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200m先までスキャン対応を比較 導入前に見るべき性能差8項目

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万能の測量機LRTKの説明

著者: LRTKチーム

目次

有効測定距離の違い

測定精度・誤差の違い

分解能・点密度の違い

スキャン速度・効率の違い

視野角・カバー範囲の違い

データ処理・ワークフローの違い

機動性・運用上の使い勝手の違い

耐環境性・安全性の違い

まとめ


建設や土木の測量現場、地形の3次元計測、構造物の点検などでは、レーザースキャナーやLiDAR(ライダー)による高精度な点群データ取得が活用されています。中でも最大約200m先まで測距できる長距離対応モデルは、広範囲の地形や高層構造物を一度に捉えられるため、業務効率化に寄与する注目の技術です。こうした長距離スキャン対応機器を導入するにあたっては、各製品の性能や運用面の違いを十分に比較検討することが重要になります。単に測定可能な距離だけでなく、現場のニーズに合った精度や使い勝手を兼ね備えているかを見極める必要があります。


しかし、初めて3Dレーザースキャナーを選定する担当者にとって、専門的なスペックの読み取りや機種間の差異の理解は簡単ではありません。そこで本記事では、「200m級スキャン対応モデル」に焦点を当て、導入前に確認すべき性能差・運用差のポイントを8項目に整理して解説します。測定できる距離から精度、速度、解像度、そして現場での扱いやすさまで、長距離スキャナーを比較検討する上で要チェックな要素を網羅します。各項目を押さえることで、自社の業務に最適な機器選びの一助となれば幸いです。


有効測定距離の違い

まず注目すべきは、レーザースキャナーごとの有効測定距離、すなわちどれだけ離れた対象まで測定可能かという点です。200m先までスキャン対応と謳う製品であっても、その数値は理想的条件下での最大値であることが多く、実際の現場で常に200m先まで測れるとは限りません。各機器のスペック表には「最大測定距離」や「有効範囲」が示されますが、これは高反射率のターゲット(白や金属など光をよく反射する面)に対して得られる上限値です。実際には、対象物の表面の色や材質、反射率によって有効距離は変動します。例えば暗色で光を吸収しやすい面や粗い地表面では、同じ機器でも測定可能距離が短くなり、100から150m程度に制限される場合もあります。また日中の屋外で強い直射日光がある状況や、大気中のチリ・霧などの影響によってもレーザーの到達距離は減衰し、スペック上の数値ほど遠くまで届かないことがあります。


このように最大測定距離はあくまで参考値であり、「実効レンジ」が現場環境によって左右される点に注意が必要です。機種によっては、遠距離での性能を向上させるためにレーザーの出力や波長を工夫し、反射しづらい対象物でもある程度遠くから計測できるよう設計されているものもあります。一方で、携帯性に優れた小型機器やハンディタイプのスキャナーは物理的な制約から数十メートル程度のレンジに留まることが多く、200m級の測距が可能なのは据え置き型の高出力モデルが中心です。導入にあたっては、自分たちの測定対象やシーンにおいて必要十分なレンジかどうか、例えば「橋梁全体を一方向から捉えられるか」「山腹の地形を離れた位置から取得できるか」などをシミュレーションし、各モデルの有効測定距離を比較しましょう。また必要に応じて、仕様表の「反射率◯%での測定距離」など細かい条件も確認し、現場の対象物の特性に合致するかを検討することが重要です。


測定精度・誤差の違い

次に重要となるのが測定精度です。レーザースキャナーの精度は、取得される各点の座標値が実際の対象物の位置とどれだけずれていないか(誤差が小さいか)を意味します。高精度な機器ほど、この位置誤差が小さく、一般にハイエンドの3Dレーザースキャナーでは距離誤差が±数ミリ程度と公称されます。例えばカタログスペックには「精度:10mで±2mm」といった表記が見られ、近距離であれば数ミリ未満の誤差に収まることを示しています。ただし、この誤差は距離に完全に無関係ではなく、一般的に測定距離が長くなるほど多少大きくなる傾向があります。ある機種では「25mで±3mm」といったように、50m、100mと離れるにつれて数ミリから1センチ程度まで誤差範囲が拡大する例もあります。200m付近の遠距離では、機器の種類やレーザー方式によりますが、条件次第で数センチオーダーの誤差が生じる可能性もあります。そのため、長距離を測れる機器であっても、求められる精度水準(例えば数ミリ以内なのか1センチ程度許容か)を満たせるか確認することが肝要です。


精度に関しては、絶対精度と相対精度の両面から考える必要があります。絶対精度とは基準座標系(たとえば地球座標や工事基準点)に対する測位の正確さで、一方の相対精度とは点群内部での相対的な位置関係の正確さです。レーザースキャナー単体のスペックで示されるのは主に相対的な精度(機器自身が測る距離の誤差)ですが、現実の測量業務では取得した点群を既知の座標系に合わせ込む必要があり、その際には別途測量機器による基準点計測が絡んできます。高精度なスキャナーであっても、現場でしっかりと基準点に紐付けなければ成果全体の絶対精度は確保できない点に留意が必要です。


さらに、実際の現場環境ではカタログ値通りの精度が出ない場合もあります。気温や大気の屈折率の変化、対象物の材質や色、入射角度、さらには機器の温度安定や経年変化など、様々な要因で測定誤差は影響を受けます。特に遠距離では、大気の揺らぎによるレーザー光路の屈折や、微小な機器の振動が投射方向に与える影響も無視できなくなります。精度を比較する際は、単にカタログ数値を見るだけでなく、こうした環境要因への強さや、メーカーが推奨する精度維持のための校正方法も含めて評価するとよいでしょう。


分解能・点密度の違い

分解能(解像度)と点密度も、長距離スキャナーの性能を見極めるうえで欠かせない指標です。分解能とは、点群データでどれだけ微細なディテールを識別できるか、すなわち取得できる点の間隔の細かさを指します。レーザースキャナーの場合、一度の走査で得られる点群の細かさは主に角度分解能と、レーザー光のスポット径の2つで決まります。角度分解能が高い機種ほど、微小なステップでレーザーを照射するため密な点群を取得できます。またスポット径が小さいほど、小さな隙間や細部にもレーザーが入り込み、より鮮明に対象物の形状を捉えられます。


これらの要素は距離とともに変化する点に注意が必要です。遠距離になればなるほど、同じ角度ステップでも対象物上での点と点の間隔は大きく広がってしまいます。例えば、あるスキャナーで水平・垂直ともに0.1度刻みで点を取得できるとしても、至近距離では数ミリ間隔だった点が、100m先では数十センチ間隔に相当します。200m先ともなれば、0.1度間隔でも数十センチから場合によっては1m近い粗さとなり、小さなディテールは点群上再現されなくなってしまいます。したがって、遠距離を測定できる機器でも、要求される細密さを得るには対象にある程度近づいて計測する、あるいは高密度モードで時間をかけてスキャンする必要がある場合があります。


点密度については、取得点群の1平方メートルあたりの点数などで表現されますが、これは機器性能と設定、さらには距離の組み合わせで決まります。高性能な長距離スキャナーでは、至近距離では非常に高密度で取得できても、200m先の対象物では実質的な密度が大きく低下することがあります。複雑な形状の構造物表面を詳細に記録したい場合には、遠くから一度で全体を荒くとらえた後、近距離から細部を追加スキャンして補うなどの運用も検討すべきでしょう。機種間の比較では、カタログ上に示される「最小点間隔」や「分解能」といった値を参考にすることができます。一般に長距離対応モデルは遠くを測れる反面、超短距離専用の高精細スキャナーに比べれば分解能では劣る傾向があります。求めるポイントクラウドの細密さに対し、各モデルが適切な分解能・密度を提供できるかどうかを確認し、必要ならば解像度設定を調整した際のスキャン時間増加なども含めて検討します。


スキャン速度・効率の違い

広範囲を高密度に測定するには、スキャン速度も大きなポイントです。スキャン速度とは、レーザースキャナーが1秒間に取得できる点の数や、全周走査に要する時間などで表されます。長距離対応のレーザースキャナーでは、高速で大量の点を取得できることが求められます。最新の機種では毎秒100万から200万点以上ものスキャンが可能なものも登場しており、一度のスキャンで非常に詳細な点群を短時間で取得できます。例えば、低解像度モードなら数十秒から1分程度で周囲360度の点群取得が完了し、高解像度モードで隅々まで細密に計測しても数分から十数分程度というスピード感です。これにより、一日のうちに複数箇所で繰り返しスキャンを行うような現場でも、作業時間を大幅に短縮できます。


機器によって、点の取得方法やメカニズムが異なるため、実効的な速度や効率には差があります。たとえば回転ミラーで全周を連続的に掃引する方式のものは比較的均一な速度で360度をカバーできますが、特定の方向だけ高密度に測る設定では時間がかかる場合があります。またパルスレーザーの発射レートが高速な機器ほど1秒あたりの点取得数は増加しますが、その分データ量も巨大になります。速度を比較する際には、単にポイント毎秒の数値だけでなく、現場で期待するカバレッジをどの程度の時間でこなせるかが重要です。例えば、半径200mの範囲をフルドームスキャンするのに必要な時間が機種Aは5分、機種Bは15分だったとすれば、現場での効率に大きな差が出ます。特に交通量のある道路や立入制限時間のある現場では、より短時間で測定できる機種にメリットがあります。


一方で、スキャン速度を上げたときの精度や解像度への影響にも注意が必要です。あまりに高速に回転させると各点の間引きが起こり密度が下がる、あるいは内部機構の振動やノイズで精度がわずかに低下するといった可能性もあります。各製品の仕様には推奨のスキャンモードや解像度設定に応じた所要時間が示されていることが多いので、自社の必要とする点群精度・密度に対して無理のない速度範囲で運用できるか確認しましょう。また、スキャン後のデータ転送時間も含め、トータルで現場作業が効率化できるか考慮するとよいでしょう。


視野角・カバー範囲の違い

レーザースキャナーが一度にカバーできる視野角(スキャン範囲)も、モデルによって異なる点です。視野角とは、機器が回転や首振りによってレーザーを照射できる角度範囲のことで、水平方向と垂直方向のそれぞれにスペックが定められています。多くの地上設置型レーザースキャナーでは、水平方向は360度をカバーできるものが一般的です。これは機器本体が回転台座に載っており、ぐるっと一周することで周囲全方向を測定できるためです。一方、垂直方向は機種によって差があり、典型的なものでは垂直方向で約300度前後という例が多いです。つまり、多くのレーザースキャナーは自分の足元直下や真上の真裏側に対してはレーザーを照射できず、そこが計測の死角になります。


視野角が狭い機器では、一度の設置ではカバーできない領域が大きくなります。その場合、見落としを防ぐために機器を複数の場所に据え替えて、死角となる部分を別角度から補完する必要があります。例えば垂直180度しかカバーできない機種だと、地表面の凹凸を取るには別途俯瞰できる高所からのスキャンが要るかもしれませんし、高架橋の下面を取るには下から仰角でスキャンする工夫が必要になります。逆に視野角の広い機種であれば、1ポジションでほぼ全周と上下を網羅できるため、設置換えの回数を減らせるという利点があります。視野角のスペックは水平何度、垂直何度と明記されているので、比較の際にはチェックしましょう。


また、特定方向に強い機器も存在します。例えばある機種は地面方向に360度回転しながら広範囲を一気に測るのに適しているが、真上方向は構造上測れない、といった設計上の特性があります。最近では、複数のレーザーユニットを組み合わせて上下左右すべてを同時にカバーするタイプも登場していますが、その分構造が複雑になり価格や重量に影響することもあります。導入検討時には、自分たちの典型的な計測対象に応じて必要十分な視野角があるか、あるいは運用でカバーできるかを考えましょう。仮に視野角に制約がある機種でも、現場での機器据え替え回数が許容範囲なら問題にならないケースもありますし、その逆に限られた時間内で一度しかスキャンできないような現場では視野の広いモデルが有利になります。


データ処理・ワークフローの違い

レーザースキャナーの導入にあたっては、現場で点群を取得する部分だけでなく、その後のデータ処理や全体のワークフローも視野に入れて比較する必要があります。高性能な長距離スキャナーで取得された点群データは、しばしば非常に巨大なサイズになります。数百万点毎秒というスキャン性能をフルに活用すれば、一度の計測で数千万点から億単位の点を収集することも珍しくありません。そのため、取得後のデータをパソコンに転送し、点群処理ソフト上で開く際には高性能なPCや大容量メモリが必要になったり、データの保存・共有に工夫が必要だったりします。機種によっては、取得した点群データを現場でプレビュー表示したり、不要な点をある程度自動除去する機能を備えているものもあります。また、スキャン毎に位置合わせ用の標定マーカーを認識し、複数局のデータを自動的に統合してくれる機能を持つ機種もあります。こうした内蔵ソフトウェアやアルゴリズムの違いは、現場後のデータ処理時間を短縮したり、点群合成の精度向上に寄与する重要なポイントです。


さらに、取得した点群を最終成果に仕上げるまでのワークフロー全体も考慮しましょう。ある機種では専用の解析ソフトウェアが同梱されており、点群から断面図作成や土量計算、地形モデリングまでワンストップで行える環境が整っている一方、別の機種ではデータ形式が汎用フォーマットで出力され、自社で既存のソフトに取り込んで処理することが前提になっている場合もあります。点群処理の専門知識が社内にない場合、サポート体制やソフトウェアの使いやすさも導入判断の材料となります。特に200m級の広範囲計測では、複数地点の点群データを合成する機会も多くなります。各機種がサポートする位置合わせ手法や、その精度・手間の違いも確認しましょう。例えば、GNSSを内蔵しており各スキャン位置の概略座標を自動取得できる機器であれば、後処理でのデータ統合がスムーズになります。逆に内蔵GNSSがない場合でも、手持ちの高精度GNSS機器で基準点を取得しておき、点群と関連付ける運用を行うことで絶対座標系への合成が可能です。データ形式の互換性や、クラウドサービスとの連携なども含め、導入後のデータ活用フローまで見据えて比較検討すると失敗が少なくなります。


機動性・運用上の使い勝手の違い

機器そのものの機動性や現場での使い勝手も、導入検討時に見逃せないポイントです。長距離計測が可能なレーザースキャナーは、一般に高性能ゆえに機材自体が大型・重量になりがちですが、最近は技術の進歩でかなり軽量・コンパクトなモデルも増えています。製品によっては本体重量が約5kg前後のものもあり、三脚を含めても一人で楽に運搬・設置できるサイズです。一方で、遠距離まで安定した測定を行うために大型のミラーや高出力レーザーを搭載した機種では、本体だけで10kgを超えるような重量級のものも存在します。現場が山間部や高所など機材運搬が大変な場合は、なるべく軽量なモデルを選んだ方が効率的でしょう。加えて、バッテリー駆動時間も実用上重要です。フル充電で何時間運用できるか、予備バッテリーの交換が容易かといった点で差があります。短時間であれば問題なくても、1日中連続稼働させるようなケースではバッテリー持続時間の長い機種や外部電源対応が有利です。


現場での操作性も比較ポイントです。最近のレーザースキャナーはタッチパネル式の操作画面を備え、直感的なインターフェースで設定・スキャン開始ができるものが多くなりました。機種によっては日本語表示やガイダンス機能が充実しており、初めてでもボタン一つで測定開始できるシンプルさを売りにするものもあります。また、スマートフォンやタブレットから通信経由でリモート操作できる機器もあり、危険な場所に設置したスキャナーを離れた安全圏から制御するといった運用も可能です。一方で、旧来型の機器ではPCを直接接続してコマンド操作が必要なものや、内蔵画面がなく毎回ノートPCを持ち歩いて制御しなければならないものもあり、そうした方式はどうしても手間がかかります。購入を検討する際には、社内の誰でも扱える簡便さや現場でのセットアップの迅速さも考慮しましょう。例えばワンタッチで自動水平出ししてくれる機能があるか、基準点への照準合わせがしやすいか、といった細部の使い勝手も現場作業の効率に響きます。


さらに、運用上のサポート体制やメンテナンス性も視野に入れる必要があります。長距離レーザースキャナーは精密機器であり、定期的なキャリブレーションや故障時の修理対応が必要になることがあります。納入業者のサポート体制、ソフトウェアアップデートの頻度、取扱説明書や研修の充実度なども含めて、「使いこなすまでのハードル」が低い製品を選ぶことが望ましいでしょう。高価な機器を導入しても現場で持て余しては本末転倒ですので、ユーザーフレンドリーさや運用コストの観点でも比較検討することをお勧めします。


耐環境性・安全性の違い

屋外の過酷な現場で使用することが多い建設・土木分野では、機器の耐環境性能や安全性も重要な比較ポイントです。耐環境性とは、ほこりや雨、水しぶき、極端な温度変化などにどれだけ機器が耐えられるかという性能です。一般的に、レーザースキャナーの多くは防塵・防水規格でIP54程度の仕様を備えており、ある程度の粉塵や小雨程度であれば問題なく使用できるよう設計されています。しかし、土砂降りの雨天や砂塵が舞うような環境では、IP54では不十分な場合もあります。より高い防護等級を持つ機種であれば、野外の悪天候下でもセンサー部に水滴や埃が入りにくく、安定した動作が期待できます。長距離モデルは高価な投資でもあるため、出先での急な天候悪化時にも故障リスクを減らせる耐環境性能は安心材料となるでしょう。また、動作温度範囲もチェックが必要です。寒冷地の夜間測量や夏場の炎天下での計測など、極端な気温条件でも正常動作する設計かどうかを確認しておくと、いざという時に慌てずに済みます。


安全性の面では、レーザー光の安全クラスや運用上の注意点が挙げられます。レーザースキャナーは肉眼には見えない赤外線レーザーを用いることが多く、その出力によっては人体への影響が懸念されます。幸い、多くの市販測量用レーザースキャナーはクラス1もしくは1Mのレーザー安全規格を満たしており、通常の使用環境で人の目に直接光が入っても安全と認められたレベルです。ただし、近距離で長時間直視するような状況は避けるべきですし、特に高出力タイプではビームをのぞき込まない、周囲の作業員にも注意喚起するなどの基本的な安全対策は必要です。また、レーザー発光中であることを知らせるインジケーターやブザー音の有無、緊急停止スイッチの搭載といった細かな安全配慮も機種によって異なりますので、できれば確認しておきたいポイントです。現場で不特定多数が行き交う場所で使用する場合は、第三者への注意喚起として反射板や見張り員の配置も検討すべきでしょう。


最後に、輸送時や保管時の安全性・耐久性も考慮に入れてください。長距離スキャナーは内部に高精度な光学系や回転機構を持つため、強い衝撃や振動によって精度が狂うリスクがあります。耐衝撃性の高いハウジングや、持ち運び用ケースの堅牢さも比較要素になります。例えば現場間を頻繁に移動する運用なら、少々ラフに扱っても壊れにくいタフなモデルが望ましいですし、逆に常設で室内観測に使うのであればそこまでの耐衝撃性は不要かもしれません。このように、機器が置かれる環境や使用状況を想定し、それに見合った耐環境性能・安全性を備えた製品を選ぶことが重要です。


まとめ

以上、200m級の長距離スキャンに対応したレーザースキャナーやLiDAR機器の比較検討で見るべきポイントを8つ挙げて解説してきました。最大測定距離や精度、解像度といった性能面の違いから、現場での使い勝手やデータ処理フロー、耐環境性まで、多角的にチェックすることで自社のニーズに最適な一台が見えてくるはずです。特に建設・土木の実務では、限られた時間と人員の中で確実に測量・点検成果を上げる必要があるため、単純なスペックの高さだけでなく総合的な効率と信頼性が重要です。長距離スキャナーの導入は決して安い買い物ではありませんが、それだけの価値を現場にもたらすツールでもあります。各項目を吟味し、ぜひ後悔のない機種選定を行ってください。


なお、広範囲の3次元測量では、レーザースキャナーの性能だけでなく取得データの位置合わせも精度に大きく影響します。例えば、取得した点群を正確な座標系に結び付けるには、高精度GNSSによる基準点測量が有効です。その際に役立つのが、iPhoneに装着して手軽にセンチメートル級測位を可能にするGNSS高精度測位デバイス「LRTK」です。LRTKを用いれば、点群計測と同時に測量基準点の座標を取得したり、複数スキャンデータを正確に統合するための位置情報を容易に確保できます。長距離レーザースキャナーと高精度GNSSを組み合わせることで、広範囲かつ高精度な3Dデータ取得が飛躍的に効率化されます。こうした最新ツールも活用しつつ、現場のニーズに合った最適な計測システムを構築していきましょう。


LRTKで現場の測量精度・作業効率を飛躍的に向上

LRTKシリーズは、建設・土木・測量分野における高精度なGNSS測位を実現し、作業時間短縮や生産性の大幅な向上を可能にします。国土交通省が推進するi-Constructionにも対応しており、建設業界のデジタル化促進に最適なソリューションです。

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