目次
• 88条申請の様式はどこで探すべきか
• 88条申請で使う主な様式を確認する
• 最新版を探す方法1:国の主要様式ページから探す
• 最新版を探す方法2:管轄の労働局ページから探す
• 最新版を探す方法3:電子申請の手続画面から確認する
• 古い様式を使わないための確認ポイント
• ダウンロード後に準備すべき添付資料
• 現場で迷いやすいケースと確認の進め方
• 88条申請を効率化するには現場情報の整理が重要
• まとめ
88条申請の様式はどこで探すべきか
88条申請の様式を探している実務担当者の多くは 、足場、型枠支保工、局所排気装置、建設工事、土石採取、機械設備の設置や変更など、具体的な工事や設備の予定を前にして「どの書式を使えばよいのか」「最新版はどこにあるのか」を急いで確認しているはずです。社内では「88条申請」と呼ばれることがありますが、法令上は労働安全衛生法第88条に基づく計画の届出等を指すのが一般的です。厳密には、許認可を求める「申請」ではなく、一定の計画を事前に届け出る手続きとして整理しておくと安全です。
88条申請の様式を探すときに最初に押さえたいのは、検索結果に出てくる様式がすべて同じ意味を持つわけではないという点です。あるページには全国共通の基本様式が掲載され、別のページには管轄労働局が用意した届出内容書、参画者の経歴書、記載例、チェック表などが掲載されていることがあります。さらに、電子申請に対応している手続きでは、紙の様式を印刷して提出するだけでなく、オンライン上で必要事項を入力し、添付資料を送信する流れになる場合もあります。
そのため、88条申請の様式ダウンロード先を探すときは、単に「88条申請 様式」と検索して最初に見つかったファイルを使うのではなく、国の主要様式、管轄労働局の様式、電子申請の手続画面という3つの導線を確認するのが安全です。国の主要様式ページでは、労働安全衛生規則関係様式として、機械等設置・移転・変更届の様式第20号や、建設工事・土石採取計画届の様式第21号を確認できます。([厚生労働省][1])
一方で、実務では基本様式だけでは足りないことがあります。たとえば足場や型枠支保工、地山掘削などでは、届出内容書、参画者の経歴、図面、工程表、安全対策の説明資料などを求められることがあります。労働局によっては、労働安全衛生法第88条に基づく計画の届出等に係る様式として、対象別の届出内容書や参画者経歴書を掲載している例があります。([愛媛労働局の掲載例][4])
つまり、最新版の様式を探すという作業は、単なる書式探しではありません。自社の工事や設備がどの届出に該当するのか、提出先はどこか、紙で提出するのか電子申請を使うのか、添付資料は何が必要かを同時に整理する作業です。ここを曖昧にしたまま様式だけをダウンロードすると、提出直前に様式違い、添付漏れ、管轄違い、記載不足が判明し、工程に影響するおそれがあります。
88条申請で使う主な様式を確認する
88条申請で検索する人が最初に混乱しやすいのは、「様式第20号」と「様式第21号」の違いです。どちらも労働安全衛生法第88条関係で見かけることがありますが、対象が異なります。大まかにいえば、様式第20号は機械等の設置、移転、変更に関する届出で使われ、様式第21号は建設工事や土石採取の計画届で使われます。厚生労働省の労働安全衛生規則関係様式でも、機械等設置・移転・変更届は様式第20号、建設工事・土石採取計画届は様式第21号として整理されています。([厚生労働省][1])
ただし、実務では「足場の88条」「局排の88条」「建設工事の88条」といった呼び方がされるため、様式名だけでは判断しにくいことがあります。たとえば、足場や型枠支保工などは様式第20号に関係する場面があり、建設工事や土石採取の計画届では様式第21号が関係します。対象物や工事内容によって、添付書類や確認されるポイントも変わります。
88条申請を担当する場合は、社内で使われている呼び方をそのまま検索するだ けでなく、実際の対象を言語化することが重要です。対象が足場なのか、型枠支保工なのか、局所排気装置なのか、建設物なのか、地山の掘削なのか、ずい道なのか、橋梁なのか、高さのある建築物なのかによって、探すべき様式や添付書類が変わるからです。
また、88条申請は「様式を出せば終わり」という性質の手続きではありません。届出の目的は、危険または有害な作業、危険な場所で使用する機械等、重大な労働災害につながり得る工事や設備について、事前に計画内容を確認できるようにすることです。したがって、様式に記入する内容も、工事名や所在地だけではなく、計画の概要、作業内容、設備の配置、災害防止措置、工程、関係者の体制などに及びます。
ここで注意したいのは、古い社内テンプレートを流用し続けることです。過去に受理された様式だからといって、現在もそのまま使えるとは限りません。様式の改定、電子申請の運用変更、記載欄の扱い、添付書類の運用などは変わることがあります。特に、前任者が保存していたファイル、協力会社から受け取ったファイル、過去案件のフォルダに残っていたファイルをそのまま使う場合は、必ず最新版との照合が必要です。
最新版を探す方法1:国の主要様式ページから探す
最新版を探す1つ目の方法は、国が公開している安全衛生関係の主要様式ページから探す方法です。88条申請に関係する基本様式を確認したい場合、まずここを起点にすると、全国共通で使われる基本的な様式にたどり着きやすくなります。労働安全衛生規則関係様式の一覧には、様式名、様式番号、ファイルへの導線が整理されており、様式第20号や様式第21号も確認できます。([厚生労働省][1])
この方法のメリットは、基本様式の名称と番号を正確に確認できることです。88条申請という呼び方だけで探すと、民間の解説記事、過去の資料、特定地域の記載例、研修資料などが混在します。もちろん、それらが参考になる場面もありますが、実際に使う様式を探す段階では、まず公式に掲載されている基本様式を確認するほうが安全です。
検索するときは、「安全衛生関係主要様式」「労働安全衛生規則関 係様式」「様式第20号」「様式第21号」などの語を組み合わせると見つけやすくなります。反対に、「88条申請 ダウンロード」だけで探すと、地域独自の添付書類や、古い説明資料に先に到達してしまうことがあります。検索結果の上位に出ているから最新版とは限らないため、ページの内容、様式名、様式番号、更新状況を見ながら判断することが大切です。
国の主要様式ページから様式を入手したら、すぐに記入を始める前に、案件の対象と様式が合っているか確認します。機械等の設置、移転、変更であれば様式第20号が候補になり、建設工事や土石採取の計画届であれば様式第21号が候補になります。ただし、対象が複合している場合や、工事全体と仮設設備の両方が関係する場合は、片方の様式だけで足りるとは限りません。
また、国の主要様式はあくまで基本様式です。提出時には、管轄の労働基準監督署や労働局が案内している添付資料、届出内容書、記載例、チェック表が必要になることがあります。特に、足場、型枠支保工、掘削、局所排気装置などでは、計画の中身を説明する資料が重要になります。したがって、国の主要様式ページで基本様式を確認した後は、次に管轄地域の案内を確認するのが実務上の流れとして自然です。
最新版を探す方法2:管轄の労働局ページから探す
最新版を探す2つ目の方法は、工事場所や事業場を管轄する労働局・労働基準監督署のページから探す方法です。88条申請は、提出先や確認窓口が案件の場所によって変わることがあるため、全国共通の様式だけでなく、地域の案内を確認することが重要です。厚生労働省は都道府県労働局や労働基準監督署の所在地案内を公開しているため、まず管轄確認の入口として利用できます。([厚生労働省][2])
この方法のメリットは、提出先の運用に近い資料を確認できることです。国の主要様式で基本書式を入手しても、実際の提出では「この工事ではこの届出内容書を添付してください」「参画者の経歴も必要です」「図面にはこの情報を入れてください」といった確認が入ることがあります。管轄労働局のページには、そうした実務寄りの資料がまとまっている場合があります。
探し方としては、まず工事場所の都道府県名や労働局名と、「88条」「計画届」「様式」「足場」「型枠支保工」「地山掘削」などの対象語を組み合わせて検索します。たとえば、足場の届出であれば「管轄地域名 足場 88条 様式」、建設工事計画届であれば「管轄地域名 建設工事計画届 様式」といった形です。検索結果に複数の地域ページが出てきた場合は、自社の本社所在地だけで判断せず、工事場所や事業場に対応する窓口を確認します。
管轄ページを確認するときは、単にファイルを保存するだけでなく、ページ本文も読みます。対象となる条項、対象工事、提出先、添付資料、問い合わせ先、注意事項が記載されていることがあるためです。様式ファイルだけを直接開いてしまうと、ページ本文に書かれた重要な補足を見落とすことがあります。
また、管轄ページの様式が国の基本様式と重複している場合もあります。その場合は、どちらが新しいかだけでなく、管轄ページに独自の届出内容書や別紙が付いていないかを確認します。実務では、基本様式と管轄の添付様式を組み合わせて提出資料を作ることがあります。古い社内フォルダに保存された届出内容書を使うのではなく、提出直前に管轄ページから取り直す習慣をつけると、様式違いのリスクを下げられます。
最新版を探す方法3:電子申請の手続画面から確認する
最新版を探す3つ目の方法は、国の電子申請窓口の手続画面から確認する方法です。厚生労働省は、労働局・労働基準監督署への申請・届出について、来庁せずにオンラインで手続きできることを案内しています。また、安全衛生に関する電子申請の案内では、労働者死傷病報告や健康診断結果報告などとあわせて、足場/局所排気装置等の設置・移転・変更届などにも触れられています。([厚生労働省][3])
ここで注意したいのは、「電子申請できる手続き」と「電子申請が原則義務化されている手続き」を混同しないことです。労働安全衛生関係では一部手続きについて電子申請が原則義務化されていますが、88条申請に関係するすべての届出が一律に義務化されていると断定するのは避けるべきです。実際に電子申請で提出するかどうかは、対象手続き、管轄の案内、社内体制、添付資料の準備状況を確認して判断します。
電子申請の手続画面を確認するメリットは、現在の提出方法に合わせた入力項目や添付形式を確認しやすいことです。紙の様式をダウンロードして記入する場合と、オンラインで入力して添付資料を送る場合では、実務上の準備が少し変わります。紙提出を前提にしていた担当者も、電子申請では添付データの形式、ファイル名、入力項目、送信後の控え、社内承認の記録などを整理する必要があります。
ただし、電子申請画面だけを見ていれば十分というわけではありません。電子申請で提出する場合でも、添付する図面、工程表、安全対策資料、参画者の経歴、対象設備の仕様資料などは別途準備しなければならないことがあります。つまり、電子申請は提出方法の選択肢であり、計画内容の説明が不要になるわけではありません。
また、社内で電子申請を行う場合は、誰が入力し、誰が確認し、誰が送信するのかを事前に決めておく必要があります。現場担当者が図面や工程を把握し、本社の安全衛生担当者が様式を作成し、管理部門が送信するような体制では、情報の受け渡しに時間がかかります 。期限が迫ってから電子申請画面を開くのではなく、様式を探す段階で提出方法も同時に確認しておくと、後戻りを減らせます。
古い様式を使わないための確認ポイント
88条申請で最も避けたいのは、提出直前になって「その様式は古いです」「この別紙が必要です」「管轄が違います」と指摘されることです。工事の開始日が決まっている場合、様式の差し替えや添付資料の作り直しは工程に直接影響します。古い様式を使わないためには、ダウンロード先、様式番号、対象、管轄、提出方法の5つを確認することが重要です。
まず確認すべきは、ダウンロード先です。個人や企業が公開している解説資料、過去の講習資料、協力会社から共有されたファイルは、内容を理解する参考にはなりますが、最新版の根拠として使うには注意が必要です。実際に提出する様式は、国の主要様式ページ、管轄労働局のページ、電子申請の手続画面など、現在の手続きに直結する導線から確認するのが基本です。
次に、様式番号を確認します。88条申請という呼び方だけでは、様式第20号なのか、様式第21号なのか、あるいは別の添付様式が必要なのか判断できません。社内で「88条の様式を取っておいて」と言われた場合でも、対象が機械等の設置なのか、建設工事計画届なのか、足場なのか、局所排気装置なのかを確認したうえで、様式番号を照合します。
対象の確認も重要です。足場であれば構造、規模、設置期間、作業内容などが関係します。建設工事であれば規模、構造、高さ、掘削深さ、工法、対象物の性質などが関係します。機械設備であれば、設備の種類、設置場所、変更内容、危険防止措置、図面や仕様資料が関係します。様式だけを先に決めるのではなく、対象から逆算して必要書類を決めることが大切です。
管轄の確認では、本社所在地だけで判断しないことが大切です。複数の都道府県で工事を行う会社では、過去に別地域で使った書式をそのまま流用してしまうことがあります。しかし、管轄労働局のページに独自の届出内容書や記載例が掲載されている場合、別地域のファイルでは不足する可能性があります。
提出方法の確認では、紙で提出するのか、電子申請を使うのかを早めに決めます。紙提出を前提にして社内確認や控えの準備を進めていたものの、実際には電子申請で進めることになれば、データ化や添付資料の整理が必要になります。反対に、電子申請を前提にしていたが、添付資料の内容や確認事項の都合で事前相談が必要になることもあり得ます。どちらの方法でも、提出先への確認が必要な場合は早めに行うことが重要です。
ダウンロード後に準備すべき添付資料
88条申請の様式をダウンロードした後は、記入欄を埋めるだけでなく、添付資料を準備する段階に入ります。ここで準備が遅れると、様式そのものは完成しているのに提出できないという状態になります。特に、図面、工程表、配置資料、安全対策資料、構造計算関係資料、参画者の経歴などは、現場、設計、施工管理、安全衛生、協力会社の情報が必要になるため、早めに集める必要があります。
まず重要なのは、計画の概要を説明できる資料です。様式の記入欄には簡潔に記載する部分が多いため、詳細は別紙や添付資料で補うことになります。何を設置するのか、どこで作業するのか、どのような工程で進めるのか、労働者がどの範囲に立ち入るのか、危険箇所はどこか、災害防止措置は何かを、第三者が見ても理解できるように整理します。
図面については、平面図、立面図、配置図、断面図、周囲との関係を示す図などが必要になることがあります。図面は単に添付すればよいのではなく、届出内容と対応していることが重要です。たとえば、様式に記載した作業場所、設備の位置、足場の範囲、開口部、通路、立入禁止範囲、機械の配置が、図面上でも分かるようにしておく必要があります。
工程表も重要です。88条申請では、工事や設置の開始時期が提出期限や確認スケジュールに関係するため、工程表と届出日、作業開始日が整合していなければなりません。工程表が大まかすぎると、どの作業をいつ開始するのかが分からず、確認に時間がかかることがあります。特に、足場の組立て、解体、主要作業の開始日、設備の搬入日、危険作業の期間などは、届出内容と矛盾がないように整理します。
安全対策資料では、墜落、飛来落下、崩壊、挟まれ、巻き込まれ、酸素欠乏、有害物へのばく露、粉じん、騒音、感電、火災など、対象作業に応じたリスクを具体的に示します。抽象的に「安全に配慮する」と書くのではなく、手すり、親綱、養生、立入禁止、換気、監視、点検、作業主任者、合図、緊急時対応など、現場で実行する措置として説明することが大切です。
参画者の経歴が必要な場合は、資格名、実務経験、過去の類似業務、計画作成への関与内容を整理します。単に氏名だけを記載するのではなく、その人がなぜ計画に参画する資格や経験を持つのかが分かるようにします。管轄労働局が参画者経歴書の様式を掲載している場合は、その様式を使うと確認しやすくなります。
現場で迷いやすいケースと確認の進め方
88条申請の実務でよくある迷いは、「この案件は届出が必要なのか」という判断です。様式のダウンロード先を探している段階では、すでに届出が必要だと考えていることが多いものの、実際には対象要件の確認が不十分なことがあります。足場の規模や設置期間、工事の種類、掘削深さ、設備の種類、変更の範囲など、判断に必要な条件を整理しないまま様式を探しても、正しい資料にはたどり着きません。
たとえば、足場に関する届出では、足場の種類、規模、設置期間、構造が判断材料になります。つり足場、張出し足場、一定規模以上の足場など、対象となる条件を確認しなければなりません。また、改修工事や大規模修繕では、建物全体の工事計画と足場の届出が混同されることがあります。足場だけの届出なのか、建設工事計画届も関係するのかを分けて考える必要があります。
機械等の設置、移転、変更の場合は、対象設備が届出を要する機械等に該当するか、主要構造部分の変更に当たるか、設置場所や使用方法に危険性があるかを確認します。局所排気装置などの設備では、設置目的、対象物質、フードやダクト、排風機、排気先、点検方法など、設備の性能や作業環境に関わる情報も重要になります。
建設工事計画届では、工事の規模や種類が判断に関係します。高さのある建築物、一定規模の橋梁、ずい道、深い掘削、圧気工法など、重大な労働災害につながり得る工事では、事前に計画内容を整理する必要があります。工事名称だけでは判断できないため、構造、寸法、工法、作業範囲、工程を確認します。
迷った場合は、社内で判断を完結させようとせず、管轄の窓口に確認するのが現実的です。ただし、問い合わせる前に、工事概要、作業場所、対象設備、寸法、期間、図面、工程、想定している様式を手元に用意しておきます。「88条は必要ですか」とだけ聞いても、相手は判断できません。具体的な条件を示して相談すれば、必要な様式や添付資料の方向性を確認しやすくなります。
88条申請を効率化するには現場情報の整理が重要
88条申請の作業時間を短くするうえで、最も効果が大きいのは、様式作成そのものではなく、現場情報の整理です。様式はダウンロード できても、現場の写真、位置情報、図面、寸法、工程、安全設備、作業範囲、搬入経路、周辺状況がばらばらに管理されていると、届出資料の作成に時間がかかります。担当者が何度も現場に確認し、写真を撮り直し、図面と照合し、協力会社に再提出を依頼することになります。
特に、88条申請では「現場の状態を正確に説明する力」が重要です。届出資料の文章が整っていても、現場写真と図面が一致していない、作業範囲が曖昧、危険箇所が分からない、設備の位置が特定できないという状態では、確認が進みにくくなります。反対に、現場で取得した位置情報、写真、メモ、寸法、図面上のポイントが整理されていれば、様式や添付資料の作成は大幅に進めやすくなります。
社内で効率化するには、案件ごとに必要情報を集める順番を決めておくとよいです。まず対象工事や設備を確定し、次に管轄を確認し、様式番号を確認し、添付資料の種類を洗い出し、現場情報を収集し、記入内容と添付資料を照合します。この順番が崩れると、せっかく作った資料が対象外だった、別の様式が必要だった、管轄の添付書類が不足していたという手戻りが起こります。
また、現場情報の記録は、担当者の個人管理にしないことが大切です。写真が個人端末に残っている、位置情報が分からない、撮影日が不明、どの図面のどの箇所を撮った写真か分からないという状態では、提出資料として使いにくくなります。88条申請に限らず、安全衛生関係の書類は、後から確認されることもあります。提出時だけでなく、社内保管や説明責任まで考えると、現場情報を一元的に整理できる体制が必要です。
88条申請の最新版様式を探すことは、手続きの入口にすぎません。本当に重要なのは、その様式に正しく記入できるだけの現場情報を、正確に、早く、再利用しやすい形で集めることです。様式探しと現場情報整理を別々に考えるのではなく、届出資料を完成させる一連の流れとして設計すると、実務の負担は大きく下がります。
まとめ
88条申請の様式ダウンロード先を探すときは、まず「88条申請」という社内での呼び方を、正式な手続き名や対象 に置き換えて考えることが大切です。機械等の設置、移転、変更に関する届出なのか、建設工事や土石採取の計画届なのか、足場や型枠支保工などの個別対象なのかによって、使う様式や添付資料が変わります。
最新版を探す方法は、大きく3つあります。1つ目は、国の主要様式ページから労働安全衛生規則関係様式を確認する方法です。ここでは様式第20号や様式第21号など、基本となる様式を確認できます。2つ目は、管轄の労働局ページから、対象別の届出内容書や参画者経歴書、記載例を確認する方法です。3つ目は、電子申請の手続画面から、現在の提出方法や入力項目、添付資料の扱いを確認する方法です。
古い様式を避けるには、過去案件のファイルや社内テンプレートだけに頼らず、提出前に必ず最新の公開情報と照合することが重要です。様式番号、対象、管轄、提出方法、添付資料を確認し、必要に応じて管轄窓口に相談します。とくに工事開始日が近い案件では、様式違いや添付漏れによる手戻りが工程に影響するため、早めの確認が欠かせません。
そして、88条申請をスムーズに進めるには、様式のダウンロードだけでなく、現場情報の整理が不可欠です。写真、位置情報、図面、工程、安全対策、設備仕様、作業範囲を正確に集め、様式と添付資料に反映できる状態にしておくことで、届出資料づくりの精度とスピードが上がります。特定の製品名や過去のテンプレートに頼るのではなく、公式様式、管轄の案内、現場情報の3点をそろえて、公開前・提出前の確認を進めることが大切です。
[2](https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/anzen/anzeneisei36/index_00001.html [2)]: [https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/pref.html [3](https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/pref.html [3)]: [https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/denshishinsei.html [4](https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/denshishinsei.html [4)]: [https://jsite.mhlw.go.jp/ehime-roudoukyoku/hourei_seido_tetsuzuki/anzen_eisei/anzen_eisei_yousikikankei_keikakutodoke.html ](https://jsite.mhlw.go.jp/ehime-roudoukyoku/hourei_seido_tetsuzuki/anzen_eisei/anzen_eisei_yousikikankei_keikakutodoke.html )
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