目次
• 発電量が低いだけでは保険金が出にくい理由
• 保険が使えるケース1:台風・強風・雹・雪でパネルや架台が損傷した
• 保険が使えるケース2:落雷・火災・水災でパワ コンや配線が故障した
• 保険が使えるケース3:飛来物・盗難・破損汚損で発電が止まった
• 保険対象外になりやすい発電量低下の原因
• 住宅用と産業用で違う保険の見方
• 保険申請前にやるべき5つの確認
• 保険申請でそろえる書類
• よくある質問
• まとめ
発電量が低いだけでは保険金が出にくい理由
太陽光発電の発電量が低いとき、まず押さえておきたいのは「発電量が低い」という結果だけでは、保険の対象になりにくいという点です。火災保険や 太陽光発電向けの損害保険は、基本的に「設備そのものに損害が発生した場合」を補償するものです。日本損害保険協会も、火災保険は火災だけでなく風水災、自然災害、盗難などによって建物や家財に生じた損害を補償する保険だと説明しています。
つまり、保険で重要なのは「発電量が低いかどうか」ではなく、「発電量が低くなった原因が、補償対象の事故による設備損傷かどうか」です。たとえば、梅雨や冬場の日照不足で発電量が落ちた、周辺の建物や樹木の影が増えた、パネルの汚れで効率が落ちた、といった場合は、通常は保険ではなく点検・清掃・メンテナンスの問題として扱われます。
一方で、台風の後から急に発電量が半分になった、落雷の翌日からパワーコンディショナが動かない、飛来物でパネルが割れている、ケーブル盗難で発電が止まった、というように「偶然の事故」と「設備の損傷」が結びつく場合は、保険を使える可能性があります。
屋根に設置した住宅用太陽光発電の場合、建物を保険の対象にしており、建物とソーラーシステムの所有者が同じであれば、ソーラー システムも補償されると説明している保険会社があります。損保ジャパン、三井住友海上、東京海上日動のFAQでも、一定条件のもとで建物に取り付けたソーラーシステムやソーラーパネルが火災保険の対象に含まれる旨が案内されています。
ただし、保険会社や保険商品によって補償範囲は異なります。日本損害保険協会も、火災保険は商品によって補償される範囲が異なると説明しています。したがって、発電量が低いと感じたときは、「保険が使えるか」より先に、「何が原因で発電量が低くなったのか」を切り分けることが大切です。
保険が使えるケース1:台風・強風・雹・雪でパネルや架台が損傷した
発電量が低いときに保険を使える代表的なケースは、台風・強風・雹・雪などの自然災害で太陽光パネル、架台、屋根、配線などが損傷した場合です。
たとえば、次のような状態です。
• 台風後にパネルの一部が浮いている
• 強風で飛んできた物がパネルに当たり、ガラスが割れている
• 雹でパネル表面にひびが入った
• 大雪の重みで架台が曲がった
• 雪害や強風の後からストリング単位で発電量が大きく落ちた
• 屋根材の破損とあわせて太陽光設備にも損害が出た
火災保険で補償対象となる主な損害には、火災・落雷・破裂爆発のほか、風災・雹災・雪災・水災・外部からの飛来物・盗難などが含まれることがあります。日本損害保険協会も、火災保険の主な対象として、風災・雹災・雪災、水災、外部からの物体飛来、盗難などを挙げています。
このケースでは、「発電量が低い」というより、「自然災害で太陽光発電設備が壊れ、その結果として発電量が低くなった」と説明できるかがポイントです。発電量の低下だけを伝えるのではなく、被害の発生日、天候、見た目の損傷、発電データの変化をセットで整理しましょう。
特に重要なのは、事故の前後で発電量がどう変化したかです。たとえば、台風前は晴天時に1日20kWh前後発電していたのに、台風後の晴天でも10kWh程度しか発電しない場合は、設備の損傷や系統の一部停止が疑われます。パネルの一部だけが破損していても、接続構成によってはストリング全体の出力が落ちることがあります。
また、外観上は大きな破損が見えなくても、架台のゆがみ、配線の断線、接続部の緩み、パネル内部の破損が起きていることもあります。太陽光発電システム保守点検ガイドラインでは、赤外線サーモグラフィ試験により、太陽電池モジュールやアレイ内の問題を示す異常な温度ばらつきを検知できるとされています。
自然災害後に発電量が低い場合は、屋根に上がって自 分で確認するのは避けてください。破損したパネルや配線には感電・落下・ガラス破片のリスクがあります。まずは発電モニターやアプリのデータを保存し、地上から撮れる範囲で写真を撮り、施工会社・販売店・保険会社へ連絡する流れが安全です。
保険が使えるケース2:落雷・火災・水災でパワコンや配線が故障した
2つ目は、落雷・火災・水災などによって、パワーコンディショナ、接続箱、ブレーカー、配線、集電箱などが故障し、発電量が低下または停止したケースです。
太陽光発電は、パネルが発電していても、パワーコンディショナが正常に動かなければ家庭内で使える電気や売電用の電気に変換できません。そのため、パネル自体に問題がなくても、パワコンや周辺機器の故障によって「発電量が低い」「売電量がほぼゼロ」「モニターにエラーが出る」といった状態になります。
たとえば、次のような状況です。
• 近隣で落雷があり、その後パワコンが起動しない
• 雷の翌日からエラーコードが出続けている
• 火災や焦げ臭さの後にブレーカーが落ちる
• 大雨・浸水後に接続箱やパワコンが故障した
• 水災後に発電量がゼロになった
• 電気的・機械的事故補償付きの保険で、内部故障が対象になる
火災保険の基本的な補償には、火災、落雷、破裂・爆発が含まれることがあります。日本損害保険協会も、火災保険で支払い対象となる主な損害の例として火災・落雷・破裂爆発を挙げています。
落雷によ る故障で保険申請を考える場合は、「いつ落雷があったか」「停電や瞬断があったか」「落雷後にどの機器が動かなくなったか」「エラーコードは何か」を記録しておくと説明しやすくなります。パワコンの液晶画面、エラー表示、ブレーカーの状態、発電モニターのグラフを写真で残しておきましょう。
水災については、契約している火災保険に水災補償が付いているかが重要です。火災保険に加入していても、水災補償を外している契約では、洪水・土砂災害・浸水による損害が補償されないことがあります。保険証券で「水災」「水ぬれ」「電気的・機械的事故」「破損・汚損」などの補償項目を確認してください。
なお、地震・噴火・津波による損害は、一般的な火災保険だけでは補償されません。日本損害保険協会は、地震、噴火、またはこれらによる津波を原因とする損害については火災保険では補償されず、地震保険に加入する必要があると説明しています。
そのため、地震の後から発電量が低い場合は、火災保険ではなく、地震保険や太陽光発電設備向けの専用保険で対象になるかを 確認する必要があります。事業用太陽光の場合は、火災保険・地震保険・機械保険・利益補償など、契約内容によって対応範囲が大きく変わります。
保険が使えるケース3:飛来物・盗難・破損汚損で発電が止まった
3つ目は、飛来物、盗難、いたずら、物体落下、突発的な破損汚損などによって発電設備が損傷し、発電量が低くなったケースです。
たとえば、次のような被害です。
• 強風で飛んできた看板や枝がパネルに直撃した
• 近隣工事の飛来物でパネルが割れた
• ケーブルが盗まれて発電が止まった
• 接続箱や集電箱が破壊された
• 敷地内の太陽光発電所で銅線ケーブルが切断された
• 第三者の車両や重機が接触して設備が壊れた
• 動産総合保険や太陽光発電専用保険で突発的事故が対象になる
住宅用の場合は、建物に取り付けた太陽光設備が火災保険の建物補償に含まれるか、さらに破損・汚損、盗難、外部からの物体飛来が補償される契約かを確認します。火災保険の補償範囲は契約によって異なるため、「太陽光パネルが建物扱いか」「後付け設備を保険金額に含めているか」「破損汚損や盗難が付いているか」を確認することが大切です。
事業用太陽光発電所では、盗難や飛来物による損害は特に重要です。経済産業省の資料では、太陽光発電施設の火災保険契約について、自然災害等、盗難、その他の損害に起因するリスクを補償し、補償内容は対象物自体の損害である物損害と、復旧に要する期間の利益損失に分類されると説明されています。
この「利益補償」は、発電設備が事故で壊れて復旧するまでの間に失われた売電収入などを補償するものです。ただし、単に発電量が低い、天気が悪くて売電が減った、出力制御で売電できなかった、といった理由だけでは対象になりにくく、通常は補償対象となる事故による設備損害が前提になります。
また、同資料では、太陽光発電施設で盗難による保険金支払いが急増し、盗難補償について引受方針が厳しくなる例も示されています。事業用では、保険に加入しているだけでなく、防犯カメラ、フェンス、施錠、ケーブル防護、警備、巡回などのリスク対策を求められることがあります。
盗難の場合は、保険会社への連絡だけでなく、警察への被害届も必要になることが一般的です。切断されたケーブル、侵入経路、フェンスや鍵の破損、監視カメラ映像、発電停止時刻、現地写真をできるだけ早く保存しましょう。
保険対象外になりやすい発電量低下の原因
発電量が低いからといって、すべてが保険対象になるわけではありません。むしろ、発電量低下の多くは、保険ではなく点検・清掃・修理・保証の領域に入ります。
まず対象外になりやすいのは、日照不足や季節要因です。太陽光発電は、晴天日が少なければ発電量が落ちます。冬は日射量が少なく、太陽高度も低くなるため、夏と同じ発電量にはなりません。梅雨や長雨の時期も発電量は下がります。これは設備の損傷ではないため、保険の対象にはなりません。
次に、汚れ・落ち葉・鳥のフン・黄砂・花粉・影の影響です。太陽光発電システム保守点検ガイドラインでは、発熱したバイパスダイオードがある場合、日影やごみのような明らかな発電低下原因がないか確認し、明らかな原因がない場合はモジュール自体の不良を疑うとされています。
パネルの一部に汚れや影がかかると、発電効率が低下するだけでなく、ホットスポットの原因になるこ とがあります。ガイドラインでも、太陽電池モジュールの一部がゴミや汚れ、影などで発電できなくなった場合、発電効率が低下するだけでなく、発熱、焼損、絶縁性能の低下に発展する可能性があると説明されています。
ただし、汚れや落ち葉が原因の発電量低下は、通常は保険ではなくメンテナンスの問題です。台風で飛来物が当たってパネルが割れた場合は保険対象の可能性がありますが、長期間清掃をしていないために発電量が落ちた場合は、保険対象外になりやすいと考えましょう。
パワーコンディショナのフィルター目詰まりも注意が必要です。JPEAの不具合事例では、平均的発電量や予測発電量に比べて大幅な低下が発生し、調査の結果、パワーコンディショナのフィルター目詰まりで放熱が不十分となり、PCSが停止して発電ロスが起きた事例が紹介されています。さらに、フィルター清掃を怠ると発電量低下やPCS寿命短縮につながるとされています。
このような保守不良による発電量低下は、台風や落雷のような突発事故とは性質が異なります。保険会社から「経年劣化」「自然消耗」 「管理不足」と判断される可能性があります。
メーカー保証との違いも理解しておきましょう。太陽電池モジュールには出力保証が付くことがあります。たとえばカナディアン・ソーラーの住宅用保証では、25年出力保証として、25年目に実出力が一定水準を下回らないことを保証する内容が示されています。
ソーラーフロンティアも、モジュール出力保証として、一定期間内に出力が一定以上低下した場合にモジュールの追加・修理・交換を行う制度を示しています。
ただし、出力保証はメーカー保証であり、火災保険とは別物です。経年による出力低下がメーカー保証の基準を下回った場合は、保険会社ではなく、販売店・施工会社・メーカーへ相談する流れになります。一方、台風・落雷・盗難などの事故で設備が損傷した場合は、メーカー保証ではなく保険での対応を検討します。
施工不良や初期不良も、火災保険ではなく施工保証・製品保証の領域です。設置直後から発電量が低い、配線ミスがあった、屋根との取り合いに問題がある、パワコン設定が誤っている、という場合は、まず施工会社や販売店に確認しましょう。
住宅用と産業用で違う保険の見方
発電量が低いときに保険を考える場合、住宅用太陽光と産業用太陽光では確認すべきポイントが異なります。
住宅用太陽光の場合、屋根に設置したパネルが火災保険の「建物」に含まれるかが最初の確認ポイントです。保険会社のFAQでは、建物を保険の対象としており、所有者が同一である場合にソーラーシステムが補償される旨が説明されています。
特に後付けで太陽光パネルを設置した場合は注意が必要です。保険契約後にソーラーシステムを取り付けた場合、建物の評価額や保険金額が変わる可能性があると複数の保険会社が案内しています。保険金額に太陽光設備の価値が反映されていないと、事故が起きたときに十分な補償を 受けられない可能性があります。
産業用太陽光の場合は、火災保険、動産総合保険、施設賠償責任保険、利益補償、地震保険、機械保険、盗難補償など、設備規模やリスクに応じた保険設計が必要です。資源エネルギー庁の事業計画策定ガイドラインでは、出力10kW以上の太陽光発電設備について、災害等による発電事業途中での修繕、撤去、処分に備え、火災保険や地震保険等に加入するよう努めることが示されています。
事業用では、発電量低下が売電収入に直結します。しかし、利益補償があっても、補償対象の事故によって設備が損傷し、復旧までの期間に利益損失が発生した場合に限られるのが一般的です。設備が壊れていない単なる発電量低下、天候不順、出力制御、電力会社側の制約などは、保険の対象外になりやすい点に注意してください。
保険申請前にやるべき5つの確認
発電量が低いと気づいたら、すぐに修理を依頼する前に、次の5つを確認しましょう。
1. 発電量データを保存する
まず、発電モニターやアプリで、発電量の推移を保存します。事故前後の発電量、同じ月の過去データ、晴天日の比較があると、異常が説明しやすくなります。
保存したいデータは次のとおりです。
• 発電量が下がる前の月次データ
• 発電量が下がった日のデータ
• 晴天日の発電グラフ
• エラー表示が出た日時
• 売電量の変化
• パワコンごとの発電量
• ストリングごとの異常がわかるデータ
「なんとなく低い」ではなく、「台風後の晴天日でも以前の60%しか発電していない」と示せる状態にしておくと、施工会社や保険会社とのやり取りがスムーズになります。
2. 事故日を特定する
保険では、いつ、何が原因で損害が発生したかが重要です。台風、雹、大雪、落雷、洪水、盗難、飛来物など、発電量低下のきっかけになりそうな日を特定しましょう。
たとえば、次のように整理します。
• 〇月〇日:台風通過
• 〇月〇日:発電量が急低下
• 〇月〇日:パワコンにエラー表示
• 〇月〇日:施工会社が現地確認
• 〇月〇日:パネル割れを確認
事故日が曖昧だと、経年劣化や管理不足と判断されやすくなります。天候記録、停電情報、近隣被害、写真撮影日もあわせて残しておきましょう。
3. 写真を撮る
保険申請では写真が非常に重要です。安全な範囲で、できるだけ多く撮影します。
撮影するものは次のとおりです。
• 建物全体と太陽光設備の位置関係
• パネルの割れ、浮き、ずれ
• 架台の曲がり
• 屋根材の破損
• パワコンのエラー表示
• 接続箱やブレーカー
• ケーブルの断線・盗難箇所
• 飛来物や落下物
• 浸水跡
• フェンスや鍵の破損
屋根上の確認は危険です。無理に登らず、地上やベランダから撮れる範囲にとどめ、詳細調査は専門業者に依頼しましょう。
4. 修理前に保険会社・代理店へ連絡する
緊急対応が必要な場合を除き、本格的な修理の前に保険会社や代理店へ連絡します。先に修理してしまうと、損害状況を確認しにくくなり、保険金査定に影響する可能性があります。
連絡時には、次のように伝えると整理しやすくなります。
「台風の翌日から太陽光発電量が急に低下し、施工会社に確認したところ、パネル破損と架台のゆがみが疑われています。火災保険の風災補償で対象になるか確認したいです。」
「発電量が低いです」だけではなく、「原因」「損傷箇所」「発電データ」「事故日」を伝えるのがポイントです。
5. 点検報告書と見積書を取る
保険会社から求められることが多いのが、修理見積書や点検報告書です。施工会社や太陽光発電の点検業者に依頼し、原因、損傷箇所、修理内容、金額を明記してもらいましょう。
報告書には、次の内容があると役立ちます。
• 調査日
• 被害原因の推定
• 損傷箇所
• 写真
• 発電量低下との関係
• 修理・交換が必要な部品
• 見積金額
• 応急処置の有無
なお、「保険金で無料修理できます」「必ず保険が下ります」といった勧誘には注意が必要です。国民生活センターは、保険金で住宅修理ができると勧誘する事業者について、申請サポートを受ける前に損害保険会社へ連絡するよう注意喚起しています。
また、国民生活センターは、保険金の申請サポート業務委託契約をした場合でも、訪問販売や電話勧誘販売に該当すれば一定期間内にクーリング・オフできる場合があると案内しています。
保険申請でそろえる書類
発電量が低い原因が保険対象の事故によるものだと考えられる場合、次の書類を準備します。
保険金請求権には時効があります。保険法では、保険金請求権などは3年間行使しないときは時効によって消滅するとされています。被害に気づいたら、期限ぎりぎりまで待たず、早めに保険会社へ連絡しましょう。
ただし、申請を急ぐあまり、原因がわからないまま「台風被害です」と決めつけて申請するのは避けるべきです。虚偽申請はトラブルの原因になります。発電量低下の原因が自然災害なのか、故障なのか、経年劣化なのか、施工不良なのかを、専門業者の調査で確認することが大切です。
よくある質問
発電量が低いだけで火災保険は使えますか?
発電量が低いだけでは、火災保険を使える可能性は高くありません。火災保険は、火災、落雷、風災、雹災、雪災、水災、盗難などによって建物や設備に生じた損害を補償するものです。したがって、発電量低下の原因が補償対象の事故による設備損傷であることが重要で す。
台風後から発電量が低い場合は保険対象になりますか?
台風でパネル、架台、配線、屋根などが損傷し、その結果として発電量が低くなった場合は、風災補償の対象になる可能性があります。ただし、契約内容や損傷原因によって判断が変わります。事故日、写真、発電量データ、点検報告書をそろえて保険会社へ相談しましょう。
落雷後にパワコンが壊れた場合は保険が使えますか?
落雷によってパワーコンディショナや接続箱が故障した場合、火災保険の落雷補償で対象になる可能性があります。ただし、内部故障や経年劣化と判断される場合は対象外になることもあります。エラー表示、落雷日時、停電の有無、点検報告書を残しておくことが重要です。
経年劣化による発電量低下は保険で直せますか?
経年劣化や自然消耗による発電量低下は、一般的に保険対象外になりやすい原因です。メーカーの出力保証や製品保証の対象になるかを確認しましょう。メーカー保証では、一定期間内に出力が保証値を下回った場合に修理や交換の対象となる制度があります。
パネルの汚れで発電量が低い場合は保険対象ですか?
通常は保険対象ではありません。汚れ、落ち葉、鳥のフン、黄砂、花粉、影などはメンテナンスで対応する原因です。ただし、飛来物の衝突でパネルが割れた、台風で設備が破損したなど、突発的な事故による損害がある場合は保険対象になる可能性があります。
地震後に発電量が低い場合は火災保険で補償されますか?
地震、噴火、津波を原因とする損害は、一般的な火災保険では補償されません。地震保険や太陽光発電設備向けの専用保険で対象になるかを確認する必要があります。
後付けした太陽光パネルも火災保険の対象ですか?
建物を保険の対象にしており、建物と太陽光設備の所有者が同一であれば、補償対象に含まれる可能性があります。ただし、保険契約後に太陽光設備を後付けした場合は、建物評価額や保険金額の見直しが必要になることがあります。
産業用太陽光で売電収入が減った場合も補償されますか?
売電収入の減少だけでは、補償対象になりにくいです。利益補償は、補償対象の事故によって設備が損傷し、復旧までの期間に利益損失が発生した場合に対象となるのが一般的です。天候不順、出力制御、経年劣化、メンテナンス不足による発電量低下は、保険対象外になりやすいと考えましょう。
まとめ
発電量が低いときに保険が使えるかどうかは、「発電量が低い」という結果ではなく、「発電量が低くなった原因」で決まります。
保険が使える可能性があるのは、主に次の3つです。
• 台風・強風・雹・雪でパネルや架台が損傷したケース
• 落雷・火災・水災でパワコンや配線が故障したケース
• 飛来物・盗難・破損汚損で発電が止まったケース
一方で、日照不足、季節変動、汚れ、影、経年劣化、フィルター目詰まり、施工不良、出力制御などは、保険ではなくメンテナンス・メーカー保証・施工保証で対応する原因になりやすいです。
発電量が低いと感じたら、まず発電データを 保存し、事故日を特定し、写真を撮り、施工会社や点検業者に原因を確認してもらいましょう。そのうえで、保険証券を確認し、保険会社や代理店へ相談するのが正しい流れです。
大切なのは、「発電量が低いから保険を使う」ではなく、「補償対象の事故で設備が損傷し、その結果として発電量が低くなったことを示す」ことです。原因を丁寧に切り分けることで、保険、保証、修理、メンテナンスのどれで対応すべきかが明確になります。
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