目次
• 水道メーター周りがエクステリア計画で重要な理由
• 水道メーターが検針しにくくなる主な原因
• 工夫1 メーターボ ックスの上と周囲を塞がない
• 工夫2 検針や点検のための安全な動線を確保する
• 工夫3 舗装・砂利・植栽の納まりを整える
• 工夫4 雨水や土砂がたまりにくい環境をつくる
• 新築時に確認したい水道メーターの配置
• リフォームで水道メーター周りを改善する手順
• 駐車場内に水道メーターがある場合の注意点
• 植栽で水道メーターを目立たなくする方法
• 日常の点検と維持管理で確認したいこと
• 水道メーター周りのエクステリアでよくある 疑問
• まとめ
水道メーター周りがエクステリア計画で重要な理由
住宅のエクステリアを考えるときは、門柱やアプローチ、駐車場、フェンス、植栽など、目に入りやすい部分に意識が向きがちです。しかし、実際の暮らしや維持管理まで考えると、水道メーター周りの納まりも見逃せない設計ポイントです。
水道メーターは、使用水量を計量するための設備です。戸建て住宅では、道路や敷地境界に近い場所にメーターボックスが設けられることが多いものの、具体的な位置、設置方法、管理区分、検針方法は地域や水道事業者によって異なります。新築や外構改修を計画するときは、計画地を担当する水道事業者や指定工事事業者などへ条件を確認することが大切です。
水道メーターがエクステ リア工事の途中で隠れてしまったり、重量物の下になったりすると、検針や点検のたびに物を移動しなければなりません。植栽が覆いかぶさっていれば枝葉を避ける必要があり、車体の下に入る配置であれば駐車位置の調整が必要になることもあります。わずかな使いにくさでも、繰り返されると住む人と作業する人の双方に負担が生じます。
水道メーターは、漏水が疑われるときに住人が確認する場合もあります。すべての蛇口や水を使用する設備を止めた状態で、メーターのパイロットなどの表示を確認する方法が案内されることがありますが、表示方法や確認手順はメーターの種類や地域によって異なります。異常が疑われる場合は、メーターボックス内の機器を分解せず、水道事業者や専門事業者へ相談するのが安全です。
エクステリアの見た目を整えることは大切ですが、設備を完全に隠すことだけを優先すると、維持管理が難しくなります。水道メーター周りでは、目立ちにくさと使いやすさを両立させる視点が必要です。完成時の美しさだけでなく、検針、点検、清掃、将来のメーター交換や周辺作業まで想定して計画することが、長く使いやすいエクステリアにつながります。
水道メーターが検針しにくくなる主な原因
水道メーターが検針しにくくなる原因は、メーターボックスそのものよりも、完成後に周囲へ追加された物や、時間の経過によって変化した外構にあることが少なくありません。
よくあるのが、メーターボックスの上に植木鉢、収納箱、ホースリール、清掃道具、自転車用品などを置いてしまうケースです。入居直後は何もなかった場所でも、暮らし始めると屋外用品が増え、空いている部分が一時置き場として使われるようになります。メーターボックスのふたが平らであるため、物を置きやすい場所に見えてしまうこともあります。
門扉の開閉範囲とメーターボックスが重なっている場合も、検針しにくくなります。門扉を開いた状態でふたを扱えない配置や、門扉を閉じなければ作業スペースを確保できない配置では、毎回の作業に余分な動作が生じます。宅配物の置き場や、ごみの一時保管場所と重なる場合も同様です。
植栽の成長も見落としやすい原因です。施工時には小さかった低木や下草が数年で広がり、メーターボックスの位置が見えにくくなることがあります。落ち葉や枯れ枝がふたの周囲に入り込み、開閉しにくくなる場合もあります。根の広がり方によっては、舗装やボックス周辺へ影響する可能性があるため、植物の種類だけでなく、成長後の大きさや管理方法も考える必要があります。
駐車場に水道メーターがある住宅では、車の停止位置によってメーターボックスが隠れることがあります。車体の中央付近やタイヤの近くに配置されていると、検針や点検の際に車を動かさなければならない場合があります。駐車していない状態では問題がないように見えても、実際の車種や駐車方法を図面へ重ねると、使いにくさが分かることがあります。
土砂や雨水の流入も検針を妨げます。周囲の地面よりメーターボックスが低いと、雨水や泥が集まりやすくなります。砂利敷きでは、小さな石がふたの周囲に入り込み、開閉を妨げること があります。芝生では、芝の葉や根、土が縁を覆い、ボックスの位置が分かりにくくなる場合があります。
こうした問題は、水道メーター単体だけを見ていても発見しにくいものです。門から玄関までの動線、車の位置、植栽の成長、屋外用品の収納、雨水の流れまで含め、エクステリア全体の中で確認することが大切です。
工夫1 メーターボックスの上と周囲を塞がない
検針しやすい水道メーター周りをつくる第一の工夫は、メーターボックスの上と周囲に物を置かないことです。単純な対策に見えますが、日常生活の中で継続するには、設計段階から物を置きにくい環境を整えておくことが重要です。
メーターボックスのふたは、検針や点検の際に開ける必要があります。そのため、真上だけを空ければよいとは限りません。ふたを持ち上げるための手の動きや、作業する人が立ったりしゃがんだりするための空間も 必要です。ボックスのすぐ横に門柱、フェンス、花壇の縁、収納庫などが迫っていると、ふたを開けられても内部を確認しにくくなることがあります。
周囲を空ける際に、全国共通の一定寸法だけで判断するのは適切ではありません。メーターボックスの形状、ふたの開け方、設置条件、地域の運用によって必要な空間が異なるためです。計画時には、ふたを実際に扱う方向と、作業者が手を入れる位置を図面上で確認します。既設住宅で現地確認ができる場合は、無理のない姿勢で内部を確認できるかを確かめます。
物を置かない状態を保つには、周辺に別の収納場所を用意することも効果的です。ホースや掃除道具、散水用品を使う場所が水道メーターの近くであれば、それらを掛けたり収めたりできる場所を少し離して設けます。屋外用品の定位置が決まっていないと、空いているメーターボックスの上が物置になりやすいためです。
宅配物を置く場所、ごみ袋を一時的に置く場所、子どもの外遊び用品を置く場所も、水道メーターと重 ならないように計画します。完成直後だけではなく、朝のごみ出し前、来客時、洗車中、庭仕事中など、物が一時的に増える場面を想像することが大切です。
メーターボックスを目立たせたくない場合でも、固定された化粧カバーや重量物で覆う方法は避けたほうが管理しやすくなります。設備そのものへの加工可否は管理区分によって異なるため、無断で塗装や固定を行わず、周囲の舗装色になじませたり、少し離れた位置へ植栽を配置したりして視線を分散させます。
物を置かないための目印として、周囲の仕上げをわずかに切り替える方法もあります。アプローチが同じ舗装で連続している場合でも、メーターボックスの周辺だけ見切りを入れ、設備の管理範囲であることが分かるようにします。過度に目立たせる必要はなく、住人が位置を把握でき、物を置く場所ではないと認識できる程度で十分です。
工夫2 検針や点検のための安全な動線を確保する
第二の工夫は、道路側や門まわりから水道メーターまで、安全かつ分かりやすく近づける動線を確保することです。メーターボックスだけが開けやすくても、そこへ至るまでの通路が狭かったり、障害物が多かったりすると、検針や点検の負担は減りません。
戸建て住宅では、水道メーターが道路に近い位置に設けられることがありますが、敷地条件によっては門扉の内側やアプローチ脇に配置される場合もあります。検針時に敷地内へ立ち入るか、遠隔検針が行われるか、門扉の内外のどちらに設置するかなどは地域で異なるため、計画地の運用を確認しておきます。
動線上では、段差、飛び石、傾斜、濡れると滑りやすい仕上げ、張り出した枝などに注意します。特に、メーターボックスの前でしゃがむ場所に大きな段差があると、姿勢が不安定になります。アプローチの端や土留めの近くでは、足元の有効な広さを確保し、転倒や踏み外しにつながりにくい納まりを検討します。
門扉の開閉範囲も重要です。門扉を開いたときに水道メーターを覆わないか、開閉中の門扉が作業位置と重ならないかを確認します。引き戸の場合は、戸が移動する範囲にメーターボックスが入っていないかを見ます。開き戸の場合は、扉の軌跡と作業位置が重ならないようにします。
自転車の通路や駐輪場所と重なる場合は、検針日だけ自転車を移動する前提にせず、普段の駐輪状態でも近づける配置を目指します。子ども用自転車や乗用玩具は台数が増えることもあるため、現在の台数だけでなく、将来の変化も考えて余裕を持たせます。
犬などの動物が屋外で過ごす住宅では、検針や点検時の安全にも配慮が必要です。水道メーター周辺を動物の行動範囲から分けるか、必要なときに安全を確保できる運用を考えます。これは作業する人だけでなく、動物の飛び出しや接触事故を防ぐためにも重要です。
夜間や薄暗い時間帯に住人がメーターを確認する場合もあります。常に強い照明を当てる必要はありませんが、玄関灯や足元灯の光が届くか 、携帯ライトなどを持って安全に立てるかを確認します。植栽や門柱で完全な死角になっていると、位置を知っている住人でも確認しにくくなります。
動線計画では、最短距離だけを優先するのではなく、安全性と分かりやすさを重視します。わずかに遠回りでも、平らで障害物のない通路から近づけるほうが、日常の点検や検針は行いやすくなります。
工夫3 舗装・砂利・植栽の納まりを整える
第三の工夫は、メーターボックスと周囲の舗装、砂利、芝生、植栽との境界を丁寧に整えることです。水道メーター周りの使いにくさは、ボックス本体の位置だけではなく、周辺仕上げとの高さや隙間によって生じます。
舗装の中にメーターボックスを納める場合は、ふたの高さと舗装面の高さを確認します。ふたが大きく沈んでいると雨水や土砂が集まりやすくなり、反対に高く出ていると歩行時につまずく原因になります。施工後の沈下や仕上げ材の厚みも考慮し、極端な段差が生じないように納めることが大切です。
メーターボックスの周囲をコンクリートなどで仕上げる場合は、将来の点検や交換作業を妨げないようにします。ボックスそのものを舗装材で固定するような納まりや、ふたの開閉部分まで仕上げ材がかかる納まりは避けます。設備の管理範囲や施工条件については、着工前に水道工事の担当者とエクステリア工事の担当者が情報を共有する必要があります。
砂利敷きでは、細かな砂利がふたの隙間へ入り込まないように配慮します。メーターボックスの周囲に見切り材や平らな縁取りを設けると、砂利が寄りにくくなり、位置も見つけやすくなります。砂利を厚く入れすぎてふたの縁を埋めてしまうと、開閉のたびに砂利を取り除かなければなりません。
防草シートを使用する場合も、メーターボックスの上まで覆わないようにします。施工時には開口していても、シートの端部がめくれたり、砂利の下でずれたりする可能性がありま す。ふたの動きに干渉しない位置で端部を納め、点検時にシートを持ち上げなくても済む状態をつくります。
芝生の中にメーターボックスがある場合は、芝の成長によってふたの輪郭が隠れないように管理します。芝刈りの際にふたや周囲を傷つけたり、段差で機器が引っ掛かったりしないよう、周囲を小さな舗装帯や見切りで囲む方法も考えられます。芝生とボックスの間に管理しやすい境界をつくることで、草刈りと検針の両方が行いやすくなります。
植栽を近くに配置する場合は、地上部の広がりだけでなく、根の成長も考慮します。植え付け時には十分な距離があるように見えても、低木が横へ広がったり、枝が垂れ下がったりすることがあります。定期的な剪定を前提にする場合でも、枝を切らなければふたを開けられない配置は避けたほうが管理しやすくなります。
舗装、砂利、植栽のいずれを採用する場合でも、見た目の連続性だけでなく、ふたを開ける機能を優先します。水道メーターは普段あまり目立たない設備ですが 、必要なときにすぐ扱えることが、使いやすいエクステリアの条件です。
工夫4 雨水や土砂がたまりにくい環境をつくる
第四の工夫は、水道メーター周りに雨水、泥、落ち葉、砂などがたまりにくい環境をつくることです。メーターボックスは屋外に設置されるため、周囲の地形や排水計画の影響を受けます。
敷地全体の勾配がメーターボックスへ向いていると、雨が降るたびに水が集まりやすくなります。駐車場やアプローチの水を道路側や排水設備へ導く計画であっても、途中にあるメーターボックス周辺が局所的なくぼみになると、水たまりが生じます。舗装工事では、広い面の勾配だけでなく、ボックス周辺の細かな高さも確認することが重要です。
雨水を避けるためにメーターボックスだけを大きく高くすると、歩行の妨げになる場合があります。単体で持ち上げるのではなく、周囲の舗装や地盤との関係を整え、急な段差をつくらずに排水できる形を検討します。
土の花壇が近くにある場合は、大雨の際に土が流れ出さないようにします。花壇の縁が低かったり、土の表面がメーターボックス側へ傾いていたりすると、ふたの上に泥が堆積します。花壇の見切り、地表面の勾配、植物による土の保持などを組み合わせ、泥水が直接流れ込みにくい状態をつくります。
落葉する樹木の下では、ふたの周囲に落ち葉がたまりやすくなります。濡れた落ち葉が隙間へ入り込むと、ふたを開けにくくなるだけでなく、メーターボックスの位置も分かりにくくなります。樹木を完全に避けられない場合は、掃除しやすい舗装面を周囲に設け、ほうきや手で簡単に取り除ける状態にします。
排水性を高める目的で砂利を使用する場合も、砂利の下の地盤や周辺勾配が不適切であれば、水が滞留することがあります。表面が乾いて見えても、ボックス周辺だけが沈下している場合があるため、完成後は雨の日にも水の流れを確認するとよいでしょう。
メーターボックス内部に水が見られる場合、直ちに漏水と断定することはできません。雨水の浸入、周辺の地下水、配管や設備の状態など、複数の要因が考えられます。継続的に水がたまる場合や漏水が疑われる場合は、自己判断で設備を分解せず、地域の水道窓口や専門事業者へ相談します。
水道メーター周りの排水は、検針のしやすさだけでなく、住人が確認するときの衛生面や安全性にも関わります。ふたを開けるたびに泥水へ手を入れなければならない状態を避けるためにも、エクステリア全体の雨水計画に組み込んで検討することが大切です。
新築時に確認したい水道メーターの配置
新築住宅では、建物、水道引き込み、駐車場、門まわりの計画が別々に進むことがあります。その結果、設備図では問題がなかった水道メーターの位置が、完成したエクステリアでは使いにくくなることがあります。
計画の初期段階では、敷地図に水道メーターの予定位置を明確に記載します。位置だけでなく、ボックスのおおよその外形、ふたの扱い方、周囲の仕上げ高さも確認します。駐車場、アプローチ、門柱、フェンス、花壇、排水設備などを同じ図面へ重ねることで、干渉を発見しやすくなります。
特に注意したいのが、建物工事の図面とエクステリア工事の図面で位置認識がずれるケースです。図面上では道路境界からの距離が同じに見えても、現地の基準点や仕上げ寸法の違いにより、実際の位置が想定とずれることがあります。工事前に現地で予定位置を示し、関係者が共通認識を持つことが重要です。
車の配置を確認するときは、駐車区画の線だけでなく、実際の車体寸法やタイヤ位置を重ねます。車止めの位置によって停止位置が変わるため、完成後の状態を想定する必要があります。将来的に車を買い替える可能性がある場合は、現在の車に合わせすぎず、ある程度の余裕を確保します。
門柱や機能門柱に近い場合は、基礎部分との干渉に注意します。地上に見える柱が離れていても、地下の基礎が広がっていることがあります。メーターボックスや配管の維持管理に支障がないよう、基礎形状まで確認します。
階段やスロープの近くに配置する場合は、作業者が安定した場所に立てるかを見ます。階段の途中や斜面の下端では、ふたを開けた状態で姿勢を保ちにくくなります。段差を避けられない敷地では、メーターの前だけでも平らな作業場所を確保する方法を検討します。
水道メーターの設置位置を自由に変更できるとは限りません。引き込み位置、配管経路、地域の基準、既存設備、管理区分などによって制約があります。エクステリアの都合だけで移設を前提にせず、変更できる範囲、費用負担、申請や工事の条件を早い段階で確認することが大切です。
リフォームで水道メーター周りを改善する手順
既存住宅のエクステリアをリフォームする場合は、現在の水道メーターの状態を確認してから、周囲の仕上げを計画します。先に舗装材や植栽の配置を決めてしまうと、施工段階でボックスとの干渉が分かり、設計変更が必要になることがあります。
最初に確認するのは、メーターボックスの位置、形状、ふたの状態、周囲との高さ関係です。ふたを実際に開け、どの方向から作業するのが自然かを見ます。長期間開けていない場合は、土や砂が固まっていることがありますが、無理に工具を差し込むと破損する可能性があるため、開かないときは管理者や専門事業者へ相談します。
次に、現状で検針を妨げている物を確認します。植木鉢、収納用品、自転車、車、植栽、砂利、土、落ち葉など、日常的に存在する物を含めて記録します。片付けた直後の状態だけを見るのではなく、普段どのように使われているかを把握することが重要です。
舗装をやり替える場合は、メーターボックス周辺の沈下やひび割れも確認します。単に表面材を重ねると、ふたが周囲より低くなったり、開閉できなくなったりすることがあります。既存舗装の上に新しい仕上げを追加する工法では、完成時の高さを慎重に検討します。
ボックスやふたに損傷がある場合は、エクステリア工事だけで処理せず、管理区分を確認します。設備の所有や修繕の扱いは地域や設置条件によって異なる可能性があるため、担当窓口へ相談したうえで対応します。
リフォーム後は、施工担当者と一緒にふたの開閉を確認します。見た目がきれいでも、舗装材がわずかに干渉していることがあります。手で無理なく開けられるか、ふたを開けた状態で周囲に接触しないか、内部を確認できる姿勢を取れるかを見ます。
完成写真を残す際は、メーターボックスの位置が分かる引きの写真と、周囲の仕上げが分かる近景の写真を残しておくと役立ちます。植栽が成長し た後や、物を置く場所を見直す際にも、完成時の状態と比較できます。
駐車場内に水道メーターがある場合の注意点
敷地条件によっては、水道メーターが駐車場の中に設置されていることがあります。この場合は、検針のしやすさに加えて、車両荷重、タイヤ位置、乗り降りの動線、洗車時の排水などを確認する必要があります。
まず重要なのは、メーターボックスのふたが車両の通行や駐車を想定した仕様かを確認することです。ふたの外観だけでは、想定されている荷重条件を判断できない場合があります。車が載る可能性のある位置では、設置条件に適した設備であるかを水道工事の担当者や管理者へ確認します。
可能であれば、タイヤが継続的にふたの上を通る配置は避けます。毎日の出入りで繰り返し荷重がかかると、ふたや周囲の舗装に負担がかかる可能性があります。駐車区画の端へ寄せる場合 でも、車の切り返し時にタイヤが通らないかを確認します。
車体の下に隠れる位置では、検針や点検の際に車の移動が必要になることがあります。日中に車が常に駐車されている住宅や、複数台を縦列で駐車する住宅では、移動が大きな負担になります。計画段階で回避できない場合は、日常の駐車位置を調整しやすいよう、車止めや区画の位置を検討します。
運転席や助手席のドアを開けた場所にメーターボックスがあると、乗り降りの際につまずく可能性があります。ふたと舗装面に段差がある場合は特に注意が必要です。荷物を持って降りる場面や、雨天時に足元が見えにくい場面まで想定します。
洗車をする住宅では、泥や洗浄水がメーターボックスへ流れ込まないかも確認します。駐車場の勾配や排水方向によっては、砂や汚れが周囲に集まります。メーターボックスを排水の通り道にしないよう、舗装面の高さや排水経路を調整します。
駐車場内の水道メーターは、エクステリア完成後に位置を変えにくい設備です。車を止めていない図面だけで判断せず、車体、ドア、タイヤ、歩行者、検針や点検の作業位置を重ねて確認することが重要です。
植栽で水道メーターを目立たなくする方法
水道メーターの存在感を抑えるために、植栽を使いたいと考える人は少なくありません。緑を取り入れる方法は、設備を完全に覆わず、視線を周囲へ誘導できる点で役立ちます。ただし、植物を近づけすぎると、検針しにくさや管理負担につながります。
植栽は、メーターボックスの真上や直前に置くのではなく、少し離れた横や背景側に配置します。視線の中心となる植物を別の場所につくれば、ボックスを直接隠さなくても目立ちにくくできます。
植物 を選ぶ際は、成長後の幅と高さを確認します。植え付け時の苗が小さくても、数年後には枝が広がります。横へ大きく広がる低木や、地面を覆う植物は、ふたの輪郭を隠す可能性があります。剪定で管理する場合も、定期的な作業を無理なく続けられる種類と配置を選びます。
落ち葉や花びらが多い植物は、メーターボックス周りの清掃回数を増やすことがあります。見た目の美しさだけでなく、落葉の時期、枝の広がり方、根の性質などを考慮します。鋭いとげがある植物や、枝が顔や手に当たりやすい植物は、作業位置の近くを避けます。
鉢植えで目隠しをする場合は、メーターボックスの上へ直接置かないことが基本です。普段は移動できる鉢でも、土が入ると重くなり、検針のたびに動かすのが難しくなります。鉢の定位置をボックスから離して設け、成長した枝が上へかぶさらないように管理します。
花壇の縁で囲う方法は、メーターボックスの位置を分かりやすくする一方、囲い方によっては作業空間を狭めます。ふたの周囲 を完全に囲まず、作業者が近づく側を開けておくと使いやすくなります。
設備を隠すのではなく、庭の中で目立たせないことがポイントです。舗装、砂利、植栽の色や質感を調和させれば、水道メーターの機能を維持しながら、エクステリア全体になじませやすくなります。
日常の点検と維持管理で確認したいこと
水道メーター周りは、エクステリア完成時に整っていても、時間の経過とともに状態が変化します。定期的に確認し、検針や点検を妨げる物がない状態を保つことが大切です。
日常の確認では、ふたの上に物が置かれていないか、植栽や雑草が覆っていないか、砂利や土が縁へ入り込んでいないかを見ます。毎週確認する必要があるとは限りませんが、庭の手入れや外まわりの掃除に合わせて目を向けると、問題を早めに発見できます。
雨の後には、水がたまっていないかを確認します。晴天時には分からない排水の問題が見えるためです。水たまりが長く残る場合は、周囲の沈下、土砂の堆積、排水方向の変化などを調べます。
植栽は、ふたを覆う前に剪定します。メーターボックスが見えなくなるほど成長してから切るのではなく、周囲に余裕がある状態を維持するほうが管理しやすくなります。地面を這う植物は、短期間でふたの隙間へ伸びることがあるため注意します。
ふたに割れ、変形、大きながたつきなどが見られる場合は、自己判断で補修せず、管理者や専門の窓口へ相談します。所有区分や対応方法が分からないまま、市販の材料などで固定すると、検針や交換の妨げになる可能性があります。
漏水を確認する目的でメーターを見る場合は、すべての蛇口や水を使用する設備を止めた状態で、パイロットなどの表示を確認する 方法が一般に案内されています。ただし、メーターの種類、給湯設備、貯水槽、散水設備、機器の自動運転などによって判断が難しいこともあります。異常が疑われる場合は、メーター周りを分解せず、水道事業者や専門事業者へ相談することが安全です。
家族全員が水道メーターの位置を知っておくことも大切です。普段管理している人が不在でも、漏水の疑いがあるときに確認しやすくなるためです。メーターボックス周辺の写真を住宅設備の資料と一緒に保存しておくと、場所を説明しやすくなります。
水道メーター周りのエクステリアでよくある疑問
水道メーターは目立たない場所へ完全に隠してもよいのか、という疑問があります。エクステリアの景観上は隠したくなりますが、検針、点検、交換の際にすぐアクセスできる状態を保つ必要があります。固定した構造物や重量物で覆うのではなく、舗装色になじませたり、周囲の植栽へ視線を誘導したりする方法が適しています。
メーターボックスの上を歩いてもよいのかという点は、ふたの仕様や設置条件によって判断が異なります。歩行場所に設置されている場合でも、ふたの破損や段差がないかを定期的に確認します。車が載る場所については、歩行場所とは異なる荷重条件が求められる可能性があるため、個別の確認が必要です。
メーターボックスの位置を移動できるのかという疑問もあります。技術的に変更できる場合はありますが、配管、道路側の引き込み、管理区分、地域の基準、申請、工事費などが関係します。エクステリア工事の担当者だけで判断せず、水道工事の担当者や地域の窓口へ相談する必要があります。
ふたの色を周囲に合わせて変更したい場合も、自由に塗装や加工を行えるとは限りません。材質、表示、開閉、管理上の条件に影響する可能性があります。設備そのものを加工するより、周囲の舗装や砂利の色を調整し、全体になじませる方法が安全です。

