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点群ビューアでできること10個|計測・断面・注釈・比較まで現場目線で解説

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万能の測量機LRTKの説明

著者: LRTKチーム

目次

できること1. 点群データの閲覧による直感的な3D把握

できること2. 距離・面積・体積の計測による数量把握

できること3. 任意断面の抽出表示による精密な形状確認

できること4. 注釈・タグ付けによる情報の付加と共有

できること5. 他データとの重ね合わせ表示による照合

できること6. 点群データの比較・変化抽出によるモニタリング

できること7. 点の属性情報の確認による詳細分析

できること8. 座標変換と基準系の統一によるデータ整合

できること9. データの軽量化・最適化による効率的な運用

できること10. 点群データの共有・協業によるスムーズな意思疎通

まとめ


近年、建設・土木・測量の現場では3Dレーザースキャナーや写真測量による点群データの活用が急速に広がっています。しかし、数千万~数億点にも及ぶ膨大な点で構成された3次元データを手軽に表示・共有することはこれまで大きな課題でした。専用ソフトのインストールや高性能PCが必要で、現場で気軽に3Dデータを確認したり関係者と共有したりするのは容易ではなかったのです。その障壁を下げるソリューションとして注目されているのが、Windowsパソコン上で動作するアプリケーション型やWebブラウザ上で動作するクラウド型の汎用点群ビューアです。LASやLAZ形式に対応したこれらのビューアを使えば、巨大な点群データでも軽快に閲覧でき、測定や解析、データ共有まで幅広い機能を現場で活用できます。クラウド型であれば専用ソフト不要でタブレットやスマホからも利用可能で、データをアップロードして関係者に共有リンクを送るだけで最新の3D点群を確認してもらえるため、社内外への情報共有が飛躍的に容易になります。本記事では、LAS/LAZ形式対応の汎用点群ビューアが備える代表的な10の機能について、実務担当者の視点から具体的な活用方法を解説します。


できること1. 点群データの閲覧による直感的な3D把握

点群ビューアの基本は何と言っても3D点群データの表示・閲覧機能です。ビューア上で無数の点から成る立体データを可視化し、自由に回転・拡大縮小しながらあらゆる角度から観察できます。これにより、まるで現場に居るかのように現地全体を俯瞰・チェックでき、従来の平面的な図面では掴みにくかった高さ方向の情報や複雑な地形形状も直感的に把握できます。たとえば造成予定地の起伏状況を上空から確認したり、構造物の形状を様々な角度から細部まで観察したりと、点群データが現場の「デジタルコピー」として機能します。従来は2D図面や写真では不明瞭だった部分も、3D点群を見れば一目瞭然で、関係者全員が共通の空間認識を持てるのが利点です。


特に広大な地形の点群では、地図や航空写真だけでは掴みにくかった地表の細かな起伏も正確に可視化できるため、設計や施工計画の段階で地形を正しく理解し、判断を下す助けとなります。現場では危険で近寄れない急斜面や高所も点群上で安全に確認でき、仮想的に現地を歩き回るような俯瞰視点でのチェックによってリスク要因の見落とし防止にもつながります。


できること2. 距離・面積・体積の計測による数量把握

点群ビューアには計測ツールが備わっており、取得した点群から様々な寸法や数量を即座に算出できます。例えば任意の2点間を指定すれば距離が、その場で描いたポリラインで囲めば面積が自動計測されます。これにより、現地でメジャーや測量機を使わなくとも、点群データ上で距離感や広さを把握できます。たとえば掘削箇所の幅を測ったり、敷地の舗装面積を算出したりといった用途で、現場監督自らが即座に必要寸法を確認可能です。


また近年のビューアでは、体積(土量)の計算機能も充実してきました。盛土や残土の山を点群データでスキャンし、その輪郭を囲むだけで盛土量・切土量を自動算出できます。ビューア上で対象エリアをポリゴン選択し、周囲の地面高さを基準面として指定すれば、基準面からの突出量を一瞬で数値化できます。例えば重機で造成した盛土の概算体積や、掘削溝の土量を現場でその場にいながら把握でき、従来は事務所に持ち帰ってから行っていた土量計算作業を即座にこなせます。こうした計測機能により、出来形管理に必要な数量確認が飛躍的に効率化されます。実際、ある大規模現場では4人×1週間(延べ28人日)かかっていた出来形土量の測量・計算を、ドローン点群とビューアでの体積算出に切り替えたところ2人×1日(2人日)で完了した例も報告されています。


できること3. 任意断面の抽出表示による精密な形状確認

点群ビューアでは、対象物を任意の断面で切って表示する機能も一般的です。膨大な点群データをそのまま俯瞰するだけでなく、必要な箇所でスライスして断面形状を見ることで、内部構造や高さ断差を詳細に分析できます。例えば道路や堤防の中心線に沿って縦断面を表示すれば、縦方向の勾配や高低差を正確に把握できます。トンネルや橋梁の場合も、任意位置で横断面を切り出すことで、設計断面との比較やクリアランス(空頭高)の確認が容易です。


ビューア上で断面平面をドラッグ移動していけば、連続する地形の変化や構造物の形状を逐次確認でき、紙の断面図では得られなかった立体的な理解が得られます。特に地盤の測量では、地表面の点群から好きな場所で縦横断面図を生成できるため、追加の現場測量に頼らずに設計用の断面図資料を作成することも可能です。こうした断面抽出機能は、土木構造物の出来形検査にも有用です。施工後の地盤や構造物の点群データから所定の測定断面を表示し、設計値どおりの形状になっているかチェックすれば、施工ミスの早期発見や品質検査の効率化につながります。従来は現地で断面ごとに測点を配置していた作業も、点群データさえあれば事後的にあらゆる断面を解析できるため、測量手法の柔軟性が飛躍的に向上します。


できること4. 注釈・タグ付けによる情報の付加と共有

点群ビューアは単に見るだけでなく、データ上に注釈(コメント)やタグ付けを行うことで、情報を付加して活用することもできます。現場の点群上に重要事項や測定結果をテキストで書き込んだり、特定の地点にマーカーを配置して後から参照できるようにすることが可能です。例えば「○月△日時点の○○箇所の状況」といったメモを点群内の該当位置に残しておけば、時間経過後にデータを見返した際でもその場所の状況や注記を容易に把握できます。タグやコメントを付与しておくことで、膨大な点群データの中から「欲しい情報」に直ちに辿り着くことができ、現場記録の検索性が飛躍的に高まります。


実際、写真や紙のメモでは埋もれてしまいがちな情報も、点群データ上に直接紐付けておけば、「あの配管の破損箇所」や「施工ミスが疑われる地点」といった具合に空間上で直感的に共有できます。また、クラウド型のビューアではオンライン上で関係者が同じ注釈付き点群モデルを閲覧できるため、現場で見つけた課題点に対するコメントを即座に本社や協力会社と共有し、認識のズレを防ぐこともできます。このように注釈・タグ機能を使えば、点群が単なる形状データに留まらず、現場の知見や履歴を盛り込んだ「生きた資料」として活用できるのです。


できること5. 他データとの重ね合わせ表示による照合

単独の点群データを表示するだけでなく、ビューア上で他のデータと重ね合わせて表示できるのも汎用点群ビューアの強力な機能です。典型的なのは、点群と設計データやCAD図面とのオーバーレイです。例えば施工後の出来形点群と事前の設計モデルを同一座標空間上に重ねて表示すれば、施工物が設計どおりの位置・形状になっているかを視覚的に検証できます。実際にブラウザ上で出来形点群と設計データを比較したところ、見えづらかった施工ミスや不足箇所を早期に発見できたというケースもあります。


また、複数の点群どうしを重ねることも可能です。たとえば異なる機器で取得した点群(ドローン測量と地上レーザースキャンなど)を同時に読み込めば、上空からと地上からのデータを補完的に組み合わせて現場を詳しく再現できます。さらには、点群に地理座標(緯度経度などの絶対座標)情報が含まれていれば、電子地形図や航空写真と重ねて表示することも容易です。これによって点群がどの場所のデータか一目で分かり、既存インフラマップ上での位置確認や、他のGIS情報との照合がスムーズに行えます。最近ではAR(拡張現実)技術の発展により、タブレットのカメラ映像に点群をリアルタイム合成表示するといった活用も可能になってきました。現地の風景に取得済み点群を重ねて映し出すことで、肉眼では見えない埋設物の位置を透視的に示したり、設計モデルとの差異をその場で可視化したりできます。このように他データとの重ね合わせ機能は、点群を現場の他要素と関連付けて活用する上で不可欠であり、設計・施工・維持管理の各フェーズで役立っています。


できること6. 点群データの比較・変化抽出によるモニタリング

複数の点群データを扱える利点を活かし、ビューアではデータ間の比較や差分抽出を行うことができます。特に工事の進捗管理や地形変化のモニタリングでは、異なる時点で取得した点群を比較することで定量的な変化把握が可能です。例えば施工前の原地盤点群と施工後の出来形点群を重ね、高さの差分を計算すれば、削られた部分や盛られた部分の体積を自動算出できます。点群は現場全体を高密度に計測したデータ同士で比較するため、人力測量では見落としがちな微小な凹凸まで反映した高精度な土量計算が可能になります。


一度点群を取得しておけば、後から任意の範囲を区切って追加の体積計算を行うことも容易で、例えば途中で大雨により一部地形が変化した場合でも、既存データの該当エリアだけを再計算することで対応できます。土量以外にも、経年劣化の管理でも点群比較が有効です。橋梁やトンネルなどインフラ設備の点群を定期的に取得し、過去データと現在データを比較すれば、微小な変位や変状の発生を捉えることができます。実際に専門家が現地に行かなくとも、共有された点群を見比べることで遠隔から劣化の程度を評価したり、補修の必要性を判断したりできるため、維持管理の効率化と高度化に寄与します。また災害分野でも、崩落前後の地形点群を比較して崩壊土量を推定したり、地震後の構造物の歪みを検出したりといった解析が行われています。


できること7. 点の属性情報の確認による詳細分析

点群データの各点には、座標(X,Y,Z)以外にも様々な属性情報が記録されている場合があります。代表的なものがレーザースキャナーの反射強度(強さ)や、点に割り当てられた分類コード(地表面・植生・建物などの区分)です。また写真測量やモバイル機器の点群では各点に対応する色情報(RGB値)が付加され、まるで実物同様の色付き点群として表示できます。汎用ビューアではこれら属性に基づいて点群を色分け表示したり、特定属性値でフィルタリング(抽出)することが可能です。例えば標高(高さ)による段彩表示に切り替えれば、地形の高低差を色のグラデーションで直感的に把握できます。


同様に反射強度で表示すれば、白線やガードレールなどレーザーの戻りが強い物体が浮き立って見え、道路区画線の図化などにも活用できます。点群に分類情報が付与されている場合は、地表・建物・植生などクラスごとに表示色を変えたり、不要なクラスを非表示にして目的のものだけを抽出表示するといった操作も容易です。例えば地表面だけを表示すれば起伏が見やすくなり、樹木だけを表示して森林のボリュームを測るといった応用も考えられます。さらにビューア上で任意の点をクリックすれば、その点の詳細な数値情報(座標値や属性値)を確認できます。これにより「ある地点の正確な高さ」や「対象物の位置座標」を知りたい場合にも、点群データから直接読み取ることができます。


できること8. 座標変換と基準系の統一によるデータ整合

点群データを他の測量成果や設計図と重ね合わせたり、複数時点で比較したりする際には、座標系の統一が欠かせません。地上測量や公共座標系で取得した点群と、ドローンの測地座標系の点群とでは、そのままでは位置がずれて合致しないため、いずれかを変換して揃える必要があります。汎用点群ビューアには簡易的な座標変換機能を備えたものもあり、データ読込時にオフセット値(平行移動量)や回転角を指定して所定のローカル座標系に合わせたり、東経北緯の測地系から平面直角座標系に変換したりといった調整が可能です。


特に工事前後の点群を比較して土量算出する場合などは、同じ基準点・座標系で計測しておくことが極めて重要です。ドローン空撮であれば現地に標定点(GCP)を設置して絶対精度を高め、レーザースキャナ計測であれば機器の位置補正や既知点合せを適切に行うことで、両方の点群が食い違いなく重なる状態にして比較する必要があります。ビューアで座標を調整すれば見かけ上は重ねられても、元データの測位精度が低ければ誤差を含んだ解析となってしまうためです。幸い現在では高精度測位の技術も身近になりつつあります。点群データに絶対座標(緯度経度や公共座標)が付与されていれば、地図や他データとの重ね合わせやAR表示が格段に容易になります。このように座標変換と基準統一は、点群データ活用の下準備として重要なプロセスであり、ビューア上で手早く補正できれば現場とデータの齟齬を減らし、後工程の効率化に寄与します。


できること9. データの軽量化・最適化による効率的な運用

高密度な点群データは情報量が多い反面、ファイルサイズが巨大になりがちで取り扱いに苦労する場合があります。そのためビューアや周辺ツールでは、点群データの軽量化・最適化を行う機能も重宝されます。まず基本となるのが圧縮ファイル形式の活用です。LAS形式は標準的なバイナリ形式ですが、これを可逆圧縮したLAZ形式にすればデータ容量は元の1/10程度まで縮小できます。例えば500MBのLASファイルでも50MB程度のLAZに圧縮でき、メール添付やクラウド経由での配布も現実的になります。しかもLAZは展開すれば元のLASとビット単位で同一データが得られる可逆圧縮方式のため、情報劣化なくサイズだけ削減できる点が優れています。


次に有効なのがデータの分割・フィルタリングです。1つのファイルに現場全体を詰め込むのではなく、エリアや内容ごとにファイルを分割すれば必要な部分だけ読み込んで作業できるため、処理負荷が下がります。また不要な点群の除去も効果的です。点群には地形以外の建物や樹木、車両や人物といったノイズが含まれることが多く、用途によってはこれらを取り除くことでデータ量を削減できます。ビューアのフィルタ機能で特定のクラス(例:地表面以外)を非表示にしたり、範囲クリップ機能で関係ない部分をトリミングしたりすれば、見たい情報だけに絞り込んで軽快に表示・解析できます。さらにクラウド型ビューアではサーバ側でデータを空間分割し、LOD(レベル・オブ・ディテール)制御で必要な部分だけ逐次読み込むストリーミング技術が用いられており、一般的なPCや通信環境でも億点規模の点群をスムーズに表示可能です。このようにデータ軽量化と最適化の工夫によって、重い点群データも日常業務で扱いやすい形にして活用することができます。


できること10. 点群データの共有・協業によるスムーズな意思疎通

汎用点群ビューアの10番目の重要な機能が、データの共有・協業を支援する仕組みです。従来、現場で取得した点群データは事務所へ持ち帰って処理・変換し、関係者に配布するまでに日数を要していました。しかしクラウド連携したビューアを使えば、現場でスキャンした直後にアップロードして即時共有が可能になります。例えば掘削現場でレーザースキャンを実施し、その点群データをクラウドに上げれば、わずか数分後にはオフィスの同僚がブラウザで現況3Dを閲覧できるようになります。離れた場所にいても最新の点群モデルを共有できるため、現場担当者はその場で追加の指示や助言を仰ぐことができます。実際、埋設物が出てきた際に点群を即共有し、オフィスから追加掘削の要否を即断した例もあります。


このようにリアルタイムな情報共有によって、現場と事務所間のギャップが埋まり、意思決定のスピードが飛躍的に向上します。またクラウド上の点群データは常に最新版が一元管理されるため、メンバー各自が異なる古いファイルを参照して齟齬が生じる心配もありません。アクセス権限を設定すれば、社外の発注者や協力会社とも必要な範囲でデータを共有しつつ情報統制できます。さらにクラウドサービスによっては、複数ユーザーがオンライン上で同一の点群に同時アクセスして注釈を付け合うリアルタイム協働機能や、履歴管理・バージョン管理の仕組みを備えているものもあります。こうした共有・協業機能により、点群データは単なる記録ではなく、現場とオフィスをつなぐコミュニケーションツールとして活用領域が広がっています。


まとめ

以上、点群ビューアの多彩な機能を見てきましたが、これらを最大限に生かすには元データの精度と即時性も重要です。例えば座標変換や重ね合わせの手間を減らすには、初めから現場基準点に基づく高精度な絶対座標付きの点群を取得するのが理想です。そこで近年登場した新たなソリューションが、スマートフォンと組み合わせて利用できるiPhone装着型のGNSS高精度測位デバイス「LRTK」です。スマホのLiDARスキャンにこのLRTKを組み合わせれば、センチメートル級の位置精度で点群データを取得することも可能になります。従来は高額なGNSS測量機やレーザースキャナーが必要だった精度を、スマホひとつで比較的安価かつ手軽に実現できるわけです。位置精度の高い3D記録が残せれば、出来形管理(施工後の形状確認)にも役立ち、写真では曖昧になりがちな「どの地点を測ったか」「どの角度から見たか」といった不確かさも解消できます。またLRTKによって得られる点群は初めから公共座標系などの絶対座標で位置合わせされているため、後処理での座標補正や合成の手間が大幅に省けます。要するにLRTKを活用すれば、現場で誰もが容易に高精度・即時利用可能な3D点群を取得でき、点群ビューアの持つ様々な機能をより実務に直結させることができるのです。


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LRTKシリーズは、建設・土木・測量分野における高精度なGNSS測位を実現し、作業時間短縮や生産性の大幅な向上を可能にします。国土交通省が推進するi-Constructionにも対応しており、建設業界のデジタル化促進に最適なソリューションです。

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