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土木施工管理技士の専門用語でつまずかない重要語句12選

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著者: LRTKチーム

土木施工管理技士の学習や実務では、普段の会話ではあまり使わない専門用語が多く出てきます。用語の意味をなんとなく覚えているだけでは、試験問題の意図を読み違えたり、現場書類の確認で判断に迷ったりすることがあります。特に、工程、品質、安全、出来形、契約、検査に関する言葉は、単語の意味だけでなく、現場でどのような場面に関係するのかまで理解しておくことが大切です。この記事では、土木施工管理技士を目指す人や、実務で基礎用語を整理したい担当者に向けて、つまずきやすい重要語句を12個に分けて解説します。


目次

施工計画

工程管理

品質管理

出来形管理

安全管理

原価管理

施工体制

主任技術者と監理技術者

現場代理人

仮設工

段階確認

竣工検査

専門用語を実務で使える知識に変えるコツ

まとめ


施工計画

施工計画とは、工事をどのような手順、体制、方法で進めるかを事前に整理することです。土木施工管理技士の学習では、施工計画は単なる書類作成ではなく、工程、品質、安全、環境、近隣対応、使用機械、材料、作業員配置などを総合的に考える管理の出発点として扱われます。


現場では、施工計画があいまいなまま工事を始めると、作業順序の入れ違い、資材搬入の遅れ、重機配置の不整合、安全設備の不足などが発生しやすくなります。そのため、施工計画では、どの作業を、いつ、誰が、どの機械や材料を使って、どの基準に沿って行うのかを明確にします。


試験で施工計画が問われる場合は、「現場条件を踏まえているか」「安全性と作業性が両立しているか」「品質を確保できる手順になっているか」という観点が重要です。たとえば、狭い道路で掘削工事を行う場合、掘削手順だけでなく、交通規制、歩行者誘導、残土搬出、埋戻し材の保管、地下埋設物の確認まで計画に含めて考える必要があります。


また、施工計画は一度作れば終わりではありません。天候、地盤条件、設計変更、周辺環境、関係者協議の結果によって見直しが必要になることがあります。実務では、当初計画と実際の施工条件が異なる場面は珍しくありません。そのため、土木施工管理技士としては、計画を守ることだけでなく、条件変化に応じて計画を修正し、関係者に共有する視点も求められます。


施工計画という用語でつまずく人は、「計画書を作ること」と狭く考えがちです。しかし、実際には、工事を安全かつ確実に進めるための全体設計です。用語を覚えるときは、現場を動かす前にリスクや手順を整理するもの、と理解すると実務にも試験にもつながりやすくなります。


工程管理

工程管理とは、工事を予定どおりに進めるために、作業の順序、期間、進捗、遅れの原因、調整方法を管理することです。土木工事では、掘削、基礎、配筋、型枠、コンクリート打設、養生、埋戻し、舗装、検査など、多くの作業が順番に関係しています。前工程が遅れると後工程にも影響するため、工程管理は現場全体の流れを把握するために欠かせません。


工程管理でよく使われる考え方に、全体工程、月間工程、週間工程があります。全体工程は工事の始まりから完了までを大きく示すものです。月間工程は直近の作業予定を具体化するもので、週間工程は日々の人員、機械、材料、協力会社の動きを細かく調整するために使われます。試験でも実務でも、工程表を読む力は重要です。


工程管理で注意したいのは、単に予定表を作るだけでは不十分だという点です。雨天による作業中止、材料納入の遅れ、地中障害物の発見、関係機関との協議遅れなど、工程を乱す要因は多くあります。施工管理では、遅れが発生したときに原因を把握し、作業順序の見直し、人員の調整、施工方法の変更、関係者への早期連絡を行います。


ただし、遅れを取り戻すために無理な突貫作業を行うと、安全や品質に悪影響が出ることがあります。工程管理は、早く終わらせることだけを目的にするものではありません。安全を確保し、品質を守りながら、契約や発注者との約束に沿って工事を進めるための管理です。


土木施工管理技士の学習では、「工程短縮」「クリティカルな作業」「作業間の関連」などの表現が出てくることがあります。これらは、どの作業が全体工期に影響しやすいかを判断する考え方です。用語だけを暗記するのではなく、現場で遅れが発生したときにどの作業を優先して調整するかを考えると、理解が深まります。


品質管理

品質管理とは、設計図書や仕様書で求められる品質を満たすように、材料、施工方法、試験、検査、記録を管理することです。土木工事では、完成後に見えなくなる部分も多いため、施工中の確認と記録が非常に重要です。たとえば、コンクリートの配合、締固めの状況、鉄筋のかぶり、舗装の厚さ、埋戻しの転圧などは、後から簡単に確認できない場合があります。


品質管理でつまずきやすいのは、「きれいに仕上げること」と「基準を満たすこと」を混同する点です。見た目が整っていても、必要な強度、寸法、密度、厚さ、勾配などが基準に達していなければ、品質が確保されたとは言えません。品質管理では、数値や記録に基づいて判断することが重視されます。


実務では、材料を受け入れる段階、施工中の段階、施工後の段階で確認を行います。材料については、規格や数量、納入時の状態を確認します。施工中は、作業手順が計画どおりか、締固めや養生が適切か、測定値が許容範囲に入っているかを見ます。施工後は、出来形や試験結果、写真記録、検査記録を整理します。


品質管理は、問題が起きた後に直すためだけのものではありません。むしろ、不具合を未然に防ぐために行うものです。たとえば、コンクリート打設前に型枠や配筋、清掃状況を確認しておけば、打設後に補修が必要になるリスクを減らせます。舗装前に路盤の状態を確認しておけば、完成後の沈下やひび割れを防ぎやすくなります。


土木施工管理技士の試験では、品質管理は安全管理や出来形管理と混ざって出題されることがあります。品質管理は「性能や基準を満たすための管理」、出来形管理は「寸法や形状が設計どおりかを確認する管理」と整理すると、混同しにくくなります。


出来形管理

出来形管理とは、施工した構造物や土工の形状、寸法、高さ、幅、厚さ、延長、勾配などが設計図書に合っているかを確認し、記録する管理です。読み方は「できがたかんり」です。土木施工管理技士の学習では頻出する用語ですが、初めて見ると意味が分かりにくい言葉の一つです。


出来形とは、工事によって実際に出来上がった形のことです。たとえば、道路工事であれば舗装の幅、厚さ、延長、勾配などが出来形にあたります。河川工事であれば護岸の高さ、法面の勾配、ブロックの配置などが対象になります。設計図では数値が示されていますが、現場で施工した結果がその数値に合っているかを測定して確認するのが出来形管理です。


出来形管理で重要なのは、施工後にまとめて確認するのではなく、施工の途中段階で適切に測定することです。完成後に見えなくなる部分や、次の工程に進むと修正が難しくなる部分は、途中で測定して写真や記録を残す必要があります。埋戻し前の構造物寸法、舗装前の路盤厚、コンクリート打設前の配筋状況などは、後戻りが難しいため注意が必要です。


出来形管理は、発注者や監督員に対して「設計どおりに施工した」と説明する根拠にもなります。口頭で「問題ありません」と言うだけでは不十分で、測定位置、測定値、設計値、許容範囲、写真などを整理しておくことが大切です。


品質管理との違いに迷う場合は、出来形管理は主に形や寸法の確認、品質管理は材料や性能、施工状態の確認と考えると分かりやすくなります。ただし、実務では両者が密接に関係します。寸法が合っていても材料品質が不適切なら問題になりますし、材料が良くても厚さや高さが不足していれば設計どおりとは言えません。


安全管理

安全管理とは、工事現場で事故や災害を防ぐために、作業環境、作業手順、設備、人員配置、教育、点検を管理することです。土木工事では、重機作業、高所作業、掘削作業、交通規制、吊り荷作業、夜間作業など、危険を伴う場面が多くあります。そのため、安全管理は施工管理の中でも特に重要な分野です。


安全管理で大切なのは、危険が起きてから対応するのではなく、作業前に危険を予測して対策することです。朝礼や作業前打合せでは、その日の作業内容、危険箇所、重機の動線、立入禁止範囲、保護具の使用、合図方法などを確認します。現場内の掲示、区画、誘導員の配置、作業通路の確保も安全管理に含まれます。


土木施工管理技士の試験では、墜落、転落、崩壊、はさまれ、巻き込まれ、飛来落下、感電、交通災害などの防止策が問われることがあります。用語を覚えるだけでなく、どの作業にどの危険があるのかを結び付けて理解することが重要です。たとえば、掘削作業では土砂崩壊や地下埋設物の損傷、重機との接触に注意します。吊り荷作業では荷の落下、旋回範囲への立ち入り、合図の不一致に注意します。


安全管理は、現場の全員に関係する管理です。元請の担当者だけでなく、協力会社、作業員、誘導員、運搬業者など、現場に入る人すべてが安全ルールを理解して行動する必要があります。そのため、施工管理担当者は、単に指示を出すだけでなく、現場でルールが守られているかを確認し、危険な状態があればすぐに是正する姿勢が求められます。


また、安全管理は工程管理とも関係します。工期が厳しいからといって、安全設備の設置や点検を省略してはいけません。短時間で作業を進める場合ほど、作業範囲の整理、合図の統一、休憩時間の確保、夜間照明の確認などが重要になります。安全管理を正しく理解することは、土木施工管理技士として現場を任されるうえで欠かせません。


原価管理

原価管理とは、工事にかかる費用を把握し、予算内で適切に工事を進めるための管理です。ここでいう費用には、材料費、労務費、機械経費、外注費、運搬費、仮設費、現場管理に関わる費用などが含まれます。土木施工管理技士の学習では、原価管理は工程管理や品質管理、安全管理と並ぶ重要な管理項目として扱われます。


原価管理でつまずきやすいのは、単に費用を削ることだと考えてしまう点です。原価管理の目的は、必要な品質や安全を保ちながら、無駄を減らし、工事全体の収支を適切に把握することです。安い材料を使えばよい、作業員を減らせばよい、という考え方ではありません。品質不足や事故が発生すれば、補修、手戻り、工期遅延などにより、結果として大きな損失につながります。


実務では、工事開始前に見積や実行予算を作成し、工事中に実際の支出と比較します。予定より材料使用量が増えていないか、重機の稼働日数が長くなっていないか、手戻り作業が発生していないか、外注範囲が増えていないかを確認します。差異が出た場合は、原因を把握し、今後の施工方法や手配を見直します。


原価管理は工程管理とも深く関係します。工程が遅れると、作業員や重機の拘束期間が長くなり、仮設設備の使用期間も延びることがあります。逆に、無理に工程を短縮しようとすると、追加の人員や機械が必要になり、費用が増えることもあります。そのため、原価だけを単独で見るのではなく、工程、安全、品質とのバランスで判断することが重要です。


土木施工管理技士を目指す人は、原価管理を経理だけの仕事と考えないようにしましょう。現場での段取り、材料の過不足、作業効率、手戻り防止、施工方法の選定は、すべて原価に影響します。施工管理担当者が日々の現場状況を正しく把握することが、結果として原価管理の精度を高めます。


施工体制

施工体制とは、工事を行うための会社、技術者、協力会社、作業員などの役割分担や指揮命令の関係を整理したものです。土木工事では、発注者、受注者、元請、下請、協力会社、技術者など、多くの関係者が関わります。施工体制を明確にしておかないと、誰がどの作業を担当し、誰が確認し、誰に報告するのかが不明確になります。


施工体制で重要なのは、責任の所在をはっきりさせることです。たとえば、掘削、型枠、鉄筋、コンクリート、舗装、交通誘導など、それぞれの作業に関わる会社や担当者が異なる場合があります。その場合でも、現場全体として安全や品質を確保するためには、連絡系統と管理体制が整理されている必要があります。


実務では、工事内容や契約形態に応じて、施工体制を示す書類や一覧が作成されることがあります。そこには、工事名、会社名、担当工種、配置技術者、連絡先、役割などが整理されます。これは形式的な書類ではなく、現場で問題が発生したときに、誰が対応し、誰へ報告し、誰が判断するのかを明確にするための資料です。


施工体制は安全管理にも直結します。複数の会社が同じ現場で作業する場合、作業範囲や時間帯が重なることがあります。重機作業の近くで別の作業を行う場合や、資材搬入と掘削作業が同時に行われる場合は、調整が不十分だと事故につながるおそれがあります。施工体制が整理されていれば、作業間の調整や危険情報の共有がしやすくなります。


土木施工管理技士の学習では、施工体制を単なる組織図として覚えるのではなく、現場を円滑に動かすための管理の仕組みとして理解することが大切です。施工体制が整っている現場ほど、指示、報告、確認、是正の流れが明確になり、工程や品質の管理もしやすくなります。


主任技術者と監理技術者

主任技術者と監理技術者は、建設工事の施工において技術上の管理を担う重要な立場です。土木施工管理技士を学ぶうえで、両者の違いはつまずきやすい用語です。どちらも技術者であり、工事の施工管理に関わりますが、配置される条件や役割には違いがあります。


主任技術者は、工事の施工に関する技術上の管理を行う技術者です。許可を受けた建設業者が建設工事を請け負う場合、工事の種類や契約関係に応じて、主任技術者または監理技術者を配置して施工の技術上の管理を行うことが求められます。主任技術者は、施工方法、工程、品質、安全などを確認し、現場で適切な施工が行われるように管理します。


監理技術者は、建設業法上、発注者から直接工事を請け負う建設業者が、一定額以上の下請契約を締結して工事を施工する場合などに配置が必要となる技術者です。監理技術者は、元請の立場で下請を含めた工事全体の施工を管理し、施工計画、工程管理、品質管理、技術上の指導監督などを総合的に行います。


この用語で混乱しやすいのは、「主任技術者より監理技術者の方が上位」という単純な理解だけで済ませてしまうことです。実務では、どの工事でどちらが必要かは、工事内容、契約関係、下請契約の状況、法令上の要件などによって判断されます。そのため、試験対策では、名称だけでなく、配置が求められる場面や役割の違いを整理しておく必要があります。


また、主任技術者や監理技術者は、現場に名前だけ置けばよいものではありません。施工計画の確認、工程管理、品質管理、安全管理、下請との調整、発注者や監督員への対応など、実際の技術的管理に関わります。土木施工管理技士の資格は、級や実務経験などの要件に応じて、こうした技術者の資格要件と関係する場合があります。用語の意味を実務の動きと結び付けて理解することが大切です。


現場代理人

現場代理人とは、受注者の代理として、工事現場における契約上または実務上の連絡や調整を行う立場です。公共工事などでは、発注者や監督員との窓口になり、工事の進行に関する報告、協議、調整を行います。土木施工管理技士の学習では、主任技術者や監理技術者と混同しやすい用語です。


現場代理人は、技術上の管理だけを行う立場ではなく、現場全体の運営に関する受注者側の代表的な役割を持ちます。発注者との打合せ、工程調整、近隣対応、書類提出、現場内の連絡調整など、業務範囲は広くなります。工事によっては、現場代理人と主任技術者または監理技術者を同じ人が兼ねる場合もありますが、役割の意味は分けて理解する必要があります。


現場代理人でつまずきやすいのは、「現場にいる責任者」というあいまいな理解で止まってしまうことです。現場には、作業責任者、職長、主任技術者、監理技術者、安全担当者など、さまざまな役割があります。現場代理人は、その中でも受注者を代表して発注者との連絡や現場運営を担う立場と考えると整理しやすくなります。


実務では、現場代理人の対応が工事全体の信頼性に影響します。発注者からの指示を正しく受け取り、現場に伝え、必要な協議を早めに行うことが求められます。変更が生じた場合には、勝手に判断せず、関係者と協議し、記録を残すことも重要です。


土木施工管理技士として現場に関わる場合、技術的な知識だけでなく、説明力や調整力も必要になります。現場代理人という用語を理解することは、単に試験対策にとどまらず、発注者、協力会社、近隣住民、社内関係者との関わり方を考えるうえでも役立ちます。


仮設工

仮設工とは、工事を行うために一時的に設ける設備や構造物、作業環境に関する工事のことです。完成後に残る本設構造物とは異なり、工事中の安全性や作業性を確保するために設けられ、工事完了後に撤去されるものが多いです。土木工事では、足場、土留め、仮排水、仮締切、仮設道路、仮囲い、作業構台、交通規制設備などが仮設に関係します。


仮設工は一時的なものだから簡単でよい、と考えるのは危険です。むしろ、工事中の事故や品質不良は仮設の不備から発生することがあります。たとえば、掘削時の土留めが不十分であれば、土砂崩壊の危険があります。仮設道路の幅や支持力が不足していれば、重機や運搬車両の通行に支障が出ます。仮排水が不適切であれば、掘削箇所への浸水や周辺への影響が生じます。


試験では、仮設工の目的や安全上の注意点が問われることがあります。特に、土留め支保工、足場、仮締切、仮排水などは、施工条件と危険要因を結び付けて理解する必要があります。仮設は工事の進行に合わせて設置、使用、点検、変更、撤去されるため、工程管理とも密接に関係します。


実務で仮設を考えるときは、施工中の荷重、作業員の動線、重機の配置、資材置場、周辺交通、排水経路、緊急時の避難経路などを確認します。設置した時点では問題がなくても、工事の進行に伴って条件が変わることがあります。そのため、仮設は設置後の点検と見直しも重要です。


仮設工という用語は、完成物に直接残らないため軽視されがちですが、現場の安全と効率を支える基盤です。土木施工管理技士としては、仮設を本設工事の補助ではなく、工事を成立させるための重要な施工要素として理解しておく必要があります。


段階確認

段階確認とは、工事の途中段階で、発注者側の監督職員などが施工状況を確認することです。特に、次の工程に進むと見えなくなる部分や、後から確認することが難しい部分について、施工途中で確認を受ける場面があります。土木施工管理技士の実務では、段階確認を適切なタイミングで行うことが非常に重要です。


たとえば、コンクリートを打設する前の鉄筋や型枠の状態、埋戻し前の構造物寸法、舗装前の路盤状態、管布設後の埋戻し前確認などは、次の工程に進むと確認しにくくなります。段階確認を受けずに施工を進めてしまうと、後から再確認を求められたり、場合によっては手戻りが発生したりすることがあります。


段階確認で大切なのは、確認を受ける日程を工程に組み込んでおくことです。現場側の都合だけで次の作業を進めるのではなく、確認に必要な資料、写真、測定値、現場状態を整えたうえで、関係者と調整します。段階確認は、工程管理、品質管理、出来形管理と深く関係しています。


この用語でつまずきやすいのは、「検査」との違いです。段階確認は工事途中の重要な節目で行う確認であり、竣工検査は工事完成後に行う確認です。段階確認を適切に行っておくことで、完成時の説明や検査対応もスムーズになります。


実務では、段階確認の結果を記録に残すことも重要です。確認日、確認者、確認内容、測定値、写真、指摘事項、是正結果などを整理しておけば、後のトラブル防止につながります。土木施工管理技士を目指す人は、段階確認を単なる立会いではなく、施工品質を説明するための重要な管理手続きとして理解しておきましょう。


竣工検査

竣工検査とは、工事が完成した後に、契約内容や設計図書、仕様書などに基づいて、完成物が適切に施工されているかを確認する検査です。読み方は「しゅんこうけんさ」です。公共工事では「完成検査」と呼ばれる場合もあり、土木施工管理技士の学習では、工事の最終段階に関わる重要な用語として出てきます。


竣工検査では、完成した構造物や施設の出来形、品質、機能、書類、写真、試験結果などが確認されます。現場で見える部分だけでなく、施工中に記録した写真や測定結果、材料試験の記録、段階確認の記録なども重要です。土木工事では、完成後に見えなくなる部分が多いため、施工中の記録が竣工検査での説明資料になります。


竣工検査でよくあるつまずきは、完成物だけを整えればよいと考えてしまうことです。実際には、工事写真の不足、測定値の整理不足、出来形管理資料の不備、変更内容の記録漏れなどがあると、完成物に大きな問題がなくても確認に時間がかかることがあります。日々の管理記録が不足していると、後から説明することが難しくなります。


竣工検査に向けては、工事が終わる直前に慌てて準備するのではなく、施工中から記録を整理しておくことが大切です。出来形測定、品質試験、材料確認、写真整理、変更協議、段階確認の結果などを、工事の進行に合わせて管理しておくと、最終段階での負担を減らせます。


また、竣工検査は工事を終えるための形式的な手続きではありません。発注者に対して、契約に基づく成果物が適切に完成していることを示す重要な確認です。指摘事項があれば、内容を確認し、必要な是正や追加説明を行います。施工管理担当者は、現場の状況と書類の内容が一致しているかを確認し、根拠を持って説明できるようにしておく必要があります。


土木施工管理技士としては、竣工検査をゴールと考えるだけでなく、日々の施工管理の積み重ねを確認する場として理解することが大切です。施工計画、工程管理、品質管理、出来形管理、安全管理の結果が、最終的に竣工検査で問われると考えると、各管理項目のつながりが見えやすくなります。


専門用語を実務で使える知識に変えるコツ

土木施工管理技士の専門用語は、単語帳のように意味だけを覚えても、実務や試験で使いこなすのは難しいです。重要なのは、用語を現場の場面と結び付けることです。施工計画なら工事前の段取り、工程管理なら作業の順序と遅れへの対応、品質管理なら基準を満たすための確認、出来形管理なら寸法や形状の測定というように、実際の行動に置き換えて理解すると定着しやすくなります。


特につまずきやすいのは、似た言葉の違いです。品質管理と出来形管理、主任技術者と監理技術者、現場代理人と技術者、段階確認と竣工検査などは、言葉だけを見ると混同しやすいものです。違いを覚えるときは、「何を管理するのか」「誰が関係するのか」「いつ行うのか」「何を記録するのか」という観点で整理すると分かりやすくなります。


また、専門用語は書類と現場の両方で使われます。施工計画書、工程表、出来形管理資料、品質管理資料、安全書類、検査書類などに出てくる言葉を、現場の作業と照らし合わせる習慣を持つと、理解が深まります。書類上の言葉として覚えるだけではなく、現場でどの作業に関係するのかを考えることが大切です。


試験対策では、用語の定義を覚えるだけでなく、誤った説明を見抜く力も必要です。たとえば、工程管理の問題で品質の話が混ざっていたり、出来形管理の問題で材料性能の話が中心になっていたりすることがあります。用語の対象範囲を整理しておけば、選択肢の違和感に気づきやすくなります。


実務担当者にとっては、専門用語を正しく使えることが、発注者や協力会社との意思疎通にもつながります。あいまいな言い方では、確認すべき内容が伝わらない場合があります。「品質を確認する」のか、「出来形を測定する」のか、「段階確認を受ける」のか、「竣工検査に向けて資料を整理する」のかを明確に言えると、現場の動きも整理されます。


土木施工管理技士の専門用語は、最初は難しく感じるかもしれません。しかし、一つひとつの言葉は、現場を安全に、計画的に、基準どおりに進めるために必要な考え方と結び付いています。用語を丸暗記で終わらせず、現場での役割、確認する内容、記録に残す理由まで理解しておくことで、試験対策にも実務にも役立つ知識になります。


まとめ

土木施工管理技士の専門用語は、施工計画、工程管理、品質管理、出来形管理、安全管理、原価管理、施工体制、主任技術者と監理技術者、現場代理人、仮設工、段階確認、竣工検査のように、現場運営の基本と深く関係しています。どの用語も、単独で存在しているのではなく、工事を安全かつ確実に進めるための管理の一部です。


用語でつまずかないためには、意味を短く覚えるだけでなく、現場のどの場面で使うのかを考えることが大切です。工程管理は作業の流れ、品質管理は基準を満たすための確認、出来形管理は寸法や形状の測定、安全管理は事故を防ぐ仕組み、原価管理は無駄や手戻りを抑える管理というように、実務の動きと結び付けると理解しやすくなります。


また、似た言葉の違いを整理することも重要です。品質管理と出来形管理は対象が異なります。段階確認と竣工検査は行う時期が異なります。主任技術者、監理技術者、現場代理人は、それぞれ役割の意味が異なります。この違いを理解しておくと、試験問題の読み違いや実務での伝達ミスを減らせます。


土木施工管理技士として現場に関わるうえで、専門用語は避けて通れません。しかし、用語を正しく理解できれば、書類作成、打合せ、検査対応、協力会社との調整が進めやすくなります。まずは今回紹介した12の重要語句を軸に、現場で使われる場面を意識しながら理解を深めてください。


専門用語の理解に加えて、実際の現場管理や書類整理、検査前の確認で不安がある場合は、社内の上司や先輩、発注者側の窓口、資格講座、専門家など、内容に応じて相談先を整理しておくと安心です。土木施工管理技士としての学習や実務で迷いが出たときは、用語の意味だけで判断せず、根拠資料や契約図書、現場条件を確認しながら対応しましょう。


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