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発電量を上げるには何から始める?6つの手順

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万能の測量機LRTKの説明

著者: LRTKチーム

太陽光発電の発電量を上げたいと考えたとき、いきなりパネル追加や設備更新を検討するのは早計です。発電量が伸びない原因は、パネル性能だけでなく、天候、季節、影、汚れ、温度上昇、積雪、配線、機器状態、方位、傾斜、保守不足など、複数の要素が重なっていることが多いからです。最初に見るべき順番を間違えると、清掃しても改善しない、設備を増やしても余剰が増えるだけ、機器を疑ったのに実は影が原因だった、ということが起こります。この記事では、「発電量 上げ方」で検索する実務担当者に向けて、発電量を上げるために何から始めるべきかを6つの手順で解説します。


目次

発電量を上げる前に原因を決めつけない

手順1:月別発電量で自然な変動か異常かを見る

手順2:時間帯別発電量で影や機器異常を探す

手順3:現地で影・汚れ・積雪など外的要因を確認する

手順4:方位・傾斜・配置条件を見直す

手順5:配線・接続部・電力変換機器を点検する

手順6:改善後の発電量を記録して次の対策につなげる

発電量を上げるときに避けたい判断

まとめ


発電量を上げる前に原因を決めつけない

発電量を上げたいと考えたとき、最初に大切なのは、発電量が低い原因を一つに決めつけないことです。太陽光発電は、晴れていれば常に同じ量を発電する設備ではありません。日射量、気温、天候、太陽高度、影、汚れ、積雪、機器状態などによって、発電量は日々変化します。そのため、ある月だけ発電量が低かったからといって、すぐに故障や劣化と判断するのは適切ではありません。


たとえば、冬は日照時間が短く、太陽高度も低いため、夏に比べて発電量が下がりやすくなります。さらに、冬は建物や樹木、屋上設備の影が長く伸びるため、夏には影響がなかった場所でも発電量が下がることがあります。夏は日射量が多く発電量が伸びやすい一方で、パネル温度が上昇すると出力が低下する場合があります。春は花粉や黄砂、秋は落ち葉や台風後の汚れが発電量に影響することがあります。


発電量を上げるには、現在の発電量が何と比べて低いのかを明確にする必要があります。前月より低いのか、前年同月より低いのか、導入時のシミュレーション値より低いのか、晴天日でも低いのかによって、見るべき原因は変わります。前月比較だけでは季節変動を誤解しやすいため、前年同月や同じ季節の晴天日と比較することが重要です。


また、発電量が低いと感じていても、実際には発電量そのものではなく、自家消費量や導入効果が伸びていないだけの場合もあります。発電した電力が施設内で使われず余剰になっている場合、発電量は十分でも「効果が出ていない」と感じることがあります。発電量、自家消費量、余剰電力量を分けて確認しなければ、改善すべき対象を誤る可能性があります。


発電量の上げ方を考える出発点は、原因を決めつけず、データと現地条件を順番に確認することです。感覚的に清掃や設備追加へ進むのではなく、発電量がいつ、どこで、なぜ低下しているのかを把握することで、効果のある対策を選びやすくなります。


手順1:月別発電量で自然な変動か異常かを見る

最初の手順は、月別発電量を確認することです。発電量を上げたいとき、年間発電量の合計だけを見ても原因は分かりません。年間合計は全体傾向を把握するには便利ですが、どの季節に発電量が落ちているのか、どの時期に対策が必要なのかまでは見えにくいからです。


月別発電量を見ると、季節ごとの特徴が分かります。冬に低い場合は、日照時間の短さ、太陽高度の低下、冬季の影、積雪の影響を確認します。夏に想定ほど発電量が伸びない場合は、パネル温度の上昇や機器の高温状態を確認します。春に発電量が伸び悩む場合は、花粉、黄砂、粉じんの付着が関係していることがあります。秋に低下が見られる場合は、落ち葉、台風後の汚れ、強風による飛来物を確認します。


月別発電量を確認するときは、単純に前月と比べるだけでは不十分です。太陽光発電は季節で大きく変動するため、前月より発電量が低いからといって異常とは限りません。たとえば、秋から冬にかけて発電量が下がるのは自然な傾向です。逆に、前年同月や同じ季節の晴天日と比べても明らかに低い場合は、発電量を下げている原因が隠れている可能性があります。


導入時のシミュレーション値がある場合は、月別の想定発電量と実績を比較します。年間合計では大きな差がなくても、特定の月だけ低い場合があります。その月に影、汚れ、積雪、機器停止、施設の稼働変化などが発生していないかを確認します。月別に比較することで、発電量が自然に低いのか、改善できる低下なのかを見極めやすくなります。


また、月別発電量は保守計画にも役立ちます。春に汚れが原因で伸びにくい現場なら、春先の点検や清掃を計画できます。秋に落ち葉が多い現場なら、落ち葉の時期に点検を入れます。冬に影や積雪の影響が大きい現場なら、冬季の発電データを重点的に確認します。発電量を上げるには、月別の傾向をつかみ、季節ごとの原因に合った対策を行うことが重要です。


手順2:時間帯別発電量で影や機器異常を探す

二つ目の手順は、時間帯別発電量を確認することです。月別発電量で季節の傾向を把握したら、次に一日の中でどの時間帯に発電量が伸びていないのかを見ます。時間帯別に確認すると、影、機器異常、出力制限、方位との相性などが見えやすくなります。


朝の発電量が弱い場合は、東側の建物、樹木、電柱、屋上設備などによる影が考えられます。夕方に発電量が早く落ちる場合は、西側の影を確認します。昼前後に不自然な落ち込みがある場合は、パネル近くの塔屋、配管、空調設備、手すりなどの影、または電力変換機器や接続部の異常、出力の頭打ちを疑う必要があります。


時間帯別発電量を見るときは、晴天日のデータを使うことが重要です。曇りや雨の日は全体的に発電量が下がるため、影や機器異常の切り分けには向きません。晴天日にも毎日同じ時間帯で発電量が落ち込む場合は、天候ではなく現地条件や設備条件が関係している可能性が高くなります。


設置面別や系統別のデータがある場合は、さらに詳しく確認できます。全体が低いのか、一部の屋根面だけ低いのか、特定の系統だけ低いのかによって、点検すべき場所は変わります。特定の屋根面だけ低い場合は、その面の影、汚れ、方位、傾斜を確認します。特定の系統だけ低い場合は、配線、接続部、電力変換機器を確認する必要があります。


時間帯別発電量は、自家消費の判断にも役立ちます。施設が午前中に多く電力を使うのに、朝の発電量が影で伸びない場合、自家消費量が伸びにくくなります。午後に需要が大きい施設で西側の影が強ければ、同じく導入効果に影響します。発電量を上げるだけでなく、使える電力量を増やすためにも、時間帯別の発電カーブを確認することが大切です。


時間帯別データを確認することで、原因の推定精度が上がります。発電量を上げる対策は、清掃、影対策、機器点検、配置見直しなど多岐にわたりますが、どれを優先すべきかを判断するためには、いつ発電量が落ちているかを知る必要があります。


手順3:現地で影・汚れ・積雪など外的要因を確認する

三つ目の手順は、現地で外的要因を確認することです。発電データで低下の傾向をつかんだら、実際の現場で影、汚れ、落ち葉、積雪、周辺環境の変化を確認します。発電量が伸びない原因は、現地に行かなければ分からないことが多くあります。


まず確認したいのは影です。影の発生源には、周辺建物、屋上設備、塔屋、手すり、配管、空調設備、換気設備、樹木、電柱、看板、法面、地形の高低差などがあります。導入時には影が少なかった場合でも、樹木の成長や屋上設備の追加、周辺建物の変化によって影が増えていることがあります。


影は季節や時間帯によって変わります。夏の昼間に見たときには影がなくても、冬の朝夕には長い影がパネルに届く場合があります。発電データで朝が弱いなら東側、夕方が弱いなら西側、昼前後に落ち込みがあるならパネル近くの設備を重点的に確認します。現地確認は、データで疑わしい時間帯や方位を意識して行うと効率的です。


次に、パネル表面の汚れを確認します。砂ぼこり、花粉、黄砂、鳥のふん、落ち葉、排気由来の汚れ、粉じんなどが付着すると、日射が届きにくくなり発電量が下がります。雨のあとも発電量が戻らない場合や、特定の面だけ発電量が低い場合は、汚れが原因になっている可能性があります。清掃が必要な場合でも、屋根上作業は危険を伴うため、安全性を最優先に判断します。


積雪地域では、雪がパネル上に残っていないか、落雪した雪がパネル前面や下部で影を作っていないかを確認します。雪が降っている時間だけでなく、降雪後に雪が残る時間も発電量に影響します。秋には落ち葉、台風後には飛来物や粉じん、強風後には樹木や周辺構造物の変化も確認します。


現地確認では、写真、位置、日時、発電データとの関係を記録します。どの場所にどの障害物があり、どの面に汚れがあり、どの時間帯に影が出る可能性があるかを残しておけば、次回点検や業者相談に活用できます。発電量を上げるためには、現地で見つけた外的要因をデータと結びつけて整理することが重要です。


手順4:方位・傾斜・配置条件を見直す

四つ目の手順は、方位、傾斜、配置条件を見直すことです。発電量は、パネルの性能だけでなく、どの方向を向き、どの角度で設置され、どの範囲に配置されているかによって変わります。既設設備ではすぐに変更できない場合もありますが、原因把握や増設、更新、配置改善の判断には欠かせない項目です。


南向きに近い面は年間発電量を得やすい傾向があります。ただし、東向きや西向きが必ず悪いわけではありません。東向きは午前中、西向きは午後に発電しやすくなります。施設の需要が午前や午後に大きい場合は、東西面の発電が自家消費に役立つことがあります。発電量を上げる目的が電力購入量の削減であれば、年間発電量だけでなく発電時間帯と需要時間帯の相性も確認する必要があります。


傾斜角も発電量に影響します。傾斜が大きいと冬季の日射を受けやすくなる場合がありますが、列間影や風、落雪、設置間隔に影響します。傾斜が小さいと設置枚数を増やしやすい場合がありますが、汚れや雪が残りやすくなることがあります。陸屋根や土地設置では、角度、列間距離、設置枚数、保守性のバランスを確認することが重要です。


配置条件も見直します。影の強い範囲、汚れやすい範囲、排水口や点検口周辺、保守しにくい範囲へ無理にパネルを置いていないかを確認します。設備容量を増やせば発電量が増えるように見えますが、条件の悪い場所に配置すると容量あたりの発電量が下がることがあります。発電量を上げるには、単に枚数を増やすのではなく、発電しやすく管理しやすい範囲を優先する必要があります。


既設設備で配置変更が難しい場合でも、方位や傾斜、配置条件を把握しておくことには意味があります。どの面が発電に貢献しているか、どの面が低下要因を抱えているかを理解できれば、清掃、点検、影対策、増設、更新時の判断がしやすくなります。発電量を上げるには、現地の配置条件を正確に理解することが大切です。


手順5:配線・接続部・電力変換機器を点検する

五つ目の手順は、配線、接続部、電力変換機器を点検することです。パネル表面に汚れがなく、影や積雪の影響も少ないのに発電量が伸びない場合、電気的な経路に原因がある可能性があります。太陽光パネルで発電した電力は、配線や機器を通って施設で使える形になります。そのため、パネルだけを見ても原因が分からないことがあります。


配線損失は、配線距離や接続状態によって変わります。配線が長い、接続部が点検しにくい、配線ルートが複雑といった場合、不具合の発見が遅れやすくなります。特定の系統だけ発電量が低い場合や、設置面ごとに発電量差が大きい場合は、配線や接続部を確認する必要があります。


電力変換機器の状態も重要です。機器が停止している場合や正常に動作していない場合、パネル側で発電していても施設側へ十分に電力を送れません。発電量が急に落ちた場合、昼前後に出力が頭打ちになる場合、系統ごとの発電量に差が出る場合は、機器や出力条件を確認します。機器が高温になりやすい場所、通風が悪い場所、点検しにくい場所にある場合は、長期運用上のリスクも考慮します。


電気的な点検は専門性と安全対応が必要なため、実務担当者が無理に作業するべきではありません。重要なのは、発電データと現地状況を整理し、どの範囲で異常が疑われるかを明確にすることです。全体が低いのか、一部だけ低いのか、特定時間帯に低いのかを整理しておけば、必要な点検を効率よく進めやすくなります。


発電量を上げるには、パネル表面や影だけでなく、発電した電力が施設へ届くまでの経路を確認することが必要です。配線、接続部、電力変換機器の点検は、失われている発電量を取り戻すための重要な手順です。


手順6:改善後の発電量を記録して次の対策につなげる

六つ目の手順は、改善後の発電量を記録し、次の対策につなげることです。発電量を上げる取り組みは、点検や清掃をして終わりではありません。清掃をした結果、影対策をした結果、機器を点検した結果として、発電量がどう変わったのかを確認する必要があります。


改善効果を検証するには、対策前後の発電量を比較します。ただし、天候や季節が違うと単純比較はできません。同じような晴天日、前年同月、同じ時間帯、同じ設置面、同じ系統で比較すると、改善効果を判断しやすくなります。清掃後に発電量が戻ったのか、影対策後に朝や夕方の発電量が改善したのか、機器点検後に特定系統の発電量が回復したのかを確認します。


記録する内容には、点検日時、天候、確認した範囲、発電量の状態、汚れや影の有無、積雪や落ち葉の状況、機器や配線の確認結果、実施した対応内容、対策前後の発電量があります。写真や位置情報を合わせて残しておくと、次回点検時に同じ場所を確認しやすくなります。


記録を続けることで、現場ごとの傾向が見えてきます。春に粉じんが多い、秋に落ち葉がたまりやすい、冬に特定方向の影が強い、夏に温度損失が出やすい、台風後に特定面の発電量が落ちやすいといったパターンを把握できます。これらの傾向が分かれば、次回以降の点検や清掃を前倒しでき、発電量低下を未然に防ぎやすくなります。


また、記録は社内説明や業者相談にも役立ちます。発電量が低い理由を感覚で説明するよりも、発電データ、現地写真、位置情報、対策内容がそろっている方が、原因の共有がスムーズです。発電量を上げるには、点検、対策、検証、記録を一つのサイクルとして回すことが重要です。


発電量を上げるときに避けたい判断

発電量を上げるときに避けたいのは、原因を確認せずにパネル追加や設備更新を進めることです。発電量が低い原因が影や汚れ、機器停止であれば、設備を増やすよりも現地確認や保守対応の方が効果的な場合があります。まず、既存設備が本来の発電力を発揮できているかを確認するべきです。


清掃だけで解決すると決めつけることも避けるべきです。汚れが原因なら清掃は有効ですが、影、積雪、温度、配線、機器、出力制限が原因であれば、清掃だけでは改善しません。清掃しても発電量が戻らない場合は、他の原因を確認する必要があります。


年間発電量だけで判断することも危険です。年間発電量が増えても、その増加分が余剰になるだけであれば、導入効果の改善は限定的です。発電量を上げたいのか、自家消費量を増やしたいのかを分けて考えます。施設で使える時間帯に発電量が増えているかを見ることが重要です。


また、保守性を犠牲にした配置改善も避けたい判断です。点検通路や清掃スペースを削ってパネルを増やすと、短期的には発電量が増えるように見えるかもしれません。しかし、汚れや機器異常への対応が遅れれば、長期的に発電量が低下する可能性があります。発電量を上げるには、管理し続けられる配置であることが前提です。


発電量の上げ方は、思いついた対策を順番に試すことではありません。データを確認し、現地を見て、原因を切り分け、改善後に検証することです。この流れを守ることで、無駄な対策を減らし、発電量改善を継続しやすくなります。


まとめ

発電量を上げるには何から始めるべきかという問いに対する答えは、発電データの確認からです。月別発電量で季節ごとの低下を見て、時間帯別発電量で影や異常を探し、現地で影、汚れ、積雪などの外的要因を確認します。そのうえで、方位、傾斜、配置条件を見直し、配線、接続部、電力変換機器を点検します。最後に、改善後の発電量を記録し、次の対策へつなげます。


手順1では、月別発電量で自然な変動か異常かを見ます。手順2では、時間帯別発電量で影や機器異常を探します。手順3では、現地で影、汚れ、積雪、周辺環境の変化を確認します。手順4では、方位、傾斜、配置条件を見直します。手順5では、配線、接続部、電力変換機器を点検します。手順6では、改善後の発電量を記録して、継続的な改善につなげます。


発電量を上げるときに避けたいのは、原因を確認せずに設備を増やすこと、清掃だけで解決すると決めつけること、年間発電量だけで判断すること、保守性を犠牲にすることです。発電量改善は、現地で実際に失われている発電量を取り戻す取り組みです。感覚ではなく、データと現地確認に基づいて進める必要があります。


そして、発電量を上げる取り組みの土台になるのが正確な現地情報です。設置範囲、屋上設備、障害物、樹木、敷地境界、方位、傾斜、点検動線、接続候補地点を正確に把握できれば、影、汚れ、温度、配線、保守性の課題を整理しやすくなります。


現場で設置範囲、障害物、樹木、屋上設備、敷地境界、方位、傾斜、点検動線などを正確に記録し、発電量を上げるための最初の確認を効率よく進めたい場合は、iPhone装着型GNSS高精度測位デバイスであるLRTKの活用が有効です。現地の位置情報を高精度に取得できれば、影の原因、汚れやすい場所、設置可能範囲、配線ルート、保守動線を整理しやすくなり、現地確認、シミュレーション比較、導入後の実績管理まで一貫して進めやすくなります。発電量を上げるには、机上の推測だけでなく、現地を正確に把握し、発電量を下げている原因に順番に対応することが重要です。


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