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ドローン測量は急傾斜地でも可能?注意点を6つ解説

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万能の測量機LRTKの説明

著者: LRTKチーム

目次

急傾斜地でもドローン測量は可能なのか

急傾斜地の測量が難しくなる理由

ドローン測量で注意したい6つのポイント

急傾斜地で精度を安定させる考え方

向いている業務と慎重に判断したい業務

まとめ


急傾斜地でもドローン測量は可能なのか

急傾斜地でもドローン測量は可能です。むしろ、人が歩いて入りにくい法面や斜面、崩落の恐れがある箇所、足場の確保が難しい地形では、空から広く状況を把握できる手段として有力です。実務の現場でも、造成地ののり面確認、山間部の地形把握、災害後の状況確認、斜面の土量把握、維持管理対象の現況記録など、急傾斜地でドローン測量が活用される場面は少なくありません。


ただし、平坦な現場と同じ感覚で飛ばせばうまくいくわけではありません。急傾斜地では、高低差が大きいこと自体が飛行計画と計測精度の両方に影響します。さらに、風の流れが複雑になりやすく、衛星測位の状態や通信環境、作業員の立ち位置、安全確保の難しさも重なります。そのため、急傾斜地でのドローン測量は「できるか、できないか」ではなく、「どの条件なら安全かつ必要精度で実施できるか」を見極める仕事だと考えることが大切です。


検索ユーザーの多くは、急斜面でも本当に測れるのか、どこで失敗しやすいのか、どんな準備をすれば精度を落とさずに済むのかを知りたいはずです。実際、急傾斜地で起きるトラブルの多くは、機体性能そのものよりも、現場条件の見落としや飛行計画の詰め不足から起こります。言い換えると、事前の整理ができていれば、急傾斜地でも十分に成果を出せる可能性があります。


この記事では、急傾斜地でドローン測量を行う際に押さえておきたい注意点を6つに整理して解説します。あわせて、どのような業務に向いているのか、精度を安定させるには何を意識すべきか、現場の実務担当者の目線でわかりやすくまとめます。急斜面の現場で導入判断をしたい方、外注ではなく自社で運用できるか見極めたい方、既に導入しているが精度や安全面に不安がある方は、ぜひ最後まで確認してみてください。


急傾斜地の測量が難しくなる理由

急傾斜地でドローン測量が難しくなる最大の理由は、地形の起伏が撮影条件を大きく変えてしまうからです。平坦地であれば、一定高度で飛行させることで地表との距離も比較的そろえやすく、撮影倍率や地上画素寸法のばらつきも抑えやすくなります。しかし急傾斜地では、同じ飛行高度でも、斜面上部と斜面下部で地表までの距離が大きく変わります。これにより、画像ごとの見え方や解像感に差が出やすく、点群やオルソ画像を作成したときにむらが出ることがあります。


もう一つの難しさは、斜面の向きによって写りやすい面と写りにくい面がはっきり分かれることです。真上からの撮影だけでは、斜面の表面を十分に捉えられないことがあります。特に、切土や盛土ののり面、深い谷側を向いた斜面、樹木や構造物の陰になる部分では、必要な情報が欠けやすくなります。結果として、三次元化した際に穴が空いたり、断面確認に必要な形状が甘くなったりすることがあります。


さらに、急傾斜地では風の影響も読みづらくなります。尾根や谷、法肩や法尻の周辺では、地上で穏やかに見えても上空では局所的な吹き上げや吹き下ろしが発生することがあります。機体姿勢が乱れれば写真のぶれや重複不足につながり、測量品質だけでなく安全性にも直結します。急斜面の現場で「飛ばせる」ことと「安定して飛ばせる」ことは別問題です。


作業体制の面でも、急傾斜地には独特の難しさがあります。操縦者や補助者が安全に立てる場所が限られるうえ、離着陸地点の確保も簡単ではありません。機体を見通せる位置、周辺障害物との距離、緊急時の退避導線などを考えると、現地で自由に場所を選べないケースも多くなります。測量の目的だけを優先して飛行ルートを決めると、安全面で無理が生じやすくなります。


また、成果の用途によって要求される精度も変わります。概略把握や記録用途であれば対応できても、土量算出や出来形確認、設計比較、変状監視などでは、位置精度や形状再現性に対する要求が高くなります。急傾斜地では、平坦地以上に「何のための測量か」を先に明確にしないと、必要な準備と飛行内容を決められません。ここを曖昧にしたまま飛行すると、飛行自体は成功しても、欲しかった成果物として使えないという事態になりがちです。


つまり、急傾斜地でのドローン測量は、機体を飛ばして画像を集めることが本質ではありません。高低差、斜面方向、風、安全、成果用途の5つを同時に整理し、その現場に合った方法に組み替えることが本質です。次の章からは、実際に注意したいポイントを6つに分けて見ていきます。


ドローン測量で注意したい6つのポイント

急傾斜地で最初に注意したいのは、飛行高度の決め方です。平坦地と同じように一律の高度設定で飛行すると、斜面の上部と下部で地表との距離差が大きくなります。距離差が大きいほど、撮影解像度のばらつきや、画像間の重なり方の不均一が起きやすくなります。その結果、三次元モデルの密度に偏りが出たり、一部の面で再現性が落ちたりします。急傾斜地では、単純な一定高度飛行ではなく、地形に追従する考え方を持つことが重要です。少なくとも、どの範囲で地表との距離が大きく変化するのかを事前に確認し、必要に応じて飛行ブロックを分ける、飛行方向を変える、斜面ごとに条件を調整するといった設計が必要です。


二つ目の注意点は、撮影方向を真上だけで済ませないことです。急斜面では、上空からの縦撮影だけでは斜面の表情を十分に捉えられないことがあります。特に法面の勾配がきつい場合、真上からの視点では表面の情報が薄くなり、断面作成や変状確認に必要な形状が取りにくくなります。そのため、必要に応じて斜め方向からの撮影を組み合わせ、斜面の面そのものを見せる発想が欠かせません。ここで重要なのは、撮影枚数を増やすこと自体ではなく、欲しい形状に対してどの角度から見せるべきかを考えることです。急傾斜地は平面ではなく立体です。立体を正しく取るには、立体として見える撮り方をしなければなりません。


三つ目は、風の判断を地上感覚だけで行わないことです。急傾斜地では、谷筋から吹き上がる風、尾根で乱れる風、地形に沿って加速する風など、局地的な変化が起こりやすくなります。平地では問題ない程度の風でも、斜面沿いでは機体が流されたり、姿勢制御が増えて撮影品質が下がったりすることがあります。特に測量では、飛べたかどうかよりも、安定して計画通りに飛べたかどうかが重要です。少しでも不規則な挙動が見られる場合は、無理に続行せず、飛行ルートの変更や時間帯の見直しを検討すべきです。急傾斜地では、風が弱い時間を選ぶこと自体が品質管理の一部になります。


四つ目は、離着陸地点と操縦位置の確保です。急斜面の現場では、飛行範囲だけに目が向きがちですが、実際には機体を安全に上げ下ろしできる場所があるかどうかが極めて重要です。周囲に草木や電線、柵、法肩の段差があると、離着陸時のリスクが高まります。また、操縦者が無理な姿勢で立たざるを得ない場所では、視認性も操作性も落ちます。急傾斜地での事故は、飛行中の巡航よりも、離陸直後や着陸直前の判断ミスで起こることも少なくありません。あらかじめ、機体の進入方向、緊急時の中断位置、補助者の待機位置まで想定しておくことが必要です。


五つ目は、標定や検証の考え方です。急傾斜地ほど、測位の結果を過信しない姿勢が大切です。空中写真から作る成果は、撮影条件や地形、地表の見え方に左右されます。とくに高低差が大きい現場では、斜面のどこで精度を担保したいのかを明確にして、必要な検証点や確認方法を持っておくべきです。平場だけで確認して問題がなくても、斜面上ではずれが大きくなることがあります。急傾斜地では、全体平均の数値だけで安心せず、法肩、法尻、中腹など、高低差のある場所ごとの確認が必要です。成果物の利用目的が土量計算や設計比較であれば、なおさら局所的なずれを見逃さない視点が求められます。


六つ目は、植生や遮へい物の影響です。急傾斜地は、山林際やのり面保護工、擁壁、仮設物などが混在していることが多く、地表が見えにくい条件が重なりやすい現場です。写真ベースの測量では、草や低木に覆われた部分の地表形状をそのまま正確に捉えるのは難しい場合があります。さらに、日照条件によって濃い影ができると、画像処理の安定性が落ちることもあります。そのため、現場に入る前に「何を地表として扱いたいのか」「どこは見えない可能性が高いのか」を整理しておく必要があります。急傾斜地では、飛ばした後にデータを見て初めて欠測に気づくと手戻りが大きくなります。植生や遮へいを前提に、補完手段や追加計測の余地を持った計画が重要です。


この6つは、それぞれ独立した注意点のように見えて、実際には強くつながっています。たとえば、飛行高度の設計が甘いと撮影方向の工夫が必要になり、撮影方向を増やすと飛行時間や風の影響が問題になります。離着陸地点に制約があると、飛行ルートも見直さなければなりません。急傾斜地でのドローン測量は、個別の対策を足し算するよりも、現場条件全体を最初にまとめて整理するほうがうまくいきます。


急傾斜地で精度を安定させる考え方

急傾斜地で精度を安定させるためには、まず成果物から逆算する考え方が必要です。現況把握なのか、概算土量なのか、断面確認なのか、設計との差分比較なのかによって、求めるべき品質は変わります。ここを曖昧にしたまま「とりあえず高密度に取る」「とりあえず枚数を増やす」という進め方をすると、作業負荷ばかり増えて肝心の品質管理がぼやけます。急傾斜地では、目的に対してどこまでの精度が必要かを先に定め、そのために必要な飛行方法と確認方法を決めるのが基本です。


次に重要なのは、現場を一つの面として見ないことです。急傾斜地では、斜面上部、中腹、下部、法肩、法尻、谷側、尾根側で条件が異なります。全体を一度で効率よく取ろうとするよりも、条件が似た範囲ごとに分けて考えたほうが結果的に安定します。飛行計画を複数に分けることは手間に見えますが、再飛行のリスクを減らし、後工程のデータ品質もそろえやすくなります。


また、現地確認の段階で、斜面の向きと日当たりを見ておくことも有効です。急傾斜地では影が深く入りやすく、同じ現場でも時間帯によって画像の見え方が大きく変わります。影が悪いわけではありませんが、必要な判読や形状再現を妨げるほど強い影は避けたいところです。風だけでなく、光の入り方も含めて時間帯を選ぶことが、結果的に精度安定につながります。


さらに、急傾斜地ではデータ処理後の確認を丁寧に行う必要があります。全体がきれいに見えても、斜面の一部だけ歪みや密度低下が起きていることがあります。特に土量計算や断面利用を想定する場合は、全体ビューの見た目だけで判断せず、重要箇所ごとに拡大確認を行うべきです。断面線を入れて違和感がないか、法面のエッジが極端に丸まっていないか、影になりやすい部分に穴がないかなど、用途に応じた見方が必要です。


精度を安定させるというと、機材の性能や処理ソフトの話に意識が向きがちですが、急傾斜地ではそれ以前に、地形の特徴を理解して計画を変えられるかが勝負になります。高性能な機材を使っても、斜面をどう見せるか、どこで検証するか、安全にどう飛ばすかが詰められていなければ、安定した成果にはつながりません。逆に、現場条件の整理ができていれば、必要以上に複雑な運用をしなくても、実務に十分使える成果を得られる可能性は高まります。


向いている業務と慎重に判断したい業務

急傾斜地でのドローン測量が向いている業務としてまず挙げられるのは、現況の広域把握です。人が斜面全体を歩いて確認しづらい現場では、上空から地形の連続性をつかめる価値が大きくなります。崩落の有無、法面の形状、施工範囲の把握、仮設の配置確認など、全体像を短時間で共有したい場面では特に有効です。施工前後の比較や定点管理にも相性がよく、写真だけでは伝わりにくい地形の変化を立体的に見せやすくなります。


次に向いているのは、斜面を含む土量の概略把握です。もちろん要求精度のレベルには注意が必要ですが、急傾斜地であっても、必要な前提条件を整理したうえで地形データを取得できれば、切土や盛土の状況を数量的に把握する助けになります。現場の進捗管理や施工計画の見直しなど、迅速な判断が求められる場面ではメリットがあります。


一方で、慎重に判断したいのは、地表が十分に見えない斜面です。草木が密生している場所、のり面保護材やネットで地表が隠れる場所、深い陰が出る場所などでは、見えているものと本当に知りたい地形が一致しないことがあります。このような現場では、取得したデータが何を表しているのかを正しく理解しないまま使うと、かえって判断を誤ります。


また、局所的な高精度を強く求める業務も慎重さが必要です。たとえば、わずかな差を厳密に比較する用途や、局所部の断面形状を厳密に評価したい用途では、急傾斜地特有の誤差要因をどこまで抑えられるかが重要になります。ドローン測量は非常に便利ですが、あらゆる条件で万能というわけではありません。必要に応じて地上での補完計測や、別手段との併用を検討する姿勢が実務では大切です。


要するに、急傾斜地でのドローン測量は、危険な場所に近づかずに広く把握したい業務と相性がよく、地表の見え方や要求精度に厳しさがある業務では事前判断が重要になります。導入可否を考えるときは、「急傾斜地だから無理」でも「ドローンだから何でもできる」でもなく、目的と条件の組み合わせで判断することが現実的です。


まとめ

ドローン測量は急傾斜地でも実施可能です。むしろ、人が入りにくい斜面や危険箇所の現況把握では、大きな効果を発揮します。ただし、平坦地と同じ発想ではうまくいきません。高低差による撮影条件の変化、斜面の向きによる見え方の偏り、局地風、離着陸場所の制約、精度検証の難しさ、植生や遮へいの影響など、急傾斜地ならではの論点を押さえる必要があります。


今回紹介した6つの注意点をあらためて整理すると、飛行高度の設計、撮影方向の工夫、風の見極め、離着陸と操縦位置の確保、標定や検証の考え方、植生や遮へいへの対応が重要でした。どれか一つだけ対策しても十分ではなく、現場条件と成果用途をまとめて設計することが成功の鍵になります。


実務担当者として大切なのは、飛行の可否だけを見るのではなく、そのデータが本当に使える成果になるかまで見通すことです。急傾斜地では、飛ばす技術以上に、事前に条件を読み解く力が問われます。安全と品質の両方を満たすためには、現場を立体的に理解し、用途から逆算して準備する姿勢が欠かせません。


そして、急傾斜地の現場では、空から得たデータを現地の基準情報とどう結びつけるかも重要です。位置の裏付けを取りながら、現況確認、出来形把握、土量検討、関係者共有まで一連で進めたい場面では、地上側の測位環境を整えておくと運用しやすくなります。そうした現場対応をより効率化したいなら、LRTKのようなiPhone装着型GNSS高精度測位デバイスを活用し、ドローンで取得した情報と現地の位置情報をつなぎながら簡易測量を進める方法も有効です。急傾斜地のように判断が難しい現場ほど、空からの把握と地上での高精度な位置確認を組み合わせる発想が、実務の精度とスピードを支えてくれます。


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LRTKシリーズは、建設・土木・測量分野における高精度なGNSS測位を実現し、作業時間短縮や生産性の大幅な向上を可能にします。国土交通省が推進するi-Constructionにも対応しており、建設業界のデジタル化促進に最適なソリューションです。

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