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発電量が低い太陽光パネルを改善する方法8選

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万能の測量機LRTKの説明

著者: LRTKチーム

目次


発電量が低いと感じたら、まず「異常」か「季節要因」かを切り分ける

太陽光パネルの発電量が低いと感じると、「故障しているのではないか」「売電収入が減ってしまうのではないか」「このまま放置して大丈夫なのか」と不安になる方は多いでしょう。


しかし、発電量が低い原因は必ずしも故障とは限りません。天候、季節、日照時間、パネルの汚れ、周辺環境、パワーコンディショナーの状態など、複数の要因が関係します。


特に住宅用太陽光発電では、春や秋に比べて梅雨時期や冬場に発電量が下がることがあります。曇りや雨の日が続けば、晴天時より発電量が低くなるのは自然なことです。また、夏は日照時間が長い一方で、パネル温度が高くなりすぎることで発電効率が下がる場合もあります。


そのため、まず大切なのは「一時的に低いだけなのか」「以前と比べて明らかに低下しているのか」を見極めることです。


目安としては、次のような状態が続く場合は、何らかの原因で発電量が低下している可能性があります。


晴天日でも以前より発電量が明らかに少ない

同じ季節の過去データと比べて発電量が大きく下がっている

一部の時間帯だけ極端に発電量が落ちる

モニターにエラー表示が出ている

パワーコンディショナーから異音や異臭がする

売電量や自家消費量が急に減った

近隣住宅と比べて発電量が明らかに少ない


太陽光発電は、原因を正しく特定できれば改善できるケースが多くあります。この記事では、発電量が低い太陽光パネルを改善する具体的な方法を8つに分けて解説します。


発電量が低い太陽光パネルを改善する方法8選

発電量が低い状態を改善するには、原因をひとつずつ確認し、効果の高い対策から実施することが重要です。ここでは、住宅用太陽光発電で特に見直したい8つの改善方法を紹介します。


1. 発電データを確認して低下のパターンを把握する

最初に行うべきことは、発電量のデータ確認です。


太陽光パネルの発電量が低いと感じても、感覚だけで判断すると原因を見誤ることがあります。昨日より少ない、今月は少ないと感じても、天候や季節による自然な変動である可能性もあります。


まずは、モニターやHEMS、メーカーの管理アプリなどで、次のデータを確認しましょう。


日別の発電量

月別の発電量

前年同月との比較

晴天日の最大発電量

発電が落ち込む時間帯

売電量と自家消費量の変化

エラー履歴や停止履歴


特に重要なのは、同じ条件に近い日と比べることです。雨の日と晴れの日を比較しても正しい判断はできません。できれば、過去の晴天日、前年同月、同じ季節の発電量と比較しましょう。


例えば、毎年4月の晴天日には1日あたり20kWh前後発電していたのに、今年は同じような晴天日でも12kWh程度しか発電していない場合、汚れ、影、機器不具合、出力制御、劣化などの原因が考えられます。


また、発電グラフの形にも注目してください。通常、晴天日の発電グラフは朝から徐々に上がり、昼前後にピークを迎え、夕方に向かって下がる山型になります。もし、ある時間帯だけ急に落ち込んでいる場合は、その時間帯に影がかかっている可能性があります。昼間に突然ゼロになる場合は、パワーコンディショナーの停止や系統側の影響も考えられます。


発電量が低い原因を突き止めるには、まず「いつ」「どのくらい」「どの条件で」低くなっているかを把握することが出発点です。


2. 太陽光パネルの汚れを点検・清掃する

太陽光パネルの表面に汚れが付着すると、太陽光が十分に届かず発電量が低下します。


主な汚れには、次のようなものがあります。


砂ぼこり

黄砂

花粉

鳥のフン

落ち葉

樹液

排気ガス由来の汚れ

屋根周辺のコケやカビ

火山灰や潮風による付着物


多少のホコリであれば雨で流れることもありますが、鳥のフンや樹液、油分を含んだ汚れ、長期間堆積した汚れは自然には落ちにくい場合があります。特にパネルの一部に濃い汚れがあると、その部分が影のようになり、発電効率に影響することがあります。


ただし、自分で屋根に上がって清掃するのは避けてください。屋根上での作業は転落の危険があり、パネルを傷つけたり、配線や架台を破損させたりするリスクもあります。また、硬いブラシや高圧洗浄機、洗剤の使い方を誤ると、パネル表面のコーティングを傷める可能性があります。


安全に確認するなら、地上から見える範囲で目視する、双眼鏡を使う、発電量データから汚れの可能性を判断する程度にとどめましょう。明らかな汚れがある場合や、長期間メンテナンスをしていない場合は、太陽光パネル清掃に対応した専門業者へ相談するのがおすすめです。


特に次のような環境では、汚れによる発電量低下が起こりやすくなります。


交通量の多い道路沿い

工場や畑が近い地域

鳥がよく集まる場所

海沿いで塩害を受けやすい地域

落ち葉の多い樹木が近くにある住宅

黄砂や花粉が多い地域


清掃によって発電量が回復するケースもあるため、発電量が低いと感じたら、汚れの確認は優先度の高い対策です。


3. 影の原因を取り除く

太陽光パネルは、影の影響を大きく受けます。発電量が低い原因として見落としやすいのが、周辺環境の変化による影です。


設置当初は問題がなくても、数年経つと次のような変化が起こることがあります。


庭木や隣家の木が成長した

近隣に建物が建った

アンテナや配管が影を作っている

屋根上の設備が増えた

周辺の電柱や看板の影がかかる

季節によって太陽高度が変わり影が長くなる


太陽光パネルは、パネル全体に均等に光が当たることで効率よく発電します。一部だけに影がかかっても、発電量が大きく下がることがあります。特にストリング単位で接続されている場合、影がかかったパネルの影響がほかのパネルにも及ぶことがあります。


確認するときは、晴れた日に朝、昼、夕方の3回に分けて屋根周辺を観察するとよいでしょう。正午前後は影が少なくても、朝や夕方に影がかかっている場合があります。また、冬は太陽の位置が低くなるため、夏には影響がなかった建物や樹木の影が届くこともあります。


影の原因が庭木であれば、剪定によって改善できる可能性があります。アンテナや屋根上設備が原因であれば、位置変更を検討できます。隣家や建物の影が原因の場合は簡単に解決できないこともありますが、パワーコンディショナーの回路構成やパネル配置の見直し、部分的な機器更新によって影響を軽減できる場合があります。


発電量の低下が毎日同じ時間帯に起きる場合は、影の影響を疑いましょう。発電グラフに決まった時間の落ち込みがある場合、影の発生時間と重なっていないか確認することが重要です。


4. パワーコンディショナーのエラーや停止を確認する

太陽光パネル自体に問題がなくても、パワーコンディショナーに不具合があると発電量は低くなります。


パワーコンディショナーは、太陽光パネルで発電した直流電力を家庭で使える交流電力に変換する機器です。太陽光発電システムの心臓部ともいえる存在で、ここに異常があると、発電した電気を正常に利用できません。


発電量が低いときは、まずパワーコンディショナーの表示を確認しましょう。


確認したいポイントは次の通りです。


エラーコードが表示されていないか

運転ランプが点灯しているか

停止ランプや異常ランプが点灯していないか

発電中の表示になっているか

ブレーカーが落ちていないか

異音がしていないか

焦げたような臭いがしないか

本体が異常に熱くなっていないか


エラーコードが出ている場合は、取扱説明書やメーカーサイトで内容を確認します。ただし、内部点検や分解は絶対に行わないでください。感電や火災の危険があります。


パワーコンディショナーは屋外設置の場合、雨風、湿気、温度変化の影響を受けます。屋内設置でも、ホコリの蓄積や換気不足によって熱がこもることがあります。吸排気口の周辺に物が置かれていると、放熱できずに停止や出力低下につながる場合があります。


また、パワーコンディショナーには寿命があります。太陽光パネルは長く使えても、パワーコンディショナーは先に交換時期を迎えることがあります。設置から年数が経っていて発電量が低下している場合は、パワーコンディショナーの劣化や故障も疑いましょう。


エラーが頻発する、再起動しても改善しない、発電量が急に落ちたという場合は、販売店、施工会社、メーカー、または太陽光発電の点検業者に相談することが大切です。


5. ブレーカー・接続箱・配線まわりを確認する

発電量が低い原因は、太陽光パネルやパワーコンディショナーだけではありません。ブレーカー、接続箱、配線、コネクタなどの電気系統に問題がある場合もあります。


例えば、次のような状態があると、発電量の低下や停止につながることがあります。


太陽光発電用ブレーカーが落ちている

接続箱の一部回路に不具合がある

配線が劣化している

コネクタの接触不良が起きている

ケーブルが動物にかじられている

雨水や湿気の影響を受けている

施工時の接続不良が表面化している


自分で確認できる範囲としては、分電盤のブレーカーが落ちていないか、モニターに異常表示が出ていないか、屋外機器の外観に破損がないかを見る程度にとどめましょう。


太陽光発電システムは高電圧を扱うため、配線や接続箱を開けて確認するのは危険です。特に晴れている日中は、パネルから電気が発生しているため、電源を切ったつもりでも感電リスクがあります。


配線まわりの不具合は、見た目だけでは判断しにくいことも多く、専門機器による測定が必要です。発電量が低い状態が続く場合は、絶縁抵抗測定、電圧測定、ストリングごとの出力確認などを行える業者に点検を依頼しましょう。


また、発電量が一部だけ落ちている場合、複数のパネルのうち一系統だけが正常に動いていない可能性があります。この場合、全体としては発電しているように見えても、本来の能力より大きく下がっていることがあります。


「発電しているから問題ない」と思わず、過去の発電量と比較して低下が続く場合は、電気系統の確認も必要です。


6. 出力制御や電圧上昇抑制の有無を確認する

発電量が低い原因として、機器の故障ではなく、システムの制御によって発電が抑えられているケースもあります。


代表的なのが、出力制御や電圧上昇抑制です。


出力制御とは、電力の需要と供給のバランスを保つために、太陽光発電などの出力を一時的に抑える仕組みです。発電設備が多い地域や、電力需要が少ない時間帯などでは、発電できる環境であっても出力が制限されることがあります。


一方、電圧上昇抑制は、家庭から電力系統へ電気を送り出す際、系統側の電圧が高くなりすぎないようにパワーコンディショナーが出力を抑える動作です。晴天の昼間など、周辺でも太陽光発電が多く稼働している時間帯に起こりやすいことがあります。


この場合、太陽光パネルやパワーコンディショナーが故障していなくても、発電量が低く見えることがあります。


確認する方法としては、次の点を見てください。


モニターに「抑制」「電圧抑制」などの表示がある

晴天の昼間に発電グラフが頭打ちになる

特定の時間帯だけ発電量が不自然に下がる

エラーではなく制御履歴が残っている

近隣でも同じような現象が起きている


電圧上昇抑制が頻繁に起こる場合は、電力会社や施工会社に相談することで、設定確認や系統状況の確認につながる場合があります。ただし、自己判断でパワーコンディショナーの設定を変更することは避けてください。安全性や契約条件に関わるため、必ず専門業者に確認してもらいましょう。


出力制御や電圧上昇抑制は、発電量が低い原因の中でも見落とされやすい項目です。特に「晴れているのに昼だけ発電が伸びない」という場合は、制御の有無を確認する価値があります。


7. 定期点検で劣化や故障を早期発見する

太陽光発電は、一度設置すれば何もしなくても永遠に同じ発電量を維持できる設備ではありません。屋外で長期間使用するため、時間の経過とともに少しずつ劣化します。


発電量が低い原因には、次のような経年劣化や故障が含まれることがあります。


太陽光パネルの出力低下

パネル内部の不具合

配線や端子の劣化

架台や固定金具のゆるみ

パワーコンディショナーの劣化

接続箱内部の不具合

雨水侵入によるトラブル

センサーやモニターの異常


太陽光パネルは比較的長寿命とされていますが、発電性能は年月とともに少しずつ低下します。ただし、急激に発電量が落ちた場合は、通常の経年劣化だけではなく、何らかの不具合が発生している可能性があります。


定期点検では、発電量データの確認だけでなく、電圧や電流の測定、絶縁状態の確認、架台の固定状態、パワーコンディショナーの動作確認、ケーブルやコネクタの確認などを行います。目に見えない不具合を早期に見つけるには、専門的な点検が有効です。


特に、次のような場合は点検を検討しましょう。


設置から数年以上経っている

これまで一度も点検していない

発電量が年々下がっている

台風や大雪、地震の後に発電量が落ちた

パワーコンディショナーの音や表示が変わった

保証期間内に不具合を確認したい


保証期間内であれば、機器の不具合が保証対象になる可能性もあります。発電量が低い状態を放置すると、保証が切れてから大きな修理費用が発生することもあるため、早めの確認が大切です。


定期点検は費用がかかる場合もありますが、売電収入や電気代削減効果を守るための投資と考えると、長期的なメリットがあります。


8. 蓄電池・自家消費設定・電力使用状況を見直す

発電量が低いと思っていても、実際には「発電量」ではなく「売電量」が減っているだけの場合があります。


近年は、電気代対策として自家消費を増やす家庭も多く、発電した電気を家庭内で使う量が増えると、売電量は少なくなります。この場合、発電量そのものが低下しているわけではありません。


特に蓄電池を導入している家庭では、昼間に発電した電気を蓄電池へ充電するため、売電量が以前より減ることがあります。また、エコキュート、電気自動車、昼間の在宅時間、家電の使用量などによっても、売電量と買電量は変わります。


確認したいポイントは次の通りです。


発電量と売電量を混同していないか

自家消費量が増えていないか

蓄電池の充電設定が変わっていないか

エコキュートの沸き上げ時間が昼間になっていないか

電気自動車の充電時間が昼間に重なっていないか

在宅時間が増えて昼間の消費電力が増えていないか

家電の買い替えや追加がなかったか


発電量が低いかどうかを判断するには、「発電量」「売電量」「買電量」「自家消費量」を分けて見ることが重要です。売電量だけを見ていると、発電量が下がったように感じることがあります。


蓄電池を導入している場合は、運転モードも確認しましょう。経済優先モード、防災優先モード、グリーンモード、深夜充電優先など、設定によって電気の流れが変わります。設定変更後に売電量が減った場合は、発電量低下ではなく、蓄電池の運用が原因かもしれません。


また、電気代削減を目的にするなら、単純に売電量を増やすよりも、自家消費を最適化したほうがメリットが大きい場合があります。発電量が低いと感じたときは、売電だけで判断せず、家庭全体の電力利用を見直しましょう。


改善前に確認したい発電量低下の主な原因

発電量が低い太陽光パネルを改善するには、原因ごとに対策を変える必要があります。ここでは、よくある原因を整理します。


天候や季節による一時的な低下

太陽光発電は日射量に大きく左右されます。曇り、雨、雪、台風、梅雨、日照時間の短い冬などは、発電量が低くなりやすい時期です。


また、夏は日照時間が長いものの、パネル温度が高くなると発電効率が下がることがあります。そのため、真夏よりも春や秋のほうが発電量が多くなるケースもあります。


数日単位で発電量が低い場合は、まず天候の影響を考えましょう。一方で、晴天日でも発電量が低い状態が続く場合は、別の原因を疑う必要があります。


パネル表面の汚れ

パネル表面に汚れが付くと、光を取り込みにくくなります。特に鳥のフンや落ち葉のように一部を強く覆う汚れは、発電量に影響しやすいです。


汚れは目視できる場合もありますが、屋根上では見えにくいこともあります。定期点検や清掃で改善できる可能性があります。


影の発生

樹木、建物、アンテナ、電柱、屋根の段差などによる影は、発電量低下の大きな原因です。影は季節や時間帯によって変わるため、設置当初は問題がなくても、後から影響が出ることがあります。


発電グラフが特定の時間帯だけ落ち込む場合は、影の可能性が高まります。


パワーコンディショナーの不具合

パワーコンディショナーは太陽光発電システムの重要機器です。エラー、停止、劣化、熱こもり、換気不良などがあると、発電量が低くなります。


パネルは正常でも、パワーコンディショナーが正常に変換できなければ、発電した電気を使えません。エラー表示や異音、異臭がある場合は早めに相談しましょう。


配線や接続部のトラブル

ケーブルの劣化、接触不良、接続箱の不具合、コネクタの破損なども発電量低下の原因になります。これらは自分で判断しにくく、感電リスクもあるため、専門業者による点検が必要です。


出力制御・電圧上昇抑制

晴れているのに発電量が伸びない場合、出力制御や電圧上昇抑制が働いている可能性があります。モニターに抑制表示がある場合は、機器故障ではなく制御による発電量低下かもしれません。


経年劣化

太陽光パネルもパワーコンディショナーも、長く使うほど劣化します。少しずつ発電量が下がるのは自然なことですが、急激な低下は異常の可能性があります。過去データと比較して、低下の幅を確認しましょう。


売電量と発電量の混同

売電量が減ったからといって、発電量が低いとは限りません。自家消費が増えれば売電量は減ります。蓄電池や電気自動車を導入した家庭では、特にこの混同が起こりやすいです。


自分で確認できるチェックポイント

発電量が低いと感じたとき、自分で安全に確認できることもあります。危険な作業は避け、地上や室内から確認できる範囲にとどめましょう。


発電モニターを確認する

まずは発電モニターやアプリで、発電量、売電量、買電量、自家消費量を確認します。発電量が低いのか、売電量が低いのかを分けて見ることが大切です。


また、エラー表示や停止履歴がないかも確認しましょう。


天候と日照条件を確認する

発電量が低かった日が曇りや雨だった場合、低下は自然な現象かもしれません。数日だけで判断せず、晴天日のデータも確認しましょう。


同じ季節の過去データと比較すると、異常かどうか判断しやすくなります。


パワーコンディショナーの表示を確認する

パワーコンディショナーにエラーコード、異常ランプ、停止表示がないか確認します。取扱説明書がある場合は、エラー内容を確認してください。


ただし、本体を分解したり、内部を触ったりしてはいけません。


ブレーカーを確認する

分電盤の太陽光発電関連ブレーカーが落ちていないか確認します。落ちている場合、何らかの異常で遮断された可能性もあります。何度も落ちる場合は、無理に復旧を繰り返さず、専門業者に相談してください。


屋根周辺の影を確認する

晴れた日に、地上から屋根周辺を観察します。木の枝、近隣建物、アンテナなどが影を作っていないか確認しましょう。


朝、昼、夕方で影の位置は変わります。特定の時間帯に発電量が落ちる場合は、その時間帯の影を確認するのが効果的です。


生活パターンの変化を確認する

在宅時間が増えた、エアコン使用が増えた、電気自動車を導入した、蓄電池の設定を変えたなど、家庭内の電力使用が変わると売電量も変化します。


発電量が低いと思っていた原因が、実は自家消費量の増加だったというケースもあります。


業者に相談すべき危険なサイン

次のような状態がある場合は、自分で対処せず、早めに専門業者へ相談してください。


パワーコンディショナーから異音・異臭がする

異音や焦げたような臭いは、内部部品の異常や過熱の可能性があります。放置すると故障や火災リスクにつながる恐れがあります。


エラーが頻繁に表示される

一度だけのエラーなら一時的な可能性もありますが、何度も表示される場合は点検が必要です。エラーコードを控えて、メーカーや施工会社に伝えると相談がスムーズです。


発電量が急激に落ちた

昨日まで正常だったのに突然大きく下がった場合、機器の故障、配線トラブル、ブレーカー遮断などが考えられます。天候だけでは説明できない低下は要注意です。


台風・大雪・地震の後に発電量が低下した

自然災害の後は、パネルのズレ、架台のゆるみ、配線の損傷、飛来物による破損などが起きている可能性があります。見た目に異常がなくても、内部で不具合が起きている場合があります。


ブレーカーが何度も落ちる

ブレーカーが繰り返し落ちる場合、漏電や機器不具合の可能性があります。無理に復旧を繰り返すのは危険です。


屋根上に破損やズレが見える

パネルの割れ、架台のゆるみ、ケーブルの垂れ下がりなどが見える場合は、すぐに点検を依頼しましょう。屋根に上がって確認するのは危険です。


発電量を回復させるためにやってはいけないこと

発電量が低いと焦ってしまい、自分で何とかしようとする方もいます。しかし、太陽光発電は電気設備であり、誤った対応は危険です。


屋根に上がって自分で清掃する

屋根上での作業は転落リスクがあります。濡れた屋根や傾斜のある屋根は特に危険です。また、パネルを踏むと破損する可能性もあります。


高圧洗浄機を使う

高圧洗浄機は汚れを落とせるように見えますが、水圧が強すぎるとパネルやシーリング部分、配線まわりにダメージを与える可能性があります。使用する場合も専門業者に任せるべきです。


硬いブラシや研磨剤でこする

パネル表面に傷がつくと、発電効率や耐久性に影響する恐れがあります。汚れを落とす目的でも、強くこするのは避けましょう。


パワーコンディショナーを分解する

内部には高電圧部分があり、感電の危険があります。エラーが出ていても、自分で分解して修理しようとしてはいけません。


配線や接続箱を触る

太陽光パネルは日中に発電しているため、配線には電気が流れている可能性があります。接続箱やケーブルの確認は専門業者に任せましょう。


設定を自己判断で変更する

パワーコンディショナーや蓄電池の設定を自己判断で変更すると、安全性や保証、契約条件に影響する場合があります。説明書で許可されている範囲を超える操作は避けてください。


発電量が低い状態を放置すると起こるリスク

発電量が低い状態を放置すると、単に発電量が少ないだけでなく、長期的な損失やトラブルにつながる可能性があります。


電気代削減効果が下がる

太陽光発電の大きなメリットは、昼間に発電した電気を家庭で使い、電力会社から買う電気を減らせることです。発電量が低い状態が続くと、自家消費できる電気が減り、電気代削減効果が下がります。


売電収入が減る

余剰電力を売電している家庭では、発電量の低下が売電収入の減少につながります。特に長期間気づかずに放置すると、損失が積み重なります。


故障が悪化する

小さな不具合を放置すると、機器全体の故障につながる場合があります。配線の接触不良や過熱、パワーコンディショナーの異常などは、早期発見が重要です。


保証期間を逃す

メーカー保証や施工保証が残っている場合でも、不具合に気づかず放置しているうちに保証期間が過ぎてしまうことがあります。発電量が低いと感じたら、保証内容も確認しましょう。


安全上のリスクが高まる

電気設備の異常は、感電や火災リスクにつながる可能性があります。特に異音、異臭、発熱、焦げ跡、ブレーカーの頻繁な遮断などがある場合は、早急な対応が必要です。


発電量が低いときの原因別対処法

発電量が低い原因は複数あります。ここでは、症状別に対処法を整理します。


晴天日でも発電量が低い場合

晴れているのに発電量が低い場合は、汚れ、影、パワーコンディショナーの異常、配線トラブル、出力制御などを確認しましょう。


まず発電グラフを見て、全体的に低いのか、特定時間だけ低いのかを判断します。全体的に低い場合は汚れや機器不具合、特定時間だけ低い場合は影や抑制の可能性があります。


雨や曇りの日だけ発電量が低い場合

天候による低下であれば自然な現象です。数日だけで判断せず、晴天日の発電量と比較してください。


ただし、雨の日の後に極端な低下が続く場合は、接続部への水の侵入や機器不具合の可能性もあります。


朝夕だけ発電量が低い場合

朝夕は太陽高度が低いため、発電量が少なくなるのは自然です。ただし、以前より大きく落ちている場合は、樹木や建物による影が増えていないか確認しましょう。


昼だけ発電量が伸びない場合

晴天の昼に発電量が頭打ちになる場合、電圧上昇抑制や出力制御の可能性があります。モニターに抑制表示が出ていないか確認し、頻繁に発生する場合は施工会社や電力会社に相談しましょう。


突然発電量がゼロになった場合

発電量がゼロになった場合は、パワーコンディショナーの停止、ブレーカー遮断、停電、機器故障などが考えられます。エラー表示やブレーカーを確認し、原因がわからない場合はすぐに相談してください。


年々少しずつ発電量が下がっている場合

経年劣化の可能性があります。ただし、低下幅が大きい場合は、汚れや影、機器不具合が重なっていることもあります。過去データを整理し、点検時に業者へ見せると原因特定に役立ちます。


発電量を維持するためのメンテナンス習慣

発電量が低くなってから対策することも大切ですが、日頃から発電量を維持する習慣を持つことで、トラブルを早期に発見できます。


月に1回は発電量を確認する

毎日細かく確認する必要はありませんが、月に1回程度は発電量をチェックしましょう。前年同月と比較すると、低下傾向に気づきやすくなります。


晴天日の最大発電量を記録する

天候によって日々の発電量は変わるため、晴天日のデータを記録しておくと比較しやすくなります。特に春や秋の晴天日は、発電状態を確認する目安になります。


台風や大雪の後は異常がないか確認する

台風、大雪、地震の後は、地上から屋根やパワーコンディショナーの外観を確認しましょう。発電量が急に落ちていないかもチェックしてください。


パワーコンディショナー周辺をふさがない

パワーコンディショナーは熱を逃がす必要があります。周辺に物を置いたり、吸排気口をふさいだりしないようにしましょう。熱がこもると停止や寿命低下につながる場合があります。


定期点検を受ける

目視だけではわからない不具合もあります。設置から年数が経っている場合や、発電量に不安がある場合は、専門業者による点検を受けると安心です。


専門業者に依頼する前に準備しておくこと

発電量が低い状態を業者に相談する際は、事前に情報を整理しておくと原因特定がスムーズです。


発電量データを用意する

日別、月別、前年同月の発電量を用意しましょう。可能であれば、発電グラフのスクリーンショットも保存しておくと便利です。


エラーコードを控える

パワーコンディショナーやモニターにエラーが表示されている場合は、コードや表示内容を控えてください。写真を撮っておくのも有効です。


設置情報を確認する

次の情報があると、業者が状況を把握しやすくなります。


設置年月

太陽光パネルのメーカー

パネル容量

パワーコンディショナーのメーカー

蓄電池の有無

施工会社名

保証書や契約書

過去の点検履歴


低下に気づいた時期を整理する

いつから発電量が低いと感じたのか、どのくらい低下しているのかを伝えましょう。台風後、工事後、蓄電池導入後など、きっかけがある場合は重要な情報になります。


生活環境の変化も伝える

在宅勤務が増えた、電気自動車を導入した、家族構成が変わった、エコキュートの設定を変えたなど、電力使用量に影響する変化も伝えると、発電量と売電量の違いを判断しやすくなります。


発電量が低い太陽光パネルに関するよくある質問

発電量が低いかどうかは何を基準に判断すればいいですか?

まずは、同じ季節の過去データや前年同月と比較しましょう。天候が違う日を比べても正確な判断はできません。晴天日の発電量を比較すると、異常の有無を見極めやすくなります。


雨の日に発電量が低いのは故障ですか?

雨の日や曇りの日は日射量が少ないため、発電量が低くなるのが一般的です。ただし、晴天日に戻っても発電量が回復しない場合は、汚れや機器不具合などを確認しましょう。


パネルを掃除すれば発電量は必ず回復しますか?

汚れが原因であれば回復する可能性があります。ただし、影、機器不具合、出力制御、経年劣化などが原因の場合、清掃だけでは改善しません。原因を特定してから対策することが重要です。


自分でパネルを洗ってもいいですか?

屋根上での作業は転落リスクが高いためおすすめできません。また、洗い方を誤るとパネルを傷つける可能性があります。清掃が必要な場合は、太陽光パネルに対応した専門業者へ依頼しましょう。


パワーコンディショナーの交換で発電量は改善しますか?

パワーコンディショナーの劣化や故障が原因であれば、交換によって改善する可能性があります。ただし、原因がパネルの汚れや影であれば、交換しても根本的な解決にはなりません。まずは点検で原因を確認しましょう。


売電量が減ったのは発電量が低いということですか?

必ずしもそうではありません。自家消費量が増えると売電量は減ります。蓄電池や電気自動車を導入した場合、発電した電気を家庭内で使う量が増え、売電量が少なくなることがあります。発電量と売電量を分けて確認しましょう。


どのタイミングで業者に相談すべきですか?

晴天日でも発電量が低い状態が続く、エラー表示がある、発電量が急に落ちた、異音や異臭がする、ブレーカーが何度も落ちるといった場合は、早めに相談してください。


まとめ:発電量が低い原因を特定し、8つの対策で改善しよう

太陽光パネルの発電量が低いと感じたときは、まず一時的な天候や季節の影響なのか、システムの異常なのかを切り分けることが大切です。


発電量が低い太陽光パネルを改善する方法は、主に次の8つです。


発電データを確認して低下のパターンを把握する

太陽光パネルの汚れを点検・清掃する

影の原因を取り除く

パワーコンディショナーのエラーや停止を確認する

ブレーカー・接続箱・配線まわりを確認する

出力制御や電圧上昇抑制の有無を確認する

定期点検で劣化や故障を早期発見する

蓄電池・自家消費設定・電力使用状況を見直す


発電量が低い原因は、汚れや影のように比較的わかりやすいものから、パワーコンディショナーや配線の不具合、出力制御のように専門的な確認が必要なものまでさまざまです。


大切なのは、感覚だけで判断せず、発電データを確認することです。晴天日の発電量、前年同月との比較、時間帯ごとの発電グラフを見れば、原因の手がかりが見つかりやすくなります。


また、太陽光発電は高電圧を扱う設備です。屋根に上がって清掃したり、パワーコンディショナーや配線を自分で分解したりするのは危険です。異常が疑われる場合は、無理に自己対応せず、施工会社や専門業者に相談しましょう。


発電量の低下を早めに発見し、適切に対処できれば、電気代削減効果や売電収入を守りやすくなります。太陽光パネルを長く安心して使うためにも、定期的な確認とメンテナンスを習慣にしましょう。


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