top of page

発電量が低い原因は影?見落としやすい7ポイント

タイマーアイコン.jpeg
この記事は平均7分45秒で読めます
万能の測量機LRTKの説明

著者: LRTKチーム

目次


発電量が低いと感じたら、まず「本当に異常か」を確認する

太陽光発電を設置している家庭で、「最近、発電量が低い気がする」「去年より売電額が減った」「モニターの数値が思ったより伸びない」と感じることは珍しくありません。


ただし、発電量が低いからといって、すぐに故障とは限りません。太陽光発電の発電量は、天気、季節、日射量、気温、影、汚れ、機器の状態など、複数の要因によって変わります。昨日より今日の発電量が少ない、先月より今月の発電量が少ないというだけでは、異常とは判断できません。


まず確認したいのは、「比較する条件がそろっているか」です。


たとえば、晴天の日と曇天の日を比べれば、当然ながら曇天の日の発電量は低くなります。夏と冬でも日照時間や太陽の角度が違うため、同じ晴れの日でも発電量は変わります。また、真夏は日差しが強い一方で、パネル温度が上がりすぎると発電効率が落ちることもあります。


発電量が低いかどうかを判断するには、次のような比較が有効です。


特に重要なのは、前年同月との比較です。太陽光発電は季節差が大きいため、1月と5月、7月と12月を単純に比べても正確な判断はできません。同じ月のデータを比べて、明らかに発電量が落ちている場合は、何らかの原因が隠れている可能性があります。


また、発電量そのものが低いのではなく、家庭内で使う電気が増えたために「売電量が減った」と感じているケースもあります。エアコン、電気給湯器、在宅時間の増加、蓄電池の充電などによって、自家消費が増えると売電量は下がります。この場合、発電量は正常でも売電収入だけが減って見えることがあります。


そのため、まずは「発電量」「売電量」「買電量」「自家消費量」を分けて確認することが大切です。モニターやHEMSがある場合は、日ごと・月ごとのグラフを見て、発電そのものが落ちているのか、使う電気が増えているのかを切り分けましょう。


発電量が低い原因1:屋根・樹木・電柱などの影

発電量が低い原因として、最も見落としやすいのが「影」です。太陽光パネルは太陽の光を受けて発電するため、パネルの一部に影がかかるだけでも発電量が大きく低下することがあります。


「影が少しだけなら大丈夫」と思われがちですが、実際にはそうとは限りません。太陽光パネルは複数枚がつながって発電しているため、一部のパネルに影がかかると、その系統全体の発電効率に影響する場合があります。特に細長い影や、時間帯によって移動する影は気づきにくく、発電量低下の原因になりやすいです。


影の原因になりやすいものには、次のようなものがあります。


特に注意したいのは、設置当初は問題なかったのに、数年後に影の影響が出るケースです。たとえば、庭木が成長して屋根に影を落とすようになった、隣地に建物が建った、アンテナを追加した、屋根上に設備を設置したといった変化があると、発電量が下がることがあります。


また、季節によって影の出方は大きく変わります。夏は太陽が高いため影が短くても、冬は太陽が低くなり、同じ建物や樹木でも影が長く伸びます。そのため、冬になると急に発電量が低くなったように感じる場合があります。


影の影響を確認するには、晴れた日の朝・昼・夕方に屋根やパネル周辺を観察するのが有効です。特に午前9時ごろ、正午前後、午後3時ごろの3回を見ると、時間帯による影の変化が分かりやすくなります。


ただし、屋根に上って自分で確認するのは危険です。地上から見える範囲で確認するか、発電モニターの時間帯別データをチェックしましょう。特定の時間帯だけ発電量が極端に落ちる場合は、その時間帯に影がかかっている可能性があります。


影が原因の場合、対策としては樹木の剪定、アンテナ位置の変更、パネル配置の見直し、影に強い機器構成への変更などが考えられます。ただし、パネルの移設や機器変更は費用がかかるため、まずは施工業者や点検業者に相談して、影の影響を正確に診断してもらうことが重要です。


発電量が低い原因2:パネル表面の汚れや付着物

太陽光パネルの表面に汚れが付くと、光が十分に届かず発電量が低下します。パネルは屋外に設置されているため、雨、風、砂ぼこり、花粉、黄砂、鳥のふん、落ち葉、排気ガス、海沿いの塩分など、さまざまな汚れの影響を受けます。


多くの場合、軽い汚れは雨で自然に流れます。しかし、すべての汚れが雨で落ちるわけではありません。鳥のふんや油分を含む汚れ、こびりついた砂ぼこり、落ち葉が長時間たまった状態などは、雨だけでは落ちにくいことがあります。


汚れによる発電量低下が起きやすい環境は、次のとおりです。


パネルの汚れは、一見すると小さな問題に思えます。しかし、汚れが一部に集中すると、その部分が影のように働き、発電量に影響することがあります。特に鳥のふんや落ち葉は、面積が小さくても光を遮るため注意が必要です。


発電量の低下が汚れによるものかを確認するには、晴天日の発電量の推移を見ることが役立ちます。天気が良いのに以前よりピーク発電量が明らかに低い、雨の後に少し回復する、特定のパネル周辺だけ汚れが見えるといった場合は、汚れの影響が疑われます。


ただし、パネル清掃を自分で行う場合は注意が必要です。屋根に上る作業は転落の危険があります。また、硬いブラシや高圧洗浄機を使うと、パネル表面やシール部分を傷める可能性があります。洗剤の種類によってはコーティングに影響することもあります。


地上から安全に届く範囲であれば、やわらかい水流で軽く流す程度にとどめるのが無難です。屋根上の清掃やこびりついた汚れの除去は、太陽光パネルの清掃に対応した専門業者へ依頼する方が安全です。


また、清掃費用と発電量回復によるメリットのバランスも考える必要があります。少しの汚れであれば、清掃しても大きな回復が見込めない場合があります。一方で、鳥のふんや落ち葉が多い、汚れが長期間蓄積している、設置から何年も清掃していない場合は、点検と清掃を検討する価値があります。


発電量が低い原因3:パネルの向き・角度・設置条件

太陽光発電の発電量は、パネルの向きや角度によって大きく変わります。一般的に、太陽光を効率よく受けやすい向きに設置されているほど発電量は高くなります。反対に、屋根の形状や方角の制約によって条件が悪い場合、期待したほど発電しないことがあります。


設置条件で確認したいポイントは、主に次の4つです。


たとえば、同じ容量の太陽光パネルでも、南向きと北向きでは発電量に差が出ます。東向きは午前中、西向きは午後に発電しやすく、南向きに比べると一日の発電ピークが変わります。設置時のシミュレーションが南向き前提で高めに見積もられていた場合、実際の発電量が低く感じられることもあります。


また、屋根の勾配も重要です。角度が急すぎる、または緩すぎる場合、季節によって発電効率が変わります。屋根の形状が複雑で、パネルを複数の面に分けて設置している場合も、各面の日当たりや影の影響が異なります。


設置条件による発電量の低さは、故障ではなく「設計上の特性」であることが多いです。そのため、設置後に大幅な改善をするのは簡単ではありません。ただし、パネルの増設、蓄電池との組み合わせ、自家消費の最適化などによって、電気代削減効果を高めることは可能です。


設置時にもらった発電シミュレーション資料がある場合は、実際の月間発電量と比較してみましょう。シミュレーションより少し低い程度であれば、天候差や年ごとの日射量の違いも考えられます。しかし、長期間にわたって大幅に下回っている場合は、影、機器不具合、施工上の問題なども含めて確認する必要があります。


特に注意したいのは、シミュレーション条件が実際の設置条件と合っているかです。周辺建物の影、屋根の方位、パネル角度、パワーコンディショナーの容量、回路構成などが正しく反映されていないと、期待値と実績に差が出ます。


発電量が低いと感じたときは、「現在の発電量が悪い」のか、「そもそもの期待値が高すぎた」のかを切り分けることが大切です。


発電量が低い原因4:季節・天候・気温による自然な低下

太陽光発電の発電量は、季節や天候によって大きく変動します。これは故障ではなく、太陽光発電の自然な特性です。


発電量に影響する主な自然条件は、次のとおりです。


一般的に、太陽光発電は春から初夏にかけて発電量が伸びやすい傾向があります。日射量が多く、気温も真夏ほど高くないため、効率よく発電しやすいからです。一方、梅雨時期は曇りや雨が多く、発電量が落ちやすくなります。冬は日照時間が短く、太陽の角度も低くなるため、発電量が少なくなりやすいです。


意外に思われることが多いのが、真夏の発電効率です。夏は日差しが強く発電量が多いイメージがありますが、太陽光パネルは高温になると効率が下がることがあります。そのため、気温が非常に高い日には、日射量が多くても期待ほど発電量が伸びない場合があります。


また、天候による変動も大きいです。薄曇りの日でもある程度は発電しますが、快晴時に比べると発電量は低くなります。雨の日はさらに発電量が下がります。数日間天気が悪いだけで月間発電量が大きく下がることもあるため、1日単位ではなく月単位、できれば年間の推移で見ることが大切です。


積雪地域では、雪による発電量低下にも注意が必要です。パネル表面が雪で覆われると、光が届かず発電しにくくなります。雪が溶ければ発電は回復しますが、屋根の状態や気温によっては数日間発電量が低い状態が続くことがあります。


季節や天候が原因かどうかを見極めるには、同じ地域の天気や前年同月のデータと比べるのが有効です。近隣でも曇りや雨が多かった月は、発電量が低くても異常とは限りません。


「今月は発電量が低い」と感じた場合でも、天候不順が原因であれば翌月以降に回復することがあります。逆に、晴天が続いているのに発電量が戻らない場合は、影、汚れ、機器不具合など別の原因を疑いましょう。


発電量が低い原因5:パワーコンディショナーの不具合や設定

太陽光発電で作られる電気は、そのまま家庭で使えるわけではありません。太陽光パネルで発電した直流の電気を、家庭で使える交流の電気に変換する役割を持つのがパワーコンディショナーです。


パワーコンディショナーに不具合があると、パネル自体が正常でも発電量が低く見えたり、売電できなかったりすることがあります。発電量が急に落ちた場合や、モニターにエラーが表示されている場合は、パワーコンディショナーを確認する必要があります。


パワーコンディショナー関連で起こりやすい問題は、次のとおりです。


パワーコンディショナーは電子機器のため、設置環境の影響を受けます。直射日光が当たる場所、風通しが悪い場所、ほこりがたまりやすい場所、高温多湿になりやすい場所では、機器に負担がかかりやすくなります。


特に夏場は、パワーコンディショナー内部の温度が上がりすぎると保護機能が働き、出力を抑えたり停止したりする場合があります。日中の暑い時間帯だけ発電量が急に落ちる場合は、高温による影響も考えられます。


確認すべきポイントは、表示ランプ、エラーコード、運転音、ファンの動作、通気口周辺の汚れです。モニターや本体にエラーコードが出ている場合は、取扱説明書で内容を確認しましょう。ただし、エラーコードを見ても原因が分からない場合や、再起動しても改善しない場合は、無理に操作せず業者へ相談してください。


また、パワーコンディショナーの容量と太陽光パネルの容量の関係も重要です。パネル容量に対してパワーコンディショナーの容量が小さい場合、発電ピーク時に出力が抑えられることがあります。これは設計上の仕様である場合もありますが、想定より頻繁に出力制限が起きているなら、設計内容を確認した方がよいでしょう。


パワーコンディショナーは、太陽光発電システムの中でも重要な機器です。発電量が低いときにパネルばかりに注目してしまいがちですが、実際にはパワーコンディショナー側に原因があるケースもあります。


発電量が低い原因6:電圧抑制・配線・ブレーカーの問題

発電量が低い原因として、電圧抑制や配線、ブレーカーの問題も見逃せません。これらは目に見えにくいため、影や汚れよりも気づきにくい原因です。


電圧抑制とは、電力系統側の電圧が高くなったときに、パワーコンディショナーが安全のために出力を抑える現象です。太陽光発電で作った電気を売電するには、電力系統へ電気を送り出す必要があります。しかし、周辺の電圧状況によっては、出力が制限されることがあります。


電圧抑制が起きると、晴れていてパネルも正常なのに、発電量や売電量が思ったより伸びないことがあります。特に、周辺に太陽光発電を設置している家庭が多い地域や、昼間の電力需要が少ない地域では、電圧の影響を受ける場合があります。


電圧抑制が疑われるサインには、次のようなものがあります。


電圧抑制は、故障とは限りません。安全に電気を使うための制御でもあります。ただし、頻繁に発生している場合は、売電収入や発電メリットに影響します。パワーコンディショナーの設定確認や電力会社への相談が必要になることもあります。


また、配線や接続部の問題も発電量低下につながります。端子の緩み、ケーブルの劣化、接続不良、接触不良などがあると、発電した電気が正常に流れません。これらは見た目だけでは判断しにくく、専門的な点検が必要です。


ブレーカーが落ちている、太陽光発電専用のスイッチがオフになっている、停電後に復旧していないといった単純な原因もあります。発電量が突然ゼロになった場合は、まずブレーカーやパワーコンディショナーの運転状態を確認しましょう。


ただし、配線や電気設備を自分で分解・調整するのは危険です。感電や火災のリスクがあるため、専門知識がない場合は内部を開けないでください。ブレーカーや表示確認までにとどめ、異常が続く場合は施工業者、メーカー、電気工事業者へ相談することが大切です。


発電量が低い原因7:経年劣化・故障・施工不良

太陽光発電システムは長期間使える設備ですが、まったく劣化しないわけではありません。年数が経つにつれて、太陽光パネル、パワーコンディショナー、配線、接続部、架台などに劣化が生じる可能性があります。


太陽光パネル自体は比較的長寿命とされますが、発電性能は少しずつ低下していくのが一般的です。急激に発電量が落ちるというより、年数を重ねるごとにゆるやかに低下することが多いです。ただし、パネルの破損、内部不良、ガラス割れ、封止材の劣化、ホットスポットなどが発生すると、発電量が大きく下がる場合があります。


経年劣化や故障で疑われる症状は、次のとおりです。


施工不良が原因で発電量が低いケースもあります。たとえば、パネルの回路構成が適切でない、影を考慮せず配置されている、接続が不十分、架台やケーブル処理が悪い、設置角度や方位の説明が不十分といった場合です。


施工不良は設置直後から発電量が低い場合もありますが、数年経ってから問題が表面化することもあります。風雨や温度変化によって接続部が劣化し、不具合が出るケースもあるため、定期点検が重要です。


また、台風、強風、地震、雹、落雷などの自然災害によって、パネルや機器が損傷することもあります。外見では異常が見えなくても、内部に問題が起きている可能性があります。災害後に発電量が下がった場合は、早めに点検を依頼しましょう。


保証期間内であれば、メーカー保証や施工保証の対象になる場合があります。発電量が低いと感じたら、保証書、契約書、点検記録、発電シミュレーション、過去の発電データを確認しておくと、業者への相談がスムーズになります。


発電量が低いときに自分でできる5つの確認

発電量が低いと感じたとき、いきなり業者へ連絡する前に、自分で確認できることがあります。ただし、屋根に上る、配線を触る、機器を分解するなどの危険な作業は避けてください。安全に確認できる範囲で原因を切り分けることが大切です。


1. モニターで発電量の推移を確認する

まずは、発電モニターやアプリで日ごと・月ごとの発電量を確認しましょう。特に、前年同月との比較が有効です。


単日で発電量が低くても、その日が曇りや雨であれば異常とは限りません。数週間から数か月単位で見て、明らかに低下しているかを確認しましょう。


見るべきポイントは、次のとおりです。


2. エラー表示を確認する

パワーコンディショナーやモニターにエラーコードが表示されていないか確認しましょう。エラー表示がある場合は、取扱説明書で内容を確認します。


一時的なエラーであれば、再起動によって回復する場合もあります。ただし、繰り返し同じエラーが出る場合や、発電が停止したままの場合は、専門業者に相談してください。


3. ブレーカーや運転スイッチを確認する

発電量が急にゼロになった場合は、太陽光発電用のブレーカーやパワーコンディショナーの運転スイッチがオフになっていないか確認しましょう。


停電、落雷、点検作業、家電のトラブルなどをきっかけに、ブレーカーが落ちていることがあります。ブレーカーを戻してもすぐに落ちる場合は、電気系統に異常がある可能性があるため、無理に何度も操作しないでください。


4. 影の変化を地上から確認する

晴れた日に、地上から屋根周辺の影を確認しましょう。朝、昼、夕方で影の出方は変わります。特定の時間帯だけ発電量が落ちる場合、その時間帯に影がかかっている可能性があります。


確認するポイントは、隣家、樹木、電柱、アンテナ、屋根設備、周辺建物です。設置当初と周辺環境が変わっていないかも見ておきましょう。


5. 売電量ではなく発電量を確認する

「売電量が減った=発電量が低い」とは限りません。家庭内で使う電気が増えれば、発電量が同じでも売電量は減ります。


在宅時間が増えた、エアコンをよく使った、電気自動車を充電した、蓄電池を導入した、給湯器の使用パターンが変わったなどの場合は、自家消費が増えている可能性があります。


発電量そのものを確認し、売電量や電気代だけで判断しないようにしましょう。


業者に相談すべきサイン

自分で確認しても原因が分からない場合や、明らかに異常がある場合は、早めに専門業者へ相談しましょう。特に次のような症状がある場合は、点検をおすすめします。


業者へ相談する際は、次の情報を用意しておくとスムーズです。


設置時期

太陽光パネルのメーカーと容量

パワーコンディショナーのメーカーと型番

発電量が低いと感じ始めた時期

エラーコードの有無

月別・日別の発電データ

設置時の発電シミュレーション

保証書や契約書

直近の台風・落雷・停電の有無


「発電量が低いです」と伝えるだけでなく、「いつから」「どのくらい」「どんな条件で」低いのかを伝えると、原因の特定がしやすくなります。


たとえば、「今月の発電量が前年同月より30%低い」「晴れた日の正午でもピークが以前の半分程度」「午前中だけ極端に発電しない」「エラーコードが表示されている」といった具体的な情報が役立ちます。


発電量の低下を防ぐためのメンテナンス方法

太陽光発電の発電量低下を防ぐには、日頃の確認と定期的なメンテナンスが重要です。太陽光発電は設置後に何もしなくても使える設備と思われがちですが、屋外で長期間使用する以上、点検は欠かせません。


発電データを月1回確認する

最も簡単で効果的なのは、発電データを定期的に見ることです。月に1回でも発電量を確認しておけば、異常に早く気づけます。


おすすめは、毎月同じタイミングで次の項目を記録することです。


スマートフォンアプリやHEMSでデータを見られる場合は、スクリーンショットを残しておくのも有効です。


周辺の影を定期的に確認する

影は時間とともに変化します。庭木が伸びる、隣家が建つ、アンテナを設置する、屋根設備が増えるなど、設置後に環境が変わることがあります。


年に数回、晴れた日に地上から屋根周辺の影を確認しましょう。特に冬は太陽の角度が低く、影が伸びやすいため、冬場の確認が重要です。


樹木が影を作っている場合は、剪定で改善できることがあります。ただし、隣地の樹木や建物が原因の場合は、自分だけで対処できないため、まずは状況を記録し、必要に応じて施工業者に相談しましょう。


パネルの汚れを無理なく確認する

屋根に上らず、地上やベランダなど安全な場所からパネル表面の汚れを確認しましょう。鳥のふん、落ち葉、砂ぼこりが目立つ場合は、清掃を検討します。


ただし、太陽光パネルの清掃は高所作業になることが多く、転落の危険があります。自分で屋根に上るのは避けてください。また、強い洗剤や硬いブラシ、高圧洗浄機の使用も、パネルや配線を傷める可能性があります。


清掃が必要か迷う場合は、発電量の変化と汚れの状態をあわせて判断しましょう。


パワーコンディショナー周辺をきれいに保つ

パワーコンディショナーは放熱が重要です。周辺に物を置いたり、通気口にほこりがたまったりすると、熱がこもって効率低下や停止の原因になることがあります。


定期的に確認したいポイントは、次のとおりです。


通気口がふさがれていないか

周囲に物を置いていないか

ほこりや蜘蛛の巣がたまっていないか

異音や異臭がないか

エラーランプが点灯していないか


屋外設置の場合は、雨風や直射日光の影響も受けます。外装の破損やサビ、異常な音がある場合は、点検を依頼しましょう。


定期点検を受ける

発電量の低下を防ぐには、定期点検が有効です。点検では、発電データ、パネルの外観、架台、配線、接続部、パワーコンディショナー、絶縁状態などを確認できます。


自分では気づけない不具合も、専門点検で早期に発見できることがあります。特に設置から年数が経っている場合や、保証期間が切れる前には、点検を受けておくと安心です。


定期点検の頻度はシステムや契約内容によって異なりますが、発電量の低下が気になる場合は、早めに相談する価値があります。


発電量が低いときによくある勘違い

発電量が低いと感じたとき、原因を誤解してしまうことがあります。間違った判断をすると、不要な清掃や修理を依頼してしまったり、本当の原因を見落としたりする可能性があります。


売電収入が減ったから発電量が低いとは限らない

売電収入が減ると、発電量が低くなったと感じやすいです。しかし、売電収入は発電量だけでなく、自家消費量や売電単価にも影響されます。


家庭内で使う電気が増えれば、売電に回る電気は減ります。また、固定価格買取期間が終了した場合は、同じ売電量でも収入が下がることがあります。そのため、売電収入だけを見て発電量低下と判断しないようにしましょう。


快晴なのに発電量が最大にならないこともある

晴れているからといって、常に最大発電量になるわけではありません。太陽の角度、気温、パネル温度、電圧抑制、パワーコンディショナー容量などの影響を受けます。


特に真夏は、強い日差しがあってもパネル温度が上がり、効率が下がることがあります。発電量を見るときは、天気だけでなく季節や気温も考慮しましょう。


パネルが古いから必ず大きく低下するわけではない

太陽光パネルは経年劣化しますが、年数が経ったからといって急激に発電量が落ちるとは限りません。急に大きく低下した場合は、自然劣化だけでなく、パワーコンディショナー、配線、影、汚れ、電圧抑制なども疑う必要があります。


清掃すれば必ず大きく改善するとは限らない

パネル清掃で発電量が回復することはありますが、汚れが軽微な場合は効果が限定的なこともあります。清掃費用をかける前に、汚れの状態や発電量の低下幅を確認しましょう。


鳥のふんや落ち葉が多い場合は清掃の効果が出やすい一方で、うっすらした汚れ程度では、費用対効果が小さい場合もあります。


発電量が低い原因を切り分けるチェックリスト

発電量が低いと感じたら、次の順番で確認すると原因を絞り込みやすくなります。


このチェックリストを使えば、「何となく発電量が低い」という状態から、具体的な原因に近づけます。


特に重要なのは、発電量の低下が「一時的」なのか「継続的」なのかを見分けることです。一時的な低下であれば天候や季節の影響かもしれません。一方、晴天でも低い状態が続く、前年同月より大幅に低い、エラー表示がある、急に発電しなくなったという場合は、点検を検討しましょう。


放置するとどうなる?発電量が低い状態のリスク

発電量が低い状態を放置すると、電気代削減効果や売電収入が減るだけでなく、機器トラブルを見逃す可能性があります。


たとえば、配線の接続不良や機器の異常が原因だった場合、早めに対処すれば修理で済むことがあります。しかし、放置することで症状が悪化し、交換費用が高くなる可能性もあります。


また、保証期間内であれば無償または低負担で対応できる不具合でも、保証期間を過ぎると自己負担になることがあります。発電量の異常に気づいたら、保証書や契約内容を確認し、必要に応じて早めに連絡しましょう。


発電量低下の放置による主なリスクは、次のとおりです。


もちろん、すべての発電量低下が危険なわけではありません。天候や季節による自然な低下もあります。しかし、「いつもと違う」と感じた場合は、記録を取り、原因を確認することが大切です。


発電量が低いときの相談先

発電量が低いときの相談先は、原因や状況によって異なります。


まずは設置した業者に相談するのが基本です。設置時の図面や機器構成を把握しているため、原因を特定しやすいからです。


ただし、設置業者と連絡が取れない、対応が遅い、倒産しているといった場合は、メーカーや太陽光発電の点検業者に相談する方法もあります。保証内容によっては、メーカー窓口から対応先を案内してもらえる場合があります。


相談時には、感覚的な説明だけでなく、発電データを用意することが重要です。発電量のグラフ、エラー表示の写真、パワーコンディショナーの型番、設置時期などを伝えることで、より具体的なアドバイスを受けやすくなります。


まとめ:発電量が低いときは「影」だけでなく7つの要因を順番に確認

発電量が低いと感じたとき、最初に疑いたい原因のひとつが影です。屋根、樹木、電柱、アンテナ、周辺建物などの影は、パネルの一部にかかるだけでも発電量に影響することがあります。特に冬場や朝夕は影が伸びやすく、設置当初には問題なかった影が、数年後に発電量低下の原因になることもあります。


ただし、発電量が低い原因は影だけではありません。パネル表面の汚れ、設置条件、季節や天候、パワーコンディショナー、電圧抑制、配線、経年劣化、施工不良など、複数の要因が関係している可能性があります。


発電量が低いときに確認したい7つのポイントは、次のとおりです。


まずは、天候や季節による自然な変動ではないかを確認しましょう。そのうえで、前年同月との比較、発電モニターの推移、エラー表示、ブレーカー、影、汚れを順番に見ていくと、原因を切り分けやすくなります。


発電量が急にゼロになった、晴天でも極端に低い、エラー表示が消えない、ブレーカーが何度も落ちる、焦げ臭い・異音があるといった場合は、早めに専門業者へ相談してください。無理に屋根へ上ったり、配線を触ったりするのは危険です。


太陽光発電は、発電データを定期的に確認することで異常に気づきやすくなります。月1回でも発電量を見ておけば、影の変化、汚れ、機器不具合、経年劣化などを早期に発見しやすくなります。


発電量が低いと感じたら、焦って故障と決めつけるのではなく、7つのポイントを順番に確認しましょう。原因を正しく見極めることで、不要な修理費を避けながら、太陽光発電の効果を長く維持しやすくなります。


LRTKで現場の測量精度・作業効率を飛躍的に向上

LRTKシリーズは、建設・土木・測量分野における高精度なGNSS測位を実現し、作業時間短縮や生産性の大幅な向上を可能にします。国土交通省が推進するi-Constructionにも対応しており、建設業界のデジタル化促進に最適なソリューションです。

LRTKの詳細については、下記のリンクよりご覧ください。

 

製品に関するご質問やお見積り、導入検討に関するご相談は、

こちらのお問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。ぜひLRTKで、貴社の現場を次のステージへと進化させましょう。

bottom of page