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現場で土量管理の大型看板基礎撤去土を処分量に残す5基準

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万能の測量機LRTKの説明

著者: LRTKチーム

目次

大型看板基礎撤去土が土量管理から漏れやすい理由

処分量を整理する前に発生材の区分を明確にする

基準1 撤去対象範囲と掘削範囲を図面上で確定する

基準2 土砂とコンクリート塊などを分けて計上する

基準3 現場内利用量を差し引いて搬出対象量を残す

基準4 地山量と搬出量の換算条件を統一する

基準5 写真・測量・搬出記録を同じ管理単位で照合する

大型看板基礎撤去土を管理する実務手順

数量差や二重計上を招きやすい注意点

設計数量と実績数量が異なる場合の整理方法

デジタル記録で撤去土の根拠を残す方法

まとめ


大型看板基礎撤去土が土量管理から漏れやすい理由

現場で土量管理を行う際、大型看板の基礎撤去に伴って発生する土は、道路掘削や造成工事の土量に比べて一か所当たりの数量が小さく、集計対象から漏れやすい項目です。しかし、撤去する基礎の数が多い現場、地中部分が大きい現場、作業のために周囲を広く掘削する現場では、発生土が積み重なり、搬出量や埋戻し量へ無視できない影響を与えることがあります。


大型看板の支柱基礎には、独立基礎や複数の支柱を支える基礎など、さまざまな形状があります。地表から見える台座より地中部分が大きいこともあり、既設図面だけでは正確な寸法を把握できない場合があります。撤去時には、基礎本体を露出させるための掘削、吊り上げや小割り作業のための余裕、地下埋設物を避けるための掘り増しなどが生じることもあります。


このため、基礎本体の平面寸法と深さを掛け合わせただけでは、実際に発生した土量を表せないことがあります。管理上は、基礎が占めていた体積と、その周囲から掘り出した土砂の体積を分け、さらに舗装、路盤、砕石、コンクリート塊、金属類などを別の発生材として整理する必要があります。


また、掘削した土がすべて現場外へ搬出されるとは限りません。撤去後の穴へ再利用する土、他の施工箇所へ流用する土、仮置き後に搬出する土が混在します。復旧断面、土の状態、要求される締固め品質、工事仕様、受入先の条件によって、利用できる量と搬出する量は変わります。


ここで注意したいのは、現場内の数量管理で用いる「処分量」という言葉と、法令上の廃棄物区分を同一視しないことです。一般の建設発生土は、通常、廃棄物処理法上の廃棄物とは区別されますが、コンクリート片や廃棄物が混入した状態、泥状物などは別の取扱いが必要になる可能性があります。実際の区分は、発生状況、性状、契約条件、自治体の運用、搬出先の受入条件を確認して判断します。


したがって、本記事でいう処分量は、主として工事内で利用せず現場外へ搬出する数量を管理上整理するための表現です。法令上の分類や必要書類を一律に示すものではありません。数量の算定と、発生材の適切な取扱いの確認は、別の確認事項として進める必要があります。


大型看板基礎撤去土を確実に残すには、撤去完了後に数量を推定するのではなく、施工前から管理番号、測定時期、仮置き区分、搬出記録との対応方法を決めておくことが重要です。


処分量を整理する前に発生材の区分を明確にする

大型看板基礎の撤去では、基礎周囲の土砂だけでなく、コンクリート基礎、支柱、アンカーボルト、補強材、基礎下の砕石、舗装版、路盤材、植栽の根や有機物などが同時に発生することがあります。これらを一括して撤去土として扱うと、掘削土量と搬出数量の関係が不明確になります。


最初に決めるべきことは、土量管理の対象と、別品目として管理する発生材の境界です。基礎周囲から掘削した自然由来の土砂は土量管理の対象になりますが、撤去したコンクリート基礎の体積をそのまま土砂量へ加えることは適切ではありません。コンクリート、金属、舗装材、砕石などは、契約上の数量区分や搬出先の受入区分に応じて分けて記録します。


撤去作業中にコンクリートを小割りすると、細かな破片が土砂へ混入することがあります。混合状態になると、現場内利用の可否や搬出先の選定に影響する可能性があります。見た目だけで土砂として扱わず、工事仕様、発注者との協議、処理または受入先の条件を確認します。


基礎下の砕石や路盤材も、土砂と混ざりやすい材料です。再利用する計画がある場合は、掘削時から土砂と分けて仮置きし、使用先と使用量を記録します。搬出する場合も、土砂と同じ区分で受け入れられるとは限らないため、事前確認が必要です。


数量管理では、設計数量、施工前の推定数量、撤去後の実測数量、仮置き数量、車両積載数量、搬出先の受入数量を区別します。これらは計測時点と土の状態が異なるため、同じ欄へ無条件に合算すると数量差の原因になります。


また、体積と重量を混在させないことも重要です。土砂は立方メートル、コンクリート塊や金属はトンなど、品目によって管理単位が異なることがあります。合計値だけを残すのではなく、品目、単位、計測方法、換算条件を併記します。


発生材の区分は、撤去後に写真を見ながら決めるのではなく、施工計画の段階で定めます。基礎本体、掘削土、砕石、舗装材、金属類をどこへ仮置きし、どの記録で数量を確認するかまで決めておけば、分別不足や集計漏れを抑えやすくなります。


基準1 撤去対象範囲と掘削範囲を図面上で確定する

第一の基準は、撤去する大型看板基礎の位置、基数、想定形状、施工上の掘削範囲を施工前に明確にすることです。土量管理の対象範囲が曖昧なままでは、搬出記録がそろっていても、どの撤去箇所に対応する数量なのか説明しにくくなります。


まず、平面図、構造図、既設物調査資料、現地確認結果を照合し、撤去対象を特定します。図面と現地の位置や支柱数が一致しない場合もあるため、基礎ごとに一意の管理番号を付けます。看板全景、支柱本数、地表に見える台座、周辺舗装、近接構造物を施工前に撮影し、図面上の番号と対応させます。


次に、基礎本体の想定寸法を整理します。既設図面があっても、実際の施工寸法や地中形状が図面どおりとは限りません。必要に応じて試掘、過去の施工記録、撤去時の実測などで確認し、確認済みの値と想定値を区別して記録します。


掘削範囲は、基礎寸法だけでなく施工方法を踏まえて設定します。必要な余裕は、使用する重機、吊り上げ方法、小割りの有無、地盤の安定性、地下埋設物、舗装復旧範囲などによって変わります。一律の余裕幅を機械的に適用せず、現場条件に応じた計画値と、その根拠を残します。


掘削側面に勾配を設ける場合や、崩れによって上部が広がった場合は、上端と底面の面積が異なります。このような形状を単純な直方体として計算すると、実態との差が大きくなる可能性があります。平均断面、複数断面、三次元計測など、形状に合った方法で数量を求めます。


周囲が舗装されている場合は、舗装版、路盤、土砂部分を層別に記録します。舗装撤去範囲と土砂掘削範囲が同じとは限らず、復旧範囲も異なることがあります。各層の厚さと範囲を分けておくことで、土砂とそれ以外の発生材を混同しにくくなります。


施工後は、埋戻し前に実際の掘削形状を測定します。撤去直後であれば、掘削底、側面、基礎が占めていた範囲を確認できます。埋戻し後には復元できない情報であるため、測定を施工手順へ組み込み、未計測のまま復旧しない運用を整えます。


なお、実際に掘削した数量と、契約上の精算対象数量が一致するとは限りません。過掘り、施工者の作業都合による拡幅、地山崩壊、設計条件の変更など、増減理由を分けて記録し、契約条件や協議結果に基づいて採用数量を決めます。


基準2 土砂とコンクリート塊などを分けて計上する

第二の基準は、掘削土と、コンクリート塊、金属類、砕石、舗装材などを分けて数量管理することです。大型看板基礎の撤去では、同じ作業場所から複数の発生材が同時に出るため、分別せずに積み込むと数量の対応関係が崩れやすくなります。


掘削穴の全体積には、撤去前に基礎本体が占めていた空間が含まれます。そのため、掘削穴の体積をそのまま発生土量とすることはできません。基本的には、実際の掘削範囲から、基礎本体、舗装、路盤、既設砕石など、土砂以外の既設材料が占めていた範囲を整理し、土砂部分を算定します。


ただし、掘削中に側面が崩れた場合や、コンクリートへ多量の土が付着したまま搬出した場合は、図面計算だけで実態を説明しにくくなります。撤去前後の測定に加え、仮置き時の分別状況、積込み状況、搬出車両ごとの積載内容を記録します。


コンクリート基礎を現場内で小割りする場合は、土砂の仮置き場所と作業場所を分けます。土の上で破砕すると細片が混ざりやすく、再利用の可否や受入先の条件に影響します。分別可能な状態を維持することは、数量管理だけでなく、搬出時の受入拒否や積み直しの防止にもつながります。


支柱、アンカーボルト、鉄筋などの金属類も別に管理します。金属が付いた基礎と土砂を同じ車両へ積載すると、搬出記録の品目と実際の積載物が一致しないおそれがあります。車両ごとの積載内容を明確にし、土砂分として採用する数量の根拠を残します。


砕石や路盤材については、再利用する場合は再利用量として記録し、搬出する場合は契約上または受入上の区分を確認します。掘削時に混ざった場合は、混合後の性状に応じた取扱いを関係者と確認します。


国の建設副産物の整理でも、工事現場外へ搬出される建設発生土、コンクリート塊、アスファルト・コンクリート塊、金属くずなどは区分して扱われています。したがって、土砂と撤去材を同じ数量としてまとめず、品目別の記録を残すことが重要です。


基準3 現場内利用量を差し引いて搬出対象量を残す

第三の基準は、発生土量から現場内利用量や他の施工箇所への流用量を整理し、現場外へ搬出する対象量を明確にすることです。発生土量と搬出量は同じではなく、掘削した土を撤去後の穴へ戻す場合には、その使用量を区別する必要があります。


最初に、撤去後の復旧断面を確認します。土で埋め戻すのか、購入砕石などへ置き換えるのか、新しい構造物を設置するのかによって、必要な埋戻し量が異なります。舗装を復旧する場合は、表層や路盤の厚さを除いた部分が土の埋戻し対象になるため、掘削穴全体を土量として扱わないようにします。


次に、掘削土が埋戻し材として利用可能かを確認します。コンクリート片、金属、木片、有機物などの混入、含水状態、粒度、締固めへの適性、工事仕様上の品質条件などを確認し、現場内利用の可否を判断します。


再利用の可否は担当者の目視だけで断定せず、施工計画、要求品質、試験結果が必要な場合はその結果、監督者や発注者との協議内容を踏まえて決めます。利用しないと判断した場合は、土の状態、判断理由、確認者、確認日を残します。


ただし、技術的には利用可能な土であっても、施工時期、仮置き場所、他工区の工程、必要量などの制約から現場内で利用できない場合があります。そのため、「利用できない土だけが搬出対象」と一律に決めるのではなく、工事内で実際に利用または流用した量を差し引き、残量を搬出予定量として整理する考え方が安全です。


埋戻しに使った土量を管理するときは、地山状態、ほぐした状態、締固め後の状態のどれで表すかを統一します。仮置き土の見掛け体積と締固め後の出来形体積を直接差し引くと、状態差による誤差が生じます。


実務では、撤去前後の測量から求めた発生土量、埋戻しまたは流用した数量、搬出車両の記録、搬出先の受入記録を照合します。計算上の搬出予定量だけで確定せず、実績記録との整合を確認します。


仮置き中に他工種の土と混ざると、看板基礎由来の数量を追跡できなくなります。計測と区分確認が終わるまでは、管理番号や区画表示によって発生源を識別できる状態を保ちます。


基準4 地山量と搬出量の換算条件を統一する

第四の基準は、設計数量、実測掘削量、仮置き量、車両積載量、受入数量を比較するときに、土の状態と換算条件をそろえることです。土量差の主な原因の一つは、地山状態の体積と、掘削後にほぐれた状態の見掛け体積をそのまま比較することです。


撤去前後の地形差や掘削形状から求める数量は、地山状態を基準とすることが一般的です。一方、車両へ積み込まれた土は掘削によってほぐれ、空隙を含んでいます。さらに、埋戻して締め固めた後は体積が変わります。これらを同じ立方メートル表記だけで比較すると、数量が一致しない原因を説明できません。


管理表では、地山土量、ほぐし土量、締固め後土量、積載時見掛け量、重量など、値の状態と単位を明記します。単に「土量」とだけ記載せず、どの時点の数量なのかを識別できるようにします。


換算係数を使う場合は、工事で採用する積算基準、特記仕様、発注者との合意、実測結果などを確認し、係数の根拠を残します。土質、粒度、含水状態、掘削方法、積込み方法によって体積変化は異なるため、根拠のない一律値をすべての土へ適用しないことが重要です。


大型看板基礎の撤去では、一基当たりの土量が小さく、車両が満載にならないことがあります。複数の基礎や別工種の土をまとめて積載する場合もあるため、車両一台をそのまま一つの基礎の数量として扱うことはできません。


積載量の確認には、積込み前後の写真、荷台寸法、積載高さ、計量記録、積載内容、発生場所などを使用します。重量から体積へ換算する場合は、密度の設定根拠や測定条件を残します。含水状態によって重量が変わるため、根拠のない固定密度で換算すると誤差が大きくなる可能性があります。


降雨後の土は、重量が増えても土粒子そのものの量が増えたとは限りません。契約数量や現場管理値を体積と重量のどちらで整理するかを事前に確認し、異なる単位の値を比較する場合は換算条件を明記します。


数量照合の目的は、すべての値を無理に一致させることではありません。掘削測量値、現場内利用量、搬出量を比較可能な状態へ整理し、差が生じた場合に、過掘り、崩壊、仮置き土の混入、積載量の推定誤差、混載、記録漏れなどを確認できるようにします。


基準5 写真・測量・搬出記録を同じ管理単位で照合する

第五の基準は、大型看板基礎ごと、または追跡可能な施工区画ごとに管理単位を決め、写真、測量結果、作業日報、搬出記録、受入記録を同じ番号で照合できるようにすることです。


管理単位は一基ごとが分かりやすい方法ですが、同一形状の基礎を同日に連続して撤去する場合は、施工区画や作業日単位でまとめる方法もあります。ただし、まとめる範囲が広すぎると、数量差が生じた箇所を特定できません。現場規模と撤去数に応じて、後から追跡できる単位に設定します。


施工前写真では、看板全景、基礎周辺、管理番号、周辺構造物との位置関係を記録します。撤去中は、掘削範囲、基礎形状、土質、混入物、小割り状況を撮影します。基礎撤去後は、埋戻し前の掘削穴、測定位置、深さ、底面状況を記録します。


写真は単独で正確な体積を証明するものではありませんが、測定値と現場状況の対応を補足できます。寸法を撮影する場合は、測定方向、基準位置、目盛りが確認できる構図とし、近接写真だけでなく全景写真も残します。


測量記録には、測定日、測定者、使用した基準点、座標系、高さの基準、測定範囲、使用機器、処理方法を記録します。複数日に測る場合は、同じ基準に接続し、撤去前後で対象範囲の境界をそろえます。


搬出記録には、出発日時、車両、積載内容、発生場所、搬出先、数量、関連する管理番号を記載します。複数の基礎から発生した土を一台へまとめた場合は、含まれる管理番号と配分根拠を残します。別工種の土を混載した場合は、看板基礎分を区分できる記録が必要です。


受入記録と現場側の搬出記録は、車両、日付、時刻、品目、数量、伝票番号などで照合します。同じ記録を複数の集計表へ入力すると二重計上が起こるため、一意の番号で集計済みか確認できる仕組みにします。


最終的には、撤去対象基礎数、計画掘削量、実測掘削量、現場内利用量、搬出量、受入数量を一連の数量として確認します。各値が一致しない場合は、土の状態、換算条件、混載、端数、計測誤差など、差の理由を記録します。


大型看板基礎撤去土を管理する実務手順

大型看板基礎撤去土を確実に処分量へ残すには、施工前、撤去中、埋戻し前、搬出時、完了時の順に記録を積み上げます。完了後に写真や搬出記録だけで数量を復元しようとすると、掘削形状や再利用量を確認できないことがあります。


施工前には、撤去対象を現地で確認して管理番号を付けます。図面上の位置、看板全景、支柱本数、見付け寸法、舗装や植栽の状況を記録します。地中形状が不明な場合は、想定条件と未確認事項を明記します。


次に、予定掘削範囲を図面へ示し、計画数量を算定します。基礎本体、舗装、路盤、砕石、土砂を分け、復旧断面から埋戻し必要量と搬出予定量を整理します。この時点の値は計画値として保存し、後の実績値で上書きしません。


撤去作業中は、基礎寸法、深さ、偏心、地中梁の有無、想定外の埋設物などを確認します。想定より大きい基礎や追加掘削が必要な状況が判明したら、その時点で写真、寸法、位置、理由を記録します。


掘削土は、現場内利用予定、搬出予定、判定待ちなどの区分に分けて仮置きします。土砂とコンクリート片、砕石、舗装材、金属類が混ざらないよう、作業場所と仮置き場所を分けます。


基礎撤去後は、埋戻し前に掘削形状を測定します。上端、底面、深さ、側面形状が分かるように記録し、不整形な場合は複数断面または三次元的な計測を検討します。測定範囲が分かる写真も残します。


埋戻し時には、使用した材料の種類、発生元、使用箇所、数量の状態を記録します。撤去土を再利用した場合は、どの仮置き区画からどの基礎へ使用したかを対応付けます。購入材や他工区の材料は別に管理します。


搬出時には、積載前後の写真、車両情報、積載物、出発時刻、搬出先、管理番号を記録します。受入記録が発行されたら、現場側の記録と対応付けます。複数日に分けて搬出する場合も、同じ管理番号を継続して使用します。


完了時には、管理番号ごとに計画値と実績値を集計します。発生土量、現場内利用量、搬出量、受入数量の差を確認し、換算条件や差異理由を記載します。これにより、単なる車両台数の合計ではなく、施工実態に基づく数量として説明しやすくなります。


数量差や二重計上を招きやすい注意点

最も起こりやすい誤りの一つは、掘削穴の全体積を発生土量とすることです。掘削穴には、撤去前にコンクリート基礎が占めていた空間が含まれます。基礎本体、舗装、路盤などを除かずに計算すると、土砂量を過大に算定する可能性があります。


反対に、基礎本体と同じ寸法だけを掘削量とする過小計上にも注意が必要です。実際には、吊り上げ、小割り、埋設物回避、側面保護などのために周囲を掘削することがあります。実測した掘削形状と、契約上認められる範囲を分けて残します。


発生土量を全量搬出として計上したうえで、搬出記録を別に加算すると、同じ土を二重に計上します。発生量、現場内利用量、流用量、搬出量を一つの収支として管理します。


他工種の土砂との混載も数量差の原因になります。側溝、舗装、植栽、埋設物などの工事で発生した土を同じ車両へ積載した場合、車両一台分を看板基礎撤去土として計上できません。積込み時の区分、配分記録、測量値などから合理的な根拠を残します。


荷台容量をそのまま実積載量として扱うことも避けます。荷台容量は車両の仕様上の値であり、実際の積載高さや積載状態を示すものではありません。積載写真、計量値、荷台寸法などを使って実態を確認します。


搬出記録の原本、控え、電子データを別々に集計すると、重複入力が起こる可能性があります。伝票番号や一意の記録番号で照合し、取消し、訂正、再発行も履歴として残します。


撤去前地盤と埋戻し後の仕上がりだけを比較しても、発生土量は把握できません。復旧後の高さが撤去前と同程度であれば差分は小さくなりますが、実際には掘削、基礎撤去、材料置換、搬出が行われています。基礎撤去後かつ埋戻し前の計測が重要です。


測量範囲の不一致も誤差を生みます。撤去前後で測定境界が異なると、周辺の凹凸や他作業の変化が土量差へ入り込みます。比較範囲を固定し、境界点や管理番号を記録します。


設計数量と実績数量が異なる場合の整理方法

大型看板基礎の撤去では、設計段階で既設基礎の地中形状を正確に把握できないことがあります。そのため、施工前の想定数量と撤去後の実績数量が異なることはあり得ます。重要なのは、差の発生理由と数量根拠を説明できる状態にすることです。


設計数量は、図面や想定条件に基づく計画値として保存します。実績数量は、撤去時の寸法、測量結果、写真、搬出記録、受入記録に基づいて別に算定します。実績値で計画値を上書きせず、変更前後を比較できるようにします。


基礎が想定より大きい、深い、偏心している、複数基礎が地中梁でつながっているなどの差異が判明した場合は、全体形状が分かる写真と実測値を残します。追加撤去した構造部分と、それに伴って増えた掘削範囲を図面上で示します。


地下埋設物の回避、地山の崩れ、湧水、施工方法の変更などで掘削範囲が増えた場合は、原因を区別します。現場管理上の実発生量と、契約上の精算対象量が同じとは限らないため、実績を記録したうえで、採用数量は契約条件や協議結果に基づいて整理します。


数量変更が見込まれる場合は、埋戻しや搬出が完了する前に関係者へ共有します。地中形状が見える状態で確認できれば、後日写真だけで説明するよりも判断しやすくなります。


協議資料には、当初条件、現地確認結果、変更理由、変更前後の数量、算定方法、測定条件、関連写真をまとめます。文章だけでなく、増減範囲を図面や断面で示すと、数量差を説明しやすくなります。


実績数量を確定する際は、測量数量と搬出数量の両方を確認します。差がある場合は、土量状態、換算係数、現場内利用量、混載、含水状態、端数処理、記録漏れを検証します。どちらか一方へ無理に合わせず、採用値とその理由を明記します。


デジタル記録で撤去土の根拠を残す方法

大型看板基礎の撤去は、施工箇所が点在しやすく、基礎ごとの写真、測量結果、搬出記録が分散しやすい作業です。紙の日報や写真フォルダだけで管理すると、写真と管理番号、搬出記録と発生場所の対応付けに時間がかかります。


施工前には、各基礎の位置を地図または平面図上で記録し、管理番号を付けます。位置ごとに施工前写真、想定寸法、図面、注意事項を関連付けておけば、撤去対象の漏れや重複を確認しやすくなります。


撤去中は、撮影日時、位置、方向、管理番号を写真と関連付けます。基礎形状、掘削範囲、土質、混入物、追加掘削の理由を現場で記録すると、事務所へ戻ってから記憶を頼りに整理する作業を減らせます。


埋戻し前には、掘削穴の形状を記録します。不整形な掘削では、数点の寸法だけで体積を求めると誤差が大きくなることがあります。現場条件に応じて、複数断面、写真測量、三次元計測などを選び、使用した方法と精度条件を残します。


搬出時には、車両、積載物、管理番号、搬出先、記録番号を関連付けます。受入記録を同じ管理番号へ登録すれば、発生位置から搬出先までの履歴を確認できます。


デジタル化の目的は、写真を大量に保存することではありません。位置、日時、対象、数量、記録者、承認状況が結び付いた状態を作ることです。必要項目を決めずに記録だけを増やすと、検索と確認に時間がかかります。


現場で入力する項目は、管理番号、施工状況、掘削寸法、発生材区分、現場内利用の可否、車両情報など、数量確定に必要な内容へ絞ります。詳細な計算は事務所で行い、現場では後から復元できない事実情報を優先して取得します。


共有システムを利用する場合は、変更履歴と承認状況も管理します。計画数量、実測数量、協議中数量、確定数量を区別し、誰がいつ変更したかを残します。最新値だけを上書きする運用では、数量変更の経緯を追跡できません。


スマートフォンやタブレットなどの携帯端末を活用すれば、位置確認、写真記録、管理番号の入力、搬出記録の登録を施工場所で進めやすくなります。特定の製品に依存せず、現場の通信環境、必要精度、データ形式、保存期間、権限管理に適した方法を選ぶことが重要です。


まとめ

現場で土量管理を行う際、大型看板基礎撤去土を処分量へ確実に残すには、搬出車両の台数だけで判断せず、発生から現場内利用、搬出、受入までの数量の流れを整理する必要があります。


第一の基準は、撤去対象の位置と実際の掘削範囲を明確にすることです。第二の基準は、土砂、コンクリート、金属、砕石、舗装材を分けて記録することです。第三の基準は、発生土量から実際の現場内利用量や流用量を差し引き、現場外へ搬出する対象量を整理することです。


第四の基準は、地山状態、ほぐした状態、締固め後の状態、重量を区別し、換算条件をそろえることです。第五の基準は、基礎または施工区画の管理番号を軸に、写真、測量、日報、搬出記録、受入記録を照合することです。


一か所当たりの数量が小さくても、撤去基礎数が増えるほど集計漏れや混載の影響は大きくなります。施工前に管理単位と測定時期を決め、埋戻し前に掘削形状を記録し、搬出後は受入記録と照合します。


また、現場で便宜上用いる処分量と、法令上の廃棄物区分は分けて考える必要があります。建設発生土、コンクリート塊、混合物などの取扱いは、性状、発生状況、契約条件、自治体の運用、搬出先の受入条件に応じて確認します。


数量差を無理にゼロへ合わせるのではなく、差が生じた理由、採用した換算条件、協議結果まで追跡できる記録を残すことが、公開前にも現場実務上にも安全な土量管理につながります。


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