top of page

ドローン測量の制度改正で何が変わった?確認したい5ポイント

タイマーアイコン.jpeg
この記事は平均6分30秒で読めます
万能の測量機LRTKの説明

著者: LRTKチーム

目次

ドローン測量の制度改正は「飛ばせるか」より「どう運用するか」が変わった

100g以上の機体登録義務化で現場準備の考え方が変わった

リスクに応じたカテゴリー区分で飛行計画の立て方が変わった

飛行計画の通報や飛行日誌で実務負担の置き場所が変わった

操縦者技能証明制度で担当者選定の考え方が変わった

公共測量では作業規程と精度管理を前提にした運用がより重要になった

制度改正後に現場が見直すべき運用フロー

まとめ


ドローン測量の制度改正は「飛ばせるか」より「どう運用するか」が変わった

ドローン測量に関心を持つ実務担当者の多くは、制度改正と聞くと、まず許可が必要になったのか、飛ばしにくくなったのか、手続きが増えたのかといった点を気にします。もちろん、それらは大事です。ただし、実際の現場でより大きな変化になっているのは、単純に飛行の可否だけではありません。どの機体を、誰が、どの条件で、どのような記録を残しながら運用するのかという、業務全体の設計が変わったことにあります。


以前は、測量業務の中でドローンを一つの便利な撮影機材として扱い、飛行当日の準備と安全確認を中心に運用していた現場も少なくありませんでした。しかし制度改正後は、機体管理、操縦者要件、飛行区分の見極め、飛行計画の整理、日誌の記録、そして測量成果としての精度や出来形の確認まで、前後工程を含めた運用全体が問われるようになりました。言い換えれば、ドローン測量は機材を使う作業から、制度に沿って再現性ある業務として回す作業へと変わったのです。


この変化は、現場に余計な手間が増えたという話だけではありません。むしろ、必要な管理項目が明確になったことで、どこを準備すれば安全性と品質を両立できるかが見えやすくなった面もあります。担当者の勘や経験だけに頼らず、誰が担当しても一定水準で回せる体制を作りやすくなったとも言えます。特に、複数案件を並行して扱う事業者や、撮影担当と測量担当が分かれている組織では、制度改正をきっかけに社内ルールを整える意味が大きくなっています。


本記事では、制度改正の細かな条文解説ではなく、ドローン測量の現場実務で何が変わったのかを5つの視点で整理します。これから導入を進める担当者にも、すでに運用しているものの手順を見直したい担当者にも、実務上の確認ポイントが見える内容としてまとめます。


100g以上の機体登録義務化で現場準備の考え方が変わった

制度改正でまず押さえたいのが、100g以上の無人航空機は機体登録が必要になったという点です。これによって、ドローン測量の準備は、単にバッテリーを充電し、飛行許可の要否を確認し、現地に持ち込むだけでは済まなくなりました。現場に出す前の段階で、その機体が適切に登録され、管理されているかを確実に確認する必要が生まれています。


ここで重要なのは、登録という行為そのものよりも、登録を前提とした管理体制です。たとえば現場では、同じ機体を複数案件で使い回すことがあります。そのとき、誰がどの機体を管理しているのか、登録情報と現物の対応が取れているか、機体の識別に誤りがないかを曖昧にしたまま運用すると、飛行前確認の段階で混乱が起きます。とくに、社内に複数台の機体がある場合や、予備機を含めて運用する場合、登録状況の把握は事務手続きではなく現場品質の一部です。


ドローン測量では、機体本体だけでなく、搭載するカメラや周辺機器、飛行条件、撮影設定まで含めて成果物に影響します。そのため、登録が必要な機体をどの案件で使ったのかを後から追える状態にしておくことが、結果としてトレーサビリティの確保にもつながります。撮影したデータの品質に疑義が出たとき、当日の操縦者だけでなく、どの機体をどの条件で使ったかまで追跡できることは、実務上大きな意味があります。


また、機体登録が義務化されたことで、社内では「登録済みの機体だけを運用対象とする」という基本ルールを明文化しやすくなりました。これまでは現場判断で補助的に使っていた小型機体についても、重量区分を踏まえて管理対象かどうかを整理する必要があります。つまり、制度改正後は、機体を持っていることと、実務で使える状態にあることが同義ではなくなったのです。


この点は、外注先や協力会社と一緒に動く案件でも重要です。委託先が飛ばすから自社は関係ない、あるいは撮影だけ外部担当だから確認は不要、という考え方では不十分です。成果物を受け取る立場であっても、どのような機体管理のもとで飛行が行われたかを把握しておかないと、後で説明責任が発生した際に弱くなります。実務上は、機体登録の確認を契約書や作業打合せの事項に含め、飛行前チェックシートの中にも落とし込む運用が現実的です。


要するに、100g以上の機体登録義務化によって変わったのは、単に登録作業が増えたことではありません。現場に出る前の準備段階で、機体を資産として管理し、案件ごとに適切な機体を割り当て、記録が追える状態を作ることが当たり前になったことです。ドローン測量を継続的に行うなら、この変化は最初に押さえておくべき土台です。


リスクに応じたカテゴリー区分で飛行計画の立て方が変わった

次に大きいのが、飛行のリスクに応じたカテゴリー区分と、特定飛行に対する許可承認の考え方が整理されたことです。現場実務で見ると、この変更は「飛ばせる場所を調べる作業が増えた」というより、「飛行計画そのものを最初から組み立て直す必要が出てきた」と捉えるほうが正確です。


ドローン測量は、撮影対象の地形や構造物、周辺環境、飛行高度、飛行経路、離着陸位置など、現場条件によってリスクが大きく変わります。制度改正後は、その現場がどの程度のリスクを持つ飛行になるのかを事前に見極め、その区分に応じて必要な対応を整理することが求められます。つまり、測量計画と飛行計画を別物として考えるのではなく、同時に設計する必要が高まったのです。


たとえば、単に広い範囲を撮りたいという理由だけで飛行ルートを決めると、周辺環境との関係で手続きや安全管理が複雑になることがあります。逆に、飛行区分を踏まえて離着陸位置や飛行方向を工夫すれば、必要な手続きや現場負担を抑えながら、同じ成果を得られる場合もあります。ここで求められるのは、操縦技術だけではなく、案件全体を見て飛ばし方を設計する力です。


この変化によって、測量担当者にとっても事前検討の比重が増しました。以前は、現地確認をしたうえで当日に微調整する運用でも回っていたケースがありますが、制度改正後は現地に入る前の段階で、どの飛行がどの区分に当たりうるか、許可承認の考え方をどう整理するかを詰めておく必要があります。測量範囲の設定、撮影の重複率、飛行回数、補助者の配置、立入管理なども、単なる効率論ではなく、リスク低減の一部として考えることになります。


ここで注意したいのは、カテゴリー区分の整理が、現場を萎縮させるためのものではないという点です。むしろ、どの案件で何に気をつけるべきかを明確にするための枠組みです。危険性の高い条件を無理に避けるのではなく、その条件に対して必要な対策を事前に織り込むことが重要です。現場実務では、この考え方が共有されていないと、測量担当は撮影品質を優先し、飛行担当は安全側に寄せ、結果として計画がかみ合わないということが起こります。


そのため、制度改正後は、飛行計画の作成を特定の担当者だけに任せきりにせず、少なくとも現場責任者、操縦担当、測量成果の確認担当の間で、計画の前提を共有することが大切です。どこをどの精度で取りたいのか、どの条件が外せないのか、どの範囲は代替手段も考えられるのかを整理すると、カテゴリー区分に沿った現実的な計画に落とし込みやすくなります。


制度改正が現場にもたらした本質は、許可承認の要否を後追いで確認する運用から、リスク区分を前提に飛行計画を設計する運用へ移ったことです。ドローン測量の成否は、飛行当日の操縦だけでなく、事前計画の質により強く左右されるようになったと言えます。


飛行計画の通報や飛行日誌で実務負担の置き場所が変わった

制度改正の中でも、現場担当者が日常的に影響を感じやすいのが、飛行計画の通報や飛行日誌など、運航記録と手続き面の実務負担が明確化されたことです。これは単に書類が増えたという話ではなく、業務のどこで確認し、どこで記録し、誰が責任を持つのかを決めないと、運用が回らなくなったという変化です。


ドローン測量では、飛行前の準備、現地での安全確認、飛行後のデータ整理、成果物作成という流れが一般的です。しかし制度改正後は、その流れの各段階に、通報や記録の要素を自然に組み込むことが必要になりました。飛行計画の通報は飛ばす前の段取りに関わりますし、飛行日誌は飛行後の振り返りや継続的な管理にも関わります。どちらも、やろうと思えば後でまとめて処理できそうに見えますが、現実には後回しほど抜け漏れが起きやすくなります。


特に測量現場では、飛行が終わるとすぐに撮影データの確認や次工程への引き継ぎに意識が向きます。その結果、記録作業が担当者の記憶頼みになりやすい傾向があります。しかし制度改正後は、記録そのものが正式な業務の一部です。いつ、どこで、誰が、どの機体を使って、どのような飛行をしたかが追えることは、安全管理だけでなく、後日の検証や再発防止にも役立ちます。測量成果に疑問が出たときも、飛行条件の確認ができることで、原因切り分けがしやすくなります。


この変化によって重要になったのが、記録を現場の負担にしすぎない仕組みづくりです。たとえば、飛行前に確認する項目、飛行中に残す項目、飛行後に整理する項目を明確に分けるだけでも、担当者の混乱は減ります。現場でしか確認できない事項と、事務所で補完できる事項を分けておくことも有効です。何でも現場で完結させようとすると、測量作業の集中力を削ぎやすくなりますし、逆にすべてを後処理に回すと記録精度が落ちます。


また、飛行計画の通報や飛行日誌の整備は、属人的な運用を減らすうえでも有効です。経験のある担当者は頭の中で整理できていても、新任者や応援要員が入ると同じやり方が再現できないことがあります。そこで、現場に持ち出すチェックシート、事前準備表、飛行後の記録様式などを標準化しておくと、制度対応と教育を同時に進めやすくなります。これは大げさな文書管理の話ではなく、現場で迷わないための道具を用意するという発想です。


さらに、運航記録が明確化されたことで、社内での役割分担も見直しやすくなりました。これまでは操縦者が全部見る前提だった現場でも、計画作成、飛行実施、記録確認、成果整理を分担するほうが安定するケースがあります。特に案件数が増えるほど、操縦者に手続き、運航、品質確認を一括で担わせる体制は無理が出やすくなります。制度改正は、こうした無理を見直すきっかけにもなります。


つまり、飛行計画の通報や飛行日誌の明確化によって変わったのは、事務作業の有無ではなく、現場業務と記録業務を切り離さずに設計する必要が出てきたことです。記録を義務だから残すのではなく、安全管理と品質管理の基礎情報として活かす視点が、これからのドローン測量では欠かせません。


操縦者技能証明制度で担当者選定の考え方が変わった

制度改正のもう一つの大きなポイントが、無人航空機操縦者技能証明制度の整備です。これにより、現場で機体を飛ばす担当者についての考え方が変わりました。以前は、飛行経験が豊富であれば十分と見なされる場面もありましたが、制度整備後は、誰が操縦を担当するのかをより計画的に考える必要があります。


ここで重要なのは、技能証明があるかないかだけで担当者の良し悪しを決めることではありません。現場実務として本当に大事なのは、その案件で必要な飛行を安全に実施し、求める測量成果につなげられる人材をどう配置するかです。制度改正によって、操縦者要件の考え方が整理されたことで、社内としても、どのレベルの案件を誰に任せるのかを明文化しやすくなりました。


ドローン測量の現場では、操縦のうまさだけでなく、測量目的を理解した飛行ができるかが重要です。たとえば、対象範囲を漏れなく撮る、必要な重複を確保する、不要な飛行回数を減らす、天候や周辺状況の変化に応じて計画を修正する、といった判断が求められます。制度整備によって、こうした判断を含む運用能力を、経験則だけでなく組織的に育成・評価する必要性が高まりました。


この変化は、教育の進め方にも影響します。これまでは、熟練者について現場で覚える形でも一定の運用は可能でしたが、制度改正後は、基礎知識、飛行区分の理解、安全管理、記録作成、緊急時対応まで含めた教育体系を整えたほうが、案件対応の幅が広がります。測量部門と運航部門が分かれている組織であれば、操縦者だけでなく、現場責任者や成果確認担当にも制度の基本を共有しておくことが望ましいです。操縦担当だけが制度を理解していても、計画や判断が現場全体に浸透しなければ、結局運用は不安定になります。


また、操縦者技能証明制度が整備されたことで、発注者や関係者に対する説明の仕方も変わってきます。誰がどういう前提で飛行を担当するのかを、社内だけでなく対外的にも整理して示しやすくなったからです。これは公共性の高い案件ほど意味があります。安全性と品質を確保するために、担当者要件をどう考えているかが明確であれば、案件全体の信頼性も高まります。


一方で、制度があるからそれで十分という考え方も危険です。実務では、現場経験、対象地物への理解、測量成果物に対する感覚、チーム内の連携力など、紙の上では測れない能力も多くあります。そのため制度改正後の現場では、技能証明を基礎条件として押さえつつ、実案件に合わせた配置判断を行うことが大切です。たとえば、比較的標準的な案件と、周辺条件が複雑で計画変更が起こりやすい案件では、求める力量が違います。その違いを見て配置できる体制が、結果として安全と品質の両方を支えます。


要するに、操縦者技能証明制度によって変わったのは、操縦者を場当たり的に決める運用から、案件リスクと成果要求に応じて担当者を選ぶ運用へ移ったことです。ドローン測量を継続的な業務として定着させるなら、機体管理と同じくらい、人材配置の考え方を整えることが重要です。


公共測量では作業規程と精度管理を前提にした運用がより重要になった

公共測量に関わる現場では、制度改正を受けて、無人航空機を使う作業手順や出来形・精度管理の考え方を、作業規程やマニュアルに沿って運用する重要性がこれまで以上に高まっています。これは、単に決められた手順を守るというだけではなく、測量成果が説明可能で再現可能な状態であることを求められるからです。


ドローン測量は、短時間で広範囲を取得できる一方で、飛行条件や撮影条件、基準点の扱い、解析手順などによって成果品質が変わりやすい側面があります。そのため、公共測量のように成果の客観性が強く求められる場面では、機体を飛ばした事実だけでは足りません。どのような手順で作業し、どのように精度を管理し、どのような確認を経て成果をまとめたのかが重要になります。


制度改正後、この考え方はさらに重くなっています。理由は、飛行そのものの制度整理が進んだことで、今度は「適切に飛行したうえで、適切な測量成果を出しているか」という点がより問われやすくなったからです。つまり、飛行の合法性と、成果の妥当性は別々に確認されるべきであり、どちらか一方だけでは不十分です。


現場実務では、この変化を誤解しないことが大切です。飛行許可や手続きが整っていれば測量としても問題ない、あるいは高性能な機体を使えば品質は自動的に確保される、といった考え方では通用しません。公共測量では、作業規程やマニュアルに沿って、対象業務に必要な出来形や精度をどう確保するかを最初から組み込む必要があります。たとえば、必要な精度水準に応じて計画段階で飛行条件を決め、現地で確認すべき事項を整理し、取得後のデータ確認と成果検証まで一連で管理することが重要です。


このとき、制度改正は現場に制約を増やしたというより、品質管理の前提条件を明確にしたと考えると理解しやすくなります。飛行条件、操縦者要件、記録管理が整理されているからこそ、その上に測量成果としての品質管理を積み上げやすくなります。逆に、この前提が曖昧だと、成果の検証や説明が弱くなります。


また、公共測量では、社内の作業標準が案件ごとにぶれていると品質確保が難しくなります。担当者によって飛行前確認の深さが違う、撮影後のデータチェック項目が違う、成果確認の判断基準が違うという状態では、制度対応をしていても安定した成果は出しにくいです。そのため、制度改正を機に、作業規程やマニュアルに照らして社内手順をそろえることが重要になります。これは大規模な仕組みを作るというより、現場で本当に使う手順書や確認表を整備することから始めるのが現実的です。


さらに、公共測量の視点では、ドローンだけで完結しない場面も当然あります。上空からの取得が有効な部分と、地上からの確認や補測が必要な部分を見極め、適切に組み合わせる判断も大切です。制度改正後は、飛行の制度面ばかりに目が向きがちですが、最終目的はあくまで求められる品質の測量成果を得ることです。そのため、無人航空機を使うかどうかではなく、無人航空機を使った工程をどう全体手順の中に位置づけるかが重要になります。


公共測量において制度改正後の本質は、ドローンを使える時代から、規程と品質管理の枠組みの中で適切に使いこなす時代に入ったことです。現場で成果の安定性を高めたいなら、飛行制度の理解と、測量手順の標準化を切り離さずに考える必要があります。


制度改正後に現場が見直すべき運用フロー

ここまで見てきた5つの変化を踏まえると、制度改正後に現場で本当に必要なのは、個別の対応をその都度足していくことではなく、業務フロー全体を見直すことです。ドローン測量の現場では、機体登録、飛行計画、記録作成、操縦者配置、精度管理がそれぞれ別担当になりやすいですが、制度改正後はそれらが連動していないと無理が生じます。


まず見直したいのは、案件受領時の初期確認です。対象範囲、周辺環境、求める成果、納期だけでなく、その案件がどの程度の飛行リスクを持つか、どのような管理が必要かを早い段階で整理することが重要です。この整理が遅いと、測量計画が先に固まり、後から飛行条件が合わないことが分かって手戻りになります。制度改正後は、営業、現場責任者、操縦担当、成果確認担当の間で、案件初期の情報共有を少なくとも一度は行うほうが安全です。


次に、機体と担当者の割り当てです。登録済みの適切な機体を選ぶこと、案件条件に合った操縦者を配置すること、必要に応じて補助者や確認者を置くことが基本になります。これらを案件前日に決める運用では、制度上も品質上も不安定になりやすいです。予定が変わることはあっても、基準となる割り当て方針は事前に定めておくべきです。


さらに、記録を残すタイミングも見直しが必要です。飛行計画の通報や飛行日誌を、やるべき作業として認識していても、いつ、誰が、どの様式で処理するかが曖昧だと、現場では抜けます。制度改正後は、記録を後付けの事務作業と考えず、飛行前、飛行中、飛行後に分けて自然に回る流れにすることが重要です。この流れができると、新しい担当者が入っても運用が崩れにくくなります。


また、成果品質の確認も、撮れていればよいという見方から脱却する必要があります。対象範囲の欠落がないか、必要な品質が確保されているか、公共測量であれば作業規程やマニュアルに沿った確認ができているかを、現場での一次確認と事務所での二次確認に分けて考えると運用しやすくなります。制度改正後は、飛行できたことと、使える成果になったことを分けて管理する意識がより重要です。


社内教育の面でも、制度改正を一度の周知で終わらせないことが大切です。機体登録の管理方法、リスク区分の考え方、記録の残し方、技能要件の見方、公共測量での品質管理などは、現場で繰り返し使って初めて定着します。短い確認会や案件後の振り返りでもよいので、実案件と結びつけて共有する仕組みがあると、制度対応が現場知識として蓄積されやすくなります。


制度改正後の運用フロー見直しで大切なのは、完璧な仕組みを最初から作ることではありません。むしろ、自社の案件規模や体制に合わせて、最低限外してはいけない確認点を決め、それを確実に回すことです。ドローン測量は機材の進化が注目されがちですが、実務で差が出るのは、こうした運用の安定性です。制度改正は、その安定性を作るための基準が明確になったと前向きに捉えると、改善の方向性が見えやすくなります。


まとめ

ドローン測量の制度改正で何が変わったのかを一言で言えば、飛行そのものの可否だけでなく、現場実務の管理水準が一段引き上げられたことです。100g以上の機体登録義務化によって、機体は持っているだけでなく管理された資産として扱う必要が出てきました。リスクに応じたカテゴリー区分の整理によって、飛行計画は現場での思いつきではなく事前設計の比重が増しました。飛行計画の通報や飛行日誌の明確化によって、記録は後回しの事務ではなく安全と品質の基礎情報になりました。操縦者技能証明制度の整備によって、誰に飛行を任せるかの考え方もより組織的になりました。そして公共測量では、作業規程やマニュアルに沿って出来形や精度を管理する重要性が、これまで以上にはっきりしたと言えます。


実務担当者として大切なのは、制度改正を面倒な追加業務としてだけ捉えないことです。必要な確認点が整理された今だからこそ、案件前の準備、現場での運用、飛行後の記録、成果品質の確認までを一つの流れとして設計しやすくなっています。属人的な運用から抜け出し、誰が担当しても一定水準で回せる仕組みを作ることが、今後のドローン測量では大きな差になります。


また、現場では上空からの取得だけで完結しない場面も多くあります。周辺条件や求める精度によっては、地上での位置確認や補測、出来形確認を組み合わせたほうが、全体として効率も品質も高まります。そうしたときに役立つのが、地上側で位置を確実に押さえやすい手段です。たとえばLRTKのようなiPhone装着型GNSS高精度測位デバイスを活用すれば、ドローン測量の前後工程で必要になる位置確認や現地補完の精度確保を進めやすくなります。制度改正後のドローン測量は、飛行だけを切り出して考えるより、空と地上の作業をどうつなぐかまで含めて設計することが重要です。現場全体の再現性と説明しやすさを高めたい場合は、その視点で運用を見直してみるとよいでしょう。


LRTKで現場の測量精度・作業効率を飛躍的に向上

LRTKシリーズは、建設・土木・測量分野における高精度なGNSS測位を実現し、作業時間短縮や生産性の大幅な向上を可能にします。国土交通省が推進するi-Constructionにも対応しており、建設業界のデジタル化促進に最適なソリューションです。

LRTKの詳細については、下記のリンクよりご覧ください。

 

製品に関するご質問やお見積り、導入検討に関するご相談は、

こちらのお問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。ぜひLRTKで、貴社の現場を次のステージへと進化させましょう。

bottom of page