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太陽光発電量が低い時の対処法9選と注意点

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万能の測量機LRTKの説明

著者: LRTKチーム

目次


太陽光発電量が低いと感じたら最初に確認すべきこと

太陽光発電を設置していると、「以前より発電量が低い気がする」「晴れているのに思ったほど発電していない」「売電収入が減っている」と感じることがあります。太陽光発電は天候や季節の影響を受けやすいため、発電量が低いからといって、すぐに故障と判断する必要はありません。


ただし、明らかに発電量が落ちている場合は、放置すると売電収入や自家消費による電気代削減効果が下がり続ける可能性があります。特に、パネルの汚れ、影、パワーコンディショナーの不具合、配線トラブルなどが原因の場合、早めの確認と対処が重要です。


まず確認したいのは、発電量が本当に異常なのかどうかです。太陽光発電の発電量は、毎日一定ではありません。晴天の日でも、気温、雲の流れ、日射量、風、パネルの角度、設置環境によって変動します。昨日より今日の発電量が少ないだけであれば、自然な変動の範囲であることも多いです。


一方で、次のような状態が続く場合は注意が必要です。


晴天の日でも発電量が以前の半分程度しかない

同じ季節の前年と比べて発電量が大きく低い

モニターにエラー表示が出ている

パワーコンディショナーが停止している

特定の時間帯だけ極端に発電量が下がる

雨や台風の後から発電量が急に低下した

売電量や買電量のバランスが急に変わった


発電量が低いと感じた時は、感覚だけで判断せず、過去のデータと比較することが大切です。発電モニター、HEMS、電力会社のマイページ、売電明細などを確認し、月単位・年単位で変化を見てみましょう。特に「前年同月比」で確認すると、季節差を考慮しやすくなります。


太陽光発電量が低い主な原因

太陽光発電量が低い原因はひとつとは限りません。天候のように自然な要因もあれば、設備トラブルやメンテナンス不足が関係している場合もあります。原因を正しく見極めることで、無駄な修理費用を避けながら、発電量の回復につなげやすくなります。


季節や天候による一時的な低下

太陽光発電は、日射量が多いほど発電量が増えます。そのため、雨の日、曇りの日、梅雨の時期、台風シーズン、冬場などは発電量が低くなりやすいです。特に冬は日照時間が短く、太陽の高度も低いため、夏や春と比べて発電量が落ちることがあります。


また、真夏だから必ず発電量が最大になるとは限りません。太陽光パネルは高温になると発電効率が下がる性質があるため、気温が高すぎる日は発電量が伸びにくくなる場合があります。日射量は多くても、パネル表面の温度が上がりすぎると、期待したほど発電しないことがあるのです。


太陽光パネルの汚れ

太陽光パネルの表面に汚れが付着すると、光が十分に届かず、発電量が低下します。汚れの原因には、黄砂、花粉、鳥のフン、落ち葉、砂ぼこり、排気ガス、潮風による塩分などがあります。


一般的な汚れは雨である程度流れますが、鳥のフンや油分を含んだ汚れ、長期間蓄積した汚れは自然には落ちにくいことがあります。特にパネルの一部に強い汚れが付くと、その部分だけでなく、接続されている回路全体の発電効率に影響する場合があります。


周辺環境による影

太陽光発電量が低い原因として見落とされやすいのが「影」です。近隣住宅、樹木、電柱、アンテナ、屋根の突起物、増築した建物などによってパネルに影がかかると、発電量が下がります。


設置当初は問題がなかったとしても、樹木が成長したり、隣地に建物が建ったりすると、数年後に発電量が低下することがあります。また、冬は太陽高度が低くなるため、夏には影にならなかった場所でも影が伸び、発電量に影響することがあります。


パワーコンディショナーの不具合

太陽光パネルで発電した電気は、そのまま家庭で使えるわけではありません。パワーコンディショナーが直流電力を交流電力に変換することで、家庭内で使用したり売電したりできます。


そのため、パワーコンディショナーに不具合があると、太陽光パネル自体が正常でも発電量が低く見えることがあります。パワーコンディショナーは太陽光発電システムの中でも重要な機器であり、寿命は一般的にパネルより短いとされます。設置から10年前後が経過している場合は、劣化や故障の可能性も考えましょう。


配線や接続部分のトラブル

太陽光発電システムは、パネル、接続箱、パワーコンディショナー、分電盤、計測機器などが配線でつながっています。配線の劣化、接続不良、断線、端子のゆるみ、雨水の侵入などがあると、発電量が低下したり、システムが停止したりすることがあります。


特に台風、大雨、積雪、地震の後に発電量が急に低くなった場合は、配線や接続部にトラブルが起きている可能性があります。感電や火災の危険もあるため、配線を自分で触るのは避け、専門業者に点検を依頼することが重要です。


経年劣化による発電効率の低下

太陽光パネルは長期間使用できる設備ですが、年数が経つにつれて少しずつ発電性能が低下します。これは自然な経年劣化であり、完全に避けることはできません。


ただし、経年劣化による低下は通常ゆるやかです。ある日を境に急激に発電量が低くなった場合は、単なる経年劣化ではなく、パネルの破損、パワーコンディショナーの故障、配線不良、影の影響などを疑う必要があります。


太陽光発電量が低い時の対処法9選

ここからは、太陽光発電量が低い時に確認したい対処法を9つ紹介します。発電量の低下には複数の原因が絡むこともあるため、できる範囲で順番に確認していきましょう。


1. 発電モニターでエラー表示を確認する

最初に確認すべきなのは、発電モニターやパワーコンディショナーの表示です。エラーコード、警告ランプ、停止表示などが出ている場合は、発電量が低い原因を特定する手がかりになります。


エラー表示がある場合は、取扱説明書で内容を確認しましょう。メーカーによって表示内容は異なりますが、系統異常、電圧上昇、パワーコンディショナー停止、通信エラー、自立運転モードなどが表示されることがあります。


注意したいのは、エラーが出ていてもすぐに本体を分解したり、配線を触ったりしないことです。太陽光発電システムは高電圧の電気を扱うため、知識のない状態で作業すると危険です。まずは表示内容を記録し、設置業者やメーカーサポートに伝えましょう。


確認する時は、次の情報をメモしておくと相談がスムーズです。


エラーコード

エラーが出た日時

発電量が低くなった時期

天候や停電の有無

パワーコンディショナーの運転状態

モニターに表示される発電量


これらの情報があると、業者側も原因を推測しやすくなります。


2. 前年同月の発電量と比較する

発電量が低いかどうかを判断するには、前年同月のデータと比較するのが効果的です。太陽光発電量は季節によって大きく変わるため、1月と7月、梅雨時期と秋晴れの時期を単純に比較しても正確な判断はできません。


たとえば、今月の発電量が先月より低くても、天候や季節の影響で自然な範囲かもしれません。しかし、前年の同じ月と比べて大幅に低い場合は、設備や環境に何らかの問題が起きている可能性があります。


比較する際は、できれば1日単位ではなく、1週間、1か月、3か月など、ある程度まとまった期間で見るのがおすすめです。1日だけ曇っていた、数日雨が続いたというだけでは異常とは言い切れません。月単位で見て明らかに低下しているかどうかを確認しましょう。


発電データを確認する方法には、発電モニター、HEMS、電力会社の売電明細、メーカーのクラウドサービスなどがあります。記録が残っていない場合は、今後のために毎月の発電量をメモしておくと、異常に気づきやすくなります。


3. パネル表面の汚れを確認する

発電量が低い時は、太陽光パネルの汚れも確認しましょう。屋根上のパネルを無理に近くで見る必要はありませんが、地上から見える範囲で、鳥のフン、落ち葉、泥、黄砂、花粉などが目立たないか確認できます。


汚れが軽度であれば雨で流れることもあります。しかし、鳥のフンのように固着しやすい汚れや、落ち葉が長期間たまっている状態では、発電量に影響することがあります。特に一部のパネルだけが汚れている場合でも、接続方式によっては全体の発電効率が下がる可能性があります。


ただし、自分で屋根に上って掃除するのは避けましょう。転落事故のリスクが高く、パネルを傷つけたり、防水処理を傷めたりする恐れもあります。また、水道水を大量にかける、硬いブラシでこする、高圧洗浄機を近距離で使うといった方法は、パネルや架台を傷める原因になります。


汚れが気になる場合は、太陽光パネルの清掃に対応した専門業者へ相談しましょう。清掃費用はかかりますが、安全面と設備保護の観点から、自己流の作業よりも安心です。


4. 影がかかっていないか時間帯ごとに確認する

太陽光発電量が低い原因として、影の影響は非常に重要です。朝、昼、夕方で太陽の位置が変わるため、ある時間帯だけ発電量が大きく下がる場合は、影が関係している可能性があります。


確認する際は、1日の中で複数の時間帯にパネル周辺を観察してみましょう。特に次のようなものが影を作っていないか確認します。


隣家や近隣建物

樹木や生け垣

電柱や電線

テレビアンテナ

屋根の段差や煙突

ベランダや手すり

増築部分やカーポート


設置時には問題がなくても、数年後に樹木が伸びたり、周辺に新しい建物が建ったりして、影が増えることがあります。冬場は太陽の角度が低くなるため、影が長くなりやすい点にも注意が必要です。


樹木が原因であれば剪定によって改善できる場合があります。アンテナや屋根上設備が原因であれば、移設できるか専門業者に相談しましょう。建物の影など、自分では解決しにくい原因の場合は、発電量低下の影響を把握したうえで、運用方法を見直す必要があります。


5. パワーコンディショナーの運転状態を確認する

パワーコンディショナーは、太陽光発電システムの心臓部ともいえる機器です。発電量が低い時は、パワーコンディショナーが正常に動いているか確認しましょう。


確認したいポイントは、運転ランプ、停止ランプ、エラー表示、異音、異臭、過熱、ファンの動作などです。普段と違う音がする、焦げたようなにおいがする、頻繁に停止する、再起動を繰り返すといった症状がある場合は、故障や劣化の可能性があります。


また、パワーコンディショナーの設置場所も重要です。屋外設置の場合は、直射日光、雨風、湿気、ほこり、虫の侵入などの影響を受けることがあります。屋内設置の場合でも、換気が悪い場所や高温になりやすい場所では、機器に負担がかかることがあります。


パワーコンディショナーの寿命が近づくと、変換効率が落ちたり、停止しやすくなったりする場合があります。設置から10年前後経過していて発電量が低い場合は、点検や交換を検討するタイミングかもしれません。


6. 電圧上昇抑制が起きていないか確認する

晴れているのに発電量が伸びない場合、電圧上昇抑制が関係していることがあります。電圧上昇抑制とは、電力系統側の電圧が高くなった時に、パワーコンディショナーが出力を抑える機能です。


住宅地で太陽光発電の設置が多い地域では、晴天時に多くの家庭が一斉に売電することで、電圧が上がりやすくなることがあります。その結果、安全のためにパワーコンディショナーが出力を抑え、発電量や売電量が低く見える場合があります。


電圧上昇抑制が起きているかどうかは、モニターの表示やパワーコンディショナーの履歴で確認できることがあります。頻繁に抑制が発生している場合は、設置業者や電力会社に相談しましょう。状況によっては、設定確認や系統側の調査が必要になることがあります。


ただし、電圧に関わる作業は専門知識が必要です。自分で設定を変更したり、配線を触ったりするのは避けてください。誤った対応をすると、機器故障や安全上の問題につながる可能性があります。


7. ブレーカーや接続箱の状態を確認する

発電量が急に低くなった、または発電していないように見える場合は、ブレーカーや接続箱の状態も確認しましょう。太陽光発電用のブレーカーが落ちていると、発電した電気が家庭内や売電側に流れないことがあります。


分電盤内に太陽光発電専用のブレーカーがある場合は、オフになっていないか確認します。ただし、ブレーカーが落ちた原因がわからないまま何度も入れ直すのは危険です。漏電や機器不具合が原因でブレーカーが落ちている可能性もあるため、繰り返し落ちる場合はすぐに専門業者へ相談しましょう。


接続箱についても、外観に破損、焦げ跡、異臭、雨水の侵入跡などがないか確認できます。ただし、接続箱を開けて内部を触るのは危険です。外から見て異常がある場合は、写真を撮って業者に伝える程度にとどめましょう。


台風や大雨の後、落雷の後、停電復旧後などに発電量が低くなった場合は、ブレーカーや保護装置が作動している可能性があります。安全確認を優先し、無理な操作は避けることが大切です。


8. 設置業者やメーカーに点検を依頼する

自分で確認できる範囲には限界があります。発電量が低い状態が続く場合や、エラー表示が出ている場合は、設置業者やメーカーに点検を依頼しましょう。


専門業者の点検では、パネルの外観、架台、配線、接続箱、パワーコンディショナー、絶縁状態、発電データなどを確認してもらえます。専用機器を使うことで、目視ではわからない不具合が見つかることもあります。


点検を依頼する際は、事前に次の情報を準備しておくとスムーズです。


設置時期

メーカー名と型番

発電量が低くなった時期

エラーコードや表示内容

過去の発電量データ

台風、大雨、落雷、工事などの有無

保証書や契約書


保証期間内であれば、修理費用が抑えられる可能性があります。メーカー保証、施工保証、自然災害補償など、どの保証が適用されるか確認しましょう。点検費用がかかる場合もあるため、依頼前に料金や対応範囲を確認しておくと安心です。


9. 発電量シミュレーションと実績を見直す

発電量が低いと感じる場合、そもそも期待していた発電量が実際の設置条件に合っていない可能性もあります。太陽光発電の発電量シミュレーションは、日射量、パネル容量、屋根の方角、傾斜、影の有無、地域条件などをもとに算出されます。


しかし、実際の発電量は天候や周辺環境、機器の状態によって変動します。設置前の説明で聞いた発電量と実績に差がある場合は、シミュレーション条件を再確認しましょう。特に、影の影響が十分に反映されていなかった場合や、設置後に周辺環境が変化した場合は、想定より発電量が低くなることがあります。


見直す際は、年間発電量で判断するのがおすすめです。月ごとのばらつきは大きいため、短期間だけで判断すると誤解しやすくなります。年間を通じて大幅に想定を下回っている場合は、設備不具合や設計上の問題がないか確認しましょう。


また、売電収入だけで判断するのも注意が必要です。家庭内で自家消費する電気が増えると、売電量は減りますが、電気代削減につながっている場合があります。発電量、売電量、買電量、自家消費量を分けて確認すると、実際の効果を把握しやすくなります。


発電量が低い時にやってはいけない注意点

太陽光発電量が低いと焦ってしまうかもしれませんが、自己判断で危険な作業をすると、事故や故障につながる可能性があります。発電量を回復させたい時ほど、正しい手順で確認することが大切です。


屋根に上って自分で点検しない

太陽光パネルは屋根上に設置されていることが多く、点検や清掃のために自分で屋根へ上るのは非常に危険です。屋根は傾斜があり、足元が滑りやすく、わずかな油断でも転落事故につながります。


特に雨上がり、朝露が残っている時間帯、強風の日、夏場の高温時は危険性が高まります。また、屋根材やパネルの上を歩くことで、屋根を傷めたり、パネルにひびを入れたりする可能性もあります。


発電量が低い原因がパネルの汚れや破損に見えても、屋根上での作業は専門業者に任せましょう。安全装備、作業経験、保険対応の有無を考えると、自己作業のリスクは大きすぎます。


パネルや配線を自己流で修理しない

太陽光発電システムは、日中であれば発電を続けています。スイッチを切ったつもりでも、パネル側には電気が発生している場合があります。そのため、配線、接続箱、パワーコンディショナー内部を自己判断で触るのは危険です。


感電、ショート、火災、機器故障のリスクがあり、保証対象外になる可能性もあります。特に焦げ跡、異臭、異音、煙、ブレーカーが何度も落ちるといった症状がある場合は、すぐに使用を中止し、専門業者に相談してください。


高圧洗浄機や硬いブラシで掃除しない

パネルの汚れが気になる時に、高圧洗浄機や硬いブラシで掃除したくなるかもしれません。しかし、強い水圧や摩擦は、パネル表面のコーティングを傷つける可能性があります。


小さな傷がつくと汚れが付着しやすくなり、かえって発電効率が落ちることがあります。また、パネルの隙間や接続部分に水が入り込むと、故障の原因になる場合もあります。


太陽光パネルは精密な設備です。見た目には丈夫そうに見えても、自己流の清掃で性能を落としてしまうことがあります。清掃が必要な場合は、太陽光パネルに適した方法を知っている専門業者へ依頼しましょう。


発電量だけで故障と決めつけない

発電量が低いと、すぐに故障を疑いたくなります。しかし、発電量低下の原因には、天候、季節、気温、影、電圧上昇抑制、自家消費量の増加など、さまざまな要素があります。


特に曇りや雨が多い月は、発電量が大きく落ちることがあります。短期間の発電量だけを見て故障と判断すると、不要な点検費用や不安につながることがあります。


まずは前年同月や年間実績と比較し、エラー表示や設備異常がないか確認しましょう。そのうえで、明らかな異常がある場合に専門業者へ相談するのが効率的です。


発電量低下を防ぐための日常チェック

太陽光発電は、一度設置すれば完全に放置できる設備ではありません。大がかりなメンテナンスを頻繁に行う必要はないものの、日常的に発電状況を確認しておくことで、異常に早く気づけます。


月1回は発電量を確認する

発電量低下を早期発見するには、月1回程度の発電量チェックがおすすめです。毎日細かく見る必要はありませんが、月ごとの発電量を記録しておくと、前年同月との比較がしやすくなります。


確認する項目は、発電量、売電量、買電量、自家消費量などです。特に蓄電池や電気自動車を導入している家庭では、売電量だけでは発電状況を判断しにくくなります。発電した電気を家庭内でどれだけ使っているかも確認しましょう。


発電量の記録は、専用アプリ、表計算ソフト、手書きのメモでも十分です。重要なのは、異常に気づける状態を作ることです。


台風や大雨の後は外観を確認する

台風、大雨、強風、積雪、落雷の後は、太陽光発電設備に影響が出ることがあります。屋根に上る必要はありませんが、地上から見える範囲でパネルのずれ、架台の異常、飛来物、破損などがないか確認しましょう。


また、災害後に発電量が急に低下した場合は、配線や機器に不具合が起きている可能性があります。エラー表示の有無やブレーカーの状態も確認し、異常があれば業者へ相談してください。


自然災害による破損は、火災保険や自然災害補償の対象になる場合があります。被害が疑われる時は、写真や発電データを残しておくと、保険申請や修理相談の際に役立ちます。


周辺の樹木や建物の変化を見る

太陽光発電量を安定させるためには、影の管理も大切です。庭木や近隣の樹木が成長すると、数年前には問題なかった場所に影ができることがあります。


特に南側や西側にある樹木は、発電量に影響しやすいです。定期的に枝の伸び方を確認し、必要に応じて剪定を検討しましょう。自宅敷地内の樹木であれば対応しやすいですが、隣地の樹木や建物が原因の場合は、無断で対応できません。トラブルにならないよう、必要に応じて丁寧に相談することが大切です。


また、自宅のリフォームやカーポート設置、アンテナ設置なども影の原因になることがあります。太陽光パネル周辺に新しい設備を設ける場合は、発電への影響を事前に確認しましょう。


保証内容と点検時期を把握しておく

太陽光発電システムには、メーカー保証、施工保証、出力保証、機器保証など、複数の保証が付いていることがあります。しかし、保証内容や期間はメーカーや契約内容によって異なります。


発電量が低い時に慌てないためにも、保証書や契約書を保管し、どの範囲が保証対象なのか確認しておきましょう。パネルの出力低下、パワーコンディショナーの故障、施工不良、自然災害など、保証によって対象範囲が違います。


また、定期点検を受けていないと保証対応に影響する場合もあります。設置業者から点検案内が来ている場合は、放置せず内容を確認しましょう。


業者に相談すべき症状の目安

発電量が低い時、どのタイミングで業者に相談すべきか迷う人も多いでしょう。軽い天候不良であれば様子見でも問題ありませんが、以下のような症状がある場合は早めの相談がおすすめです。


晴天でも発電量が大幅に低い

晴天の日が続いているにもかかわらず、発電量が明らかに低い場合は、設備トラブルの可能性があります。特に前年同月と比べて大幅に下がっている場合や、同じ地域の一般的な発電傾向と比べて不自然に低い場合は、点検を検討しましょう。


一時的な雲や気温の影響であれば日ごとの変動にとどまりますが、連日低い状態が続く場合は、パネル、パワーコンディショナー、配線、接続箱などに問題があるかもしれません。


エラー表示や警告ランプが出ている

発電モニターやパワーコンディショナーにエラー表示が出ている場合は、放置しないようにしましょう。エラーの内容によっては、発電が停止していたり、安全装置が作動していたりする可能性があります。


エラーコードをメモし、取扱説明書で確認したうえで、設置業者やメーカーに相談してください。エラーが一時的に消えたとしても、何度も繰り返す場合は点検が必要です。


異音・異臭・焦げ跡がある

パワーコンディショナーや接続箱から異音、異臭、焦げ跡、煙のような症状がある場合は、すぐに専門業者へ相談してください。電気設備の異常は、放置すると火災や重大な故障につながる恐れがあります。


このような症状がある時は、自己判断で分解したり、何度も再起動したりしないことが重要です。安全を優先し、必要に応じてブレーカー操作についても業者やメーカーの指示を受けましょう。


台風・落雷・地震の後に発電量が落ちた

自然災害の後に発電量が低くなった場合は、設備に物理的なダメージがある可能性があります。パネルの割れ、架台のゆるみ、配線の損傷、接続箱への浸水、パワーコンディショナーの故障などが考えられます。


災害後は見た目に異常がなくても、内部で不具合が起きている場合があります。発電量の低下が続く場合は、早めに点検を依頼しましょう。保険や保証の申請には期限がある場合もあるため、被害状況の写真や発電データを保存しておくことも大切です。


発電量が低い時に費用を抑えて対処するコツ

太陽光発電量が低い時に心配になるのが、点検費用や修理費用です。原因によっては費用がかかりますが、確認の順番を工夫することで、無駄な出費を抑えられる場合があります。


まずは、発電モニターの確認、前年同月との比較、天候の影響、エラー表示の有無など、自分で安全に確認できる範囲をチェックしましょう。そのうえで、異常の可能性が高い場合に業者へ相談すると、状況説明がしやすくなります。


次に、保証期間を確認します。パネル、パワーコンディショナー、施工、自然災害補償など、保証の種類によって対象が異なります。保証が残っていれば、修理費用や交換費用を抑えられる可能性があります。


また、点検を依頼する際は、料金体系を事前に確認しましょう。出張費、点検費、修理費、部品代、見積もり費用の有無を確認しておくと、後から想定外の費用に驚かずに済みます。


複数の業者に相談することも有効です。ただし、価格だけで選ぶのではなく、太陽光発電の点検実績、対応メーカー、保証対応、説明のわかりやすさを確認しましょう。安さだけを優先すると、原因が正しく特定されず、結果的に再点検や追加修理が必要になることもあります。


発電量が低い状態を放置するリスク

発電量が低い状態を放置すると、経済的な損失だけでなく、設備トラブルの悪化につながる可能性があります。軽度の不具合であれば早期対応で済むこともありますが、長期間放置すると修理費用が大きくなる場合があります。


売電収入や電気代削減効果が下がる

太陽光発電の発電量が低いと、売電できる電力量が減ります。また、自家消費できる電気も減るため、電力会社から購入する電気が増え、電気代削減効果も下がります。


特に電気代が高騰している時期は、自家消費による節約効果が重要です。発電量の低下を放置すると、毎月少しずつ損失が積み重なります。小さな低下に見えても、年間で見ると大きな差になることがあります。


故障が悪化する可能性がある

パワーコンディショナーの異常、配線不良、接続部の劣化などが原因で発電量が低下している場合、放置すると故障が悪化する可能性があります。最初は発電量が少し落ちる程度でも、最終的にシステム停止につながることがあります。


また、電気設備の異常は安全面にも関わります。焦げ跡や異臭、異音がある場合は、発電量の問題だけでなく火災リスクも考える必要があります。


保証期間を過ぎてしまう可能性がある

発電量が低いと感じながらも放置していると、保証期間が過ぎてしまうことがあります。保証期間内であれば無償または低負担で対応できた不具合でも、期間を過ぎると自己負担になる可能性があります。


異常を感じたら、保証書や契約書を確認し、早めに相談しましょう。特に設置から年数が経っている場合は、パワーコンディショナーの保証期限に注意が必要です。


太陽光発電量を安定させるための運用ポイント

太陽光発電量を安定させるには、設備そのものの点検だけでなく、日々の使い方や管理も重要です。発電量を増やすというより、低下要因を早く見つけ、無駄なく電気を活用することがポイントです。


発電している時間帯に電気を使う

太陽光発電は、日中に多く発電します。発電した電気を自家消費できれば、電力会社から買う電気を減らせます。売電単価が下がっている家庭では、売るよりも使う方がメリットになる場合があります。


洗濯機、食洗機、エコキュート、蓄電池、電気自動車の充電など、日中に動かせる家電があれば、発電時間帯に合わせて使うことで太陽光発電の効果を高められます。


ただし、発電量が低い状態で無理に電気を使いすぎると、買電量が増えることがあります。発電モニターを見ながら、発電量に合わせて使うことが大切です。


蓄電池がある場合は設定を確認する

蓄電池を導入している家庭では、蓄電池の充放電設定によって売電量や買電量が変わります。発電量が低いと感じても、実際には発電した電気が蓄電池に充電されていて、売電量が少なく見えているだけの場合があります。


蓄電池の運転モードには、経済優先、防災優先、環境優先、ピークカットなどがあります。設定によって電気の流れが変わるため、発電量、売電量、蓄電量を分けて確認しましょう。


また、停電対策を重視する設定では、一定量の電気を常に蓄えておくため、自家消費や売電の動きが通常と異なる場合があります。発電量が低いと判断する前に、蓄電池側の設定も見直してみてください。


定期点検を計画的に受ける

太陽光発電は長期間使う設備だからこそ、定期点検が重要です。目に見える異常がなくても、配線の劣化、端子のゆるみ、パワーコンディショナーの不調などは少しずつ進行することがあります。


点検を受けることで、発電量低下の原因を早期に発見できるだけでなく、故障の予防にもつながります。設置業者やメーカーが推奨する点検時期を確認し、必要に応じて計画的に点検を受けましょう。


特に設置から10年前後が経過している場合は、パワーコンディショナーの状態確認が重要です。交換時期が近づいている場合は、急な故障に備えて費用や機種を検討しておくと安心です。


よくある質問

太陽光発電量が低い日は故障ですか?

必ずしも故障とは限りません。曇り、雨、積雪、黄砂、花粉、気温上昇、季節による日照時間の違いなどで発電量は変動します。1日だけ発電量が低い場合は、天候や日射量の影響であることも多いです。


ただし、晴天の日でも発電量が低い状態が続く場合や、前年同月と比べて大幅に低下している場合は、設備トラブルの可能性があります。エラー表示や異音、異臭がある場合は、早めに業者へ相談しましょう。


雨の日の発電量が低いのは正常ですか?

雨の日は日射量が少ないため、発電量が低くなるのは自然です。曇りの日でも発電はしますが、晴天時と比べると大きく下がります。梅雨時期や台風シーズンは、月間発電量も低くなりやすいです。


ただし、雨の後に晴れても発電量が回復しない場合は、パネルの汚れ、配線の不具合、パワーコンディショナーの異常などを確認しましょう。


パネルを掃除すれば発電量は回復しますか?

汚れが原因で発電量が低い場合は、清掃によって改善する可能性があります。特に鳥のフン、落ち葉、黄砂、花粉、砂ぼこりなどが目立つ場合は、光を遮っている可能性があります。


ただし、すべての発電量低下が清掃で解決するわけではありません。影、パワーコンディショナーの不具合、配線トラブル、電圧上昇抑制などが原因の場合は、清掃しても改善しないことがあります。原因を見極めることが大切です。


パワーコンディショナーの交換目安はいつですか?

パワーコンディショナーは、太陽光パネルよりも寿命が短いことが多く、設置から10年前後を目安に点検や交換を検討するケースがあります。もちろん使用環境や機種によって差があるため、必ずしも10年で故障するわけではありません。


発電量が低い、エラーが頻発する、異音がする、停止を繰り返すといった症状がある場合は、交換時期が近い可能性があります。保証期間も確認しながら、専門業者に点検を依頼しましょう。


発電量が低い時はどこに相談すればいいですか?

まずは設置した販売店や施工業者に相談するのが基本です。設置時の情報や保証内容を把握しているため、対応がスムーズです。設置業者がわからない場合や連絡が取れない場合は、メーカーサポートや太陽光発電の点検業者に相談しましょう。


相談する際は、発電量のデータ、エラー表示、設置年数、メーカー名、型番、保証書を用意しておくと、原因の特定がしやすくなります。


まとめ

太陽光発電量が低いと感じた時は、まず本当に異常なのかを確認することが大切です。発電量は天候、季節、気温、日射量によって変動するため、1日だけの低下で故障と判断する必要はありません。


一方で、晴天でも発電量が低い状態が続く、前年同月より大幅に少ない、エラー表示が出ている、異音や異臭がある、台風や落雷の後から急に発電量が落ちたといった場合は、設備トラブルの可能性があります。


発電量が低い時は、次の9つを順番に確認しましょう。


発電モニターでエラー表示を確認する

前年同月の発電量と比較する

パネル表面の汚れを確認する

影がかかっていないか時間帯ごとに確認する

パワーコンディショナーの運転状態を確認する

電圧上昇抑制が起きていないか確認する

ブレーカーや接続箱の状態を確認する

設置業者やメーカーに点検を依頼する

発電量シミュレーションと実績を見直す


特に注意したいのは、屋根に上って自分で点検したり、配線や機器を自己流で修理したりしないことです。太陽光発電システムは高電圧を扱うため、誤った対応は感電や火災、設備故障につながる可能性があります。


発電量の低下を防ぐには、月1回の発電量チェック、台風や大雨後の外観確認、影の管理、保証内容の把握、定期点検が有効です。発電量が低い状態を放置すると、売電収入や電気代削減効果が下がるだけでなく、故障が悪化するリスクもあります。


「発電量が低いかもしれない」と感じたら、まずはデータを確認し、安全にできる範囲で原因を切り分けましょう。そして、異常が疑われる場合は早めに専門業者へ相談することが、太陽光発電を長く安心して使うための近道です。


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