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初心者必見!概算設計とは何か?基礎知識をわかりやすく徹底解説

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万能の測量機LRTKの説明

著者: LRTKチーム

建設や土木の分野でよく耳にする「概算設計」という言葉をご存じでしょうか。これは、計画中のプロジェクトに対しておおまかな設計を行い、必要な工事の内容や費用を概算(おおよそ)で算出する作業のことです。初心者にとっては少し難しく感じるかもしれませんが、概算設計はプロジェクトの全体像や予算を把握するためにとても重要なステップです。


本記事では、概算設計の目的実施タイミング、準備すべき必要な情報、そして実際の手順について、初心者にもわかりやすく解説します。また、概算設計を行う上での注意点や、造成や道路計画、災害復旧といった具体的な事例も取り上げ、現場の測量や数量確認との関係についても説明します。最後に、概算設計の精度向上に役立つツールとして、LRTKの簡易測量機能もご紹介します。それでは、概算設計の基礎知識を一緒に見ていきましょう。


概算設計とは?

概算設計とは、プロジェクトの初期段階で行われる簡易的な設計作業のことです。詳細な図面や仕様が固まる前に、計画のアウトライン(基本方針やレイアウト)を定め、必要なおおまかな数量や工事内容を洗い出します。要するに「ざっくりとした設計」を行って、積算(コスト見積もり)の材料となる情報を揃える作業です。


例えば、道路を新たに作る場合を考えてみましょう。概算設計では地図や既存の平面図上でおおよそのルートを描き、道路の延長(長さ)や幅員を仮決定します。そして、そのルートに沿ってどれくらいの土を盛ったり掘ったり(土量計算)する必要があるか、どんな構造物(橋梁や擁壁など)が必要になりそうか、といった点をざっと見積もります。建物の建設であれば、建築面積や部屋数、主要な構造(鉄筋コンクリート造か鉄骨造かなど)を仮定し、全体のボリュームから大まかな数量を拾い出すイメージです。


このように概算設計では、詳細設計のような正確さは求められませんが、プロジェクトの予算や実現可能性を判断するために必要な概略のプランを形にします。言い換えれば、関係者が「この計画はだいたいこれくらいの規模・費用になりそうだ」と共通認識を持つための材料を提供する段階なのです。


概算設計の目的

概算設計を行う主な目的は次のような点にあります。


予算の把握: プロジェクトに必要なお金を早い段階で把握し、資金計画を立てるために行います。概算設計で得たコスト見積もりにより、計画が予算内に収まりそうか、あるいは大幅に超えそうかを判断できます。

計画の妥当性確認: 初期段階で計画のスケール感や実現可能性を確認する役割があります。もし概算で算出した結果、必要な工事量や費用が想定よりもはるかに大きければ、計画内容の見直し(規模縮小や代替案検討)が必要になるでしょう。

関係者間の合意形成: 発注者(依頼主)と技術者、あるいは上司や他部署との間で、プロジェクトの方向性や大まかな規模について共通認識を持つための材料となります。概算設計の成果をもとに打ち合わせを行い、プロジェクトの方針に合意する際の根拠となります。

スケジュール・リソース計画: 概算設計によって工事のおおよそのボリュームがわかるため、人員や工期の大まかな計画を立てる参考にもなります。例えば、「これくらいの土を動かすならこのくらいの期間と重機台数が必要だ」といった予測が立てられます。


要するに、概算設計はプロジェクトを本格的に進める前の判断材料を提供することが目的です。無駄な投資を避け、効率的に計画を進めるために、早めにアウトラインを描いておくわけです。


概算設計を行うタイミング

では、概算設計はいつ行えば良いのでしょうか。一般的には、以下のようなタイミングで実施されます。


プロジェクトの初期企画段階: 計画のアイデアが出てきた段階で、そのまま実現可能かどうか検討するために行います。例えば自治体で新しい道路や施設の整備を検討する場合、予算要求(概算要求)を行う前に概算設計によるコスト算出が必要です。

予算策定時: 毎年度の予算編成や資金調達の前に、必要経費を見積もる目的で実施します。発注者側がプロジェクト予算を確保するために、概算設計の結果を使って上層部や財務担当に説明するケースも多いです。

複数案の比較検討時: プロジェクトの計画案が複数ある場合(例えば道路のルート案がA案とB案で迷っているなど)、それぞれ簡易設計してみてコストや工事量を比較することがあります。概算設計によって「どちらの案が経済的か」「どちらが工期が短そうか」といった判断材料が得られます。

計画変更時: 計画途中で大きな変更が生じた場合にも、新たな概算設計を行って影響を評価します。例えば設計を進める中で条件が変わり、当初予定していなかった構造物が必要になった場合、その追加費用を概算で弾き出してプロジェクト全体への影響を確認します。

緊急対応時: 災害復旧など急いで概略の工事計画を立てる必要がある場合にも、簡易な設計=概算設計を即座に行います。詳細な調査を待たずに、おおまかな被害量や復旧工事量を割り出すことで、概算の数量と費用を早急に算定し、応急的な予算措置につなげます。


このように、概算設計は「先を読む」ための設計とも言えます。プロジェクトの序盤や節目節目で活用し、計画の方向性を決めたり調整したりする指針として役立てます。


概算設計に必要な情報

概算設計を行うには、いくつかの基本情報を揃えておく必要があります。具体的には次のようなものです。


現地の地形や測量データ: 計画対象となる敷地や地域の地形情報は欠かせません。例えば土地造成や道路工事であれば、現地の標高や地形の起伏がわかる測量図(等高線図や現況図面)が必要です。これが無いと、正確な土量計算(どれくらい土を盛土・切土するか)の見当がつきません。

現地調査の結果: 図面や数値上の情報だけでなく、現地調査による実際の状況把握も重要です。現場を歩いてみて地盤の状態(軟弱地盤や岩盤の有無)、周囲の環境(隣接する建物、道路、川など)、施工上の制約となりそうなポイント(狭い道路で大型機械が入れない等)を確認しておくと、より現実的な概算設計ができます。

要求される計画条件: プロジェクトで目指すべき仕様や規模の情報です。例えば道路であれば「幅員は何m」「設計速度は何km/h程度」、造成宅地なら「何区画の宅地を造成する」「平均宅地面積は何㎡」といった基本条件があります。建築物なら「延べ床面積」「階数」「用途」などです。これらの条件がはっきりしていないと、設計のしようがないため、発注者や関係者とのヒアリングであらかじめ固めておきます。

過去の類似事例データ: 概算設計では、詳細な図面がなくてもおおまかな数量や単価を推測する必要があります。その際に役立つのが過去の似たプロジェクトのデータです。例えば「以前に行った同規模の道路工事では1kmあたり土工費が〇〇円くらいだった」という情報があれば、今回の概算積算の目安になります。公共工事では積算基準書や単価本などから標準的な単価や歩掛(作業あたりの標準生産量)を参照することも一般的です。

設計基準や法令のチェックポイント: 概算とはいえ、守るべき基準は押さえておかねばなりません。道路なら最大勾配や最小曲線半径、造成なら宅地造成等規制法の基準、高さ制限や擁壁の構造基準などです。これらに照らして「この計画は成立しうるか」を確認しながら進めます。仮に概算段階で基準を無視したプランを立ててしまうと、後々詳細設計で「計画のやり直し」になりかねません。


以上の情報をもとに、デスク上で平面図(計画配置図)を描いたり、簡単な断面モデルを考えたりしながら、概算設計を進めます。必要に応じて簡単な計算やスケッチを織り交ぜ、プロジェクトのアウトラインを作り上げていくイメージです。


概算設計の手順

概算設計は次のようなステップで進めるのが一般的です。


計画条件の整理: まずはプロジェクトの目的や要求を明確にします。発注者から提供された要件や自分たちで設定した目標を整理し、「何をどの程度作るのか」をはっきりさせます。例えば「延長○mの道路を作る」「○○㎡の土地を造成する」「ビルを○階建てで建てる」といった具合です。

現地情報の収集: 次に、現場に関する情報を集めます。先述した測量図や地質情報、既存施設の位置、水道やガスなど埋設物の有無、地権者(用地)の状況など、後々工事や設計に関わりそうな情報を確認します。可能であれば現地を下見し、写真を撮ったり関係者にヒアリングしたりして、机上では分からないポイントも押さえておきます。

プランの立案(平面計画): 収集した条件をもとに、計画のレイアウトを考えます。紙にスケッチしたりCADで簡単な図を書いたりして、配置やルート、形状を具体化します。道路であれば地図上に線を引いてみてカーブや勾配を概算し、造成なら敷地のどこを削ってどこに盛土するか配置図を描き、建築なら基本的な間取りや配置を考えます。ここではアイデア出しも含め、複数案をざっと描いて比較することもあります。

数量の算出: プランが固まってきたら、必要なおおまかな数量を計算します。具体的には、主要な工事項目ごとに概算数量を拾い出します。例として、道路であれば「土工量(掘削○立方メートル・盛土○立方メートル)」「路盤・舗装面積○㎡」「橋の長さ○m」「排水構造物○箇所」といった具合です。造成なら「切土・盛土量○㎥」「擁壁延長○m」「造成面積○㎡」、建築なら「延べ床面積○㎡」「主要構造部材の量(コンクリート○㎥、鉄筋○tなど)」といった数字を出します。精度はざっくりで構いませんが、抜け漏れが無いよう主要な項目はチェックします。

概算積算(コスト試算): 算出した数量に、標準的な単価や見積り単価を掛け合わせて費用を試算します。公共工事であれば積算基準にもとづく単価を使うことが多いですし、民間プロジェクトであれば専門業者の協力を得て概算見積を取る場合もあります。重要なのは、この段階で予算枠内に収まりそうかを見ることです。試算結果が予算を大幅に超えるようなら、計画内容を調整する必要があります。

結果のとりまとめ: 最後に、概算設計の結果を資料にまとめます。平面図や主要断面の図、数量表、概算工事費の内訳などを簡潔に整理し、発注者や上司に説明できる形にします。ここでは過度な詳細は不要ですが、前提条件や想定した仕様なども書き添えておくと親切です。「この概算は○○の基準にもとづいて試算した」や「地盤は良好で杭基礎は不要と仮定」など、後で見返したときに判断の根拠がわかるようにしておきます。


以上が概算設計のおおまかな手順です。実際の業務では、これらのステップをチームで分担したり、上位下位の設計(例えば道路全体の概算設計と個々の構造物の概算設計)を並行して行ったりすることもあります。


概算設計の注意点

概算設計を進める上で、いくつか注意すべきポイントがあります。


精度と効率のバランス: 概算設計はあくまで「概略」ですので、細部まで精密に計算する必要はありません。しかし粗すぎる計画では信頼性を欠きます。限られた時間の中で、重要なポイント(例えば土工量や主要構造物の有無)はしっかり押さえ、細かい部分(細部の寸法や二次的な要素)は仮定に頼る、といったメリハリが大切です。

不確定要素への配慮: 初期段階では情報が揃わないこともしばしばです。地盤の詳細や地下埋設物、将来的な物価変動など不確定な要素には、ある程度の余裕を見込んでおきましょう。例えば「土量計算の結果に10%上乗せしておく」「見積金額に予備費を計上する」といった対応です。後で情報が確定して数字が変わっても大丈夫なように、リスクヘッジをしておくことが重要です。

計画条件の固定化に注意: 概算設計の結果が出ると、それが一人歩きして「この計画はこういうものだ」と固定的に捉えられてしまうことがあります。しかし概算段階のプランはあくまで仮のものです。詳細設計に進む中で変更や調整が発生する可能性が高いことを、関係者全員で共有しておくべきです。「概算ではA案だけど、詳細で無理ならB案もありうる」くらいの柔軟さを残しておくと、安全策になります。

関係者との密なコミュニケーション: 概算設計は短期間で行われることが多いため、独断で進めず関係者と逐次コミュニケーションを取ることも大事です。現場担当者や経験豊富な技術者にヒアリングすれば、見落としていたコスト要因(例えば仮設工のこと、季節要因による施工性など)を指摘してもらえるかもしれません。初心者であればなおさら、周囲に相談しながら進めることで精度の高い概算設計につながります。

最新の情報・技術の活用: 昔のデータや古い経験値だけに頼ると、時代遅れの計画になってしまう可能性があります。資材単価の変動や新技術の導入による工法の変化など、最新動向も踏まえて検討しましょう。例えば最近ではドローン測量や3Dモデル活用により、従来より迅速かつ詳細に現況把握ができるようになっています。そうした技術を使えば、概算設計の精度も向上させることができます。


以上の点に注意しつつ進めれば、概算設計の段階で大きなミスを防ぎ、後の詳細設計・施工をスムーズにすることができます。


造成における概算設計の例

ここで具体的な事例として、土地造成(宅地造成)の場面を考えてみましょう。例えば傾斜地を切土・盛土して平らな宅地に整備するプロジェクトを想定します。


この場合、概算設計では以下のような点を検討します。まず、造成予定地の現況地形を把握し、どのくらいの高さまで土地を平らにするか(造成高)を決めます。高い部分を削って低い部分に盛る形で造成するなら、削った土と盛る土の数量を計算し、バランスを取れるか検討します(土量計算)。仮に削った土が余るようであれば、ダンプでの搬出費用が発生しますし、足りなければ他から土を持ってくる予算が必要になります。概算設計では「できるだけ場内で土量バランスを取ろう」「どうしても余る○○㎥は場外処分になる」など、大まかな方針を立てます。


また、造成地の周囲には擁壁や排水施設も必要です。高さ○mの擁壁が何メートル必要か、側溝や排水枡をどの程度設置するかを洗い出し、それらの数量も概算します。さらに、造成後の宅地に至る道路計画や、公園・調整池など付帯施設の有無も確認します。これら全ての要素について、だいたいの規模を決めて数量積算し、トータルの工事費を試算するわけです。


例えば具体例として、面積1万㎡の丘陵地を宅地に造成する概算設計を考えるとしましょう。等高線図から判断して平均で2~3m程度の切土・盛土が発生しそうだ、と見積もったら、土工量はおおよそ2万立方メートル規模かな、などと推定します。平均断面法という手法を使えばもう少し正確に算出できますが、概算段階では経験則からのざっくり計算でも構いません。その上で、擁壁が周囲に合計100m、宅地内道路が幅員6mで延長200m、上下水道管も延長200m、それに街区公園が1箇所…といった具合に主要項目の数量をリストアップします。各項目に概算単価を掛け合わせ、土地造成全体でおおよそ「○億円規模」の工事費になる、という結論を導きます。


この例からもわかるように、造成の概算設計では土工量の算出がキモになります。地形を大きく変える工事なので、元の地形情報を的確に掴むことが重要です。場合によっては概算設計の段階で簡易な測量を行い、より信頼性の高い地形データを得てから計画することもあります。


道路計画における概算設計の例

次に道路計画の場合の概算設計を見てみましょう。山間部に延長数kmの新設道路を通すケースを考えます。


道路の概算設計では、まず地図上でルート選定を行います。いくつか候補ルートがあれば、カーブの具合や勾配などを考慮して、おおよその線形を引きます。ルートが決まったら、今度は縦断方向の高低差を検討します。スタート地点とゴール地点の標高差から勾配を計算し、中間に峠や谷があればトンネルや橋梁が必要か検討します。


例えば、「このルートだと途中に深い谷があるので50m長の橋が1本必要になる」「別のルートなら橋は無いが迂回して距離が1km延びる」といった比較をします。概算設計では、それぞれの案について土工量(盛土・切土の体積)、必要な構造物(橋やトンネルの本数・延長)、道路面積(幅員×延長)などを試算し、コストや工期をざっくり見積もるのです。


具体例として、延長5kmの地方道路を計画すると仮定しましょう。地形図から見て主な切土区間が数箇所あり、合計で切土30万立方メートル、盛土20万立方メートル程度かな、と推定します。差し引き10万立方メートルの残土処分が必要だな、といった判断ができます。橋梁は2箇所でそれぞれ長さ30mと100m(100mの方は大きな谷なので橋脚が数本必要)、トンネルは無し、主要なボックスカルバートの横断排水が5箇所…など、主だった設備をリストアップします。そうした数量から、道路本体工事費+橋梁工事費+付帯工事費の概算を積み上げ、「概算で○○億円程度の工事になりそうだ」とまとめるわけです。


この道路計画の概算設計でポイントとなるのは、ルートの選定によって工事費が大きく変わることです。概算設計では一つの案だけでなく、可能であれば複数案を比較して、最も効率が良さそうな案を見極めることも重要です。そして山間部の道路では、測量や地質調査が不十分だと読み違いが起こりやすいので、概算段階でも要所では現地確認を行うなどして、なるべく確からしい情報にもとづいて計画することが望ましいでしょう。


災害復旧における概算設計の例

最後に、災害復旧工事の場面での概算設計を考えてみます。例えば豪雨によって道路脇の斜面が崩落したケースです。被災後なるべく早く復旧工事を進める必要がありますが、まずは応急的に概算で復旧設計をして、工事の規模と費用を割り出すことになります。


この場合、現場では通常、崩れた土砂の量や被害範囲を迅速に把握するために、簡易的な測量やドローン撮影が行われます。そのデータをもとに、「崩土が何立方メートルあるか」「崩れた斜面の長さや高さはどれくらいか」を見積もります。例えば「土砂が約500立方メートル崩れ落ちて道路を塞いでいる」と分かれば、その除去作業のボリュームが見えてきます。


次に、どう復旧するかの方針を立てます。斜面を元どおりに整形しなおすだけなのか、崩落を防ぐために擁壁や法面保護工を設けるのか、といった検討です。概算設計では、とりあえず安全を確保できる形で最小限の構造物を設置する案を考えます。例えば「高さ5m・延長20mのコンクリート擁壁を道路脇に築造し、その背後を埋め戻す」プランを立て、その材料量(コンクリート○㎥、鉄筋○t 等)や土砂の搬出入量を見積もります。また、道路が壊れた部分があれば舗装やガードレールの復旧量も算出します。


こうした情報から、緊急復旧工事に必要な費用を概算し、すぐに予算手当てを要求するわけです。災害復旧では特にスピードが重視されます。そのため、精緻な計算よりも「おおよそこれくらいあれば復旧できるだろう」という経験にもとづく概算が求められます。ベテランの技術者が現場を見て即座に判断することもありますし、最近では写真測量や点群データ解析などを駆使して、短時間で数量を割り出すことも増えてきました。


例えば先の例で、擁壁工と土砂撤去・搬出、道路復旧を合わせて「概算○千万円規模」の工事と試算できれば、それを根拠に関係機関へ予算申請や業者手配を行います。実際の詳細設計・施工段階では、さらに地盤の調査結果などを踏まえて計画修正が入る可能性はありますが、概算設計の段階でなるべく漏れの無いよう主要な工事項目は洗い出しておくことが重要です。


現地調査や測量と概算設計の関係

以上のように、概算設計ではデスク上の検討が中心になりますが、現地調査測量との関わりも非常に重要です。机上の計画だけでなく、現場のリアルな情報を取り入れることで、概算設計の精度と信頼性が格段に向上します。


例えば、土地造成や道路計画の概算設計では、最新の測量データがあるかないかで土工量の精度が大きく変わります。古い地形図や粗い標高データしかない場合、実際には予想外の尾根や谷があったりして、土量計算が大きく狂うこともあります。そこで可能であれば、概算設計の段階でも簡易な測量を実施したり、ドローンで空撮して現況の3Dモデルを作成したりして、地形を把握しておくと安心です。


また、現地調査を行うことで、図面には表れない注意点を発見できます。例えば現場を歩いてみたら、計画予定地に大きな岩盤が露出していた、となれば爆破や重機掘削のコスト増を見込む必要があるかもしれません。あるいは地表には見えない地下埋設物(古い配管など)の存在を地元の人から聞き取れれば、追加費用のリスクに気づけます。このように、現場に足を運んで五感で得た情報は、概算設計の裏付けデータとしてとても貴重です。


測量技術も年々進歩しています。従来は基本測量や詳細設計の段階でしか行わなかった高精度な測量も、最近では簡易な機器で早期に実施できるようになりました。例えばハンディGNSS(高精度GPS)や簡易測量アプリを使えば、ポイントごとの高さや位置を短時間で取得できます。こうした測量結果を概算設計にフィードバックすれば、「あとで数量が大幅に違っていた」という事態を防げるでしょう。


まとめると、概算設計と現場(現地・測量)は常に二人三脚です。机上のプランと現場実態を照らし合わせることで、絵に描いた餅ではない実行可能な計画を描けるのです。


LRTKの簡易測量機能で概算設計の精度向上

近年、現地での情報収集を効率化するための便利なツールが登場しています。その一つが LRTK の提供する簡易測量機能です。LRTKはスマートフォンや小型の専用端末を使って、高精度な測量データを手軽に取得・共有できるソリューションです。概算設計の段階でも、このようなツールを活用することで精度とスピードの両面で大きなメリットが得られます。


LRTKの簡易測量機能には、例えば次のような特徴があります。


写真測位: スマホで撮影した写真に基づいて、撮影地点の座標や対象物までの距離を測定できます。これにより、現地でメジャーや測量器具を広げなくても、おおよその寸法や位置関係を把握できます。崩落現場の規模感を写真から割り出したり、造成予定地の高低差を複数の写真で推定したりといった使い方が可能です。

座標記録: スマートフォンに取り付けたLRTKデバイスで、任意の地点の緯度・経度・高さをワンタップで記録できます。例えば造成地の端や中心点、道路ルート上の要所などを一人で測って歩き、後で地図上にプロットすることが容易です。従来なら2人1組でトランシットやGPS測量機を使っていた作業が、LRTKなら1人でも実施できます。

クラウド同期: 測ったデータは即座にクラウドに保存され、事務所のPCや同僚ともリアルタイムで共有できます。現場で概算設計に必要なデータを取得したら、オフィスに戻る前にチームと情報共有でき、即座にプラン検討に活かせます。データ紛失のリスクも減り、記録整理も自動化されるため非常に効率的です。

一脚測定: LRTKは軽量コンパクトな測量機器で、一脚(モノポッド)やポールに取り付けて使うこともできます。これにより、一人でも安定した測点取得が可能です。狭い現場や高低差のある場所でも、重たい三脚や測量機を担ぐ必要がなく、素早くポイントの位置・高さを測れます。

体積算出: LRTKで取得した複数の点や写真データから、簡易的に体積を計算することもできます。例えば、測った地形の点群データを使って「この範囲を造成すると何立米の土を動かすことになるか」を自動で算出できるため、土量計算の精度が飛躍的に向上します。災害現場の土砂量見積もりなどでも威力を発揮するでしょう。


これらの機能を活用すれば、概算設計の質を高めることができます。現場の実データに基づいたプランニングができるため、後戻りや修正の手間を減らせるのです。また、作業時間の短縮にもつながるため、タイトなスケジュールで概算設計を迫られる状況でも心強い味方となります。


初心者の方でも扱いやすい設計支援ツールが増えている今、「現場を見て、測って、すぐ計画に反映する」というサイクルが飛躍的に回しやすくなっています。LRTKの簡易測量機能もその代表例です。興味のある方は[LRTK公式サイト](https://www.lefixea.com/lrtk)をのぞいてみて、どのように活用できるかチェックしてみると良いでしょう。


以上、概算設計の基本から具体例、そして最新ツールの活用方法までを解説しました。概算設計はプロジェクト成功の土台を作る大切なプロセスです。しっかりと基礎知識を身につけて、効率的かつ的確な計画立案に役立ててください。


LRTKで現場の測量精度・作業効率を飛躍的に向上

LRTKシリーズは、建設・土木・測量分野における高精度なGNSS測位を実現し、作業時間短縮や生産性の大幅な向上を可能にします。国土交通省が推進するi-Constructionにも対応しており、建設業界のデジタル化促進に最適なソリューションです。

LRTKの詳細については、下記のリンクよりご覧ください。

 

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