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GeoJSONをCSVやShapefileから変換する5つの方法

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万能の測量機LRTKの説明

著者: LRTKチーム

GeoJSONは、地物の位置情報と属性情報を扱いやすいテキスト形式で整理できるため、地図表示、現地調査記録、施工管理、施設台帳、維持管理、Web地図連携などで広く使われます。一方で、現場や社内にある元データは、緯度経度を含むCSV、測量成果から作成されたShapefile、点検台帳、写真管理表、既存の図面由来データなど、形式がばらばらになりがちです。GeoJSONを実務で使うには、単にファイル形式を変えるだけでなく、座標系、属性名、文字コード、地物の種類、ファイルサイズ、共有後の見え方まで確認する必要があります。この記事では、「geojson 使い方」を調べている実務担当者に向けて、CSVやShapefileからGeoJSONへ変換する代表的な5つの考え方と、変換時に失敗しやすい注意点を整理します。


目次

CSVの緯度経度列から点GeoJSONへ変換する

CSVの管理台帳を位置情報と結びつけてGeoJSON化する

ShapefileをGeoJSONへ変換する

座標系と文字コードを整えてから変換する

変換後のGeoJSONを確認し、現場共有に使いやすくする


CSVの緯度経度列から点GeoJSONへ変換する

CSVからGeoJSONへ変換する方法の中で、もっとも基本になるのは、CSV内に緯度と経度の列がある場合です。たとえば、調査地点、写真撮影位置、道路附属物、看板、マンホール、境界点、施工箇所、危険箇所などを一覧表で管理している場合、各行に位置を示す緯度と経度が入っていれば、その行を1つの点地物としてGeoJSONに変換できます。GeoJSONでは、点、線、面といった形状を地物として扱い、それぞれに属性情報を付けることができます。CSVの1行が1地点を表しているなら、その地点名、管理番号、分類、点検日、備考などを属性として持たせることで、地図上でクリックしたときに情報を表示できるデータになります。


この方法で最初に確認すべきなのは、緯度と経度の列が正しく分かれているかどうかです。緯度は南北方向の位置、経度は東西方向の位置を示します。日本国内の一般的な位置情報であれば、緯度はおおむね20度台から40度台、経度はおおむね120度台から150度台の範囲に入ることが多くなります。もし緯度と経度を逆にして変換すると、地物が想定外の場所に表示されたり、地図上に何も見えないように感じたりします。CSVをGeoJSONに変換する前に、数行だけでも値の範囲を見て、緯度と経度の列が取り違えられていないか確認することが重要です。


次に確認したいのは、座標の表記です。緯度経度は、一般的な地図表示やGeoJSON変換では十進度で扱うと変換しやすくなります。度分秒のような表記、全角文字を含む表記、方位記号が付いた表記、桁区切りのカンマが入った表記は、そのまま変換すると読み取りに失敗することがあります。たとえば、表計算ソフト上で見た目だけ整っていても、実際には文字列として保存されていたり、空白が混ざっていたりする場合があります。変換前には、緯度と経度の列を数値として扱える状態にし、不要な単位や記号を取り除いておくと安全です。


CSVから点GeoJSONを作る場合、属性名の整理も大切です。列名がそのままGeoJSONの属性名になることが多いため、列名に余分な改行、空白、記号、重複があると、後で扱いにくくなります。日本語の列名でも運用できる場面はありますが、複数の環境で連携する場合は、意味が分かる短い名称に整えておくとトラブルを減らせます。たとえば、現場名、管理番号、種別、状態、確認日、担当者、備考といった項目を残し、計算用の一時列や不要なメモ列は変換前に削除しておくと、GeoJSONの中身がすっきりします。


変換方法としては、汎用的な地図編集ツールでCSVを読み込み、緯度列と経度列を指定して点レイヤーとして表示し、その後GeoJSON形式で保存する流れが分かりやすいです。操作画面で地図上の表示を確認しながら進められるため、座標の取り違えや桁の誤りに気づきやすい利点があります。もう一つの方法は、変換用の処理ツールやスクリプトを使って、CSVを直接GeoJSONに書き出す方法です。こちらは同じ形式のCSVを何度も変換する業務に向いています。毎週更新される点検表や、複数現場から集まる撮影位置一覧などを定型処理する場合は、手作業よりも変換ルールを固定したほうが安定します。


CSV由来のGeoJSONでよくある失敗は、空欄の座標を含む行をそのまま変換してしまうことです。緯度または経度が空欄の行、文字列が混じっている行、明らかに不自然な値が入っている行があると、変換後のデータに不正な地物が含まれる可能性があります。変換前に、座標が空の行を除外する、座標の範囲外の値を抽出する、同じ座標が大量に重複していないか確認する、といった点検を行うと品質が上がります。特に現地調査のCSVでは、仮登録、未測位、手入力ミス、後で入力する予定の空欄が残っていることがあるため、変換前の下処理が成果物の信頼性を大きく左右します。


CSVから点GeoJSONに変換する方法は、GeoJSONの使い方を覚える入口として実務的です。点データは構造が比較的単純で、地図上での確認もしやすいため、最初の運用に向いています。まずは小さなCSVを使って、緯度経度、属性、地図表示の関係を理解し、その後に線や面のデータ、既存図面データ、複数レイヤーの運用へ広げていくと、GeoJSONを無理なく業務に取り入れやすくなります。


CSVの管理台帳を位置情報と結びつけてGeoJSON化する

CSVには必ずしも緯度経度が入っているとは限りません。実務では、施設台帳、点検表、施工管理表、補修履歴、資材配置表、写真整理表などに管理番号や住所、路線名、測点、施設名だけが入っていて、位置座標は別の資料で管理されているケースもあります。このような場合は、CSVをそのままGeoJSONに変換するのではなく、管理台帳と位置情報を結びつけてからGeoJSON化する方法が有効です。GeoJSONは位置と属性を一体で扱える形式なので、台帳情報と座標情報を結合できれば、地図上で管理対象を確認しながら属性も参照できるようになります。


この方法で重要なのは、どの項目をキーにして結合するかです。たとえば、管理番号、施設ID、調査番号、写真番号、路線名と測点の組み合わせなど、台帳と位置データの両方に共通する項目が必要です。キーが一意であれば、1つの管理対象に対して1つの位置を結びつけやすくなります。反対に、同じ番号が複数回使われていたり、表記ゆれがあったりすると、誤った位置に属性が結びつくおそれがあります。変換前には、管理番号の重複、全角半角の違い、余分な空白、ハイフンの有無、先頭ゼロの欠落などを確認することが大切です。


住所や地名から位置を付ける場合は、さらに注意が必要です。住所は人が読むには便利ですが、地図上の一点を正確に示すとは限りません。同じ住所に複数の施設がある場合や、道路上の対象物のように建物住所では表しにくい場合、住所から得た位置が実際の対象物とずれることがあります。道路工事や土木維持管理の用途では、住所だけでなく、現地で取得した座標、測点、図面上の位置、写真の位置情報などを組み合わせて確認するほうが実務的です。GeoJSON化の前に、位置情報の根拠を整理しておくと、後で「地図には出ているが、実物の位置と違う」という問題を減らせます。


線形の道路や河川、施工区間をCSVからGeoJSON化する場合は、点データよりも考え方が少し複雑になります。CSVの各行が始点と終点を持っている場合は、2点を結ぶ線として扱うことができます。複数の座標列を持っている場合は、折れ点を順番に並べて線を作ることもあります。施工区間、点検ルート、通行規制区間、排水経路などは、点ではなく線で表したほうが意味が伝わりやすい場合があります。ただし、CSV上で座標の順番が乱れていると、線が折り返したり、意図しない方向に結ばれたりします。線GeoJSONを作る場合は、点の順序、始点と終点、区間番号、方向性を確認してから変換する必要があります。


面データをCSVから作る場合は、さらに慎重な確認が必要です。敷地範囲、施工範囲、仮置き場、規制範囲、調査区域などを面として表すには、外周を構成する座標列が必要です。座標の並びが閉じていない、外周の順序が乱れている、穴あき形状の扱いが決まっていない、といった状態では、変換後の面が正しく表示されないことがあります。CSVだけで複雑な面を管理するのは難しい場合もあるため、面の形状が重要な業務では、図形編集に向いた形式で形状を整えてからGeoJSONに変換するほうが安全です。


管理台帳をGeoJSON化する利点は、地図上で対象物の分布や状態を直感的に確認できることです。たとえば、点検結果の判定、補修予定、進捗状況、優先度、写真の有無などを属性に持たせれば、地図表示時に色分けや絞り込みを行いやすくなります。CSVのままでは行単位でしか見えなかった情報が、GeoJSONになることで場所と結びつき、現場担当者、管理者、発注者、協力会社の間で状況を共有しやすくなります。


一方で、台帳情報をそのまま全部GeoJSONに入れる必要はありません。個人情報、不要な内部メモ、公開に適さない情報、地図表示で使わない詳細項目まで含めると、ファイルが重くなり、共有時の管理も難しくなります。GeoJSONは扱いやすい反面、テキストとして中身を確認しやすい形式でもあるため、共有範囲に応じた属性の選別が必要です。社内確認用、現場閲覧用、外部共有用など、用途ごとに出力する属性を分けると、情報管理と使いやすさを両立できます。


CSVの管理台帳をGeoJSON化する方法は、既存の表データを地図活用に広げるうえで効果的です。すでに現場で使っている台帳を活かせるため、ゼロから地図データを作り直す必要がありません。まずは管理番号と座標を結びつける小さな範囲から始め、属性の見せ方や更新手順を確認しながら、運用に合ったGeoJSONへ育てていくことが大切です。


ShapefileをGeoJSONへ変換する

ShapefileからGeoJSONへ変換する方法は、既存の地理空間データをWeb地図や軽量な共有データとして活用したい場合に使われます。Shapefileは、点、線、面の形状と属性を持つ地図データとして、測量、設計、台帳、行政関連の業務などで長く利用されてきました。一方で、複数の関連ファイルで構成されるため、メールやチャットで共有すると一部のファイルが欠けたり、文字化けや座標系の認識違いが起きたりすることがあります。GeoJSONに変換すると、位置情報と属性を1つのテキスト形式として扱いやすくなり、地図表示やシステム連携に使いやすくなります。


ShapefileをGeoJSONへ変換する前に、まず構成ファイルがそろっているかを確認します。Shapefileは、形状情報、属性情報、索引情報、座標系情報などが複数ファイルに分かれていることがあります。形状だけが残っていて属性がない、属性はあるが座標系情報がない、ファイル名の一部が変わって関連付けが崩れている、といった状態では、変換時に問題が起こります。特に座標系情報が不明な場合、変換後のGeoJSONが地図上で正しい位置に表示されない可能性があります。受け取ったデータを変換する前には、関連ファイルをまとめて同じフォルダに置き、同じ名前の組み合わせとして認識できる状態にしておくことが基本です。


ShapefileからGeoJSONへ変換する方法としては、汎用的な地理情報編集ソフトで読み込み、GeoJSON形式で書き出す方法が一般的です。この方法は、画面上でレイヤーを表示し、属性表や座標系を確認しながら変換できるため、初めて扱うデータにも向いています。点、線、面のどの形式なのか、地物数がどれくらいあるのか、属性名に文字化けがないか、地図上で想定範囲に表示されているかを確認してから書き出せます。実務担当者が単発で変換する場合や、変換前に目視確認を重視したい場合には、操作画面のある方法が安心です。


大量のShapefileを同じルールでGeoJSONへ変換する場合は、変換用のコマンド処理やスクリプト処理を使う方法もあります。たとえば、複数の地区、複数の施設種別、年度別のデータをまとめて変換する場合、手作業で一つずつ開いて保存すると時間がかかり、設定ミスも起こりやすくなります。処理手順を定型化しておけば、入力フォルダからGeoJSONをまとめて出力し、ファイル名や属性の整理も一定のルールで実行できます。ただし、変換処理を自動化する場合でも、最初に代表データで座標系、属性、文字コード、地物数、表示位置を確認することが欠かせません。自動処理は便利ですが、元データの前提が崩れていると、誤った変換を大量に作ってしまう危険があります。


ShapefileからGeoJSONに変換する際に特に注意したいのが、座標系です。GeoJSONは多くの地図表示環境で経度、緯度の座標として扱われるため、元のShapefileが平面直角座標系やその他の投影座標系で作成されている場合は、変換時に適切な座標変換が必要になります。座標系を変えずに形式だけ変換すると、数値は出力されていても、地図上では大きくずれた位置に表示されることがあります。元データがどの座標系で作られているかを確認し、必要に応じて地図表示で利用する座標系へ変換してからGeoJSONとして保存することが実務上の重要なポイントです。


属性情報の整理も見落とせません。Shapefileの属性名には文字数や形式上の制約があり、略称で管理されていることがあります。GeoJSONへ変換すると、属性名はそのまま引き継がれることが多いため、意味が分かりにくい略称のままだと、後で地図表示や共有資料を作るときに説明が必要になります。変換前後のどちらかで、属性名を分かりやすく整える、不要な属性を削除する、分類コードと表示名を整理する、といった作業を行うと、GeoJSONとしての使いやすさが高まります。ただし、既存システムとの連携で属性名が固定されている場合は、勝手に名称を変えないように注意が必要です。


面データを変換するときは、形状の複雑さにも注意が必要です。境界線が非常に細かい区域データや、細長い道路区域、大量のポリゴンを含むデータをそのままGeoJSONにすると、ファイルサイズが大きくなり、表示が重くなる場合があります。Shapefileとしては問題なく扱えていても、Web地図やブラウザ上でGeoJSONとして表示すると、読み込みに時間がかかることがあります。このような場合は、必要な範囲だけを切り出す、形状を簡略化する、属性を減らす、用途ごとにファイルを分けるといった調整が必要です。


ShapefileからGeoJSONへの変換は、既存資産を活かすうえで便利ですが、単なる保存形式の変更と考えると失敗しやすくなります。元データの構成、座標系、属性、文字コード、形状の重さを確認し、変換後に地図上で表示確認を行うことで、実務に使えるGeoJSONになります。特に外部から受け取ったShapefileは、作成時の前提が分からないこともあるため、変換前の確認を丁寧に行うことが重要です。


座標系と文字コードを整えてから変換する

GeoJSON変換で多いトラブルの一つが、座標系の認識違いです。CSVでもShapefileでも、元データの座標がどの基準で作られているかを理解しないままGeoJSONに変換すると、地図上で位置がずれる、別の地域に表示される、何も表示されないように見える、といった問題が起こります。GeoJSONは位置情報を扱いやすい形式ですが、変換前の座標が正しくなければ、出力されたGeoJSONも正しい位置を示しません。形式変換の前に、座標系を確認することが成果品質の土台になります。


CSVの場合、緯度経度が入っていれば比較的分かりやすいですが、それでも測地系や表記の違いに注意が必要です。古い資料、過去の測量成果、手入力の台帳、外部から受け取ったデータでは、現在の地図表示環境でそのまま使える緯度経度とは限らない場合があります。また、平面直角座標のようなメートル単位の座標をCSVで管理しているケースもあります。この場合、数値の見た目は緯度経度とまったく異なり、単純に経度列、緯度列として扱うことはできません。座標の単位、値の範囲、原点、対象地域を確認し、必要に応じて座標変換を行う必要があります。


Shapefileの場合は、座標系情報が付属ファイルに含まれていることがありますが、必ず正しいとは限りません。座標系情報が欠けている場合や、実際の座標値と設定が一致していない場合もあります。変換前に地図上で既知の背景地図や基準点、行政界、道路線形などと重ねて確認すると、ずれに気づきやすくなります。もしデータが数メートルから数十メートルずれている場合は、測地系や変換条件の違いが原因になっている可能性があります。大きく離れた場所に表示される場合は、緯度経度と投影座標の取り違え、座標軸の順序違い、単位の違いを疑う必要があります。


GeoJSONでは座標の順序にも注意が必要です。一般的な会話や台帳では「緯度、経度」と表現することが多い一方、GeoJSONの座標配列では経度、緯度の順で扱います。CSVの列名が緯度、経度の順になっているからといって、そのまま配列に入れると逆順になる可能性があります。変換ツールを使う場合は、緯度列と経度列を別々に指定できることが多いため、設定画面で取り違えないように確認します。自分で変換処理を作る場合は、GeoJSONの座標配列に入れる順番を明確に決め、テストデータで表示確認を行うことが必要です。


文字コードも実務では大きな問題になります。CSVやShapefileの属性に日本語が含まれている場合、変換後に文字化けすることがあります。施設名、路線名、地区名、点検コメント、状態区分などが読めなくなると、地図上に表示できても実務データとして使いにくくなります。変換前に元ファイルの文字コードを確認し、変換時に適切な文字コードで読み込むことが大切です。特に古いデータや、複数の環境を経由したデータでは、文字コードが統一されていないことがあります。同じフォルダ内のデータでも、年度や作成者によって文字コードが違う場合があるため、代表ファイルだけで判断せず、変換後の属性表示を確認することが必要です。


属性値の型にも注意が必要です。CSVではすべて文字列のように見えていても、変換後に数値、文字列、日付の扱いが変わることがあります。管理番号の先頭ゼロが消える、日付の形式が変わる、分類コードが数値として扱われて小数表示になる、といった問題は、台帳連携でよく起こります。GeoJSONは属性を柔軟に持てますが、表示側や集計側の処理によって解釈が変わることがあります。管理番号やコード類は文字列として扱う、日付は統一した形式にする、空欄とゼロを区別する、といった方針を変換前に決めておくと、後工程での混乱を防げます。


変換前のデータクレンジングも重要です。不要な改行、制御文字、余分な空白、表記ゆれ、重複行、無効な座標、極端に長い備考欄などが残っていると、GeoJSONとしては出力できても、地図表示や検索、絞り込みで使いにくくなります。特に属性の値を使って色分けやラベル表示を行う場合、「未確認」「未 確認」「未確認 」のような表記ゆれがあると、同じ意味なのに別分類として扱われます。変換前に分類名を統一し、入力ルールを整えることで、GeoJSONの活用効果が高まります。


座標系と文字コードの確認は、地味な作業ですが、GeoJSON変換の品質を決める重要な工程です。見た目上は変換できていても、位置がずれていたり、属性が読めなかったりすれば、現場判断には使えません。変換前に座標の種類、座標の順序、文字コード、属性の型、表記ゆれを点検し、変換後に代表地点を地図上で確認する。この一連の流れを標準手順にしておくことで、GeoJSONを安心して共有できるようになります。


変換後のGeoJSONを確認し、現場共有に使いやすくする

CSVやShapefileからGeoJSONへ変換できたら、次に行うべきことは、変換結果の確認です。ファイルが出力された時点で作業完了と考えがちですが、実務ではここからの確認が重要です。GeoJSONはテキスト形式で扱いやすい反面、構文上は正しくても、地図上の位置、属性の意味、表示速度、共有範囲が適切でない場合があります。現場や関係者に渡す前に、地図上での見え方とデータ内容を確認し、使いやすい状態に整えることが大切です。


まず確認したいのは、地物が想定した場所に表示されるかです。変換後のGeoJSONを地図表示できる環境に読み込み、対象範囲が正しいかを確認します。道路施設であれば対象路線上に並んでいるか、施工範囲であれば現場の位置と合っているか、点検地点であれば写真や台帳と対応しているかを見ます。代表的な数点だけでなく、範囲の端、座標が手入力された地点、古いデータから引き継いだ地点、属性が空欄の地点なども確認すると、変換ミスを見つけやすくなります。


次に、属性が正しく入っているかを確認します。地図上で地物を選択したときに、管理番号、名称、種別、状態、日付、備考などが読めるか、文字化けしていないか、列名が分かりやすいかを確認します。不要な属性が多すぎると、閲覧時に必要な情報を見つけにくくなります。現場共有用のGeoJSONでは、すべての属性を入れるよりも、現場で判断に使う項目を優先して整理したほうが使いやすくなります。内部管理用の詳細データと、現場閲覧用の軽量データを分ける運用も有効です。


ファイルサイズの確認も欠かせません。GeoJSONはテキスト形式で可読性が高い一方、地物数が多い場合や形状が細かい場合はファイルサイズが大きくなりやすいです。特に面データや詳細な線形データは、座標点が非常に多くなることがあります。ファイルが重いと、地図表示に時間がかかり、現場の通信環境では開きにくくなる場合があります。用途に応じて、必要な範囲だけに絞る、形状を簡略化する、属性を減らす、複数ファイルに分割するなどの調整を行うと、共有しやすいGeoJSONになります。


ただし、形状の簡略化には注意が必要です。表示を軽くするために座標点を減らすと、境界線や施工範囲が実際の形状からずれる場合があります。概略確認用であれば多少の簡略化が許容されることもありますが、境界確認、施工範囲確認、占用物管理、用地関連の確認など、位置精度が重要な用途では、安易な簡略化は避けるべきです。GeoJSONを何に使うのかを明確にし、閲覧用、説明用、解析用、記録用で必要な精度を分けて考えることが重要です。


GeoJSONを共有する際は、ファイル名と更新管理も大切です。似たようなファイル名のGeoJSONが複数あると、どれが最新版か分からなくなります。現場名、対象範囲、データ種別、作成日、用途などをファイル名に含めると、関係者が扱いやすくなります。また、変換元のCSVやShapefile、変換条件、座標系、作成日、担当者を簡単に記録しておくと、後で更新や修正が必要になったときに原因を追いやすくなります。GeoJSONだけを単独で渡すのではなく、必要に応じて簡単な説明文を添えると、受け取った側の誤用を防げます。


現場でGeoJSONを活用する場合は、更新の流れも決めておく必要があります。CSVを更新したら毎回GeoJSONを再変換するのか、現場で取得したデータをGeoJSONとして直接更新するのか、複数人が編集した場合にどのように統合するのかを決めておかないと、古い情報と新しい情報が混在します。特に点検結果、是正状況、写真位置、施工進捗などは時間とともに変化するため、更新日や状態区分を属性として持たせると管理しやすくなります。GeoJSONは共有しやすい形式ですが、運用ルールがなければ最新版管理が難しくなる点に注意が必要です。


GeoJSONの使い方を実務に定着させるには、変換作業を一度きりの作業にしないことが大切です。CSVから点データを作る、Shapefileから施工範囲を変換する、属性を整理して共有する、現場で確認して修正点を戻す、という流れを繰り返すことで、地図データが業務の中で使える情報になります。変換後の確認と共有の仕組みを整えれば、GeoJSONは単なるデータ形式ではなく、現場と事務所をつなぐ共通の情報基盤として機能します。


まとめ

GeoJSONをCSVやShapefileから変換する方法は、大きく分けると、緯度経度を持つCSVから点データを作る方法、管理台帳と位置情報を結びつけてGeoJSON化する方法、既存のShapefileをGeoJSONへ変換する方法、座標系や文字コードを整えてから変換する方法、そして変換後のGeoJSONを確認して共有しやすくする方法に整理できます。どの方法でも共通して重要なのは、形式だけを変えるのではなく、位置が正しいか、属性が使いやすいか、文字化けがないか、共有先で開きやすいかを確認することです。


CSVから変換する場合は、緯度と経度の列、座標の表記、空欄や異常値、属性名の整理がポイントになります。台帳をGeoJSON化する場合は、管理番号や施設IDなどの結合キーを整え、位置情報の根拠を確認することが欠かせません。Shapefileから変換する場合は、構成ファイルの不足、座標系情報、属性の文字化け、形状の重さに注意する必要があります。特に座標系の扱いを誤ると、見た目上は変換できていても、地図上ではまったく違う場所に表示されることがあります。


実務でGeoJSONを使う価値は、地図上で位置と属性を一緒に確認できる点にあります。調査地点、施工範囲、点検結果、施設台帳、写真位置などをGeoJSONに整理すれば、表だけでは分かりにくかった情報を現場感覚で把握しやすくなります。さらに、用途に合わせて属性を絞り、ファイルサイズを軽くし、更新日や状態区分を管理すれば、関係者間の共有にも使いやすくなります。


一方で、GeoJSONは万能な形式ではありません。大量の詳細形状をそのまま入れると重くなり、精度が必要な用途では簡略化にも注意が必要です。また、共有しやすい形式だからこそ、不要な属性や公開に適さない情報を含めない配慮も必要です。変換元データ、変換条件、座標系、更新日を管理し、用途に応じたGeoJSONを作ることが、実務で失敗しないための基本になります。


これからGeoJSONを使い始める場合は、まず小さなCSVを点データに変換し、地図上で表示してみるところから始めると理解しやすいです。その後、台帳情報との結合、Shapefileからの変換、線や面の表現、現場共有用の軽量化へ段階的に広げると、無理なく運用できます。現地で取得した位置情報、写真、施工記録、点検結果などを地図上で扱う流れまで見据えるなら、取得時の座標管理、属性入力ルール、変換条件、更新履歴をあらかじめそろえておくことが大切です。特定の製品やサービスに依存せず、元データの整備から変換後の確認までを標準手順として運用することで、GeoJSON活用をより実務に近い形へ発展させやすくなります。


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