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i-Construction 2.0の全体像|国交省の狙いをわかりやすく解説

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万能の測量機LRTKの説明

著者: LRTKチーム

i-Construction 2.0という言葉を見ても、何が新しくなったのか、従来のICT施工と何が違うのか、現場の実務にどう関係するのかが一度ではつかみにくいと感じる方は多いはずです。特に発注者対応、施工計画、出来形管理、書類作成、測量や設計との連携まで幅広く関わる実務担当者ほど、概念ではなく実務の変化として理解したいはずです。


目次

i-Construction 2.0とは何か

なぜ今、i-Construction 2.0が必要なのか

施工のオートメーション化とは何か

データ連携のオートメーション化とは何か

施工管理のオートメーション化とは何か

中小規模現場と地方自治体にとって何が変わるのか

実務担当者が今から準備すべきこと

まとめ


i-Construction 2.0とは何か

そのため、i-Construction 2.0を正しく理解するには、従来のICT施工の延長線上にある技術施策としてだけ見るのではなく、建設業の人手不足、災害対応、インフラ維持、働き方改革まで含めた政策パッケージとして捉える必要があります。実務担当者にとっては、新しい機械を導入するかどうかよりも、現場データをどうつなぐか、監督や検査をどう変えるか、少ない人数でも回る現場体制をどう作るかが本質になります。


なぜ今、i-Construction 2.0が必要なのか

この流れを実務感覚に置き換えると、これまでの改善が「人が同じ仕事を少し早く、少し正確にできるようにする」段階だったのに対し、i-Construction 2.0は「そもそも人が現場に張り付かなくても仕事が回る形に変える」段階だといえます。たとえば、測量データを設計に活かし、設計データを施工に流し、施工データを管理や検査にそのまま使う流れができれば、同じ情報を何度も打ち直す必要がなくなります。遠隔施工やリモート監督が広がれば、危険箇所や暑熱環境での常時立会いも減らせます。


この目標設定で見落とせないのは、省人化が人員削減のためではなく、インフラを守り続けるための条件として語られていることです。建設現場で働く一人ひとりの生産量や付加価値を上げなければ、人口減少下で国民生活や経済活動の基盤を維持できないという前提が置かれています。つまり、i-Construction 2.0の本質は、建設業に対するコスト圧縮政策ではなく、供給能力の維持政策です。


この考え方は、実務担当者にとって非常に重要です。もしi-Construction 2.0を「人を減らすための仕組み」とだけ受け取ると、現場では反発が起きやすくなります。しかし実際には、人が足りなくなる前提で、危険作業を減らし、判断業務に人を集中させ、継続可能な現場体制を作るための政策です。だからこそ、測量、設計、施工、検査、維持管理を別々に最適化するのではなく、全体をつなげて考える必要があります。


施工のオートメーション化とは何か

これは、従来のICT建機のように人が機械に乗って補助機能を使う段階から、機械の挙動そのものを人が外から管理する段階へ移ることを意味します。現場の役割分担も変わります。現地での手作業が中心だった体制から、施工計画の設計、機械群の監視、安全条件の設定、異常時対応といったマネジメント型の役割が重くなります。人は現場作業者から、現場全体を管理するオペレーション人材へと比重が移っていくわけです。


実務担当者の立場で見ると、施工のオートメーション化で本当に変わるのは、機械そのものより前後工程です。どの座標系で管理するか、どうやって施工データを取得するか、誰が異常を判断するか、遠隔運用時の安全境界をどう定義するか、といった運用設計が先に必要になります。つまり、機械を導入するだけでは自動化は進まず、測量・設計・施工計画・通信環境・管理基準を一体で整えることが必要です。


データ連携のオートメーション化とは何か

さらに、設計段階で作成した3次元モデルなどのデータをICT建機にそのまま活用した事例では、図面から施工用データを作成する場合に比べて16人・時間、約30%の作業時間削減効果が確認されています。これは、3次元化の価値が見栄えの良いモデル作成ではなく、後工程で使えるデータを残すことにあると示す好例です。


実務の現場で本当に重要なのは、3次元モデルを作ること自体ではありません。上流で作ったデータが下流で使えること、しかも契約、積算、施工、監督、検査までつながることです。i-Construction 2.0が狙っているのは、まさにこの「一度作ったデータを最後まで使い切る流れ」の定着です。したがって、会社として備えるべきなのは、高価なデータ作成だけではなく、命名ルール、属性情報、座標管理、受け渡し手順、現場での再利用方法といったデータ運用の基礎です。


施工管理のオートメーション化とは何か

また、施工管理のオートメーション化では、3Dデータや現場データの活用により、書類削減、施工管理の高度化、検査の効率化を進める方針が明記されています。ロードマップ上でも、短期では人の作業を省力化し、中長期では快適なオフィスでの作業判断を実現する方向が示されています。衛星測位技術の活用についても、国家座標に準拠したデータ活用を推進するとされており、位置情報を正確に扱える現場基盤の重要性が強調されています。


この柱が意味するのは、監督や検査のデジタル化が「書類を電子化するだけ」で終わらないということです。現場で取得した位置、形状、出来高、写真、映像、点群などの情報が、そのまま確認や判断に使える状態になって初めて、施工管理のオートメーション化は成立します。言い換えれば、施工管理の改革は、現場の測り方や記録の残し方の改革でもあります。


そのため実務担当者にとっては、これからの施工管理は帳票中心からデータ中心へ移ると考えておくべきです。紙の帳票を後から整える発想ではなく、最初から確認可能なデータをどう取るか、どう共有するか、どう再利用するかが重要になります。この発想転換ができるかどうかで、i-Construction 2.0への対応力には大きな差が出ます。


中小規模現場と地方自治体にとって何が変わるのか

また、人材育成と自治体支援も同時に進められています。資料では、令和3年度から累計14都道府県・政令市への支援実績があり、札幌市では小規模の市街地施工現場に適した独自のICT活用方針が策定されました。各地方整備局ではICTアドバイザー制度が展開され、未経験企業や経験の浅い企業に対する助言や研修が行われています。さらに、地方自治体へのICT専門家派遣や、2024年度に409回開催されたICT施工研修など、裾野拡大のための支援も進んでいます。


実務的には、中小規模現場ほど効果が出やすい領域もあります。たとえば、1人でできる位置出し、出来形確認の効率化、写真や座標の一体管理、簡易な3次元計測、遠隔での確認作業などは、限られた人数で回す現場ほど恩恵が大きくなります。したがって、「自動施工までは無理でも、自社に関係する部分は多い」という理解が正しい捉え方です。


実務担当者が今から準備すべきこと

次に重要なのは、自動化とデジタル化を切り分けて考えることです。すべての現場で一気に遠隔施工や複数機械の自動制御を目指す必要はありません。むしろ多くの現場では、施工前の位置出し、日々の出来形確認、書類作成の省力化、写真と位置情報の紐づけ、監督検査用データの整備といった地道なデジタル化の積み重ねが先です。その積み重ねがあるからこそ、将来のオートメーション化にもつながります。


さらに、現場担当者、施工管理担当者、測量担当者、設計担当者が別々の言葉でデータを扱わないようにすることも重要です。ファイル名、属性項目、座標系、成果物の受け渡し方法が現場ごとにバラバラだと、せっかくの3次元データも再利用しにくくなります。i-Construction 2.0は技術導入の話であると同時に、標準化の話でもあるため、社内ルールづくりが地味でも非常に効きます。


そして最後は、現場で無理なく使える入口を持つことです。i-Construction 2.0は大きな政策ですが、実務では「位置情報を正しく取り、すぐ共有できる」「そのデータを次工程に回せる」という小さな成功の積み重ねが一番重要です。測量、出来形確認、施工管理、写真記録をばらばらに行うのではなく、同じ座標基盤の上でつなげていくことが、最終的に省人化と管理高度化につながります。


まとめ

i-Construction 2.0の全体像を一言でいえば、建設現場のデジタル化を、部分最適の段階から全体最適の段階へ進める政策です。2016年度からのi-Constructionで広がったICT施工や3次元活用を土台にしながら、2040年度を見据えて、施工の自動化、データの自動連携、施工管理のリモート化・オフサイト化へと進めていく流れが示されています。狙いは単なる効率化ではなく、人口減少下でもインフラを守り続ける体制を作ることにあります。


だからこそ、実務担当者にとって大切なのは、i-Construction 2.0を遠い将来の話として眺めることではありません。いま自分たちの現場で、位置情報、測量、設計、施工、出来形、写真、検査データがつながっているかを見直し、少ない人数でも回る仕事の形へ少しずつ移していくことです。大きな自動化はその先にありますが、入口は意外と身近です。


その入口として有効なのが、現場で扱う位置情報を手軽かつ高精度にデジタル化することです。LRTKはiPhone装着型GNSS高精度測位デバイスとして、現場での測位をもっと日常業務に近づけやすくします。i-Construction 2.0を単なる政策用語で終わらせず、測る、記録する、共有する、次工程へ渡すという流れに落とし込みたい現場では、こうした実務に馴染む仕組みから整えていくことが、最も現実的な第一歩になります。


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LRTKの詳細については、下記のリンクよりご覧ください。

 

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