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発電量が低いパワコン故障の前兆7つ

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万能の測量機LRTKの説明

著者: LRTKチーム

目次


発電量が低いと感じたら最初に確認すべきこと

太陽光発電を設置している家庭で、「最近、発電量が低い気がする」「晴れているのにモニターの数値が伸びない」「売電収入が以前より減った」と感じたとき、多くの人がまず太陽光パネルの不具合を疑います。


しかし、発電量が低い原因はパネルだけではありません。実際には、太陽光パネルで作った電気を家庭で使える電気に変換するパワコン、つまりパワーコンディショナーの不調や故障の前兆が関係しているケースもあります。


パワコンは太陽光発電システムの心臓部ともいえる機器です。パネルが正常に発電していても、パワコンがうまく動作していなければ、電気を効率よく使ったり売電したりできません。そのため、パワコンの不具合は発電量の低下として現れやすいのです。


ただし、発電量が低いからといって、すぐにパワコン故障と決めつけるのは早計です。天候、季節、日照時間、影、汚れ、出力制御、電圧上昇抑制など、正常なシステムでも発電量が下がる要因は複数あります。


まず大切なのは、次の3点を冷静に確認することです。


特に注意したいのは、同じような天候の日と比べても明らかに発電量が低い場合です。たとえば、前年の同じ月の晴天日では1日20kWh前後発電していたのに、今年は晴れていても10kWh前後しか発電しない、といった状況です。


このような場合は、単なる天候差ではなく、パワコンや周辺機器に何らかの異常が起きている可能性があります。


この記事では、発電量が低いときに疑うべきパワコン故障の前兆を7つに整理し、セルフチェックの方法、修理や交換の判断基準、放置した場合のリスクまで詳しく解説します。


パワコンとは?発電量に影響する重要な役割

パワコンは、太陽光パネルで発電した直流電力を、家庭で使える交流電力に変換する機器です。太陽光パネルが電気を作る装置だとすれば、パワコンはその電気を使える形に整える装置です。


太陽光発電システムでは、パネルで発電した電気をそのまま家庭用コンセントや家電に使うことはできません。パネルから出る電気は直流であり、家庭で使う電気は交流だからです。そこでパワコンが直流を交流に変換し、家庭内での使用や電力会社への売電を可能にしています。


さらにパワコンには、単なる変換機能だけでなく、次のような役割もあります。


このように、パワコンは発電効率、安全性、売電、自家消費のすべてに関わっています。したがって、パワコンに不具合があると、太陽光パネルが十分に日光を受けていても発電量が低く見えることがあります。


また、パワコンは屋外や屋内の壁面に設置されることが多く、長期間にわたって温度変化、湿気、ほこり、振動などの影響を受けます。内部には電子部品、コンデンサ、冷却ファン、基板などが使われており、年数が経つにつれて劣化します。


一般的に、太陽光パネルは20年以上使用できることが多い一方で、パワコンはそれよりも寿命が短く、10年から15年程度で不具合が出始めることがあります。設置から10年前後経って発電量が低いと感じる場合は、パワコンの劣化を疑う価値があります。


発電量が低いパワコン故障の前兆7つ

ここからは、発電量が低いときに確認したいパワコン故障の前兆を7つ紹介します。ひとつだけでは判断が難しい場合もありますが、複数の症状が重なっている場合は、早めに点検を依頼したほうが安心です。


前兆1:晴れているのに発電量が明らかに低い

もっともわかりやすい前兆は、晴天にもかかわらず発電量が以前より明らかに低い状態です。


太陽光発電は天候に左右されるため、曇りや雨の日に発電量が下がるのは正常です。冬場は日照時間が短く、太陽の角度も低いため、夏場より発電量が少なくなるのも自然なことです。


しかし、次のような状況が続く場合は注意が必要です。


快晴なのに発電量が以前の半分程度しかない

前年同月と比べて発電量が大きく落ちている

近所の同規模の太陽光発電より明らかに発電量が少ない

日中のピーク時間帯でも発電量が上がらない

モニターのグラフが不自然に低いまま推移している


特に、天候条件が良い日の正午前後でも発電量が伸びない場合、パワコンが正しく電力変換できていない可能性があります。


太陽光パネルが発電していても、パワコン内部の部品が劣化していると、変換効率が落ちたり、一部の入力回路が正常に動作しなかったりします。その結果、モニター上の発電量が低く表示されます。


ここで重要なのは、1日だけの発電量で判断しないことです。薄い雲、黄砂、花粉、気温、湿度などによっても発電量は変わります。少なくとも数日から1週間程度、晴天日の発電量を記録し、過去データと比較することが大切です。


前兆2:パワコンにエラー表示や警告ランプが出ている

パワコンの画面やランプにエラー表示が出ている場合は、故障や異常の可能性が高くなります。


多くのパワコンには、運転状態を示すランプや液晶画面があります。正常運転中は「連系」「運転」「発電」などの表示が出ますが、異常があるとエラーコード、警告マーク、停止表示などが表示されます。


よくある表示の例として、次のようなものがあります。


エラーコードが表示されている場合は、取扱説明書で内容を確認しましょう。メーカーや機種によってコードの意味は異なるため、自己判断でリセットを繰り返すのはおすすめできません。


一時的な電圧変動や停電復旧後の待機であれば、時間が経つと正常に戻ることもあります。しかし、同じエラーが何度も出る、エラー解除後もすぐ再発する、運転ランプが点かないといった場合は、パワコン内部の劣化や故障が疑われます。


特に注意したいのは、発電量が低い状態とエラー表示が同時に起きているケースです。これは単なる表示不具合ではなく、実際に発電が制限されている可能性があります。


前兆3:運転音が大きい・異音がする

パワコンは運転中に多少の作動音がすることがあります。特に屋外設置型や冷却ファン付きの機種では、発電量が多い時間帯にファンの音が聞こえることがあります。


しかし、以前と比べて音が大きくなったり、聞き慣れない異音が出たりしている場合は注意が必要です。


故障の前兆として考えられる音には、次のようなものがあります。


ブーンという低い振動音が以前より大きい

カラカラ、ガラガラという回転音がする

ジー、ジジジという電気的な音が強くなった

ファンが擦れるような音がする

起動時や停止時に大きな音がする

断続的にカチカチと音がする


異音の原因としては、冷却ファンの劣化、内部部品の摩耗、リレーの不具合、基板の異常、ほこりの詰まりなどが考えられます。


パワコンは発電中に熱を持ちます。内部を冷却するためにファンが回る機種では、ファンが劣化すると十分に冷却できなくなり、発電効率が落ちたり、安全装置が働いて出力を抑えたりすることがあります。


また、電気的な異音が強い場合、内部の電子部品に負荷がかかっている可能性もあります。異音を放置すると、発電量低下だけでなく、突然の停止につながることがあります。


異音がある場合は、本体を開けたり分解したりせず、音の種類、発生時間、頻度を記録して点検業者に伝えましょう。


前兆4:本体が異常に熱い・焦げ臭いにおいがする

パワコンは運転中に熱を持つ機器ですが、触れられないほど熱い、周辺が焦げ臭い、変色しているといった場合は危険なサインです。


正常なパワコンでも、晴天時の昼間や夏場には本体温度が上がります。しかし、次のような症状がある場合は早めの対応が必要です。


本体表面が以前より明らかに熱い

パワコン周辺から焦げ臭いにおいがする

樹脂部分が変色している

排気口や通気口の周辺が黒ずんでいる

運転中に熱で停止することがある

高温になる時間が長くなっている


パワコン内部の温度が上がりすぎると、保護機能が働いて出力を抑えたり、運転を停止したりします。そのため、本体の過熱は発電量が低い原因になります。


過熱の原因には、通気口の目詰まり、設置場所の高温化、直射日光、冷却ファンの故障、内部部品の劣化などがあります。屋外設置の場合、ほこり、落ち葉、虫、クモの巣などが通気を妨げることもあります。


特に焦げ臭いにおいがする場合は、内部部品の焼損や配線トラブルの可能性も否定できません。この場合は無理に運転を続けず、販売店、施工会社、メーカー、電気工事業者に相談してください。


電気設備の内部確認や修理には専門知識が必要です。カバーを外して内部を触ることは感電や火災の危険があるため避けましょう。


前兆5:発電が途中で止まる・再起動を繰り返す

朝は発電しているのに昼前に止まる、晴れているのに突然発電量がゼロになる、しばらくするとまた動き出す。このように、パワコンが停止と再起動を繰り返す場合も故障の前兆として注意が必要です。


パワコンには安全機能があり、異常を検知すると自動で停止します。たとえば、電圧が規定値を超えた場合、内部温度が上がりすぎた場合、停電を検知した場合などです。


一時的な停止であれば正常な保護動作の場合もありますが、頻繁に起きる場合は問題があります。


停止と再起動を繰り返す原因には、次のようなものがあります。


発電が途中で止まると、当然ながら1日の発電量は大きく低下します。特に、もっとも発電量が多い正午前後に停止している場合、売電収入や自家消費メリットへの影響は大きくなります。


発電モニターで1日のグラフを確認したとき、本来は山型になるはずの曲線が途中で途切れていたり、何度も落ち込んでいたりする場合は、停止履歴を確認しましょう。


停止が頻発している場合、単純なリセットでは根本解決になりません。エラーコード、停止時刻、天候、気温などを記録し、専門業者に点検を依頼することが重要です。


前兆6:発電モニターの数値や通信が不安定

発電量が低いと感じるきっかけとして、発電モニターの表示異常があります。モニターに表示される発電量が急にゼロになったり、実際には発電しているはずなのにデータが更新されなかったりする場合です。


この場合、必ずしもパワコン本体が故障しているとは限りません。通信機器、モニター、ルーター、ケーブル、設定の問題で表示だけが不安定になっている可能性もあります。


ただし、パワコン側の通信機能に不具合がある場合や、パワコン自体が断続的に停止している場合もあります。


注意したい症状は次のとおりです。


モニターの発電量がゼロのまま

発電データが数日分更新されていない

実際の天気と発電グラフが合わない

通信エラーが頻繁に出る

スマホアプリと本体表示の数値が違う

パワコン本体は動いているのにモニターだけ異常がある


モニター異常の場合は、まずパワコン本体の表示を確認しましょう。本体側で正常に発電している表示が出ていれば、通信や表示機器の問題である可能性があります。一方、本体側でも停止やエラーが出ている場合は、パワコン本体の不具合を疑う必要があります。


発電量の低下を判断するときは、モニターだけでなく、電力会社の売電明細、HEMS、蓄電池モニター、パワコン本体表示など複数の情報を照らし合わせると正確です。


通信不良を放置すると、実際の故障に気づきにくくなります。発電しているつもりでも、何日も停止していたというケースもあるため、表示異常も軽視しないようにしましょう。


前兆7:設置から10年以上経過し、発電量がじわじわ低下している

パワコンは消耗しない機器ではありません。設置から10年以上経過している場合、内部部品の劣化によって発電量がじわじわ低下することがあります。


太陽光パネルも年数とともに少しずつ出力が低下しますが、急激な低下や大きな落ち込みがある場合は、パワコン側の劣化が影響している可能性があります。


特に次のような状況では、パワコンの寿命を意識したほうがよいでしょう。


設置から10年を超えている

メーカー保証が切れている

過去に一度も点検していない

発電量が年々大きく落ちている

エラーや停止が増えてきた

ファン音や発熱が以前より目立つ

修理部品の供給が終了している


パワコン内部では、コンデンサやリレーなどの部品が劣化します。これらは熱や使用時間の影響を受けやすく、長期間使うほど不具合のリスクが高まります。


設置から10年以上経っているパワコンで発電量が低い場合、修理で済むケースもあれば、交換したほうが長期的に得になるケースもあります。特に、修理費が高額になる場合や、同じ機種で再度故障する可能性が高い場合は、交換を検討する価値があります。


また、古いパワコンから新しいパワコンに交換すると、変換効率が改善したり、監視機能が使いやすくなったりすることもあります。単なる修理だけでなく、今後の発電効率や保証期間も含めて判断しましょう。


パワコン故障以外で発電量が低くなる主な原因

発電量が低い原因は、パワコン故障だけではありません。原因を正しく見分けるためには、パワコン以外の要因も確認しておく必要があります。


天候や季節による発電量低下

太陽光発電は日射量に大きく左右されます。曇りや雨の日は発電量が低くなりますし、冬は日照時間が短く太陽高度も低いため、夏より発電量が少なくなる傾向があります。


また、晴れているように見えても、薄雲、黄砂、花粉、大気中の水蒸気などによって日射量が落ちることがあります。そのため、見た目の天気だけで発電量を判断するのは危険です。


発電量を比較するときは、できるだけ同じ季節、同じ天候、同じ時間帯のデータを見るようにしましょう。


太陽光パネルの汚れや影

パネル表面に汚れが付着すると、日光を十分に受けられず発電量が低下します。ほこり、鳥のフン、落ち葉、花粉、黄砂、火山灰などが原因になることがあります。


また、設置当初は影がなかった場所でも、年月が経つと周辺の樹木が伸びたり、隣家や建物が変わったりして、パネルに影がかかることがあります。


一部のパネルに影がかかるだけでも、システム全体の発電量に影響する場合があります。特に、毎日同じ時間帯に発電量が大きく落ちる場合は、影の影響を確認しましょう。


出力制御や電圧上昇抑制

地域や契約内容によっては、電力会社側の指示により出力制御が行われることがあります。出力制御がかかると、太陽光発電システムが正常でも発電出力が抑えられます。


また、周辺地域で太陽光発電が多い場合などに、電圧が上昇してパワコンが出力を抑えることがあります。これを電圧上昇抑制と呼びます。


この場合、パワコンが故障しているわけではなく、安全に系統連系するための制御として発電量が低くなります。ただし、頻繁に発生する場合は、設定や系統側の確認が必要になることがあります。


蓄電池や分電盤まわりの影響

蓄電池を併設している家庭では、発電量、自家消費量、充電量、売電量の見え方が複雑になります。発電量そのものが低いのか、売電量が少ないだけなのかを分けて考える必要があります。


たとえば、日中に蓄電池へ多く充電している場合、売電量は少なく見えることがあります。しかし、それは発電量が低いのではなく、電気を自宅で使っているだけかもしれません。


発電量を確認するときは、売電量だけで判断せず、発電量、自家消費量、充電量、買電量を総合的に見ることが大切です。


発電量が低いときのセルフチェック手順

発電量が低いと感じたら、いきなり修理を依頼する前に、できる範囲で状況を整理しましょう。正確な情報を準備しておくと、業者への相談もスムーズになります。


手順1:過去の発電量と比較する

まずは、現在の発電量を過去のデータと比較します。おすすめは、前年同月の発電量と比べることです。


同じ季節であれば、日照時間や太陽の角度が近いため、比較しやすくなります。月間発電量、晴天日の発電量、正午前後のピーク発電量などを確認しましょう。


比較するときは、次のような表にまとめると異常に気づきやすくなります。


前年より多少低い程度であれば、天候差の可能性もあります。しかし、20%、30%、50%と大きく下がっている場合は、何らかの異常を疑う必要があります。


手順2:パワコン本体の表示を確認する

次に、パワコン本体の表示を確認します。モニターやスマホアプリだけでなく、本体に表示されている運転状態を見ることが重要です。


確認するポイントは次のとおりです。


運転ランプは点灯しているか

エラーコードは出ていないか

停止表示になっていないか

電圧上昇抑制などの表示がないか

自立運転モードになっていないか

表示が消えていないか


エラーコードがある場合は、写真を撮っておきましょう。あとで業者に相談するときに、状況を正確に伝えられます。


手順3:ブレーカーや接続箱を確認する

太陽光発電には、専用ブレーカーや接続箱が設置されていることがあります。ブレーカーが落ちていると、発電した電気が正常に流れず、発電量がゼロまたは低く見えることがあります。


ただし、ブレーカーが落ちた原因が漏電や機器異常である可能性もあるため、何度も入れ直すのは避けましょう。一度復旧してもすぐ落ちる場合は、異常があると考えて専門業者に相談してください。


手順4:周辺環境を確認する

パネルやパワコンの周辺環境も確認しましょう。


太陽光パネルについては、地上から安全に見える範囲で、影、汚れ、落ち葉、鳥のフン、破損などがないか確認します。屋根に上るのは転落の危険があるため避けてください。


パワコンについては、通気口がふさがれていないか、周囲に物を置いていないか、直射日光や高温の影響を受けていないかを見ます。屋内設置の場合でも、収納内に熱がこもると不具合の原因になることがあります。


手順5:記録を残して専門業者に相談する

発電量低下の原因を特定するには、記録が役立ちます。次の情報をメモしておくと、点検時に判断しやすくなります。


発電量が低いと気づいた日

低下が続いている期間

天候と気温

エラーコードや表示内容

発電モニターのグラフ

停止や再起動の有無

異音、発熱、においの有無

設置年数とメーカー名


発電量が低い状態が数日で回復しない場合や、エラー表示、異音、焦げ臭さ、頻繁な停止がある場合は、早めに点検を依頼しましょう。


放置するとどうなる?発電量低下を見逃すリスク

発電量が低い状態を放置すると、単に売電収入が減るだけではありません。パワコンの不具合が進行している場合、最終的に完全停止する可能性があります。


売電収入や電気代メリットが減る

発電量が低下すると、売電できる電気が減ります。また、自家消費できる電気も減るため、電力会社から購入する電気が増え、電気代削減効果も小さくなります。


特に日中の電気使用量が多い家庭や、蓄電池と連携して夜間にも太陽光の電気を使っている家庭では、発電量低下の影響が大きくなります。


毎月の差額は小さく見えても、半年、1年と続くと大きな損失になります。発電量の低下に早く気づくことは、経済的な損失を抑えるうえでも重要です。


故障が進行して修理費が高くなる

パワコンの軽微な不具合であれば、部品交換や調整で済むことがあります。しかし、異常を放置して内部部品への負荷が大きくなると、修理範囲が広がったり、本体交換が必要になったりすることがあります。


冷却不良、過熱、部品劣化、配線不良などは、早期に発見すれば大きなトラブルを防げる場合があります。逆に、完全に停止してから依頼すると、発電できない期間が長くなり、費用面の負担も増えやすくなります。


安全面のリスクが高まる

パワコンは電気設備です。焦げ臭いにおい、異常な発熱、ブレーカーの頻繁な作動などがある場合は、安全面にも注意が必要です。


もちろん、すべての発電量低下が危険な故障につながるわけではありません。しかし、電気設備の異常を軽視すると、感電、火災、漏電などのリスクが高まる可能性があります。


特に次の症状がある場合は、早めに専門業者へ相談してください。


焦げ臭いにおいがする

本体や配線が異常に熱い

ブレーカーが何度も落ちる

エラーが解除できない

発電が完全に停止している

異音や振動が急に大きくなった


修理・交換を依頼するタイミングと費用感

発電量が低い原因がパワコンにある場合、修理で対応できるケースと交換が必要なケースがあります。判断のポイントは、設置年数、故障内容、保証の有無、修理費用、今後の使用期間です。


修理を検討しやすいケース

比較的新しいパワコンで、保証期間内または保証終了直後の場合は、まず修理を検討することが多いです。


修理を検討しやすいケースは次のとおりです。


設置から年数が浅い

メーカー保証が残っている

特定部品の交換で直る

本体全体の劣化が少ない

修理費用が交換費用より大幅に安い


保証期間内であれば、無償または低額で対応できる可能性があります。保証書、設置時の契約書、メーカー名、型番を確認しておきましょう。


交換を検討したほうがよいケース

設置から10年以上経過している場合や、修理部品の供給が終了している場合は、交換を検討したほうがよいことがあります。


交換を検討すべきケースは次のとおりです。


設置から10年以上経過している

修理しても再故障の可能性が高い

修理費用が高額

部品供給が終了している

複数のエラーが出ている

発電停止が頻繁に起きる

変換効率の高い新機種に更新したい


新しいパワコンに交換すると、保証期間が新たに付く場合があり、安心して使いやすくなります。また、発電監視機能や通信機能が改善されることもあります。


費用を見るときの注意点

パワコンの修理・交換費用は、機種、容量、設置場所、配線工事の有無、保証状況によって変わります。屋外高所や特殊な設置環境では、作業費が上がることもあります。


見積もりを取るときは、単純な本体価格だけでなく、次の項目も確認しましょう。


また、パワコン交換時には、既存の太陽光パネルとの相性も重要です。容量、入力回路、電圧範囲、設置条件が合わない機種を選ぶと、発電効率が落ちる可能性があります。必ず太陽光発電に詳しい業者に相談しましょう。


パワコンを長持ちさせるための予防策

パワコンは消耗する機器ですが、日常的な確認と適切な環境づくりによって、トラブルを早期に発見しやすくなります。


発電量を定期的に確認する

もっとも簡単で効果的なのは、発電量を定期的に見ることです。毎日細かく確認する必要はありませんが、月に1回は発電量を確認し、前年同月と比較すると異常に気づきやすくなります。


特に、次のタイミングでは確認をおすすめします。


月初または月末

台風や大雨の後

真夏の高温期

冬場の発電量が少ない時期

売電明細が届いたとき

電気代が急に増えたとき


発電量の変化を把握しておけば、故障の初期症状を見逃しにくくなります。


パワコン周辺の通気を確保する

パワコンは熱に弱い機器です。周囲の通気が悪いと内部温度が上がりやすくなり、部品劣化を早める原因になります。


屋内設置の場合は、収納の中に物を詰め込みすぎないようにしましょう。屋外設置の場合は、通気口の周辺に落ち葉、ほこり、クモの巣などがたまっていないか確認します。


ただし、水をかけて掃除したり、本体を分解したりするのは避けてください。外装を乾いた布で軽く拭く程度にとどめ、内部清掃は専門業者に任せましょう。


定期点検を受ける

発電量が低くなってから点検するのではなく、数年に一度は専門業者による点検を受けると安心です。


点検では、発電量データ、パワコンの運転状態、エラー履歴、電圧、絶縁状態、配線、ブレーカー、パネルの状態などを確認できます。


特に設置から10年を迎える前後は、保証終了や部品劣化の節目になるため、点検を受けるよいタイミングです。


エラーや異音を放置しない

パワコンの不具合は、最初から完全停止するとは限りません。エラーがたまに出る、音が少し大きくなる、発電量がじわじわ落ちるなど、小さな前兆から始まることがあります。


「まだ動いているから大丈夫」と放置すると、症状が進行する可能性があります。特に、同じエラーが繰り返される場合や、異音・発熱・においを伴う場合は、早めの点検が大切です。


よくある質問

発電量が低いだけでパワコン故障と判断できますか?

発電量が低いだけでは、パワコン故障とは断定できません。天候、季節、影、汚れ、出力制御、電圧上昇抑制、モニター不具合など、さまざまな原因が考えられます。


ただし、晴天日でも発電量が明らかに低い、エラー表示がある、停止を繰り返す、異音や焦げ臭さがある場合は、パワコンの不具合を疑うべきです。


パワコンの寿命はどれくらいですか?

使用環境や機種によって異なりますが、パワコンは10年から15年程度で不具合が出始めることがあります。太陽光パネルより寿命が短いことが多いため、設置から10年を超えたら点検や交換を意識しましょう。


パワコンをリセットすれば直りますか?

一時的なエラーであれば、取扱説明書に沿った操作で復旧することがあります。しかし、同じエラーが何度も出る場合や、発電量低下が続く場合は、リセットだけでは根本解決になりません。


むやみに何度も電源を入れ直すと、原因の特定が難しくなることもあります。エラーコードを記録してから相談するのがおすすめです。


発電量が低いとき、屋根に上ってパネルを確認してもよいですか?

屋根に上るのは危険です。転落事故のリスクがあるため、地上から見える範囲で確認するにとどめましょう。パネルの汚れ、破損、配線の確認が必要な場合は、専門業者に依頼してください。


売電量が減ったら発電量も低いということですか?

必ずしもそうではありません。売電量は、発電量から家庭内で使った電気を差し引いた分です。日中の電気使用量が増えたり、蓄電池への充電が増えたりすると、発電量が同じでも売電量は減ります。


発電量が低いかどうかを判断するには、売電量だけでなく、発電モニターの発電量そのものを確認しましょう。


パワコン交換だけで発電量は回復しますか?

発電量低下の原因がパワコンにある場合は、交換によって回復する可能性があります。しかし、原因がパネルの劣化、影、汚れ、配線不良、出力制御などにある場合は、パワコン交換だけでは改善しません。


交換前には、原因を正しく診断することが重要です。


まとめ

発電量が低いと感じたとき、原因は太陽光パネルだけとは限りません。パワコンは太陽光発電システムの心臓部であり、不調や劣化があると発電量の低下として現れることがあります。


特に注意したいパワコン故障の前兆は、次の7つです。


ただし、発電量が低い原因には、天候、季節、影、汚れ、電圧上昇抑制、出力制御、モニター不具合などもあります。まずは過去の発電量と比較し、パワコン本体の表示、エラーコード、停止履歴、異音、発熱などを確認しましょう。


発電量の低下を放置すると、売電収入や電気代削減効果が下がるだけでなく、故障が進行して修理費が高くなる可能性があります。焦げ臭いにおい、異常な発熱、頻繁な停止、ブレーカーの作動などがある場合は、安全面からも早めの点検が必要です。


設置から10年以上経っている場合は、パワコンの寿命や部品劣化も視野に入れましょう。修理で済むのか、交換したほうがよいのかは、保証状況、故障内容、費用、今後の使用期間を含めて判断することが大切です。


発電量が低い状態に早く気づき、正しく原因を見極めることが、太陽光発電を長く安心して使い続けるための第一歩です。


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