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外構の通路角の丸みで自転車接触と荷物こすれを防ぐ5確認

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万能の測量機LRTKの説明

著者: LRTKチーム

外構の通路は、図面上では幅に余裕があるように見えても、角の形や周囲の出っ張りによって通りにくくなることがあります。自転車のハンドルが門柱や壁に触れる、買い物袋や宅配荷物が仕上げ面にこすれる、台車の荷台が内側へ寄る、ベビーカーの車輪が縁に近づくといった不具合は、直線部分の幅だけでは判断しにくいものです。この記事では、外構の通路角に丸みや面取りを設ける際に確認したい5つの視点を、設計、現場確認、仕上げ、引き渡し後の使いやすさまで含めて解説します。


目次

通路角の丸みが外構の使いやすさを左右する理由

確認1 通路幅だけでなく曲がる動作の余裕を見る

確認2 自転車のハンドルと荷物の振れ幅を想定する

確認3 角の丸みと舗装仕上げの納まりを合わせる

確認4 壁や門柱や植栽との離隔を現場で確認する

確認5 夜間や雨の日でも角がわかる外構にする

通路角の丸みで失敗しやすい外構計画の共通点

施工前に共有したい確認事項と伝え方

まとめ 外構の通路角は小さな丸みが毎日の接触を減らす


通路角の丸みが外構の使いやすさを左右する理由

外構計画で通路を検討するときは、まず有効幅を確認します。人が通れるか、自転車を押して通れるか、玄関まで荷物を運べるかを判断するうえで、幅は基本となる要素です。ただし、実際の使いやすさは直線部分の幅だけでは決まりません。門まわり、玄関アプローチ、駐輪スペースへの出入り、建物脇のサービス通路、駐車場から勝手口へ向かう動線では、角の形状や周囲の配置が接触の起こりやすさに影響します。


直角の角は、敷地境界や建物のラインに合わせやすく、門柱、袖壁、花壇、土留め、舗装の割り付けも整理しやすい形です。一方で、人や自転車は図面の線のように一点で直角に方向転換するわけではありません。歩く人は体の向きを変えながら曲がり、自転車を押す人は前輪を切りつつ、ハンドル、ペダル、後輪、荷台、荷物を伴って移動します。台車やベビーカーも、前輪と後輪で通る位置が異なることがあります。


通路角が鋭いままだと、曲がり始めや曲がり終わりで、人の肩やバッグ、自転車のグリップ、子ども用座席、雨具、買い物袋、宅配荷物などが壁や門柱へ近づきやすくなります。接触が大きな破損につながらなくても、繰り返しこすれることで仕上げ面が汚れたり、角部が欠けたり、植栽が傷んだりすることがあります。利用者が毎回体をひねる、切り返す、荷物を持ち替えるといった小さな負担が残る場合もあります。


外構の通路角に丸みや面取りを設ける目的は、見た目をやわらかくすることだけではありません。曲がる動作に必要な逃げを角の形として確保し、鋭い一点へ接触が集中しにくい納まりにすることが目的です。ただし、角を丸めれば必ず接触がなくなるわけではありません。通路幅、利用する物の大きさ、門扉の開き方、壁や設備の出幅、段差、勾配などを合わせて検討する必要があります。


限られた敷地では、通路全体を大きく広げることが難しい場合があります。そのようなときは、角を円弧で丸めるほか、斜めに逃がす、壁の先端を面取りする、植栽帯や舗装の見切りを通路側へ張り出させないといった方法が考えられます。必要な逃げの大きさは、通路の用途や通行する物によって異なるため、見た目だけで一律に決めないことが大切です。


実務では、通路角を余った場所の処理として扱うのではなく、利用者の動作を支える納まりとして確認します。特に、自転車、ベビーカー、台車、買い物袋、宅配荷物、掃除道具などが日常的に通る場所では、角の形が使い勝手に直結します。ここからは、外構の通路角を計画するときに押さえたい5つの確認を順に見ていきます。


確認1 通路幅だけでなく曲がる動作の余裕を見る

外構の通路角を考えるとき、最初に確認したいのは、直線で通れる幅だけでなく、曲がるときに必要な余裕です。直線部分では、自転車を押す人や荷物を持つ人は比較的まっすぐ進めます。しかし、角では前に進む動きと向きを変える動きが重なるため、内側と外側の両方に余裕が必要になります。


たとえば、駐輪スペースから門扉へ出る動線を考えます。駐輪場の通路幅に問題がなくても、門柱の手前で急に曲がる計画では、自転車のハンドルや荷台が門柱へ近づくことがあります。利用者が自転車を持ち上げる、ハンドルを切り返す、いったん後ろへ下がるといった動作が必要になるなら、日常動線として十分な余裕がない可能性があります。


曲がりやすさを確認するには、平面図上の中心線だけでなく、人の肩、ハンドル、荷物が通る範囲を重ねて考えます。自転車では、前輪と後輪がまったく同じ線を通るとは限りません。台車やベビーカーでも、旋回時に本体の後部が内側へ寄ったり、持ち手側が外側へ振れたりします。したがって、角の内側だけでなく、外側にある門柱、壁、植栽、設備にも注意が必要です。


角に丸みを設けると、方向を変える動作を始める位置と終える位置に余裕を持たせやすくなります。直角の角を一点で避けるよりも、緩やかな曲線や面取りに沿って進行方向を調整できるためです。ただし、丸みが小さすぎると通行上の効果が限られ、大きすぎると花壇、駐輪範囲、排水、敷地境界との納まりに影響することがあります。


丸みの大きさは、見た目だけで決めず、通る物と周囲の条件に合わせます。壁や舗装の欠けを抑えるための小さな面取りと、自転車や台車の旋回を助けるための逃げでは、必要な形が異なります。設計段階では利用場面を具体的に想定し、施工前には仕上がり位置を現場で確かめることが重要です。


朝に自転車を押して出る人がいるのか、買い物袋を両手に持って帰る人がいるのか、配送担当者が荷物を玄関まで運ぶのか、清掃や点検で道具を持ち込むのかによって、必要な余裕は変わります。利用者と持ち物を具体化すると、丸みを設けるべき場所や優先順位を判断しやすくなります。


通路角は、舗装、縁石、門柱、壁、植栽などが完成したあとでは変更しにくい部分です。通路幅が計画上の寸法を満たしているかだけで判断せず、実際に曲がるときに人、自転車、荷物がどこを通るかまで確認することで、接触やこすれを減らしやすくなります。


確認2 自転車のハンドルと荷物の振れ幅を想定する

外構の通路角で接触しやすい代表的な対象が、自転車のハンドルと手荷物です。どちらも利用者の体より外側へ出やすく、角を曲がるときに位置が変わります。自転車では、ハンドルの端、ペダル、スタンド、荷台、子ども用座席、かごの荷物などが壁や門柱へ近づくことがあります。荷物では、肩掛けバッグ、買い物袋、段ボール箱などが体の左右や前方へ張り出します。


自転車の接触を考えるときは、ハンドル幅だけでなく、利用者が自転車のどちら側に立つかも確認します。人が壁を避けようとして片側へ寄ると、反対側のハンドルが角へ近づく場合があります。角を曲がる瞬間にはハンドルを切るため、直進時よりも必要な横方向の範囲が変わります。前かごや後部座席に荷物がある場合は、車体全体の幅や長さも考慮が必要です。


雨の日や夜間、出勤や通学で急いでいる時間帯は、利用者の動作が普段と異なることがあります。雨具や傘で視界が狭くなったり、荷物が増えたり、照度が低く角の位置を把握しにくくなったりするためです。設計時には、晴天の昼間にゆっくり通る場面だけでなく、日常的に起こり得る条件も想定します。


荷物のこすれも、通路幅だけでは判断できません。買い物袋は中身によって形が変わり、段ボール箱は角が張り出します。両手で荷物を抱えると、足元や壁際を細かく見ながら歩くことが難しくなります。玄関や勝手口へ向かう通路の角が鋭いと、荷物が仕上げ面へ触れ、汚れや傷が目立つことがあります。


丸みや面取りを設けると、荷物やハンドルが鋭い一点へ当たりにくくなり、動作の逃げをつくりやすくなります。ただし、丸みだけで十分とは限りません。門柱や壁の立ち上がりが通路側へ出ている、照明器具や表札が突き出している、足元の縁石が残っているといった場合は、別の高さで接触が生じる可能性があります。


そのため、平面だけでなく高さ方向も確認します。自転車のハンドルが通る高さ、ペダルやスタンドが近づく低い位置、荷物がこすれやすい腰から胸の高さでは、接触する部位が異なります。舗装の角を丸めても壁の先端が鋭ければ、ハンドルや荷物への配慮としては不十分です。反対に、壁の角を整えても、足元に段差や見切り材の出っ張りがあれば、車輪が近づきます。


門柱の出幅、袖壁の端部、フェンスの支柱、郵便受けや宅配物受け取り設備の位置、植栽帯の縁、段差の先端などを立体的に確認します。小さな金具や見切り材の端部も、通行位置に近いと衣服や荷物へ触れることがあります。意匠上必要な部材であっても、角の周辺では通路側へ張り出さない納まりを検討します。


家族構成や施設の使われ方によっても、必要な余裕は変わります。子どもが自転車を出し入れする場合は、操作が安定しないことがあります。高齢者や荷物を持つ人にとっては、大きく避ける動作が負担になる場合があります。集合住宅、店舗、事務所などでは利用者や持ち物が一定ではないため、特定の使い方だけに合わせすぎず、複数の通行場面を想定することが大切です。


確認3 角の丸みと舗装仕上げの納まりを合わせる

通路角に丸みを設けるときは、形状だけでなく舗装仕上げとの相性を確認します。外構の通路には、一体型の舗装、洗い出し調の仕上げ、舗装ブロック、平板、砂利、石材調の材料、タイル調の仕上げなど、さまざまな材料が使われます。角を丸めても、仕上げ材の割り付けや端部処理が不安定であれば、見た目や維持管理に影響することがあります。


一体型の舗装は比較的曲線をつくりやすい一方、型枠や見切りの精度が仕上がりに表れます。丸みの線が不ぞろいだと、玄関前や門まわりなど視線が集まる場所で違和感が出ることがあります。使いやすさを目的にした丸みであっても、周囲の直線や目地とのつながりを整えることが大切です。


舗装ブロックや平板では、円弧に合わせるために小さな切り物が増えたり、目地幅が不均一になったりする場合があります。小さな端材は欠けたり動いたりしやすいことがあるため、材料寸法、下地、見切り方法を含めて納まりを検討します。車輪や足が繰り返し通る場所では、端部の安定性も確認が必要です。


丸みは必ずしも完全な円弧である必要はありません。材料や施工条件によっては、角を斜めに落とす方法や、緩やかな多角形で逃がす方法のほうが納まりやすいことがあります。重要なのは、通行時の接触を減らせる形であり、意匠、材料寸法、施工性、清掃性とのバランスが取れていることです。


角の形は排水計画とも関係します。丸みや面取りによって舗装の勾配や水の流れが変わり、壁際や門柱の根元に水が残りやすくなる場合があります。水たまりは汚れや藻類の発生、濡れた状態での歩きにくさにつながることがあるため、角の形と排水方向を同時に確認します。植栽帯の縁では、土や落ち葉が通路へ流れ出ない納まりも必要です。


仕上げ材の色や質感は、通路角の見え方にも影響します。周囲と同化しすぎると、暗い時間や雨天時に端部を把握しにくくなることがあります。反対に、強い色分けや過度な縁取りは外構全体の意匠と合わない場合があります。目地の方向、素材の切り替え、照明の当たり方などを使い、角の位置が自然に読み取れる仕上げを検討します。


壁や門柱の角を丸める場合も、下地と仕上げ材の納まりを確認します。塗り仕上げでは下地形状や仕上げ厚によって丸みの見え方が変わります。タイル調や石材調の仕上げでは、端部材、目地、角部の保護方法を事前に決めておく必要があります。舗装だけを丸めても、立ち上がりの角が通路側へ残れば、接触防止の効果は限られます。


清掃性も見逃せません。丸みがあることで掃きやすくなる場合がある一方、細かな目地や見切り材の段差が増えると、砂や落ち葉がたまりやすくなることがあります。完成時の見た目だけでなく、日常の清掃、植栽管理、将来の補修まで考えて納まりを決めることが大切です。


角の丸みと舗装仕上げを合わせるとは、動線、材料、勾配、端部の強度、清掃、補修を一体で考えることです。図面段階で形状を示し、現場では材料の割り付けや見切り位置と矛盾していないかを確認することで、使いやすさと仕上がりを両立しやすくなります。


確認4 壁や門柱や植栽との離隔を現場で確認する

通路角に丸みを計画しても、周囲の壁、門柱、フェンス、植栽、設備、排水ますなどとの離隔が不足していると、十分な通行空間を確保できません。図面上では角が丸くても、実際の現場では壁の仕上げ厚、笠木、見切り材、照明器具、表札、郵便受け、植栽の枝張りなどが加わり、有効な幅が狭くなることがあります。


門まわりには、門柱、郵便受け、照明、来訪者確認設備、宅配物受け取り設備、植栽、足元の見切りなどが集中しやすくなります。これらは必要な機能ですが、通路角へ寄りすぎると、自転車や荷物が接触する原因になります。丸みのすぐ先に突起物がある場合、利用者は結局その突起を避けて通ることになります。


現場確認では、構造体の芯や下地の寸法ではなく、仕上がり後に実際に使える空間を確認します。壁の仕上げ厚、笠木、巾木、見切り、支柱、設備の出幅を含めて、角の丸みが有効に働くかを見ます。図面上の数値に余裕があっても、複数の部材が重なると体感上は狭くなることがあります。


植栽との関係も重要です。植え付け直後は小さく見える低木や下草でも、成長すると通路へ張り出すことがあります。角の内側に植栽帯を設ける場合は、将来の枝張り、剪定のしやすさ、雨上がりに衣服や荷物が触れないかを考えます。植栽の種類や管理頻度によって状態が変わるため、完成時の姿だけで判断しないことが大切です。


塀や袖壁との離隔は、高さ方向も確認します。足元だけに丸みがあっても、腰の高さに壁の角や設備が出ていれば、荷物や自転車のハンドルが接触する可能性があります。反対に、壁の上部を丸めても、基礎、縁石、見切り材が通路側へ出ていれば、車輪や台車が近づきます。低い位置、中間の高さ、手元の高さを分けて見る必要があります。


建物脇のサービス通路では、屋外設備、配管カバー、点検口、排水ます、メーター類が配置されることがあります。普段の通行が少なくても、清掃、点検、荷物の搬入、庭道具の移動などで使われます。直角の曲がりと設備の出っ張りが重なると、台車や長い道具を運びにくくなるため、表側のアプローチと同様に動線を確認します。


現場で有効なのは、実際の動きを再現することです。自転車を押す、荷物を抱える、台車を曲げるといった場面を想定し、角の内側と外側に何があるかを確認します。施工前であれば、地面に仕上がり線を示し、門柱、壁、植栽帯、見切りの位置を関係者で共有します。必要に応じて実物に近い大きさの自転車や箱を使うと、図面だけでは分かりにくい接触位置を把握しやすくなります。


門柱の位置を調整する、植栽帯の角を控える、支柱を曲がり角から外す、見切り材の端部を通路側へ出さないといった小さな変更で、使いやすさが改善することがあります。ただし、敷地境界、構造、安全性、設備の保守空間に関わる変更は、設計者や施工担当者と確認したうえで行う必要があります。


確認5 夜間や雨の日でも角がわかる外構にする

通路角の丸みは、物理的な逃げをつくるだけでなく、角の位置を認識しやすくする工夫と組み合わせることで、より使いやすくなります。昼間は問題がない外構でも、夜間、雨の日、荷物を持っているときには、角や段差の位置を把握しにくくなることがあります。


夜間は、通路全体の明るさだけでなく、曲がり角、段差、壁の端部、門柱の出隅が分かることが重要です。照明の位置や向きによっては、まぶしさや強い影が生じ、かえって足元を見にくくする場合があります。角の輪郭と進行方向が自然に読み取れるように、照明計画と外構形状を合わせて検討します。屋外照明の設置や配線は、適切な器具を選び、必要に応じて専門事業者へ確認します。


雨の日は、舗装面の反射、水たまり、雨具、傘などによって視界や動作が変わります。濡れた荷物を持って急いで玄関へ向かう場面や、自転車を出し入れする場面では、晴天時よりも通行位置がぶれやすくなることがあります。角の形だけでなく、排水、滑りにくさ、照明、段差の位置を一体で確認します。


素材の切り替えや見切りは、通路の曲がりを示す手がかりになります。ただし、段差をつくったり、車輪が引っかかる見切りを設けたりしては逆効果です。周囲と調和しつつ、目地の方向、舗装の質感、縁の形などで進行方向が分かる納まりを検討します。


段差や勾配が角の近くにある場合は、特に注意が必要です。曲がりながら段差を越える動作は、まっすぐ進む場合より不安定になりやすく、自転車の前輪が斜めに段差へ入ると操作しにくくなることがあります。荷物を持つ人は足元への注意が遅れる場合もあります。可能な範囲で角の近くに急な段差や複雑な勾配変化を集中させず、必要な高低差は安全に通れる形で納めます。


濡れた舗装の歩きやすさも、接触防止と関係します。滑りを避けようとして壁側へ寄ったり、手を添えようとして門柱へ近づいたりすることがあるためです。材料の選定では、意匠だけでなく、屋外で濡れた状態、清掃後、落ち葉や砂がある状態なども考慮します。


住まい手や常勤者は動線に慣れていても、来客、配送担当者、点検担当者などは初めて通ることがあります。初めての人でも進行方向と角の位置を把握しやすい外構は、日常の使いやすさにつながります。特に玄関アプローチや共用通路では、利用者の慣れだけに頼らない形状と照明が大切です。


通路角の丸みは、明るい完成写真での見え方だけでなく、夕方、夜間、雨の日、荷物を持つ場面でも機能する必要があります。照明、舗装、排水、段差、勾配、植栽を組み合わせ、角の位置と通る方向が自然に伝わる外構を目指します。


通路角の丸みで失敗しやすい外構計画の共通点

通路角に丸みを設けたにもかかわらず、完成後に自転車接触や荷物こすれが起こる外構には、いくつかの共通点があります。第一は、図面上の寸法だけで判断していることです。有効幅が確保され、角に面取りが描かれていても、実際の曲がり方や仕上がり後の出っ張りを確認しなければ、必要な逃げと合わない場合があります。


第二は、人の体だけを基準にしていることです。外構の通路には、自転車、ベビーカー、台車、掃除道具、宅配荷物、買い物袋、傘、庭作業の道具などが通ります。人が通れる幅でも、物を持ったり押したりすると必要な範囲が変わります。特に角では、利用者本人より先に荷物やハンドルが壁へ近づくことがあります。


第三は、角の一部だけを整えていることです。舗装の角は丸いが壁の角が鋭い、壁は丸いが足元の見切りが出ている、門柱は控えているが植栽が張り出しているといった状態では、接触箇所が別の位置へ移るだけになることがあります。地面、立ち上がり、設備、植栽を一体で確認する必要があります。


第四は、直線的な意匠を優先しすぎることです。直線を基調とした外構でも、人や自転車が曲がる場所だけは、面取り、後退、緩やかな曲線などで逃げをつくることができます。意匠と使いやすさは必ずしも対立するものではなく、角の納まりを調整することで両立を図れます。


第五は、完成直後の状態だけで判断することです。植栽は成長し、自転車の台数や大きさ、家族構成、荷物の運び方、施設の運用は変化することがあります。将来の利用を正確に予測することはできませんが、通路角に一定の余裕を持たせ、張り出しやすい要素を近づけすぎないことが大切です。


施工段階で丸みの目的が共有されていないことも、仕上がりのずれにつながります。図面に曲線が描かれていても、それが意匠上の表現なのか、自転車や荷物の接触を減らすための重要な形なのかが伝わらなければ、型枠や見切り材の都合で形が変更される場合があります。寸法だけでなく、丸みを設ける理由も共有します。


通路角の不具合は、大きな事故ではなく、日々の小さな不便として現れることがあります。自転車を出すたびに切り返す、荷物を持つたびに壁を避ける、こすれ跡を何度も清掃する、植栽を頻繁に剪定するといった負担です。計画段階で接触しやすい角を見つけ、丸み、離隔、仕上げ、排水、照明を組み合わせて対策することが重要です。


施工前に共有したい確認事項と伝え方

外構の通路角に丸みを設ける場合、施工前の共有が仕上がりを左右します。丸みは図面上では小さく表現されやすく、設計者、施工担当者、現場管理者、施主や施設担当者の間で認識差が生じることがあります。完成後の行き違いを防ぐには、形状だけでなく目的と利用場面を共有する必要があります。


最初に共有したいのは、丸みを設ける目的です。見た目をやわらかくするためなのか、自転車のハンドル接触を減らすためなのか、荷物のこすれを抑えるためなのか、台車やベビーカーの通行を考えているのかによって、優先する形が変わります。目的が明確であれば、現場で調整が必要になったときも判断しやすくなります。


次に、通る物と動作を具体的にします。自転車を押して通る、買い物袋を両手に持つ、宅配荷物を抱える、掃除道具を運ぶ、台車を使う可能性があるなど、想定する利用場面を言葉にします。外構の図面は静止した線ですが、使い勝手は動きの中で決まるため、関係者が同じ場面を想像できることが重要です。


現場では、仕上がり位置を仮に示して確認する方法が有効です。地面に通路の線や角の形を示し、門柱、壁、植栽帯、見切り材、排水ますなどの位置を合わせて確認します。狭い敷地や変形敷地では、図面上の寸法だけでなく、現場での体感を確かめることが大切です。


仕上げ材の納まりも施工前に確認します。角を丸くすると、舗装材の切り方、目地の入り方、見切りの曲げ方、型枠のつくり方が変わります。どこから丸みを始め、どこで直線へ戻すか、周囲の目地とどうつなぐかを事前に決めておくと、使いやすさと仕上がりを両立しやすくなります。


「できるだけ丸く」「適当に面を取る」といった曖昧な指示は、仕上がりのばらつきにつながります。寸法や形状を図面や現場指示で示し、その目的も一緒に伝えます。接触防止を目的とする場合は、施工上の都合で形が小さく変更されると効果が限られる可能性があるため、重要な確認箇所として扱います。


引き渡し前には、実際に動いて確認します。可能であれば、自転車を押す、荷物を持って曲がる、門扉を開閉しながら通るといった動作を試します。図面どおりに完成していても、動いてみると門柱や植栽が近く感じられることがあります。角の見え方、足元の段差、周囲の出っ張り、排水状態も合わせて確認します。


外構の通路角は、小さな部分に見えても、完成後の使い勝手へ影響しやすい箇所です。施工前に目的、利用場面、仕上がり位置、材料の納まり、確認方法を共有し、必要な変更は舗装や壁が完成する前に整理することが大切です。


まとめ 外構の通路角は小さな丸みが毎日の接触を減らす

外構の通路角の丸みや面取りは、見た目のやわらかさだけでなく、日常の通りやすさを支える工夫です。自転車を押す、荷物を持つ、台車を動かす、ベビーカーを通す、雨の日に玄関へ向かうといった動作は、図面上の直線より複雑です。通路幅に余裕があるように見えても、角や周囲の出っ張りによって、ハンドルや荷物が接触することがあります。


最初に確認したいのは、直線部分の幅ではなく、曲がる動作に必要な余裕です。次に、自転車のハンドル、荷台、荷物などの振れ幅と高さを想定します。さらに、角の形と舗装仕上げを合わせ、材料の割り付け、端部の安定性、排水、清掃性まで一体で考えます。


周囲の壁、門柱、植栽、設備との離隔も欠かせません。舗装の角だけを丸めても、立ち上がりの角や突起物が近ければ接触は残ります。現場では仕上がり寸法で確認し、足元から手元の高さまで立体的に見ます。夜間や雨の日については、照明、舗装、排水、段差、勾配を含め、角の位置と進行方向が分かりやすいかを確認します。


丸みは大きければよいわけではなく、角を丸めるだけで接触を完全に防げるものでもありません。通路の用途、通行する物、周囲の配置、材料、施工性を踏まえ、必要な場所へ適切な逃げを設けることが重要です。


通路角は面積としては小さくても、毎日使う場所では小さな不便が積み重なります。設計段階で利用場面を具体化し、施工前に仕上がり位置を共有し、引き渡し前に実際の動作で確認することで、自転車接触や荷物こすれを減らしやすくなります。気になる通路がある場合は、角の形、周囲の離隔、段差、排水、照明をまとめて整理し、必要に応じて外構の設計者や施工担当者へ相談してください。


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