top of page

送電線点検に赤外線調査を使う前の6確認

タイマーアイコン.jpeg
この記事は平均5分45秒で読めます
万能の測量機LRTKの説明

著者: LRTKチーム

送電線点検では、目視だけでは判断しにくい発熱の兆候を把握するために、赤外線調査が有効な選択肢になることがあります。とくに、接続部、クランプ、碍子まわり、ジャンパ線、鉄塔付近の金具類などは、負荷状態や接触状態によって温度差が現れる場合があります。ただし、赤外線調査は「撮影すれば異常が分かる」ものではありません。天候、日射、風、負荷電流、撮影距離、角度、記録方法、判定基準がそろっていないと、異常を見逃したり、正常な温度差を異常と誤判定したりするおそれがあります。


この記事では、「送電線 点検」で情報を探している実務担当者に向けて、送電線点検に赤外線調査を使う前に確認しておきたい6つの項目を、現場準備から記録、判定、次回点検への活用まで整理します。


目次

赤外線調査で何を確認したいのかを先に決める

撮影に適した気象条件と時間帯を確認する

負荷状態と運用条件を把握しておく

撮影位置と対象部位を事前に整理する

温度差だけで異常判定しないルールを作る

記録を次回点検で比較できる形に残す

まとめ


赤外線調査で何を確認したいのかを先に決める

送電線点検に赤外線調査を取り入れる前に、まず決めるべきことは「何を見たいのか」です。赤外線調査は、対象物の表面温度の分布を可視化するための手段です。そのため、点検の目的が曖昧なまま撮影を始めると、現場では多くの画像が残っても、後からどの画像を見ればよいのか、何をもって異常とするのかが分かりにくくなります。


送電線点検で赤外線調査が使われる場面としては、接続部や金具類の発熱傾向の確認、相間での温度差の確認、同種部材どうしの温度差の確認、過去の点検結果との比較などが考えられます。たとえば、ある鉄塔の引留部において特定の相だけ温度が高い場合、単なる日射の影響なのか、負荷の偏りなのか、接続状態の変化なのかを切り分ける必要があります。この切り分けを行うには、撮影時点で対象部位、撮影方向、周囲条件、負荷状態を記録しておくことが重要です。


赤外線調査で確認できるのは、あくまで表面温度の状態です。内部の劣化、締付状態、金属疲労、腐食の進行度を直接測定するものではありません。表面温度に異常が見えないからといって、機械的な問題がないと断定することはできません。反対に、温度が高く見えるからといって、ただちに重大な異常と断定できるわけでもありません。日射を受けやすい向き、風の当たりにくい場所、材質や表面状態の違いによって、同じ設備でも見え方が変わるためです。


そのため、赤外線調査を計画する段階では、目視点検、双眼確認、写真記録、過去の巡視記録、保守履歴とどう組み合わせるかを決めておく必要があります。赤外線画像だけを独立した成果物にするのではなく、「どの設備の、どの部位の、どのような懸念を確認するための画像なのか」を明確にしておくと、後工程での判断が安定します。


また、対象範囲を広げすぎないことも大切です。送電線路は長く、鉄塔数も多いため、すべての部位を同じ密度で赤外線撮影しようとすると、現場負担が大きくなります。まずは、過去に発熱や接続不良が疑われた箇所、経年が進んだ区間、負荷が大きい区間、塩害や腐食の影響を受けやすい環境、重要設備につながる区間など、優先順位を付けるのが現実的です。


点検目的を決めるときは、現場担当者だけでなく、保全計画を立てる担当者、設備管理者、必要に応じて運用側の担当者とも認識を合わせておくとよいです。現場で撮るべき画像と、管理側が判断に使いたい情報がずれていると、せっかく赤外線調査を行っても、補修判断や経過観察に使いにくい記録になってしまいます。赤外線調査は機材の性能だけでなく、点検設計の良し悪しが結果に大きく影響する点を、最初に押さえておく必要があります。


撮影に適した気象条件と時間帯を確認する

赤外線調査では、気象条件が結果に大きく影響します。送電線や鉄塔まわりの部材は屋外にあり、日射、風、雨、湿度、気温の変化を直接受けます。とくに日射は、対象物の表面温度を上げる大きな要因です。発熱を見たいのか、太陽に温められた部材を見ているだけなのかが分からなくなると、点検結果の信頼性が下がります。


日中に赤外線調査を行う場合、太陽の当たり方に注意が必要です。片側から強い日射を受けている鉄塔部材や金具は、電気的な発熱がなくても温度が高く見えることがあります。逆に、日陰になっている部位や風が当たる部位は、同じ条件でも低く見えることがあります。そのため、相間比較や同一部材比較を行う場合は、できるだけ日射条件がそろったタイミングを選ぶことが望ましいです。


早朝や夕方は日射の影響が小さい場合がありますが、必ずしも常に適しているとは限りません。早朝は夜間の冷却や結露の影響を受けることがあります。夕方は日中に蓄積した熱が残っている場合があります。部材の熱容量や表面状態によって冷え方が異なるため、撮影時刻だけで一律に判断するのではなく、当日の天候変化も含めて記録することが大切です。


風も重要です。風が強いと対象物の表面が冷却され、発熱の温度差が小さく見えることがあります。微小な温度差を確認したい場合、強風下では見逃しのリスクが高くなります。一方で、風の当たり方が部位によって違うと、同じ設備内でも温度差が生じます。鉄塔の風上側と風下側、山間部の谷風、海沿いの風、周囲の地形による乱れなども、現場では無視できません。


雨天時や雨上がりも注意が必要です。濡れた表面は蒸発や反射の影響を受け、温度の見え方が不安定になります。雨水が残った金具や碍子まわりでは、実際の発熱とは異なる温度分布が見えることがあります。また、湿度が高い場合や霧がある場合は、遠距離撮影で熱画像の鮮明さが落ちることがあります。送電線点検では対象との距離が長くなりやすいため、大気の影響も考慮する必要があります。


気温そのものも記録しておきたい情報です。発熱の評価では、絶対温度だけでなく周囲温度との差を見る場面があります。気温が高い夏季と低い冬季では、同じ設備でも見え方が変わります。また、夏季は日射の影響が強く、冬季は風による冷却が強くなるなど、季節ごとの特徴もあります。過去画像と比較する場合は、撮影時期や気象条件が違うことを前提に判断しなければなりません。


撮影前には、現場の天気予報だけでなく、当日の実際の空模様、風、日射の有無、降雨履歴を確認し、記録欄に残す運用にしておくと安心です。赤外線画像は見た目の説得力が強い一方で、条件の記録がないと後から解釈が難しくなります。調査日、時刻、天候、気温、風の状況、日射の有無をそろえて残すだけでも、点検結果の説明力は大きく変わります。


負荷状態と運用条件を把握しておく

送電線点検で赤外線調査を行う場合、対象設備にどの程度の電流が流れているか、つまり負荷状態の把握が欠かせません。電気的な発熱は、一般に負荷と関係します。負荷が小さい状態では、接触抵抗などの問題があっても温度差として現れにくい場合があります。反対に、負荷が大きい時間帯では、発熱傾向が見えやすくなることがあります。


ただし、負荷が大きければ常に調査に適しているという単純な話ではありません。送電線の運用は、需要、系統構成、切替状況、点検作業、発電側の状況などによって変化します。撮影した時点の負荷状態を知らないまま画像だけを見ると、なぜ温度が高いのか、なぜ以前より低いのかを判断しにくくなります。赤外線調査を保全判断に使うなら、可能な範囲で撮影時の運用条件を確認しておくことが重要です。


たとえば、過去に同じ箇所を撮影した画像と比較する場合、前回は高負荷時、今回は低負荷時であれば、単純な温度差比較はできません。今回の温度が低く見えても、状態が改善したとは限りません。反対に、前回より温度が高く見えても、負荷が大きかっただけという可能性もあります。過去比較を行う場合は、撮影時期、気象条件、負荷条件、撮影方向をできるだけそろえるか、違いを記録して解釈する必要があります。


相間比較を行う場合も注意が必要です。三相のうち一相だけ明らかに高温であれば、異常の可能性を検討するきっかけになります。しかし、相ごとの日射条件、撮影角度、背景、風の当たり方が違うと、見かけの温度差が生じることがあります。温度差だけを見て即断するのではなく、同じ構造の部位、同じ向きの部位、同じ条件で撮影した画像を比べる意識が必要です。


運用条件には、通常時か切替時か、近くで工事や停電作業が行われていないか、系統構成が普段と違っていないかといった情報も含まれます。現場の点検担当者が設備の運用状態をすべて把握できるとは限りません。そのため、事前に管理部門や運用部門と連携し、赤外線調査を行う日時にどのような条件が想定されるのか、結果の解釈に必要な情報をどこまで取得できるのかを決めておくとよいです。


また、赤外線調査を定期点検の一部として位置付ける場合、毎回ばらばらの負荷条件で撮影すると、経年変化の把握が難しくなります。完全に同じ条件を再現することは困難ですが、点検時の標準条件を定めておくことで、比較の精度を高めることができます。たとえば、調査対象区間、撮影時刻の考え方、記録する運用情報、異常候補の扱い方をあらかじめ決めておくと、点検結果が属人的になりにくくなります。


赤外線調査は、設備の状態を知るための強力な補助情報になりますが、電気的な負荷と切り離して評価することはできません。現場で撮影する前に、今その線路がどのような状態で使われているのかを確認することが、見逃しと誤判定を減らす第一歩です。


撮影位置と対象部位を事前に整理する

送電線点検における赤外線調査では、どこから、どの部位を、どの距離で撮影するかが結果に大きく影響します。送電線や鉄塔は高所にあり、対象物との距離が長くなりやすいため、撮影位置が少し変わるだけで、見える部位、角度、背景、画像の解像感が変わります。現場に着いてから撮影場所を探す運用では、記録のばらつきが大きくなります。


まず整理したいのは、対象となる鉄塔番号、径間、部位、撮影方向です。引留鉄塔、耐張装置、懸垂装置、ジャンパ線、接続金具、クランプ、碍子装置の周辺など、重点的に確認したい部位をあらかじめ決めておくと、現場での抜け漏れを防ぎやすくなります。赤外線画像は後から見返したときに、どの部位を撮ったものか分かりにくくなることがあります。可視画像とセットで記録し、対象部位が識別できるようにしておくことが重要です。


撮影距離も確認が必要です。距離が遠すぎると、対象部位が画像内で小さくなり、細かな温度差を把握しにくくなります。送電線点検では、地上から高所設備を撮影することが多く、画面上では接続部や金具が小さく写りがちです。対象が小さく写るほど、背景や周辺部材の影響を受けやすくなり、正確な比較が難しくなります。必要に応じて、撮影位置を複数確保し、対象が十分な大きさで写るか確認しておくとよいです。


撮影角度も見逃せません。金属部材は表面状態によって反射の影響を受けることがあります。赤外線画像では、対象物そのものの温度ではなく、周囲の熱が反射して見える場合があります。とくに、空、太陽方向、周辺構造物の影響を受ける角度では、見かけの温度が変わることがあります。そのため、一方向から撮影した画像だけで判断せず、可能であれば角度を変えて確認する運用が望ましいです。


ただし、送電線点検では安全確保が最優先です。撮影しやすさを優先して、立入制限区域、急傾斜地、交通量の多い道路脇、河川敷、農地、民有地などで無理な行動をしてはいけません。事前に接近可能な場所、駐車可能な場所、歩行ルート、立入許可の要否を確認し、安全な範囲で撮影計画を立てる必要があります。点検のための調査であっても、周辺環境への配慮や関係者への連絡を怠ると、現場対応に支障が出ます。


また、同じ設備を継続的に点検する場合は、撮影位置を固定化することが有効です。毎回違う場所から撮ると、画像の比較が難しくなります。鉄塔のどちら側から撮ったのか、どの程度の距離だったのか、どの部位を中心にしたのかを記録しておけば、次回点検で同じ条件に近づけることができます。位置情報付きの記録や、撮影方向のメモ、現場写真を組み合わせると、再現性が高まります。


赤外線調査の品質は、撮影後の解析だけで決まるわけではありません。撮影前に対象部位と撮影位置を整理し、現場で迷わず同じ基準で記録できるようにしておくことが、点検結果の信頼性を支えます。


温度差だけで異常判定しないルールを作る

赤外線調査で最も注意したいのは、温度差だけを見て異常と決めつけないことです。熱画像では、温度が高い部分が視覚的に目立ちます。そのため、現場では「ここだけ色が違う」「この部分だけ温度が高い」といった印象に引っ張られやすくなります。しかし、送電線点検では、温度差が生じる理由は一つではありません。


温度が高く見える要因には、接触抵抗の増加、接続状態の変化、負荷の影響、日射、風の弱さ、材質や表面状態の違い、汚れ、背景反射などがあります。温度が低く見える要因にも、風による冷却、日陰、雨水、撮影距離、対象物の写り込み不足などがあります。つまり、熱画像上の色や数値は重要な手掛かりですが、それだけで原因を確定することはできません。


そのため、あらかじめ判定ルールを作っておくことが大切です。たとえば、異常候補として扱う条件、経過観察に回す条件、追加確認を行う条件、緊急度を上げる条件を整理しておくと、現場担当者による判断のばらつきを減らせます。判定ルールは、絶対温度だけでなく、周囲温度との差、同一構造部材との比較、相間比較、過去データとの比較、目視での変状、負荷状態などを組み合わせて考えるのが基本です。


可視画像との照合も欠かせません。赤外線画像で温度が高い箇所が見つかった場合、その部位に変色、腐食、汚損、破損、緩みの兆候、異物付着などがないか、可視画像で確認します。可視画像がなければ、熱画像だけでは対象部位の特定が難しくなることがあります。赤外線画像と可視画像を同じ対象、同じ方向で残しておくと、後から関係者に説明しやすくなります。


異常候補を見つけたときは、再撮影も有効です。角度を変える、距離を変える、少し時間を置く、同じ部位を別方向から見ることで、反射や一時的な日射影響かどうかを確認しやすくなります。もちろん、安全上接近できない場所では無理をする必要はありませんが、可能な範囲で複数条件の画像を残すと、判断の根拠が強くなります。


判定には、現場の経験も重要です。同じ温度差でも、設備の種類、使用年数、環境、過去の不具合傾向によって意味が変わることがあります。海沿い、山間部、工場地帯、積雪地域など、環境条件によって劣化の出方も異なります。赤外線調査の結果を単純な数値処理だけで扱うのではなく、現場知見と設備履歴を重ね合わせることで、より実務に使える判断になります。


また、赤外線調査の結果は、保守対応の優先順位を決める材料の一つとして扱うべきです。熱画像で気になる箇所がある場合でも、直ちに補修が必要か、追加点検が必要か、次回点検で経過観察するかは、設備重要度や運用影響も含めて判断します。逆に、温度差が軽微でも、重要系統や過去に不具合があった部位であれば、慎重に扱う必要があります。


温度差は強い手掛かりですが、唯一の答えではありません。赤外線調査を送電線点検に活用するなら、「熱画像で見つける」「可視画像で部位を確認する」「条件を記録する」「過去や同種部材と比較する」「必要に応じて追加確認する」という流れを、現場ルールとして定着させることが重要です。


記録を次回点検で比較できる形に残す

赤外線調査の価値は、その場で異常候補を見つけることだけではありません。むしろ、次回以降の点検で比較できる記録を残すことに大きな意味があります。送電線設備は長期間使用されるため、単発の温度状態よりも、同じ部位が時間とともにどう変化しているかを見ることが重要になる場面があります。


比較に使える記録にするためには、画像だけでなく、付帯情報をそろえて残す必要があります。鉄塔番号、径間、相、対象部位、撮影方向、撮影位置、撮影日時、天候、気温、風、日射、負荷状態、撮影者、点検目的、判定結果などを記録しておくと、後から画像を見返したときに状況を再現しやすくなります。逆に、画像ファイルだけが大量に残っている状態では、どの設備のどの部位なのか分からず、保全判断に使いにくくなります。


ファイル名やフォルダ構成も重要です。現場ごと、路線ごと、鉄塔番号ごと、点検日ごとに整理されていないと、必要な画像を探すだけで時間がかかります。送電線点検では、対象設備が広範囲に分布するため、記録の検索性が低いと、点検後の確認作業や報告書作成の負担が増えます。あらかじめ命名ルールを決め、現場で記録する段階から整理しやすい形にしておくと、後工程が楽になります。


位置情報との紐づけも有効です。送電線路では、鉄塔番号で管理することが多い一方、現地で撮影した地点や方向を後から確認したい場面もあります。撮影位置が分かれば、次回同じ場所から撮影しやすくなります。また、異常候補が複数ある場合でも、地図上で位置を確認できると、優先順位付けや現場移動計画に役立ちます。


赤外線画像と可視画像は、できるだけセットで管理することが望ましいです。熱画像だけでは対象部位が分かりにくい場合があり、可視画像だけでは温度分布が分かりません。両方を組み合わせることで、点検結果の説明力が高まります。報告書に載せる際も、熱画像と通常画像が対応していれば、現場を知らない関係者にも伝わりやすくなります。


判定結果の表現にも注意が必要です。異常と断定できない段階では、「発熱傾向あり」「周辺部材と温度差あり」「再確認が望ましい」「経過観察対象」など、状態に応じた表現を使い分けるとよいです。過度に断定すると、後から条件の違いが分かったときに説明が難しくなります。一方で、曖昧すぎる表現ばかりでは、保全対応につながりません。現場で使いやすい判定区分を決めておくことが大切です。


次回点検で比較するためには、今回の撮影条件を残すだけでなく、次回に何を確認すべきかも記録しておくと効果的です。たとえば、「同一部位を同方向から再撮影する」「負荷が高い時間帯に再確認する」「可視点検で腐食や緩みの兆候を確認する」「周辺の同種部材と比較する」といった申し送りがあれば、点検が単発で終わらず、継続的な保全活動につながります。


赤外線調査は、点検の瞬間を切り取る技術です。しかし、その画像を時間軸に並べて比較できるようにすれば、単なる写真記録から、設備状態の変化を追うための保全データへ変わります。送電線点検で赤外線調査を活かすには、撮ることと同じくらい、残し方を設計することが重要です。


まとめ

送電線点検に赤外線調査を使う前には、機材を準備するだけでなく、点検目的、気象条件、負荷状態、撮影位置、判定ルール、記録方法をそろえておく必要があります。赤外線画像は、目視では気づきにくい発熱傾向を把握する手掛かりになりますが、条件の影響を受けやすい情報でもあります。日射や風、雨、撮影角度、負荷状態を無視して判断すると、異常の見逃しや誤判定につながるおそれがあります。


実務で重要なのは、赤外線調査を単独の特別な作業として扱うのではなく、通常の送電線点検の流れに組み込むことです。目視確認、可視写真、過去記録、設備履歴、位置情報と組み合わせることで、熱画像の意味が明確になります。どの鉄塔のどの部位を、どの条件で撮影し、どのように判断したのかが残っていれば、保全担当者や管理者も結果を確認しやすくなります。


また、赤外線調査は一度実施して終わりではありません。同じ部位を継続的に記録し、条件の違いを把握しながら比較することで、発熱傾向の変化や経過観察の必要性を判断しやすくなります。送電線設備は広範囲に分布し、現場条件も場所ごとに異なります。だからこそ、現場ごとの記録を整理し、次回点検で再利用できる形に残すことが、点検品質の安定につながります。


赤外線調査を導入する際は、「温度を見る」だけでなく、「どこで、何を、どの条件で、どう比較するのか」まで設計しておくことが大切です。撮影対象を明確にし、気象と負荷を記録し、可視画像とセットで残し、温度差だけで断定しない運用を作れば、送電線点検の判断材料として活用しやすくなります。


現場で得た赤外線画像や点検写真を、位置情報と一緒に整理し、次回の巡視や報告に使いやすくするには、記録の取り方そのものも見直す必要があります。送電線点検の現場記録をより扱いやすくし、写真、位置、点検メモを一体で残したい場合は、スマートフォンを使った位置情報付き記録の活用を検討すると、現場から管理までの情報共有を進めやすくなります。


LRTKで現場の測量精度・作業効率を飛躍的に向上

LRTKシリーズは、建設・土木・測量分野における高精度なGNSS測位を実現し、作業時間短縮や生産性の大幅な向上を可能にします。国土交通省が推進するi-Constructionにも対応しており、建設業界のデジタル化促進に最適なソリューションです。

LRTKの詳細については、下記のリンクよりご覧ください。

 

製品に関するご質問やお見積り、導入検討に関するご相談は、

こちらのお問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。ぜひLRTKで、貴社の現場を次のステージへと進化させましょう。

bottom of page