目次
• LRTK Phoneとは?
• 初心者が押さえる基本操作
• プロ直伝!LRTK Phone使いこなし術
• LRTKで広がる簡易測量の可能性
• FAQ
LRTK Phoneとは?
LRTK Phoneの使い方が知りたい初心者の皆さんへようこそ。このブログではLRTK Phoneの基本操作からプロが教える活用テクニックまで、詳しく解説します。
そもそもLRTK Phoneとは何でしょうか?LRTK Phoneはスマートフォンと連携してセンチメートル級の高精度測位を実現する最新の測量デバイスです。リアルタイムキネマティック(RTK)と呼ばれる衛星測位技術を採用し、従来のGPSでは数メートルあった誤差を約±2cmまで縮小できます。重量はわずか約165gとスマホ並みに軽量コンパクトで、現場へ気軽に持ち運べるのも魅力です。
LRTKシステムは、高精度GPS端末である「LRTK Phone」本体、iPhone用の専用アプリ「LRTKアプリ」、そして計測データを保存・共有できる「LRTKクラウド」から構成されています。現場で取得した座標データや点群などの測定データはクラウドに即時同期可能で、オフィスのPCから地図上で確認したり、距離・面積・体積を計算したりといった活用も簡単です。
従来、センチメートル精度の測位や3Dスキャンにはトータルステーションなど高価で大型の測量機器が必要で、作業には複数人を要しました。しかしLRTK Phoneなら、スマホと手のひらサイズのデバイスだけで同等の精度を一人で扱えます。例えばほんの数分の説明を受ければ、初心者でもポーチに収まるLRTK Phoneを持って現場に向かい、片手で地形の3D点群や基準点の座標を取得できるほど直感的な操作性です。本記事を読み進めて、LRTK Phoneの使い方をマスターし、現場での測量・計測作業を快適に始めましょう。
初心者が押さえる基本操作
LRTK Phoneを手にしたら、まずは基本となる操作手順を覚えましょう。準備から測位、データ保存まで、一連の流れを紹介します。
準備とセットアップ
利用開始にあたって、初めに以下の準備を行います。
• デバイスの充電: LRTK Phone本体を充分に充電しておきます(USB Type-C経由で約6時間稼働)。長時間の作業に備え、モバイルバッテリーを用意しておくと安心です。
• アプリのインストール: お使いのiPhoneにApp StoreからLRTKアプリをインストールします。インストール後、アプリを起動して初期セットアップを行いましょう。初回起動時にはユーザー登録(アカウント作成)とログインが必要です。
• 機器の接続: LRTK Phone端末の電源を入れ、スマートフォンのBluetoothをオンにします。屋外の見通しの良い場所でLRTKアプリ内の「接続」機能を使い、近くのLRTK端末を選択して接続してください。接続に成功するとLRTK端末が音で知らせ、アプリ画面に現在の測位状態が表示されます。
高精度測位の流れ
デバイスとスマホが接続できたら、高精度測位の開始です。LRTK Phoneは起動後すぐに衛星から測位を始めますが、初めは位置精度が低く、誤差が数メートル程度あります。これはアプリ上でステータスとして表示され、最初は`no RTK`(補正なし)や`Float`(途中精度)という状態です。空が開けた場所で待機していると、約20~40秒ほどでステータスが`Fix`(高精度測位完了)に変わります。`Fix`になると測位精度はほぼ±2cm以内に収まり、これで高精度な位置情報が取得できるようになった合図です。
データの保存と活用
`Fix`状態になり精度が確保できたら、さっそく位置データを記録してみましょう。測位中の現在地を記録するには、アプリの保存ボタンをタップするだけです。ワンタップでその地点の座標が保存され、必要に応じて点名やメモを付けることもできます。保存したポイントはアプリ内のリストに一覧表示され、地図上で確認することも可能です。
また、内蔵のカメラ機能を使って座標付きの写真を撮影することもできます。写真には高精度な撮影位置の座標と方位(どの方向を向いて撮ったか)が自動で記録されるため、後からクラウド上で「どの地点をどちらに向けて撮影したか」を正確に把握できます。現場の記録や報告書作成に便利な機能なので、初心者の方もぜひ活用してみてください。
LRTKアプリで保存・撮影したデータは、ネットワークに接続され次第LRTKクラウドに同期されます。クラウドにデータが上がれば、パソコンのブラウザからログインして地図や3Dビュー上で確認したり、チームと共有したりできます。特に共有リンク機能を使えば、計測した点群データや写真をワンクリックで関係者に共有可能で、受け取った側は専用ソフト不要でブラウザ表示できます。
基本操作は以上です。ポイントの保存、写真撮影、データ同期と、一通り試してみることでLRTK Phoneの流れがつかめたでしょう。このほかにも、LRTK Phoneには点群スキャン(3Dスキャニング)や座標ナビ(指定座標への誘導)など様々な機能があります。次の章では、プロの現場で培われたコツや活用術を交えながら、こうした高度な使い方について紹介します。
プロ直伝!LRTK Phone使いこなし術
基本操作に慣れてきたら、LRTK Phoneの機能をフルに活用するためのテクニックにも挑戦してみましょう。ここでは、精度をさらに高めるコツ、点群スキャンを上手に行うポイント、AR機能やクラウドの活用術など、プロ直伝の使いこなし術を解説します。
精度良く測位するコツ
まずは測位精度を最大限に引き出すためのポイントです。高精度測位の鍵は「良好な測位環境」と「安定したデータ取得」にあります。
• 視界の確保: 測位中はできるだけ空が広く開けた場所を選びましょう。建物の陰や樹木が多い場所では衛星信号が遮られ、`Fix`になるまで時間がかかったり精度が安定しにくくなります。
• 端末の設置: LRTK Phone端末をiPhoneの背面に取り付けて持ち歩く際は、端末ができるだけ水平になるよう意識します。付属のポール(一脚)に据えて計測する場合は、ポール備え付けの水準器で垂直を確認しましょう。端末が水平・静止しているほど精度の良いデータが得られます。
• 平均測位の活用: 特に重要なポイントの測位は、複数回の観測データを平均することで精度向上が図れます。LRTKアプリには一定時間測位して平均座標を計算する機能もあるので、数十秒ほど静止して測ると誤差をさらに低減できます(例えば1点を60回測位して平均すれば、水平精度が約8mmまで向上します)。
• バッテリー管理: 長時間の現場作業では途中で端末の電池切れにならないよう注意が必要です。前述の通り端末の連続稼働時間は約6時間ですが、モバイルバッテリーを併用すれば一日中の測量も可能です。予備電源を活用しつつ、適宜休憩中に充電するよう心がけましょう。
点群スキャンを上手に行うポイント
LRTK Phoneの醍醐味の一つが、iPhoneのLiDARセンサー等を活用した3D点群スキャン機能です。広い範囲の地形や構造物を短時間でデジタル化できる反面、スキャンの仕方によって精度やデータ品質が左右されます。以下に、プロが実践する上手なスキャン方法のポイントをまとめます。
• 適切な角度を維持: スキャン中はiPhone(と取り付けたLRTK端末)を対象物に正対させ、なるべく水平~30°以内の角度で構えます。極端に上下に傾けず、地面に対して並行に近い姿勢を保つことで、LiDARセンサーが安定した点群を取得できます。
• 距離をとって動く: 測りたい対象との距離は1.5~2m程度を保つと良好です。近づきすぎると範囲が狭くなり、遠すぎると点群が粗くなります。適度な距離を保ちながら、対象を覆うようにゆっくり歩いてスキャンしましょう。
• 途切れなく一方向に: 点群は一筆書きのイメージで取得します。開始したら途中でスキャンを止めたり、同じ場所を何度も行き来したりしないようにしましょう。基本は前進しながら撮影し、後退や急な横移動は避けます。どうしても側面方向に移動したい場合は、身体の向きを変えずに横歩き(カニ歩き)するようにすると、データのずれを最小限に抑えられます。
• 周囲を大きくカバー: 対象物全体を余裕をもって覆うようにスキャンします。例えば地面の起伏を取る場合は、対象エリアより少し広めに歩き回ることで、縁までしっかり点群が取得できます。慣れてくれば、100mほどの長さの法面でも一度に滑らかにスキャンしてデータ化できるようになります。
上記のコツを踏まえてスキャンすれば、LRTK Phoneで取得できる点群の精度と密度が格段に向上します。取得後の点群データはクラウド上で3D表示でき、距離や面積、体積の計測にも活用できるため、精度の良い点群を取れると現場の利活用も広がります。
AR機能やクラウド活用術
LRTK Phoneには実測だけでなく、測ったデータを現場で活かすための機能も充実しています。その代表がAR機能とクラウド連携です。プロの活用例を参考に、便利な使い方を紹介します。
• 設計データを現場に投影: LRTKクラウドには、設計図やCADデータ(例えばDWG図面や事前に測った基準点座標など)をアップロードしておき、現場でそれらをAR表示する機能があります。例えば道路工事では、設計段階の完成モデルを現地に重ねて表示し、施工状況をその場で比較確認できます。複雑な図面もスマホ越しに実景と重ね合わせて見られるため、経験の浅いスタッフでも完成イメージを直感的に共有できるでしょう。
• 座標ナビで杭打ちも簡単: アプリの座標ナビ機能を使うと、あらかじめ設定した目標座標までスマホがナビゲートしてくれます。画面上の矢印や距離表示に従って進めば、数cm単位の精度で杭打ち位置や基準点を見つけることが可能です。従来は測量器具を使って難しかった杭の位置出し作業も、LRTK Phoneがあれば省 力化できます。
• クラウドで即時共有: 前章でも触れた通り、クラウドへのデータ同期と共有リンクの活用はプロも重宝しています。例えば、測量した点群データをクラウドで確認し、そのURLを関係者に送るだけで、離れたオフィスにいる上司やクライアントも即座に3Dデータを閲覧できます。専用ソフトのインストールも不要で、誰でもブラウザで確認できるため、報告や意思決定のスピードが上がります。
これらの機能を駆使すれば、LRTK Phoneで取得したデータをそのまま現場の意思決定や作業に役立てることができます。プロの現場では、LRTK Phoneで測ったデータを基に即日で施工計画を修正したり、出来形管理(完成物の形状確認)に反映させたりと、「測って終わり」にしない活用が進んでいます。初心者の皆さんも、ぜひこれらの便利機能に挑戦してみてください。
LRTKで広がる簡易測量の可能性
LRTK Phoneの登場により、測量のハードルは大きく下がりました。これまで専門の測量士や高価な機材が必要だった作業も、LRTK Phoneさえあれば手軽に行えるためです。まさに「簡易測量」の新しい時代と言えるでしょう。
例えば、空き地の面積を測りたい場合を考えてみます。従来であればメジャーや測量機器を使って手作業で計測し、図面に起こして面積算出…という手間がかかりました。しかしLRTK Phoneがあれば、現地を歩いて点群スキャンを行い、そのデータをクラウドで処理するだけで自動的に正確な面積が求まります。同様に、盛土や残土の体積計算も、周囲をぐるりとスキャンすれば即座にクラウド上で算出されるため、現場でリアルタイムに土量を把握できます。
このように迅速で手軽な計測が可能になれば、工事計画の立案から進捗管理、出来形確認まであらゆる場面で作業効率が向上します。実際、地方自治体が災害復旧の現場でLRTK Phoneを導入し、被災箇所の測量と復旧計画の策定に役立てるケースも出てきています。専門家に任せきりだった測量作業を、自社内でスピーディーにこなせるようになることで、時間とコストの大幅な削減につながるでしょう。
LRTK Phoneは、測るだけでなく測った先の活用まで見据えたソリューションです。初心者の方も本記事を参考に基本操作と活用術を身につければ、現場で必要なデータを自分たちで素早く取得し、その場で判断に活かすという新しいワークフローが実現できます。ぜひLRTK Phoneによる簡易測量の可能性を体感してみてください。
FAQ
Q: LRTK Phoneはどんな用途に向いていますか? A: 土木工事や測量調査、インフラ点検、防災分野など幅広い用途に活用できます。地形の測量から施工管理用の記録写真撮影まで、一台でこなせるため、現場の状況把握や報告資料作成に役立ちます。
Q: 測量の知識がなくても使いこなせますか? A: はい、基本的な操作は直感的に行えるよう設計されています。事前に本記事の内容や公式マニュアルを確認すれば、専門知識がなくても高精度測位や点群スキャンを始められます。ただし、得られたデータを土木設計等に反映する場合は、測量や図面の基礎知識があるとよ りスムーズです。
Q: Androidスマートフォンでも利用できますか? A: 現在、LRTKアプリはiOS(iPhoneおよびiPad)にのみ対応しています。Android端末ではご使用いただけませんので、ご注意ください。
Q: 高精度測位(Fix)を得るのに時間はどれくらいかかりますか? A: 一般的な環境であれば、端末起動後およそ20~40秒で`Fix`が得られるケースが多いです。衛星を受信しやすい空間が開けた場所では特に速やかに高精度になります。ただし、周囲に高層建築物があったり森林内など視界が遮られる環境では、1~2分程度かかったり一時的に精度が落ちる場合もあります。
Q: 通信圏外の山奥でも測位できますか? A: 携帯通信が届かない場所でも測位自体は可能です。LRTK Phoneは日本の準天頂衛星「みちびき」から配信されるセンチメートル級補強サービス(CLAS)に対応しており、通信圏外でも衛星からの補強信号で高精度測位を維持できます。もちろん通信環境があればより安定しますが、圏外でも一定の精度が確保できるのは大きな利点です。
Q: 取得した座標データの座標系は何ですか? A: 測位データは世界測地系(WGS84)に基づく緯度・経度および楕円体高で取得されます。LRTKアプリ上では日本の平面直角座標系(地域測地系)の座標値も表示可能で、設定画面から任意の系(○○系など)を選んで切り替えることができます。必要に応じて既存の測量成果と合わせやすい座標系に設定してご利用ください。
Q: 点群データでスマホの容量が一杯になりませんか? A: LRTKアプリで取得したデータはクラウドに同期できるため、端末内に長く保存しておく必要はありません。同期後はスマホ上のデータを削除してもクラウドに残っているので、ストレージ容量が少ない端末でも安心してお使いいただけます。クラウド上で必要なデータを選んでダウンロードすることも可能です。
Q: 取得したデータは他のソフトウェアで活用できますか? A: LRTKクラウドから測量データをエクスポートすれば、ほとんどのCADやGISソフトウェアで利用できます。例えば、保存した座標点はCSV形式で出力して図面に取り込めますし、点群データもLASやPLYなど標準的な3Dデータ形式でダウンロード可能です。現場で取得したデータを既存のワークフローに組み込んで活用できるよう設計されています。
LRTKで現場の測量精度・作業効率を飛躍的に向上
LRTKシリーズは、建設・土木・測量分野における高精度なGNSS測位を実現し、作業時間短縮や生産性の大幅な向上を可能にします。国土交通省が推進するi-Constructionにも対応しており、建設業界のデジタル化促進に最適なソリューションです。
LRTKの詳細については、下記のリンクよりご覧ください。
製品に関するご質問やお見積り、導入検討に関するご相談は、
こちらのお問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。ぜひLRTKで、貴社の現場を次のステージへと進化させましょう。

