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88条申請前に型枠支保工の解体手順を見る理由6つ

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万能の測量機LRTKの説明

著者: LRTKチーム

目次

88条申請前に型枠支保工の解体手順を確認すべき理由

理由1 解体開始条件が工程表だけでは判断できないため

理由2 支保工を外す順序で荷重の流れが変わるため

理由3 残置支保と部分解体の範囲を誤ると危険なため

理由4 解体時の作業主任者と施工体制を確認する必要があるため

理由5 解体材の仮置きと搬出動線が支保工や床に影響するため

理由6 工程変更時に解体手順も見直す必要があるため

解体手順確認で起こりやすい不備

協力会社へ解体手順を確認する時の実務ポイント

現場説明と解体前点検に反映すべき内容

LRTKを活用した解体前確認と記録管理

まとめ


88条申請前に型枠支保工の解体手順を確認すべき理由

型枠支保工の88条申請では、支保工の組立図、構造計算書、施工計画書、工程表、使用材料、作業主任者、荷重条件、打設計画などに意識が向きやすいです。しかし、申請前に解体手順まで確認しておくことも非常に重要です。型枠支保工は、コンクリートが硬化するまでの間、型枠、コンクリート、作業員、資材、打設機材などの荷重を一時的に支える仮設構造物です。組立時や打設時だけでなく、解体時にも安全上の確認が必要になります。


解体手順を確認しないまま88条申請を進めると、申請書類では支保工の組立や構造が整理されていても、現場でいつ、どの順序で、どの支柱を外してよいのかが曖昧になる可能性があります。型枠支保工は、打設が終わった瞬間にすぐ不要になるものではありません。コンクリートが所定の強度を発現し、支保工を外しても問題ない状態になるまでは、適切に存置する必要があります。解体開始条件が曖昧なまま工程だけが先行すると、早期解体や誤った部分解体につながるおそれがあります。


88条申請の実務では、提出書類の中に解体手順が詳細に書かれていない場合でも、施工計画として解体の考え方を整理しておく必要があります。どの支保工をいつまで残すのか、梁下や端部を先に外してよいのか、下階支保との関係はどうなるのか、部分解体や段階解体があるのかを確認しておかなければ、施工中の変更や工程調整の際に判断が難しくなります。


特に複数回打設や多層施工の場合、解体手順の重要性は高まります。第1回打設後に一部の支保工を残して第2回打設を行う場合や、上階施工のために下階支保を残す場合があります。このような現場では、支保工を一括で解体するのではなく、残置範囲や解体順序を明確にする必要があります。どの支柱を残し、どの受け材を外し、どの水平つなぎや筋かいをいつ外すのかが曖昧だと、必要な支持を失う可能性があります。


また、解体作業は組立作業よりも軽く扱われがちです。組立時や打設前には慎重に点検していても、解体時には工程短縮や次工程への引き渡しを優先し、確認が簡略化されることがあります。しかし、解体時には支柱や受け材を外すことで荷重の流れが変わり、残った支保工や構造物の状態も変化します。解体材の落下、支柱の倒れ、仮置き材による荷重集中、立入禁止範囲の不足など、解体時特有のリスクもあります。


88条申請前に解体手順を見る目的は、現場に細かい手順を押し付けることではありません。申請時に整理した支保工の構造や荷重条件が、解体時まで安全に維持される計画になっているかを確認することです。支保工を組む計画、打設する計画、解体する計画が一体になっていれば、現場での判断が安定し、工程変更時にも再確認しやすくなります。


本記事では、88条申請 型枠支保工で検索する実務担当者に向けて、88条申請前に型枠支保工の解体手順を見る理由を6つに分けて解説します。解体開始条件、荷重の流れ、残置支保、作業主任者、解体材の仮置き、工程変更時の見直しまで、申請前に確認すべき実務ポイントを整理します。


理由1 解体開始条件が工程表だけでは判断できないため

88条申請前に解体手順を見る大きな理由の一つは、解体開始条件が工程表の日付だけでは判断できないためです。工程表には、型枠支保工の解体予定日が記載されていることがあります。しかし、その日になれば自動的に支保工を外してよいわけではありません。コンクリートの強度発現、養生状況、構造物の支持状態、残置支保の要否、上階や次工程からの荷重などを確認したうえで、解体開始を判断する必要があります。


型枠支保工は、コンクリートがまだ十分に強度を発現していない段階で外すと、構造物に過大な変形やひび割れが生じるおそれがあります。特に梁、スラブ、床版、張り出し部、増厚部などでは、支保工を外すタイミングが重要です。工程上は次工程を進めたい場合でも、解体開始条件が満たされていなければ、支保工を存置する必要があります。


実務では、工程表の解体日が先に決まり、解体開始条件の確認が後回しになることがあります。工程表に「支保工解体」と書かれていると、その日が作業予定として扱われますが、実際には解体前にコンクリート強度や養生期間を確認しなければなりません。解体手順に、誰が、何を、どの資料に基づいて確認するのかが記載されているかを見ておくことが重要です。


解体開始条件には、コンクリートの強度確認だけでなく、現場条件の確認も含まれます。打設後の養生状況、気温や天候、荷重がかかる次工程の有無、上階や周辺での作業予定、下階支保の残置状況などが関係します。たとえば、予定より気温が低い時期に打設した場合、当初予定した解体日では強度確認が不十分な可能性があります。工程表の日付と実際の現場条件を照合する必要があります。


また、解体開始条件は部位ごとに異なる場合があります。スラブ一般部と梁下、端部、張り出し部、段差部では、支保工を外してよいタイミングが異なることがあります。全体を同じ日に一括解体する計画になっていても、梁下や荷重が大きい箇所は残置が必要になる場合があります。解体手順を見る際は、一括解体なのか、部分的に残す計画なのかを確認します。


解体開始条件が曖昧な場合、現場では工程優先で解体が進むリスクがあります。特に次工程が迫っている場合、作業員や職長が「予定日だから外す」と判断してしまうことがあります。88条申請前に解体手順を確認し、解体開始前の確認者、確認項目、承認の流れを決めておけば、現場判断だけで進むことを防ぎやすくなります。


安全書類や作業手順書にも、解体開始条件を反映させることが望ましいです。作業手順書に「所定の時期に解体する」とだけ書かれている場合、何をもって所定の時期とするのかが分かりません。解体開始前に確認する条件を具体的に記載し、作業主任者や元請担当者が確認する流れを明確にします。


解体開始条件を整理することで、88条申請書類と現場工程の整合が取りやすくなります。工程表の日付だけで判断せず、強度、養生、残置支保、作業主任者、現場確認を含めて解体開始を判断することが、型枠支保工の安全管理では重要です。


理由2 支保工を外す順序で荷重の流れが変わるため

2つ目の理由は、支保工を外す順序によって荷重の流れが変わるためです。型枠支保工は、打設中や硬化途中の荷重を支柱、受け材、敷板、地盤や下階床へ伝える仮設構造物です。解体時に支柱や受け材を外すと、これまで支保工が受けていた荷重の流れが変わります。そのため、解体順序を誤ると、残った部材や構造物に想定外の負担がかかる可能性があります。


支保工の解体は、単に下から順番に材料を外す作業ではありません。どの支柱を先に外すのか、どの受け材を残すのか、水平つなぎや筋かいをいつ外すのかによって、残った支保工の安定性が変わります。特に梁下や端部、張り出し部、開口部周りでは、荷重の流れが一般部と異なるため、解体順序の確認が重要です。


たとえば、梁下の支保工を早く外しすぎると、梁やスラブに想定以上の荷重が移る可能性があります。一般部の支柱を外しても問題ない段階でも、梁下や増厚部の支柱は残す必要がある場合があります。解体手順に、どの部位を先に外し、どの部位を後に残すのかが示されているかを確認します。


水平つなぎや筋かいの取り外し順序も重要です。これらは支保工の横方向の安定性を確保する部材です。支柱が残っている状態で水平つなぎや筋かいを早く外すと、残った支柱列が不安定になる可能性があります。解体手順では、安定性を保ちながら順番に部材を外す流れになっているかを確認する必要があります。


受け材や大引き、根太の取り外し順序も確認します。上部支持材を外すと、荷重の伝達経路が変わります。部分的に受け材を外した結果、残った部材に荷重が集中する場合があります。特に複数回打設や部分解体では、どの部材がまだ荷重を受けているのかを確認しながら進める必要があります。


解体順序は、施工段階ごとの支保工状態とも関係します。第1回打設後に一部を解体し、第2回打設に備える場合、残った支保工が次の荷重を受けることになります。どの支柱を残すのか、どの受け材を外してよいのか、水平つなぎをどこまで残すのかを明確にする必要があります。完成状態の支保工図だけでは、解体途中の荷重の流れを判断しにくい場合があります。


解体時の荷重の流れは、下階支保や既設構造物にも関係します。上階の支保工を外すことで、荷重が下階床や既設構造物に移る場合があります。下階支保を残す計画であれば、上階支保の解体と下階支保の残置期間を合わせて確認する必要があります。上下階の関係が不明確なまま解体を進めると、必要な支持を早く失うおそれがあります。


88条申請前に解体手順を見ることで、支保工を外す順序と荷重の流れが整合しているかを確認できます。解体順序が施工計画書に具体的に記載され、現場で作業主任者や職長が理解できる内容になっていれば、解体時の判断ミスを防ぎやすくなります。


理由3 残置支保と部分解体の範囲を誤ると危険なため

3つ目の理由は、残置支保と部分解体の範囲を誤ると危険なためです。型枠支保工の現場では、打設後にすべての支保工を一度に解体するとは限りません。梁下、端部、張り出し部、次工程で荷重を受ける箇所、上階施工に関係する箇所などは、一部の支保工を残す場合があります。この残置範囲が曖昧だと、必要な支柱や受け材を誤って外してしまう可能性があります。


残置支保とは、全体の支保工を解体する段階でも、一定期間残しておく支柱や受け材のことです。コンクリートの強度発現、荷重条件、上階施工、部分施工、段階打設などにより、残置が必要になる場合があります。88条申請前に解体手順を見ることで、残すべき支保工の範囲が計画に反映されているかを確認できます。


部分解体がある場合は、解体範囲と残置範囲を図面上で明確にする必要があります。文章で「梁下を残す」「必要箇所を残置する」と書くだけでは、現場でどの支柱を残すのか判断がばらつく可能性があります。平面図や立面図に、残置する支柱、残置する受け材、解体してよい範囲を示すことが望ましいです。


複数回打設では、残置支保の管理が特に重要です。第1回打設後に一部を解体し、第2回打設時に別の範囲へ荷重がかかる場合、残置支保が次の施工段階でも役割を持つことがあります。誤って早く外すと、次工程の荷重を受ける支保が不足する可能性があります。打設区画と残置範囲を対応させて確認します。


多層施工でも注意が必要です。上階施工の荷重を下階へ伝えるために、下階支保を残す場合があります。上階の型枠支保工だけでなく、下階の支保残置計画も確認する必要があります。工程変更により下階支保を早く外す計画になった場合、上階支保工の安全性に影響する可能性があります。


残置支保の範囲は、作業主任者や職長へ明確に伝える必要があります。解体作業では、材料を早く片付けたい、次工程へ場所を明けたいという圧力がかかることがあります。残すべき支柱や受け材が現場で明確でなければ、誤って解体されるおそれがあります。現場説明や解体前打合せで、残置範囲を図面で共有します。


残置支保には、点検も必要です。残した支柱が傾いていないか、敷板が沈下していないか、水平つなぎや筋かいが必要な範囲で残っているかを確認します。解体後に一部支保だけが残る状態では、全体で組まれていた時と安定条件が変わる場合があります。残置後の状態が安全かを確認することが大切です。


部分解体や残置支保の記録も残します。どの範囲を解体し、どの支保を残したのかを写真や点検表に記録しておくと、後から確認しやすくなります。型枠支保工は最終的に解体されるため、記録がないと当時の状態を追跡しにくくなります。


88条申請前に解体手順を見ることで、残置支保と部分解体の範囲を事前に整理できます。残す支保工と外す支保工を明確にしておくことは、解体時の安全管理と工程管理の両方に重要です。


理由4 解体時の作業主任者と施工体制を確認する必要があるため

4つ目の理由は、解体時の作業主任者と施工体制を確認する必要があるためです。型枠支保工では、組立時だけでなく解体時にも作業主任者の関与が重要です。申請書類や安全書類では作業主任者名が記載されていても、解体日が変わったり、解体作業を別班が担当したりすると、実際の施工体制が当初計画と変わる場合があります。


まず確認すべきなのは、解体作業を誰が行うのかです。組立を担当した協力会社が解体まで行うのか、別の班が解体を行うのか、二次協力会社が入るのかを確認します。施工体制が変わる場合、安全書類、作業員名簿、作業主任者情報も更新する必要があります。


次に、解体時に作業主任者が配置されるかを確認します。作業主任者が組立時には配置されていても、解体日に別現場へ行っている場合があります。工程変更や解体日の前倒しにより、当初予定していた作業主任者が対応できないこともあります。解体日と作業主任者の配置予定を工程表と照合します。


代替者がいる場合は、資格証明や担当範囲も確認します。代替者が作業主任者として指揮する場合、その人が必要な資格を有し、今回の支保工図、解体手順、残置範囲を理解している必要があります。単に資格者がいるだけでは不十分で、今回の型枠支保工の解体条件を把握しているかを確認します。


職長や現場責任者の役割も確認します。作業主任者と職長が同一人物の場合もあれば、別人物の場合もあります。解体時に誰が作業員へ指示を出し、誰が解体開始条件を確認し、誰が元請へ報告するのかを明確にします。指揮命令系統が曖昧だと、現場判断で解体が進むおそれがあります。


元請側の確認体制も重要です。解体開始前に、元請担当者や安全担当者が支保工の状態、強度確認、残置範囲、作業主任者配置を確認するかを決めます。解体作業は工程の終盤で急がれやすいため、確認が簡略化されないようにする必要があります。


解体時の作業員構成も確認します。解体作業に慣れている作業員が入るのか、新規入場者がいるのか、作業手順を理解しているかを確認します。型枠支保工の解体では、支柱や受け材を外す順序、部材の落下防止、立入禁止範囲、解体材の仮置きが重要です。作業員へ手順が伝わっているかを確認します。


解体作業が夜間や休日に行われる場合は、通常の施工体制と異なる可能性があります。元請担当者や作業主任者が通常どおり配置されない場合、確認体制が弱くなります。工程変更により解体が夜間や休日にずれる場合は、施工体制と連絡体制を再確認します。


88条申請前に解体手順を見ることで、解体時の作業主任者、職長、施工会社、元請確認者の役割を整理できます。組立時だけでなく、解体時まで施工体制が整っていることを確認することで、申請内容と現場管理の整合を保ちやすくなります。


理由5 解体材の仮置きと搬出動線が支保工や床に影響するため

5つ目の理由は、解体材の仮置きと搬出動線が支保工や床に影響するためです。型枠支保工の解体では、支柱、受け材、根太、大引き、型枠材、金物、敷板など、多くの部材が一度に外されます。これらをどこに仮置きし、どの経路で搬出するのかを事前に決めておかないと、床や残置支保に想定外の荷重がかかったり、作業動線が混乱したりする可能性があります。


解体材は、軽いものばかりではありません。支柱や受け材、型枠材をまとめて置くと、局所的に大きな荷重になります。打設後の構造物や残置支保の上に解体材を集中して置くと、計画外の荷重がかかる可能性があります。解体手順を見る際には、解体材の仮置き場所が指定されているかを確認します。


特に、解体途中で残置支保がある場合は注意が必要です。残置支保の周辺に解体材を積むと、残った支保工や床に余計な荷重がかかります。残置支保の役割は、構造物を支え続けることです。そこに解体材の荷重が加わると、計算や施工計画の前提とずれる場合があります。残置範囲と仮置き範囲を明確に分けることが重要です。


搬出動線も確認します。解体した部材をどの経路で搬出するのか、通路幅は十分か、支柱や残置部材と干渉しないかを見ます。搬出動線が不明確だと、作業員が近い場所に材料を仮置きしたり、残置支保の周りを通行したりして、支保工や床に影響を与えることがあります。


解体材の仮置き場所は、端部や開口部周りを避けることが望ましいです。端部や開口部周りは荷重条件や安全管理上の注意が必要な箇所です。そこに解体材を置くと、落下や転倒、局所荷重のリスクが高まります。仮置き可能範囲と禁止範囲を平面図で示しておくと、現場で分かりやすくなります。


解体材の搬出順序も手順に含めます。部材を外してから長時間その場に置くのか、外したらすぐ搬出するのかによって、仮置き荷重や作業スペースが変わります。工程が詰まっている場合、解体材が現場に残り、次工程の作業範囲に干渉することがあります。解体と搬出をセットで計画することが大切です。


解体材の仮置きは、他職種の作業にも影響します。解体と同時に配筋、設備、仕上げ、搬入などの作業が入る場合、仮置き場所や搬出動線が重なることがあります。工程変更により作業が重複する場合は、解体材の置き場を再確認します。


作業員の安全面でも搬出動線は重要です。解体材が通路をふさぐ、足元に部材が散乱する、支柱や受け材を持って狭い場所を通ると、転倒や接触のリスクが高まります。解体手順には、整理整頓、仮置き、搬出、立入禁止範囲の考え方を入れておく必要があります。


88条申請前に解体手順を見ることで、解体材の仮置きと搬出動線まで確認できます。支保工を外すだけでなく、外した材料をどこに置き、どのように搬出するかまで計画しておくことで、解体時の荷重集中や作業混乱を防ぎやすくなります。


理由6 工程変更時に解体手順も見直す必要があるため

6つ目の理由は、工程変更時に解体手順も見直す必要があるためです。型枠支保工の88条申請では、申請前に組立や打設の計画を確認していても、現場では工程変更が起こることがあります。打設日、養生期間、下階支保の解体時期、次工程の開始日、作業班の配置が変われば、解体手順にも影響する可能性があります。


打設日が変更された場合、解体開始日も見直す必要があります。打設日が遅れたのに解体日をそのままにすると、存置期間が短くなる可能性があります。反対に、打設日が前倒しになった場合でも、コンクリート強度や養生条件を確認せずに解体を早めることはできません。打設日と解体日を連動して確認します。


工程短縮のために部分解体を行う場合も注意が必要です。当初は一括解体だったものを、一部だけ先に解体する計画に変更する場合、残置支保の範囲、荷重の流れ、搬出動線を再確認する必要があります。部分解体によって残った支保工が不安定にならないか、必要な支柱まで外してしまわないかを確認します。


次工程の開始日が変わる場合も解体手順に影響します。次工程のために場所を空ける必要があると、支保工の解体を急ぐ圧力が生じます。しかし、工程都合で支保工を早く外すと、解体開始条件を満たしていない可能性があります。次工程との調整では、支保工の安全な存置期間を優先して確認する必要があります。


下階支保の解体時期が変わる場合も重要です。上階施工の荷重を支えるために下階支保を残す計画だった場合、工程変更で下階支保を早く外すと、上階支保工の支持条件が変わる可能性があります。上下階の工程を連動して見直し、下階支保の残置範囲や解体時期を確認します。


解体作業班や作業主任者の配置も工程変更で変わります。解体日が変更されると、予定していた作業主任者が不在になる場合があります。別班が解体する場合は、解体手順や残置範囲を改めて共有する必要があります。工程変更後の作業主任者、職長、元請確認者を確認します。


解体材の仮置きや搬出計画も変更されることがあります。工程変更によって、当初予定していた仮置き場所が別作業で使われる場合があります。仮置き場所が変わると、床や残置支保への荷重条件が変わる可能性があります。解体材をどこに置き、どの経路で搬出するのかを再確認します。


工程変更時には、施工計画書、作業手順書、工程表、現場説明資料、安全書類を更新します。解体手順だけが古いまま残ると、現場では変更前の手順で作業される可能性があります。変更後の解体開始条件、解体順序、残置範囲、作業主任者、搬出動線を現場へ再共有します。


88条申請前に解体手順を確認しておくと、工程変更時に何を見直すべきかが明確になります。解体手順を最初から整理していない場合、工程変更時に解体に関する影響を見落としやすくなります。型枠支保工の工程管理では、組立、打設、解体を一連の流れとして見直すことが重要です。


解体手順確認で起こりやすい不備

型枠支保工の解体手順確認では、いくつかの不備が起こりやすいです。まず多いのは、作業手順書に解体について十分な記載がないケースです。組立手順や打設前点検は詳しく書かれていても、解体については「養生後に解体する」「順次解体する」といった抽象的な表現だけになっていることがあります。これでは、現場でいつ、どこから、どの順序で解体してよいのか判断しにくくなります。


次に、解体開始条件が工程表の日付だけになっているケースがあります。解体予定日が記載されていても、コンクリート強度、養生期間、残置支保、下階支保との関係が確認されていなければ不十分です。予定日はあくまで工程管理上の目安であり、解体開始には確認条件が必要です。


残置支保の範囲が不明確なことも多い不備です。梁下を残す、必要箇所を残す、一部支保を残置すると書かれていても、図面上でどの支柱や受け材を残すのかが示されていない場合があります。現場での判断に任せると、必要な支保を誤って外すリスクがあります。


水平つなぎや筋かいの取り外し順序が記載されていないこともあります。これらは支保工の安定性に関係する部材です。支柱が残っている状態で安定部材を先に外すと、残った支保工が不安定になる可能性があります。解体手順には、支柱、受け材、水平つなぎ、筋かいをどの順序で外すかを入れる必要があります。


解体材の仮置き場所が決まっていないことも問題です。外した支柱や受け材を現場の空きスペースに置くと、床や残置支保に想定外の荷重がかかる場合があります。通路をふさいだり、開口部周りに置いたりすることも危険です。解体材の仮置きと搬出動線は事前に確認します。


作業主任者の配置確認が不足することもあります。組立時の作業主任者は確認していても、解体時の作業主任者が同じかどうか、解体日に配置されるかどうかを確認していない場合があります。解体を別班が行う場合は、作業主任者や職長の情報を更新する必要があります。


工程変更後に解体手順が更新されていないことも不備につながります。打設日や解体日が変わったのに、作業手順書や現場説明資料が古いまま残ることがあります。工程変更時には、解体開始条件、残置範囲、作業主任者、仮置き場所も再確認します。


解体手順の不備を防ぐには、解体開始条件、解体順序、残置支保、作業主任者、仮置き、搬出、変更時対応をチェックリスト化することが有効です。88条申請前に解体手順を確認することで、施工の最後まで安全管理をつなげることができます。


協力会社へ解体手順を確認する時の実務ポイント

型枠支保工の解体手順は、協力会社が具体的に計画することが多いため、88条申請前に必要な情報を確認しておくことが重要です。元請側が組立図や計算書だけを確認していても、実際にどのように解体するのかが分からなければ、施工計画として不十分になる場合があります。


まず、解体開始条件を確認します。協力会社がどのタイミングで解体を開始する想定なのか、コンクリート強度確認や元請確認をどのように行うのかを確認します。「打設後何日で解体」だけではなく、何を確認して解体できると判断するのかを聞きます。


次に、解体順序を確認します。一般部から外すのか、梁下を残すのか、端部や張り出し部を後にするのか、水平つなぎや筋かいをいつ外すのかを確認します。協力会社から提出される作業手順書に、解体順序が具体的に記載されているかを見ます。


残置支保の有無も確認します。残置支保がある場合は、どの支柱や受け材を残すのか、どの期間残すのか、誰が残置範囲を確認するのかを明確にします。図面上で残置範囲を示してもらうと、現場での誤解を減らせます。


解体時の作業主任者と職長も確認します。組立時と同じ作業主任者が担当するのか、別の作業主任者が入るのかを確認します。解体日が工程変更で変わる可能性がある場合、代替者の有無も確認しておくと安心です。


解体材の仮置きと搬出動線も確認します。どこに解体材を置き、どの経路で搬出するのかを協力会社に確認します。仮置き場所が床や残置支保に過大な荷重をかけないか、通路や開口部周りに干渉しないかを確認します。


解体時の立入禁止範囲も確認します。解体材の落下、支柱の倒れ、作業員の移動に備え、どの範囲を立入禁止にするのかを明確にします。他職種が同じ場所で作業しないように、工程調整も必要です。


解体手順の変更時の連絡ルールも決めます。工程変更、解体範囲変更、残置支保変更、作業班変更が発生した場合、協力会社から元請へ連絡し、必要な確認を行う流れを決めます。現場判断だけで解体範囲を変えないようにします。


協力会社への確認内容は、記録に残します。解体手順書、議事録、確認表、図面コメントとして残しておけば、申請前確認や現場説明に使えます。解体手順は施工の最後の作業ですが、申請前の段階で確認しておくことで、工程変更時にも対応しやすくなります。


現場説明と解体前点検に反映すべき内容

解体手順を確認したら、その内容を現場説明と解体前点検に反映する必要があります。申請書類や作業手順書に解体手順が記載されていても、作業主任者、職長、作業員に伝わっていなければ、現場で正しく実行されません。解体前の説明と点検は、型枠支保工の安全管理に欠かせない工程です。


現場説明では、まず解体範囲を図面で示します。どの工区、どの階、どの打設区画の支保工を解体するのかを明確にします。残置支保がある場合は、残す支柱や受け材を図面上で示します。文章だけで説明すると、現場で誤解が生じる可能性があるため、平面図や立面図を使って共有します。


次に、解体開始条件を説明します。工程表の日付だけで解体するのではなく、必要な確認が終わってから解体することを共有します。コンクリート強度、養生状況、元請確認、作業主任者の確認など、解体前に確認すべき内容を職長や作業員へ伝えます。


解体順序も説明します。どの支柱を先に外すのか、どの受け材を残すのか、水平つなぎや筋かいをいつ外すのかを確認します。特に残置支保や部分解体がある場合、外してよい部材と残す部材を明確に区別します。現場で判断に迷う箇所は、作業前に確認しておくことが大切です。


解体材の仮置き場所と搬出動線も説明します。外した材料をどこに置くのか、どの通路で搬出するのか、どこに置いてはいけないのかを共有します。解体材を支保工上、開口部周り、端部、残置支保周辺に集中して置かないようにします。


立入禁止範囲も設定します。解体作業中は部材の落下や支柱の倒れ、作業員の移動があるため、関係者以外が入らない範囲を明確にします。他職種との作業重複がある場合は、作業時間や範囲を調整します。


解体前点検では、解体開始条件、残置支保、作業主任者配置、解体順序、仮置き場所、搬出動線、立入禁止範囲を確認します。点検結果は記録に残します。確認者、確認日、対象範囲、是正事項、写真記録を残しておくと、後から確認しやすくなります。


解体後にも確認が必要です。必要な残置支保が残っているか、解体材が適切に搬出されているか、床や構造物に異常がないかを確認します。部分解体の場合、残った支保工が安定しているかを点検します。


現場説明と解体前点検に解体手順を反映することで、書類上の計画を現場で実行しやすくなります。88条申請前に解体手順を確認し、その内容を現場の説明資料や点検表に落とし込むことが重要です。


LRTKを活用した解体前確認と記録管理

型枠支保工の解体手順を確実に管理するには、解体前後の現場記録を残すことが重要です。型枠支保工は解体される仮設物であるため、作業後には現物が残りません。どの支保工を残したのか、どの範囲を解体したのか、どこに解体材を仮置きしたのかを記録しておかなければ、後から確認しにくくなります。


LRTKは、iPhoneに装着して使えるGNSS高精度測位デバイスです。型枠支保工の88条申請に関わる解体前確認では、解体範囲、残置支保、梁下、端部、開口部周り、解体材の仮置き場所、搬出動線、立入禁止範囲を高精度な位置情報付きで記録できます。これにより、図面、点検表、現場写真を対応させやすくなります。


解体前には、残置すべき支柱や受け材を位置情報付きで記録できます。図面上で残置範囲を示していても、現場ではどの支柱を残すのか分かりにくい場合があります。位置付き写真を残しておけば、作業主任者や職長へ説明しやすく、誤解体の防止にもつながります。


部分解体の場合も有効です。解体する範囲と残す範囲の境界を位置情報付きで記録すれば、作業範囲が明確になります。解体後に、計画どおりの支保工が残っているかを確認する際にも役立ちます。複数工区や広い現場では、写真だけでは場所が分かりにくいため、位置情報が重要です。


解体材の仮置き場所も記録できます。外した材料をどこに置いたのか、仮置き禁止範囲に置かれていないか、搬出動線が確保されているかを写真と位置情報で確認できます。解体材の荷重や通路障害が問題になった場合にも、記録があれば後から確認しやすくなります。


工程変更や解体手順変更が発生した場合も、位置付き記録が役立ちます。解体範囲が変わった、残置支保が変更された、搬出動線が変わった場合、その変更箇所を記録しておけば、施工計画書や安全書類の更新に反映しやすくなります。


LRTKを活用すれば、解体前確認、解体中の変更、解体後の残置確認を位置情報付きで管理しやすくなります。型枠支保工の88条申請に関わる解体手順を、図面と現場記録でつなげることで、確認業務や報告資料作成の効率化に役立ちます。


まとめ

88条申請前に型枠支保工の解体手順を見ることは、組立や打設の確認と同じくらい重要です。型枠支保工は、コンクリートが硬化するまで荷重を支える仮設構造物であり、解体時には支保工を外すことで荷重の流れや現場の状態が変化します。解体手順を事前に確認しておけば、早期解体、誤った部分解体、残置支保の不足、解体材の仮置きによる荷重集中を防ぎやすくなります。


最初に確認すべきなのは、解体開始条件です。工程表の日付だけで支保工を外してよいわけではありません。コンクリート強度、養生状況、残置支保、元請確認、作業主任者の確認などを踏まえて解体開始を判断する必要があります。解体開始条件を作業手順書や点検表に反映することが大切です。


次に、支保工を外す順序を確認します。支柱、受け材、水平つなぎ、筋かいをどの順序で外すかによって、残った支保工や構造物にかかる荷重が変わります。梁下、端部、張り出し部、開口部周りでは、一般部と異なる順序や残置が必要になる場合があります。


残置支保と部分解体の範囲も重要です。どの支柱を残し、どの受け材を外してよいのかを図面上で明確にします。複数回打設や多層施工では、残置支保が次工程の荷重を受けることがあります。誤って早く外さないよう、現場説明と点検で確認します。


解体時の作業主任者と施工体制も確認します。組立時の作業主任者が解体時にも配置されるとは限りません。工程変更や別班対応がある場合は、作業主任者、職長、施工会社、元請確認者を再確認し、安全書類や現場掲示に反映します。


解体材の仮置きと搬出動線も見落としてはいけません。外した支柱や受け材を床や残置支保周辺に集中して置くと、想定外の荷重がかかる場合があります。仮置き場所、搬出経路、立入禁止範囲を事前に整理し、現場で共有することが必要です。


工程変更時には、解体手順も見直します。打設日、養生期間、下階支保の解体時期、次工程の開始日、作業主任者の配置が変わると、解体開始条件や残置範囲も変わる場合があります。工程表だけでなく、作業手順書、安全書類、現場説明資料も更新します。


型枠支保工の解体手順は、施工の最後に確認すればよいものではありません。88条申請前の段階で、解体開始条件、解体順序、残置支保、作業主任者、解体材の仮置き、工程変更時の見直しを確認しておくことで、申請内容と現場施工を一貫して管理できます。


LRTKのようなiPhone装着型GNSS高精度測位デバイスを活用すれば、解体範囲、残置支保、仮置き場所、搬出動線、変更箇所を位置情報付きで記録できます。解体前後の現場写真と図面を結び付けることで、88条申請に関わる型枠支保工の確認業務、点検記録、報告資料作成の効率化に役立てることができます。


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