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CSPIで注目:スマホで簡単3D記録、構造物保守のDXが現実に

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万能の測量機LRTKの説明

著者: LRTKチーム

建設・測量分野の大型展示会「CSPI-EXPO(建設・測量生産性向上展)」では、現場DXにつながる最新技術が毎年注目を集めます。特に今年のCSPIでは、スマートフォン1台で簡単に3D記録や測量ができ、構造物保守にも活用できるソリューションが脚光を浴びました。かつては専門機器や職人技が必要だった作業が、今やスマホで完結し、建設現場のデジタルトランスフォーメーション(DX)がいよいよ現実のものとなりつつあります。


スマホのLiDARスキャナや高精度GPSを活用することで、現場の地形や構造物をその場で3次元データとして記録し、後から詳細な計測や比較が可能になりました。こうしたデジタル技術の進展により、従来は人手と時間を要した測量・記録作業が劇的に簡素化されつつあります。


建設DXの加速とCSPI-EXPO

建設業界では近年、深刻な人手不足と作業員の高齢化が進み、技能継承の停滞も深刻な課題となっています。また、安全管理の徹底も求められており、こうした状況を打開する手段として現場へのデジタル技術活用が急務となっています。国土交通省主導の*i-Construction*推進なども後押しし、測量から施工、維持管理まで業務のデジタル化・省人化が加速してきました。こうした背景のもと開催されるCSPI-EXPOは、施工管理者や測量技術者、自治体担当者まで業界関係者が一堂に会し、生産性向上につながるソリューションを体感できる場です。ドローン測量、建機ロボット、AI画像解析、AR/VRシミュレーションなど先端技術が多数出展され、毎回大きな盛況となっています。


2024年の第6回CSPI-EXPO(幕張メッセ開催)では「建設のミライ」がテーマとなり、脱炭素・省エネ、省人化・デジタル施工、品質管理など業界課題に対応する製品・サービスが紹介されました。来場者数も年々増加傾向にあり、2025年の第7回国際CSPI-EXPOには約5万7千人もの関係者が集まる盛況ぶりでした。その中でもひときわ注目を集めたのが、スマートフォンを活用した手軽な高精度測位ソリューションです。「スマホで測量が完結する」というインパクトから、多くの来場者が足を止めたのが「LRTK」というスマホ測量デバイスでした。


スマホで完結する測量・3Dスキャンの衝撃

従来、測量や3D計測といえばトータルステーションやGPS受信機など高価な専用機材を用い、複数人がかりで時間をかけて行うのが一般的でした。例えばトータルステーションでは1人が機器を据え付け、もう1人がプリズムを持って目標点に立つ必要があり、数多くの点を測るには丸一日がかりになることもあります。また、現場で取得した測量データを事務所に持ち帰って図面と照合・整理するといった後処理も欠かせませんでした。このように人手と手間のかかる測量作業は、熟練の技も要求されるため効率化が難しい領域でした。


しかし近年、高精度GNSS(全球測位衛星)技術の小型化と通信インフラの整備により、スマートフォンでセンチメートル級の測位が可能な時代が到来しました。RTK(Real Time Kinematic)方式の測位データをスマホに取り込むことで、従来は数メートルあった内蔵GPSの誤差が数センチまで縮まり、据置型の測量機器にも匹敵する精度を手のひらサイズで実現できます。さらにスマホのカメラとAR(拡張現実)技術を組み合わせれば、1人でも直感的に測量や施工の位置出しが行える画期的な手法が生まれます。


CSPI会場でもこの「スマホで測量が完結する」という事実は来場者に大きな衝撃を与えました。従来の常識を覆すスマホ測量の登場に、「現場DXの決定版だ」と驚く声が上がり、デモブースには終始人だかりができるほどの盛況でした。特に中小規模の建設会社や自治体担当者にとっては、高価な専用機材を揃えなくても手持ちのiPhoneで測量(いわゆる「iPhone測量」)や3Dスキャンができる点が魅力的に映り、「自社の現場にもすぐ導入したい」という声も聞かれました。


スマホ測量デバイス「LRTK」とは

こうしたスマホ測量を実現した立役者が、CSPIで注目されたLRTKです。LRTKは東京工業大学発のスタートアップ企業によって開発された小型のモバイル測位デバイスで、市販のiPhoneやiPadの背面に装着するだけでセンチメートル級の高精度GNSS測位を可能にします。本体重量は約125gと非常に軽く、厚さも13mm程度しかありません。バッテリーと高性能アンテナを内蔵したポケットサイズ設計で、専用スマホケースにワンタッチで取り付けられるため携行性は抜群です。まさに「いつでもどこでも持ち歩ける測量機」として1人1台の現場ツールになることを目指しています。オプションの一脚(ポール)を併用すれば高さ方向のオフセット補正もワンタップで行え、地面高の測定も簡単です。


LRTKをスマホに装着すれば、その瞬間からスマホがセンチ単位の精度を持つ測量機器に早変わりします。日本の準天頂衛星システム「みちびき」が提供するセンチメータ級測位補強サービス(CLAS)にも対応しており、通信圏外の山間部などでも安定した高精度測位が可能です。実際、2023年の能登半島地震の被災地では、通信インフラが途絶した状況下でLRTKが活躍し、小型端末1つで被害状況の精密な測位と3D記録・共有が迅速に行われました。研修不要ですぐ使いこなせる手軽さと、従来機器を大きく下回る低コストも魅力であり、土木・建設・測量・インフラ管理など幅広い現場で採用が進んでいます。国土交通省の3D出来形管理要領への対応や、新技術情報提供システム(NETIS)への登録も果たしており、公共工事への活用も期待されています。


LRTKが可能にする主な機能

LRTKは単に測位精度を上げるだけでなく、スマホアプリやクラウドと連携した多彩な機能によって現場DXを強力に支援します。スマホ1台で「測る」「示す」「記録する」を完結できる主な機能を見てみましょう。


センチ級の高精度測位(単点・連続): スマホ画面のボタンひとつで任意地点の座標(緯度・経度・高さ)を測定・保存できます。必要な座標系(平面直角座標系やジオイド高など)への換算もアプリが自動計算してくれるため、現場で煩雑な計算をする必要はありません。また、歩行しながら1秒間に最大10点の連続測位を行って軌跡を記録することも可能で、道路の縦断形状の把握や敷地全体の地形測量にも威力を発揮します。

ARによる施工ナビゲーション: 設計図や施工箇所の座標データをLRTKクラウドに登録しておけば、現地でスマホのカメラ越しに設計モデルや目標位置をAR表示しながら作業できます。例えば杭打ち位置のデータを共有すれば、画面上に仮想の杭が現れ、利用者は矢印の誘導に従って進むだけで正確な位置に到達できます。スマホが常に自己位置をcm精度で把握しているため、従来のARのように表示がズレる心配もありません。直感的に「見て分かる」形で高精度な位置出しが可能です。

3D点群スキャンと出来形計測: iPhoneやiPadに搭載されたLiDARスキャナやカメラと連動し、現場を歩くだけで周囲の3D点群データを取得できます。LRTKによる位置補正のおかげで各点に正確な絶対座標が付与され、歩行スキャンで生じがちな点群合成の歪みも最小限に抑えられます。取得した点群上で任意の2点間距離や面積・体積をその場で計測でき、盛土や掘削の土量計算も即座に行えます。クラウド上の3Dビューワにアップロードして共有すれば、重機オペレーターや設計担当者もブラウザ越しに現況を確認でき、設計モデルとの重ね合わせによる出来形の比較検討もスムーズです。

位置情報付き写真記録: スマホで現場写真を撮影するだけで、その写真ファイルには撮影位置の高精度座標とカメラの向き(方位)が自動付加されます。撮影と同時にメモを入力してクラウドにアップロードすれば、「いつ・どこで・どの方向を撮影した写真か」が地図上に整理されて蓄積されます。従来はデジカメで撮った写真を後で整理し台帳化する手間がかかっていましたが、LRTKなら現場で記録が完結し、写真の位置間違いや貼り付けミスも防げます。クラウド上では過去の点検時に同じ場所で撮影した写真を並べて表示することもでき、インフラ点検での経年変化の比較も一目瞭然です。

クラウド共有とCAD/BIM連携: LRTKで取得した全てのデータ(測位点、点群、写真など)はその場でLRTKクラウドにアップロードして一元管理できます。現場とオフィス間でデータが即時共有され、遠隔地からでも最新状況を把握可能です。関係者はWebブラウザから成果を閲覧でき、必要に応じて測量データをSIMAやCSV形式でダウンロードしたり、CADソフトに取り込んだりできます。発注者や協力会社ともURLリンクを介してデータを共有できるため、報告書作成やフォーマット変換にかかる時間も削減されます。


簡単3D記録が生む新たな価値

LRTKによる手軽な3D記録は、施工後の出来形管理や品質確認にも大きな威力を発揮します。例えば土工事完了後に広範囲を3D点群でスキャンして現況データを取得し、あらかじめクラウドに登録した設計モデルとその場で重ね合わせて比較することが可能です。盛土や構造物の出来形寸法を即座にチェックでき、過不足があればその場で手直しすることもできます。従来は測量班が現場を測ってから事務所で図面と照合し、後日に是正するといった流れでしたが、LRTKならリアルタイムに出来形の良否を判定できるため、手戻りを劇的に削減できます。また、点群データから体積や高さを直接計測できるため、土量算出や高さ確認も短時間で完了します。


取得した3Dデータや座標情報はクラウド上に保存してエビデンス(証拠)として蓄積できるため、後日の検査立会いや報告書作成もスムーズです。経験豊富な測量技術者でなくともデータに基づいて品質を評価できる環境が整うことで、現場全体の品質管理水準が向上する効果も期待できます。日常的に誰もが3Dデータを扱えるようになることは、建設業界にとって革新的な変化と言えるでしょう。


構造物保守へのDX活用

日本では高度経済成長期に整備された道路・橋梁・トンネルなどインフラ構造物の老朽化が進み、限られた人員で膨大な設備を点検・保守する必要に迫られています。DXによる効率化は、まさにインフラ維持管理の分野でも待ったなしの課題です。そうした現場にもLRTKは有効に活用できます。LRTKは施工や測量だけでなく、橋梁・トンネル・法面など構造物の点検・保守業務にもDXの効果をもたらします。例えば道路標識や橋梁の定期点検では、LRTKを使って撮影した写真に撮影位置の座標と方位が記録されるため、後日オフィスで写真を見返す際に正確な場所と向きをすぐ把握できます。翌年以降に同じ地点を再調査する場合も、前回記録した座標へスマホの座標ナビ機能で迷わず辿り着け、ARによるガイド表示に従って前回と同じ構図・角度で写真を撮り直すことも容易です。これにより経年劣化の比較が簡単になり、インフラ資産の維持管理に革新的な効率化をもたらします。


また、GPS信号が届かないトンネル内や橋梁下でも、入口付近で基準点を取得して相対測位を行う屋内測位モードによって測定が可能です。さらに、手が届かない高所や危険箇所での計測も、ARを活用した非接触測量で安全に行うことができます。例えば橋桁の高さやトンネル天井部の変位も、地上からスマホをかざしてポイントを取得すれば完了です。従来は高所作業車を用いたり人力で危険な場所にアクセスしたりしていた計測が、LRTKによって省力化され、作業員の安全性も大きく向上します。構造物の3Dスキャンデータをクラウドに残しておけば、点検結果の詳細な記録や将来的な補修計画の立案にも役立つでしょう。紙の図面や手書き記録に頼っていた保守管理がデジタルデータ中心に移行することで、属人的な勘ではなく客観的な数値や可視化情報に基づく判断が可能になります。


現場業務の効率化・省人化の効果

スマホとLRTKによるDXは、現場作業の効率化と省人化に劇的な効果を発揮します。従来2〜3人がかりだった測量や出来形確認作業が1人で完結し、しかも所要時間も大幅に短縮されます。実際にLRTKを導入した現場からは「今まで半日かかっていた出来形測定が数十分で終わった」「2人一組でないとできなかった杭打ちの位置出しが1人で可能になった」など驚きの声が上がっています。経験豊富な測量技術者が不足する中でも、現場の誰もが正確な測量作業をこなせるようになるため、人手不足対策にも直結します。


また、専用アプリが測定手順をナビゲートしデータ記録も自動化するため、熟練者の勘や経験に頼らない誰でもできる作業へと変化しました。若手や新人でもスマホ画面の指示通りに操作するだけで高精度な成果が得られ、ベテランによるチェックや指導負担も軽減します。紙の図面とメモ帳を片手に測点を探したり、測定値を書き写すといった従来の煩雑な作業も減り、ヒューマンエラーの防止にもつながっています。現場で取得したデータはすぐクラウド共有されるため、事務所に戻ってから整理・報告する手間も削減されました。測量から報告までの時間短縮によって施工サイクル全体の効率化が実現し、空いた時間を他の作業に充てることも可能です。


安全面でも大きなメリットがあります。重い機材を担いで高所に登る機会が減り、危険な崖や斜面での測量も遠隔から実施できるため、作業員のリスク低減に寄与します。さらに施工前にARで埋設物の位置を可視化しておけば、誤って既設管を損傷するミスも防げます。現場とオフィスがデータで常時つながることで認識のズレも減り、関係者全員が最新情報を共有した上で安全に作業を進められます。結果的にヒヤリハットの減少や事故防止にも寄与すると期待されます。


このようにLRTKを活用したスマホDXツールは、コスト面でも導入しやすく、幅広い規模の企業や団体で採用が始まっています。なおLRTKはハードウェアを月額制で利用できるサービス形態もあり、初期費用を抑えて導入可能な点も中小事業者には魅力です。展示会で触れた来場者からは「スマホがここまで使えるとは思わなかった」「現場DXの切り札になる」といった声があり、「これなら現場スタッフ全員に持たせたい」という反応も聞かれました。また、地方自治体の業務では、道路や公園の現況測量・境界確認を職員自らLRTKで行い、外部業者への委託や現場確認の手戻りを減らすといった活用例も出てきています。実際にある自治体では災害時の初動調査ツールとしてLRTKを配備し始めており、建設会社でもICT施工の一環として導入するケースが増えています。国土交通省の新技術情報提供システム(NETIS)にも登録されていることから、公共事業での活用ハードルも下がり、DX推進の追い風となっています。


簡易測量で広がるLRTK活用

高度な3D計測やARだけでなく、日常の簡易測量においてもLRTKは威力を発揮します。例えばオプションの一脚(簡易ポール)を使えば、測定したい地面のポイントにポール先端を合わせてボタンを押すだけで、その地点の正確な座標を取得できます。アプリがポールの長さ分のオフセットを自動補正してくれるため、スマホを地面すれすれに構えなくても高精度単点測位が可能です。狭い現場や高低差のある場所でも、1人で手軽にポイントごとの位置出しができるので、細かな現況確認や出来形チェックを思い立ったときにすぐ実施できます。従来は専門の測量班を呼ばないと難しかった「ちょっと測りたい」というニーズにも応えられるため、現場のデータ活用範囲が格段に広がるでしょう。


LRTKには連続測位によるログ記録機能もあり、作業員が敷地内を歩くだけで地盤高の縦断・横断データを連続的に取得し、広いエリアの地形を短時間で測量するといった使い方も可能です。日常点検から災害直後の被害記録まで、思い立ったその場で正確な測量ができるLRTKは、まさに現場の「頼れる相棒」となりつつあります。


スマホ1台でここまで実現できるようになった今、測量・計測から構造物保守まで現場DXは着実に現実のものとなりました。CSPIで注目を集めたLRTKは、その最前線を行くソリューションとして、これからの建設現場における生産性向上と安全管理を力強く支えていくことでしょう。今後のCSPI-EXPOでも、スマホを活用したDXソリューションはさらに進化し、業界のスタンダードになっていくことが期待されます。身近なデバイスを活かしたデジタル改革が、現場の生産性と安全性を飛躍的に向上させる時代はすぐそこまで来ています。


LRTKで現場の測量精度・作業効率を飛躍的に向上

LRTKシリーズは、建設・土木・測量分野における高精度なGNSS測位を実現し、作業時間短縮や生産性の大幅な向上を可能にします。国土交通省が推進するi-Constructionにも対応しており、建設業界のデジタル化促進に最適なソリューションです。

LRTKの詳細については、下記のリンクよりご覧ください。

 

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