仮設設置、対象作業、検査、撤去、片付けまでの流れを見れば、安全対策が抜けている工程を見つけやすくなります。特に準備作業や撤去作業は、本体作業に比べて見落とされやすいので注意が必要です。


現場条件との整合も重要です。狭い敷地、隣接道路、通行人、既存設備、架空線、地下埋設物、段差、傾斜地、夜間作業、雨天時の対応など、現地特有の条件がある場合は、安全計画に反映する必要があります。標準的な施工計画をそのまま使うだけでは、現場の実態に合わない場合があります。


施工計画と安全計画の整合を確認する際は、現場担当者だけでなく、安全衛生担当、協力会社の職長、必要に応じて設計担当者も関与すると効果的です。書類上の表現だけでは分からない施工上のリスクを、関係者で確認できます。14日前ルールでは期限に意識が向きがちですが、提出する計画の中身が現場で実行できる内容になっていることが大切です。


確認事項7 協力会社と元請の役割分担を明確にする

88条申請の準備では、協力会社と元請の役割分担を明確にすることが欠かせません。建設現場では、元請が全体計画を管理し、専門工事の詳細は協力会社が作成することが多くあります。このとき、誰が何を作るのか、誰が確認するのか、誰が提出するのかが曖昧だと、期限直前に資料不足が発覚します。


よくある失敗は、元請が「協力会社が準備していると思っていた」、協力会社が「元請がまとめていると思っていた」という認識違いです。特に、足場、解体、支保工、設備、重機作業など専門性の高い作業では、協力会社が必要情報を持っている一方で、届出全体の整合は元請が確認する必要があります。


役割分担を決める際は、資料ごとに担当を明確にします。施工方法の説明は誰が作成するのか、仮設計画図は誰が用意するのか、工程表は誰が更新するのか、安全対策の記載は誰が確認するのか、資格者情報は誰が集めるのかを決めます。担当者名だけでなく、提出期限も設定することが重要です。


元請は、協力会社から受け取った資料をそのまま添付するのではなく、現場全体の計画と合っているかを確認します。協力会社の資料では専門作業の内容は詳しく書かれていても、他工種との干渉、搬入経路、立入禁止範囲、発注者条件、近隣対応などが反映されていない場合があります。元請側で全体整合を確認することで、提出資料としての完成度が高まります。


協力会社への依頼は早めに行います。14日前の提出期限を意識すると、協力会社資料はそれより前に必要です。提出期限の直前に依頼しても、図面作成や社内確認が間に合わないことがあります。協力会社には、対象作業の開始日、社内締切、必要書類、図面の範囲、記載内容を具体的に伝えます。


また、工程変更や施工方法変更があった場合の連絡ルールも決めておきます。協力会社側で作業手順や使用機械を変更した場合、届出資料への影響が出ることがあります。元請が変更を把握していなければ、提出書類と現場実態がずれてしまいます。変更時には、元請と協力会社が届出への影響を確認する仕組みが必要です。


14日前ルールを守るには、書類作成の速度だけでなく、関係者間の情報共有が重要です。役割分担が明確であれば、資料の抜けや確認漏れを防ぎやすくなります。元請と協力会社が同じ期限を見ながら準備を進めることが、提出遅れを防ぐ現実的な対策です。


確認事項8 工程変更時の再確認ルールを決める

14日前ルールで見落とされやすいのが、工程変更時の再確認です。工事現場では、天候、資材納期、設計変更、発注者都合、協力会社の調整、近隣対応などによって工程が変わることがあります。対象作業の開始日が変われば、88条申請の提出期限にも影響します。


特に注意すべきなのは、対象作業の前倒しです。当初の工程では14日前提出に間に合っていたとしても、作業開始日が数日前倒しされるだけで期限を過ぎる可能性があります。現場では「少し早めに始めるだけ」と考えられることがありますが、届出対象作業であれば重要な変更です。


工程変更が起きた時は、まず届出対象作業の開始日が変わるかを確認します。工事全体の工程が変わっても、対象作業開始日が変わらなければ提出期限への影響は小さい場合があります。一方で、対象作業が前倒しになる場合は、すぐに提出期限を再計算し、社内責任者や安全衛生担当に共有します。


作業方法や仮設計画が変わる場合も再確認が必要です。日付が変わっていなくても、使用機械、仮設物の配置、作業範囲、安全対策、搬入経路が変われば、届出資料の修正が必要になることがあります。提出前であれば資料を更新し、提出後であれば変更内容への対応を確認する必要があります。


再確認ルールを運用するには、工程会議や施工調整会議に88条申請の確認項目を入れることが有効です。工程変更が出た時に、対象作業開始日、届出期限、提出済み資料への影響を確認する流れを作ります。担当者の記憶だけに頼るのではなく、会議の確認項目として固定することで、見落としを減らせます。


また、工程表の版管理も重要です。古い工程表をもとに提出期限を判断していると、最新の作業開始日とずれる可能性があります。工程表を更新した際には、更新日、変更内容、対象作業への影響を記録します。書類作成者、安全担当、協力会社が同じ最新版を参照できるようにすることが大切です。


14日前ルールは、最初に一度確認すれば終わりではありません。工事開始までの間に工程や施工内容が変わる可能性があるため、提出まで継続して管理する必要があります。工程変更時の再確認ルールを決めておけば、前倒しによる期限遅れや、提出資料と現場実態のずれを防ぎやすくなります。


14日前ルールでよくある失敗と防ぎ方

88条申請の14日前ルールでよくある失敗の一つは、工事全体の着工日だけを基準にしてしまうことです。実際には届出対象作業が本体工事より前に始まる場合があります。これを防ぐには、工程表に対象作業開始日を明記し、関係者全員で同じ日付を確認する必要があります。


次に多い失敗は、14日前を準備開始日だと勘違いすることです。14日前は提出期限として考えるべきであり、その時点で書類一式が整っている必要があります。届出書、工程表、施工計画、図面、安全計画、協力会社資料をそろえるには時間がかかるため、実務上はもっと早く準備を始めるべきです。


14日前と30日前の混同も大きなリスクです。建設工事の計画届だけを見て14日前と判断していたら、設備や機械等に関する30日前の届出が関係していたということがあります。88条申請という言葉だけで期限を判断せず、対象となる工事や設備の内容を具体的に確認することが必要です。


添付図面の不足もよくある問題です。届出書は完成していても、図面上で作業範囲や仮設物の位置、安全対策が分からなければ、計画として伝わりにくくなります。図面は単なる添付資料ではなく、施工内容と安全対策を説明する重要な資料です。現場全体図、対象範囲、作業動線、搬入経路、立入禁止範囲などを分かりやすく整理します。


協力会社との調整遅れも期限に直結します。専門工事の詳細資料は協力会社が持っていることが多いため、元請だけでは届出資料を完成できない場合があります。協力会社には早めに依頼し、必要な内容と提出期限を明確に伝えます。途中段階で資料を確認すれば、提出直前の手戻りを減らせます。


工程変更の反映漏れも注意が必要です。提出準備中に対象作業が前倒しになった場合、14日前の期限も変わります。工程表が変更されたら、88条申請への影響を必ず確認します。書類作成者と現場担当者が別の場合は、工程変更が確実に共有される仕組みが必要です。


これらの失敗を防ぐには、14日前ルールを単なる日数管理ではなく、着工前の安全計画管理として扱うことが重要です。対象作業、開始日、必要書類、関係者、工程変更を一体で管理することで、期限内提出と安全な作業開始を両立しやすくなります。


期限内提出を安定させる実務フロー

88条申請を期限内に安定して提出するには、案件ごとに毎回慌てて対応するのではなく、実務フローを決めておくことが重要です。最初の段階では、工事概要を確認し、88条申請の対象になる可能性がある作業を洗い出します。高所作業、仮設物、解体、掘削、設備設置、重量物作業など、届出対象となり得る要素を早めに確認します。


次に、14日前の届出に該当するのか、30日前の届出に該当するのかを確認します。判断に迷う場合は、社内の安全衛生担当や所轄への相談を検討します。この段階で重要なのは、工事名称ではなく、実際の作業内容に基づいて判断することです。


その後、届出対象作業の開始日を工程表に明記します。工程表上の着工日だけでなく、対象作業がいつ始まるのかを確認し、その日から逆算して提出期限を設定します。提出期限とは別に、社内資料締切、協力会社資料締切、社内確認日、提出予定日も設定します。


必要書類の洗い出しも早めに行います。届出書、工程表、施工計画、安全計画、仮設計画図、配置図、平面図、協力会社資料など、工事内容に応じて必要な資料を整理します。資料ごとに作成者と確認者を決め、提出期限より前に一式確認できるようにします。


書類がそろったら、内容の整合を確認します。届出書の日付、工程表の作業開始日、図面の対象範囲、施工計画の手順、安全計画の対策が一致しているかを見ます。現場条件と合っているかも確認します。狭い敷地、周辺道路、既存設備、架空線、地下埋設物などがある場合は、計画に反映されているかを確認します。


提出後は、控えや相談記録を管理します。いつ、どこに、どの書類を提出したのかを記録し、関係者へ共有します。提出後に工程や施工方法が変わった場合は、届出内容への影響を確認します。提出して終わりではなく、現場が計画どおりに進んでいるかを継続して見ることが大切です。


このような流れを標準化すれば、担当者が変わっても同じ水準で期限管理ができます。88条申請の14日前ルールは、属人的な注意力に頼るのではなく、工程管理と書類管理の仕組みに組み込むことで安定します。


まとめ

88条申請の14日前ルールで失敗しないためには、まず対象工事かどうかを確認し、30日前の届出と混同していないかを整理することが重要です。そのうえで、仕事の開始日を正しく定義し、14日前の数え方を社内で統一します。14日前は準備開始日ではなく、提出の最終ラインとして扱う必要があります。


実務では、届出書だけでなく、工程表、施工計画、安全計画、仮設計画図、配置図、協力会社資料などをそろえる必要があります。これらの資料が提出期限までに整っていなければ、14日前ルールを実質的に守ることはできません。特に、協力会社からの資料取得や図面修正には時間がかかるため、早めの依頼と社内確認が欠かせません。


また、施工計画と安全計画の整合、元請と協力会社の役割分担、工程変更時の再確認も重要です。対象作業の開始日が前倒しになれば、提出期限も前倒しになります。工程表が更新された時は、88条申請への影響を必ず確認するルールを作るべきです。


88条申請の14日前ルールは、単なる日数管理ではなく、着工前に安全計画を整え、現場が計画どおりに作業を始められるようにするための管理項目です。対象作業、開始日、提出期限、必要書類、関係者、工程変更を一体で管理すれば、提出漏れや手戻りを減らしやすくなります。


さらに、88条申請の準備では、現場の作業範囲や危険箇所を正確に把握することも大切です。仮設物の位置、搬入経路、立入禁止範囲、既存構造物との位置関係、確認地点を現地で正確に記録できれば、図面や施工計画、安全計画との照合がしやすくなります。iPhone装着型GNSS高精度測位デバイスであるLRTKを活用すれば、現場で取得した高精度な位置情報をもとに、作業範囲や確認箇所を分かりやすく整理できます。88条申請そのものは法令に基づく手続きですが、その前提となる現場把握や図面との整合確認を効率化することで、14日前ルールに向けた提出準備の漏れや手戻りを減らし、着工前の安全確認をより確実に進めやすくなります。


LRTKで現場の測量精度・作業効率を飛躍的に向上

LRTKシリーズは、建設・土木・測量分野における高精度なGNSS測位を実現し、作業時間短縮や生産性の大幅な向上を可能にします。国土交通省が推進するi-Constructionにも対応しており、建設業界のデジタル化促進に最適なソリューションです。

LRTKの詳細については、下記のリンクよりご覧ください。

 

製品に関するご質問やお見積り、導入検討に関するご相談は、

こちらのお問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。ぜひLRTKで、貴社の現場を次のステージへと進化させましょう。

bottom of page