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太陽光発電量が低い時の損失額を3ステップで確認

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万能の測量機LRTKの説明

著者: LRTKチーム

目次


太陽光発電量が低いと感じたら最初に確認すべきこと

太陽光発電を設置していると、「以前より発電量が低い気がする」「晴れているのにモニターの数値が伸びない」「売電収入が思ったより少ない」と感じることがあります。


しかし、発電量が低いからといって、すぐに故障と決めつける必要はありません。太陽光発電の発電量は、天候、季節、日射量、気温、パネルの汚れ、影、パワーコンディショナーの状態など、複数の要因で変動します。


大切なのは、感覚だけで判断せず、次の3つを順番に確認することです。


本来どれくらい発電するはずだったのか

実際にどれくらい発電しているのか

差額がいくらの損失になっているのか


発電量の低下を「なんとなく少ない」で終わらせると、対策すべきかどうか判断できません。反対に、損失額を数字で把握できれば、清掃、点検、修理、部品交換などに費用をかけるべきかが見えてきます。


この記事では、太陽光発電量が低いと感じたときに、損失額を3ステップで確認する方法を解説します。専門知識がなくても、売電明細、発電モニター、検針票、契約単価があれば、おおよその損失額を計算できます。


発電量が低い原因は「故障」とは限らない

太陽光発電量が低いと聞くと、多くの人は「パネルが壊れたのではないか」「パワーコンディショナーが故障したのではないか」と考えます。もちろん機器不良の可能性はありますが、実際には正常な範囲の変動であるケースもあります。


たとえば、同じ晴れの日でも夏と冬では太陽の角度が違います。梅雨や台風シーズンは日照時間が少なくなり、年間の中でも発電量が落ち込みやすくなります。また、太陽光パネルは高温になると変換効率が下がるため、真夏の快晴日よりも春や秋の晴天日のほうが発電量が高くなることもあります。


さらに、設置から数年経つと、パネル表面に砂ぼこり、花粉、黄砂、鳥のふん、落ち葉などが付着します。薄い汚れでも広い面積に広がれば、発電効率に影響します。近隣の建物や樹木が成長して、以前はなかった影がパネルにかかることもあります。


つまり、発電量が低い原因はひとつではありません。まずは「例年と比べて低いのか」「同じ月の平均と比べて低いのか」「晴天日でも明らかに低いのか」を分けて考える必要があります。


ステップ1:想定発電量と実際の発電量を比較する

損失額を計算する前に、まずは基準となる「想定発電量」を確認します。ここを飛ばしてしまうと、発電量が本当に低いのか、単なる季節変動なのか判断できません。


想定発電量の確認方法

想定発電量は、主に次の資料で確認できます。


もっとも使いやすいのは、設置時にもらった発電シミュレーションです。そこには「年間で何kWh発電する見込みか」「月ごとに何kWh発電する見込みか」が記載されていることが多いです。


ただし、設置時のシミュレーションはあくまで予測です。実際の天候や周辺環境によって差が出るため、1日単位で完全に一致することはありません。比較する場合は、1日だけで判断せず、1か月単位、できれば3か月単位で見るのがおすすめです。


実際の発電量を確認する方法

実際の発電量は、発電モニターやHEMS、アプリ、パワーコンディショナーの表示画面などで確認できます。確認するときは、次の3つをメモしておきましょう。


この例では、想定発電量520kWhに対して実際の発電量が420kWhなので、差は100kWhです。


計算式は次の通りです。



想定発電量 − 実際の発電量 = 発電不足量

例:



520kWh − 420kWh = 100kWh

この100kWhが、発電量低下によって失われた可能性のある電力量です。


何%低下しているかも確認する

発電不足量だけでなく、低下率も確認しておくと判断しやすくなります。



発電不足量 ÷ 想定発電量 × 100 = 低下率

例:



100kWh ÷ 520kWh × 100 = 約19.2%

この場合、想定より約19%低いことになります。月によって天候差はありますが、晴天が多かったにもかかわらず10%以上の低下が続く場合は、原因を調べる価値があります。


ステップ2:発電量低下による損失額を計算する

発電量の差がわかったら、次は損失額を計算します。ここで重要なのは、太陽光発電の電気には「売電する分」と「自家消費する分」があることです。


発電量が低いと、売電収入が減るだけではありません。自宅で使えるはずだった電気も減るため、電力会社から買う電気が増える可能性があります。


売電分の損失額を計算する

売電分の損失額は、次の式で計算します。



発電不足量 × 売電単価 = 売電収入の損失額

たとえば、発電不足量が100kWh、売電単価が16円/kWhの場合は次の通りです。



100kWh × 16円 = 1,600円

この場合、1か月で約1,600円の売電収入を失っている可能性があります。


ただし、発電した電気をすべて売電しているわけではない住宅も多いです。自家消費型の場合は、売電単価だけでなく、買電単価も考える必要があります。


自家消費分の損失額を計算する

自家消費分は、発電した電気を家庭内で使うことで、電力会社から買う電気を減らしている部分です。この分の価値は、売電単価ではなく買電単価に近い金額で考えます。


計算式は次の通りです。



自家消費できなかった電力量 × 買電単価 = 自家消費分の損失額

たとえば、発電不足量100kWhのうち60kWhを本来は自家消費できていたとします。買電単価を31円/kWhとすると、損失額は次のようになります。



60kWh × 31円 = 1,860円

さらに、残り40kWhを売電できていた場合、売電単価16円/kWhなら次の通りです。



40kWh × 16円 = 640円

合計すると、1か月の損失額は次のようになります。



1,860円 + 640円 = 2,500円

このように、売電単価だけで計算すると損失を小さく見積もってしまう場合があります。特に卒FIT後や自家消費を重視している家庭では、買電単価を考慮することが重要です。


年間損失額に換算する

1か月の損失額がわかったら、年間ではどれくらいになるかも確認しましょう。



1か月の損失額 × 12か月 = 年間損失額

例:



2,500円 × 12か月 = 30,000円

1か月では数千円でも、年間では数万円の損失になることがあります。さらに、発電量低下が数年続けば、損失額は10万円を超える可能性もあります。


損失額の早見表

発電不足量と単価別に、おおよその損失額をまとめると次のようになります。


この表を見ると、発電不足量が大きいほど、また電気料金単価が高いほど、損失額が大きくなることがわかります。


ステップ3:原因別に対策費用と回収期間を判断する

損失額を計算したら、次に考えるべきことは「対策にいくらかけるべきか」です。発電量が低いからといって、すぐに高額な修理をするのが正解とは限りません。損失額と対策費用を比較し、費用を回収できるかどうかを判断しましょう。


対策費用と損失額を比較する

たとえば、発電量低下による年間損失額が30,000円だったとします。このとき、パネル清掃に30,000円かかる場合、清掃によって発電量が元に戻れば、およそ1年で費用を回収できる可能性があります。


一方、修理費用が200,000円かかる場合、年間損失額30,000円では回収に約6年8か月かかります。


計算式は次の通りです。



対策費用 ÷ 年間損失額 = 回収年数

例:



200,000円 ÷ 30,000円 = 約6.7年

この回収年数が長すぎる場合は、すぐに修理するのではなく、保証の有無、機器の残り寿命、今後の売電単価、蓄電池の導入予定なども含めて判断する必要があります。


対策ごとの判断目安

原因が汚れや影であれば、比較的低コストで改善できることがあります。一方、パワーコンディショナーや配線に関わる場合は、安全面から専門業者の点検が必要です。


発電量が低い主な原因7つ

太陽光発電量が低い原因を判断するには、よくあるパターンを知っておくことが大切です。ここでは、代表的な7つの原因を紹介します。


1. 天候や日照時間の影響

もっとも基本的な原因は天候です。曇りや雨の日が多い月は、当然ながら発電量が少なくなります。特に梅雨時期、秋雨、台風シーズン、冬場の日照時間が短い時期は、発電量が落ち込みやすくなります。


注意したいのは、単純に「晴れの日が多かったか」だけでは判断できないことです。薄曇りの日、黄砂が多い日、湿度が高く空が白っぽい日などは、体感では明るくても日射量が不足している場合があります。


そのため、1日単位ではなく月単位で確認し、前年同月や設置時のシミュレーションと比較することが重要です。


2. パネル表面の汚れ

太陽光パネルは屋外に設置されているため、年月とともに汚れが蓄積します。主な汚れには、砂ぼこり、花粉、黄砂、鳥のふん、落ち葉、排気ガス由来の汚れなどがあります。


雨である程度は流れますが、すべての汚れが落ちるわけではありません。特に鳥のふんや油分を含む汚れは残りやすく、パネルの一部を覆うことで発電量低下につながることがあります。


また、パネル全体が薄く汚れている場合は、見た目では気づきにくいものの、発電量にじわじわ影響することがあります。屋根上のパネルは危険なので、無理に自分で登って確認しないようにしましょう。


3. 影の影響

太陽光パネルは、影の影響を受けやすい設備です。家の一部、隣家、電柱、アンテナ、樹木、物置、後から建てられた建物などが原因で、パネルに影がかかることがあります。


特に注意したいのは、設置当初は影がなかったのに、数年後に影が増えるケースです。樹木が成長したり、近隣に建物が建ったりすると、発電条件が変わります。


影は時間帯や季節によって出方が変わります。朝だけ影がかかる、夕方だけ影がかかる、冬だけ影が長く伸びるなど、パターンを観察することが大切です。


4. パワーコンディショナーの不調

パワーコンディショナーは、太陽光パネルで発電した直流電力を家庭で使える交流電力に変換する機器です。太陽光発電システムの中でも重要な役割を持ち、発電量低下の原因になりやすい部分でもあります。


パワーコンディショナーに不調がある場合、次のような症状が出ることがあります。


エラーコードが表示される

運転ランプが消えている

発電している時間帯なのに出力がゼロになる

ブレーカーが落ちる

異音や異臭がする

発電量が急に大きく下がる


エラー表示がある場合は、取扱説明書を確認し、リセットで改善するかどうかを見ます。ただし、頻繁にエラーが出る場合や異臭・異音がある場合は、使用を続けず専門業者に相談してください。


5. 配線や接続部のトラブル

太陽光発電システムは、パネル、接続箱、パワーコンディショナー、分電盤、売電メーターなど複数の機器が配線でつながっています。接続不良、断線、端子の劣化、漏電などが起きると、発電量が低下したり停止したりすることがあります。


配線トラブルは外から見てもわかりにくく、自分で確認するのは危険です。感電や火災のリスクがあるため、ブレーカーや表示画面の確認にとどめ、内部配線には触れないでください。


6. 経年劣化

太陽光パネルは長期間使える設備ですが、まったく劣化しないわけではありません。年数が経つにつれて、少しずつ出力が低下することがあります。


経年劣化による低下は、基本的には急激ではなく、長い期間をかけて緩やかに進みます。そのため、ある月だけ急に発電量が下がった場合は、経年劣化だけでなく、パワコン不調、影、汚れ、出力抑制など別の原因も疑う必要があります。


設置から10年以上経っている場合は、過去数年分の年間発電量を並べて確認しましょう。毎年少しずつ下がっているのか、特定の年から急に下がったのかで、原因の見え方が変わります。


7. 出力抑制

出力抑制とは、電力の需給バランスを保つために、発電した電気の出力が一時的に抑えられることです。地域や契約内容、電力会社の運用状況によって発生する場合があります。


出力抑制が起きると、天気がよくても発電量や売電量が思ったほど伸びないことがあります。モニターやパワーコンディショナーに抑制履歴が表示される場合もあるため、発電量が低い日と抑制の有無を照らし合わせて確認しましょう。


発電量低下を放置した場合のリスク

発電量が低い状態を放置すると、単に売電収入が減るだけでは済まない場合があります。損失額が小さいうちは気づきにくいですが、数年単位で見ると大きな差になります。


売電収入が減り続ける

発電量が低下すれば、売電できる電力量も減ります。特に固定価格買取期間中で売電単価が高い場合、発電量低下はそのまま収入減につながります。


たとえば、毎月2,000円の損失でも、年間では24,000円、5年では120,000円です。原因が簡単な清掃や設定確認で改善できるものだった場合、放置による損失は非常にもったいないといえます。


電気代削減効果が下がる

近年は売電よりも自家消費を重視する家庭も増えています。昼間に発電した電気を家庭内で使えば、電力会社から買う電気を減らせます。


しかし、発電量が低いと自家消費できる電気も減ります。その結果、買電量が増え、電気代削減効果が下がります。売電明細だけを見ていると、この損失に気づきにくいので注意が必要です。


機器トラブルが悪化する可能性がある

発電量低下の原因がパワーコンディショナーや配線の不具合だった場合、放置すると症状が悪化する可能性があります。最初は発電量が少し低いだけでも、やがて停止やエラー頻発につながることがあります。


特に異音、異臭、焦げたようなにおい、ブレーカーの頻繁な作動などがある場合は、損失額の計算よりも安全確認を優先してください。


保証期間を過ぎてしまう

太陽光発電システムには、メーカー保証、施工保証、自然災害補償などが付いている場合があります。しかし、保証には期間や条件があります。


発電量が低いことに気づいていながら放置し、保証期間を過ぎてから相談すると、無償対応できたはずの修理が有償になる可能性があります。設置時の保証書や契約書を確認し、保証期間内であれば早めに販売店や施工会社に相談しましょう。


自分で確認できるチェック項目

専門業者に依頼する前に、自分で確認できることもあります。ただし、屋根に登る、配線を触る、機器を分解するなどの作業は危険です。安全に確認できる範囲に限定しましょう。


発電モニターの数値を確認する

まずは発電モニターやアプリで、次の項目を確認します。


モニターの数値をスクリーンショットや写真で残しておくと、業者に相談するときに説明しやすくなります。


パワーコンディショナーの表示を確認する

パワーコンディショナー本体に表示画面がある場合は、運転状態やエラーコードを確認します。説明書にエラーコードの意味が載っていることが多いため、手元にあれば照合しましょう。


ただし、パワーコンディショナーの内部を開けたり、配線を触ったりしてはいけません。確認するのは、表示画面、ランプ、ブレーカー、周囲の異常に限ります。


ブレーカーが落ちていないか確認する

発電量がゼロに近い場合、太陽光発電用のブレーカーが落ちていることがあります。分電盤や専用ブレーカーを確認し、明らかに落ちている場合は取扱説明書に従って対応します。


ただし、ブレーカーを戻してもすぐに落ちる場合は、何らかの異常がある可能性があります。無理に何度も入れ直さず、専門業者に相談してください。


影の発生状況を確認する

晴れた日に、朝、昼、夕方の3回に分けて、屋根やパネル周辺に影が出ていないか確認します。屋根に登る必要はありません。地上やベランダなど安全な場所から、影の方向や時間帯を観察します。


特に次のような変化がないか確認しましょう。


近隣に新しい建物が建った

樹木が成長した

アンテナや設備を追加した

物置やカーポートを設置した

冬だけ影が長く伸びるようになった


影が一部のパネルにかかるだけでも、発電量に影響する場合があります。


過去の発電量と比較する

もっとも重要なのは、過去データとの比較です。1日だけでは判断できないため、同じ月のデータを並べて見ます。


このように、前年や前々年と比べて大きく下がっている場合は、天候以外の原因があるかもしれません。逆に、地域全体で天候不順だった月だけ低い場合は、システム異常ではない可能性もあります。


専門業者に相談すべきタイミング

自分で確認しても原因がわからない場合や、安全面に不安がある場合は、早めに専門業者へ相談しましょう。特に次のようなケースでは、自己判断で放置しないことが大切です。


晴天日でも発電量が極端に低い

雲が少ない晴天日にもかかわらず、発電量が明らかに低い場合は、システム側に問題がある可能性があります。特に、以前は同じような天気でしっかり発電していたのに、急に数値が下がった場合は注意が必要です。


エラー表示が頻繁に出る

パワーコンディショナーやモニターにエラーコードが表示される場合は、記録を残して販売店やメーカーに問い合わせましょう。エラーが一時的に消えても、頻繁に再発する場合は点検が必要です。


発電量が急にゼロになった

発電量が急にゼロになった場合、パワーコンディショナーの停止、ブレーカー遮断、配線トラブル、機器故障などが考えられます。昼間の晴天時にゼロが続くなら、早めの確認が必要です。


異音・異臭・焦げ跡がある

パワーコンディショナー周辺で異音や異臭がする、焦げたような跡がある、ブレーカーが頻繁に落ちるといった症状がある場合は、安全上のリスクがあります。発電量の損失よりも安全を優先し、すぐに専門業者へ相談してください。


保証期間内の可能性がある

保証期間内であれば、点検や修理が無償または低負担で受けられる場合があります。保証書、契約書、メーカー名、型番、設置年月を確認してから問い合わせるとスムーズです。


発電量が低い時に業者へ伝えるべき情報

専門業者に相談するときは、「発電量が低いです」と伝えるだけでは原因を特定しにくいです。次の情報を用意しておくと、点検や見積もりがスムーズになります。


特に、発電モニターの画面写真やエラーコードの写真は役立ちます。月別の発電量データがある場合は、スクリーンショットやメモを用意しましょう。


損失額を計算する具体例

ここでは、実際にどのように損失額を確認するか、具体例で見てみましょう。


条件

1. 発電不足量を計算する


550kWh − 430kWh = 120kWh

想定より120kWh少ないことがわかります。


2. 自家消費分と売電分に分ける


120kWh × 60% = 72kWh120kWh × 40% = 48kWh

本来なら、72kWhを自家消費し、48kWhを売電できていたと考えます。


3. 損失額を計算する

自家消費分の損失額は次の通りです。



72kWh × 31円 = 2,232円

売電分の損失額は次の通りです。



48kWh × 16円 = 768円

合計します。



2,232円 + 768円 = 3,000円

このケースでは、1か月で約3,000円の損失が発生している可能性があります。


4. 年間損失額に換算する


3,000円 × 12か月 = 36,000円

年間では約36,000円の損失です。もしこの低下が5年続けば、単純計算で180,000円の損失になります。


このように数字にすると、点検や清掃に費用をかけるべきかどうかを判断しやすくなります。


発電量が低いときにやってはいけないこと

発電量が低いと焦ってしまい、すぐに何か対処したくなるかもしれません。しかし、太陽光発電は電気設備であり、誤った対応は危険です。


屋根に登ってパネルを確認する

もっとも避けたいのが、屋根に登ってパネルを確認することです。屋根は滑りやすく、落下事故の危険があります。特に雨上がり、朝露、強風時は非常に危険です。


パネルの汚れが気になる場合でも、自分で屋根に登って清掃するのではなく、専門業者に依頼しましょう。


高圧洗浄機でパネルを洗う

地上設置のパネルなどで手が届く場合でも、高圧洗浄機を安易に使うのは避けましょう。水圧によってパネル表面やシール部分を傷める可能性があります。メーカー保証に影響する場合もあるため、清掃方法は取扱説明書や専門業者に確認してください。


パワーコンディショナーを分解する

パワーコンディショナーの内部には電気部品があり、感電や故障のリスクがあります。エラー表示が出ていても、自分で分解して確認してはいけません。できるのは、表示画面の確認、説明書に記載された範囲の操作、ブレーカー状態の確認までです。


根拠なく高額な修理を決める

発電量が低いと言われたからといって、すぐに高額な交換工事を決める必要はありません。まずは発電量データ、損失額、保証内容、見積もりの内訳を確認しましょう。


特に、パワーコンディショナー交換や大規模修理は費用が大きくなりやすいため、必要に応じて複数社に相談することも大切です。


発電量低下を防ぐための予防策

発電量が低くなってから慌てるのではなく、日ごろから記録と点検をしておくと、異常に早く気づけます。


月1回は発電量を記録する

毎日細かく確認する必要はありませんが、月1回は発電量を記録しておくと便利です。記録する項目はシンプルで構いません。


この記録があれば、翌年同月との比較がしやすくなります。


年1回は周辺環境を確認する

発電量低下の原因として見落としやすいのが、周辺環境の変化です。年に1回程度、次の点を確認しましょう。


樹木が伸びていないか

隣家や周辺建物の影が増えていないか

アンテナや設備を追加していないか

パネル周辺に落ち葉がたまりやすくなっていないか

鳥のふんが目立っていないか


特に冬は太陽高度が低く、影が長くなります。夏には問題がなくても、冬だけ発電量が下がることがあります。


保証書と連絡先を保管する

いざ発電量が低くなったとき、保証書や施工会社の連絡先が見つからないと対応が遅れます。次の書類はまとめて保管しておきましょう。


契約書

保証書

設置時のシミュレーション資料

パネルとパワコンの型番資料

取扱説明書

点検記録

施工会社や販売店の連絡先


保証期間内であれば対応できる内容もあるため、早めに確認できる状態にしておくことが重要です。


よくある質問

発電量が低いかどうかは何日見れば判断できますか?

1日だけでは判断しにくいです。天候の影響が大きいため、まずは1か月単位で確認しましょう。可能であれば、前年同月や過去3か月の推移と比べると判断しやすくなります。


晴れているのに発電量が低いのは故障ですか?

故障とは限りません。気温が高い、薄雲や黄砂がある、影がかかっている、出力抑制があるなど、故障以外の原因もあります。ただし、晴天日でも極端に低い状態が続く場合やエラー表示がある場合は、点検を検討しましょう。


パネル清掃をすれば必ず発電量は回復しますか?

必ず回復するとは限りません。汚れが原因であれば改善が期待できますが、原因がパワーコンディショナー、配線、影、経年劣化、出力抑制であれば、清掃だけでは改善しない可能性があります。清掃前に発電量データと汚れの状況を確認することが大切です。


発電量低下の損失額は売電単価だけで計算すればよいですか?

全量売電であれば売電単価で考えやすいですが、住宅用太陽光のように自家消費している場合は、買電単価も考慮したほうが実態に近くなります。自家消費できなかった分は、電力会社から買う電気が増える可能性があるためです。


設置から10年以上経つと発電量が低いのは普通ですか?

年数が経つと、ある程度の出力低下は起こり得ます。ただし、急激に下がった場合や、晴天日でも極端に低い場合は、経年劣化だけでなく機器不良や影の影響も考えられます。年間発電量の推移を確認し、急な変化があるかを見ましょう。


発電量が低いとき、まず誰に相談すればよいですか?

まずは設置した販売店や施工会社に相談するのが基本です。保証期間内であれば、メーカーや施工会社の保証対象になる可能性があります。連絡が取れない場合は、太陽光発電の点検に対応している専門業者へ相談しましょう。


まとめ

太陽光発電量が低いと感じたときは、焦って修理や交換を決めるのではなく、まず損失額を数字で確認することが大切です。


確認の流れは次の3ステップです。


想定発電量と実際の発電量を比較する

発電不足量から損失額を計算する

原因別に対策費用と回収期間を判断する


発電量が低い原因は、天候、汚れ、影、パワーコンディショナーの不調、配線トラブル、経年劣化、出力抑制などさまざまです。1日だけの発電量で判断せず、月単位、年単位で比較することが重要です。


特に、自家消費している家庭では、売電収入の減少だけでなく、買電量の増加による損失も考える必要があります。発電不足量に売電単価や買電単価を掛けることで、1か月あたり、年間あたりの損失額を把握できます。


損失額が小さければ様子を見る判断もありますが、年間で数万円の損失が出ている場合や、発電量が急に下がった場合は、早めの点検が有効です。エラー表示、異音、異臭、発電停止などがある場合は、安全面を優先して専門業者に相談してください。


太陽光発電は、設置して終わりではなく、発電量を定期的に確認することで本来の効果を維持しやすくなります。まずは発電モニターや売電明細を確認し、想定よりどれくらい低いのか、いくらの損失になっているのかを計算してみましょう。


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