top of page

現場で土量管理の改良土配合ロスを抑える4チェック

タイマーアイコン.jpeg
この記事は平均7分45秒で読めます
万能の測量機LRTKの説明

著者: LRTKチーム

目次

現場で土量管理をするときに改良土配合ロスが問題になる理由

改良土配合ロスが生じる主な仕組み

チェック1 原土量と含水状態の基準をそろえる

チェック2 配合計画の単位と対象範囲を統一する

チェック3 実投入量と混合工程のロスを記録する

チェック4 改良後の数量と品質記録を突き合わせる

日次管理で配合ロスを早期発見する方法

施工条件の変更を土量管理へ反映する

改良土の搬出入と場内移動を混同しない

現場で使いやすい記録様式を整える

まとめ


現場で土量管理をするときに改良土配合ロスが問題になる理由

現場で土量管理を行う際、改良土は数量差が発生しやすい材料の一つです。掘削した土に改良材や水を加えて混合するため、施工前の原土量と施工後の改良土量が単純には一致しません。さらに、原土の含水状態、土質のばらつき、混合方法、仮置き形状、運搬時のこぼれ、機械内への付着などが重なると、計画数量と実績数量の差が大きくなります。


改良土配合ロスという言葉は、改良材を無駄に使用した量だけを意味するとは限りません。原土量を多く見積もったことで必要以上に改良材を手配した場合、計画した配合量と実際の投入量が一致しない場合、混合後の土を別の用途へ振り替えた場合なども、管理上は配合ロスとして現れる可能性があります。


現場で土量管理を正しく行うためには、何を基準数量とし、どの時点の土量を比較するのかを最初に決める必要があります。掘削前の地山状態、掘削後のほぐれた状態、混合前の仮置き状態、改良後の締固め前の状態、施工箇所へ敷きならして締め固めた状態では、同じ土でも見掛けの体積が異なります。


これらの状態を区別せずに立方メートルだけを比較すると、施工が適切であっても数量差が生じます。その差をすべて施工ロスと判断すると、必要量を誤って追加発注したり、改良材の使用量に問題があると誤認したりするおそれがあります。


改良土配合ロスを抑えるために重要なのは、現場で発生するわずかな差を完全にゼロにすることではありません。数量差がどの工程で、どのような理由によって発生したのかを説明できる管理状態をつくることです。原土量、配合量、実投入量、改良後数量を同じ流れの中で追跡できれば、異常な差だけを早期に見つけられます。


本記事では、現場で土量管理を担当する実務者が確認しておきたいポイントを四つに整理します。個別の配合条件や品質基準は、設計図書、施工計画、試験結果、発注者との協議内容によって異なるため、現場ごとの条件を優先しながら活用してください。


改良土配合ロスが生じる主な仕組み

改良土の数量差を把握するには、最初にロスが生じる仕組みを整理する必要があります。改良土の管理では、原土の数量誤差、改良材の投入誤差、混合中の損失、改良後の体積変化が同時に発生します。これらを一つの差として扱うと、原因を特定できません。


最初に発生しやすいのが、原土量の測定誤差です。原土を仮置きしてから体積を測る場合、山の裾部が不明瞭であったり、底面が傾斜していたりすると、計測範囲によって結果が変わります。積み上げた直後と時間が経過した後でも、自重による沈下や降雨による形状変化が生じます。


掘削前の地形から算出した数量を原土量とする場合も、掘削範囲、掘削深さ、法面部分、余掘り、埋設物控除などを正しく反映しなければなりません。設計数量をそのまま実際の原土量として使用すると、現場条件との差が配合ロスに見えることがあります。


次に、含水状態による影響があります。同じ土でも、降雨後や散水後は水分を多く含み、重量や扱いやすさが変わります。体積配合を行う場合は仮置き状態の変化が影響し、質量を基準に管理する場合は水分を含んだ重量が影響します。施工期間中に含水状態が変われば、同じ配合基準を使用しても実際の土粒子量に対する割合が変動する可能性があります。


改良材の投入段階では、計量方法や投入単位の違いがロスにつながります。計画が原土一立方メートル当たりの数量で示されているのに、現場では一台当たり、一回の混合当たり、一区画当たりなどの単位で投入すると、端数処理による差が蓄積します。小さな端数でも施工回数が多ければ、現場全体では無視できない数量になる場合があります。


混合工程では、改良材が風で飛散する、機械や容器に付着する、投入箇所に残る、混合範囲外へこぼれるといった損失が考えられます。原土についても、積込み時のこぼれ、重機の走行による周囲への引きずり、混合ヤードへの残留などが発生します。


改良後は、混合による団粒化や水分変化、仮置き時の締まり方、運搬、敷きならし、締固めによって体積が変わります。そのため、混合前のほぐれた原土量と締固め後の完成数量を直接比較しても、配合ロスの評価にはなりません。


現場で土量管理をする際は、原土量の差、改良材投入量の差、工程内の物理的な損失、状態変化による体積差を分けて考えることが重要です。


チェック1 原土量と含水状態の基準をそろえる

一つ目のチェックは、配合計算の基礎となる原土量を適切に把握し、含水状態の基準をそろえることです。原土量が誤っていれば、その後の配合計画が正しくても、改良材の必要量は合いません。


まず確認したいのは、配合対象となる原土の範囲です。掘削土のすべてを改良するのか、再利用できる土だけを対象にするのか、異物や表土を除外するのかを明確にします。現場によっては、掘削した土の一部をそのまま場内利用し、残りだけを改良することがあります。この区分が曖昧なままでは、原土量と改良土量の対応関係を追えません。


設計図書に示された土量と現場で実際に発生した土量も区別します。設計数量は契約や計画の基準として重要ですが、実施工では地盤高、掘削線、埋設物、既設構造物、余掘り、崩れなどによって数量が変わる可能性があります。


改良材の配合量を実績管理する場合は、設計数量だけでなく、実際に改良対象となった原土量を確認する必要があります。施工前後の地形計測、掘削範囲の実測、仮置き土の形状計測、運搬回数の記録などを組み合わせると、数量の妥当性を確認しやすくなります。


仮置き土を計測する場合は、底面と側面の境界を明確にします。仮置き前の地盤形状を記録しておけば、積み上げ後の形状との差から体積を求めやすくなります。仮置き後だけを測る場合、土の下に既存の盛り上がりや不陸があると、その分まで原土量として計上するおそれがあります。


複数の土山が近接している場合は、改良対象ごとの区画を分けます。異なる掘削箇所の土を混ぜてしまうと、土質や含水状態が異なる原土を同じ条件で管理することになります。改良対象土の識別ができるように、搬入元、仮置き区画、施工日、予定用途を記録しておくと効果的です。


含水状態の確認も欠かせません。土の表面が乾いていても、内部には多くの水分を含んでいる場合があります。反対に、表面が湿っていても、全体としての変化は小さいことがあります。目視だけで判断せず、必要に応じて現場試験や試料採取を行い、配合を決めた時点と施工時点の状態に大きな違いがないかを確かめます。


降雨を受けた原土は、雨水そのものによる重量増加だけでなく、土山の崩れや沈下によって見掛けの体積も変わります。降雨前に測定した数量を、降雨後の配合計算へそのまま使用する場合は注意が必要です。施工条件に影響するほど状態が変わったと考えられる場合は、再計測や再確認を検討します。


配合対象量を日ごとに分割する方法も有効です。現場全体の原土量を一度に決めて管理するより、当日に改良する区画や土山ごとに数量を確定した方が、実投入量との照合が容易になります。施工終了後に大量の差が判明するのではなく、日単位で差を確認できるため、翌日の配合方法を見直せます。


原土量を確定する際は、数量だけでなく、測定日時、測定範囲、土の状態、計測者、使用した基準面を記録します。数値だけが残っていても、その数量がどの状態の土を示しているのか分からなければ、後から再検証できません。


原土量と含水状態をそろえることは、改良土配合ロスを抑えるための出発点です。投入量の精度を高める前に、分母となる原土量が妥当かを確認する必要があります。


チェック2 配合計画の単位と対象範囲を統一する

二つ目のチェックは、配合計画に使用する単位と対象範囲を統一することです。配合ロスの多くは、計算そのものよりも、異なる単位や異なる土の状態を同じものとして扱ったときに発生します。


配合計画では、原土の体積を基準にする方法、質量を基準にする方法、施工区画を基準にする方法などがあります。どの方法を採用するかは、設計条件、試験結果、施工方法によって異なります。重要なのは、計画と実績を同じ単位で比較することです。


例えば、計画では原土の体積当たりで改良材量を算出しているのに、現場では運搬車両一台当たりの数量で投入するとします。この場合、一台ごとの積載量が一定でなければ、実際の原土量に対する配合割合が変わります。荷台の見掛けが同じでも、積み方、土質、含水状態によって一台当たりの数量は異なります。


一回の混合作業を基準にする場合も、毎回の原土量をそろえる必要があります。混合機械の能力やヤードの広さに合わせて一回当たりの処理量を決めても、実際の投入量が毎回変動すれば、改良材の割合は一定になりません。


計画数量を一回当たりの投入量へ換算する際は、端数処理の方法も統一します。毎回切り上げると、施工回数が増えるほど投入超過が大きくなります。毎回切り捨てると、必要量を下回る可能性があります。端数を次回へ繰り越すのか、一日の合計量で調整するのかを、施工前に決めておくことが大切です。


配合計画書、施工指示書、日報、改良材の受払記録で使用する単位が異なる場合は、換算方法を明記します。袋数や容器数だけを記録すると、内容量や残量の扱いが分からなくなることがあります。最終的には、計画と比較できる共通単位へ換算して集計します。


配合対象範囲についても統一が必要です。土山全体を一つの数量として計画していても、実施工では上部と下部で土質が異なり、配合を変えることがあります。その場合、当初の一括数量をそのまま使用せず、条件ごとの対象量と投入量を分けて記録します。


現場では、改良が必要な土と不要な土が途中で混ざることもあります。混合前の選別が不十分だと、改良対象外の土にまで改良材を投入する可能性があります。これは品質上の問題だけでなく、配合ロスの原因にもなります。掘削から仮置き、改良、搬出または再利用まで、区画表示や作業指示を一貫させます。


試験施工や配合確認に使用した原土と改良材の扱いも決めておきます。試験に使用した材料が本施工へ組み込まれるのか、別途処分されるのかによって、受払数量の差が変わります。本施工の記録だけを合計すると、試験施工分が行方不明の数量として残る場合があります。


改良材の保管中に発生した破損、湿気の影響、こぼれなども、本施工への実投入量とは分けます。現場へ納入された数量を、そのまま原土へ投入した数量として扱ってはいけません。納入量、保管残量、実投入量、廃棄または回収量の関係を整理する必要があります。


配合計画を現場へ伝える際は、単に一立方メートル当たりの数量を示すだけでは不十分です。当日の処理予定量、一回当たりの原土量、一回当たりの改良材量、端数の扱い、変更時の連絡方法まで具体化すると、作業者ごとの判断差を抑えられます。


単位と対象範囲を統一すれば、計画量と実投入量の比較が明確になります。数量差が発生した場合も、換算上の差なのか、実際の投入超過なのかを切り分けやすくなります。


チェック3 実投入量と混合工程のロスを記録する

三つ目のチェックは、改良材の実投入量と混合工程で発生するロスを記録することです。配合計画が適切でも、実際に原土へ入った数量が分からなければ、配合ロスを評価できません。


改良材の管理では、現場へ納入された数量と使用した数量を分けて記録します。納入数量から在庫残量を差し引くだけでは、破損、こぼれ、試験使用、別区画への転用などを把握できません。実投入量は、施工区画や混合回ごとに記録することが基本です。


投入時には、使用前の数量と使用後の残量を確認します。容器や袋の一部だけを使用した場合は、残量を曖昧にせず、次回へ繰り越したことが分かるようにします。開封済みの材料が複数残ると、在庫記録と現物の対応が取りにくくなるため、使用順序も整理します。


計量装置を使用する場合でも、表示値だけに依存せず、日常的な点検結果を記録します。付着物や詰まり、振動、設置状態などによって、表示と実際の投入量に差が生じる可能性があります。施工開始前の確認と、作業中に異常を感じたときの再確認が必要です。


投入作業中の飛散やこぼれも記録対象です。少量であっても毎回発生すると、日単位では一定の数量になります。ただし、現場で発生するすべての微量な損失を厳密に計量するのは現実的ではありません。通常の作業範囲内の付着や飛散と、袋の破損や投入ミスなどの明確な損失を区別して扱います。


大きなこぼれや投入ミスが発生した場合は、その場で写真と数量の概算を残します。後から在庫差だけを見ても、いつ、どこで、なぜ差が生じたのか分かりません。発生時点で記録すれば、実投入量から除外する判断や、再投入する数量の検討ができます。


原土側の工程ロスにも注意します。混合ヤードへ運んだ土の一部が運搬経路にこぼれた場合、計画上は配合対象量に含まれていても、実際には混合されていません。ヤードの端部や機械の周囲に原土が残った場合も同様です。


混合終了後に機械やヤードへ残った土を、次の混合へ含めるのか、同じ区画の改良土として回収するのかを決めます。前回の残土が次回へ混ざると、区画ごとの原土量と改良材量の対応が崩れます。土質や配合条件が異なる場合は、品質にも影響する可能性があります。


混合時間や混合回数についても、計画と実績を記録します。混合不足を補うために追加混合を行うと、機械内への付着や飛散が増える場合があります。一方で、数量ロスを避けるために混合工程を短縮しては、品質確保との両立ができません。品質上必要な工程を確保したうえで、その工程に伴う通常のロスを見込む考え方が必要です。


改良材の投入順序や散布範囲が一定でないと、局所的な過剰投入や未混合が発生しやすくなります。配合量の合計が計画どおりでも、均一に混ざっていなければ適切な施工とはいえません。投入量の管理は、合計数量だけでなく、どの原土へ投入したかまで追える状態にします。


作業終了時には、当日の計画投入量、実投入量、残量、損失量、翌日への繰越量を整理します。この関係が合わない場合は、翌日の施工を始める前に原因を確認します。複数日分をまとめて確認すると、どの日に差が生じたのか追跡できなくなります。


現場で土量管理を行う担当者と、改良材を投入する作業者が別の場合は、記録の受け渡し方法を決めます。口頭報告だけでは、投入回数や端数を忘れることがあります。作業の区切りごとに数量を記入し、施工終了時に双方で確認すると、記録漏れを減らせます。


実投入量と工程ロスを記録する目的は、作業者の責任を追及することではありません。通常発生する差と、改善すべき異常な差を分けるためです。記録があれば、投入方法、保管方法、混合区画、作業手順のどこを見直すべきか判断できます。


チェック4 改良後の数量と品質記録を突き合わせる

四つ目のチェックは、改良後の数量と品質記録を突き合わせることです。改良材の投入量だけを管理しても、実際に使用できる改良土がどれだけ完成したかを確認しなければ、配合ロスの全体像は分かりません。


改良後の土量を測定する際は、どの状態の数量かを明確にします。混合直後に仮置きした状態、運搬車両へ積み込んだ状態、施工箇所へ敷きならした状態、締固め後の完成状態では体積が異なります。比較対象をそろえずに数量差を評価すると、締固めによる体積減少までロスとして扱うことになります。


混合直後の数量を測る場合は、原土量の測定と同じ基準面、同じ範囲設定、同程度の計測精度を使用します。原土は詳細に測ったのに、改良後は目測や車両台数だけで管理すると、差の原因が計測方法なのか施工なのか分かりません。


改良土を仮置きする場合は、未改良土と混ざらない区画を確保します。混合前後の土山が接触していると、境界が曖昧になり、測定範囲に誤差が生じます。改良済みの区画を明確に表示し、施工日や配合条件を識別できるようにします。


施工箇所へ運搬した後は、搬出量と受入量を照合します。積込み地点で記録した車両回数と、施工地点で確認した回数が一致しているかを確認します。途中で別の場所へ降ろした土や、施工不良によって戻された土がある場合は、その移動を記録します。


改良土の品質確認結果も数量管理と関連付けます。品質確認の結果、再混合、追加投入、再施工、用途変更などが必要になった場合、当初の配合量だけでは実績を説明できません。追加した改良材や水、再処理した原土量を別途記録します。


試験結果が基準を満たさなかった改良土を、すべて廃棄するとは限りません。再処理して使用する場合、別用途へ変更する場合、所定の手続きを経て扱いを決める場合があります。どのような措置を取ったかによって、最終的な使用量、残量、搬出量が変わります。


品質確認に使用した試料の量は全体から見れば小さいことが一般的ですが、採取箇所と対象区画は記録します。品質記録と数量記録で区画名や日付が異なると、どの施工分の結果か分からなくなります。同じ区画番号や施工ロットを使用すると、突合が容易です。


改良後の数量差を確認するときは、原土量に改良材や水を単純加算した値と比較するだけでは不十分です。混合による見掛け体積の変化、運搬中の締まり、敷きならし、締固め、付着、回収不能量などを考慮する必要があります。


ただし、体積変化を理由にすべての差を許容してはいけません。事前に想定した範囲を大きく超える差がある場合は、原土量の測定範囲、投入記録、仮置き区画、運搬記録、施工範囲を順に確認します。原因を推測だけで決めず、工程ごとの記録から切り分けます。


最終的には、改良対象となった原土量、実投入した改良材量、完成した改良土量、施工に使用した数量、残量、場外搬出量がつながる状態を目指します。数量の関係が完全に一致しない場合でも、差の理由が記録されていれば、施工実績を説明できます。


日次管理で配合ロスを早期発見する方法

改良土配合ロスを抑えるには、施工完了後の一括集計ではなく、日次で数量を確認することが効果的です。現場全体の数量が大きくなるほど、最終日に発見した差の原因を特定するのは難しくなります。


日次管理では、その日に改良した原土量、計画配合量、実投入量、完成数量、残量を一つの流れとして確認します。翌日へ繰り越す原土や改良土がある場合は、繰越数量と保管場所を記録します。


朝の施工前には、前日からの原土残量、改良土残量、改良材在庫を確認します。前日の記録と現物が合わない場合は、作業開始前に差を整理します。差を残したまま次の施工分を加えると、原因の特定がさらに難しくなります。


施工中は、混合回数だけでなく、一回当たりの原土量と投入量を記録します。毎回の数量がほぼ一定であれば、異常な回を発見しやすくなります。原土量が変わる場合は、それに応じて投入量を変更した記録を残します。


昼休みや作業の区切りで中間集計を行う方法もあります。予定より改良材の使用が早い場合、原土量の見積り、投入単位、端数処理、こぼれなどをその日のうちに確認できます。終了後まで待つより、修正できる範囲が広がります。


日報には、数量だけでなく、降雨、土質変化、機械の不具合、混合条件の変更、追加投入などを記載します。数量差の原因は、数値以外の施工状況に現れることが多いためです。


現場写真も有効ですが、写真だけでは数量を説明できません。撮影日時、撮影位置、対象区画、施工段階を記録と結び付けます。原土の仮置き状況、混合中、改良後の仮置き、積込み、施工箇所への受入状況を同じ区画単位で残すと、工程を追いやすくなります。


日次管理では、差が発生したこと自体よりも、差の傾向を見ることが重要です。毎日少しずつ投入超過が続いている場合は、端数処理や一回当たり原土量の設定に原因があるかもしれません。特定の日だけ差が大きい場合は、降雨、機械トラブル、作業方法の変更などを確認します。


小さな差を日々修正することで、現場全体の配合ロスを抑えられます。


施工条件の変更を土量管理へ反映する

改良土の施工では、当初計画どおりに進まないことがあります。原土の土質が想定と異なる、降雨で含水状態が変わる、施工範囲が変更される、品質確認の結果を受けて配合を見直すといった変更が考えられます。


変更が発生した場合は、改良材の投入量だけを変えるのではなく、土量管理の基準も見直します。配合条件を変更した時点で、変更前後の対象原土量を分けなければ、どの数量にどの配合を適用したか分かりません。


施工途中で配合を変更する場合は、切替位置や切替時刻を記録します。土山の途中で条件を変える場合は、変更前と変更後の境界を明確にします。同じ仮置き山の中で複数の条件が混在すると、完成数量や品質記録との照合が難しくなります。


施工範囲が増減した場合も、設計数量だけを修正するのではなく、実際の原土量、必要な改良材量、搬出入計画、仮置き場所を見直します。数量変更が現場作業へ伝わらなければ、旧計画の数量で材料を投入するおそれがあります。


変更内容は、口頭だけで終わらせず、施工指示、日報、数量集計、品質記録へ同じ内容を反映します。書類ごとに異なる数量や条件が残ると、施工後の確認時にどれが正しいか判断できません。


現場担当者、作業責任者、計量担当者、品質管理担当者の間で、変更内容を共有することも必要です。改良材の投入担当者だけが変更を知っていても、土量集計が旧条件のままでは、配合ロスとして計上されます。


変更管理を確実に行えば、やむを得ない追加投入と、管理不足による投入超過を区別できます。


改良土の搬出入と場内移動を混同しない

改良土の数量差は、配合工程だけでなく、その後の運搬管理でも発生します。特に、場内移動、仮置き、施工箇所への搬入、場外搬出を同じ数量として集計すると、二重計上や計上漏れにつながります。


改良土を混合ヤードから仮置き場へ移動した数量は、現場から減った数量ではありません。場内の保管場所が変わっただけです。これを搬出量として扱うと、使用可能な在庫が帳簿上から消えてしまいます。


仮置き場から施工箇所へ移動した数量も、完成数量と施工使用量の両方へ重複して加算しないようにします。改良土がどの場所にあるかという在庫管理と、どの工程を通過したかという出来高管理を分けて整理すると分かりやすくなります。


運搬車両の台数で管理する場合は、満載を前提にしないことが重要です。施工場所の受入状況や道路条件によって、積載状態が変わる場合があります。一台当たりの基準量を使用する場合も、積載状態の確認を行い、大きな差がある車両は補正します。


積込み時の数量と荷下ろし後の数量が異なるように見える場合は、こぼれだけでなく、荷台内での締まりや仮置き形状の違いを確認します。車両台数だけでなく、積込み場所、荷下ろし場所、運搬日時、対象区画を記録すると追跡しやすくなります。


施工箇所で余った改良土を混合ヤードへ戻す場合も注意が必要です。戻り土を新たな原土として再計上すると、同じ土を二度数えることになります。戻り土として区分し、再利用、再処理、別用途への転用などの処置を記録します。


場外搬出する場合は、改良土として搬出したのか、未改良土として搬出したのかを区別します。改良前後の区分が曖昧だと、改良材の投入対象量と最終的な搬出量の関係を説明できません。


搬出入と場内移動を分けることで、配合工程のロスと運搬工程の数量差を切り分けられます。


現場で使いやすい記録様式を整える

土量管理の精度を高めるには、記録項目を増やすだけでなく、現場で継続して記入できる様式を整える必要があります。項目が多すぎる記録は、忙しい施工中に記入漏れが発生しやすくなります。


記録の基本単位は、施工区画、土山、混合回、施工日のいずれかに統一します。現場条件によって適切な単位は異なりますが、原土量、配合条件、実投入量、完成数量、品質確認を同じ識別番号で結び付けることが重要です。


原土量の記録には、対象区画、測定日時、数量、土の状態、測定範囲を含めます。配合記録には、配合条件、計画投入量、実投入量、追加投入量、残量を記載します。


施工記録には、混合日時、混合回数、施工場所、作業状況、変更事項を残します。完成数量の記録には、測定時点の状態、仮置き場所、施工使用量、残量、搬出量を記載します。


品質記録とは、施工日や区画番号を共通にします。品質結果だけが別の管理番号になっている場合は、数量記録との対応表を作ります。


記録内容を後から集計する場合は、名称の統一も大切です。同じ場所を「第一仮置き場」「仮置き場一」「北側ヤード」など複数の名称で記録すると、別の場所として集計されるおそれがあります。区画名、土質区分、用途、施工段階の呼び方を現場内で統一します。


数値を修正した場合は、変更前の値と修正理由が分かるようにします。上書きだけを行うと、当初記録との差が分からなくなります。測定範囲の修正、入力間違い、施工範囲の変更など、理由を短く残します。


記録の確認者も決めます。記入者だけで完結させず、日次または施工区切りごとに別の担当者が数量関係を確認すると、単位間違いや転記漏れを早期に発見できます。


現場で土量管理を続けるうえでは、精密な計測だけでなく、計測結果を配合、施工、品質、運搬の記録へつなげる仕組みが重要です。記録様式が統一されていれば、担当者が交代しても同じ基準で管理できます。


まとめ

現場で土量管理の改良土配合ロスを抑えるには、改良材の使用量だけを見るのではなく、原土の発生から改良後の利用までを一つの流れとして管理する必要があります。


最初のチェックは、原土量と含水状態の基準をそろえることです。改良対象範囲を明確にし、設計数量と実際の原土量を区別します。仮置き土を測定する場合は、底面、側面、測定日時、土の状態を記録し、配合計算の基礎となる数量を確定します。


二つ目のチェックは、配合計画の単位と対象範囲を統一することです。計画と実績を同じ単位で比較し、一回当たりの処理量、端数処理、試験施工分、配合条件の違いを明確にします。


三つ目のチェックは、実投入量と混合工程のロスを記録することです。納入量と実投入量を区別し、残量、こぼれ、飛散、付着、試験使用、追加投入を記録します。原土側のこぼれやヤード残留も確認し、どの工程で差が生じたかを追えるようにします。


四つ目のチェックは、改良後の数量と品質記録を突き合わせることです。混合直後、仮置き、運搬、敷きならし、締固め後では体積が異なるため、比較する状態をそろえます。完成数量、施工使用量、残量、搬出量、品質確認結果を同じ施工区画で結び付けます。


配合ロスは、施工完了後にまとめて確認するのではなく、日次で確認することが重要です。小さな数量差の段階で原因を確認すれば、翌日の配合や計測方法を修正できます。


改良土の数量管理では、すべての差をなくすことより、差が発生した理由を説明できる状態をつくることが大切です。原土量、配合量、実投入量、完成数量を同じ基準で記録すれば、必要以上の材料投入を抑えながら、品質と施工数量の両方を管理できます。


現場計測、位置情報、写真、数量記録をより機動的につなげていくために、次はPhoneを起点とした現場管理を確認してください。


LRTKで現場の測量精度・作業効率を飛躍的に向上

LRTKシリーズは、建設・土木・測量分野における高精度なGNSS測位を実現し、作業時間短縮や生産性の大幅な向上を可能にします。国土交通省が推進するi-Constructionにも対応しており、建設業界のデジタル化促進に最適なソリューションです。

LRTKの詳細については、下記のリンクよりご覧ください。

 

製品に関するご質問やお見積り、導入検討に関するご相談は、

こちらのお問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。ぜひLRTKで、貴社の現場を次のステージへと進化させましょう。

bottom of page